JP2001522504A - 磁気記録媒体用マンガン含有層 - Google Patents

磁気記録媒体用マンガン含有層

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、増大させた保磁力および低ノイズを有する媒体を提供するために、基体と磁気層との間にMn含有層を取り込む磁気記録媒体を提供する。Mn含有層は、他の用途の他に、磁気データを記録および読み取る磁気変換ヘッドと結合して働く回転、並進、もしくは静置記録媒体に取り込まれ得る。本発明の磁気記録媒体は、磁気層におけるエピタキシアル結晶性構造を促進するために、好ましくはCoもしくはCo合金膜磁気層、ならびに好ましくはVMn、TiMn、MnZn、CrMnMo、CrMnW、CrMnVおよびCrMnTi、もっとも好ましくはCrMn合金を含んでなるMn含有層とを、基体と磁気層との間に配置させて含む。媒体は、さらに種層、好ましくは縦媒体のための多結晶MgO、下層および中間層を含むことができる。下層および中間層は、種層と磁気層との間に配置される、A2構造もしくはB2規則結晶構造を有する物質を含んでなる。A2構造を有する物質は、好ましくはCrV、CrMo、CrWおよびCrTiなどのCrもしくはCr合金である。Crの格子定数に実質的に匹敵する格子定数を有するB2規則構造を有する物質は、好ましくはNiAl、AlCo、FeAl、FeTi、CoFe、CoTi、CoHf、CoZr、NiTi、CuBe、CuZn、AlMn、AlRe、AgMgおよびAl2FeMn2からなる群から選ばれるもので、もっとも好ましくは、FeAlもしくはNiAlである。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気記録媒体用マンガン含有層発明の背景 本発明は、一般に磁気記録媒体および媒体を取り込む装置に関し、より具体的 には、磁気記録媒体の形成において、コバルトもしくはコバルト合金系磁気層と ともに使用するマンガン(Mn)含有層に関する。 高貯蔵能力、低ノイズおよび低コストの磁気記録媒体に対する需要は、ますま す増加している。この需要に合わせて、記録媒体関連ノイズを低下させながら実 質的に増大した貯蔵能力を有する、増大した記録密度およびさらに明確な結晶粒 構造を有する記録媒体が開発されてきた。しかし、過去20年間におけるパーソ ナルコンピュータの繁栄と結びついた記録密度の急速な増大は、単により低ノイ ズおよびコストのより高い貯蔵能力の記録媒体に対する需要をあおり立てる役目 を果たしたにすぎない。 磁気ディスクおよびディスクドライブは、普通莫大な量の貯蔵された情報への す早い接近を提供するために使用される。フレキシブル(フロッピー)および剛性 (ハード)ディスクの両方が、入手可能である。データは、ディスク上の分割した 円形トラック中の磁気ビットに貯蔵される。ディスタドライブは、典型的に中央 軸上で回転する1つ以上のディスクを用いる。磁気ヘッドもしくはスライダーが 、貯蔵された情報に接近もしくは追加のためにディスタ表面に配置される。ディ スクドライブ用ヘッドが、ヘッドを種々のトラックおよびセグメント上のディス クに非常に接近して運ぶ可動腕の上に搭載される。 典型的な薄膜ディスクの構造は、多層式で、下層に覆われるベースでの基体、 磁気層および、任意に、上面の上層を含む。上層を、保護被膜および有機潤滑剤 でコートしてもよい。 磁気層は、磁気ビットが記録される本体である。非磁気基体に付着されるクロ ムもしくはクロム合金系下層を有するコバルトもしくはコバルト合金系磁気膜を 含んでなる記録媒体は、工業標準になっている。 保磁力(Hc)、残留磁化(Mr)および保磁正方形(S*)などの磁気特性は、 Co合金薄膜の記録性能に重要である。磁気特性は、主に固定組成物の膜の微細 構造にかかっている。薄膜縦磁気記録媒体に関しては、CoおよびCo合金の所 望の結晶構造もしくは集合組織は、一軸結晶性異方性および膜の平面(すなわち 、平面内)で優勢であるc軸に沿った磁化容易方向を有する最密六方晶(HCP )である。普通、平面内c軸結晶集合組織が良好であるほど、縦方向記録に使用 されるCo合金薄膜の保磁力は高い。高い保磁力は、高い残留を達成するために 必要である。同様に、垂直磁気記録媒体に関して、Co合金の所望の結晶構造は 、一軸異方性および膜平面に垂直な結晶性c軸を有する最密六方晶(HCP)で ある。なぜなら、非常に小さな結晶粒の保磁力は、結晶粒の大きさが増大するの に伴って増加するからである。しかし、大きな粒子は、大きなノイズを生じる。 大きな粒子に関連するノイズの増大なしで、高い保磁力を達成する必要がある。 低ノイズ磁気媒体を達成するためには、Co合金薄膜は、近隣の粒子を磁気的に 単離できる粒界を有する均一の小さな結晶粒を有するべきである。この種の微細 構造および結晶集合組織は、普通付着工程を操作するか、基体表面に溝をつける か、コバルト合金組成物を変化させるか、もしくは下層の適宜の使用により達成 される。 純コバルトに対してコバルト系合金は、普通種々の理由で縦および垂直磁気媒 体に使用される。例えば、Crなどの非磁気元素が、普通磁化を低下させるため に磁気膜中にバルクドープされる。これは、磁化が媒体膜平面に垂直に配向され るためには、合金の磁気モーメントと関連する減磁エネルギーがマグネト−結晶 性異方性エネルギーよりも小さくなければならない垂直媒体において特に重要で ある。同じ技術が束転移減磁エネルギーを低下させるために縦磁気媒体で使用さ れ、短い束転移長さ、したがって、高い記録密度を生じる。しかし、さらに重要 なことは、非磁気元素は、コバルト粒子間の磁気交換カップリングを限定するた めに、Co合金に導入される。膜成長中のCr、Ta、P、BもしくはSiなど の元素の結晶粒のバルクから粒界への優先拡散が、結晶粒間の磁気交換カップリ ングを減少させることにより個々の粒子を単離させるのを助長すると信じられて いる。ついでこれは、かなり低い媒体ノイズを生じさせる。例えば、Deng等 は、少量のTaをCoCr合金に添加すると、粒界への増大したCr拡散を生じ ることを発見した。Youping Deng、David N.Lambet h、およびDavid E.Lauglinの“Structural Cha racteristics of Bias Sputtered CoCrT a/Cr Films”、IEEE Transactions on Mag netics、第29巻、第5号、1993年9月、3676〜3678ページ を参照。 下層は、結晶方位、結晶粒度、およびここで討議されたように、Co合金粒界 での化学的偏析に大きな影響力がある。文献に報告された下層には、Cr、追加 合金元素X(X=C、Mg,Al、Si、Ti、V、Co、Ni、Cu、Zr、 Nb、Mo、La、Ce、Nd、Gd、Tb、Dy、Er、TaおよびW)を有 するCr、Ti、W、Mo、NiP、ならびにNiAlおよびFeAlなどのB 2規則格子構造が含まれる。