JP2001520537A - 医薬品と核酸の骨格筋への導入方法 - Google Patents

医薬品と核酸の骨格筋への導入方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、骨格筋を医薬品と核酸に対して半透過性にするための方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬品と核酸の骨格筋への導入方法 1.発明の分野 本発明は、骨格筋を医薬品と核酸に対して半透過性にするための方法に関する 。さらに詳細には本発明は、骨格筋に医薬品と核酸を注射後、低い電界強度でそ の筋肉を電気的に刺激することによって半透過性にすることに関する。 2.技術的背景 科学者たちは、乳癌、大腸癌、筋ジストロフィー、嚢胞性線維症といった数多 くのヒト疾病の原因となっている遺伝子を継続して発見している。さらに、科学 者たちは継続して、細菌やウイルス抗原(例えば、ウイルスキャプシッドタンパ ク質)をコードする遺伝子を発見しつつある。これらの新しい発見があるにもか かわらず、医療関係者の前に立ちはだかって大きな障害になっているものがある 。それは、疾病の治療、あるいは遺伝的な免疫化のために、患者に対してこれら の薬品の有効性が認められる分量をどのように安全にデリバリー(送達)すれば よいのかという問題である。 現在では、ほとんどの医薬品は経口的あるいは経静脈的に投与されている。し かし、経口と経静脈的に投与する薬物と遺伝子の送達の方法には、不十分な点が いくつかある。第一に、経口的に、あるいは経静脈的に送達された薬物の大きな パーセントが標的臓器あるいは細胞に到達する前にその身体により分解されるこ とである。胃腸の中に存在する酸や酵素は、例えば、多くの医薬品薬物を分解す ることができる。同様に、遺伝子は、DNAを分解する血中や肝臓にみられるタ ンパク質によって急速に破壊されるであろう。さらに、経静脈的にデリバリーさ れた薬物は疾患をもった臓器あるいは細胞に到達する前に肝臓あるいは免疫シス テムによって隔離される。第二に、経口的ならびに経静脈的に投与された薬物と 遺伝子のデリバリーは非特異的である。これは、その薬物あるいは遺伝子が標的 と非標的細胞の両方にデリバリーされることを意味する。 骨格筋は、薬物デリバリー、遺伝子治療、遺伝子的免疫化にとって有望視され る候補の一つである。第一に、骨格筋はヒトの標準体重の50%以上を構成してお り、そのほとんどが他の身体組織や臓器に比較して容易にアクセスすることがで きる。第二に、筋肉には、薬物や遺伝子のデリバリーの対象となる疾患、例えば 、デュシャンヌ筋ジストロフィー(DMD)、糖尿病、高脂質血症、心血管系疾患 などの遺伝的または後天性の異常がたくさん存在する。第三に、容易にアクセス でき、また筋肉の中で作られたタンパク質が分泌され、免疫反応を誘発するので 、筋肉は遺伝子的免疫化にとっては理想的な部位の一つである。最後に、骨格筋 細胞は非分裂的であるため、骨格筋細胞は、継続して分裂している他の細胞の型 で期待されるよりも長い期間にわたって遺伝子がコードするタンパク質を発現さ せることができる。タンパク質が発現されるのが長期にわたればわたるほど、そ の分だけ治療回数が少なくて済むのである。 しかし現在は、in vivoにおいて、骨格筋の中に薬物とDNAを効果的にデリバリ ーする非ウイルス的方法がない。DNAの筋肉内注射など、薬物とDNAを骨格筋の中 に移送するための方法で当業者には公知のものがいくつかある。なお、直接筋肉 注射という臨床的な方法は、トランスフェクション効率が低く、つまり典型的に は1%に満たないであることを主な理由で一部に限定されたものになっている。 再生する筋肉内にDNA注射が行われる場合には、トランスフェクションの有効性 を改善できることが証明されている。DNA注射の3日前に薬物ビブカイン(Bivuc ain)が注射される。ビブカイン注射によって誘発され再生する筋肉へのDNA注射 はより高いトランスフェクション効率を示すが、その筋肉に重度の損傷を引き起 こしてしまうことから、ヒトにおいてはその方法の利用が限られたものになって いる。 以上の記述から、薬物やDNAを疾患をもった臓器や細胞にのみにデリバリーす るための非ウイルス的方法を提供することは当技術分野におけるひとつの進歩で あると理解されることであろう。医薬品やDNAを直接的に骨格筋の中へデリバリ ーする電気穿孔(electroporation)法を提供することができれば、それは当技 術分野においてもう一歩前進したことになるであろう。医薬品やDNAの治療的に 有効性が認められる分量を骨格筋の複数の部位に同時にデリバリーすることがで きれば、それは当技術分野においてさらにもう一歩前進したことになるであろう 。そのデリバリー効率を調節することができるのあれば、それはもう一歩進んで さらに前進したことになるであろう。 そのような一つの方法をここに開示する。 3.発明の概要 本発明は、薬物やDNAを骨格筋内にデリバリー(送達)する、あるいはトラン スフェクションするための一つの方法である。理論によって拘束されるわけでは ないが、この方法は電気穿孔法と同種のものと考えられる。電気穿孔法は、電流 を通すことが一般的にはできない電気的なキャパシターのひとつとして細胞が作 用するという原則に則って作動する。したがって、高い電圧の電界に細胞をさら すことで、細胞膜に一時的な透過性構造あるいは微小孔が作り出される。こうし た微小孔であれば、薬物、DNAや他の極性組成物が細胞の内部にアクセスできる という意味では大きさとしては十分である。時間経過とともに、細胞膜のその微 小孔は閉じて、細胞は再び不透過性になる。 しかし、従来の電気穿孔法は0.4〜数kV/cmという高い電界強度を用いる。その 電気穿孔法とは対照的に、本発明で使用されている電界強度は約25V/cm〜250V/c mの範囲にある。これらの低い電界強度は、トランスフェクション効率を犠牲に することなく、実際にはトランスフェクション効率は増加するのだが、筋肉の損 傷を起こすことが少なくなると考えられる。さらに、本発明の方法を使用 すると、トランスフェクション効率は、周波数、パルス持続時間、パルス数など のパラメータを改変することによって確実に調節することができる。 DNAトランスフェクション効率の増加はDNA注射直後、あるいは間もなくしてそ の筋肉が電気的な刺激を受ける場合にのみ観察される。したがって、その刺激に よって誘発される組織の半透過性は可逆性のものである。さらに言えば、組織の 半透過性は筋肉を通過する電流に依存しており、つまり、神経を通して誘発され る活性はトランスフェクション効率には影響を及ぼさない。 一旦トランスフェクションされると、筋細胞は、核酸がコードするタンパク質 を発現させることができる。したがって、本発明のトランスフェクション方法は 、例えば、遺伝子的免疫化(例えば、DNAワクチン)のために発現ベクターをト ランスフェクションするのに使用することができる。一つの実施態様では、ウサ ギにラットアグリンのcDNAを含むプラスミドをトランスフェクションした。トラ ンスフェクションされた筋肉は、アグリンタンパク質を作り出し、分泌した。