JP2001516310A - 自動車のウインドガラスをクリーニングするためのワイパブレード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車のウインドガラス（２４）をクリーニングするために役立つワイパブレード（１０）を提案する。このワイパブレードは、ウインドガラス表面に対して凹面的に湾曲された、帯状に細長い金属ばねレール（１２）と、ウインドガラス（２４）に面した一方の帯状面とウインドガラスとの問にばねレールに対して長手方向で軸平行に配置された細長いゴム弾性的なワイパ条片とを有している。金属ばねレール（１２）とワイパ条片（１６）との間の特に確実な結合は、ばねレール（１２）が少なくとも区分毎に、プラスチックから製作されたケーシング状のカバー（１４）によってほぼ包囲されたスペース（３４）に配置されており、前記カバーのウインドガラスに面した側（３６）に、ワイパ条片（１６）のための保持手段（４０，４２）が設けられていると得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車のウインドガラスをクリーニングするための ワイパブレード 背景技術 請求項１の上位概念に記載の形式のワイパブレードにおいては、ばねレールが 、ワイパブレードによって撫で付けられる払拭フィールド全体にわたって、ワイ パアームを起点とするワイパブレードのウインドガラスに対する押付け圧力ので きるだけ均等な配分を保証することが望ましい。無負荷のばねレールを適当に湾 曲させることにより、つまり、ワイパブレードがウインドガラスに沿って接触し ていないと、ワイパブレードの作動中は完全にウインドガラスに接触するワイパ 条片の両端部が、球面状に湾曲された車両ウインドガラスの曲率半径が各ワイパ ブレードポジションにおいて変化する場合でも、緊締されたばねレールによって ウインドガラスに対して負荷される。つまり、ワイパブレードの湾曲は、払拭し ようとするウインドガラスの払拭フィールドにおいて測定された最も強い湾曲よ りも、やや強くなければならない。従って、このワイパブレードは無負荷状態で はウインドガラス経過に対して凹面的に湾曲されている。これにより、前記ばね レールは、従来のワイパブレードにおいて取り付けら れるような（ドイツ連邦共和国特許出願公開第１５０５３５７号明細書）、ワイ パ条片に配置された２本のばねレールを備えた手間のかかる支持フレーム構造を 代替する。 本発明は、請求項１の上位概念に記載のワイパブレードから出発する。このよ うな形式の公知のワイパブレード（ドイツ連邦共和国特許第１２４７１６１号明 細書）では、ワイパ条片は、金属ばねレールの、ウインドガラスに面した帯状面 に接着されている。この接着結合部は、払拭動作中、相当な交番負荷にさらされ ており、この交番負荷は、ワイパ条片及び接着剤の不可避の老朽化と共に作用し て、ワイパ条片を、ばねレールから予想よりも早く剥がす恐れがある。更に、ば ねレールを、一方ではワイパ条片への結合に対して課される要求を満たし、他方 では最適な支持力配分を達成するように構成することは困難である。この場合、 大きさ、形状及び材料選択に関する要求が、それぞれ対立している。 発明の利点 請求項１の特徴部に記載の本発明によるワイパブレードでは、前記のような接 着結合は不要である。ばねレールのカバーがその保持手段を以て、ばねレールと ワイパ条片との間の確実で永続的な結合のために働く。カバーにルーズに収納さ れた少なくとも１本のばねレールの僅かな遊びは、ワイパ条片の緊締されない保 持を生ぜしめ、このことは、払拭クオリティーを改善し、且つウインドガラスに わたって往復案内されるワイパブレードがその反転位置から動かされる場合は、 ワイパ条片の、必要不可欠な引きずり位置への迅速でノイズの少ない折返しのた めにも役立つ。カバーがばねレールを完全に取り囲んでいる場合は、さもなけれ ば不可避の、ばねレールの最適な表面処理を懸念する必要がなくなる。