日本抄録62−164205は、基体と磁気層との 間にMn、Mo、またはVのベース層を使用することを記載している。多くの下 層物質があるようだが、実際には、ほんの2,3のものが工業の要求に合うに十 分な働きをするにすぎない。その中で、もっともよく使用され、もっとも成功を おさめる下層は、純Crである。米国特許第5118564号明細書は、純Cr の下層を首尾よく使用することを記載していて、下層を形成するのにCr−Mo 、Cr−V、およびCr−MnのようなCr合金を使用する可能性を示唆してい る。 高密度縦記録については、平面内配向は、これまでHCP Co合金薄膜の体 心立方晶(BCC)Cr下層への結晶粒から結晶粒へのエピタキシアル成長によ り達成されてきた。多結晶Co系合金薄膜は、そのc軸、[0002]軸で、膜 平面に平行に、もしくは膜平面のc軸の大きな成分とともに付着される。BCC Cr下層が、これらの下層に付着されるHCP Co合金薄膜の結晶粒から結 晶粒へのエピタキシアル成長を促進することが、K.Kono、B.Wongお よびD.E.Laughlinによる“Crystallography of Co/Cr bilayer magnetic thin films”、 Journal of Applied Physics 68(9)4734 ページ(1990)に示されている。[0002]co軸を膜平面の下に、もしく は近くに運ぶCrとCoとの間のヘテロエピタキシアル関係は、(002)Cr/ /(110)Co、(110)Cr//(101)Co、(110)Cr//(100)Co および(112)Cr//(100)Coである。異なるCo/Crエピタキシア ル関係 は、異なる析出工程に効果がある。HCP構造の生成を促進する良好なBCC構 造を得るためには、Cr下層が約50Åよりも厚くなければならない。 同様に、垂直高密度記録媒体を達成するためには、膜平面に関するCoのc 軸の垂直配向は、普通HCP Co合金薄膜の、(0002)結晶集合組織の配 向HCP下層もしくは(111)結晶集合組織の面心立方(FCC)結晶下層へ の、結晶粒から結晶粒へのエピタキシアル成長により得られてきた。Tiおよび Ti90Cr10%は、しばしばこの目的のためには最良の種層として引用されてき たが、Pt、CoO/Ptおよび非磁気CoCr35%などの他の種層もこの構造 を誘発するために使用されてきた。“Development of High Resolution and Low Noise Singie−lay ered Perpendicular Recording Media f or High Density Recording”、IEEE Tran s.Magn.、第33巻、第1号、996〜1001ページ(1997年1月) ;“Compositional separation of CoCrPt /Crfilms for longitudinal recording and CoCr/Ti films for perpendicular recording”IEEE Trans.Magn.、第27巻、第6号、 第2部、4718〜4720ページ(1991);“Properties of CoCrTa Perpendicular films prepared by sputtering on Pt underlayer”、J.M MM、第155巻、第1〜3号、206〜208ページ(1996);IEEE Trans Magn.、第32巻、第5号、3840〜3842ページ(199 6年9月);IEEE Trans.Magn.、第30巻、第6号、4020〜 4022ページ(1994年11月);および“Development of High Resolution and Low Noise Single −layered Perpendicular Recording Med ia for High Density Recording”、IEEE Trans.Magn.第33巻、第2号、996〜1001ページ、(199 7年1月)を参照。 米国特許第4,652,449号は、縦磁気媒体の下層を、バナジウム(V) をCrに添加してその格子定数を変え、それによりCoPtもしくはCoPtC rなどのHCP Co合金とBCC CrV下層との間によりよい格子整合を促 進することにより改善する試みを開示している。さらに、その内容がすべて本明 細書に取り込まれる米国シリアル第08/315,096号は、NiAlおよび FeAlなどのB2規則結晶性構造を有する物質を含む新しい下層群を開示して いる。 磁気層の構造における追加の改善は、下層と磁気層との間に中間層を取り込ん だときに発見された。また、種層を下層と基体との間に取り込んで下層の構造を 追加的に制御し、基体の汚染物による下層の汚染を防ぐことができる。種層、下 層および中間層は、本明細書ではまとめて下層構造として言及される。さらに、 Cr内層により分離されてもされなくてもよい多重磁気層が、得られる膜の磁気 特性に変化をもたらすために、ときには用いられる。磁気層および介在する内層 は、本明細書ではまとめて磁気層構造として言及される。 多層下層および磁気層構造の使用は、粒度に対する増大した制御、後の層の結 晶粒から結晶粒へのエピタキシアル成長、および磁気層の表面荒さを与えること ができる。しかし、追加層の使用も、製造工程の総合コストおよび煩雑さを増加 させ得る。 より軽く、より小さく、より良好な性能で、より費用がかからず、より大きな 貯蔵密度を有するコンピュータは、ハードディスタドライブで使用する高密度記 録媒体、他の磁気貯蔵装置、および他の適用を要求する。これらの要求を高保磁 力および低ノイズを有する磁気記録媒体で満たすことが、本発明の1つの目的で ある。発明の要約 本発明は、増大させた保磁力および低媒体ノイズを有する磁気記録媒体を提供 するために、基体と磁気層との間の、もしくは磁気層と接触させた、Mn含有層 の使用に関する。Mn含有層は、下層構造、磁気層構造、もしくは上層に取り込 まれて、高保磁力および低ノイズを有する記録媒体を提供することができる。記 録媒体は、他の用途の他に、磁気データの記録および読み取りのための磁気変換 ヘッドと結合して使用するために、回転、並進、もしくは静置データ貯蔵装置に 取り込むことができる。 本発明の磁器記録媒体は、好ましくはCoもしくはCo合金磁気層、およびM n、VMn、TiMn、MnZn、CrMnMo、CrMnW、CrMnVもし くはCrMnTi、もっとも好ましくはCrMnから形成されるMn含有層とを 、基体と磁気層との間に配置させて含む。