ト ランスフェクションの19日後には、ウサギの血清にラットアグリンに対する有意 な抗体が含まれていた。 第二の実施態様では、マウスとラットに本発明の方法を使用して、ヒト毛様体 神経親和性因子(human ciliary neurotrophic factor)のアゴニスト性変種で あるDH-CNTF、ヒト毛様体神経親和性因子のアンタゴニスト性変種であるAADH-CN TF、DH-CNTFの分泌された形態であるsec-DHCNTFに使用されるコード配列を含む 3つの異なった真核生物発現ベクターの一つあるいはそれ以上をトランスフェク ションした。筋肉は電気的な刺激を受けなかったか、あるいはDNA注射直後に刺 激を受けたかのいずれかであった。さまざまな時間経過の時点で採血され、抗体 力価が求められた。ラットとマウスの両方で、DNA注射直後に電気的刺激を与え ることによって、単にDNA注射しただけのものよりもおよそ5〜10倍高い抗体力価 となった。 本発明のトランスフェクション方法は疾病を治療するためにタンパク質を全身 的にデリバリーするのに使用することもできる。一つの好ましい実施態様では、 エリスロポエチン(EPO)遺伝子を内部にもつDNAプラスミドを骨格筋内に注射し 、本発明の方法により電気的な刺激を与えた。対照群では電気的な刺激を受けな かったか、あるいはEPO遺伝子を内部にもっていない対照ベクターがトランスフ ェクションされた。14日後に、本発明の方法によってEPOをトランスフェクショ ンされたマウスでのみ、そのトランスフェクションされた筋肉でEPOのかなりの 量を生じさせ、また血流の中に分泌することができたことを示すヘマトクリット (hematocrit:Ht)の増加を呈示した。 非核酸分子もまた本発明の方法によりトランスフェクションすることが可能で ある。一つの実施態様では、ローダミン複合デキストランが注射され、その後に 電気的刺激が施行された。3〜5日後に、筋肉は液体窒素の中で凍結され、低温維 持装置上で切開された。蛍光が注射と刺激を受けた細胞内で観察された。ローダ ミン複合デキストランが筋細胞内に入り、また残留したことが示された。 本発明のこれらと他の目的と長所は、添付の図とグラフを参照する際に、また 以下の詳細な説明、書き添えられている特許請求の範囲を読む際に明らかになる であろう。 4.図面の概要 簡単に上述されている本発明のさらに詳細な説明が添付の図とグラフを参照し て供せられる。これらの図とグラフは、本発明の典型的な実施態様に関する情報 を提供するだけであり、したがって、その請求の範囲の制限が考慮されるもので はない。 図1は、本発明の骨格筋に薬物とDNAをデリバリーする方法をグラフ的に図示 している。 図2は、本発明の方法により、デリバリーされた電気的刺激のグラフ的な説明 図である。 図3は、1μg/μlの濃度でRSV-Lac ZプラスミドDNA溶液50μgを注射された筋 肉の全量を図示している。図3aと3bの筋肉はDNA注射の15日後に取り出されたも のである。図3cと3dの筋肉はDNA注射の7日後に取り出された。筋肉は全て同じ ラットから採取された一対ずつのものである。 図4は、全筋肉とトランスフェクションされた筋肉の1mm切片の画像である。 暗染色は、暗沈降を起こすためにβ-ガラクトシダーゼによって筋肉内で触媒作 用を受けたo-ニトロフェニール-b-D-ガラクトピラノシド(ONPG)を示す。矢印 は本発明の方法を使用して成功裡にトランスフェクションされた筋線維を図示し ている。 図5には、図3に示されている骨格筋各群の平均トランスフェクション筋線維 数を含めて図示されている。 図6は、いくつかの異なった実験と、一緒にグループ化されたDNAのいくつか の異なったバッチから得られた筋肉の平均トランスフェクション筋線維を図示す る棒グラフである。SOL S(ヒラメ筋への電気的刺激)とEDL S(足の長指伸筋へ の電気的刺激)と名付けられている棒グラフでは、筋肉(各群で16)はDNAの注 射後に直接刺激を受けた。SOL NS(ヒラメ筋神経への電気的刺激)とEDL NS(足 の長指伸筋神経への電気的刺激)と名付けられた棒グラフでは、筋肉(各群で10 )は神経を刺激されたが、全く刺激を受けなかったか、あるいはDNA注射の10分 前に直接刺激を受けたかのいずれかであった。 図7は、トランスフェクションされた骨格筋線維数対刺激周波数の時間的推移 記録を図示するグラフである。 図8は、トランスフェクションされた筋肉の写真であり、図7のデータはこれ から作成された。 図9では、本発明の方法により二つの異なった電極を使用して筋肉の全量にト ランスフェクションされた時点で達成された結果が写真と図によって示されてい る。 図10は、パルス数と周波数を比較しつつ、それらの増加に伴ってトランスフェ クションされる骨格筋線維数を図示するグラフである。 図11は、骨格筋線維数対定常周波数におけるパルス数を図示するグラフである 。 図12は、平均ルシフェラーゼ活性対パルス数を図示するグラフである。 図13は、本発明の刺激方法の電圧依存性を図示するグラフである。図13aでは 、さまざまな電圧によって刺激される筋肉のルシフェラーゼ活性が図示されてい る。図13bでは、13ボルトより上と5ボルトより下の振幅によって刺激を受けた 筋肉の平均ルシフェラーゼ活性が図示されている。 図14は、トランスフェクション効率に関するパルス持続時間の効果を図示する グラフである。 図15は、さまざまなパルス持続時間ならびにパルス数についてトランスフェク ション効率の比較を図示する棒グラフである。 図16は、トランスフェクション効率に関してDNA濃度の効果を図示する棒グ ラフである。 図17は、短期間の後筋肉の刺激と再生によって起こる損傷を図示するトランス フェクションされた筋肉の写真である。図17aでは、注射は受けたが刺激は受け なかった筋肉が図示されている。図17bでは、筋肉刺激後の筋肉の損傷が図示さ れている。図17cでは、より激しい刺激条件下で刺激を受けた筋肉が図示されて いる。図17dでは、図17cに示されている筋肉の条件下で刺激を受けた筋肉が14日 後には完全に再生され、また修復されることが図示されている。図17eでは、グ リーン蛍光タンパク質(GFP)をトランスフェクションされた筋肉が図示されて いる。図17fでは、損傷を受けた領域の近くでトランスフェクションされ た筋線維をみることができることが図示されている。 図18は、本発明の刺激技術を使用して、ラットアグリンをコードする発現ベク ターにより遺伝的に免疫化されたウサギから得られた抗アグリン多価クローナル 抗体で染色した細胞の写真である。 図19は、本発明の刺激技術を使用して、マウスとラットの遺伝的免疫化が改善 されたことを図示するグラフである。 図20は、ローダミン共役デキストラン(rhodamine-conjugated dextran)とグ リーン蛍光タンパク質がトランスフェクションされた筋肉の写真である。上は、 ローダミン共役デキストランから得られたローダミン蛍光である。中は、上と同 じ部分であるが、フィルターでGFP蛍光を顕在化している。下は、隣接部分をヘ マトキシリン(hematocxilin)とエオジン(eosin)で染色したもの。 