JP2001509892A - ドップラー方向探知機及びこれを用いた位置決定方法 - Google Patents

ドップラー方向探知機及びこれを用いた位置決定方法

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Abstract

(57)【要約】 ドップラー方向探知機は、回転ポイント(53)から離間された少なくとも1つのアンテナ(52)を備えている。この少なくとも1つのアンテナ(52)は、使用中に、回転ポイント(53)の周りを回転するように構成される。少なくとも1つのアンテナ(52)は、該アンテナ(52)により受信された信号にドップラーシフト成分が合成されたものより成る第1の出力信号を与えるように構成される。更に、ドップラーシフト成分を伴わない受信信号より成る第2の出力信号を与える手段(70)が設けられる。処理手段(54-82)は、第1及び第2の信号を処理してドップラーシフト成分を得る。決定手段(88)は、ドップラーシフト成分から、受信信号が受信された方向を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】 ドップラー方向探知機及びこれを用いた位置決定方法発明の分野 本発明は、ドップラー方向探知機に係り、特に、セルラーテレコミュニケーシ ョンネットワークステーションに使用するためのドップラー方向探知機に係るが 、これに限定されるものではない。又、本発明は、ドップラー方向探知機を用い て例えば移動ステーションの位置を決定する方法にも係る。先行技術の説明 信号が受信された方向を決定するように設計されたドップラー方向探知機が知 られている。しかしながら、これらの既知のドップラー方向探知機は、一般に、 例えば周波数変調又は振幅変調といった比較的簡単な変調をもつ受信信号で機能 するように設計されている。既知のドップラー方向探知機は、ガウス最小シフト キーイング(GMSK)のような比較的複雑な変調をもつ受信信号に用いるには 適していない。特に、既知のドップラー方向探知機は、複雑な変調が使用された 場合に、信号が受信された方向を決定するのに長い時間を必要とする。これは、 多数の信号が同時に受信される方向を方向探知機で決定しなければならない場合 に問題となる。更に、既知のドップラー方向探知機の精度は、変調の複雑さが増 すにつれて低下する。変調が複雑になるほど、ドップラー方向探知機の検出範囲 及び精度が低下する。 既知のセルラー通信ネットワークでは、固定のベーストランシーバステーショ ン(BTS)は、このベーストランシーバステーションによってサービスされる セル又はセルセクターに位置する移動ステーション(MS)、例えば、移動電話へ 信号を送信しそしてそこから信号を受信するように構成される。BTSとMSと の間の一般的な通信トラフィックについては、BTSとMSとの間の通信の質が 満足なものであれば、セル又はセルセクター内の移動ステーションの正確な位置 に関する情報は重要でない。しかしながら、米国当局(FCC)は、最近、セル 又はセルセクター内の移動ステーションの位置を、その移動ステーションが非常 サービスの1つへコールを発するときに125m以内に正確に位置決定すること を要求する条例を導入した。セル又はセルセクター内の移動ステーションの位 置を探知するために多数の方法が提案されている。1つの方法は、到着時間差( TDOA)の原理を使用する。到着時間差方法では、1つの移動ステーションか らの信号が複数のベーストランシーバステーションにより受信される。所与の移 動ステーションからの所与の信号が複数のベーストランシーバステーションに到 着するに要する時間差を観察することにより、移動ステーションの位置を決定す ることができる。しかしながら、この方法は、移動ステーションからの信号が1 つのベースステーションでしか受信できない場合には使用することができない。 更に、時間差を決定するために各ベーストランシーバステーションに必要なタイ ミング信号を与えることに関連した問題が生じる。 これまでに提案されている別の方法では、タイミング進み情報が使用される。 タイミング進み情報は、時分割多重アクセス(TDMA)セルラーネットワーク に必要とされる。時分割多重アクセスセルラーネットワークにおいては、複数の タイムスロットが使用される。所定数のタイムスロットでフレームが形成される 。各移動ステーションには、各フレームにおいて、ベーストランシーバステーシ ョンと通信すべき所与のタイムスロットが割り当てられる。しかしながら、移動 ステーションがベーストランシーバステーションから比較的離れているときには 、移動ステーションがベーストランシーバステーションに比較的接近していると きに比して、信号がベーストランシーバステーションまで進むのに長い時間を要 する。 種々の移動ステーションから受信される信号を正しく処理するために、各移動 ステーションからの信号は、ベーストランシーバステーションにおいてその割り 当てられたタイムスロット内に受信されねばならない。信号がその割り当てられ たタイムスロット内に受信されるよう確保するために、ベースステーションは、 移動ステーションにタイミング進み情報を与える。この情報は、移動ステーショ ンがその信号をベーストランシーバステーションにいつ送信すべきかを指示する 。従って、移動ステーションがベーストランシーバステーションから比較的離れ ているときには、移動ステーションは、それがベースステーションに比較的接近 している場合よりも早目にベースステーションヘ信号を送信する。それ故、移動 ステーションにより送信される信号は、ベーストランシーバステーションにより そ の割り当てられたタイムスロット内に受信される。従って、タイミング進み情報 は、移動ステーションとベースステーションとの間の距離の尺度である。しかし ながら、このシステムは、1つのベースステーションからの情報しか得られない 場合には正確でない。更に、この方法は、信号が受信された方向に関する指示を 与えない。この方法は、2つのベースステーションからのタイミング進み情報が 加味される場合に改善することができる。しかしながら、この場合も、必要なタ イミング信号を与えることに関連した問題が生じる。発明の要旨 それ故、本発明の幾つかの実施形態の目的は、これらの問題を減少し、又は少 なくとも軽減することである。 本発明の1つの特徴によれば、回転ポイントから離間された少なくとも1つの アンテナを備え、このアンテナは、使用中に、上記回転ポイントの周りを回転す るように構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、該アンテナにより受信さ れた信号にドップラーシフト成分が合成されたものより成る第1の出力信号を与 えるように構成され、更に、上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号 より成る第2の出力信号を与える手段と、上記第1及び第2の信号を処理して、 上記ドップラーシフト成分を得るための手段と、上記ドップラーシフト成分から 、上記受信信号が受信された方向を決定するための手段とを備えたドップラー方 向探知機が提供される。 第1及び第2の信号を処理することにより、受信信号の変調成分を打ち消すこ とができる。