JP2003298674A - マルチレート受信装置 - Google Patents

マルチレート受信装置

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JP2003298674A
JP2003298674A JP2002101564A JP2002101564A JP2003298674A JP 2003298674 A JP2003298674 A JP 2003298674A JP 2002101564 A JP2002101564 A JP 2002101564A JP 2002101564 A JP2002101564 A JP 2002101564A JP 2003298674 A JP2003298674 A JP 2003298674A
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Japan
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signal
rate
transmission
transmission rate
low
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Withdrawn
Application number
JP2002101564A
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English (en)
Inventor
Naohiro Honda
直大 本田
Noriyuki Imoto
則行 井元
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送速度が変化しても、伝送品質の低下を抑
制することが可能なマルチレート受信装置を提供する。 【解決手段】 制御部200は、当該マルチレート通信
装置の各部を統括して制御し、衛星局Sを通じた通信を
実現するものであって、衛星局Sとの間で実施する通信
の伝送速度に応じて、切換スイッチ221a、221
b、224a、224bの切換制御して、所望信号を、
カットオフ周波数の異なるローパスフィルタ222a〜
224a,222b〜224bを用いてフィルタリング
して、所望波以外の隣接波などの干渉波を除去するとと
もに、上記伝送速度に応じて、可変増幅器230a、2
30bの利得を制御し、A/D変換器340a、340
bの入力が所定の範囲内になるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば衛星通信
システムなどのように、広帯域を利用して伝送速度を可
変できる通信で用いられるマルチレート受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えばVSAT(Very S
mall Aperture Terminal)を用いた近時の衛星通信シス
テムでは、使用帯域幅が500MHz程度と広いため、
衛星局−地球局間の通信でベースバンド信号速度(伝送
速度)を最大8Mbps程度と高速な通信を行うことが
可能である。
【0003】また、最近の衛星通信システムでは、トラ
ヒフィック等が増えるに従って、32kbps〜8Mb
ps程度の範囲で伝送速度を変えることができるマルチ
レート通信機能を備え、これにより使用帯域幅の有効利
用を図ることが主流になってきている。
【0004】図5および図6は、マルチレート通信機能
を説明するものである。ここでは、衛星通信システムの
場合を例に挙げている。衛星局と通信している地球局数
が少ない場合には、図5に示すように、使用する帯域を
広くして伝送速度を高速(8Mbps程度)にすること
が可能である。
【0005】一方、衛星局と通信している地球局数が増
加する場合には、図6に示すように、使用する帯域を狭
くして伝送速度を低速(最低32kbps程度)にし、
これにより多くの地球局が同時に通信できるように、周
波数の有効利用を図る。
【0006】なお、図5および図6では、地球局におけ
る屋外装置(ODU:Out Door Unit)と屋内装置(I
DU:In Door Unit)の間では1GHz帯を通じて信号
のやりとりを行うものを例としている。
【0007】また、衛星通信システムにあっては、単位
帯域幅当たりの空中線電力の大きさが規定されているた
め、伝送速度によって、空中線電力が変わってくる。図