CoもしくはCo合金磁気層は、HC P構造を有し、縦媒体に関しては磁気層の平面に対して実質的に平行で、垂直媒 体に関しては磁気層の平面に対して実質的に垂直な、そのc軸、磁化容易軸(容 易に磁化される方向)を有して析出される。 媒体は、さらに下層構造中に、種層、下層および中間層などの追加層を含む ことができる。多結晶MgOは、縦媒体の好ましい種層である。Mn含有層の他 に使用される下層および/または中間層は、一般に種層と磁気層との間に配置さ れるA2構造もしくはB2規則結晶構造のいずれかを有する物質を含む。A2構 造を有する物質は、好ましくはCr、あるいはCrV、CrMo、CrWもしく はCrTiなどのCr合金である。Crの格子定数に実質的に匹敵する格子定数 を有するB2規則構造を有する物質は、好ましくはNiAl、AlCo、FeA l、FeTi、CoFe、CoTi、CoHf、CoZr、NiTi、CuBe 、CuZn、AlMn、AlRe、AgMgおよびAl2FeMn2からなる群か ら選ばれるもので、もっとも好ましくは、FeAlもしくはNiAlである。中 間Mn含有層は、好ましくは下層と磁気層との間に配置される。さらに、下層は 、各層が前記の物質の異なる1つである多層に形成することが可能である。 2つ以上の磁気層を媒体に取り込むことができ、磁気層の間に配置される1つ 以上の内層を含むことができる。内層は、典型的には約10〜40Å厚さで、C rを含んでなるが、本発明のMn含有層でもあり得る。 磁気層は、上層で覆われていてもよく、上層は、今度は保護被膜で覆われてい てもよい。好ましくは、媒体の摩擦磨耗を減少させるために、有機潤滑剤が保護 被膜の上に添加される。上層は、MnもしくはMn含有合金を含んでなり得る。 したがって、本発明は、ハードディスクドライブおよび他の用途に使用される 、高保磁力ならびに低ノイズおよびコストを有する、磁気記録媒体および記録媒 体を取り込むデータ貯蔵装置を提供する。これらおよび他の利点は、下記の詳細 な 記載から明らかになるだろう。図面の簡単な説明 本発明の利点は、下記の図面を参照することにより、よりよく理解できる: 図1(a)〜(c)は、本発明の薄膜ディスクの多層構造のいくつかの実施態 様の模式図である; 図2aは、Cr−Mn平衡状態図を示す; 図2bは、V−Mn平衡状態図を示す; 図2cは、Mo−Mn平衡状態図を示す; 図2dは、Ti−Mn平衡状態図を示す; 図2eは、Co−Mn平衡状態図を示す; 図3は、Cu Kα X線を使用した、酸化Si基体上の4ミクロン厚さCr Mn膜のX線回折スキャンを示す; 図4は、未加熱平滑ガラス基体上の種々の厚さのCrMnおよびCr下層上の 40nm厚さCoCrPt膜の平面内保磁力を示す; 図5は、250℃で予熱した平滑ガラス基体上の種々の厚さのCrMnおよび Cr下層上の40nm厚さCoCrPt膜の平面内保磁力を示す; 図6は、250℃で予熱した平滑ガラス基体上の種々の厚さのCr下層上の4 0nm厚さCoCrPt膜のX線回折スペクトルを示す; 図7は、250℃で予熱した平滑ガラス基体上の種々の厚さのCrMn下層上 の40nm厚さCoCrPt膜のX線回折スペクトルを示す; 図8は、未加熱平滑ガラス基体上に調製されたMgO種層上のCoCrPt( 40nm)/CrMn(100nm)膜のX線回折を示す; 図9は、250℃で平滑ガラス基体上に付着させた100nm厚さCr膜のT EM鮮明場顕微鏡写真を示す; 図10は、250℃で平滑ガラス基体上に付着させた100nm厚さCrMn 膜のTEM鮮明場顕微鏡写真を示す; 図11は、250℃で予熱した平滑ガラス基体上の20nm厚さCrMnおよ びCr下層上の種々の厚さのCoCrTa膜の平面内保磁力を示す; 図12は、250℃で予熱した平滑ガラス基体上の種々の厚さのCrMnお よびCr下層上の15nm厚さCoCrTa膜の平面内保磁力を示す;そして 図13は、種々の厚さのCrおよびCrMn−11(Mn11%)下層上の4 0nm厚さCoCrPt膜の平面内保磁力の比較を示す。発明の詳細な説明 本発明の記録媒体は、ディスクドライブ(図示せず)に取り込まれた剛性磁気 ディスクなどの回転、並進、もしくは静置データ貯蔵装置に具体化できる。典型 的には、ディスクドライブには、ディスク表面上でヘッドを移動させるために使 用されるサスペンションアセンブリー中の可動腕上に支持される、磁気変換ヘッ ドもしくはスライダーが含まれる。変換ヘッドは、通常の操作の間、ディスク表 面に対して密に間隔をとった平行な関係に維持される。ヘッドとディスクとの間 の典型的な間隔は、10μin以下である。その関連の開示が本明細書に取り込 まれるMee,C.D.およびDaniel,E.D.、MAGNETIC R ECORDING、第I〜III巻(McGraw−Hill、1987年発行) ;F.Jorgenson、The Complete Handbook o f Magnetic Recording、第16章(第3版、1988年)、 および米国特許第5,062,021号を参照。本発明の磁気記録媒体は、既知 のフレキシブル基体を使用するフレキシブル磁気ディスク、フロッピーディスク 、もしくはテープとともに使用できる。 図1(a)を参照すると、本発明の磁気記録媒体10は、基体12、Mn含有 層14および磁気層16を含んでなる。さらに、図1(b)に示されるように、 種層18を、下層20同様、基体12に配置できる。中間層22も、Mn含有層 14および磁気層16との間に配置できる。磁気層16を、上層24を用いて、 ついで保護被膜26および有機潤滑剤28で被覆できる。図1(c)に示される 別の実施態様において、第一磁気層および第二磁気層、16'および16"、があ り、第一磁気層16'と第二磁気層16"との間には1つ以上の内層30が配置さ れる。 好ましい実施態様において、Mn含有層14は、ゼロ磁気モーメントを有し、 CoもしくはCo合金磁気層16と接触する。しかし、Mn含有層を、その中間 層としての使用の他に、あるいはその代わりに、種層、下層、内層もしくは上層 として媒体10中に含むことができることを理解すべきである。高保磁力は、M n含有層14と磁気層16との間に中間層22を取り込む実施態様に対して、M n含有層14および磁気層16が接触しているときに、結果として得られる媒体 10に得られている。 効果的な量のMnが、磁気層16にエピタキシアル結晶構造を生成するのに十 分な厚さのMn含有層を製造するために、かつ所望の磁気特性を有する磁気媒体 10を生じる磁気層16の微結晶の粒界に拡散するに十分な量のMnを与えるた めに、使用される。例えば、保磁力が、Mn含有層不在で製造されたものにまさ るか、あるいは先行技術のものに匹敵もしくはまさることが望ましい。 CrMn合金をMn含有層として用いる現在の実施態様において、所望の磁気 特性は、CrMn層が好ましくは少なくとも3nm厚さ、もっとも好ましくは1 0nm厚さより大きいときに達成できる。