JP2001514966A - 多層被覆を有する支持体およびその製造方法 - Google Patents

多層被覆を有する支持体およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、多層被覆を有する支持体に関する。さらに本発明は、入口1を介して被覆するべき自動車ボディを予備処理工程2に導入するその製造方法に関する。その後、電着塗装3および電着塗料層の焼き付けを行う。工程5で粉体塗料を用いた被覆(工程6)に対する予備処理を行う。工程7でIR照射により乾燥させる。その後、冷却工程7が続く。粉体塗料層上に粉体塗料を工程9で施与する。中間乾燥10の経過後で、保護層を工程11で施与し、かつ引き続き工程12で焼き付ける。出口11を介して自動車ボディを装置から搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、多層被覆がサーフェーサー層、着色装飾層および/または効果装飾
層および保護層を有しており、その際、サーフェーサー層は支持体に最も近く、
かつ保護層が支持体から最も離れて配置されており、その際、装飾層のために、
「アクリレート樹脂、カルボキシル基、エポキシド基および/またはヒドロキシ
ル基含有のバインダー」またはこれらの混合物の群からのバインダーを含有し、
かつ「イソシアネート、アミノ樹脂またはTACT」またはこれらの混合物の群
からの架橋剤を含有する装飾塗料が使用されており、かつその際、保護層のため
に「1成分透明塗料、2成分透明塗料、粉体透明塗料」の群からの保護塗料が使
用されている多層被覆を有する支持体ならびにこのような多層被覆を有する支持
体の製造方法に関する。
【0002】 サーフェーサー層は、いわゆる充填剤から製造される。充填剤は本質的に塗料
であるが、しかし特別な特性を有しており、かつ比較的厚い層厚さで塗布される
。サーフェーサー層の機能は、支持体の表面上の障害となる凹凸(マイクロメー
トル範囲)を補正することであり、このことにより支持体の表面は、被覆でコー
ティングする前に均一化のための予備処理をする必要がなくなる。このために上
記の比較的厚い層厚さの充填剤も使用される。その際、塗布は支持体の材料上に
直接行うか、あるいは下塗りおよび/または付着助剤の中間処理下で行うことが
できる。第一の場合、金属材料上へのサーフェーサーの塗布の際に、防蝕効果を
有するサーフェーサーを使用することが推奨される。技術的に時代遅れとなった
サーフェーサーの場合、サーフェーサーの塗布および乾燥もしくは硬化の後で、
得られたサーフェーサー層に均一化のための表面処理、例えば研磨を行うことが
必要であった。その際、サーフェーサー層は、支持体の材料ほど硬くなく、およ
び/またはより良好に加工できる点が利用されていた。これに対して現代のサー
フェーサーは自体均一化する機能を有している。このことは、表面欠陥を有する
支持体上へのサーフェーサーの塗布および該サーフェーサーの(部分的な)乾燥
もしくは(予備)架橋後に、その他の措置なしでも、その外側の表面がマイクロ
メートル範囲でも実質的に平坦であるサーフェーサー層が生じる。換言すれば、
支持体の方に向いている界面に、マイクロメートル範囲での表面構造に対して、
支持体の表面に補足物が形成されるということになる。装飾層は装飾塗料から形
成される。装飾塗料は、塗料にとって通例のバインダーおよび架橋剤以外に、特
別な着色顔料および/またはエフェクトピグメントを含有している。効果付与性
の顔料の例は、メタリック顔料およびマイカ顔料である。装飾層により実質的に
、多層被覆を有する支持体の光学的な印象が観察者に与えられる。保護層は、通
例透明塗料から形成される。この場合、透明塗料は、機械的負荷、化学的負荷に
対するその挙動および耐光性ならびにその透過挙動に関して特別な特性を有して
いなくてはならない。というのも該保護層は、環境に暴露され、かつ特に装飾層
を保護するべきであるからである。前記の種類の多層被覆は、特に、自動車ボデ
ィもしくは鋼板またはアルミニウム板からなる部材の被覆のために使用されるが
、しかしまた自動車分野での被覆のために使用されるプラスチック成形部材の被
覆のためにも使用される。
【0003】 文献FR2511617号から、連続的な層を下塗り層もしくはサーフェーサ
ー層上に塗布し、かつその後で初めてこうして形成された多層被覆を硬化させる
ことが公知である。この方法は「ウェット・オン・ウェット」技術と呼ばれてい
る。この限りで公知の方法の場合、下塗り層もしくはサーフェーサー層の範囲で
、通例の水性下塗り塗料もしくはサーフェーサー塗料を使用して作業することが
できる。しかし、一定の塗料層の厚さ(これは、中間研磨なしで作業するべき場
合に支持体の欠陥を均一化するために必要である)から艶の消失およびレベリン
グ障害が生じる。
【0004】 冒頭に記載した種類の多層被覆を有する支持体もしくはその製造方法は、文献
箇所のEP0238037B1号から公知である。この場合、下塗り層もしくは
サーフェーサー層のために電解塗装を用いて作業することができる。この電解塗
装をまず焼き付ける。次いで装飾層および保護層を「ウエット・オン・ウエット
」により塗布するが、その際、このために使用される塗料は水性塗料であっても
よい。しかし特にエフェクト塗料からなる装飾層の場合、該文献箇所によれば、
下塗り層もしくはサーフェーサー層の間に必然的に分離層を中間的に処理し、こ
れにより完成品における塗料効果は、光学的な要求を満足しなくてはならない。
分離層の必要性は、コストの理由により障害となる。エネルギー消費量の理由に
より下塗り層もしくはサーフェーサー層のために必要な別々の焼き付けプロセス
工程は、障害となる。さらに満足のいく結果は、分離層が有機溶剤ベースで構成
されている場合にのみ達成される。このことは環境上の理由から障害となる。分
離層のために水性塗料を使用すると、さらにその後の層の塗布の前に分離層の迅
速な乾燥は容易に達成することができないことが不利である。このことによりコ
ストおよび製造時間が増加して妨げられる。
【0005】 これに対して本発明の根底には、わずかなコストおよび問題のない環境挙動で
製造可能である多層被覆を有する支持体およびその製造方法を提供するという技
術的な問題が存在する。
【0006】 この技術的な問題の解決のために、本発明は、サーフェーサー層が予備架橋可
能な粉体塗料から形成されており、その際、粉体塗料からなる該サーフェーサー
層は、30μm〜250μmの範囲の層厚さを有していることを教示する。サー
フェーサーの層を製造するために粉体塗料を使用する特別な利点は特に、溶剤な
しで塗料を製造することができ、かつ通例のサーフェーサーの際に生じる、過剰
噴霧による損失が回避されることである。というのも付着性でない粉体塗料はほ
ぼ完全に返送することができるからである。粉体塗料を塗布するために、従来技
術によるすべての通例の方法が考慮される。特に有利であるのは、静電付着によ
る塗布、有利には高圧によるか、または摩擦帯電による付着である。
【0007】 粉体塗料を用いた物質の被覆は自体通例の方法である。この場合、被覆するべ
き支持体上に粉末状の乾燥塗料を均一に塗布し、かつ引き続き該支持体の加熱に
より該塗料を溶融し、かつ焼き付ける。しかし本発明の範囲では、粉体塗料はこ
のような通例の方法から逸脱して、まず加熱により予備架橋させ、かつ塗布した
層をその後に初めて一緒に焼き付ける。従って従来技術と比べて、サーフェーサ
ー層のための別個の焼き付けプロセス工程は省略される。そのかわり、すべての
塗料層を共通した1つの工程で焼き付け、このことにより意外にもすべての要求
を満足する多層被覆が生じる。この方法は、被覆工程の著しい簡易化を意味する
。中間的な焼き付け工程を排除することにより、投資コストも、運転コストも減
少する。単一の焼き付け炉を使用し、運転するのみでよい。このことにより加熱
エネルギーの節約にもなる。さらに被覆工程のための全加工時間がより短くなる
ので、装置の生産性が向上する。
【0008】 粉体塗料のために、すべての公知の塗料調製物、例えばEP−509392号
、EP−509393号、EP−322827号、EP−517536号、US
−5,055,524号およびUS−4,849,283号に記載されているよ
うな塗料調製物が考慮される。特に粉体塗料は、エポキシド樹脂、ポリエステル
樹脂を含有するハイブリッド系、またエポキシド化されたノボラックから、架橋
剤、有利にはフェノール性またはアミン性硬化剤または二環式グアニジン、触媒
、填料ならびに場合により助剤および添加剤からなっていてもよい。
【0009】 本発明により使用される粉体塗料は、有利にはエポキシド樹脂、フェノール性
架橋剤、触媒、助剤、ならびに場合により助剤および粉体にとって典型的な添加
剤、流動助剤を含有している。適切なエポキシド樹脂は、エポキシド当量400
〜3000、有利には600〜2000を有するすべての固体エポキシド樹脂で
ある。これは主としてビスフェノールAおよびビスフェノールFをベースとする
エポキシド樹脂である。エポキシド化されたノボラック樹脂は有利である。これ
らは有利にはエポキシド当量500〜1000を有する。
【0010】 ビスフェノールAおよびビスフェノールFをベースとするエポキシド樹脂は、
一般に2より小さい官能価を有し、エポキシド化されたノボラック樹脂は2より
大きい官能価を有する。本発明により使用される粉体塗料中で、2.4〜2.8
の範囲の平均官能化および600〜850の範囲のエポキシド当量を有するエポ
キシド化されたノボラック樹脂が特に有利である。エポキシド化されたノボラッ
ク樹脂の場合、フェノール性ヒドロキシル基はアルキル基、アクリル基または類
似の基でエーテル化されている。フェノール性ヒドロキシル基とエピクロロヒド
リンとの反応によりエポキシド基が分子中に導入される。この場合、ノボラック
から出発して、いわゆるエポキシド−ノボラックが生じる。エポキシド化された
ノボラックは、ビスフェノールA樹脂と構造が類似している。エポキシド化され
たノボラック樹脂は、例えばメチレン架橋により相互に結合している3個〜4個
のフェノール環からなるノボラックのエポキシド化により製造することができる
。ノボラック樹脂としてアルキル置換されたフェノールもまた使用することがで
き、該フェノールをホルムアルデヒドと反応させる。
【0011】 適切なエポキシド樹脂は例えば以下の名称で市販されている製品である:シェ
ル・ヒェミー(Shell-Chemie)社のエピコート(Epikote)1004、1055、3 003、3004、2017、ダウ(Dow)社のDER640、671、662、 663U、664、667ならびにチバガイギー(Chiba Geigy)社のアラルダイ ト(Araldit)GT6063、6064、6084、6097、7004、722 0、7225。
【0012】 粉体塗料のためのエポキシ官能性バインダーとして、例えば分子中に少なくと
も1個のエポキシド基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、
分子中にエポキシド基を有してない少なくとも1種の別のエチレン性不飽和モノ