5.発明の詳細な説明 本発明は、骨格筋組織の透過性を増大させるための新規性を有する方法を目指 したものであり、そのため、薬物と核酸を細胞に入れる、あるいはトランスフェ クションすることができるようにしている。本発明の方法は、骨格筋組織中に所 定の電流量を通すものである。だが、前述の電気穿孔法とは違い、本発明の方法 のパラメータはユニークなものであり、とくに使用された低い電界強度と生じる 損傷の量に関するパラメータはユニークである。列(トレイン)の数、周波数、 パルス数、パルス持続時間などの他のパラメータはデリバリーされる薬物あるい は核酸の量を調節する目的でさまざまに変化させることができる。 図1に図示されているように、一般的には、骨格筋を露出させて、分子の所定 量が筋肉に注射される。一つの実施態様では、DNAを0.9%の塩化ナトリウム(NaC l)中に溶解する。なお、その溶媒そのものは本発明には重要なものではない。 例えば、ショ糖などの他の溶媒は骨格筋におけるDNA摂取を増加させることがで きることは、当業者には周知の事実である。他の物質もまた、さまざまな利 便的な理由から興味の対象となっている分子をコトランスフェクションすること ができるであろう。例えば、電気的に透過性を与えられた膜を密封することが知 られている、P188(Leeら、PNAS.,4524-8,10,89(1992))はトランスフェクシ ョンされた筋線維の生存率を増加させることによってトランスフェクション効率 に利便的な効果を与えることができると考えられている。 続けて図1を参照すると、電極はその分子が注射された領域の付近に約1〜4mm 離して筋肉上に置かれる。電極の厳密な位置あるいは設計についてであるが、注 射された分子の領域において筋線維の向きに直交する方向に電流が筋繊維を通過 することができさえすれば、さほど重要なことではない。 一旦電極が位置決めされると、筋肉は電気穿孔(electroporated)あるいは刺 激を受ける。図2に説明されているように、刺激は、所定の振幅と持続時間を有 する方形の二極性パルスとしてデリバリーされる。トランスフェクション効率を 最適化する目的で、これらのパラメータは広範に変化させてトランスフェクショ ン効率が比較された。例えば、電圧はおよそ0〜50ボルトまでの範囲で変化させ 、パルス持続時間は5μs〜5msまでの範囲で変化させ、パルス数は1パルス〜30,0 00パルスまでの範囲で変化させ、列内のパルス周波数は0.5Hz〜1000Hzの範囲で 変化させた。 これらの結果から得た結論は、電界強度が約50V/cmよりも上であれば、他のパ ラメータは所望された実験の条件によってさまざまに変化させられることもあり うるということである。上限は検出されなかったが、有効性を有するトランスフ ェクション効率がさらにずっと高い電界強度で観察された。刺激の電界強度は以 下の公式を使用して計算することができる。 E=V/(2r ln(D/r)) これはD>>rであれば、ワイヤ間の電界を表す。この式では、V=電圧=10V、D= ワイヤ中央間の距離=0.1〜0.4cm、r=電極の直径=0.06cmである。E.Neumann , A.E.Sowers,C.A.Jordan編『Electroporation and electrofusion in cell biology』の中のHofmann,G.A.「Cells in electric fields」(389〜407頁)、 Plenum Publishing Corporation刊、1989年を参照のこと。10ボルトでは、電界 強度は163V/cmと43V/cmの間である(電極間はそれぞれ0.1〜0.4cm)。Dはrよりも ずっと大きくなることはないので、大きな平行板の間に生じる電界については、 以下の公式を使用することがより適当であると考えられる。 E=V/D これによると、100V/cm〜25V/cmの間にあるほぼ同じ電界強度が得られる(電極間 がそれぞれ0.1〜0.4cm)。他のパラメータだけではなく、電界強度もトランスフ ェクションされた組織によって影響を受け、したがって、最適条件はさまざまに 変化することがある。しかし、本発明で与えられたパラメータを使用すると、当 業者であれば最適パラメータは容易に得ることができる。 図3と図5〜8に図示されているように、本発明の方法は、骨格筋内への薬物と DNAデリバリーの効率を劇的に増加させた。一つの実施態様では、ラットのヒラ メ筋あるいはEDL筋(足の長指伸筋)にβガラクトシダーゼ遺伝子(lac Z)含む DNAプラスミドが注射された。βガラクトシダーゼ遺伝子は、視覚的に分析する 、あるいは分光光度的に測定可能な青色の基質に無色の基質を変換することがで きるタンパク質を産生する。図3では、さまざまな刺激パラメータを使用してβ ガラクトシダーゼ遺伝子をトランスフェクションした典型的なヒラメ筋とEDL筋 が描出されている。 図3aでは、本発明によりトランスフェクションされたヒラメ筋とEDL筋のDNAデ リバリー効率が改善されたことが図示されている。ヒラメ筋とEDL筋(n=3)は まず、坐骨神経を横切することによって神経除去される。これは、観察された増 加トランスフェクション効率にその原因をまず間違いなく帰することができると 考えられる神経誘発活性の影響を全て取り除くために行われた。神経除去の3 日後に、上述のように、その筋肉にβガラクトシダーゼ遺伝子が注射された。DN A注射後、筋肉は治療を受けなかったか、あるいは本発明の方法によりDNA注射直 後に筋肉は刺激を受けたかのいずれかであった。 DNA注射後15日でヒラメ筋とEDL筋が分析された。図3aに図示されているように 、DNA注射直後に刺激を受けた筋細胞(一番下のパネル)はより多くのβガラク トシダーゼ遺伝子が筋細胞内に導入されたことを示す青色の産生物を多く含んで いる。トランスフェクション効率は、図4に図示されているように、青色の産生 物を含んだ筋肉の1mm横断面内の筋線維の本数を数えることによって定量化され た。図5aの棒グラフによって図示されているように、本発明の方法を使用してト ランスフェクションされたヒラメ筋では、刺激を受けなかった筋肉よりも47倍増 加したことが示された。同様に、本発明の方法を使用してトランスフェクション されたEDL筋では、刺激を受けなかった筋肉よりも12倍増加したことが示された 。 神経活性がトランスフェクション効率に影響を及ぼしたかどうかを判定するた めに、本発明の方法により、上述のように、神経刺激を受けた(横切していない 坐骨神経)ヒラメ筋とEDL筋と神経を除去した(横切した坐骨神経)ヒラメ筋とE DL筋について実施された。図3bに図示されているように、DNA注射の15日後に、 神経刺激と神経が除去された筋肉の両方でβガラクトシダーゼ遺伝子の高い移送 効率を示す青色の産生物を豊富な量産生した。図5bに図示されているように、ト ランスフェクションされた筋線維の定量化により、神経刺激と神経除去された筋 肉の両方で高いトランスフェクション効率が確認された。 観察されたその増加トランスフェクション効率は、筋肉活性が原因となってい たのではないという可能性を除外するため、坐骨神経の直接刺激と筋肉(n=5) の刺激が比較された。