熟練した技術者は、本明細書に与えら れた教示に基づいて、3nmよりも薄いMn含有層も所望の磁気特性を作り出す のに有効であることを理解されよう。しかし、強化された磁気特性が観察されな い磁気媒体構造に添加できる、最低限Mn有効量があり得る。 室温でのMn含有層のスパッター付着は、Mn含有層の代わりにCr層を用い る磁気媒体に匹敵する磁気特性を有する磁気媒体を提供する。室温工程で、純C rの代わりにCrMnを使用する動機は、MnがCrよりも安価なことである。 Crターゲットのほとんどが粉末冶金法で製造されるので、粉末圧縮CrMnタ ーゲットは、Crターゲットよりも安価であろう。 好ましい実施態様において、Mn含有層14および磁気層16は、250℃な どの高温に予熱された基体12にスパッター付着される。Mn含有層14を含む 結果として得られる媒体10は、基体12を予熱せずに製造した媒体10よりも 高い保磁力を有する。磁気層16を付着させるために選ばれる高温は、付着速度 の機能であり、加熱は、磁気層16の製造中もしくは後で実施できることが予想 される。例えば、商業的付着速度は、実質的に高く、したがって、低付着速度で 観察される増大した磁気特性を達成するためには、温度を250℃より高くする ことが必要かもしれない。 付着温度を上げることによる保磁力の増大は、MnのCrMn磁気層界面を超 える増大した拡散から生じ得る。適宜の加工時間と温度で、物質の好ましい拡散 は、結晶粒のバルクとは反対の粒界に対してである。David A.Port erおよびKenneth E.Eastering著“Phase Tran sformations in Metals and A1loys”、発行 者:Van Nostrand Reihold Company、98〜10 2ページ;ならびにR.W.CahnおよびP.Haasen編“Physic al Metallurgy,Part 1”、発行者:North−Holl an Physics Publishingを参照。他の合金元素の中間層拡 散は、さらにその内容がすべて本明細書に取り込まれる“Interdiffu sion and Grain Isolation in Co/Cr Th in Films”、Y.C.Feng、D.E.LaughlinおよびD. N.Lambeth、IEEE Transactions on Magne tics、第30巻、第6号、(1994年11月)に記載される。当業者なら 、Co合金に加えてMn含有層が媒体10に配置される温度が、一連の磁気特性 を有する媒体を製造するために可変であることを理解されよう。事実、上記Fe ngの引例で討議したように、当業者は、遅い焼鈍もしくは速い熱焼鈍(RTA )などの熱後処理は、Mn含有層からCo合金磁気層の粒界へのMn拡散を促進 するために使用できることを理解されよう。 本発明の固溶体Mn合金は、好ましくはVMn、TiMn、MnZn、CrM nMo、CrMnW、CrMnVもしくはCrMnTiで、もっとも好ましくは Crに溶解されたMnの置換固溶体CrMn合金である。図2aに示されるよう に、バルクCrは、大量のMnを溶解して置換固溶体を生成できる。MnのCr への溶解度は、図2aに基づいて、室温で25%よりも大きいと見積もられる。 好ましくは、CrMn合金は、現在好まれる媒体調製法を用いて製造される組成 物では、少なくとも10%のMn、もっとも好ましくは、少なくとも20%のM nを含む。図2a〜2eに示される二成分合金に関する多くの特定の相転移温度 の説明を含む状態図は、“Binary Alloy Phase Diagr ams”、第2版プラス最新情報、ASM International(19 96)に見出され、その該当部分は本明細書に取り込まれる。 Mn(0.01224nm3/原子)の原子容は、Cr(0.01200nm3 /原子)のそれよりほんのわずか大きいにすぎないので、Crの格子パラメータ ーは、実質的に25%Mn CrMn合金については変化しない。これは、バナ ジウムがCrに添加されて、磁気層の格子定数によりよく合うようにCr層の格 子定数を変化させるCrVなどの他のCr合金とは異なる。 同様に、図2bは、置換量のMnは、固溶体中にVとともに置かれ得ることを 示す。同様に、VおよびMnの両方もCrと結合できる。Vの原子格子サイズは Crのそれより大きいので、それはCo合金のエピタキシアル成長に格子整合を するために、かつそれを誘発するために固溶体原子間隔を調整するために使用で きる。 同様に、図2cは、限定量のMnが、Moとともに置換固溶体中に置くことが できることを示す。Mo(3.14Å)の原予格子間隔は、Cr(2.28Å) に比較して大きいが、限定量のMoは、CrMnの固溶体に置かれてCrMnM o合金を形成できる。 図2dは、TiMnの状態図を示す。高温で、置換量のMnは、β−Ti( bcc)とともに固溶体中に置くことができる。中間層としてのこの結晶構造の 形成は、磁気層のエピタキシアル成長を促進するために選ばれた下層上でエピタ キシアル成長したときは、低温でも好都合である。同様に、限定量のTiは、固 溶体原子格子間隔を調整するために、CrMn中に置くことができる。 Mn含有層は、磁気層のエピタキシアル成長のための型板を与えるか、もしく は下層により形成された型板を伝搬することにより、磁気層のエピタキシアル成 長を与えることができる。好ましい実施態様において、磁気Co合金のエピタキ シアル成長のための型板を与え、かつCo合金磁気層の粒界への拡散のためのM n源を与える固溶体Mn合金が、Mn含有層14として使用される。当業者は、 Mn含有層で使用されるMnの最適パーセントは、ある程度、Mn含有層を調製 するために使用される、温度および付着速度を含む方法にかかっていることを理 解すべきである。 Mn含有層が内層として使用されるときは、下層(単数または複数)はMnを含 んでも含まなくてもよい。下層が磁気層のエピタキシアル結晶性成長のための型 板を与えるために選ばれたら、Mn含有中間層が、下層により形成された磁気層 のエピタキシアル成長のための型板を伝搬することが必要である。 好ましい実施態様において、基体12は、ガラス、シリコンもしくはNiPで 被覆されたアルミニウム合金などの非磁気物質から形成されている。ガラスセラ ミック、セラミックもしくはSiCなどの代わりのハードディスク基体も使用で きる。 縦媒体に関して、磁気層16、16'および16"は、そのような磁気層の平面 に実質的に平行なその縦磁気容易軸とともに付着される。縦媒体の磁気層16は 、好ましくはCoもしくはCoCr、CoSm、CoPr、CoP、CoNi、 CoPt、CoNiCr、CoNiZr、CoPtNi、CoCrTa、CoC rPt、CoCrP、CoCrTaSi、CoCrPtSi、CoCrPtB、 CoCrPtTa、CoCrPtTaB、CoCrPtTaNbなどのCo合金 膜、あるいは他の既知のCo合金磁気膜で、それぞれは約2.5〜60nm(2 5〜600Å)厚さである。 