マーとの共重合により製造されているエポキシド基含有のポリアクリレート樹脂
が適切であり、その際、該モノマーの少なくとも1種はアクリル酸またはメタク
リル酸のエステルである。
【0013】 エポキシド基含有のポリアクリレート樹脂は公知である(例えばEP−A−2
99420号、DE−B−2214650号、DE−B−2749576号、U
S−A−4,091,048号およびUS−A−3,781,379号を参照の
こと)。
【0014】 分子中に少なくとも1つのエポキシド基を有するエチレン性不飽和モノマーの
例として、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよびアリルグ
リシジルエーテルがあげられる。
【0015】 分子中にエポキシド基を有していないエチレン性不飽和モノマーの例として、
アルキル基中に1〜20個の炭素原子を有するアクリル酸およびメタクリル酸の
アルキルエステル、特にメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルア
クリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレートおよび2−エチルヘキシルメタクリレート
があげられる。分子中にエポキシド基を有していないエチレン性不飽和モノマー
の別の例は、酸、例えばアクリル酸およびメタクリル酸、酸アミド、例えばアク
リル酸アミドおよびメタクリル酸アミド、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン
、メチルスチレンおよびビニルトルエン、ニトリル、例えばアクリロニトリルお
よびメタクリロニトリル、ビニルハロゲン化物およびビニリデンハロゲン化物、
例えば塩化ビニルおよびフッ化ビニリデン、ビニルエステル、例えばビニルアセ
テートおよびヒドロキシル基含有モノマー、例えばヒドロキシエチルアクリレー
トおよびヒドロキシエチルメタクリレートである。
【0016】 エポキシド基含有のポリアクリレート樹脂は、通常400〜2500、有利に
は500〜1500、特に有利には600〜1200のエポキシド当量、(ポリ
スチレン標準の使用下にゲル透過クロマトグラフィーにより測定して)1000
〜15000、有利には1200〜7000、特に有利には1500〜5000
の数平均分子量および(示差走査熱分析(DSC)を用いて測定して)30〜8
0℃、有利には40〜70℃、特に有利には50〜70℃のガラス転移温度(T G )を有している。
【0017】 エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂は、一般に周知の方法に従ってラジカ
ル重合により製造することができる。
【0018】 エポキシド基含有のポリアクリレート樹脂のための硬化剤として、例えばポリ
カルボン酸またはポリカルボン酸の混合物のポリ酸無水物、特にジカルボン酸ま
たはジカルボン酸からなる混合物のポリ酸無水物が適切である。
【0019】 このようなポリ酸無水物は、ポリカルボン酸もしくはポリカルボン酸からなる
混合物から水を除去することにより製造することができ、その際、1つの無水物
基に対してその都度2つのカルボキシル基を反応させる。このような製造方法は
周知であり、かつ従って詳細に説明する必要はない。
【0020】 エポキシド基の硬化のために、この点で本発明により使用される粉体塗料は、
フェノール性またはアミン性の硬化剤を含有している。二環式のグアニジンもま
た使用することができる。
【0021】 この場合、反応性のために必要なメチロール官能性を有している限り、例えば
あらゆる任意のフェノール樹脂を使用することができる。有利なフェノール樹脂
はフェノール、置換フェノールおよびビスフェノールAとホルムアルデヒドとの
アルカリ性条件下で製造された反応生成物である。このような条件下で、メチロ
ール基はオルト位またはパラ位で芳香族環と結合する。特に有利にはフェノール
性架橋剤として、180〜600の範囲、特に有利には180〜300の範囲の
ヒドロキシ当量を有するヒドロキシル基含有のビスフェノールA樹脂またはビス
フェノールF樹脂を使用する。このようなフェノール性架橋剤は、ビスフェノー
ルAまたはビスフェノールFと、グリシジル基含有成分、例えばビスフェノール
Aのジグリシジルエーテルとの反応により製造される。このようなフェノール性
架橋剤は、例えばダウ社からDEH81、DEH82およびDEH87、シェル
−ヒェミー社からDX171およびチバガイギー社からXB3082の商品名で
市販されている。
【0022】 この場合、エポキシド樹脂およびフェノール性架橋剤を、エポキシド基の数対
フェノール性OH基の数が約1:1であるような比で使用する。
【0023】 本発明により使用されるこのような粉体塗料は、エポキシド樹脂の硬化のため
に適切な触媒1種または数種を含有している。適切な触媒は、有機または無機酸
のホスホニウム塩、イミダゾールおよびイミダゾール誘導体、第四級アンモニウ
ム化合物ならびにアミンである。触媒は一般に、エポキシド樹脂およびフェノー
ル性架橋剤の全質量に対して0.001質量%〜約10質量%の割合で使用する
【0024】 適切なホスホニウム塩触媒の例は、ヨウ化エチルトリフェニルホスホニウム、
塩化エチルトリフェニルホスホニウム、チオシアン酸エチルトリフェニルホスホ
ニウム、酢酸エチルトリフェニルホスホニウム−酢酸複合体、ヨウ化テトラブチ
ルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウムおよび酢酸テトラブチルホスホ
ニウム−酢酸複合体である。これらならびにその他の適切なホスホニウム触媒は
例えばUS特許第3,477,990号およびUS特許3,341,580号に
記載されている。
【0025】 適切なイミダゾール触媒は例えば2−スチリルイミダゾール、1−ベンジル−
2−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾールおよび2−ブチルイミダゾー
ルである。これらのならびにその他のイミダゾール触媒は例えばベルギー特許第
756,693号に記載されている。
【0026】 一部市販のフェノール性架橋剤はすでにエポキシド樹脂の架橋のための触媒を
含有している。
【0027】 カルボキシル基含有のポリエステルおよび低分子量のエポキシド基含有架橋剤
をベースとする粉体塗料は、数多く公知であり、例えばEP−A−389926
号、EP−A−371522号、EP−A−326230号、EP−B−110
450号、EP−A−110451号、EP−B−107888号、US4,3
40,698号、EP−B−119164号、WO87/02043号およびE
P−B−10805号に記載されている。
【0028】 さらにDE4330404.4A1号に記載の粉体塗料は特に適切であるが、
該塗料の特徴は、塗膜形成材料として、A)酸価10〜150mgKOH/gを
有するカルボキシル基含有ポリエステル35.0〜92.2質量%、B)エポキ
シド基含有の低分子硬化剤0.8〜20.1質量%、C)エポキシド当量350
〜2000を有するエポキシド基含有ポリアクリレート樹脂3.7〜49.3質
量%、およびD)低分子量のジカルボン酸および/またはポリカルボン酸および
/または二無水物および/またはポリ酸無水物0.5〜13.6質量%を含有し
ていることであり、その際A)、B)、C)およびD)の質量割合の合計はその
都度100質量%であり、かつ粉体塗料のエポキシド基対粉体塗料のカルボキシ
ル基と無水物基との和の比は0.75〜1.25:1である。
【0029】 成分A)として使用されるカルボキシル基含有ポリエステルは、10〜150
mgKOH/gの範囲、有利には30〜100mgKOH/gの範囲の酸価を有
している。ポリエステル樹脂のヒドロキシル価は、<30mgKOH/gである
とよい。有利には>2のカルボキシ官能価を有するポリエステルを使用する。該
ポリエステルを通例の方法(例えばHouben Weyl, Methoden der Organischen Ch
emie、第4版、第14/2巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart,1961)で製造す
る。
【0030】 ポリエステルを製造するためのカルボン酸成分として、脂肪族、脂環式および
芳香族ジカルボン酸およびポリカルボン酸、例えばフタル酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、トリメリト酸、ピロメリト酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸
、ピメリン酸、スベリン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸などが適切である。この場合、これらの酸をエステル化可能なその誘導体
(例えば無水物)の形で、またはエステル交換可能なその誘導体(例えばジメチ
ルエステル)の形で使用することができる。
【0031】 カルボキシル基含有のポリエステルA)の製造のためのアルコール成分として
、通例使用されるジオールおよび/またはポリオール、例えばエチレングリコー
ル、プロパンジオール−1,2およびプロパンジオール−1,3、ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ヘキサンジオール−1,6、ネオペンチルグリコール、1,4−ジメチロー
ルシクロヘキサン、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリトリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリトリトー
ル、ジグリシンなどが適切である。
【0032】 この場合、このようにして得られたポリエステルを単独で、または種々のポリ
エステルの混合物として使用することができる。成分A)として適切なポリエス
テルは一般に30℃を越えるガラス転移温度を有している。
【0033】 適切な市販のポリエステルのための例は、以下の商品名で市販されている製品
である:UCB社(ベルギー、Drogenbos)のクリルコート(Crylcoat)314、 340、344、2680、316、2625、320、342および2532
、Ems−ヒェミー (Ems-Chemie)社のグリレスタ(Grilesta)7205、721 5、72−06、72−08、72−13、72−14、73−72、73−9
3および7401、ICI社のネオクレスト(Neocrest)P670、P671、P
672、P678、P662ならびにDSM社のウララック(Uralac)P2400
およびウララックP5000。
【0034】 酸性のポリエステル成分A)として、不飽和のカルボキシル基含有ポリエステ
ル樹脂が考えられる。これらは、例えばマレイン酸、フマル酸またはその他の脂
肪族または脂環式ジカルボン酸と、エチレン性不飽和二重結合と、場合によりポ
リカルボン酸成分として飽和ポリカルボン酸とを一緒に重縮合することにより得