筋肉活性が原因でトランスフェクション効率の増加が起き たのであれば、神経を経由して刺激を受けた筋肉のトランスフェクション効率が 直接的な筋肉の刺激を受けた場合と同様の効率を生じて然るべきである。図3cに 図示されているように、直接神経刺激では、直接筋肉刺激に比較してトランスフ ェクション効率は有意に増加しなかった。図5cに図示されているように、ヒラメ 筋とEDL筋の両方で、直接的な筋肉の刺激ではトランスフェクション効率の10倍 増が観察された。 図3dに図示されているように、増加した効率は電気穿孔法に関して言えば、一 貫して一過性のものである。DNA注射後に直接的に刺激を受けた筋肉ではDNA注射 以前に刺激を受けた筋肉よりもより青く染色されていることが有意に示されてい る。事実、DNA注射後直接的に刺激を受けた筋肉では、DNA注射10分前に刺激を受 けた筋肉よりも10〜25倍の間にあるトランスフェクション効率が示された(図5d) 。 図6には、本発明の結果が要約されている。いくつかの異なった実験といくつ かの異なったDNAのバッチから得られた筋肉は、一緒にグループ化されている。S OL SとEDL Sとネームされた各棒グラフでは、筋肉(各群で16)がDNAの注射後直 接刺激を受けた。SOL NSとEDL NSとネームされた各棒グラフでは、筋肉(各群で 10)が神経に剌激を受けたが、全く刺激を受けなかったか、あるいはDNA注射10 分前に直接刺激を受けたかのいずれかであった。 実験に使用された電気的刺激装置はFHC(Brunswick,ME04011)により製造さ れたものである。パルサー6bpとパルサー6bp-a/s刺激装置の両方が使用された。 パルサー6bp-a/sは最高電圧150Vと最大電流50mAを供給する。デリバリーするこ とができる最高電圧には電極間に3000オーム以上の抵抗が必要になる。刺激装置 は定常電圧モードで作動した。筋肉内の抵抗が低いため、電圧は以下の実施態様 で論じられているように低めにした。全ての実験で、電流は50mAに維持された。 数多くの他の電極の機器形態が採用可能であることは、当業者であれば、理解 することができるであろう。例えば、図9では二つの異なった電極の機器形態を 使用して得られた結果が図示されている。(A)の電極は、筋線維に対して直交 するように置かれている。この電極は、直径(d)0.6mmの銀ワイヤと(C)の電 極(これは(B)におけるものを除き全ての実験で使用された電極である)から 構成されている。電極は一つずつ筋肉のそれぞれの側に配置された。筋肉の中間 の1/3の短い部分はLac Z染色(A)に対して陽性であり、限局性の発現を示して いる。(B)では、絶縁された銀ワイヤから作られた1.5cmの電極が使用された(d =0.3mm)。(D)では、絶縁体は、2mm間隔でワイヤに沿って短い部分(0.5〜1.0m m)から取り除かれた。その電極を筋線維と平行に筋肉に穿刺した。電極の二つの ワイヤのうちの一本を、筋線維と平行に筋肉に穿刺した。第二のワイヤは筋肉の 表面上に置かれ、また筋線維と平行に置かれた。電極の両方のタイプ(図9cと9d )ではトランスフェクションされた筋線維の数とほぼ同じ数が数えられた(およ そ250本)。なお、筋線維と平行している長めの電極を使用すると、さらに広範に 広がった染色が得られ、また、筋線維またはトランスフェクションもしくはその 両方の増加がみられた長い部分に沿ってトランスフェクションされていることが 示された。 当業者であれば周知の方法によって、筋肉は全量でLac Z染色された。染色後 、でき上がった筋肉の最も青くなった側で写真が撮られた。それ以降は、筋肉は 図2にみられるように3つの切片に切断された。筋肉の中間部から得た約1mmの 厚さの切片の中にある青色の筋線維の数が数えられた(その切片から遠位あるい は近位にトランスフェクションされた筋線維はしたがって数えなかった)。トラ ンスフェクションされた筋線維を数える目的で、解剖顕微鏡下で単一の筋線維が 区別を付けられるように、その切片はより小さな束に切開された。 4つの筋肉で、pSV40-luc構築物が使用された。それがヒラメ筋の中に注射さ れ、3日後に、その筋肉が取り出され、またルシフェラーゼ活性がプロメガルシ フェラーゼ測定システムを使用して測定された(Davisetら、1993)。同じラット から得られた注射を受けなかったEDL筋が対照として使用された。 本発明の方法により、いずれの核酸でも、例えば、プラスミドDNA、直鎖DNA、 アンチセンスDNA、RNAもまた使用することができる。一つの好適な実施態様では 、その核酸は、当業者であれば周知のタイプのDNA発現ベクターである。一般的 には、発現ベクターには、ポリアデニール化シグナルなどの終止シグナルが後続 するが、興味の対象となっているタンパク質をコードするDNA分子に対して操作 可能な状態でリンクされているプロモーターが含まれている。細菌増殖や適当な 哺乳類のプロセシングに要求される他の要素、例えば、βラクタマーゼコード領 域、fl起点、ColEl由来のプラスミド複製起点などが含まれる。興味の対象とな っているDNAコード領域を含む同様の構築物は当業者であれば、構築することが できる。 以下の例で図示されているように、核酸よりも分子が本発明の技術を使用して 筋肉にデリバリーすることができる。一つの実施態様では、本発明により筋肉注 射され、また刺激を受けたローダミン共役デキストランは筋細胞に入り込むこと ができた。さらに、核酸とタンパク質は電気穿孔された筋肉に同時に導入するこ とができる。一つの実施態様では、ラージT抗原核限局性シグナルがLac Zに対応 するDNAコード領域を含むプラスミドと混合された。ラージT抗原核限局性シグナ ルはDNAを結合させ、細胞の核の中にそれを移送するのを容易にしている。他の システムでは、ラージT抗原核限局性シグナルはトランスフェクション効率を増 加させることが示された。本発明の方法を使用すると、ラージT抗原核限局性シ グナルはまた、そのタンパク質がDNAと結合し、また筋細胞に入ることができた ことを示すLac Zのトランスフェクション効率を増加させた。 6. 以下の例は、本発明に従って行われるさまざまな実施態様を説明するためのも のである。以下の例が、本発明に従って行うことができる多くのタイプの実施態 様の完璧あるいは余すところのないものではないことは理解されべきものである 。 例1−刺激を受けた筋肉対刺激を受けなかった筋肉: トランスフェクション効率は、骨格筋に注射してpSV40-lucリポーター構築物 (reporter construct)をヒラメ筋の中に入れることによって求められた。注射 の3日後に、その筋肉は取り出され、またルシフェラーゼ活性が製造業者のプロ トコルによりプロメガルシフェラーゼ測定システム(Madison,WI)を使用して 測定された。同じラットから得た刺激を受けなかったEDL筋が対照として使用さ れた。データは下の表1に示す。 例2−トランスフェクション効率対周波数: ラットにlac Zの遺伝子を運搬している1mg/μlプラスミドを50μl注射した。 注射直後に、電極が2〜3mm離して置かれ、筋肉が以下の刺激パラメータによって 刺激を受けた。