従って、この構成体は、ドップラー方向探知機の方向範囲を増加で きると共に、より正確な結果を得られることが分かった。本発明によるドップラ ー方向探知機は、迅速な安定化時間を与え、無線テレコミュニケーションネット ワークに特に有用であるようにするという効果を有する。 少なくとも1つのアンテナが物理的に回転する場合に、満足な結果を得ること ができる。しかしながら、少なくとも1つのアンテナが電子的に回転される場合 には、少なくとも3つのアンテナが設けられる。3ないし10個のアンテナを設 けるのが好ましいが、4ないし8個のアンテナで良好な結果が得られる。 第2の出力信号を与える手段は、更に別のアンテナを含むのが好ましい。この 更に別のアンテナは、回転ポイントを通る軸を有する。この更に別のアンテナは 、上記少なくとも1つの回転アンテナと同じレベルであってもよいし、或いはそ の少なくとも1つのアンテナより上又は下であってもよい。この特徴は、更に別 のアンテナにより受信される信号が、上記少なくとも1つのアンテナにより受信 される信号に非常に類似しているが、ドップラーシフト成分をもたないという利 点を有する。更に別のアンテナは、実質上固定であるのが好ましいが、ある実施 形態では、更に別のアンテナがそれ自身の軸の周りで回転してもよい。 別の実施形態では、第2の出力信号を与える手段は、少なくとも1つのアンテ ナからの複数の信号を合成して上記第2の出力信号を形成する手段を備えている 。これは、第2の信号に対して個別のアンテナを必要としないという利点を有す る。更に、複数の回転アンテナが設けられる実施形態では、信号が2つ以上のア ンテナで受信されるという点で、信号フェージングに関連した問題を軽減するこ とができる。信号の合成は、ドップラーシフト成分が打ち消されるように行なわ れる。 受信信号は、変調された搬送波を含むのが好ましい。搬送波に適用される変調 は、ガウス最小シフトキー変調である。従って、ドップラー方向探知機は、セル ラー通信ネットワークに使用することができる。セルラー通信ネットワークは、 時分割多重アクセスネットワークである。 上記少なくとも1つのアンテナは、使用中に、時分割多重アクセスネットワー クのタイムスロットにおいて少なくとも1回転するように構成される。好ましく は、上記少なくとも1つのアンテナは、タイムスロットにおいて少なくとも2回 転され、そしてタイムスロットの中央領域において受信した信号から方向が決定 される。従って、タイムスロットの始めと終わりにおいて読み取りにより生じる 異常を無視することができる。 本発明の第2の特徴によれば、少なくとも1つのアンテナを回転ポイントの周 りで回転して、受信信号にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を 発生し、上記ドップラーシフト成分を伴わない受信信号より成る第2の出力信号 を発生し、上記第1及び第2の信号を処理して、ドップラーシフト成分を得、そ してドップラーシフト成分から、信号が受信された方向を決定するという段階を 含むドップラー方向探知方法が提供される。 本発明の第3の特徴によれば、時分割多重アクセスセルラー通信ネットワーク のセルにおいて移動ステーションの位置を決定する方法であって、上記移動ステ ーションにより送信された信号が受信される方向を、上記のドップラー方向探知 機を用いて決定し、タイミング進み情報を用いて移動ステーションとベースステ ーションとの間の距離を決定し、そして上記決定された距離及び決定された方向 を用いて移動ステーションの位置を決定するという段階を含む方法が提供される 。 この方法は、2つ以上のベースステーションでなされた位置の決定が考慮され る場合でも、複雑な基準クロック信号を必要としないという効果を有する。図面の簡単な説明 本発明及び本発明がいかに実施されるかを良く理解するために、添付図面を参 照して一例として説明する。 図1は、既知のドップラー方向探知機を示すブロック図である。 図2は、信号ソース及び図1のアンテナを概略的に示す図である。 図3aは、図1の回転アンテナに対し時間に伴う周波数の変化を示すグラフで ある。 図3bは、図1の回転アンテナに対し時間に伴う位相の変化を示すグラフであ る。 図4は、本発明によるドップラー方向探知機のブロック図で、受信器を詳細に 示す図である。 図5は、図4のドップラー方向探知機のブロック図で、制御ユニットを詳細に 示す図である。 図6は、移動ステーションから1つのタイムスロットにおいて受信される典型 的な信号を示す図である。 図7は、アンテナがタイムスロットにおいて2回転されたときに得られる時間 に伴う位相の変化を示すグラフである。 図8は、本発明による別のドップラー方向探知機を示すブロック図である。 図9は、図8のアンテナの好ましい構成を示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明 図1は、既知のドップラー方向探知機2を示すもので、本発明の理解を助ける ために説明する。ドップラー方向探知機2は、振幅変調(AM)又は周波数変調 (FM)された信号を処理して、これら信号が受信された方向を決定するように 構成される。ドップラー方向探知機2は、中心点3の周りで回転するように物理 的又は電子的に構成された4つの回転アンテナ4を有する。これら4つのアンテ ナ4は、方形の形状に配置される。アンテナ4の回転速度は、希望の通りに選択 される。 図1の残りの要素を説明する前に、信号が受信された方向を決定するために図 1のドップラー方向探知機2によって使用されるドップラーシフトの原理を示す 図2について説明する。簡単化のために、アンテナ4が中心点3の周りを物理的 に回転すると仮定する。図2において、FM又はAM信号のソース5は、4つの アンテナ4からある距離に配置される。アンテナ4は、中心点3の周りを矢印7 の方向に回転する。アンテナが一般的に図2に示す位置aにあるときには、アン テナの瞬時成分が矢印Aの方向にある。従って、位置aにあるときのアンテナの 速度成分は、ソース5からの信号が進行する一般的方向9に対して垂直である。 従って、位置aにあるときにアンテナ4で受信される信号は、ドップラーシフト 成分をもたない。 良く知られたように、ドップラーシフト効果は、信号ソースと受信器との間に 相対的な移動があるときに観察される。信号ソースと受信器が互いに近づくとき には、受信器によって受信される信号の周波数が、信号ソースにより送信される 信号の周波数に比して高くなる。逆に、信号ソースと受信器が互いに遠ざかると きには、受信器によって受信される信号の周波数が、信号ソースにより送信され る信号の周波数に比して低くなる。 アンテナが、位置aに対して90°の位置bにあるときには、アンテナが矢印 Bの方向に信号ソース5から遠ざかる。従って、アンテナ4は、位置bにあると きには、ソース5からの信号がアンテナ4へ進むのと同じ方向においてソース5 から遠ざかる。従って、位置bにあるときには、アンテナにより受信される信号 の周波数に最大の減少が生じる。これは、上記のドップラーシフト効果によるも のである。 アンテナ4が、位置bに対して90°の位置cにあるときには、アンテナ4 が矢印Cの方向の速度成分を有する。