られる。不飽和基は、アルコール成分、例えばトリメチロールプロパンモノアリ
ルエーテルによりポリエステルに導入することができる。
【0035】 この限りで本発明により使用される粉体塗料は、成分B)として低分子のエポ
キシド基含有硬化剤0.8〜20.1質量%を含有している。特に適切な低分子
のエポキシド基含有硬化剤の1例は、トリグリシジルイソシアヌレート(TGI
C)である。TGICは、例えば商品名アラルダイトPT810として市販され
ている(チバガイギー社製)。その他の適切な低分子量のエポキシド基含有硬化
剤は、1,2,4−トリグリシジルトリアゾリン−3,5−ジオン、ジグリシジ
ルフタレートおよびヘキサヒドロフタル酸のジグリシジルエステルである。
【0036】 エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂(成分C)とは、分子中に少なくとも
1個のエポキシド基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、エ
ポキシド基を有していない少なくとも1種の別のエチレン性不飽和モノマーとの
共重合により製造することができるポリマーであると解釈し、その際、モノマー
の少なくとも1種はアクリル酸またはメタクリル酸のエステルである。
【0037】 エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂は公知である(例えばEP−A−29
9420号、DE−B−2214650号、US−A−4,091,048号お
よびUS−A−3,781,379号を参照のこと)。
【0038】 分子中に少なくとも1個のエポキシド基を有するエチレン性不飽和モノマーの
例として、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよびアリルグ
リシジルエーテルがあげられる。
【0039】 分子中にエポキシド基を有していないエチレン性不飽和モノマーの例として、
アルキル基中に1〜20個の炭素原子を有してるアクリル酸およびメタクリル酸
のアルキルエステル、特にメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチル
アクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、イソ−ブチル
アクリレート、t−ブチルアクリレートおよび相応するメタクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレートおよび2−エチルヘキシルメタクリレートがあげられ
る。分子中にエポキシド基を有していないエチレン性不飽和モノマーのその他の
例は、酸、例えばアクリル酸およびメタクリル酸、酸アミド、例えばアクリル酸
アミドおよびメタクリル酸アミド、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、メチ
ルスチレンおよびビニルトルエン、ニトリル、例えばアクリロニトリルおよびメ
タクリロニトリル、ビニルハロゲン化物およびビニリデンハロゲン化物、例えば
塩化ビニルおよびフッ化ビニリデン、ビニルエステル、例えば酢酸ビニルおよび
プロピオン酸ビニル、およびヒドロキシル基含有モノマー、例えばヒドロキシエ
チルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートである。
【0040】 エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂(成分C)は、エポキシド当量350
〜2000を有する。通常エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂は、(ポリス
チレン標準の使用下にゲル透過クロマトグラフィーにより測定して)1000〜
15000の数平均分子量および(示差走査熱分析(DSC)を用いて測定して
)30〜80℃のガラス転移温度(TG)を有している。
【0041】 エポキシド基含有アクリレート樹脂は、一般に周知の方法に従ってラジカル重
合により製造することができる。このようなエポキシド基含有ポリアクリレート
樹脂は例えば商品名アルマテックス(Almatex)PD7610およびアルマテック スPD7690(三井東圧製)で市販されている。
【0042】 この限りでバインダーとして本発明により使用される粉体塗料は、成分D)と
して低分子ジカルボン酸および/またはポリカルボン酸および/または二無水物
および/またはポリ酸無水物0.5〜13.6質量%を含有している。有利には
成分D)として飽和の脂肪族および/または脂環式ジカルボン酸、例えばグルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、セバシン酸、マロン酸、ドデカン二酸およびコハク酸を使用する。
さらに成分D)として、芳香族ジカルボン酸およびポリカルボン酸、例えばフタ
ル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリト酸およびピロメリト酸が適切で
あり、これらは存在する限りその無水物の形でもよいことは自明である。特に有
利には成分D)として、ドデカン二酸(=1,10−デカンジカルボン酸)を使
用する。
【0043】 粉体塗料成分A)〜D)の量は、B)およびC)からのエポキシド基対A)お
よびD)からのカルボキシル基と無水物基との和の比が、0.75〜1.25:
1であるように選択する。この比は有利には0.9〜1.1:1である。
【0044】 粉体塗料は、バインダー50〜90質量%、有利には60〜80質量%を含有
しており、かつ填料10〜50質量%、有利には20〜40質量%を含有してい
る。填料として、グリシジル基官能化された結晶質のケイ酸の変態が考えられる
。通常これらを粉体塗料の全質量に対して前記の10〜50質量%の範囲で使用
する。しかし50質量%を上回る填料割合も可能な場合がある。結晶質のケイ酸
の変態には、石英、クリストバライト、トリジマイト、ケアタイト、スチショバ
イト、メラノフロジャイト、コーサイトおよび繊維状のケイ酸があげられる。結
晶質のケイ酸の変態は、グリシジル基官能化されており、その際、グリシジル基
官能化は、表面処理により達成される。この場合、これは例えば石英、クリスト
バライトおよび石英材料をベースとしたケイ酸の変態であり、これらは結晶質の
ケイ酸の変態をエポキシシランで処理することにより製造される。グリシジル基
官能化されたケイ酸の変態は市場で、例えば商品名Silbond(R)600ESTおよ
びSilbond(R)6000EST(製造元:クォーツヴェルケ社(Quarzwerke GmbH) )の下で市販されており、かつ結晶質のケイ酸の変態とエポキシシランとの反応
により製造される。有利には粉体塗料は粉体塗料の全質量に対して10〜40質
量%のグリシジル基官能化された結晶質のケイ酸の変態を含有している。
【0045】 該粉体塗料はさらに別の無機填料、例えば酸化チタン、硫酸バリウムおよびケ
イ酸塩ベースの填料、例えばタルク、カオリン、マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、雲母などを含有していてもよい。さらに該粉体塗料は場合によりさらに助
剤および添加剤を含有していてもよい。このための例は流展剤、流動助剤および
脱気剤、例えばベンゾインである。
【0046】 粉体塗料の製造は、公知の方法(例えばBASF ラッケ+ファルベ(BASF La
cke + Farbe AG)社の製品情報「粉体塗料(Pulverlacke)」1990を参照のこと
)により、例えば押出機、スクリューニーダーなどを用いた均質化および分散に
より行う。粉体塗料の製造後に、該塗料を粉砕により、および場合により分級お
よび過篩により、所望の粒度分布に調整する。破壊のないガス抜きの支持のため
に、該粉体塗料に脱気剤、有利にはベンゾイルフェニルメタノール(Benzoin) を2質量%まで、有利には0.4質量%の濃度で添加することもできる。
【0047】 装飾層のために前記のグループからのすべての通例の水性装飾塗料を使用する
ことができる。この点に関して例えば文献EP89497号またはEP3812
7号に記載されている。架橋剤として、イソシアネート、アミノ樹脂および/ま
たはTACT(トリス[アルコキシカルボニルアミノ]トリアジン、特に文献箇
所のUS−5084541号に記載)が該当する。
【0048】 (i)C1〜C8−アルキル(メタ)アクリレートモノマー30〜60質量%、
ビニル芳香族モノマー30〜60質量%および(メタ)アクリル酸0.5〜10
質量%をベースとするアクリレートポリマーおよび(ii)(C1〜C6)−アル
キル(メタ)アクリレートおよび(メタ)アクリル酸をベースとするアクリレー
トコポリマーを含有する非会合性作用を有する増粘剤を含有する水性ポリマー分
散液を含有している装飾塗料は有利である。
【0049】 成分(i)の使用されるアクリレートポリマーは、C1〜C8−アルキル(メタ
)アクリレートモノマー単位として、直鎖状および分枝鎖状の誘導体を含有して
いてもよく、その際、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレートおよびイソ−プロピル(メタ)アクリレ
ートが有利である。その他のモノマーとして(メタ)アクリルアミド−モノマー
およびこれらの誘導体が含有されていてもよい。
【0050】 モノマー単位として成分(i)のアクリレートポリマー中に存在しているビニ
ル芳香族モノマーは、例えばスチレン、α−アルキルスチレンおよびビニルトル
エンをあげることができる。
【0051】 アクリレートポリマーは、従来技術から公知の方法、例えば乳化重合により製
造することができる。有利にはアクリレートポリマーを分散液の形で使用する。
製造プロセスの間、モノマーと水との量比を有利には、得られる分散液が30〜
60質量%、有利には35〜60質量%の固体含有率を有し、かつ直接下塗り塗
料組成物の製造のために使用することができるように調整する。特に適切なアク
リレートポリマーは、商品名アクロナール290D(BASF社、Ludwigshafen
)で水性分散液として市販されている。
【0052】 アクリレートポリマーの分散液を製造するために、乳化剤として有利にはアニ
オン性乳化剤を単独またはその他のものとの混合物として使用する。
【0053】 アニオン性乳化剤のための例は、アルキルフェノールまたはアルコールの硫酸
半エステルのアルカリ塩であり、さらにオキシエチル化したアルキルフェノール
またはオキシエチル化したアルコールの硫酸半エステル、有利には1モルあたり
4〜5モルのエチレンオキシドと反応させたノニルフェノールの硫酸半エステル
、アルキルスルホネートまたはアリールスルホネート、ラウリル硫酸ナトリウム
、ラウリルエトキシレート硫酸ナトリウムおよびその炭素鎖が8〜20個の炭素
原子を有している第二級アルカンスルホン酸ナトリウムのアルカリ塩である。ア
ニオン性乳化剤の量は、モノマーに対して0.1〜5.0質量%、有利には0.