種層18は、Cr、Cr合金もしくは(002)集合組織を有するB1規則結 晶性構造であり得る。種層18を用いる実施態様の好ましい種層は、(002) 集合組織を有するCrもしくはMgOの薄膜である。多結晶MgOは、その内容 がすべて本明細書に取り込まれる米国特許出願第08/553,893号に記載 されるように、基体12にMgOをスパッター付着させることにより、この集合 組織を有して製造できる。種層は、50nm厚さまで、好ましくは20nm厚さ まで、実質的に連続した層を形成する。好ましい実施態様において、種層は、約 1.0nm〜50nm(10〜500Å)厚さであり、好ましくは約1.0nm 〜20nm(10〜200Å)厚さであり、もっとも好ましくは約2.5nm〜 20nm(25〜100Å)厚さであり、もっとも好ましくは約2.5nm〜1 0nm(25〜100Å)厚さである。 下層20は、一般に磁気層16のエピタキシアル成長を生成するのに適する物 質を含んでなる。磁気層16のエピタキシアル成長は、結晶構造および好ましく は磁気層の原子間隔に匹敵する原子間隔、もしくは磁気層の多重原子間隔を有す る下層20を用いて促進される。例えば、物質を、磁気層の整数(m)原子間隔 に匹敵する整数(n)原子間隔を有する下層のために選ぶことができる(ここで は、mおよびnは、一般に1〜5の範囲である)。 磁気層16のエピタキシアル成長を誘発するのに適するA2およびB2規則結 晶構造ならびに格子定数を有する物質が、本発明で使用できる。適切な物質には 、CrおよびCrV、CrTi、CrMoおよびCrWなどのA2構造を有する Cr合金、ならびにNiAlおよびFeAlなどのB2規則構造物質が含まれる 。B2規則構造、ならびにNiAl(a=0.2887nm)、FeAl(a=0 .291nm)およびCr(a=0.2884nm)のそれに匹敵する格子定数 を有する他の相も、本発明の下層には立派な候補者とみなされる。物質は、Al Co(a=0.286nm)、FeTi(a=0.298nm)、CoFe(a=0 .285nm)、CoTi(a=0.299nm)、CoHf(a=0.316nm )、CoZr(a=0.319nm)、NiTi(a=0.301nm)、CuBe( a=0.270nm)、CuZn(a=0.295nm)、AlMn(a=0.29 7nm)、AlRe(a=0.288nm)、AgMg(a=0.328nm)およ びAl2FeMn2(a=0.296nm)である。下層14は、好ましくは約1 0〜200nm(100〜2000Å)厚さのCrもしくはNiAlである。 下層20は、また前記リスト内の異なる物質の2つ以上の層を含んでなること も可能である。NiAlの第一層およびCr、Cr合金、FeAl、AlCo、 FeTi、CoFe、CoTi、CoHf、CoZr、NiTi、CuBe、C uZn、AlMn、AlRe、AgMgもしくはAl2FeMn2の第二層を有す る多層が使用できると、信じられている。種々の物質の組合せが、多層を製造す るために使用でき、そこでは各層が、前記下層物質の1つである。 中間層22および内層30は、下層20に使用される物質の同じ群から選ばれ る物質を含んでなることができる。現在の好ましい実施態様において、中間層2 2は使用されず、CrMn層14が磁気層16と接触している。また、たった1 つの磁気層16が使用され、したがって、現在の実施態様においては、内層30 は使用されない。 上層24を、磁気層16もしくは16"と隣接させて、好ましくは接触させて 、与えることができる。上層24は、好ましくは1〜10nm(10〜100Å ) 厚さであり、W、Ta、Zr、Ti、Y、Pt、Cr、Mn、Mn合金もしくは これらの組合せから作ることができる。 図1(b)および(c)に示されるように、保護被膜26を、上層24が磁気 層16もしくは16"と保護被膜26との間に配置されるように、上層24の外 側に与えることができる。保護被膜26は、機械的磨耗層を与え、2.5〜30 nm(25〜300Å)厚さである。それは、好ましくはセラミック物質あるい はSiO2、SiC、CHxもしくはCNx(ここではx<1)、ZrO2もしくは Cなどのダイヤモンド状炭素から作られる。有機潤滑剤28を、保護被膜26の 上に配置することができる。潤滑剤28は1〜10nm(10〜100Å)厚さ で、好ましくはフルオロクロロカーボンもしくはペルフルオロエーテルである。 例にはCCl2FCClF2、CF3 (CF24CF3、CF3(CF25CF3、 CF3(CF210CF3、およびCF3(CF216CF3が含まれる。 CrMn合金層を取り込む多くの磁気膜を評価するために、試験が実施された 。すべての膜が、無線周波(RF)ダイオードスパッタリングにより調製された が、RFもしくは直流(DC)マグネトロンスパッタリングによっても容易に調 製できたであろう。次に、多層膜を、室を換気せずに付着させた。RFダイオー ド付着工程の典型的な条件は、スパッタリングが5x10-7Torr以上、かつ アルゴンガスのスパッタリング圧が10mTorrになる前の基本圧だった。ス パッタリングは、100ワット(2.3W/cm2)の固定AC力で実施された 。他に記載がない限り、平滑(非組織化)Corning7500、ガラス、N ip−アルミニウム、酸化(111)Si基体が、すべての膜を調製するために 使用された。基体を、アセトン、2−プロパノールおよび脱イオン水の3つの分 かれた超音波浴のそれぞれで、2回洗浄した。 CoCoPtターゲットは、結合Ptチップを有するCoCr合金ターゲット であり、CrMnターゲットは、結合Mnチップを有する純Crターゲットだっ た。Crターゲットは、99%純だった。CoCrPt膜を、−100V基体バ イアスでスパッターし、Co合金膜の誘導カップリングプラズマ(ICP)分析 は、78.5%Coおよび12.5%Ptの組成物を示した。すべての他の膜を 、基体バイヤスなしでスパッターした。基体加熱は、基体が位置するプラットホ ー ムを加熱することにより適用された。付着は、基体およびプラットホームの温度 が約60分以内で平衡に達した後に、なされた。 典型的な付着速度は、CoCrPtが13.3nm/分;Crが13nm/分 ;CrMnが10nm/分;MgOが4nm/分だった。Tencor Alp ha Step Profilometerを使用して膜厚を測定し、薄膜付着 速度を測定した。膜の微細構造は、伝送電子鏡検法(TEM)、原子力鏡検法(A EM)、およびCu Kα照射での対称X線回折測定θ−2θスキャンにより研 究した。TEM試験片を、機械的ラッピング、ディンプリング、ついでイオン混 練により調製した。