すなわち、電圧=30ボルト、パルス持続時間=0.2ms(合計0.4ms 、二極性)、列(トレイン)=30、1分間1秒オン1秒オフの繰り返しであった 。トランスフェクションされた筋線維が筋肉の中間部分から得られた1mm切片で 数えられた。トランスフェクションされた筋線維の数を下の表2に示し、図7で 図示する。これらのデータもまた、本発明の方法により表面筋線維だけでなくさ らに深いところでもトランスフェクションされていることを示している。幾層か さらに深い細胞層でも筋線維はトランスフェクションされている。 例3−トランスフェクション効率対パルス: ウイスターラットのヒラメ筋(200〜270g)に、50μL 0.9%のNaCl中にRSVルシフ ェラーゼDNAプラスミド50μLを加えた溶液を注射した。注射後間もなくして、筋 肉は以下のパラメータを使用して電気的に刺激を受けた。すなわち、周波数1000 Hz、200μs持続時間の各列で0〜1000間の二極性パルスを1分間に30回、筋肉に 適用した。トランスフェクションの3日後に筋肉が取り出され、液体窒素の中で 凍結された。筋肉から採取されて低温維持装置上で切開された薄い切片は、ヘマ トキシリン、エオジン、サフランで染色された(実施例9を参照)。下の例4で記 述されているように、残りの切片は均質化された。図10〜12に図示されているよ うに、トランスフェクション効率は筋肉にデリバリーされたパルス数に伴い増加 した。 例4−トランスフェクション効率に及ぼす電圧の効果判定: ウイスターラット(245〜263g)のEDL筋およびヒラメ筋に50μLの0.9%のNaCl中 にRSV駆動ルシフェラーゼプラスミドDNA 25μgを加えた溶液を注射した。注射後 間もなくして、注射された筋肉は以下のパラメータを使用して電気的に刺激を受 けた。すなわち、100Hz、200μs持続時間の各列で100二極性パルス、電圧は0か ら47.5までの間でさまざまに変化させた。筋肉は注射ならびに刺激を受けた4日 後に取り出され、プロメガ(Madison,WI)ルシフェラーゼ測定緩衝液 の中で均質化され、また、蛍光物質が製造業者のプロトコルにより測定された。 マッキントッシュコンピュータとLabWiev捕捉プログラムが最初の電圧パルスを 捕捉するために使用された。記録は、刺激電極と並行して行われた。電圧測定は 、刺激の開始後、10パルスでおよそ100msの最高電圧の平均値としてプリントさ れた紙の上に手書きで記録された。 図13aに図示されているように、電圧増加に伴いトランスフェクション効率に はっきりとした増加がみられた。図13bに図示されているように、この実験の条 件下では、13ボルトあるいはそれより高い電圧で刺激を受けた筋肉では、5ボル トあるいはそれより低い電圧で刺激を受けた筋肉に比較してルシフェラーゼ活性 が40倍大きいことが示された。 例5−最適パルス持続時間の判定: ウイスターラット(200〜270g)のヒラメ筋に50μLの0.9% NaCl中にβ-ガラク トシダーゼ遺伝子を含むDNAプラスミド50μgを加えた溶液を注射した。注射後間 もなく、筋肉は以下のパラメータを使用して電気的な刺激を受けた。すなわち、 100Hz、25ボルト、5〜200μsの範囲にあるパルス持続時間の各列で100二極性パ ルスであった。トランスフェクションされた筋線維は、解剖顕微鏡下で筋肉の中 間部分から採られた1mmの厚さの切片で数えられた。ラットの第二組には、50μL の0.9% NaCl中にRSV駆動ルシフェラーゼプラスミドDNA25μgを加えた溶液を注射 し、パルス持続時間は50〜2000μsとさまざまに変化することを除けば上と同じ パラメータで電気的な刺激を受けた。下の表3と図14に示されているように、こ れらの刺激パラメータの下では、最適パルス持続時間は約50μsから約200μsの 範囲である。この方法は、他の刺激パラメータのパルス持続時間を最適化する目 的で使用することができる。 例6−電流対パルス数: 6匹のウイスターラット(178〜193g)のヒラメ筋に50μl 0.9%のNaCl中にβ ガラクトシダーゼ遺伝子を含むDNAプラスミド50μgを加えた溶液を注射した。注 射後間もなく、パルス持続時間がさまざまに変わったのを除けば、筋肉は上述の とおりに電気的な刺激を受けた。以下の電気穿孔法のパラメータが比較された。 すなわち、(1)50μs持続時間×100パルス対5000μs×1パルス、(2)50μs×1 00パルス×10列対5000μs×10パルス、であった。筋肉は14日後に取り出され、 また低温維持装置上で薄片に切断された。横断面は前述のように染色された。ト ランスフェクションされた筋線維の数が数えられた。図15に図示されているよう に、パルス持続時間が長ければ長いだけトランスフェクション効率は高くなった 。 例7−DNA濃度: 6匹のウイスターラット(178〜193g)のEDL筋に、50μl 0.9%のNaCl中にβガ ラクトシダーゼ遺伝子を含むDNAプラスミド1μg/μlか5μg/μlのいずれかを加 えた溶液を注射した。注射後間もなく、筋肉は200μs×100パルス×30列で電気 的な刺激を受けるか、全く刺激を受けなかったかのいずれかであった。14日後に 筋肉は取り出され、低温維持装置上で薄片に切断された。横断面は前述の とおりに染色され、またトランスフェクションされた筋線維の本数が数えられた 。図16に図示されているように、DNA濃度が高くなるに伴い、より大きなトラン スフェクション効率が得られた。 例8−ラージT抗原核限局性シグナル: ウイスターラットの筋肉に、ラージT抗原核限局性シグナルの100:1モル濃度 過剰を含むβガラクトーシダーゼ遺伝子を含むDNAプラスミドを注射した。これ は、トランスフェクションを改善するために他のトランスフェクション研究で示 されているものである(P.Collasら、Transgenic Res.,6:451-8(1996))。筋肉 は50μs持続時間×100パルス×10列で刺激された。ラージT抗原核限局性シグナ ルを含む筋肉では最も多い数のトランスフェクションされた筋線維がみられた。 とくに、ラージT抗原核限局性シグナルをコトランスフェクションされた筋肉で は、DNAのみをトランスフェクションされた筋肉の7.3本と4.7本のトランスフェ クション筋線維に比べて、それぞれ100本と38本のトランスフェクション筋線維 数を数えた。これらのデータでは、トランスフェクション効率はDNAを非核酸分 子と一緒に混合することによって促進可能であることが示されている。さらに、 このデータでは、非核酸分子はまた本発明の電気穿孔技術を使用して筋肉にデリ バリーすることが可能であることが示されている。注射後に刺激を受けなかった 細胞では何らの改善もみられなかった。 例9−刺激から結果的に起こる筋肉損傷: 例3から得られた筋肉が電気穿孔が原因となって起こる筋肉の損傷を評価する ために薄片に切断され、染色された。図17aに図示されているように、刺激を受 けなかった筋肉の大半は損傷を受けなかったが、注射のみでも何らか損傷は起こ りうる。300パルスで刺激された筋肉では、より多くの損傷が観察された(図17b) 。