5〜3.0質量%である。さらに水性分散液の安定性を向上させるために、付加
的にエトキシル化アルキルフェノールまたは脂肪アルコールのタイプの非イオン
性乳化剤、例えばノニルフェノール1モルとエチレンオキシド4〜30モルの付
加生成物を、アニオン性乳化剤と混合して使用することができる。
【0054】 アクリレートポリマーのガラス転移温度は有利には15℃〜35℃、特に有利
には20℃〜25℃である。
【0055】 使用されるアクリレートポリマーは有利には数平均分子量(測定:標準として
ポリスチレンを用いたゲル透過クロマトグラフィーによる)200000〜20
00000、有利には300000〜1500000を有している。
【0056】 本発明によれば装飾塗料中の増粘剤成分(ii)として、モノマー単位として
(C1〜C6)−アルキル(メタ)アクリレートおよび(メタ)アクリル酸を含有
する非会合性作用基を有するアクリレートコポリマーを使用する。有利なコポリ
マーは、モノマー単位として(メタ)アクリル酸および少なくとも2つの異なっ
た(C1〜C6)−アルキル(メタ)アクリレートモノマーを含有している。コポ
リマー中で(メタ)アクリル酸は、コポリマーの全量に対して有利には40質量
%〜60質量%、特に有利には46質量%〜55質量%の量で存在している。(
1〜C6)−アルキル(メタ)アクリレートモノマーIは、その都度全コポリマ
ーの量に対して、有利には30質量%〜50質量%、特に36質量%〜46質量
%の量で、および(メタ)アクリレートポリマーIIは有利には1質量%〜10
質量%、特に2質量%〜8質量%の量で含有されている。レオロジー助剤は、特
に通例アルカリ性のpH値が装飾塗料に所望の粘度を付与するような場合に使用
される。特に有利な増粘剤は、増粘剤が分散液で存在する場合に流動性のある液
状であり、かつ中性もしくは塩基性のpH値で増粘する。アクリレートコポリマ
ーは、有利には完成分散液として使用する。乳化剤としてこのような分散液は有
利には脂肪アルコールアルコキシレート、特にC8〜C22−脂肪アルコールエト キシレートを含有している。特に適切なアクリレートコポリマー分散液は、商品
名ビスカレックス(Viscalex)HV30(アライドコーポレーション(Allied Corp
oration)、英国)で市販されている。
【0057】 増粘剤は使用される装飾塗料中で固体含有率に対して有利には0.5〜5.0
質量%、特に約0.3〜1.5質量%の量で含有されている。通常は増粘剤を濃
度5〜45質量%、有利には7〜35質量%を有する分散液として使用する。
【0058】 装飾塗料はさらに別の増粘剤もしくはレオロジー助剤、例えばイオン性の層状
ケイ酸塩、キサンタン、ガム、二尿素化合物、ポリウレタン増粘剤、ベントナイ
ト、ワックス、ならびにワックスコポリマーを含有していてもよい。
【0059】 補助バインダーとして、該装飾塗料は、エポキシ官能性および/またはカルボ
キシ官能性成分、例えば通例のグリシジル化合物、例えばグリシジルアクリレー
トまたはグリシジルメタクリレートを含有していてもよい。カルボキシ官能性架
橋剤として例えばカルボン酸、特に分子中に3〜20個の炭素原子を有する飽和
で直鎖状の脂肪族ジカルボン酸が適切であり、その際、有利にはドデカン−1,
12−二酸を使用する。
【0060】 別の補助バインダーとして、ポリビニルアルコールもまた使用することができ
る。10質量%までの量、有利には1〜5質量%の量のポリビニルアルコールの
添加により、装飾塗料上に塗布した保護塗料との相容性を改善することができる
。ポリビニルアルコールは撥溶剤作用があるので、保護塗料中に場合により含有
されている溶剤またはその他の成分はポリビニルアルコールの忌避性作用に基づ
いて、装飾塗料中に浸透して色を変化させることができない。
【0061】 別の架橋剤として、塗料分野で公知の架橋剤、例えば遊離のOH基と反応する
ことができるメラミン樹脂を使用することが可能である。
【0062】 装飾塗料は、前記のポリマー以外にさらに別の水で希釈可能な相容性樹脂、例
えばアミノ樹脂、ポリエステル、ポリウレタンならびにアクリル化されたポリウ
レタンおよびウレタン化されたアクリレートを含有していてもよく、これらは特
定の塗料技術上の特性、例えば付着改善のための添加剤として、あるいは一般に
顔料のための分散用樹脂として役立つ。
【0063】 補助バインダーおよび/または架橋剤は、10質量%まで、特に0.5〜10
質量%の量で使用することができる。
【0064】 使用される装飾塗料は一般に約15〜60質量%の固体含有率を有する。固体
含有率は装飾塗料の効果様式と共に変化する。メタリック塗料のためには例えば
これは有利には12〜25質量%である。ソリッドカラーの塗料のためにはこれ
はより高く、例えば14〜45質量%である。
【0065】 成分(i)および(ii)の中和のためにアンモニアおよび/またはアミン(
特にアルキルアミン)、アミノアルコールおよび環式アミン、例えばジエチルア
ミンおよびトリエチルアミン、アミノメチルプロパノール、ジメチルアミノエタ
ノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モルホリン、N−アルキルモルホリ
ンを使用することができる。中和のために易揮発性のアミンが有利である。水性
の被覆剤は通常、6〜9、有利には7〜8.5のpH値に調整する。
【0066】 装飾塗料は有機溶剤を15質量%までの量で含有していてもよい。有機溶剤と
して、例えばナフタリン、ベンジンおよびアルコールが適切である。別の液状の
成分として、本発明による下塗り塗料はアルキレングリコール、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ブタンジオール−1
,4、ヘキサンジオール−1,6、ネオペンチルグリコールおよびその他のジオ
ール、例えばジメチロールシクロヘキサンを含有していてもよい。
【0067】 顔料として、装飾塗料は自動車ボディの塗装のために使用される通例の顔料、
例えばエフェクトピグメント、ならびに有機および無機の着色顔料を含有してい
てもよい。適切なエフェクトピグメントの例は、市販のアルミニウムブロンズ、
ドイツ特許出願公開第3636183号に記載のクロメート処理したアルミニウ
ムブロンズ、市販の特殊鋼ブロンズならびにその他の通例の金属小片および金属
フレーク顔料ならびに非金属エフェクトピグメント、例えば真珠光沢顔料もしく
は干渉顔料である。無機ベースの適切な着色顔料は、二酸化チタン、酸化鉄、カ
ーボンブラックなどである。有機ベースの着色顔料の例は、インダンスレンブル
ー、クロモフタルレッド、イルガジンオレンジ、シコトランスイエロー、ヘリオ
ゲングリーンなどである。さらに腐食保護顔料、例えば燐酸亜鉛が含有されてい
てもよい。付加的に装飾塗料は、塗料化学の分野で通例の填料を含有していても
よい。このためにケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、二酸化チタンおよび硫
酸バリウムがあげられる。装飾塗料中の顔料および填料の割合は、固体含有率に
対して合計で3〜25質量%であってもよい。顔料は任意の方法で、例えば水性
スラリーとして、またはペーストとして添加することができる。顔料は例えば分
散用樹脂、例えば補助バインダー、分散助剤または水を用いて分散させることが
できる。ソリッドカラー塗料の場合、顔料を分散助剤および水中に懸濁させるこ
とが有利である。アルミニウムもしくはフレークを使用する場合、これらを場合
により溶剤ならびに場合により水と湿潤剤とからなる混合物に懸濁させるか、ま
たは主バインダー中、またはその他の補助バインダー中に分散させる。成分(i
)の量は、使用される顔料に依存して変化してもよい。顔料が有機および/また
は無機の着色顔料である場合、成分Aは有利には固体含有率に対して25〜50
質量%の量で含有されている。顔料がエフェクトピグメントの場合、成分Aは有
利には固体含有率に対して15〜30質量%の量で含有されている。
【0068】 別の成分として装飾塗料は塗膜形成剤を含有していてもよい。塗膜形成剤とし
て、100℃を越える沸点、有利には140℃を越える沸点を有するジカルボン
酸ジアルキルエステル、1,2−プロピレングリコール、高沸点ベンゼンおよび
ナフタレンが該当する。装飾塗料は場合によりさらに別の助剤および添加剤を含
有していてもよい。このための例は触媒、助剤、消泡剤、分散助剤、湿潤剤、有
利にはカルボキシ官能性分散剤、酸化防止剤、UV吸収剤、ラジカル捕捉剤、流
展剤、殺生剤および/または保水剤である。
【0069】 装飾塗料は場合によりサーフェーサー層上に塗布する前にさらに固体含有率の
調整のために水を、適用技術上の特性の調整のために溶剤またはレオロジー助剤
を、ならびに場合によりpH調整のために塩基を添加することができる。粘度が
まだ所望の範囲にない場合には、改めてレオロジー助剤(ii)またはその他の
増粘剤を、場合により固体含有率に対して0.001〜0.006質量%の量で
添加することができる。
【0070】 その他にさらに自体公知の粉体塗料が、装飾塗料もしくは着色塗料層として該
当する。
【0071】 水性の保護塗料としてすべての通例の透明塗料が該当する。特に有利には以下
の保護塗料の使用である。
【0072】 第一に有利な保護塗料は、水性の粉体塗料分散液であり、これは、水性の粉体
塗料分散液が、ガラス転移温度20〜90℃、有利には40〜70℃を有し、剪
断速度500s-1および固体含有率10〜50%、有利には20〜40%で粘度
10〜1000mPas、有利には50〜300mPasを有する粉体塗料の水
性分散液を温度を0〜60℃、有利には5〜35℃に維持しながら粉砕すること
により製造されることを特徴とする。粉砕プロセス中の比エネルギー入力は、有
利には20〜500Wh/kg、特に50〜250Wh/kgである。
【0073】 化学組成に関してこの水性粉体塗料分散液は例えば該分散液が固体で粉末状の
成分Aおよび水性の成分Bとからなり、その際成分Aは、a)場合によりビニル
芳香族化合物、有利にはスチレンの含有率を有するグリシジル含有モノマー30
〜45%、有利には30〜35%の含有率を有する少なくとも1種のエポキシド
含有バインダー、b)少なくとも1種の架橋剤、有利には直鎖状の脂肪族ジカル
ボン酸および/またはカルボキシ官能性ポリエステル、およびc)場合により触
媒、助剤、粉体塗料に典型的な添加剤、例えば脱気剤、流展剤、UV吸収剤、ラ
ジカル捕捉剤、酸化防止剤を含有する粉体塗料からなり、かつ成分Bは、a)少
なくとも1種の非イオン性増粘剤、およびb)場合により触媒、補助剤、消泡剤
、分散助剤、湿潤剤、有利にはカルボキシル官能性の分散剤、酸化防止剤、UV
吸収剤、ラジカル捕捉剤、少量の溶剤、流展剤、殺生剤、および/または保水剤
を含有している水性分散液である。
【0074】 成分Aのためのエポキシ官能性バインダーとして、例えばエポキシド基含有の
ポリアクリレート樹脂が適切であり、これは分子中に少なくとも1個のエポキシ
ド基を有している少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、分子中にエポ
キシド基を有していない少なくとも1種の別のエチレン性不飽和モノマーとの共
重合により製造されており、その際、モノマーの少なくとも1種は、アクリル酸
またはメタクリル酸のエステルである。この種のエポキシド基含有ポリアクリレ
ート樹脂は例えばEP−A−299420号、DE−B−2214650号、D
E−B−2749576号、US−A−4,091,048号およびUS−A−
3,781,379号から公知である。
【0075】 分子中にエポキシド基を有していないエチレン性不飽和モノマーの例として、
アルキル基中に1〜20個の炭素原子を有しているアクリル酸およびメタクリル
酸のアルキルエステル、特にメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレートおよび2−エチルヘキシルメタクリエ