アンテナが位置aにあるときと同様に、位 置cにあるときのアンテナの速度成分は、ソース5からの信号が受信される方向 に対して直角である。従って、アンテナが位置cにあるときには、ドップラーシ フト成分が生じない。 アンテナが位置dにあるときには、アンテナ4は、ソース5に近付く矢印Dの 方向に速度成分を有する。従って、信号ソース5からの信号は、ドップラーシフ ト効果によって最大増加周波数で受信される。アンテナが上記4つの位置以外の 位置にあるときにもドップラーシフト効果が観察されることを理解されたい。し かしながら、観察されるドップラーシフトは、アンテナが位置b及びdにあると きに観察される最大シフト値と、アンテナが位置a又はcにあるときに観察され るゼロシフト値との間のシフトとなる。 回転アンテナの1つに対する時間に伴う周波数の変化を示した図3aのグラフ について説明する。図3aには、周波数値の対応変化が得られたところのアンテ ナの位置も示されている。明らかなように、アンテナによって受信される信号の 周波数は、アンテナが位置bにあるときに最小となり、一方、受信信号の周波数 は、アンテナが位置dにあるときに最大となる。図3aに示すグラフを得るため に、4つの全アンテナからの信号情報が合成されることは明らかである。ドップ ラーシフトの周波数は、アンテナの回転周波数に等しい。 図3bは、時間に伴う受信信号の位相変化を示すグラフである。周波数の変化 と位相の変化との関係は、次の式で表されることが明らかである。 実際の角度位置aを識別することにより、信号ソース5からの信号が受信され た方向を決定することができる。図1に示す回路は、受信信号を処理して点aを 決定するように構成される。 図1に戻ると、ドップラー方向探知機2は、第1のバンドパスフィルタ6を有 する。アンテナ4により受信される所望の信号は、所定帯域内にあり、受信信号 のドップラーシフトを許す。バンドパスフィルタ6は、所定帯域内に入らない不 所望な信号をフィルタ除去するように構成される。バンドパスフィルタによって 出力される信号は、次のように表すことができる。 (fc+mod)±df 但し、fcは搬送波の周波数であり、modは変調成分であり、そしてdfはド ップラーシフトである。第1のバンドパスフィルタ6から出力されるフィルタさ れた信号は、増幅器8へ入力される。増幅器8には、可変抵抗器10が関連され る。可変抵抗器10と組合わされた増幅器8は、自動利得制御(AGC)回路を 形成し、増幅器8の利得は、出力を直線範囲内に保持するように調整される。増 幅器8及び可変抵抗器10により形成されたAGCの出力は、ミクサ回路12へ 入力される。又、ミクサ回路12は、電圧制御発振器14からの入力も有する。 発振器14が発振するところの周波数は、クリスタル16により制御される。発 振器14は、周波数fkに同調される。ミクサ12は、受信信号(fc+mod) ±dfと、発振器で発振される周波数fkとの間の差に等しい出力を発生する。 それにより得られる信号周波数は、次の通りである。 (fc−fk+mod)±df fc−fkは、基本帯域周波数であるfbに等しい。良く知られたように、基本 帯域周波数fbは、入力信号を処理することのできる周波数である。 ミクサ12の出力(fb+mod)±dfは、第2のバンドパスフィルタ18へ 入力され、このフィルタは、ミクサ12により行なわれた信号処理により生じる ことのある不所望な周波数をフィルタ除去するように構成される。特に、ミクサ 12は、2つの入力信号の和である信号も発生する。フィルタ18は、この和に よって生じる信号をフィルタ除去するように構成される。第2のバンドパスフィ ルタ18の出力は、ミクサ12からの信号出力が依然として変調成分を含むので 、復調器20の入力に接続される。復調器の出力は、fb±dfとなる。復調器 20の出力は、第2の増幅器22によって増幅される。増幅器22の出力は、ハ イパスフィルタ24に接続される。実際に、信号のfb部分は、次の要素即ちバ ンドパスフィルタ8、復調器20、増幅器22及びハイパスフィルタ24のうち の1つ以上によってフィルタ除去される。 制御ユニット26への信号入力は、図3bに示された信号即ちdfのみである とみなすことができる。制御ユニット26は、信号のdf成分のゼロ交差点、即 ち基準点に対する点b又はdの実際の角度位置を確かめるように構成される。明 らかなように、位置aないしdの実際の角度位置は、信号がソースから受信され る方向に基づいて変化する。しかしながら、信号が受信された実際の角度方向を 得るためには、点aの実際の角度位置を決定しなければならない。これは、点b 又はdに対して既に決定されている実際の角度位置に90°を加算するか又は減 算することにより達成される。信号を受信したと決定されたところの方向に関す る情報は、例えば、ディスプレイ28に表示される。 又、制御ユニット26の出力は、回転速度を含むアンテナの動作を制御するた めに4つのアンテナ4に接続される。 しかしながら、図1について説明したドップラー方向探知機は、GSM、DC S1800及びPCS1900セルラーテレコミュニケーションシステムに使用 されるGMSC(ガウス最小シフトキーイング)のような複雑な変調を使用する 信号を取り扱うのには適していない。より複雑な形式の変調は、既知のドップラ ー方向探知機の精度低下、及び検出範囲の減少を招く。更に、信号が複雑な変調 を有する場合には、信号が受信された方向を従来のドップラー方向探知機で決定 するのに要する時間が長くなる。このため、従来のドップラー方向探知機は、異 なるソースからの多数の信号を取り扱うことができず、従って、セルラー通信ネ ットワークには適していない。GSM、DCS1800及びPCS1900のよ うな時分割多重アクセスセルラーテレコミュニケーションネットワークに使用す るための本発明によるドップラー方向探知機を示した図4及び5について以下に 説明する。本発明の実施形態には、図1に関連して説明したものと同様の原理が 適用されることを理解されたい。 本発明によるドップラー方向探知機50を説明する前に、時分割多重アクセス (TDMA)システムの種々の特徴について簡単に説明する。通常、TDMAシ ステムは、デジタル信号を使用する。ベースステーションにより送信及び受信さ れる信号は、多数のフレームに分割され、次いで、各フレームは、多数のタイム スロット、例えば、8個のタイムスロットに分割される。これらタイムスロット の1つは、トラフィック制御チャンネルに使用され、一方、残りの7個のタイム スロットの各々は、特定のベーストランシーバステーションに関連したセル又は セルセクターにある7つの移動ステーションと通信するように割り当てられる。 既知の構成と同様に、図4及び5に示すドップラー方向探知機50は、中心点 53の周りを電子的に回転するように構成された4つのアンテナ52を備えてい る。良く知られたように、複数のアンテナが電子的に回転するように構成された 場合には、アンテナ自体は運動せず、アンテナからの読みを選択的に得てそれら を適宜に処理することによりアンテナの回転がシミュレーションされる。ハード スイッチングは、一度に1つのアンテナのみが選択される場合である。ソフトス イッチングは、2つ以上のアンテナが同時にオンになる場合である。