7に、空中線電力と伝送速度の関係を示す。なお、この
図では、伝送速度8Mbpsを基準として、各伝送速度
における空中線電力を示している。この図に示すよう
に、例えば伝送速度が32kbpsの場合、その空中線
電力は約−24dBであるのに対して、伝送速度が8M
bpsの場合、その空中線電力は約0dBであるため、
両者の差は約24dBである。このように空中線電力に
差を与えて送信を行うため、受信側では、伝送速度によ
って受信レベルが変わることになる。
【0008】図8に、従来の地球局の通信装置の構成を
示す。衛星局Sから送信された、14GHzあるいは1
2GHzの無線信号は、アンテナ1にて受信され、屋外
装置(ODU)10に入力される。
【0009】屋外装置10は、送信に関わる機能とし
て、内蔵する増幅器により、屋内装置(IDU)30の
送信系から入力される送信信号を増幅し、アンテナ1を
通じて衛星局Sに向けて送信する機能を備える。
【0010】また、屋外装置10は、受信に関わる機能
として、内蔵する低雑音周波数変換器により、アンテナ
1から入力される受信信号を1GHz帯(Lバンド)の
信号にダウンコンバートして、屋内装置30の受信系に
出力する機能を備える。
【0011】屋内装置30は、受信系として、帯域制限
フィルタ311、ローノイズアンプ312、乗算器31
3a、313b、基準信号発振器314、PLL回路3
15、可変周波数発振器316、移相器317a、31
7b、ローパスフィルタ320a、320b、増幅器3
30a、330b、A/D変換器(A/D)340a、
340b、ルートナイキストフィルタ(RNA)350
a、350b、および受信データディジタル処理回路3
60を備える。
【0012】屋外装置10にて周波数変換された、1G
Hz帯の受信信号は、帯域制限フィルタ311にて帯域
幅を950MHz〜1450MHzの500MHzに制
限された後、ローノイズアンプ312にて増幅されて、
乗算器313aと乗算器313bに分配出力される。
【0013】基準信号発振器314は、所定の周波数の
基準クロックを生成し、PLL回路315に出力する。
PLL回路315は、上記基準信号発振器314にて生
成される基準クロックに基づいて、可変周波数発振器3
16にて生成されるローカル信号の周波数が目標周波数
となるように、可変周波数発振器316を制御する。
【0014】可変周波数発振器316にて生成されたロ
ーカル信号は、移相器317aと、移相器317bに分
配出力される。移相器317aは、入力されるローカル
信号の位相を−π/4だけ進め、これを乗算器313a
に出力し、一方、移相器317bは、上記ローカル信号
の位相をπ/4だけ進め、これを乗算器313bに出力
する。
【0015】乗算器313aは、ローノイズアンプ31
2にて増幅された受信信号に、移相器317aからのロ
ーカル信号を乗算して、ベースバンド信号に変換する。
これにより、直交変調された信号のうち、I信号が復調
される。
【0016】一方、乗算器313bは、ローノイズアン
プ312にて増幅された受信信号に、移相器317bか
らのローカル信号を乗算して、ベースバンド信号に変換
する。これにより、直交変調された信号のうち、Q信号
が復調される。
【0017】ローパスフィルタ320aは、上記I信号
のうち、所定周波数以下の低周波成分のみを通過させ
て、増幅器330aに出力する。同様に、ローパスフィ
ルタ320bは、上記Q信号のうち、所定周波数以下の
低周波成分のみを通過させて、増幅器330bに出力す
る。
【0018】増幅器330aは、ローパスフィルタ32
0aを通過したI信号を、所定の利得で増幅し、A/D
変換器340aに出力する。増幅器330bは、ローパ
スフィルタ320bを通過したQ信号を、所定の利得で
増幅し、A/D変換器340bに出力する。
【0019】増幅器330aにて増幅されたI信号は、
A/D変換器340aにてディジタル信号に変換された
後、ルートナイキストフィルタ350aにて所定の帯域
に制限され、受信データディジタル処理回路360によ
り、Iデータに復調される。
【0020】同様に、増幅器330bにて増幅されたQ
信号は、A/D変換器340bにてディジタル信号に変
換された後、ルートナイキストフィルタ350bにて所
定の帯域に制限され、受信データディジタル処理回路3
60により、Qデータに復調される。
【0021】従来は、以上のような構成からなる通信装