ートがあげられる。分子中にエポキシド基を有していないエチレン性不飽和モノ
マーの別の例は、酸アミド、例えばアクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド
、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、メチルスチレンおよびビニルトルエン
、ニトリル、例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、ビニルハロゲ
ン化物およびビニリデンハロゲン化物、例えば塩化ビニルおよびフッ化ビニリデ
ン、ビニルエステル、例えばビニルアセテートおよびヒドロキシル基含有モノマ
ー、例えばヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレー
トである。
【0076】 エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂は、通常400〜2500、有利には
420〜700のエポキシド当量、数平均分子量(ポリスチレン標準の使用下で
ゲル透過クロマトグラフィーにより)2000〜20000、有利には3000
〜10000、およびガラス転移温度(TG)30〜80℃、有利には40〜7 0℃、特に有利には40〜60℃を有している(示差走査熱分析(DSC)を用
いて測定)。殊に有利には約50℃である。2種類以上のアクリレート樹脂から
なる混合物もまた使用することができる。
【0077】 エポキシド基含有ポリアクリレート樹脂は、一般に周知の方法に従って重合に
より製造することができる。
【0078】 架橋剤としてカルボン酸、特に分子中に3〜20個の炭素原子を有する飽和で
直鎖状の脂肪族ジカルボン酸が適切である。殊にはデカン−1,12−ジカルボ
ン酸を使用する。完成した粉体透明塗料の特性の変性のために、場合によりさら
にその他のカルボキシル基含有架橋剤を使用することができる。このための例と
して、飽和で分枝鎖状または不飽和で直鎖状のジカルボン酸およびポリカルボン
酸ならびにカルボキシル基を有するポリマーがあげられる。
【0079】 さらにエポキシ官能性架橋剤および酸官能性バインダーを含有している成分A
が適切である。
【0080】 酸官能性のバインダーとして、例えば分子中に少なくとも1個の酸基を有して
いる少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、分子中に酸基を有していな
い少なくとも1種の別のエチレン性不飽和モノマーとの共重合により製造するこ
とができる酸性のポリアクリレート樹脂が適切である。
【0081】 エポキシド基含有のバインダーもしくはエポキシド基含有の架橋剤およびカル
ボキシル−もしくはバインダーは通常、エポキシド基1当量あたり、カルボキシ
ル基0.5〜1.5、有利には0.75〜1.25当量が存在するような量で使
用する。存在するカルボキシル基の量は、アルコール性KOH溶液を用いた滴定
により測定することができる。
【0082】 バインダーは、ビニル芳香族化合物、特にスチレンを含有している。しかし亀
裂形成の危険を制限するために、その含有率は35質量%を越えない。有利には
10〜25質量%である。
【0083】 成分Aは、場合により1種または複数のエポキシド樹脂の硬化のために適切な
触媒を含有している。適切な触媒は、有機または無機酸のホスホニウム塩、第四
級アンモニウム化合物、アミン、イミダゾールおよびイミダゾール誘導体である
。触媒は一般に、エポキシド樹脂および架橋剤の全質量に対して、0.001質
量%〜約2質量%の割合で使用する。
【0084】 適切なホスホニウム触媒のための例は、ヨウ化エチルトリフェニルホスホニウ
ム、塩化エチルトリフェニルホスホニウム、チオシアン酸エチルトリフェニルホ
スホニウム、酢酸エチルトリフェニルホスホニウム−酢酸複合体、ヨウ化テトラ
ブチルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウムおよび酢酸テトラブチルホ
スホニウム−酢酸複合体である。これらの、ならびにその他の適切なホスホニウ
ム触媒は、例えばUS特許第3,477,990号および同3,341,580
号に記載されている。
【0085】 適切なイミダゾール触媒は例えば2−スチリルイミダゾール、1−ベンジル−
2−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾールおよび2−ブチルイミダゾー
ルである。これらの、ならびにその他のイミダゾール触媒は、例えばベルギー特
許第756,693号に記載されている。
【0086】 さらに成分Aは、場合によりさらに助剤および添加剤を含有していてもよい。
このための例は流展剤、酸化防止剤、UV吸収剤、ラジカル捕捉剤、流動助剤お
よび脱気剤、例えばベンゾインである。ポリアクリレート、ポリシロキサンもし
くはフッ素化合物をベースとする流展剤は適切である。使用可能な酸化防止剤は
、還元剤、例えばヒドラジドおよび燐化合物ならびにラジカル捕捉剤、例えば2
,6−ジ−t−ブチルフェノール誘導体である。
【0087】 使用可能なUV吸収剤は有利にはトリアジンおよびベンゾトリフェノールであ
る。ラジカル捕捉剤として有利には2,2,6,6−テトラメチルピペリジン誘
導体を使用することができる。
【0088】 別の成分として、粉体塗料分散液の水性成分Bは、少なくとも1種の非イオン
性増粘剤a)を含有している。有利には非イオン性の会合性増粘剤a)を使用す
る。このような会合性増粘剤a)の構造特徴は次の通りである:aa)十分な水
溶性を保証する親水性骨格、およびab)水性媒体中で会合性の相互作用の能力
を有する疎水性の基。
【0089】 疎水基として例えば長鎖のアルキル基、例えばドデシル基、ヘキサデシル基ま
たはオクタデシル基、あるいはアルカリール基、例えばオクチルフェニル基また
はノニルフェニル基を使用することができる。親水性の骨格として有利にはポリ
アクリレート、セルロースエーテルまたは特に有利にはポリマー構成要素として
疎水基を有するポリウレタンを使用する。
【0090】 親水性の骨格として、ポリエーテル鎖を構成要素として有している、有利には
ポリエチレンオキシドからなるポリウレタンが殊に有利である。このようなポリ
エーテルポリウレタンの合成の際に、ジイソシアネートおよび/またはポリイソ
シアネート、有利には脂肪族ジイソシアネート、特に有利には場合によりアルキ
ル置換された1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートを、ヒドロキシル基末端
のポリエーテル構成要素同士の結合のために、およびポリエーテル構成要素と、
例えばすでに記載した長鎖のアルキル基またはアラルキル基を有する1官能性の
アルコールおよび/またはアミンであってもよい疎水性の末端基構成要素との結
合のために使用する。
【0091】 さらに成分Bは、触媒、流展剤、酸化防止剤、UV吸収剤、ラジカル捕捉剤お
よび湿潤剤を含有していてもよい。実質的にここではすでに成分Aのためにあげ
た物質が該当する。さらに成分Bは、助剤、消泡剤、分散助剤、殺生剤、溶剤お
よび中和剤が添加されていてもよい。消泡剤として有利には変性されたポリシロ
キサンが該当する。分散助剤は、例えばアンモニウムもしくはポリカルボキシレ
ートの金属塩が有利である。使用可能な中和剤はアミン、アンモニアおよび金属
水酸化物である。
【0092】 成分Aの製造は、公知の方法により(例えばBASFラッケ+ファルベ社の製
品情報「粉体塗料」、1990を参照のこと)、例えば押出機、スクリューニー
ダーなどを用いた均質化および分散により行う。粉体塗料の製造後に、これらを
粉砕および場合により過篩および分級により分散液のための準備をする。粉末か
ら引き続き湿式粉砕により、または乾燥した粉砕粉体塗料を導入することにより
、水性の粉体透明塗料分散液を製造することができる。特に有利には湿式粉砕で
ある。得られる平均粒径は1〜25μm、有利には20μm以下、殊に有利には
3〜10μmである。重要なことは、粉砕プロセス中に分散液が極少量の溶剤を
含有しているのみであることである。従って場合により、粉砕装置から粉砕プロ
セスの開始前に残留溶剤を除去することが必要である。
【0093】 分散液は湿式粉砕もしくは成分Aの水中への導入前またはその後に、消泡剤混
合物、アンモニウムおよび/またはアルカリ塩、カルボキシ官能性または非イオ
ン性分散助剤、湿潤剤および/または増粘剤混合物ならびにその他の添加剤0〜
5質量%を添加することができる。有利には消泡剤、分散助剤、湿潤剤および/
または増粘剤をまず水中に分散させる。次いで少量の成分Aを撹拌導入する。引
き続きさらにもう1回、消泡剤、分散助剤、増粘剤および湿潤剤を分散導入する
。引き続きさらにもう1回少量の成分Aを撹拌導入する。pH値の調整は、有利
にはアンモニアまたはアミンで行う。pH値はこの場合、まず上昇して強塩基性
の分散液が生じる。しかしpH値は数時間または数日以内に再度上記の値に低下
する。粉体塗料分散液は、液状塗料の技術から公知の方法で装飾層上に塗布する
。特にこれはスプレーガン塗装により塗布することができる。同様に静電気によ
り支持された高速回転または空気式の適用が該当する。装飾層上に塗布された粉
体透明塗料分散液は大抵焼き付け前に乾燥させる。これは有利にはまず室温で、
および引き続きわずかに高めた温度で行う。通例高めた温度は40〜70℃、有
利には50〜65℃である。乾燥は2〜10分間、有利には4〜8分間室温で実
施する。高めた温度で再度、同一の時間内に乾燥させる。前記の種類の保護塗料
で層厚さ30〜50μmを達成することができる。
【0094】 第二の有利な保護塗料は、(1)ヒドロキシ官能性バインダーまたはヒドロキ
シ官能性バインダーからなる混合物、(2)トリス(アルコキシカルボニルアミ
ノ)トリアジンまたはトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンの混合
物および(3)遊離のポリイソシアネートまたは遊離のポリイソシアネートから
なる混合物を含有する2成分透明塗料である。
【0095】 ヒドロキシ官能性バインダーとして有利にはヒドロキシ官能性ポリアクリレー
ト、ヒドロキシ官能性ポリエステルおよび/またはヒドロキシ官能性ポリウレタ
ンが該当する。
【0096】 有利にはヒドロキシル価40〜240、有利には60〜210、殊に有利には
100〜200を有し、酸価0〜35、有利には0〜23、殊に有利には3.9
〜15.5を有し、ガラス転移温度−35〜+70℃、有利には−20〜+40
℃、殊に有利には−10℃〜+15℃を有し、かつ数平均分子量1500〜30
000、有利には2000〜15000、殊に有利には2500〜5000を有
するポリアクリレート樹脂を使用する。
【0097】 ポリアクリレート樹脂のガラス転移温度は、使用されるモノマーの種類と量に
より決定される。モノマーの選択は、ポリアクリレート樹脂のガラス転移温度の
近似値を算出することができる以下の式を用いて当業者が行うことができる:
【0098】
【数1】
【0099】 TG=ポリアクリレート樹脂のガラス転移温度 n=重合導入された種々のモノマーのポリアクリレート樹脂の数 Wn=n−テンモノマーの質量割合 TGn=n−テンモノマーからのホモポリマーのガラス転移温度 分子量の制御のための措置(例えば相応する重合開始剤、連鎖移動剤などの使
用)は、平均的な当業者の専門知識に属し、かつここでは詳細に説明する必要が
ない。
【0100】 ヒドロキシ官能性バインダー成分もまた特に有利には(a)脂環式または脂肪
族ポリカルボン酸またはこのようなポリカルボン酸からなる混合物、(b)分子
中に2つより多くのヒドロキシル基を有する脂肪族または脂環式ポリオールまた
はこのようなポリオールからなる混合物、(c)脂肪族または脂環式ジオールま
たはこのようなジオールからなる混合物、および(d)脂肪族の直鎖状または分