なぜなら ば、このような表面処理は、付加的なコスト無しの、使用しようとするプラスチ ックの選択及び適合時に、既に考慮され得るからである。カバーの製作において は、ワイパブレードのデザインに対する要求も廉価に考慮され得る。更に、少な くとも１本のばねレールを、最適な支持力配分のための結合に対する要求無しで 設計することができる。 カバー及び該カバーに結合された、ワイパ条片のための保持手段の特に簡単な 形式は、ウインドガラスに面したカバーのケーシング壁が中央長手方向スリット にわたって開かれており、互いに間隔を置いて向かい合う前記ケーシング壁のス リット縁部に沿って保持条片が配置されている場合に得られる。前記保持条片は 、それぞれ互いに向き合わされたつめを以て、これらのつめに対応配置された、 ワイパ条片の互いに向き合う２つの側面に配置された長手方向溝に係合する。 カバーの別の構成においては、ウインドガラスに面したカバーのケーシング壁 に、カバー長手方向で延び る、互いに間隔を置いて平行に配置された保持レールが配置されており、これら の保持レールは、互いに向き合わされたつめを以て、これらのつめに対応配置さ れた、ワイパ条片の互いに向き合う側面に配置された長手方向溝に係合する。こ れにより、カバー壁の肉厚を最小限にすることが可能であり、従って、ばねレー ルの弾性と特性線とは、実際には影響を及ぼされない。 この利点は、保持条片若しくは保持レールが長手方向延在部に対して横方向で 互いに間隔を置いて位置するスリットによって分割されていることによっても得 られる。 特に、ウインドガラスに面した、連続するケーシング壁を備えたカバーにおい ては、ばねレールの弾性に関して、カバーが長手方向延在部に対して横方向で互 いに間隔を置いて位置する、ウインドガラスに面したケーシング壁の近傍にまで 達するスリットによって分割されていると有利であることが判った。 カバーの耐用年数に関しては、保持レールに設けられた横方向スリットと、カ バーに設けられた横方向スリットとを、ワイパブレードの長手方向で互いにずら して配置することが有利である。 ばねレールにおけるカバーの位置固定のためには、該カバーによって取り囲ま れたスペースの長手方向端部が、前記カバーの端部壁によって少なくとも部分的 に覆われており、ワイパ条片の交換を容易にするために、前記端部壁の内の少な くとも１つの端部壁が弾性的に変位可能である。 問題のあるウインドガラス配置形式において、また、高い走行速度において、 ワイパブレード若しくはワイパ条片の、ウインドガラスに対する整然とした状態 の接触を保証するためには、プラスチックカバーに風除け条片が一体成形されて いる。 本発明の思想の改良では、ウインドガラスに面したカバーの長手方向壁は、カ バーの別の長手方向壁よりも肉厚である。これにより、特に長いワイパブレード における形状安定性の改善が得られる。 更に、このようなワイパブレードにおいて、カバーのウインドガラスに面した 長手方向壁が付加ばねレールとして形成されており、しかも、前記長手方向壁が 、側方から詳細に見て、金属ばねレールの湾曲とは異なる湾曲を有している場合 は、前記金属ばねレールを、その長手方向延在部全体にわたって一定の横断面を 備えて形成することが可能である。 ウインドガラス経過によって規定される必要条件に対する、総合ばねレール（ 金属ばねレール及びプラスチック付加ばねレール）による支持力配分の適合は、 付加ばねレールの構成（幅、肉厚、湾曲経過）のみにより達成され得る。 ワイパブレードの特に簡単な組込みは、カバーの中 央区分が横方向で分割されていると達成される。なぜならば、２つのカバー部材 が、それぞれ金属ばねレールの各端部から該金属ばねレールに被せ嵌められるか らである。 この場合、両カバー部材に、相互接続するための手段が設けられていると有利 である。 ワイパブレードの別の簡単な構成は、駆動されるワイパアームにワイパブレー ドを接続するための装置が、プラスチックカバーに一体成形されていると可能で ある。