1つのアン テナからの信号が他のアンテナからの信号より強くなるように構成される。アン テナ52は、各タイムスロットに少なくとも1回完全に回転するように構成され る。nを整数とすれば、アンテナが各タイムスロットにn回転するのが好ましい 。以下に説明するように、1つの好ましい実施形態では、アンテナ52は、各タ イムスロットに2回転するように構成される。アンテナの回転周波数は、次の通 りである。 (タイムスロット数)×(タイムスロットの周波数)×(アンテナ数) ×(1つのタイムスロットにおける回転数) 移動ステーションによって送信されそして1つのタイムスロットTSにおいて ベーストランシーバステーションにより受信される典型的な信号を示す図6につ いて以下に説明する。明らかなように、タイムスロットの始めと終わりに、ベー ストランシーバステーションにより受信される信号が、各々、アップ方向に傾斜 し及びダウン方向に傾斜する領域がある。従って、異常な読みを回避するために タイムスロットの中央領域で移動ステーションの方向を決定するように測定を行 うのが望ましい。それ故、本発明の1つの実施形態では、4つのアンテナ52が 、各タイムスロットで完全に2回転するように構成される。これは、図7に示す 結果を生じさせる。従って、アンテナ52の第1の回転により生じる信号の第1 の半分200と、アンテナ52の第2の回転により生じる信号の第2の半分20 2が無視され、そしてアンテナ52の第1の回転により生じる信号の第2の半分 204と、アンテナ52の第2の回転により生じる信号の第1の半分206のみ が考慮される。 アンテナ52は、通常、ほぼ1/4波長の距離だけ離間される。もちろん、他 の適当な間隔も使用できる。アンテナ52の出力は、第1のバンドパスフィルタ 54に入力され、該フィルタは、第1の増幅器56及び第1の可変抵抗器58へ 出力を発生する。第1のバンドパスフィルタ54、第1の増幅器56及び第1の 可変抵抗器58は、図1を参照して説明した第1のバンドパスフィルタ6、第1 の増幅器8及び第1の可変抵抗器10と同じ機能を果たす。通常、バンドパスフ ィルタ54は、セルラー通信ネットワークに使用される適当な帯域に同調される 。例えば、GSMネットワークでは、周波数がほぼ800MHzである。DCS システムでは、周波数がほぼ1800MHzであり、そしてPCSシステムでは 、ほぼ1900MHzである。 アンテナ52によって発生された信号は、(fc+mod)±dfとみなすこと ができる。dfはドップラー周波数シフトであり、fc+modより著しく小さ い。modは変調を表し、そしてfcは搬送波周波数である。可変抵抗器58の 出力は、第1ミクサ60の入力に接続される。この第1ミクサ60は、電圧制御 発振器64からの入力も有する。電圧制御発振器の発振周波数は、クリスタル6 6によって制御される。発振器64は、fc+fbに等しい周波数の信号を発生 する。fbは基本帯域周波数である。従って、第1ミクサ60の出力は、((fc +mod)±df)−(fc+fb)=mod±df−fbに等しい。第1ミクサ6 0からの出力は、第2のバンドパスフィルタ62に通され、このフィルタは、所 定の範囲内に入らない不所望な周波数成分を除去するように構成される。これら の不所望な成分は、第1ミクサ60により行なわれた処理の結果として生じるこ とがある。図1を参照して述べた構成体と同様に、第1ミクサ60は、2つの入 力信号の和である信号も発生する。フィルタ62は、この和によって生じる信号 をフィルタ除去する。第2のバンドパスフィルタ62の出力は、第2ミクサ68 の入力に接続される。 ドップラー方向探知機50は、更に別のアンテナ70も備えている。この更に 別のアンテナ70は、固定の非回転アンテナであり、その軸は4つの回転アンテ ナ52の中心53を通過している。この固定アンテナ70は、1つの実施形態に おいては4つの回転アンテナの上又は下に配置される。しかしながら、別の実施 形態では、固定アンテナ70は、4つの回転アンテナ52の中央に配置される。 固定アンテナ70は、その出力に信号fc+modを発生する。換言すれば、固 定アンテナ70の出力により与えられる信号は、ドップラーシフト成分が存在し ないという点だけが、回転アンテナ52の出力の信号と異なる。固定アンテナ7 0は回転しないので、ドップラーシフト成分dfは生じない。固定アンテナ70 により受信された信号は、第3フィルタ72に入力され、このフィルタは、4つ の回転アンテナ52に接続された第1のバンドパスフィルタ54と同じ又は同様 の特性を有している。第1のバンドパスフィルタ54と第3のバンドパスフィル タ72が厳密にマッチングされる必要はないことに注意されたい。第3のバンド パスフィルタ72は、固定アンテナ70により受信される信号について、第1の バンドパスフィルタ54と同じ機能を果たす。 第3のバンドパスフィルタ72の出力は、第2増幅器74の入力に接続され、 この増幅器自体は、第2の可変抵抗器76に接続される。4つの回転アンテナ5 2に接続された第1の増幅器56及び第1の可変抵抗器58と同様に、第2の増 幅器74及び第2の可変抵抗器76は、自動利得制御(AGC)回路を形成する 。第2の増幅器74は、一般に、第1の増幅器56と同じ特性を有する。同様に 、第1の可変抵抗器58は、一般に、第2の可変抵抗器76と同じ特性を有する 。この場合も、第1の増幅器56及び第1の可変抵抗器は、第2の増幅器74及 び第2の可変抵抗器76に厳密にマッチングされる必要はなく、同様の特性を有 するのが好ましいことを理解されたい。 第2の可変抵抗器76の出力は、第3ミクサ78の入力に接続される。この第 3ミクサ78は、fc+fbの入力を与える電圧制御発振器64からも入力を受 け取る。従って、第3ミクサ78の出力は、(fc+mod)−(fc+fb)=m od−fbとなる。この場合も、第3ミクサ78の特性は、第1ミクサと同様で あるのが好ましい。第3ミクサ78の出力は、第4のバンドパスフィルタ80の 入力に接続され、このフィルタは、所望帯域内に入らない第3ミクサ78で実行 される信号処理により生じる不所望な周波数成分、例えば、ミクサ78へ入力さ れる2つの信号の加算により生じる信号を除去する。この場合も、第4のバンド パスフィルタ80は、第2のバンドパスフィルタ62と同様の特性を有する。第 4のバンドパスフィルタ80の出力は、第2ミクサ68の入力に接続される。従 って、第2ミクサ68は、その一方の入力mod+df−fbを第2のバンドパ スフィルタ62から受け取ると共に、第2の入力mod−fbを第4のバンドパ スフィルタ80から受け取る。従って、第2ミクサ68は、±dfの出力を発生 し、これは、ローパスフィルタ82へ入力され、このフィルタは、ミクサ68へ 入力される信号の加算により生じる信号をフィルタ除去する。受信信号の変調成 分は打ち消されるので、図1に示す構成体のように復調器を設ける必要はない。 第2ミクサ68の出力は、一般に、図3bのグラフの形態となる。 ローパスフィルタ82の出力は、増幅器84に接続され、該増幅器は、次いで 、ハイパスフィルタ86へ接続される。ハイパスフィルタ86の出力は、制御ユ ニット88に接続され、該ユニットは、信号がソースから受信されたところの方 向を受信信号から決定することができる。