置により、伝送速度が変化しうる受信信号を受信してい
る。しかしながら、従来の通信装置では、ローパスフィ
ルタ320a、320bにおけるカットオフ周波数が、
図9に示すように、最大伝送速度の8Mbpsに合わせ
た特性C0に固定したものとなっている。
【0022】このため、伝送速度が32kbpsの場合
には、図10に示すように、所望信号以外の隣接波など
の干渉波も通過してしまうため、A/D変換器340
a、340bの入力においてC/N比が約24dBほど
劣化し、伝送品質(誤り率)が著しく低下する。
【0023】また、図7に示したように、伝送速度に応
じて送信電力を可変するため、伝送速度に応じて受信レ
ベルが変化するが、増幅器330a、330bの利得は
固定であるため、伝送速度が低いとA/D変換器340
a、340bの入力が低いために、より伝送品質(誤り
率)が低下してしまうことがあった。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチレート受
信装置では、伝送速度によっては、伝送品質が低下して
しまうという問題があった。この発明は上記の問題を解
決すべくなされたもので、伝送速度が変化しても、伝送
品質の低下を抑制することが可能なマルチレート受信装
置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、通信に用いる帯域幅を可変して、伝
送速度を可変することが可能な通信に用いられるマルチ
レート受信装置において、伝送速度を検出する検出手段
と、この検出手段にて検出した伝送速度に応じたカット
オフ周波数を有する特性のフィルタで、受信信号に対し
てフィルタリングを行うフィルタリング手段とを具備し
て構成するようにした。
【0026】上記構成のマルチレート受信装置では、伝
送速度に応じたカットオフ周波数を有する特性のフィル
タで、受信信号に対してフィルタリングを行うようにし
ている。
【0027】したがって、上記構成のマルチレート受信
装置によれば、伝送速度に応じたカットオフ周波数の変
更により、所望信号以外の隣接波などの干渉波を除去で
きるので、伝送品質(誤り率)の低下を抑制することが
できる。
【0028】また、この発明は、通信に用いる帯域幅を
可変して、伝送速度を可変することが可能な通信に用い
られるマルチレート受信装置において、伝送速度を検出
する検出手段と、この検出手段にて検出した伝送速度に
応じた利得で、受信信号を増幅して、この信号のレベル
を所定の範囲のレベルにする可変利得増幅手段と、この
可変利得増幅手段にて増幅された受信信号を、ディジタ
ル信号に変換するA/D変換手段とを具備して構成する
ようにした。
【0029】上記構成のマルチレート受信装置では、伝
送速度によらず、A/D変換手段の入力が所定の範囲内
になるように、伝送速度に応じて可変利得増幅手段の利
得を可変するようにしている。
【0030】したがって、上記構成のマルチレート受信
装置によれば、伝送速度によらず、A/D変換手段の入
力を所定の範囲内にできるので、伝送速度の変化に伴う
受信レベルの変化によって、伝送品質(誤り率)が低下
することを抑制することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係わるマルチレート通信装置の構成を示すも
のである。
【0032】衛星局Sから送信された、14GHzある
いは12GHzの無線信号は、アンテナ1にて受信さ
れ、屋外装置(ODU)10に入力される。
【0033】屋外装置10は、送信に関わる機能とし
て、内蔵する増幅器により、屋内装置(IDU)20の
送信系から入力される送信信号を増幅し、アンテナ1を
通じて衛星局Sに向けて送信する機能を備える。
【0034】また、屋外装置10は、受信に関わる機能
として、内蔵する低雑音周波数変換器により、アンテナ
1から入力される受信信号を1GHz帯(Lバンド)の
信号にダウンコンバートして、屋内装置20の受信系に
出力する機能を備える。
【0035】屋内装置20は、受信系として、帯域制限
フィルタ211、ローノイズアンプ212、乗算器21
3a、213b、基準信号発振器214、PLL回路2
15、可変周波数発振器216、移相器217a、21
7b、切換スイッチ221a、221b、ローパスフィ
ルタ222a、223a、224a、222b、223
b、224b、切換スイッチ225a、225b、可変
増幅器230a、230b、A/D変換器(A/D)2