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 図面 第１図は、本発明によるワイパブレードの側面図であり、 第２図は、第１図に示したワイパブレードに所属するカバーの部分斜視図であ り、 第３図は、第２図に示した矢印ＩＩＩの方向で見たカバーを、ワイパ条片及び 組み込まれたばねレールと一緒に断面して示した図であり、 第４図は、異なる構成のカバーの部分斜視図であり、 第５図は、第４図に示した矢印Ｖの方向で見たカバーを、ワイパ条片及び組み 込まれたばねレールと一緒に断面して示した図であり、 第６図は、ワイパブレードの端部を、第２図に示した一体のカバーと一緒に示 した斜視図であり、 第７図は、ワイパブレードの端部を、異なる構成のカバーと一緒に示した部分 断面図であり、 第８図は、ばねレールと、該ばねレールに所属する、横方向で分割されたカバ ーとの縮小平面図であり、 第９図は、第８図に示した装置の側面図であり、 第１０図及び第１１図は、第３図に示したカバーの原理図を、該カバーに配置 された風除け条片と一緒に示した図であり、 第１２図は、カバー部材に配置された接続手段を備えた、横方向で分割された カバーの部分斜視図であり、 第１３図は、異なる構成のカバーの、横方向分割の異なる形式を示した図であ り、 第１４ａ図は、弛緩した金属ばねレールの湾曲部の原理図であり、 第１４ｂ図は、付加ばねレールとして形成された所属のプラスチックカバーに おいて可能な湾曲経過を示した図であり、 第１４ｃ図は、第１４ａ図に示したばねレールと、第１４ｂ図に示した付加ば ねレールとの組立て後に生じる湾曲経過を示した図であり、 第１５図は、第３図に相応する、別の実施例の断面図である。 実施例の説明 第１図に示した細長いワイパブレード１０は、帯状に細長い金属ばねレール１ ２を有しており（第３図）、この金属ばねレール１２はプラスチックカバー１４ によって取り囲まれている。このプラスチックカバー１４は、細長いゴム弾性的 なワイパ条片１６を金属ばねレール１２において、該金属ばねレール１２とワイ パ条片１６とが長手方向軸線に対して平行に相対して位置するように保持してい る。実施形態に応じて、プラスチックカバー１４か、又は金属ばねレール１２に 接続装置１８が固定されており、この接続装置１８を介してワイパブレード１０ を、自動車ボディーに沿ってガイドされるワイパアーム２０に接続することがで きる。このワイパアーム２０、延いてはワイパブレード１０は、矢印２２の方向 で、第１図に一点鎖線で示した自動車のウインドガラス２４に対して負荷されて いる。なぜならば、ウインドガラス表面の最大湾曲部を示す、ウインドガラス２ ４を表す前記一点鎖線に基づき、両端部を以てウインドガラスに接触している無 負荷のワイパブレード１０の湾曲がウインドガラスの最大湾曲部よりも大きいと いうことが明らかだからである。つまり、ウインドガラス２４の表面に関しては 、無負荷の金属ばねレール１２若しくはワイパブレード１０が凹面的に湾曲され ている。押付け圧力（矢印２２）を受けてワイパブレードは、ワイパ条片１６（ 第３図）のワイパリップ２６を以て、その全長にわたってウインドガラス２４に 接触する。この場合、ばね弾性的な帯状の金属ばねレール１２は、ワイパ条片１ ６若しくはワイパリップ２６がその全長にわたって自動車のウインドガラス２４ に整然とした状態で接触するために働く応力を形成する。 次に、本発明によるワイパブレード１０の特別な構成について詳しく検討した い。 第３図には、事実上、ワイパブレード１０の背骨を形成している金属ばねレー ル１２が示されている。この金属ばねレール１２は、プラスチックカバー１４に よって取り囲まれている。このプラスチックカバー１４は、中央長手方向スリッ ト２８を有しており、この中央長手方向スリット２８にわたって、カバー壁３２ ，３６によって取り囲まれたスペース３４が開けられている。