枝鎖状の飽和モノカルボン酸またはこのようなモノカルボン酸からなる混合物を
、(a):(b):(c):(d)のモル比=1.0:0.2〜1.3:0.0
〜1.1:0.0〜1.4、有利には1.0:0.5〜1.2:0.0〜0.6
:0.2〜0.9でポリエステル樹脂もしくはアルキド樹脂に反応させることに
より製造することができるポリエステル樹脂もしくはアルキド樹脂を使用する。
【0101】 成分(a)のための例として、次のものがあげられる:ヘキサヒドロフタル酸
、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸
、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸
、アゼライン酸およびセバシン酸。
【0102】 成分(b)のための例として次のものがあげられる:ペンタエリトリトール、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンおよびグリセリン。
【0103】 成分(c)のための例として次のものがあげられる:エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メ
チル−2−プロピルプロパンジオール−1,3,2−エチル−2−ブチルプロパ
ンジオール−1,3、2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,5、2,
2,5−トリメチルヘキサンジオール−1,6、ヒドロキシピバル酸ネオペンチ
ルグリコールエステルおよびジメチロールシクロヘキサン。
【0104】 成分(d)のための成分として、次のものがあげられる:2−エチルヘキサン
酸、ラウリン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸およびヤシ油またはパーム油か
ら得られるモノカルボン酸混合物。
【0105】 ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂および/またはアルキド樹脂の製造
は、例えばUlmanns Encyklopaedie der technischen Chemie、第3版、第14巻
、Urban & Schwarzberg、Muenchen, Berlin、1863、第80〜89頁および 第99〜105頁、以下の文献:Resines Alkydes-Polyesters von J. Bourry,
Paris Verlag Dunod 1952, Alkyd Resins von C.R. Martens, Reinhold Publish
ing Corporation, New York 1961およびT.C. PattonによるAlkyd Resin Technol
ogy ,Interscience Publishers 1962に記載されている。
【0106】 ポリウレタンをベースとする保護塗料もまた該当する。
【0107】 架橋剤としてすべての自体公知の化合物、例えばポリイソシアネート、メラミ
ン樹脂などが該当する。しかしこれらの有利な保護塗料の場合、これは架橋剤(
2)および(3)を含有していることが有利である。
【0108】 成分(2)として、式:
【0109】
【化1】
【0110】 [式中、R=メチル、ブチル.....基を表す]のトリス(アルコキシカルボニル アミノ)トリアジンを使用する。同様に前記の化合物の誘導体を使用することが
できる。成分(2)に関して、US特許第5,084,541号に記載されてい
るようなトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンを使用する。
【0111】 カルバメート基は有利にはOHキャリア、つまり立体的にできる限り障害を受
けていないヒドロキシル基と反応する。アミノ基はトリス(アルコキシカルボニ
ルアミノ)トリアジンを架橋することができない。むしろこれはカルボキシル基
の分離につながる。
【0112】 成分(3)は、架橋剤として少なくとも場合により1種または複数の有機の、
場合により水で希釈可能な溶剤中に溶解しているか、または分散した、有利には
ブロックされていないジイソシアネートおよび/またはポリイソシアネートを含
有している。
【0113】 ポリイソシアネート成分は、脂肪族、環式脂肪族、芳香族脂肪族および/また
は芳香族結合の遊離イソシアネート基を有する任意の有機ポリイソシアネートで
ある。有利には1分子あたり2〜5個のイソシアネート基を有し、かつ粘度10
0〜2000mPas(23℃で)を有するポリイソシアネートを使用する。場
合によりさらに少量の有機溶剤を、純粋なポリイソシアネートに対して有利には
1〜25質量%をポリイソシアネートに添加して、イソシアネートの混入性を改
善し、かつ場合によりポリイソシアネートの粘度を上記の範囲の値に低下させて
もよい。ポリイソシアネートのための添加剤として適切な溶剤は、例えばエトキ
シエチルプロピオネート、ブチルアセテートなどである。
【0114】 適切なイソシアネートの例は、例えば"Methoden der organischen Chemie", H
ouben-Weyl, 第14/2巻、第4版、Georg Thieme Verlag Stuttgart 1963、第
61〜70、およびW. SiefkenによるLiebigs Ann. Chem. (1949) 562、第75 〜136に記載されている。例えばポリウレタン樹脂(A2)の記載においてあ
げたイソシアネートおよび/またはポリオールと過剰量のポリイソシアネートと
の反応により製造することができ、かつ有利にはイソシアネート基を含有してい
る低粘度のポリウレタンプレポリマーが適切である。
【0115】 イソシアヌレート基および/またはビウレット基および/またはアロファネー
ト基および/またはウレタン基および/または尿素基および/またはウレトジオ
ン基を有するポリイソシアネートを使用することもできる。ウレタン基を有する
ポリイソシアネートは例えばイソシアネート基の一部とポリオール、例えばトリ
メチロールプロパンおよびグリセリンとの反応により得られる。
【0116】 有利には脂肪族または脂環式ポリイソシアネート、特にヘキサメチレンジイソ
シアネート、二量化および三量化したヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、2−イソシアナトプロピルシクロヘキシルイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−2,4′−ジイソシアネートまたはジシクロヘキ
シルメタン−4,4−ジイソシアネートまたはこれらのポリイソシアネートから
なる混合物を使用する。殊に有利には例えば適切な触媒の使用下にヘキサメチレ
ンジイソシアネートの触媒によるオリゴマー化により生じる、ヘキサメチレンジ
イソシアネートをベースとし、ウレトジオン基および/またはイソシアヌレート
基および/またはアロファネート基からなる混合物を有するポリイソシアネート
を使用する。ポリイソシアネート成分はその他の点では例示したポリイソシアネ
ートの任意の混合物からなっていてもよい。
【0117】 ポリイソシアネート成分は、本発明による被覆剤中で有利には、バインダー(
A)のヒドロキシル基対架橋剤(2)および(3)のイソシアネート基の比率が
、1:2〜2:1、特に有利には1:1.5〜1.5:1であるような量で使用
する。
【0118】 架橋剤混合物は有利にはトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンを
有利には1〜99質量%、特に有利には5〜90質量%、および遊離のイソシア
ネートまたは遊離のイソシアネートからなる混合物を有利には99〜1質量%、
特に有利には95〜10質量%含有している。
【0119】 前記の成分以外に、保護塗料はさらに光保護剤、例えばトリアジン化合物を含
有していてもよい。さらにレオロジー助剤を添加してもよい。
【0120】 有利な変法では、適用の直前に相互に混合する、少なくとも2種の別々の成分
(I)および(II)の形で保護塗料を保存する。ヒドロキシ官能性バインダー
との混合物中のトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンが成分Iを、
および遊離ポリイソシアネートが保護塗料もしくは2成分透明塗料の成分IIを
形成することは有利である。2成分系の場合、a)成分(I)が、ヒドロキシ官
能性バインダーまたはヒドロキシ官能性バインダーとトリス(アルコキシカルボ
ニルアミノ)トリアジンとからなる混合物を、およびb)第二の成分(II)が
、遊離イソシアネートまたは遊離ポリイソシアネートからなる混合物を含有する
ように保護塗料を形成する。両方の成分(I)および(II)は、通例の方法に
より、個々の成分から撹拌下で製造する。成分(I)および(II)からの保護
塗料の製造は、同様に撹拌もしくは分散により通例使用される装置、例えば溶解
機などを用いて、または同様に通例使用される2成分供給および混合装置を用い
て、または水性2成分系ポリウレタン塗料を製造するためのDE−A−1951
0651号、第2頁、第62行から第4頁、第5行に記載の方法を用いて行う。
【0121】 本発明の有利な実施態様は、装飾層が10μm〜100μmの範囲の層厚さを
有し、かつ保護層が20μm〜150μmの範囲の層厚さを有することを特徴と
する。具体的には、サーフェーサー層が50μm〜80μm、有利には60μm
〜70μmの範囲の層厚さを有し、装飾層が、15μm〜17μm、有利には1
5μm〜16μmの範囲の層厚さを有し、かつ保護層が35μm〜50μm、有
利には40μm〜45μmの範囲の層厚さを有すると有利である。このことによ
り一方では最適な表面特性が、および他方では最適な装飾効果が達成される。
【0122】 サーフェーサー層は、直接支持体材料上に存在していてもよい。しかしまた支
持体とサーフェーサー層との間に少なくとも1つの別の層、例えば腐食防止層が
配置されていてもよい。
【0123】 本発明の有利な使用は、支持体が金属板、有利には自動車ボディ板からなる場
合である。その他の使用は支持体がプラスチック成形部材、有利にはPVCをベ
ースとする自動車用プラスチック成形部材である。
【0124】 本発明はまた、以下の連続的なプロセス工程: a)支持体上に架橋可能な粉体塗料を塗布し、 b)該粉体塗料を130℃〜240℃の範囲の温度で1分〜10分間、照射また
は加熱により乾燥させ、かつ予備架橋し、 c)乾燥させ、かつ予備架橋させた粉体塗料を水性の装飾塗料上に塗布し、かつ
乾燥させ、 d)装飾塗料上に水性の保護塗料を塗布し、 e)粉体塗料、装飾塗料および保護塗料からなる複合材を、120℃〜180℃
の範囲の温度で焼き付け、かつ架橋させる、 を有する、請求項1から6までのいずれか1項記載の多層の被覆を有する支持体
、特に自動車ボディ板または自動車用プラスチック成形部材の製造方法にも関す
る。
【0125】 工程a)の前に、場合により電解塗装および引き続き塗膜の焼き付けを行って
もよい。
【0126】 具体的には、粉体塗料を180℃〜220℃の温度で2分〜6分、有利には3
分〜4分間乾燥させ、かつ有利には粉体塗料を有する支持体をIR照射ゾーンに
通過させることにより予備架橋させることが有利である。
【0127】 すべての要求を満足する被覆は、粉体塗料、装飾塗料および保護塗料からなる
複合材を、130℃〜150℃の範囲の温度、有利には150℃で焼き付け、か
つ架橋させる場合に得られる。
【0128】 エネルギー消費および環境保護に関して有利な本発明による方法の実施態様は
、有機溶剤が実質的に含有されていない水性装飾塗料ならびに有機溶剤が実質的
に含有されていない保護塗料または水性の粉体透明塗料分散液を使用し、かつ粉
体塗料、装飾塗料ならびに保護塗料を換気しながら運転されている塗装装置中で
塗布し、かつ焼き付けることを特徴とする。以下で本発明を実施例に基づいて詳