薄膜の平面内嵩磁気特性を、試料磁気測定器を振動させて( VSM)、9mmx9mmの正方形の試験片上で測定した。磁化を飽和させるに 十分大きい10KOeまでの磁場を、薄膜内に当てた。 結合Mnチップを有する純Crターゲットを使用して、CrMn膜をスパッタ ー付着させた。ICP分光分析法により測定したCrMn薄膜の組成は、TEM を用いて22%Mnとわかった。基体上のスパッターCrMn膜のX線回折θ− 2θスキャンは、それが純Cr膜とほとんど同じ格子定数を有することを示した 。図3は、約4ミクロン厚さのCrMn膜のX線θ−2θスキャンを示す。図3 のX線スキャンから計算した格子定数は、約0.288nmで、基本的に純Cr (0.2884nm)の格子定数と同等である。 別の一連の試験において、CrおよびCrMn下層上のCoCrPtの薄膜が 、室温(RT)で基体上に付着された。X線回折測定研究が実施され、それによ りCrおよびCrMn下層に付着されたCoCrPt膜の薄膜集合組織には、実 質的になんら相違がないことが示された。膜の平面内磁気特性を、比較した。図 4に示されるように、CoCrPt/CrMn膜は、VSMを用いて測定して、 実験誤差内で全膜厚についてCoCrPt/Cr膜に等しい保磁力値を有してい た。実験誤差内で、S*およびMrtなどの他のVSM測定特性の相違も、無視し 得るものだった。 追加実験が実施され、そこではCrもしくはCrMn下層を有するCoCrP t膜が、スパッタリング前に250℃に予熱された基体にスパッター付着された 。図5は、固定厚(40nm)CoCrPt膜の下層厚に対する平面内保磁力 Hcのプロットである。種々の厚さのCrMnおよびCr下層上の40nm厚C oCrPt膜の平面内磁気特性は、表1および2にそれぞれ示され、そこではt は、磁気層の厚さである。 CoCrPt/CrMn膜の保磁力は、すべてCoCrPt/Cr膜のそれよ りも高く、下層厚さが増加すると、差が増加する。4280 Oeの保磁力を、 50nm厚CrMn下層上のCoCrPtについて測定したが、それは類似のC oCrPt/Cr膜について測定した3202 Oeよりも実質的に高い。たっ た3nm厚さのCrMn下層が、CoCrPtがCr下層で得られた最高値より も高い3690 Oeの保磁力に達するのに必要である。一般に高いHc値の他 に、やや高いS*およびMr/M、値ならびに低いMrt値は、CoCrPt/C r 膜よりもCoCrPt/CrMn膜に観察される。 表1および2から選ばれる2、3の膜の結晶集合組織を比較した。図6および 7は、10、20、50および100nmのCrおよびCrMn下層上の40n mのCoCrPt膜のX線回折スキャンを示す。基体加熱は、膜が増粘すると、 CrおよびCrMn膜の両方に(002)集合組織を誘発し、それが今度は、( 1120)CoCrPt集合組織のエピタキシアル成長を誘発する。CrMn下 層上のCoCrPt膜の高保磁力は、ある程度、膜の強い(1120)集合組織 に起因する。しかし、図7における薄いCrMn下層上のCoCrPt膜は、強 い(1120)ピークを有さないが、CoCrPt/Cr膜よりも有意に高い保 磁力を有する。 CrMn膜に強い(002)集合組織を得るもう1つの方法は、MgO種層を 用いることによる。CoCrPt(40nm)/CrMn(100nm)膜を、 室温で、故意の加熱なしで、ガラス基体上の12nm厚さのMgO種層の上に付 着させ、強い(002)集合組織化CrMn下層がCoCrPt膜の保磁力を高 めるか調べた。図8は、ガラス基体上のCoCrPt(40nm)/CrMn( 100nm)/MgO(12nm)膜のX線回折スキャン、および該当する保磁 力を示す。図8に見られるように、強い(1120)CoCrPtピークが25 0℃で付着させた匹敵する膜のようには観察されなかったが、はるかに強い(0 02)集合組織化CrMn下層が、種層を用いて得られた。 膜の保磁力2884 Oeは、室温で付着させたCrMnもしくはCr下層の 保磁力よりも実質的に大きい。CoCrPt/CrMn/MgO膜は強い(00 2)集合組織を有したが、膜の保磁力は、種層なしで、250℃で予熱された基 体に付着されたCoCrPt/CrMn膜のすべてよりも小さかった。磁気特性 における相対的向上は、CrMn合金下層が使用されるときは、集合組織および 温度の両方が、高保磁力および他の磁気特性を有する膜を製造するために別々に 制御できる重要な変数であることを示す。 CrMnおよびCr下層を有する膜の磁気特性に対する中間層の影響を調べる ために、追加の試験が実施された。膜を、CrおよびCrMnの薄い(2.5n m)層を、基体を250℃で予熱して、磁気層とCoCrPt/CrMnおよ びCoCrPt/Crそれぞれとの間に挿入して製造した。表3に示されるよう に、CoCrPt/CrMn膜の保磁力は、Cr層の挿入のために4315 O eから3899 Oeに減少し、他方CoCrPt/Cr膜の保磁力は、CrM n層の挿入のために2961 Oeから3393 Oeに高められた。 磁気層とCrMn下層との間へのCr中間層の導入は、CrMn下層だけの膜 に比べて、保磁力に増大をもたらした。しかし、CrMn下層およびCr中間層 を有する膜は、下層としてCrのみを使用する膜よりも実質的に高い保磁力を有 していた。これに対し、Cr下層とともに中間層としてのCrMnの使用は、C r下層のみ有する膜に比べて、保磁力を増大させた。これらの結果から、Mn含 有層は、下層、中間層、および、造り出される特別な膜および膜の所望の磁気特 性により、たぶん内層もしくは保護被膜として、有効に配備できることが理解さ れよう。 付着されたCrおよびCrMn中間層が薄かったので、CoCrPt/CrM nおよびCoCrPt/Cr膜の結晶構造および格予定数は、中間層によりかな り変えるべきではなかった。したがって、媒体における磁気特性変化は、実質的 に磁気層と接触している界面層の組成の変化にもっとも起因すると思われる。さ らに、同じ膜が、異なる温度で付着されると、膜の集合組織には実質的な変化は ないようだが、異なる磁気特性を示すことが上で注目された。磁気特性における 観察された変化は、膜における元素の内層拡散が、磁気層界面で起こっているこ とを示す。これに関し、当業者は、非常に薄い非Mn含有層が、Mn含有層と磁 気層との間に配置されて拡散調節バリヤー層として働き、Mn含有層からのMn の磁気層粒界への拡散速度を限定および制御することを認めるだろう。 図2eは、CoとMnとの間の二元状態図を示す。HCP CoMn(ε−C o)の相対的に小さな領域、およびMn含量に関するHCP CoMnとFCC CoMn(α−Co)との間の相境界の負のスロープは、温度およびMn濃度が 増大すると、拡散Mnの大きな画分が、エピタキシアル成長HCP Co合金粒 子の粒界に留まることを欲するという概念を支持する。 