中央長手方向スリ ット２８は、作動準備のできたワイパブレード１０において、払拭しようとする 自動車のウインドガラス２４に面したカバー壁３６に配置されている。金属ばね レール１２は、スペース３４内にルーズに収納されている。互いに間隔を置いて 、相対して延びているスリット縁部３８には、各１つのつめ状の保持条片４０が 配置されており、これらの保持条片４０のつめ４２は、それぞれスペース３４か ら間隔を置いて向き合わされている。 これらのつめ４２は、対応配置された、ワイパ条片 １６の相対する側に配置された長手方向溝４４に係合しているので、金属ばねレ ール１２におけるワイパ条片１６のための確実な位置固定が生ぜしめられる。金 属ばねレール１２とプラスチックカバー１４との間の長手方向での位置固定は、 第６図及び第７図から判るように、プラスチックカバー１４によって取り囲まれ たスペース３４の長手方向端部４６が、端部壁４８；５０によって、少なくとも 部分的に覆われていることによって達成される。第７図に示した端部壁４８が、 プラスチックカバー１４に固定的に結合されているのに対して、第６図に示した 端部壁５０は、上側のカバー壁３２に設けられた対応する自由切欠き５２を介し て、矢印５４の方向で弾性的に変位可能である。これにより、スペース３４を端 面側で一時的に開けることが可能なので、プラスチックカバー１４及び／又はワ イパ条片１６を、例えばこれらの構成部材の交換のために、金属ばねレール１２ から分離することができる。 プラスチックカバー１４のカバー壁３２，３６の肉厚は、それぞれ金属ばねレ ール１２のばね特性が損なわれないように設定されている。なぜならば、カバー の製作に使用されるプラスチックが弾性的だからである。更に、金属ばねレール １２とカバー壁３２，３６との間には、若干の小さな遊びが存在しており、この 遊びは、プラスチックカバー１４と金属ばねレール１ ２との間の相対運動を可能にする。同じことは、つめ４２を以てワイパ条片１６ のための保持手段を形成する保持条片４０の配置形式についても言え、前記つめ ４２は、ワイパ条片１６を緊締せずに、プラスチックカバー１４若しくは金属ば ねレール１２に位置固定する。保持条片４０とワイパ条片１６との間、若しくは つめ４２と長手方向溝４４との間の前記の小さな遊びは、クリーンでノイズのな い払拭のために必要とされる、いわゆる引きずり位置への、ワイパブレード１０ の払拭方向反転位置におけるワイパリップ２６の折返し特性をも助成する。この ことは、特に著しく湾曲されたウインドガラス表面において、プラスチックカバ ー１４の保持条片４０が、その長手方向延在部に対して横方向で互いに間隔５６ を置いて位置するスリット５８によって分割されている場合に役立つことが実証 され得る。これらのスリット５８の深さは、カバー壁３６の近傍にまで達してい る（第２図及び第３図）。 第４図及び第５図に詳しく示したプラスチックカバー１１４の別の実施例は、 既に説明したプラスチックカバー１４とほぼ同じである。プラスチックカバー１ ４とは異なり、プラスチックカバー１１４の場合は、ウインドガラス２４に面し たカバー壁１３６が連続して構成されている。これにより、プラスチックカバー １１４のより安定した構成が得られる。特に、非常に長いワイパブレードにおい ては、カバー壁１３６に一 体成形された保持レール１４０に設けられた、この実施例でも存在するスリット １５８に加えて、付加的にホース状のプラスチックカバー１１４もまた、その長 手方向延在部に対して横方向で互いに間隔を置いて位置する、ウインドガラス２ ４に面したカバー壁１３６の近傍にまで達する横方向スリット１６０によって分 割されていると、勿論有利であり得る。この場合、保持レール１４０に設けたス リット１５８と、プラスチックカバー１１４に設けた横方向スリット１６０とを 、ワイパブレード１０の長手方向で互いにずらして配置することが有利である。 