図17cに図示されているように、1000パルス×30列で刺激された筋肉はより大 きな損傷を示しており、損傷は刺激の程度に比例していることが示された。図17 d では、図17cの筋肉の条件下で刺激された筋肉は14日後には完全に再生され、ま た修復されることを示している。 最も高い刺激量(1000パルス×30列)を受けたもう一つの筋肉には、グリーン 蛍光タンパク質(GFP)をコードするプラスミドDNAも含まれていた。図17eにはG FPをトランスフェクションされた筋肉が図示されている。損傷を受けた領域の近 傍でトランスフェクションされた筋線維をみることができる(図17f)。トランス フェクションされた再生筋線維は、電気穿孔を施行した3日後では横断面には全 く観察されなかった。 例10−ウサギの遺伝子免疫化: 雌ウサギ(4.5kg)の右直大腿筋にCMVプロモータによって駆動されるラット神 経アグリンcDNAを含むDNAプラスミド1μg/μlの2ミリリットルを注射した(Cohe nら、HCN,9,237-53(1997))。最初の1ミリリットルは、筋肉の表面の10箇所に 均等に注射され、その後、1000Hzの周波数で1000パルス×10列がデリバリーされ た。もう1ミリリットルは筋肉にさらに深いところに置かれた。ウサギの血清を 試験するために、ラットの筋肉とCOS細胞が同じ構築物でトランスフェクション された。筋肉はトランスフェクションの5日後に取り出され、COS細胞はトラン スフェクションの4日後に染色された。 血液は0、19、50、81、106日目に採取され、1:100と1:1000で希釈された。19 日後に採取された血液には、血清中に十分な抗体が含まれており、トランスフェ クションされた筋線維の染色を和らげるため希釈の際に1:10とした。陽性対照と してモノクローナル抗体(mAb)AG-86が使用された。Hochら、EMBOJ,12(13):2814- 21(1994)を参照のこと。免疫前血清ではトランスフェクションされた筋線維の染 色は全くみられなかった。後の採血では全て血清中にアグリン抗体がみられた。 50日目あるいはそれより後に採取された血液には十分に抗体が含まれており、切 片は1:1000の希釈率で染色された。 図18aには、免疫化されたウサギから採取した抗血清で染色されたアグリント ランスフェクションCOS細胞(希釈率1:100)とフルオレセイン複合第二抗体が図 示されている。COS細胞をまず最初に、1.5%パラホルムアルデヒドの中で10分間 固定して染色し、その後30分間リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄した。細胞 をその後0.2%ウシ血清アルブミン、トリトンX-100、0.1MのPBS中0.1%で4分間遮 断した。同じ溶液の中で希釈された血清が細胞に加えられ、20分間保温培養でき るようにした。細胞はPBS中で4分間洗浄され、10分間第二抗体(Cappel,55646 )で保温培養され、その後PBS中で洗浄された。マウス第一mAbAgr-86が同じ抗体 混合の中に含められており、ローダミン複合第二抗体(Sigma T-5393,St.Louis, MO)が希釈率1:100で使用された。図18bでは、mAb Ag-86/ローダミン複合物によ って染色された同じ細胞が図示されている。これらのデータには、遺伝子免疫化 あるいはDNAワクチン技術に関する本発明の技術の潜在能力が図示されている。 例11−マウスの遺伝子免疫化: 2ヵ月齢の雄Sprague Dawleyラット群で、サイトメガロウイルスの前初期プロ モーターと、以下のタンパク質のコード配列を含む3つの異なった真核生物発現 ベクターの200μgの全量(生理食塩水中にDNA 1mg/ml溶液4×50μl)がEDL筋と ヒラメ筋の両側で保温培養された。すなわち、ヒト毛様体神経親和性因子のアゴ ニスト性変種であるDH-CNTF(Saggioら、EMBO J.14,3045-3054,1995)、ヒト毛 様体神経親和性因子のアンタゴニスト性変種であるAADH-CNTF(Di Marcoら、Proc .Natl.Acad.Sci.USA 93,9247-9252,1996)、DH-CNTFの分泌された形態であ るsec-DHCNTFである。筋肉は、電気的な刺激を受けなかったか、あるいはそれぞ れ100ないしは1000の方形二極性パルス×30列(持続時間200μs;振幅設定150V; 効果的な電圧〜25V)を使用して、DNA注射直後に連続列の間に2秒間隔を置いて1 000Hzの周波数でデリバリーして刺激を受けたかのいずれか であった。 2ヵ月齢の雄CD1マウス群では大腿四頭筋で、sec-DHCNTFプラスミドの100μg (生理食塩水中に1mg/mlのDNAを加えた溶液2×50μl)が両側で保温培養され、 またDNA注射直後に筋肉の電気的刺激を与えるか、あるいは与えなかった。刺激 条件は、連続列の間に2秒間の間隔を置いて1000Hzの周波数でデリバリーされた 1000方形二極性パルス×10列(振幅設定150V)であった。 血液は選択された経過時間の時点で眼窩後洞から採取し、血清は作成して-20 ℃で保存された。ラットとマウスの血清の抗CNTF抗体の有無はELISA法で判定さ れた。組換えヒトCNTFで覆われているマイクロ力価プレートは血清の連続希釈液 で保温培養され、その後ラットあるいはマウスIgG(Pierce)に対するアルカリ ホスファターゼ複合抗体で保温培養された。プレートはその後、p-ニトロフェニ ールリン酸を加えて保温培養し、また405nmでの吸光度がマイクロプレート読み 取り器を使用して求められた。抗体力価は、抗CNTF抗血清の飽和濃度で得られた ものの50%に等しい吸光度読み取り値を生じさせる血清の希釈度として定義され た。 その結果は図19に示す。力価は正確に平均値をとることができなかったが、そ れは動物によっては抗体の検出可能な分量を発育することができなかったという 事実が原因となっていた。したがって、データは低いあるいは検出不可能な抗体 力価(相互力価3/4 100)を表わす1:100の値で個々の動物に関して提示された。 結果は、図19に描出されているように、ラットやマウスだけでなく、使用された 全てプラスミドに関しては同様であった。同様な結果がまた、関係のないウイル スタンパク質をコードするもう一つのプラスミドによってラットとマウスの両方 で得られた(データは提示せず)。ラットとマウスの両方で、DNA注射直後の電気 的な刺激を施行したものでは、単にDNA注射をしたものよりもおよそ5〜10倍抗体 力価が高くなった。このことは、高いあるいは低いパルス数での刺 激の両方で真実であった。これらの結果から電気穿孔法はDNA媒介免疫化の効率 を増加させることが証明された。 例12−系統的生物学的活性による分泌タンパク質: サイトメガロウイルス前初期プロモーターの制御下でマウスエリスロポエチン のcDNAを含む真核生物発現プラスミド(CMV-EPO)の50μg(0.9%のNaCl中に1mg/ ml溶液50μl)が3ヵ月齢129×Balb/C雌マウスの左大腿四頭筋に注射された。