制御ユニット88は、図2、3a及び 3bに関連して示した原理を使用して、移動ステーションの方向を決定する。既 知の構成体と同様に、制御ユニット88の出力は、4つの回転アンテナ52に接 続される。 制御ユニット88の構造を詳細に示す図5について説明する。図5において、 受信器90は、図4に破線で囲まれて参照番号90で示された部分に対応するこ とを理解されたい。 ハイパスフィルタ86の出力は、アナログ形態の入力信号をデジタル形態へと 変換するアナログ/デジタル(A/D)コンバータ92へ入力される。アナログ /デジタルコンバータ92の出力は、第5及び第6のバンドパスフィルタ94及 び96へ入力される。第5のバンドパスフィルタ94は、アナログ/デジタルコ ンバータ92に使用されるサンプリング率周波数を打ち消すために設けられてい る。第6のバンドパスフィルタ96は、カウンタ98からの入力を有するスイッ チ型キャパシタフィルタである。カウンタ98からの入力は、スイッチ型キャパ シタフィルタ96、特に、その帯域巾を制御するためのクロック信号を与える。 又、制御ユニット88は、該ユニットに同期信号を入力できるようにする同期 入力100も有している。この信号は、フレーム同期信号であるか、又はタイム スロット同期信号である。既に述べたように、典型的なTDMAシステムは、各 々 が複数のタイムスロットに分割されるフレームを使用する。例えば、各フレーム の始めに、同期信号として使用される信号が発生される。フレーム自体のタイミ ングは、ベースステーション内のクロックにより制御されることを理解されたい 。それとは別に、又はそれに加えて、例えば、各タイムスロットの始めに信号が 与えられてもよい。これは、同期信号として使用されてもよい。本発明の別の実 施形態では、独立した同期信号を与えることができる。 同期信号入力100は、2つの機能を果たすブロック102へ接続される。ブ ロック102の第1の機能は、同期信号をその搬送波信号から分離することであ る。クロック分離及びモデムブロック102の第2の機能は、制御回路88から の出力信号をクロック信号搬送波に配置してモデム信号又はインターネット信号 を形成し、制御回路88からの出力を与えることである。それ故、入力100は 、モデムへの出力としても働く。ブロック102の第2の出力は、クロックブロ ック104に接続され、従って、このブロックは、入力同期信号を受け取る。入 力同期信号は、クロックブロック104により処理されて、クロック信号を与え る。クロックブロック104の出力は、クロック信号により制御されるカウンタ 98に接続される。図5から明らかなように、カウンタ98は、3つの出力を有 する。第1の出力105aは、スイッチ型キャパシタフィルタ96へ接続される 。上述したように、カウンタ98からの出力105aは、スイッチ型キャパシタ フィルタ96、特にその帯域巾を制御するためのクロック信号を与える。カウン タからの第2の出力105bは、アンテナ制御ユニット106に接続される。ア ンテナ制御ユニット106は、4つの回転アンテナ52の電子的回転速度を制御 する。カウンタ98からの最後の出力105cは、以下に詳細に述べる方向及び 入力/出力ブロック108に接続される。 スイッチ型キャパシタフィルタ96の出力は、増幅器110の入力に接続され る。増幅器110の出力は、判断実行ブロック112に接続され、このブロック は、図3bに示す信号のゼロ交差点の位置を決定するように構成される。しかし ながら、ゼロ交差点の位置が信号受信方向に対して90°であるので、判断実行 ブロック112で決定された値に90°を加算したり又は減算したりする遅延ブ ロック114が設けられる。遅延ブロック114の出力は、方向ブロック 108に接続され、このブロックは、遅延ブロック114により受け取られる入 力と、カウンタ98から受け取られる情報とに基づいて、信号が受信される方向 を決定することができる。カウンタ98からの入力は、ゼロ交差点±90°の遅 延が生じるときに入力/出力ブロック108がアンテナの実際の位置を決定でき るようにする。このため、アンテナ52の電子的な回転もカウンタにより制御さ れる。従って、所与の事象が生じたときのアンテナ52の基準点に対する実際の 位置が分かる。それ故、入力/出力ブロック108は、ゼロ交差点±90°が生 じたときのカウント数、ひいては、アンテナ52の実際の対応する角度位置を決 定することができる。又、入力/出力ブロック108は、受信信号がアンテナ5 2から入力/出力ブロック108へ進行するに要する時間から生じる遅延も考慮 に入れることができる。 入力/出力ブロック108は、所与の移動ステーションに対してn個の以前の タイムスロットについて決定された方向を記憶するように構成されたバッファを 含んでもよい。このように、異常な読みを無視することができる。例えば、多経 路伝播のために、x個の以前のタイムスロットとは著しく異なる方向から現在タ イムスロットにおいて信号が受信される場合は、現在の読みが多経路伝播による ものであり、移動ステーションが位置する実際の方向を表していないと仮定する ことができる。従って、このような読みは、移動ステーションの位置決めのため には無視することができ、むしろ、1つ以上の以前のタイムスロットにおいて得 られた読み(1つ又は複数)に信頼性がおかれる。入力/出力ブロック108の 出力は、ブロック102へ入力され、このブロックは、モデム信号に方向情報を 入れて、上記のように出力を与える。 図5及び6に示すドップラー方向探知機を用いると、信号が受信される方向を 探知することができる。しかしながら、ドップラー方向探知機50は、ベースス テーションから移動ステーションまでの距離に関する情報を与えるものではない 。従って、移動ステーションの位置を決めるために、タイミング進み情報が使用 される。上述したように、ベーストランシーバステーション(BTS)は、移動 ステーションに特定のタイムスロットを割り当て、移動ステーション(MS)に より送信される信号は、そのタイムスロット内に入らなければならない。しかし な がら、移動ステーションがベースステーションから比較的遠くにあるときには、 移動ステーションにより送られた信号は、移動ステーションがベーストランシー バステーションの比較的近くにある状態に比して、ベーストランシーバまで進行 するのに長い時間を要する。従って、BTSから比較的離れているときに移動ス テーションからベーストランシーバステーションが受信する信号は、割り当てら れたタイムスロット内に完全に受信されないことがある。移動ステーションへ送 信された信号がその割り当てられたタイムスロット内に完全に受信されない場合 には、隣接タイムスロットにおいて別の移動ステーションから受信される信号と 干渉を引き起こすことがある。この問題に対処するために、BTSは、BTSと 移動ステーションとの間の距離について評価する。この評価に基づき、BTSは 移動ステーションにより使用されるタイミング進み情報を計算する。このタイミ ング進み情報は、割り当てられたタイミングスロット内にBTSにより信号が受 信されるためにBTSへ信号をいつ送信すべきかを移動ステーションに指示する 。