このことは第４図から明らかであり、プラスチックカバー１１４に設けられた横 方向スリット１６０間の間隔には符号１６２を付した。保持レール１４０に設け られたスリット１５８は、それぞれ長手方向で見て、プラスチックカバー１１４ に設けられた横方向スリット１６０の間に位置している。但し、第２図に示した 横断面経過と比べて、この経過は、横断面経過が横方向スリット１６０とスリッ ト１５８との両方を通るようにずらされている。第２図及び第３図に示した実施 例と同様、保持レール１４０にもやはり、互いに向かい合うつめ１４２が設けら れている。これらのつめ１４２は保持手段として、既に説明したワイパ条片１６ の長手方向溝４４に係合する。その他の点では、プラスチックカバー１１４は、 既に詳しく説明した、第２図及び第３図に示したプラ スチックカバー１４と完全に同じである。従って、プラスチクカバー１１４の別 の構成については、プラスチックカバー１４の構成を参照されたい。 第８図及び第９図には、長手方向で見て中央区分が横方向で分割されたプラス チックカバー２１４の実施例が示されている。２つのカバー部材２１３，２１５ は、それぞれ金属ばねレール１２に矢印２１８の方向で、該金属ばねレール１２ が既に説明した、この実施例においても存在するスペース３４内に位置するよう に被せ嵌められる。カバー部材２１３，２１５を金属ばねレール１２に完全に被 せ嵌めた後で、両カバー部材を、これらのカバー部材２１３，２１５の互いに当 接する分離縁部２２０に、接着又は溶接等により互いに結合することができる。 この実施例のカバー上壁には、適当な切欠きが設けられていなくてはならないと いうことは明らかであり、この切欠きは、金属ばねレール１２に接続装置１８が 固定されている場合は、カバー部材２１３，２１５の被せ嵌めをも可能にする。 第１２図からは、横方向で分割された、２つの部分から成るプラスチックカバ ー３１４には接続装置３１８を一体成形することもできるということが明らかで ある。この場合、この接続装置３１８はカバー部材３１５に位置している。この カバー部材３１５のカバー上壁３３２には係止歯３３４が一体成形されており、 この係止歯３３４は、２つのケーシング部材３１３， ３１５が矢印３１６の方向で組み合わされると、他方のケーシング部材３１３に 設けられた係止収容部３３６と協働することができる。この係止収容部３３６は 、矢印３３８の方向で弾性的に変向可能な、ケーシング部材３１３のタブ３４０ に配置されているので、両カバー部材３１３，３１５相互の簡単且つ確実な結合 が得られる。 第１３図には、カバー４１４の横方向分割の別の形式が示されている。この実 施例では、分割平面は、ワイパブレード１０をワイパアーム２０に接続するため に働き、且つ一体成形された接続装置４１８に所属する接続ピン４２０（第１図 ）の長手方向軸線を通って延びている。２つのカバー部材４１３，４１５相互の 位置固定は、両カバー部材４１３，４１５が矢印４１６の方向で組み合わせられ ると、２つのハーフピン４１２，４２２の周囲に係合する、ワイパアーム２０の 対応接続手段１９によって引き受けられる。 第１０図及び第１１図には、プラスチックカバー５１４に、風除け条片５７０ を一体成形することもできるということが示されている。この場合、風除け条片 ５７０が第１０図に示したようにプラスチックカバー５１４に直立して一体成形 されているのか、又は第１１図に示したように垂れ下がって一体成形されている のかは重要ではない。この重要なディテールの説明のために、第２図及び第３図 に示したカバーの横断面形 状が選択されたとしても、風除け条片５７０を第４図及び第５図に示したプラス チックカバー１１４に取り付けることも容易に可能である。この場合、風除け条 片５７０にもやはり、第４図及び第５図に示した、プラスチックカバーの横方向 スリット１６０を設けなくてはならないということは勿論明らかであり、これに より、プラスチックカバーの弾性、延いてはスペース３４内に位置する金属ばね レール１２の弾性が損なわれなくなる。 