一般に、層間拡散は、高温および少拡散長で増大し、低温および大拡散長で減 少する。磁気特性における変化は、実質的にCoCrPt層と接触している層か らのMnが、粒界もしくはCo合金層の粒子に拡散していることを暗示する。磁 気層へのMn拡散は、膜の保磁力における増大を生じるCo合金粒子をさらに分 離する働きをし得る。これに対し、現在まで観察された変化は、下層から磁気層 へのCrの層間拡散が、膜の磁気特性を強く制御しているとは暗示していない。 上記結果に基づいて、磁気特性における類似の改善が、Mnが直接磁気層に取 り込まれても生み出されるものか調べるために、試験が実施された。膜を、約5 %のMnを含むCoCrPt磁気下層をCr下層にスパッター付着させることに より、製造した。スパッタリングは、MnチップをCoCrPtターゲットに添 加することにより、実施した。結果として得られる膜の保磁力は、加熱(250 ℃)平滑ガラス基体の上にスパッターされたCoCrPtMn/Cr膜について は、約50%減少し、他方保磁力は、未加熱ガラス基体の上に付着された膜につ いては、約15%落ちた。 CoCrPtMn/Cr膜とCoCrPt/CrMn膜との間の相違は、2つ の膜におけるMnの変化する分布ゆえに予想されるだろう。例えば、Mnは、2 2%MnのCrMn層からCoCrPt層へよりも、5%MnのCoCrPtM n層からCr層への拡散のときに、実質的に異なる拡散特性を有しているように 思われる。膜におけるMnの相対的立体分布が異なるので、結果として得られる 膜の磁気特性は、異なると予想される。Mnの層間拡散が、磁気層における粒子 をさらに分離し、かつ整列させる働きをする層の界面構造に均質化効果を与えて いることもあり得る。 予熱基体にスパッターされたCrMnおよびCr膜の微細構造を、TEMを用 いて比較した。図8および9は、250℃で予熱した平滑ガラス基体上にそれぞ れ付着させた100nm厚さのCrおよびCrMn膜のTEM鮮明場顕微鏡写真 である。膜は両方とも、約50nmよりも大きい類似平均サイズを有する粒子を 示す。CrMn膜は、Cr膜よりもやや明確な結晶粒を有する。 CoCrTa合金も、普通磁気媒体に使用される。したがって、Mn含有層の Co合金への一般的な適用性を評価するために、追加試験が実施された。CrM n下層上の一連のCoCr12Ta2膜を、研究した。前記CoCrPt膜からの 経験により、全CoCrTa/CrMn膜を、250℃で予熱した基体上にスパ ッター付着させた。図11は、種々の厚さのCoCrTa膜の、固定厚さ(20 nm)のCrおよびCrMn下層への平面内保磁力のプロットを示す。CoCr Pt/CrMn膜における場合と類似のHcの改善が、少ない程度ではあるが、 観察された。CrMn下層上のCoCrTa膜の保磁力は、Cr下層上のCoC rTa膜のそれよりも常に高かった。最大の保磁力の改善が、CrMn下層上の 約10nm厚さのCoCrTa磁気層で観察された。図12は、予熱した平滑ガ ラス基体上にスパッター付着させた種々の厚さのCrおよびCrMn下層上の1 5nm厚さCoCrTa膜を比較している。再び、高保磁力が、Cr下層を有す る膜よりもCrMn下層を有する膜に発見された。保磁力の改善は、下層厚さが 増大すると、増大する。例えば、CoCrTa(40nm)/CrMn(20n m)膜の保磁力は、類似のCoCrTa/Cr膜のそれより約700 Oe高い 。 CrMn下層のMn含量も変化させて、その組成的効果を調べた。Crターゲ ット上のMnチップを調整して、CrMn−11と表示される、約11%Mnの 概算組成を有するスパッター膜を製造した。一連のCoCrPt/CrMn−1 1膜を、250℃に予熱した平滑ガラス基体上に付着させた。CoCrPt膜保 磁力対CrMn−11下層厚さを、Cr下層上の類似の膜と比較して図13にプ ロットする。CrMn−11下層を有する膜は、すべてCr下層を有する膜より も高い保磁力を有していることがわかった。下層の厚さが10nmよりも高いと 、CoCrPt/CrMn−11膜の保磁力は、CoCrPt/Cr膜のそれよ り500 Oe高い。膜の保磁力における増大は、約22%のMnを有するC oCrPt/CrMn膜よりも、CoCrPt/CrMn−11膜の方が少ない 。 CrMn−28と表示される、約28%Mn含量を有する別のスパッター付着 CrMn膜を調製した。CrMn−28下層を有するすべての膜が、相当するC oCrPt/Cr、CoCrPt/CrMnおよびCoCrPt/CrMn−1 1膜よりも低い保磁力を示した。250℃に予熱した平滑ガラス基体上に付着さ せたCoCrPt(40nm)/CrMn−28(50nm)膜の保磁力は、2 650 Oeとわかったが、それは類似のCoCrPt/CrMn膜(4280 Oeの保磁力を有する)のそれより38%低い。ガラス基体上の厚いCrMn −28膜のX線回折θ−2θスキャンは、2θ=39.18°で生じる超ピーク を示した。単一の回折ピークは、相を完全に同定するに十分な情報を提供できな いが、このピークは、状態図に基づく体心正方晶α"相の(002)回折ピーク であり得る。この第二相の外観は、Co合金のエピタキシーを低下させるように 見える。 当業者は、多くの改良および変形が、本発明の範囲から逸脱することなしで、 本発明の方法および装置の具体的な態様に対してなされ得ることを理解されよう 。そのような改良および変形は、前記明細書および下記特許請求の範囲に包含さ れることが意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローリン,デーヴィッド・イー アメリカ合衆国ペンシルバニア州15235― 2737,ピッツバーグ,マクネイリー・ブル ヴァード 2357

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記を含んでなる磁気記録媒体: 基体; 磁気記録層を形成するCoもしくはCo合金膜;および 前記磁気層にエピタキシアル結晶構造を与えるために、前期基体と前記磁 気層との間に配置されるMnもしくは固溶体Mn合金を含んでなるMn含有層。 2.前記磁気層が、前記磁気層に実質的に平行に配向された磁気c軸を有する 、請求項1に記載の記録媒体。 3.前記Mn含有層が、Mnの拡散を前記磁気層に与えるのに有効な量で配置 される、請求項1に記載の記録媒体。 4.前記磁気層が、粒界を有する結晶粒を含み;かつ 前記Mn含有層が、Mnの拡散を前記磁気層の粒界に与えるのに有効な量 で配置される、請求項3に記載の記録媒体。 5.前記固溶体Mn合金が、CrMn、VMn、TiMn、MnZn、CrM nMo、CrMnW、CrMnVおよびCrMnTiからなる群から選ばれる物 質を含んでなる、請求項1に記載の記録媒体。 6.