細に説明する。
【0129】 実施例1:サーフェーサー層のための粉体塗料 例1 粉体塗料の製造 予備混合 以下の項目を秤量した:
【0130】
【表1】
【0131】 引き続き、オーバーヘッドミキサー中で5分間混合する。
【0132】 押出 予備混合物を押出機、ここでは: 1軸スクリュー押出機、Buss PCS 100タイプ に供給する。
【0133】 つまり押出物が冷却ベルト上にシートとして圧延し、冷却し、破砕し、かつチ
ップとして得られる。
【0134】 粉砕および分級 該チップをタイプACM40の分級ミルに供給し、およびサイクロン分級装置
(Zyklonsichter)を用いてインライン分級する。
【0135】 得られた粗粒分級物G1を、セルホイールスルース(Zellradschleuse)を用い て排出し、かつこれが有用な材料になる。微粒子分級物を空気流により絶対フィ
ルター(Absolutfilter)(PE−ニードルフェルトからなる表面フィルター(Ober
flaechenfilter))で分離し、かつ同様にセルホイールスルースを介して搬出す る。粒度分布:X10>10μm;X90<40μm。
【0136】 例2:装飾層のための装飾塗料 例2.1 A.反応容器中に、水22質量部、ソルベッソ(Solvesso)200(C10〜C13 −芳香族混合物)2質量部およびブチルグリコール1質量部を装入する。撹拌下
に、アクロナール(Acronal)290D(水性分散液、固体含有率50.0%)3 0質量部を添加する。
【0137】 B.Aで得られた混合物に、徐々に水7.6質量部およびビスカレックス(Vis
calex)HV30 2質量部からなる混合物(固体含有率30.6%)を添加する
【0138】 得られた混合物のpH値をジメチルエタノールアミン(DMEA)を用いて8
.0に調整する。
【0139】 C.別のミキサー中でアルミニウムフレーク5質量部およびブチルグリコール
5質量%からなる混合物を均質に撹拌する。
【0140】 強撹拌下でC.で得られたアルミニウムスラリーを少量ずつB.中で得られた
混合物に添加する。
【0141】 得られた塗料の粘度を、水25質量部を用いて110mPasに調整する。固
体含有率は18.85%である。
【0142】 例2.2 A.反応容器中に水22質量部、ソルベッソ200(C10〜C13−芳香族混合
物)2質量部およびブチルグリコール1質量部を装入する。撹拌下に、アクロナ
ール290D(水性分散液、固体含有率50.0%)25質量部を添加する。
【0143】 B.Aで得られた混合物に、徐々に水7.6質量部およびビスカレックスHV
30(固体含有率30.6%)からなる混合物を添加する。
【0144】 得られた混合物のpH値をジメチルエタノールアミン(DMEA)0.4質量
部を用いて8.0に調整する。
【0145】 C.別のミキサー中でアルミニウムフレーク5質量部およびブチルグリコール
5質量部からなる混合物を均質に撹拌する。
【0146】 D.別のミキサー中で、グリシジルメタクリレート−ドデカン二酸5質量部を
水25質量部中に分散させ、かつ5μmよりも小さな粒度に粉砕する。
【0147】 Dで得られた分散液に強撹拌下でBで得られた混合物を混入する。
【0148】 引き続きCで得られたアルミニウムスラリーを少量ずつ得られた混合物に添加
する。
【0149】 得られた塗料の粘度を、水25質量部で110mPasに調整する。固体含有
率は18.35%である。
【0150】 例2.3 例2.2で記載した方法により塗料調製物を製造したが、ただしその際、工程
Dで、グリシジルメタクリレート/ドデカン二酸10質量部を水20質量部中に
分散させる。
【0151】 固体含有率は、20.35%である。
【0152】 例2.4 A.反応容器中で水22質量部、ソルベッソ200(C10〜C13−芳香族混合
物)2質量部およびブチルグリコール1質量部を装入する。撹拌下に、アクロナ
ール290D(水性分散液、固体含有率50.0%)30質量部を添加する。
【0153】 B.Aで得られた混合物に、徐々に水7.6質量部およびビスカレックスHV
30(固体含有率30.6%)2質量部を添加する。
【0154】 得られた混合物のpH値をジメチルエタノールアミン(DMEA)0.4質量
部を用いて8.0に調整する。
【0155】 C.別のミキサー中でアルミニウムフレーク5質量部およびブチルグリコール
5質量部からなる混合物を均質に撹拌する。
【0156】 D.別のミキサー中で、ネオペンチルグリコール9.8質量%、ヘキサヒドロ
フタル酸6.2質量%、プリポール(Pripol)(ユニヒェマ(Unichema)社からの市
販品)22.9質量%、ヘキサンジオール11.1質量%および溶剤としてのキ
シレン2.0質量%から得られたポリエステル10質量部およびメラミンサイメ
ル(Cymel)303(シアナミド)2.2質量部を水12.8質量部中に分散させ る。
【0157】 Dで得られた分散液に強撹拌下でBで得られた混合物を混入する。
【0158】 引き続きCで得られたアルミニウムスラリーを少量ずつ得られた混合物に添加
する。
【0159】 塗料の固体含有率は26.83%である。
【0160】 例2.5 A.反応容器中に水22質量部、ルソルバン(Lusolvan)FBH(BASF A
G社(Ludwigshafen)の市販品)2質量部およびブチルグリコール1質量部[×1
]を装入する。撹拌下にアクロナート(Acronat)290D(水性分散液、固体含 有率50.0%)30質量部を添加する。
【0161】 B.Aで得られた混合物に徐々に水7.6質量部およびビスカレックスHV3
0(固体含有率30.6%)2質量部からなる混合物を添加する。
【0162】 得られた混合物のpH値をジメチルエタノールアミン(DMEA)で8.0に
調整する。
【0163】 C.工程Bで得られた混合物に、イルガジンレッドDPP BOペースト(顔
料含有率43.2質量%)30質量部を添加し、かつ均質に撹拌する。
【0164】 得られた塗料の粘度を水5質量部で110mPasに調整する。
【0165】 例2.6 A.反応容器中で水22質量部、ルソルバンFBH(BASF AG社(Ludwi
gshafen)の市販品)2質量部およびブチルグリコール1質量部を装入する。撹拌
下に、アクロナール290D(水性分散液、固体含有率50.0%)25質量部
を添加する。
【0166】 B.Aで得られた混合物に、徐々に水7.6質量部およびビスカレックスHV
30(固体含有率30.6%)2質量部からなる混合物を添加する。
【0167】 得られた混合物のpH値をジメチルエタノールアミン(DMEA)を用いて8
.0に調整する。
【0168】 C.別のミキサー中でイルガジンレッドDPP BOペースト(顔料含有率4
3.2質量%)28.79質量部、ディスパービク(Disperbyk)190(分散助 剤)1.17質量部および工程Bで使用したコポリマー0.03質量部を分散さ
せ、かつ5μm以下の粒度に粉砕する。
【0169】 D.別のミキサー中で、グリシジルメタクリレート/ドデカン二酸5質量部を
水25質量部中に分散させ、かつ5μm以下の粒度に粉砕する。
【0170】 Dで得られた分散液に強撹拌下でBで得られた混合物を混入する。
【0171】 引き続きCで得られた顔料ペーストを少量ずつ得られた混合物に添加する。
【0172】 塗料の固体含有率は28.06%である。
【0173】 例2.7 例2.6に記載した方法を繰り返したが、ただし工程Aでアクリレート分散液
20質量部および工程Dでグリシジルメタクリレート/ドデカン二酸10質量部
を使用する。
【0174】 例2.8 A.反応容器中で水22質量部、ルソルバンFBH(BASF AG社(Ludwi
gshafen)の市販品)2質量部およびブチルグリコール1質量部を装入する。撹拌
下に、アクロナール290D(水性分散液、固体含有率50.0%)15質量部
をアクリレート分散液に添加する。
【0175】 B.Aで得られた混合物に、徐々に水7.6質量部およびビスカレックスHV
30(固体含有率30.6%)2質量部からなる混合物を添加する。
【0176】 得られた混合物のpH値をジメチルエタノールアミン(DMEA)を用いて8
.0に調整する。
【0177】 C.別のミキサー中でイルガジンレッドDPP BOペースト(顔料含有率4
3.2質量%)28.79質量部、ディスパービク190 1.17質量部およ
び工程Bで使用したコポリマー0.03質量部を分散させ、かつ5μm以下の粒
度に粉砕する。
【0178】 D.別のミキサー中で、ネオペンチルグリコール9.8質量%、ヘキサヒドロ
フタル酸6.2質量%、プリポール(ユニヒェマ社の市販品)22.9質量%、
ヘキサンジオール11.1質量%および溶剤としてのキシレン2.0質量%から
得られたポリエステル10質量部、メラミンサイメル303(シアナミド)2.
2質量部を水12.8質量部に分散させる。
【0179】 Dで得られた分散液に強撹拌下でBで得られた混合物を混入する。引き続き工
程Bで製造した顔料調製物を混入する。
【0180】 固体含有率は29.04%である。
【0181】 例3:保護層のための保護塗料 例3.1 A.アクリレート樹脂の製造:キシレン21.1部を装入し、かつ130℃に
加熱する。受け器に130℃で4時間以内に2つの別々の供給容器を介して開始
剤:TBPEH(t−ブチルペルエチルヘキサノエート)4.5部をキシレン4
.86部と混合したもの、および次のモノマー:メチルメタクリレート10.7
8部、n−ブチルメタクリレート25.5部、スチレン17.39部およびグリ
シジルメタクリレート23.95部を計量供給する。引き続き180℃に加熱し
、かつ真空下に<100ミリバールで溶剤を留去する。
【0182】 B.粉体透明塗料の製造:アクリレート樹脂77.5部、ドデカンジカルボン
酸(硬化剤を参照のこと)18.8部、チヌビン(Tinuvin)1130(UV吸収 剤)2部、チヌビン144(HALS)0.9部、アディトール(Additol)XL 490(流展剤) 0.4部およびベンゾイン(脱気剤)0.4部をヘンシェル
(Henschel)の流動ミキサーで十分に撹拌し、BUSS PLK46押出機で押し
出し、ホソハワ(Hosohawa)ACM 2−ミルで粉砕し、かつ125μmの篩を介
して分級する。
【0183】 C.分散液の製造:脱塩水400部に、トロイキド(Troykyd)D777(消泡 剤)0.6部、オロタン(Orotan)731K(分散助剤)0.6部、スルフィノー
ル(Surfinol)TMN6(湿潤剤)0.06部およびRM8(Rohm & Haas、ポリウ
レタンベースの非イオン性の会合性増粘剤)16.5部を分散させる。次いで少
量ずつ粉体透明塗料94部を混入する。引き続きさらにもう1度、トロイキドD
777 0.6部、オロタン731K 0.6部、スルフィノールTMN6 0
.06部およびRM8 16.5部を分散させる。最後に少量ずつ粉体透明塗料
94部を混入する。該材料をサンドミルで3.5時間粉砕する。最後に測定した
平均粒度は、4μmである。該材料を50μmのフィルターを介して濾過し、か
つ最後にByk345(流展剤)0.05%を添加する。
【0184】 D.分散液の適用:該スラリーを水性ベース塗料で被覆したスチールパネルに
カップガン(Becherpistole)を用いて適用する。該パネルを室温で5分間および 60℃で5分間通気する。
【0185】 引き続き、温度140℃で該パネルを30分間焼き付ける。層厚さ40μmで
MEK安定性(ダブルストローク(Doppelhuebe)>100)を有する高い光沢の 透明塗料フィルムを製造する。透明塗料フィルムは、良好な耐凝結性を有してい
る。
【0186】 例3.2 3.2.1.バインダー溶液の製造 A.アクリレート樹脂A 撹拌機、その都度のモノマー混合物、開始剤溶液のための2つの滴下漏斗、窒
素供給導管、温度計および還流冷却器を備えた、利用容量4lの実験室用の反応
器中で、沸点範囲158℃〜172℃を有する芳香族炭化水素のフラクション8