以下に、本発明の別の重要な改良を、第１４ａ図、第１４ｂ図及び第１４ｃ図 に基づき説明する。 この実施例では、有利には、第４図及び第５図に図示して説明したプラスチッ クカバーと同様のプラスチックカバー６００が使用される。更に、この一体のプ ラスチックカバー６００は、付加ばねレールとして形成されている。この場合、 第４図及び第５図に符号１３６で示したカバー壁は、このカバー壁の剛性が別の カバー壁よりも大きいように肉厚にされるか、又は別の形式で補強されている。 第１４ｂ図には、プラスチックカバー６００がウインドガラスに関してポジティ ブ（＋）な湾曲部とネガティブ（−）な湾曲部とを有していることが示されてい る。金属ばねレール６０２（第１４ａ図）は、ポジティブ（＋）に湾曲されてい るだけに過ぎない。ポジティブに湾曲された金属ばねレール６０２が、第１４ｂ 図に示した、予め成形され たプラスチックカバー６００に導入されると、当該金属ばねレール６０２の弾発 特性が所望の形式で変化され得る。本発明のこの改良の重要な利点は、金属ばね レール６０２が長手方向延在部全体にわたって一定の横断面を有することができ る、という点に見られる。風除けウインドガラスの形状によって規定される各必 要条件に対する金属ばねレール６０２の適合は、付加ばねレールとして形成され たプラスチックカバー６００の適当な形状及び設計に基づき得られる。金属ばね レール６０２と、付加ばねレールとして形成されており且つ前記金属ばねレール とは異なる湾曲部を有するプラスチックカバー６００とを組み合わせた後には、 第１４ｃ図に示したような総合ばねレール６０４が得られる。第１４ａ図、第１ ４ｂ図及び第１４ｃ図が、前記の改良の原理を明らかにしようとするものに過ぎ ないということは明らかである。つまり、本発明の思想は、いかなる場合にもこ れらの図面に示された形状に限定されるものではない。 第１５図に示された実施例では、カバー７００は２つの長手方向側方通路７０ ２を有しており、これらの長手方向側方通路７０２には、２つのばねレール７０ ４がルーズに挿入されている。これらのばねレール７０４は、それぞれカバーに 一体成形された保持部材（図示せず）によって、又は外部から取り付けられたつ め及び端部クリップによって、長手方向側方通路７０ ２に保持される。この実施例は、種々異なる湾曲経過の、上で述べた組合わせを 実現するために、特に適している。 全ての実施例に共通することは、金属ばねレール１２が、プラスチックから製 作されたケーシング状のカバー１４；１１４；２１４；３１４内の、ほぼ包囲さ れたスペース３４にルーズに配置されており、前記カバーの、ウインドガラス２ ４に面した側に、ワイパ条片１６のための保持手段として形成された保持条片４ ０及びつめ４２、若しくは保持レール１４０及びつめ１４２が設けられている点 である。 ばねレールにおけるワイパ条片固定部の、本発明と類似の構成は、ばねレール １２の、ウインドガラス２４に面した帯状面に、第４図及び第５図に示した実施 例に基づき、これらの実施例がカバー壁１３６を有しているのと同様に、支持プ レートを有するに過ぎない構成部材が接着され、前記支持プレートに、保持レー ル１４０と同じ保持レールが一体成形されていると、得られる。プラスチックか ら製作された前記のような構成部材は、ゴムワイパ条片よりも確実に金属ばねレ ールに接着され得る。なぜならば、ゴム中の多数の材料添加物に基づき、僅かな 混合物変化が、接着時に問題を生ぜしめる恐れがあるからである。このような障 害は、金属及びプラスチックの接着時には生じない。