40a、240b、ルートナイキストフィルタ(RN
A)250a、250b、および受信データディジタル
処理回路260を備える。
【0036】制御部200は、当該マルチレート通信装
置の各部を統括して制御し、衛星局Sを通じた通信を実
現するものであって、衛星局Sとの間で実施する通信の
伝送速度に応じて、切換スイッチ221a、221b、
224a、224bの切換制御と、可変増幅器230
a、230bの利得を制御する機能を備える。
【0037】屋外装置10にて周波数変換された、1G
Hz帯の受信信号は、帯域制限フィルタ211にて帯域
幅を950MHz〜1450MHzの500MHzに制
限された後、ローノイズアンプ212にて増幅されて、
乗算器213aと乗算器213bに分配出力される。
【0038】基準信号発振器214は、所定の周波数の
基準クロックを生成し、PLL回路215に出力する。
PLL回路215は、上記基準信号発振器214にて生
成される基準クロックに基づいて、可変周波数発振器2
16にて生成されるローカル信号の周波数が目標周波数
となるように、可変周波数発振器216を制御する。
【0039】可変周波数発振器216にて生成されたロ
ーカル信号は、移相器217aと、移相器217bに分
配出力される。移相器217aは、入力されるローカル
信号の位相を−π/4だけ進め、これを乗算器213a
に出力し、一方、移相器217bは、上記ローカル信号
の位相をπ/4だけ進め、これを乗算器213bに出力
する。
【0040】乗算器213aは、ローノイズアンプ21
2にて増幅された受信信号に、移相器217aからのロ
ーカル信号を乗算して、ベースバンド信号に変換する。
これにより、直交変調された信号のうち、I信号が復調
される。
【0041】一方、乗算器213bは、ローノイズアン
プ212にて増幅された受信信号に、移相器217bか
らのローカル信号を乗算して、ベースバンド信号に変換
する。これにより、直交変調された信号のうち、Q信号
が復調される。
【0042】切換スイッチ221aは、乗算器213a
にて復調されたI信号が入力され、この信号を、制御部
200の指示に応じて、選択的にローパスフィルタ22
2a、223a、あるいは224aのいずれかに出力す
る。
【0043】同様に、切換スイッチ221bは、乗算器
213bにて復調されたQ信号が入力され、この信号
を、制御部200の指示に応じて、選択的にローパスフ
ィルタ222b、223b、あるいは224bのいずれ
かに出力する。
【0044】ローパスフィルタ222aは、図2の特性
C1に示すように、カットオフ周波数10MHzのロー
パスワードフィルタであって、切換スイッチ221aよ
り入力されるI信号をフィルタリングして、切換スイッ
チ225aに出力する。
【0045】ローパスフィルタ223aは、図2の特性
C2に示すように、カットオフ周波数5MHzのローパ
スワードフィルタであって、切換スイッチ221aより
入力されるI信号をフィルタリングして、切換スイッチ
225aに出力する。
【0046】ローパスフィルタ224aは、図2の特性
C3に示すように、カットオフ周波数400kHzのロ
ーパスワードフィルタであって、切換スイッチ221a
より入力されるI信号をフィルタリングして、切換スイ
ッチ225aに出力する。
【0047】同様に、ローパスフィルタ222bは、図
2の特性C1に示すように、カットオフ周波数10MH
zのローパスワードフィルタであって、切換スイッチ2
21bより入力されるQ信号をフィルタリングして、切
換スイッチ225bに出力する。
【0048】ローパスフィルタ223bは、図2の特性
C2に示すように、カットオフ周波数5MHzのローパ
スワードフィルタであって、切換スイッチ221bより
入力されるQ信号をフィルタリングして、切換スイッチ
225bに出力する。
【0049】ローパスフィルタ224bは、図2の特性
C3に示すように、カットオフ周波数400kHzのロ
ーパスワードフィルタであって、切換スイッチ221b
より入力されるQ信号をフィルタリングして、切換スイ
ッチ225bに出力する。
【0050】切換スイッチ225aは、ローパスフィル
タ222a、223a、あるいは224aのいずれかに
てフィルタリングされたI信号を、制御部200の制御
により選択的に受け付け、これを可変増幅器230aに
出力する。
【0051】同様に、切換スイッチ225bは、ローパ
スフィルタ222b、223b、あるいは224bのい