従って、MSがBTSから比較的離れているときには、MSは、MSとBTS との間の距離が比較的短い場合よりも早目にBTSへ信号を送信し、移動ステー ションにより送信された信号がその割り当てられたタイムスロット内にBTSに より受信されるように確保する。従って、タイミング進み情報は、BTSと移動 ステーションとの間の距離の尺度であり、一方、ドップラー方向探知機は、移動 ステーションの方向に関する指示を与える。この情報を使用して、信号が受信さ れた移動ステーションを通常125m以下の精度で位置決定することができる。 本発明によるドップラー方向探知機を各々組み込んだ2つ以上のベースステー ションにより移動ステーションからの信号を受信できる場合には、システムの精 度を更に改善することができる。従って、各ベースステーションにおいて、移動 ステーションのおおよその位置について判断がなされる。2つ以上のベーストラ ンシーバステーションからのこの情報を使用することにより、システムの精度が 改善される。この後者の方法が使用される場合には、各ベースステーションから の情報を使用して所与の移動ステーションの位置を決定するために、複数のベー スステーションを制御することのできるマスターコントローラが必要とされる。 通常、1つのベースステーションのみの状態では、移動ステーションは、±2° ±800mの精度で位置決定できる。2つのベースステーションを使用する場合 には、精度が±2°±120mとなる。これらの値は、特定の通信ネットワーク の特性及びセルのサイズに基づいて変化することが明らかである。 本発明の別の実施形態を示した図8について説明する。第1の実施形態の要素 と同じ要素は、同じ参照番号で示されている。 第1の実施形態の場合と同様に、構成体は、共通の中心点122の周りを回転 する4つの電子的に回転可能なアンテナ120を備えている。このアンテナ構成 体から4つの個別の出力124、126、128及び130が得られる。特に、 各アンテナ120は、それ自身の個別の出力124−130を有する。各出力1 24−130は、個別のバンドパスフィルタ130、132、134及び136 へ入力される。各バンドパスフィルタ130−136の各出力は、それ自身の増 幅器140、142、144及び146へ各々入力され、そこで、各信号が増幅 される。各増幅器140ないし146の出力は、各ウイルキンソン・フォーク1 48、150、152及び154へ入力され、これらは、各増幅器140−14 6の出力を2つの信号に分割しそしてそれら2つの信号を互いに分離する。 各ウイルキンソン・フォーク148−154の一方の出力156、158、1 60及び162は、単一の出力を発生する単一信号合成器164へ入力される。 合成器164の単一出力は、第1の実施形態の単一アンテナ70により与えられ る出力と同等であり、即ちfc+modである。本発明の第1の実施形態の単一 アンテナ70に比して、4つのアンテナを使用してドップラーシフト成分を伴わ ない受信信号を形成することにより、信号フェージングにより生じる問題が軽減 される。4つのアンテナ120からの信号は、ドップラーシフト成分が打ち消さ れるように合成されることが明らかである。 各ウイルキンソン・フォーク148−154の他方の出力166、168、1 70及び172は、各可変抵抗器174、176、178及び180へ入力され る。これらの可変抵抗器174−180は、アンテナの回転を制御するのに使用 される調整可能な減衰器とみなすことができる。特に、アンテナの電子的回転が ソフトスイッチングを使用する状態では、可変抵抗器を使用して、同時にオンと なる各信号の減衰を変えることができる。 各可変抵抗器174−180は、2つの出力182−196を有する。各可変 抵抗器174−180の第1出力182、186、190、194は、第1の実 施形態の制御ユニット88と構造的に同様の制御ユニット198へ入力される。 各可変抵抗器の他方の出力184、188、192、196は合成されて、第1 のバンドパスフィルタ54へ入力され、これは、第1の実施形態における第1の バンドパスフィルタ54と同様の機能を果たす。合成器164の出力は、第1の 実施形態における第3のバンドパスフィルタ72と同様に機能する第3のバンド パスフィルタ72へ入力される。図4に示す第1の実施形態の要素と同じ要素は 、これ以上説明しない。 電圧制御発振器64が1つのチャンネルを維持するよう確保するために、電圧 制御発振器64とそれに関連したクリスタル66との間には位相固定ループ19 9が設けられる。制御ユニット198は、各増幅器56及び74の利得を制御す るために第1可変抵抗器58及び第2可変抵抗器76への出力を有している。又 、制御ユニットは、位相固定ループ199を制御してそのチャンネルを制御する ための出力も有する。この制御ユニットは、第1の実施形態の入力/出力100 に対応する入力/出力197も有している。 4つのアンテナ52に対する好ましい実施形態を示す図9について説明する。 4つのアンテナ素子52の各々がエッチングされた柔軟な回路板110が用意さ れる。柔軟な回路板にアンテナ素子52がエッチングされた後に、柔軟な回路板 は、円筒を形成するように曲げられる。円筒の中央に更に別の回路板112が設 けられる。この更に別の回路板112には受信器の少なくとも幾つかの部品が設 けられる。これらの更に別の部品は、更に別の回路板112にエッチングされて もよい。回路板に設けられた種々の受信器部品の入力は、アンテナ52の出力1 14に半田付けされる。この構成体は、第1の実施形態の固定アンテナ70も含 むように変更できる。 電子式回転アンテナの数は、4つである必要はなく、3個ないし16個のアン テナのいずれでもよいことが明らかである。回転する各アンテナは、全方向性で あるのが好ましい。アンテナ52は、中心点53の周りを物理的に回転されても よいが、好ましい実施形態では、電子的に回転される。アンテナが電子的に回転 される本発明の好ましい実施形態では、各アンテナから順番に読みが得られる。 ソフトスイッチングでは、実際に、同時に2つ以上のアンテナから読みが得られ る。しかしながら、図8の抵抗器により、アンテナからの各信号の減衰を制御す ることができる。本発明の1つの実施形態では、アンテナ構成体の完全な1回転 に対して各々90回ターンオンする4つのアンテナが設けられる。しかしながら 、この数は、他の適当な数に変えることもできる。アンテナが物理的に回転され る場合には、本発明の実施形態は、単一の回転アンテナで実施することができる 。 本発明の1つの変形においては、ドップラー方向探知機がSDMA(空間分割 多重アクセス)システムに使用され、移動ステーションからの信号が受信された 方向、ひいては、BTSへ信号を送信しなければならない方向が決定されること が明らかである。 又、本発明の実施形態は、FDMA(周波数分割多重アクセス)システム、ア ナログシステム又は他の適当なシステムにも使用できる。 本発明の1つの実施形態では、第2のミクサが、位相器を伴う合成器に置き換 えられる。しかしながら、ミクサは、簡単で、ひいては、経済的であるので、好 ましい。 本発明の実施形態に使用されるアンテナは、いかなる適当な構造でもよく、例 えば、全方向性アンテナでよい。