99gを秤量する。溶剤を140℃に加熱する。140℃に到達後、n−ブチル
メタクリレート727g、シクロヘキシルメタクリレート148g、スチレン1
48g、4−ヒドロキシブチルアクリレート445gおよびアクリル酸15gか
らなるモノマー混合物を4時間以内に、および前記の芳香族溶剤89g中のt−
ブチルペルエチルヘキサノエート29gを4.5時間以内に均一に反応器に供給
する。モノマー混合物および開始剤溶液の供給と共に同時に開始する。開始剤の
供給の終了後に、反応混合物をさらに2時間、140℃に保持し、かつその後、
冷却する。得られたポリマー溶液は、62%の固体含有率(熱対流炉中130℃
で1時間測定)、酸価9および粘度21dPas(前記の芳香族溶剤中のポリマ
ー溶液の60%の溶解で測定、23℃でICI−プレート−円錐(ICI-Platte-Ke
gel)粘度計を使用)を有している。
【0187】 B.アクリレート樹脂B 撹拌機、その都度のモノマー混合物、開始剤溶液のための2つの滴下漏斗、窒
素供給導管、温度計および還流冷却器を備えた、利用容量4lの実験室用の反応
器中で、沸点範囲158℃〜172℃を有する芳香族炭化水素のフラクション8
97gを秤量する。溶剤を140℃に加熱する。140℃に到達後、t−ブチル
アクリレート487g、n−ブチルメタクリレート215g、スチレン143g
、ヒドロキシプロピルメタクリレート572gおよびアクリル酸14gからなる
モノマー混合物を4時間以内に、および前記の芳香族溶剤86g中のt−ブチル
ペルエチルヘキサノエート86gを4.5時間以内に均一に反応器に供給する。
モノマー混合物および開始剤溶液の供給と共に同時に開始する。開始剤の供給の
終了後に、反応混合物をさらに2時間、140℃に保持し、かつその後、冷却す
る。得られたポリマー溶液は、62%の固体含有率(熱対流炉中130℃で1時
間測定)、酸価10および粘度23dPas(前記の芳香族溶剤中のポリマー溶
液の60%の溶解で測定、23℃でICI−プレート−円錐粘度計を使用)を有
している。
【0188】 C.アルキド樹脂C 撹拌機、水分離器、還流冷却器、窒素供給導管および温度計を備えた、利用容
量4lの実験室用の反応器中で、ヘキサヒドロフタル酸無水物1330g、1,
1,1−トリメチロールプロパン752g、1,4−ジメチロールシクロヘキサ
ン249g、ヘキサンジオール−1,6 204g、イソノナン酸(3,3,5
−トリメチルヘキサン酸と3,5,5−トリメチルヘキサン酸の異性体混合物と
して)136gおよび共留剤としてのキシレン75gを秤量する。水分離器をキ
シレンで充てんする。反応器の内容物を8時間以内に210℃に加熱し、共留剤
の均一な環流を発生させる。アクリレート樹脂A及びB中で記載した芳香族溶剤
中の反応混合物の60%溶液で測定して酸価17.1および粘度15dPasが
達成されるまで反応器の内容物を210℃に保持する。次いで140℃に冷却し
、かつ反応器の内容物を、非揮発性成分が61%(130℃で60分間、熱対流
炉中で測定)となる量の前記の芳香族溶剤に溶解させる。このようにして製造し
たアルキド樹脂溶液は、酸価17.1および粘度15dPas(23℃でICI
−プレート−円錐粘度計を使用)を有している。
【0189】 3.2.2 2成分系透明塗料の製造 A.成分1 バインダー溶液を秤量し、次いで撹拌下に第1表に記載の量のトリアジン架橋
剤、溶剤、UV吸収剤、ラジカル捕捉剤および流展剤を添加し、かつ良好に撹拌
することにより、2成分系透明塗料の成分1を製造する。該塗料および以下の表
における量の記載は、質量の記載として解釈する。
【0190】
【表2】
【0191】 B.成分2 成分2は、適切な溶剤中での市販のイソシアヌレート三量体の溶液からなる。
第2表に記載のイソシアヌレートの納入形で溶剤の撹拌導入により該成分を製造
する。
【0192】
【表3】
【0193】 C.透明塗料の製造 第3表に記載の量比の成分1および2を混合し、かつ混合後、直ちに適用する
ことにより透明塗料を製造した。あるいは適用のために、当業者に公知であり、
かつ従ってここで詳細に記載する必要のない特殊な2成分−装置を適用すること
ができる。第3表ではさらに本発明を明確にする透明塗料の特性がみられる。
【0194】
【表4】
【0195】 *1)ジャクソンビル(Jacksonville)/フロリダにおける14週間の屋外暴露に
よる評価、0=損傷は認められない。10=再利用の場合) 例4:多層の被覆を有する支持体の製造 180番の研磨紙を用いて自動車ボディ構成において通例の材料からなる板の
上に人工的な研磨溝を製造した(図1を参照のこと)。表面欠陥を有するこの板
の上に、まず例1によるサーフェーサーとしての粉体塗料を静電付着を用いた塗
布方法で施与した。粉体塗料のサーフェーサーを有する板(図2)を、次いでI
Rを用いて4分間照射し、その際、約200℃の温度を調整した。その際、粉体
塗料のサーフェーサーを溶融し、かつ架橋させた。DSC検査によれば本実施例
には、ポリエステル樹脂およびエポキシド樹脂の架橋反応からの残留反応性は検
出することができなかった。実質的に平滑なサーフェーサー表面が生じた。引き
続きIR照射で例2.1による装飾塗料を通例のスプレーガン塗布法で施与し、
次いで塗膜形成のための乾燥プロセスを行った。部分的に乾燥した装飾塗料上に
例3.1による粉体透明塗料分散液を噴霧した。最後にこうして被覆した板に1
50℃で20分間、焼き付け工程を行った。
【0196】 完成した多層被覆に関して以下の層厚さを生じた。サーフェーサー層:60μ
m、装飾層:16μm、保護層:40μm。多層被覆の表面は、目視により問題
のない印象を与えた。特にパネルの表面欠陥の徴候はみられなかった。VDA6
21−427により鋼チップ500g×2回および空気圧2バールを用いた耐ス
トーンチッピング性によりKW1が生じた。
【0197】 第2の板を比較のために水性サーフェーサーで被覆した(図3)。図2および
図3の比較は、図2に記載の粉体塗料を用いた本発明による被覆が、図3に記載
の水性サーフェーサーを用いた被覆よりも実質的に平滑な表面を生じることを示
している。
【0198】 粉体塗料サーフェーサーのパーソメトリック(perthormetrisch)測定は、研磨 溝(図2)の完全な均質化を示し、他方、通例の方法で35μmに塗装した水性
サーフェーサーは顕著なマーキングを残した(図3)。
【0199】 図4には自動車ボディの塗装の経過の例が示されている。
【0200】 入口1を介して被覆するべき自動車ボディを予備処理工程2に送る。その後、
電着塗装3および電着塗料層の焼き付け4を行う。工程5で粉体塗料を用いた被
覆(工程6)の準備を行う。工程7でIR照射を用いて乾燥させる。その後、冷
却工程8を行う。粉体塗料層上に、工程9で粉体塗料を施与する。中間乾燥10
の経過後に、保護層を工程11で施与し、かつ引き続き工程12で焼き付ける。
出口13を介して自動車ボディを装置から搬出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 人工的な研磨溝を製造した板を表す図。
【図2】 粉体塗料のサーフェーサーを有する板を表す図。
【図3】 水性サーフェーサーで被覆した板を表す図。
【図4】 自動車ボディの塗装工程を表す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 BB24Z BB28Z DB02 DB31 DC12 EA02 EA06 EB22 EB32 4F100 AB01D AS00A AS00B AS00C AT00D BA04 BA07 BA10A BA10D CA02C CC00A CC00C DE01A EH462 EH90C EJ422 EJ482 GB32 HB00 HB00B HB00C JA20A JB09C JL10 YY00A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層被覆が、サーフェーサー層、着色装飾層および/または
    効果装飾層および保護層を有し、その際、サーフェーサー層が支持体に最も近く
    、かつ保護層が支持体から最も離れて配置されており、その際、装飾層のために
    、「アクリレート樹脂、カルボキシル基、エポキシド基および/またはヒドロキ
    シル基含有のバインダー」またはこれらの混合物の群からのバインダーを含有し
    、かつ「イソシアネート、アミノ樹脂またはTACT」またはこれらの混合物の
    群からの架橋剤を含有する水性装飾塗料が使用されており、かつその際、保護層
    のために「1成分透明塗料、2成分透明塗料、粉体透明塗料」の群からの水性保
    護塗料が使用されている多層被覆を有する支持体において、サーフェーサー層が
    予備架橋可能な粉体塗料から形成されており、その際、粉体塗料からなるサーフ
    ェーサー層が、30μm〜250μmの範囲の層厚さを有していることを特徴と
    する、多層被覆を有する支持体。
  2. 【請求項2】 装飾層が、10μm〜100μmの範囲の層厚さを有し、か
    つ保護層が、20μm〜150μmの範囲の層厚さを有する、請求項1記載の多
    層被覆を有する支持体。
  3. 【請求項3】 サーフェーサー層が、50μm〜80μm、有利には60μ
    m〜70μmの範囲の層厚さを有し、装飾層が、15μm〜17μm、有利には
    15μm〜16μmの範囲の層厚さを有し、かつ保護層が、35μm〜50μm
    、有利には40μm〜45μmの範囲の層厚さを有する、請求項1または2記載
    の多層被覆を有する支持体。
  4. 【請求項4】 サーフェーサー層が、直接支持体材料上に存在する、請求項
    1から3までのいずれか1項記載の多層被覆を有する支持体。
  5. 【請求項5】 支持体が、金属板、有利には自動車ボディ板である、請求項
    1から4までのいずれか1項記載の多層被覆を有する支持体。
  6. 【請求項6】 支持体が、プラスチック成形部材、有利にはSMCをベース
    とする自動車用プラスチック成形部材である、請求項1から4までのいずれか1
    項記載の多層被覆を有する支持体。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれか1項記載の多層被覆を有する
    支持体、特に自動車ボディ板または自動車用プラスチック成形部材を製造する方
    法において、以下のプロセス工程: a)支持体上への架橋性粉体塗料の塗布、 b)130℃〜240℃の範囲の温度で1分〜10分間、照射または加熱による
    該粉体塗料の乾燥および予備架橋、 c)乾燥および予備架橋した粉体塗料上への水性装飾塗料の塗布および乾燥、 d)該装飾塗料上への水性保護層の塗布、 e)120℃〜180℃の範囲の温度での粉体塗料、装飾塗料および保護塗料か
    らなる複合材の焼き付けおよび架橋 を有する、多層被覆を有する支持体の製造方法。
  8. 【請求項8】 粉体塗料を180℃〜220℃の温度で2分〜6分間、有利
    には3分〜4分間、有利には粉体塗料を有する支持体をIR照射帯域に通過させ
    ることにより乾燥および予備架橋させる、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 粉体塗料、装飾塗料および保護塗料からなる複合材を、13
    0℃〜150℃の範囲の温度で、有利には150℃で焼き付けおよび架橋させる
    、請求項7または8記載の方法。
  10. 【請求項10】 有機溶剤を実質的に含有していない水性装飾塗料ならびに
    有機溶剤を実質的に含有していない水性保護塗料または水性粉体透明塗料分散液
    を使用し、かつその際、粉体塗料、装飾塗料ならびに保護塗料を、通風下で運転
    している塗装装置中で塗布し、かつ焼き付ける、請求項7から9までのいずれか
    1項記載の方法。
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