ずれかにてフィルタリングされたQ信号を、制御部20
0の制御により選択的に受け付け、これを可変増幅器2
30bに出力する。
【0052】可変増幅器230aは、切換スイッチ22
5aから入力されるI信号を増幅するもので、その利得
は制御部200によって制御される。ここで、増幅され
たI信号は、A/D変換器240aに出力される。
【0053】同様に、可変増幅器230bは、切換スイ
ッチ225bから入力されるQ信号を増幅するもので、
その利得は制御部200によって制御される。ここで、
増幅されたQ信号は、A/D変換器240bに出力され
る。
【0054】可変増幅器230aにて増幅されたI信号
は、A/D変換器240aにてディジタル信号に変換さ
れた後、ルートナイキストフィルタ250aにて所定の
帯域に制限され、受信データディジタル処理回路260
により、Iデータに復調される。
【0055】同様に、可変増幅器230bにて増幅され
たQ信号は、A/D変換器240bにてディジタル信号
に変換された後、ルートナイキストフィルタ250bに
て所定の帯域に制限され、受信データディジタル処理回
路260により、Qデータに復調される。
【0056】次に、上記構成のマルチレート通信装置の
受信時の動作について説明する。衛星局Sから送信され
た、14GHzあるいは12GHzの無線信号は、アン
テナ1にて受信され、屋外装置(ODU)10に入力さ
れる。
【0057】上記無線信号は、屋外装置10にて、1G
Hz帯の信号にダウンコンバートされ、帯域制限フィル
タ211にて帯域幅を950MHz〜1450MHzの
500MHzに制限された後、ローノイズアンプ212
にて増幅されて、乗算器213aと乗算器213bに分
配出力される。
【0058】そして、乗算器213aに出力された受信
信号は、ここで、移相器217aから入力されるローカ
ル信号と乗算され、ベースバンドのI信号に復調され、
切換スイッチ221aに出力される。同様に、乗算器2
13bに出力された受信信号は、ここで、移相器217
bから入力されるローカル信号と乗算され、ベースバン
ドのQ信号に復調され、切換スイッチ221bに出力さ
れる。
【0059】ここで、制御部200は、現在の伝送速度
を衛星局Sとのやりとりなどから検出し、この検出した
伝送速度に応じて、切換スイッチ221a、221b、
224a、224bの切換制御と、可変増幅器230
a、230bの利得を制御する。
【0060】現在の伝送速度が1536〜8448kb
psの場合には、制御部200は、切換スイッチ221
aおよび224aを切換制御し、図3に示すように、上
記I信号をローパスフィルタ222a(カットオフ周波
数10MHz)を用いてフィルタリングする。
【0061】同様に、制御部200は、切換スイッチ2
21bおよび224bを切換制御し、上記Q信号をロー
パスフィルタ222b(カットオフ周波数10MHz)
を用いてフィルタリングする。
【0062】また、制御部200は、図4に示すよう
に、可変増幅器230aの利得を0dBに設定し、これ
により可変増幅器230aは上記利得で、ローパスフィ
ルタ222aを通過したI信号を増幅して、A/D変換
器240aに出力する。
【0063】同様に、制御部200は、可変増幅器23
0bの利得を0dBに設定し、これにより可変増幅器2
30bは上記利得で、ローパスフィルタ222bを通過
したQ信号を増幅して、A/D変換器240bに出力す
る。
【0064】また、現在の伝送速度が256〜1024
kbpsの場合には、制御部200は、切換スイッチ2
21aおよび224aを切換制御し、図3に示すよう
に、上記I信号をローパスフィルタ223a(カットオ
フ周波数5MHz)を用いてフィルタリングする。
【0065】同様に、制御部200は、切換スイッチ2
21bおよび224bを切換制御し、上記Q信号をロー
パスフィルタ223b(カットオフ周波数5MHz)を
用いてフィルタリングする。
【0066】また、制御部200は、図4に示すよう
に、現在の伝送速度が768〜1024kbpsの場合
には、可変増幅器230aの利得を3.5dBに設定
し、256〜512kbpsの場合には、可変増幅器2
30aの利得を11.8dBに設定する。これにより可
変増幅器230aは上記利得で、ローパスフィルタ22
3aを通過したI信号を増幅して、A/D変換器240
aに出力する。
【0067】同様に、制御部200は、現在の伝送速度
が768〜1024kbpsの場合には、可変増幅器2