本発明の1つの実施形態では、アンテナがダイ ポールアンテナであり、一方、本発明の別の実施形態では、アンテナがディスコ ーンアンテナである。 又、本発明の実施形態は、振幅又は周波数変調信号を伴う構成体にも使用でき ることが明らかである。本発明の実施形態は、広範囲な異なる形式の変調を有す る信号を処理するのに適している。 第1の実施形態の単一アンテナは、固定であるとして説明した。しかしながら 、ある実施形態では、ドップラーシフト成分が生じないか、又はドップラーシフ ト成分が生じても打ち消されるならば、このアンテナを移動することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月19日(1999.4.19) 【補正内容】請求の範囲 1.回転ポイントから離間された少なくとも1つのアンテナを備え、この少な くとも1つのアンテナは、使用中に、上記回転ポイントの周りを物理的又は電子 的に回転するように構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、該アンテナに より受信された信号にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を与え るように構成され、更に、 上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号より成る第2の出力信号を 与える手段と、 上記第1及び第2の信号を処理して、上記ドップラーシフト成分を得るための 手段とを備え、上記受信信号は変調された搬送波より成り、そしてこの処理手段 は、上記第1及び第2の信号を合成して、受信信号の変調成分を打ち消すように 構成され、そして 上記ドップラーシフト成分から、上記受信信号が受信された方向を決定するた めの手段を更に備えたことを特徴とするドップラー方向探知機。 2.少なくとも3つのアンテナが設けられる請求項1に記載のドップラー方向 探知機。 3.第2の出力信号を与える上記手段は、更に別のアンテナより成る請求項1 又は2に記載のドップラー方向探知機。 4.上記更に別のアンテナは、上記回転ポイントを通る軸を有する請求項3に 記載のドップラー方向探知機。 5.上記更に別のアンテナは、実質的に固定である請求項3又は4に記載のド ップラー方向探知機。 6.第2の出力信号を与える上記手段は、上記少なくとも1つのアンテナから の複数の信号を合成して上記第2の出力信号を与える手段より成る請求項1及び 2に記載のドップラー方向探知機。 7.上記処理手段は、上記ドップラーシフト成分を上記受信信号から分離する ように構成された請求項1ないし6のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 8.搬送波に適用される変調は、ガウス最小シフトキー変調である請求項1な いし7のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 9.上記ドップラー方向探知機は、セルラー通信ネットワークに使用できる請 求項1ないし8のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 10.上記セルラー通信ネットワークは時分割多重アクセスネットワークであ る請求項9に記載のドップラー方向探知機。 11.上記少なくとも1つのアンテナは、使用中に、上記時分割多重アクセス ネットワークのタイムスロットにおいて少なくとも1回転されるように構成され た請求項10に記載のドップラー方向探知機。 12.上記少なくとも1つのアンテナは、上記タイムスロットにおいて少なく とも2回転し、そして上記タイムスロットの中央領域において受信された信号の 部分から方向が決定される請求項10又は11に記載のドップラー方向探知機。 13.上記少なくとも1つのアンテナは、回路板に設けられる請求項1ないし 12のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 14.上記回路板は、円筒形の形状に構成される請求項13に記載のドップラ ー方向探知機。 15.上記円筒の内部に更に別の回路板が設けられ、ドップラー方向探知機の 少なくとも一部分を指示する請求項14に記載のドップラー方向探知機。 16.少なくとも1つのアンテナを回転ポイントの周りで回転して、受信信号 にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を発生し、 上記ドップラーシフト成分を伴わない受信信号より成る第2の出力信号を発生 し、そして 上記第1及び第2の信号を処理して、ドップラーシフト成分を得るという段階 を備え、上記受信信号は、変調された搬送波より成り、そして上記処理段階は、 第1及び第2の信号を合成して受信信号の変調成分を打ち消すことを特徴とする ドップラー方向探知方法。 17.時分割多重アクセスセルラー通信ネットワークのセルにおける移動ステ ーションの位置を決定する方法であって、 上記移動ステーションにより送信された信号が受信される方向を、ドップラー 方向探知機を用いて決定する段階を含み、上記ドップラー方向探知機は、 回転ポイントから離間された少なくとも1つのアンテナを備え、この少なくと も1つのアンテナは、使用中に、上記回転ポイントの周りを物理的又は電子的に 回転するように構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、該アンテナにより 受信された信号にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を与えるよ うに構成され、更に、 上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号より成る第2の出力信号を 与える手段と、 上記第1及び第2の信号を処理して、上記ドップラーシフト成分を得るための 手段と、 上記ドップラーシフト成分から、上記受信信号が受信された方向を決定するた めの手段とを備えたものであり、上記方法は、更に、 タイミング進み情報を用いて移動ステーションとベースステーションとの間の 距離を決定し、そして 上記決定された距離及び決定された方向を用いて移動ステーションの位置を決 定する、 という段階を含むことを特徴とする方法。 18.回転ポイントから離間された少なくとも1つのアンテナを備え、この少 なくとも1つのアンテナは、使用中に、上記回転ポイントの周りを物理的又は電 子的に回転するように構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、該アンテナ により受信された信号にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を与 えるように構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、円筒の形状に構成され た回路板に設けられ、更に、 上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号より成る第2の出力信号を 与える手段と、 上記第1及び第2の信号を処理して、上記ドップラーシフト成分を得るための 手段と、 上記ドップラーシフト成分から、上記受信信号が受信された方向を決定するた めの手段を更に備え、上記円筒内にはドップラー方向探知機の少なくとも一部分 を支持するための更に別の回路板が設けられたことを特徴とするドップラー方向 探知機。 