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動車のウインドガラス（２４）をクリーニングするためのワイパブレー ド（１０）であって、ウインドガラス表面（２４）に対して凹面的に湾曲された 少なくとも１つの帯状に細長い金属ばねレール（１２）と、ゴム弾性的な細長い ワイパ条片（１６）とが設けられており、該ワイパ条片が、ウインドガラスと、 少なくとも１本のばねレールの、ウインドガラスに面した帯状面との間に配置さ れている形式のものにおいて、 少なくとも１本のばねレール（１２）が、少なくとも区分毎に、プラスチック から製作されたケーシング状のカバー（１４；１１４；２１４；３１４；４１４ ；５１４；６１４）によってほぼ包囲されたスペース（３４）にルーズに配置さ れており、前記カバーのウインドガラス（２４）に面した側に、ワイパ条片（１ ６）のための保持手段（４０，４２；１４０，１４２）が設けられていることを 特徴とする、自動車のウインドガラスをクリーニングするためのワイパブレード 。 ２．カバー（３４）の、ウインドガラス（２４）に面したケーシング壁（３６ ）が、中央長手方向スリット（２８）にわたって開かれており、互いに間隔を置 いて向かい合う前記ケーシング壁（３６）の２つのス リット縁部に沿って保持条片（４０）が配置されており、これらの保持条片が、 向き合わされたつめ（４２）を以て、これらのつめに対応配置された、ワイパ条 片（１６）の互いに向き合う側面に配置された長手方向溝（４４）に係合する、 請求項１記載のワイパブレード。 ３．カバー（１３４）の、ウインドガラス（２４）に面した壁（３６）に、長 手方向で延びる、互いに間隔を置いて平行に配置された保持レール（１４０）が 配置されており、これらの保持レールが、互いに向き合わされたつめ（１４２） を以て、これらのつめに対応配置された、ワイパ条片（１６）の互いに向き合う 側面に配置された長手方向溝（４４）に係合する、請求項１記載のワイパブレー ド。 ４．保持条片（４０）若しくは保持レール（１４０）が、長手方向延在部に対 して横方向で互いに間隔を置いて位置するスリット（５８；１５８）によって分 割されている、請求項２又は３記載のワイパブレード。 ５．カバー（１４４）が、ウインドガラス（２４）とは反対の側において、長 手方向延在部に対して横方向で互いに間隔を置いて位置する、ウインドガラスに 面したカバー壁（１３６）の近傍にまで達するスリット（１６０）によって分割 されている、請求項３又は４記載のワイパブレード。 ６．保持レール（１４０）に設けられた横方向スリット（１５８）と、カバー （１１４）に設けられた横方向スリット（１６０）とが、ワイパブレード（１０ ）の長手方向で互いにずらされて配置されている、請求項４又は５記載のワイパ ブレード。 ７．カバー（１４）によって取り囲まれたスペース（３４）の長手方向端部が 、前記カバー（１４）の端部壁（４８；５０）によって少なくとも部分的に覆わ れており、これらの端部壁の内の少なくとも１つの端部壁（５０）が弾性的に変 位可能である、請求項１から６までのいずれか１項記載のワイパブレード。 ８．プラスチックカバー（５１４）に風除け条片（５７０）が一体成形されて いる、請求項１から７までのいずれか１項記載のワイパブレード。 ９．ウインドガラス（２４）に面した、長手方向で延びるカバー壁（１３６） が、カバー（１１４）の別の長手方向壁よりも肉厚である、請求項３から８まで のいずれか１項記載のワイパブレード。 10．ウインドガラス（２４）に面したカバー壁（１３６）が負荷ばねレールと して形成されており、且つ側面から見て、金属ばねレール（１２）の湾曲とは異 なる湾曲を有している、請求項９記載のワイパブレード。 11．カバー（２１４）の中央区分が横方向で分割されている、請求項１から１ ０までのいずれか１項記載 のワイパブレード。 12．両カバー部材（３１４，３１５）に、相互接続するための手段（３３４， ３３６，３４０）が設けられている、請求項１１記載のワイパブレード。 13．プラスチックカバー（３１４；４１４）に、ワイパブレード（１０）を駆 動されるワイパアーム（２０）に接続するための装置（３１８；４１８）が一体 成形されている、請求項１から１２までのいずれか１項記載のワイパブレード。