30bの利得を3.5dBに設定し、一方、256〜5
12kbpsの場合には、可変増幅器230bの利得を
11.8dBに設定する。これにより可変増幅器230
bは上記利得で、ローパスフィルタ223bを通過した
Q信号を増幅して、A/D変換器240bに出力する。
【0068】そして、現在の伝送速度が32〜128k
bpsの場合には、制御部200は、切換スイッチ22
1aおよび224aを切換制御し、図3に示すように、
上記I信号をローパスフィルタ224a(カットオフ周
波数400kHz)を用いてフィルタリングする。
【0069】同様に、制御部200は、切換スイッチ2
21bおよび224bを切換制御し、上記Q信号をロー
パスフィルタ224b(カットオフ周波数400kH
z)を用いてフィルタリングする。
【0070】また、制御部200は、図4に示すよう
に、可変増幅器230aの利得を14.8dBに設定
し、これにより可変増幅器230aは上記利得で、ロー
パスフィルタ224aを通過したI信号を増幅して、A
/D変換器240aに出力する。
【0071】同様に、制御部200は、可変増幅器23
0bの利得を14.8dBに設定し、これにより可変増
幅器230bは上記利得で、ローパスフィルタ224b
を通過したQ信号を増幅して、A/D変換器240bに
出力する。
【0072】以上のようにして、可変増幅器230aに
て増幅されたI信号は、A/D変換器240aにてディ
ジタル信号に変換された後、ルートナイキストフィルタ
250aにて所定の帯域に制限され、受信データディジ
タル処理回路260により、Iデータに復調される。
【0073】同様に、可変増幅器230bにて増幅され
たQ信号は、A/D変換器240bにてディジタル信号
に変換された後、ルートナイキストフィルタ250bに
て所定の帯域に制限され、受信データディジタル処理回
路260により、Qデータに復調される。
【0074】以上のように、上記構成のマルチレート通
信装置では、伝送速度に応じて、所望信号以外の隣接波
などの干渉波を除去できるように、カットオフ周波数の
異なるローパスフィルタを用いてフィルタリングする。
【0075】したがって、上記構成のマルチレート通信
装置によれば、伝送速度に応じて、所望信号以外の隣接
波などの干渉波を除去できるので、伝送品質(誤り率)
の低下を抑制することができる。
【0076】そしてまた、伝送速度に応じて、A/D変
換器340a、340bの入力が所定の範囲内になるよ
うに、可変増幅器230a、230bの利得を可変し
て、上記ローパスフィルタにてフィルタリングしたベー
スバンド信号を増幅するようにしている。
【0077】したがって、上記構成のマルチレート通信
装置では、伝送速度によらず、A/D変換器340a、
340bの入力を所定の範囲内にできるので、伝送速度
の変化に伴う受信レベルの変化によって、伝送品質(誤
り率)が低下することを抑制することができる。
【0078】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では、衛星局
Sと通信する地球局で用いられるマルチレート通信装置
を例に挙げて説明したが、これ以外の通信で用いられる
通信装置であっても、マルチレート通信を行う通信装置
であれば適用することができ、同様の効果を得られる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形
を施しても同様に実施可能であることはいうまでもな
い。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、伝送
速度に応じたカットオフ周波数を有する特性のフィルタ
で、受信信号に対してフィルタリングを行うようにして
いる。したがって、この発明によれば、伝送速度に応じ
たカットオフ周波数の変更により、所望信号以外の隣接
波などの干渉波を除去できるので、伝送品質(誤り率)
の低下を抑制することが可能なマルチレート受信装置を
提供できる。
【0080】また、この発明では、伝送速度によらず、
A/D変換手段の入力が所定の範囲内になるように、伝
送速度に応じて可変利得増幅手段の利得を可変するよう
にしている。
【0081】したがって、この発明によれば、伝送速度
によらず、A/D変換手段の入力を所定の範囲内にでき
るので、伝送速度の変化に伴う受信レベルの変化によっ
て、伝送品質(誤り率)が低下することを抑制すること