5 匹のマウス(群1)では、筋肉は、200μs持続時間×1000方形二極性パルス×10 列を使用して、連続列の間は2秒間の間隔を置いて、DNA注射直後に電気的な刺 激を受けた。列の周波数は1000Hzで、振幅設定は150Vであった(効果的な電圧は 〜25V)。5匹のマウスのもう一つの群(群2)では、筋肉はDNA注射後刺激を受け なかった。対照としては、4匹のマウスの群(群3)にCMVプロモーターの制御下 にグリーン蛍光タンパク質のコード配列を含むプラスミド(CMV-GFP)を注射し 、その後、群1と同じ条件で電気的刺激を与えた。群4は電気的刺激を与えずに 生理食塩水溶液のみを注射された5匹のマウスから構成されている。 血液は選択された経過時間の時点で眼窩後洞から採取され、ヘマトクリット値 が末梢血管の血液に遠心沈降法を用いて測定された。血清サンプルは、市場に出 回っているELISAキット(R&D System)を使用してEPOの有無について分析された 。その結果は表4に示す。EPO構築物を注射され、またその直後に電気的に刺激 を受けたものを除いて、マウスの全ての群で、循環EPO値はELISAキットの検出限 界以下であった(<15mU/ml)。対照的に、EPO構築物を注射され、また電気的な刺 激を受けたマウスは注射5日後に血清EPO値が著明に上昇した(平均でおよそ50mU /ml)。EPOの血清濃度はDNA注射の28日後までは上昇したままであった(一番最後 の時点で調べられたが、データは提示せず)。EPOのこれらの値はヘマトクリット 値における増加を生み、注射前の46.2%からDNA注射の14日後 と28日後でそれぞれ70%と76.7%まで上昇した。これらの値は両方の対照群(群3と 4)で得られたものや筋肉の電気的な刺激を受けずにEPO発現ベクターを注射され たマウスのもの(群2)とは著しく異なっていた。実際には、後者の値は両対照 群のヘマトクリット値からは著しく異なってはいなかった(表4参照)。これらの 結果から電気穿孔法は、分泌されたタンパク質発現の含量という点と、分泌され たタンパク質により媒介される生物学的効果が生じるという点の両方から、単に DNA注射を行う方法よりも優れていることが証明されている。ND=値が求められなかったもの。ap<0.0001対グループ2、bp<0.0001対グルー プ3、cp<0.0001対グループ4(Fisherの保護された最小有効差)。 例13−非核酸分子のデリバリー: 筋肉にGPFプラスミドDNA1μg/μlと2μg/μlローダミン複合デキストラン を混合した50μlを注射した(分子プローブから10kD)。3〜5日後、筋肉(n=6)は 液体窒素で凍結し、低温維持装置上で薄片に切断した。図20に図示されているよ うに、刺激を受けた筋肉(一番下)にはローダミン複合デキストラン(一番上) とGFP(中)がトランスフェクションされた。さらに図示されているように、同 じ筋線維にGFPとローダミン複合デキストランの両方をトランスフェクションし た。これらのデータでは、非核酸分子は本発明の技術を使用して筋細胞にデリバ リーすることができることが示されている。 図4 全筋肉ならびにその中間部分から切断した1mm厚さの切片。トランスフェクシ ョンされた筋線維数を小さな束に分けた後に数えられ、解剖顕微鏡を通して単一 の筋線維を見ることができた。筋肉領域のいくつかの領域では、大半の筋線維が トランスフェクションされていた(黒い矢印)。これらの領域は、電気的刺激の間 その位置が定まっていた電極部位の近くにあった。 図9 二つの異なった電極がトランスフェクション効率を改善するために使用された 。注射過程と刺激パターン(100Hz)は前述のものと同じであった。(A)の電極 は筋線維に直交するように置かれている。この電極は、0.6mmの直径(d)をもっ た銀ワイヤと(C)の電極本体(これは(B)での例外を除いて、全ての実験で使 用された電極である)から構成されている。電極は一つずつ、筋肉のそれぞれの 側に置かれている。筋肉の中間1/3にある短い部分ではLac Z染色(A)に陽性で あり、限局性の発現を示している。(B)では、絶縁された銀ワイヤから作られ た1.5cm電極が使用された(d=0.3mm)。 (D)では、絶縁体は2mm間隔でワイヤに沿った短い部分(0.5〜1.0mm)から除 去された。筋線維と平行して筋肉の中に電極を穿刺した。第二の電極は筋肉の表 面上に置かれた。陽性であることを示す青色の染色が筋肉の中間1/3の部分に 限局されているおよそ250本の筋線維で観察された。(B)では、筋線維が広範に 染色されていることが示され、筋線維および/または形質転換発現の増加が起こ った長い部分に沿ってトランスフェクションされたことが示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レモ,テリエ ノルウェー国、エヌ―0317 オスロ、ブリ ンデルン、ピー・オー・ボックス 1104、 ユニヴァーシティ・オヴ・オスロ、デパー トメント・オヴ・フィジオロジー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. in vivoで、哺乳動物の骨格筋にある分子を送達する方法であって、 哺乳動物の骨格筋内に該分子を注射するステップと、 電極を通って移動する電流が注射部位を通過するように注射部位の近くに電極 の位置決めするステップと、 25V/cm〜200V/cmの電界強度を有する電流によって筋肉を電気的に刺激するス テップと を含んでなる分子送達方法。 2. 前記電気的刺激が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特 徴とする請求項1に記載の分子送達方法。 3. 前記二極性パルスが約50μs〜5000μsの間に持続時間を有することを特 徴とする請求項2に記載の分子送達方法。 4. 前記電気的刺激が約2〜30,000にある方形二極性パルスの形態でデリバリ ーされることを特徴とする請求項1に記載の分子送達方法。 5. 前記二極性パルスが約10ms〜12,000msの間に合計持続時間を有すること を特徴とする請求項4に記載の分子送達方法。 6. 前記二極性パルスが少なくとも2列(トレイン)の形態で与えられるこ とを特徴とする請求項5に記載の分子送達方法。 7. 前記電気的刺激の周波数が約0.5Hz〜1000Hzにあることを特徴とする請求 項6に記載の分子送達方法。 8. 前記分子は核酸であって、前記核酸が、前記筋細胞において、前記核酸 がコードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合され ていることを特徴とする請求項1に記載の分子送達方法。 9. in vivoで、核酸を前記哺乳動物の骨格筋内に形質転移することによって 哺乳動物を遺伝子的に免疫化する方法であって、 前記筋肉の中で、前記核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモー ターに、作用可能に結合されている核酸を哺乳動物の骨格筋に注射するステップ と、 電極の中を移動する電流が、前記核酸注射部位を通過するように前記核酸注射 部位の近くに電極の位置決めするステップと、 約25V/cm〜200V/cmの電界強度を有する電流で筋肉を刺激するステップとを含 んでなる方法。 