19.タイムスロットを用いるネットワークに使用されるドップラー方向探知 機において、 回転ポイントから離間された少なくとも1つのアンテナを備え、この少なくと も1つのアンテナは、使用中に、1つのタイムスロット内に少なくとも2回、上 記回転ポイントの周りを物理的又は電子的に回転するように構成され、上記少な くとも1つのアンテナは、該アンテナにより受信された信号にドップラーシフト 成分が合成された第1の出力信号を与えるように構成され、更に、 上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号より成る第2の出力信号を 与える手段と、 上記第1及び第2の信号を処理して、上記ドップラーシフト成分を得るための 手段と、 上記ドップラーシフト成分から、上記受信信号が受信された方向を決定するた めの手段とを備えたことを特徴とするドップラー方向探知機。 20.タイムスロットの中央領域において受信された第1信号の部分から上記 方向が決定される請求項19に記載のドップラー方向探知機。 21.時分割多重アクセスセルラー通信ネットワークに使用するためのドップ ラー方向探知機において、 回転ポイントから離間された少なくとも1つのアンテナを備え、この少なくと も1つのアンテナは、使用中に、上記回転ポイントの周りを物理的又は電子的に 回転するように構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、該アンテナにより 受信された信号にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を与えるよ うに構成され、更に、 上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号より成る第2の出力信号を 与える手段と、 上記第1及び第2の信号を処理して、上記ドップラーシフト成分を得るための 手段と、 上記ドップラーシフト成分から、上記受信信号が受信された方向を決定するた めの手段と、 タイミング進み情報を用いて上記受信信号の送信器と上記ドップラー方向探知 機との間の距離を決定するための手段と、 上記決定された方向及び上記決定された距離を用いてドップラー方向探知機の 位置を決定する手段と、 を備えたことを特徴とするドップラー方向探知機。 22.上記送信器は、ベースステーションである請求項21に記載のドップラ ー方向探知機。 23.請求項21又は22に記載のドップラー方向探知機を組み込んだ移動ス テーション。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.回転ポイントから離間された少なくとも1つのアンテナを備え、この少な くとも1つのアンテナは、使用中に、上記回転ポイントの周りを回転するように 構成され、上記少なくとも1つのアンテナは、該アンテナにより受信された信号 にドップラーシフト成分が合成されたものより成る第1の出力信号を与えるよう に構成され、更に、 上記ドップラーシフト成分を伴わない上記受信信号より成る第2の出力信号を 与える手段と、 上記第1及び第2の信号を処理して、上記ドップラーシフト成分を得るための 手段と、 上記ドップラーシフト成分から、上記受信信号が受信された方向を決定するた めの手段と、 を備えたことを特徴とするドップラー方向探知機。 2.少なくとも3つのアンテナが設けられる請求項1に記載のドップラー方向 探知機。 3.第2の出力信号を与える上記手段は、更に別のアンテナより成る請求項1 又は2に記載のドップラー方向探知機。 4.上記更に別のアンテナは、上記回転ポイントを通る軸を有する請求項3に 記載のドップラー方向探知機。 5.上記更に別のアンテナは、実質的に固定である請求項3又は4に記載のド ップラー方向探知機。 6.第2の出力信号を与える上記手段は、上記少なくとも1つのアンテナから の複数の信号を合成して上記第2の出力信号を与える手段より成る請求項1及び 2に記載のドップラー方向探知機。 7.上記処理手段は、上記ドップラーシフト成分を上記受信信号から分離する ように構成された請求項1ないし6のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 8.上記受信信号は変調された搬送波を含み、上記処理手段は、上記第1及び 第2信号を合成して、受信信号の変調成分を打ち消すように構成された請求項1 ないし7のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 9.搬送波に適用される変調は、ガウス最小シフトキー変調である請求項8に 記載のドップラー方向探知機。 10.上記ドップラー方向探知機は、セルラー通信ネットワークに使用できる 請求項1ないし9のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 11.上記セルラー通信ネットワークは時分割多重アクセスネットワークであ る請求項10に記載のドップラー方向探知機。 12.上記少なくとも1つのアンテナは、使用中に、上記時分割多重アクセス ネットワークのタイムスロットにおいて少なくとも1回転されるように構成され た請求項11に記載のドップラー方向探知機。 13.上記少なくとも1つのアンテナは、上記タイムスロットにおいて少なく とも2回転し、そして上記タイムスロットの中央領域において受信された信号の 部分から方向が決定される請求項11又は12に記載のドップラー方向探知機。 14.上記少なくとも1つのアンテナは、回路板に設けられる請求項1ないし 13のいずれかに記載のドップラー方向探知機。 15.上記回路板は、円筒形の形状に構成される請求項13に記載のドップラ ー方向探知機。 16.上記円筒の内部に更に別の回路板が設けられ、ドップラー方向探知機の 少なくとも一部分を指示する請求項14に記載のドップラー方向探知機。 17.少なくとも1つのアンテナを回転ポイントの周りで回転して、受信信号 にドップラーシフト成分が合成された第1の出力信号を発生し、 上記ドップラーシフト成分を伴わない受信信号より成る第2の出力信号を発生 し、 上記第1及び第2の信号を処理して、ドップラーシフト成分を得、そして ドップラーシフト成分から、信号が受信された方向を決定する、 という段階を含むことを特徴とするドップラー方向探知方法。 18.時分割多重アクセスセルラー通信ネットワークのセルにおける移動ステ ーションの位置を決定する方法であって、 上記移動ステーションにより送信された信号が受信される方向を、請求項1な いし16のいずれかに記載のドップラー方向探知機を用いて決定し、 タイミング進み情報を用いて移動ステーションとベースステーションとの間の 距離を決定し、そして 上記決定された距離及び決定された方向を用いて移動ステーションの位置を決 定する、 という段階を含むことを特徴とする方法。
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