が可能なマルチレート受信装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるマルチレート通信装置の一実
施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したマルチレート通信装置のループフ
ィルタの特性を説明するための図。
【図3】図1に示したマルチレート通信装置において、
実施される通信の伝送速度と、用いられるループフィル
タの関係を示す図。
【図4】図1に示したマルチレート通信装置において、
実施される通信の伝送速度と、可変増幅器の利得の関係
を示す図。
【図5】マルチレート通信装置において、使用可能な帯
域幅と所望信号の帯域幅の関係を示す図。
【図6】マルチレート通信装置において、使用可能な帯
域幅と所望信号の帯域幅の関係を示す図。
【図7】マルチレート通信装置において、伝送速度と空
中線電力の関係を示す図。
【図8】従来のマルチレート通信装置の構成を示す回路
ブロック図。
【図9】図8に示したマルチレート通信装置のループフ
ィルタ特性を説明するための図。
【図10】図8に示したマルチレート通信装置のループ
フィルタ特性を説明するための図。
【符号の説明】
1…アンテナ 10…屋外装置(ODU) 20…屋内装置(IDU) 200…制御部 211…帯域制限フィルタ 212…ローノイズアンプ 213a,213b…乗算器 214…基準信号発振器 215…PLL回路(PLL) 216…可変周波数発振器 217a…移相器(−π/4) 217b…移相器(π/4) 221a,221b…切換スイッチ 222a,223a,224a…ローパスフィルタ 222b,223b,224b…ローパスフィルタ 225a,225b…切換スイッチ 230a,230b…可変増幅器 240a,240b…A/D変換器(A/D) 250a,250b…ルートナイキストフィルタ(RN
F) 260…受信データディジタル処理回路 S…衛星局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA08 JG00 JH03 5K067 AA23 BB02 BB21 DD11 DD41 DD51 EE12 FF02 FF16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信に用いる帯域幅を可変して、伝送速
    度を可変することが可能な通信に用いられるマルチレー
    ト受信装置において、 伝送速度を検出する検出手段と、 この検出手段にて検出した伝送速度に応じたカットオフ
    周波数を有する特性のフィルタで、受信信号に対してフ
    ィルタリングを行うフィルタリング手段とを具備するこ
    とを特徴とするマルチレート受信装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段にて検出した伝送速度に応
    じた利得で、受信信号を増幅して、この信号のレベルを
    所定の範囲のレベルにする可変利得増幅手段と、 この可変利得増幅手段にて増幅された受信信号を、ディ
    ジタル信号に変換するA/D変換手段とを、さらに備え
    ることを特徴とする請求項1に記載のマルチレート受信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタリング手段は、 互いに異なるカットオフ周波数を有する特性の複数のフ
    ィルタと、 前記検出手段にて検出した伝送速度に応じて、前記複数
    のフィルタのいずれかに、前記受信信号を入力する切換
    手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のマル
    チレート受信装置。
  4. 【請求項4】 通信に用いる帯域幅を可変して、伝送速
    度を可変することが可能な通信に用いられるマルチレー
    ト受信装置において、 伝送速度を検出する検出手段と、 この検出手段にて検出した伝送速度に応じた利得で、受
    信信号を増幅して、この信号のレベルを所定の範囲のレ
    ベルにする可変利得増幅手段と、 この可変利得増幅手段にて増幅された受信信号を、ディ
    ジタル信号に変換するA/D変換手段とを具備すること
    を特徴とするマルチレート受信装置。
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