前記固溶体Mn合金が、CrMnを含んでなる、請求項1に記載の記録媒 体。 7.前記CrMn合金が、28%未満のMnを含んでなる、請求項6に記載の 記録媒体。 8.前記CrMn層が、少なくとも3nmの厚さである、請求項6に記載の記 録媒体。 9.前記CrMn層が、10〜25%のMnを含んでなる、請求項6に記載の 記録媒体。 10.前記CrMn層が、3〜100nmの厚さである、請求項9に記載の記 録媒体。 11.前記Mn含有層が、少なくとも3nmの厚さである、請求項1に記載の 記録媒体。 12.前記磁気層が、CoCrPt合金およびCoCrTa合金からなる群か ら選ばれる物質を含んでなる、請求項1に記載の記録媒体。 13.さらに前記基体上に配置される種層を含んでなる、請求項1に記載の記 録媒体。 14.前記種層が、(002)構造を有するMgO、CrおよびCrTiから なる群から選ばれる物質を含んでなる、請求項13に記載の記録媒体。 15.前記種層が、Ti、TiCrおよびptからなる群から選ばれる物質を 含んでなる、請求項13に記載の記録媒体。 16.前記磁気層にエピタキシアル結晶構造を促進するために、さらに前記基 体と選ばれた物質を含んでなる前記Mn含有層との間に配置される下層を含んで なる、請求項1に記載の記録媒体。 17.前記下層が、Cr、Cr合金、ならびにB2規則構造およびCrに実質 的に匹敵する格子定数を有する物質からなる群から選ばれる物質を含んでなる、 請求項16に記載の記録媒体。 18.前記下層が、Cr、CrV、CrMo、CrW、CrTi、NiAl、 AlCo、FeAl、FeTi、CoFe、CoTi、CoHf、CoZr、N iTi、CuBe、CuZn、AlMn、AlRe、AgMgおよびAl2Fe Mn2からなる群から選ばれる物質を含んでなる、請求項16に記載の記録媒体 。 19.前記物質の1種以上を含んでなる複数の下層を含んでなる、請求項16 に記載の記録媒体。 20.前記磁気層にエピタキシアル結晶構造を促進するために、さらに前記基 体と選ばれた物質を含んでなる前記Mn含有層との間に配置される中間層を含ん でなる、請求項1に記載の記録媒体。 21.前記中間層が、Cr、Cr合金、ならびにB2規則構造およびCrに実 質的に匹敵する格子定数を有する物質からなる群から選ばれる物質を含んでなる 、請求項20に記載の記録媒体。 22.前記中間層が、cr、crv、CrMo、CrW、CrTi、NiAl 、AlCo、FeAl、FeTi、CoFe、CoTi、CoHf、CoZr、 N iTi、CuBe、CuZn、AlMn、AlRe、AgMgおよびAl2Fe Mn2からなる群から選ばれる物質を含んでなる、請求項20に記載の記録媒体 。 23.さらに第二磁気層を含んでなり、前記磁気層が、前記第二磁気層と前記 基体との間にある、請求項1に記載の記録媒体。 24.さらに前記磁気層と前記第二磁気層との間に配置されるMn含有内層を 含んでなる、請求項23に記載の記録媒体。 25.下記を含んでなる磁気記録媒体: 基体; エピタキシアル結晶構造を有する磁気記録層を形成するCoもしくはCo 合金膜;および 前記磁気層と接触するMnもしくはMn合金を含んでなるMn含有層(前 記磁気層は、前記基体と前記Mn含有層との間にある)。 26.下記を含んでなるデータ貯蔵用装置: 基体; 磁気記録層を形成するCoもしくはCo合金膜; 前記磁気層にエピタキシアル成長を与えるために、前記磁気層と前記基体 との間に配置されるMnもしくは固溶体Mn合金を含んでなるMn含有層;およ び データを前記媒体に記録し、それから読み取るために、前記媒体に密に接 近して配置される磁気変換器。 27.前記媒体が、前記磁気層のエピタキシアル成長を促進するために、さら に前記Mn含有層と前記基体との間に置かれる下層を含んでなる、請求項26に 記載の装置。 28.前記下層が、Cr、CrV、CrMo、CrW、CrTi、NiAl、 AlCo、FeAl、FeTi、CoFe、CoTi、CoHf、CoZr、N iTi,CuBe、CuZn、AlMn、AlRe、AgMgおよびAl2Fe Mn2からなる群から選ばれる物質である、請求項27に記載の装置。 29.前記Mn含有層が、CrMn合金を含んでなる、請求項26に記載の装 置。 30.前記媒体が、前記変換器に対して回転できる、請求項26に記載の装置 。 31.前記磁気層が、前記Mn含有層から成長したエピタキシアル結晶構造を 有する、請求項26に記載の装置。 32.前記記録媒体の前記磁気層が、粒界を有する結晶粒を含み;かつ 前記Mn含有層が、Mnの拡散を前記磁気層の粒界に与えるのに有効な量 で配置される、請求項26に記載の装置。 33.下記を含んでなる、エピタキシアル結晶性CoもしくはCo合金磁気層 を記録基体上に生成する方法: CoもしくはCo合金磁気層のエピタキシアル成長を与えるために、Mn もしくは固溶体Mn合金を含んでなるMn含有層を基体上に配置し;かつ 前記Mn含有層にCoもしくはCo合金磁気層を生成する。 34.さらにMn含有層からのMnの磁気層への層間拡散を促進する工程を含 んでなる、請求項33に記載の方法。 35.前記促進工程が、Mn含有層からのMnの磁気層への層間拡散を促進す るために、Mn含有層を加熱することを含んでなる、請求項34に記載の方法。 36.前記加熱工程が、前記磁気層生成工程中に実施される、請求項35に記 載の方法。 37.前記配置工程が、さらにMn含有層上に生成された磁気層にエピタキシ アル結晶構造を促進するのに有効な量でMn含有層を配置することを含んでなる 、請求項33に記載の方法。 38.前記配置工程が、さらにCrMn合金を含んでなるMn含有層を基体上 に配置することを含んでなる、請求項33に記載の方法。 39.前記配置工程が、さらに少なくとも3nm厚さのCrMn合金層を基体 上に配置することを含んでなる、請求項38に記載の方法。 40.前記生成工程が、さらにMn含有層からのMnの磁気層部分への層間拡 散を生成するのに十分な温度で磁気層を付着させることを含んでなる、請求項3 3に記載の方法。 41.前記付着工程が、さらに磁気層を少なくとも250℃の温度でスパッタ ー付着させることを含んでなる、請求項39に記載の方法。 42.さらにMn含有層と磁気層との間に中間層を置く工程を含んでなる、請 求項33に記載の方法。 43.さらに前記基体上に種層を配置する工程を含んでなる、請求項33に記 載の方法。 44.さらに前記Mn含有層と前記基体との間に下層を供給する工程を含んで なる、請求項33に記載の方法。 45.前記供給工程が、Cr、Cr合金、ならびにB2規則構造およびCrに 実質的に匹敵する格子定数を有する物質からなる群から選ばれる物質を含んでな る下層を供給することを含んでなる、請求項44に記載の方法。
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