10. 前記電気的刺激が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特 徴とする請求項9に記載の方法。 11. 前記二極性パルスが約50μs〜5000μsの間に持続時間を有することを特 徴とする請求項10に記載の方法。 12. 前記電気的刺激が約2〜30,000にある方形二極性パルスの形態で与えら れることを特徴とする請求項9に記載の方法。 13. 前記二極性パルスのパルス持続時間の合計が、約10ms〜12,000msの間に あることを特徴とする請求項12に記載の方法。 14. 前記二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とす る請求項13に記載の方法。 15. 前記電気的刺激の周波数が、約0.5Hz〜100Hzの間にあることを特徴とす る請求項14に記載の方法。 16. 哺乳動物においてタンパク質を全身に送達方法であって、 前記筋肉において、前記核酸がコードするタンパク質の発現を指示するプロモ ーターに、作用可能に結合されている核酸を哺乳動物の筋肉に注射するステップ と、 電極の中を移動する電流が前記核酸注射部位を通過するように前記核酸注射部 位の近くに電極の位置決めするステップと、 25V/cm〜200V/cmの電界強度を有する電流によって筋肉を刺激するステップと を含んでなる方法。 17. 前記電気的刺激が、単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを 特徴とする請求項16に記載の方法。 18. 前記二極性パルスが、約50μs〜5000μsの間の持続時間を有することを 特徴とする請求項17に記載の方法。 19. 前記電気的刺激が、約2〜30,000の間にある方形二極性パルスの形態で 与えられることを特徴とする請求項18に記載の方法。 20. 前記二極性パルスのパルス持続時間の合計が、約10ms〜12,000msの間に あることを特徴とする請求項19に記載の方法。 21. 前記二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とす る請求項20に記載の方法。 22. 前記電気的刺激の周波数が、約0.5Hz〜1000Hzの間にあることを特徴と する請求項21に記載の方法。 23. a) 哺乳動物の骨格筋内に医薬品を注射することと、 b) 電極の中を移動する電流が注射部位を通過するように注射部位の近くに電 極の位置決めすることと、 c) 25V/cm〜200V/cmの間にある電界強度を有する電流により筋肉を電気的に 刺激することと によって、in vivoで、骨格筋への投与から成る治療において使用される医薬品 として製造される薬物の使用。 24. 前記電気的刺激が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特 徴とする請求項23に記載されている薬物の使用。 25. 前記二極性パルスが、約50μs〜5000μsの間の持続時間を有することを 特徴とする請求項23または請求項24に記載されている薬物の使用。 26. 前記電気的刺激が、約2〜30,000の間にある方形二極性パルスの形態で デリバリーされることを特徴とする請求項23〜25のいずれかに記載されている薬 物の使用。 27. 前記二極性パルスが、約10ms〜12,000msの間に合計持続時間を有するこ とを特徴とする請求項23〜26のいずれかに記載されている薬物の使用。 28. 前記二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とす る請求項23〜27のいずれかに記載されている薬物の使用。 29. 前記電気的刺激の周波数が、約0.5Hz〜1000Hzの間にあることを特徴と する請求項23〜28のいずれかに記載されている薬物の使用。 30. 前記薬物が核酸から成り、前記核酸は、前記筋細胞において前記核酸が コードするタンパク質の発現を指示するプロモーターに、作用可能に結合されて いることを特徴とする請求項23〜29のいずれかに記載されている薬物の使用。 31. 前記薬物が単鎖核酸より成ることを特徴とする請求項23〜29のいずれか に記載されている薬物の使用。 32. 薬物が検出可能な標識を有することを特徴とする請求項23〜31のいずれ かに記載されている薬物の使用。 33. 医薬品あるいは治療用薬物の送達に感受性のある細胞組織を作成するた めの装置であって、 a)25V/cm〜200V/cmの電界強度を備えた電界をデリバリーすることができる電 圧制御装置と、 b)哺乳動物の身体部分の周囲に配置されるのに適し、また該身体部分に電界 を提供することができる電極と を含んでなる電圧制御装置。 34. 電界が段階を追ってあるいはパルス発生の方法で提供されることを特徴 とする請求項33に記載されている装置。 35. 電界が0.5〜1000Hzの範囲内にある周波数を提供されることを特徴とす る請求項34に記載されている装置。 36. 電界が単一の方形二極性パルスの形態で与えられることを特徴とする請 求項33〜35のいずれかに記載されている装置。 37. 電界が50〜5000μsの持続時間を有する二極性パルスとして与えられる ことを特徴とする請求項36に記載されている装置。 38. 電界が好ましくは2〜30,000方形二極性パルスといった複数のパルスの 形態で与えられることを特徴とする請求項33〜35のいずれかに記載されている装 置。 39. 方形二極性パルスの持続時間が10ms〜12,000msの間にあることを特徴と する請求項38に記載されている装置。 40. 方形二極性パルスが少なくとも2列の形態で与えられることを特徴とす る請求項39に記載されている装置。 41. 細胞組織に対して医薬品あるいは治療用薬物を送達するためのものであ ることを特徴とする請求項33〜40のいずれかに記載されている装置の使用。 42. 細胞組織が骨格筋組織であることを特徴とする請求項41に記載されてい る装置の使用。 43. 細胞組織が哺乳動物の骨格筋細胞組織であることを特徴とする請求項41 あるい42に記載されている装置の使用。 44. 医薬品あるいは治療用薬物が核酸分子であることを特徴とする請求項41 〜43のいずれかに記載されている装置の使用。 45. 核酸分子が、筋細胞内において核酸がコードするタンパク質の発現を指 示するプロモーターに、作用可能に結合されていることを特徴とする請求項44に 記載されている装置の使用。 46. 核酸が単鎖核酸であることを特徴とする請求項44に記載されている装 置の使用。 47.電界が、筋線維をおおよそ横切るその電界線によって位置決めされること を特徴とする請求項41〜46のいずれかに記載されている装置の使用。 48. 細胞組織の刺激が、医薬品あるいは治療用薬物の細胞組織への注射に関 連して行われることを特徴とする請求項41〜47のいずれかに記載されている装置 の使用。
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