JP2001504180A - 床仕上げ材の隣接ピースを接合する構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 床仕上げ材の隣接するピース（１、２）を接合する構造において、継ぎ目でピース（１、２）の互いに対向するエッジ部分は、一方のピース（１）が溝型収容空間（５）を有し、この空間に他方のピース（２）の対応するビード型突出部分（６）が収容されるように断面が形成される。一方のピースは、隣接するピースを保持するように配置されるフロック（９）を有する。収容空間（５）及び突出部分（６）以外に、断面は、両方のピース（１、２それぞれ）に互いに対向する面（７、８）を有し、これらの面の少なくとも一方はフロック加工（９）されている。フロック（単数又は複数）（９）は、収容空間（５）及び突出部分（６）の画定面の外側に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】 床仕上げ材の隣接ピースを接合する構造 技術分野 本発明は、床仕上げ材の隣接ピースの接合に関し、継ぎ目で互いに対向するピ ースのエッジ部分は、一方のピースが溝型収容空間を有し、この空間に他方のピ ースの対応するビード型突出部分が収容され、ピースの少なくとも一方が隣接ピ ースを接合するために設けられたフロックを呈するように断面が形成される。 背景技術 スエーデン特許503 917 C2号は上述のタイプの構造を開示する。この構造では 、床仕上げ材の一方のピースは溝としてデザインされた収容空間を有し、床仕上 げ材の他方のピースはさね(tongue)としてデザインされた突出部分を有する。こ の特許明細書によると、ピースのさね及び溝の隣接する表面の少なくとも一方に はフロック加工された面部分が設けられている。 上に開示した特許明細書による構造は、床仕上げ材の隣接ピースの非常に信頼 性のある接合を提供するが、幾つかの問題もある。 上述の構造は、隣接するピースの分離に対するかなりの程度の抵抗力を示すた め、これらのピースの組み立て及び接合もこれに対応して困難となり、ピースは 取り外し方向と正反対の方向にスライドされて定位置に位置されなければならな い。フロックのグリップは両方向において同一である。 さらに、このような継ぎ目の形成には、フロック加工に静電界を使用すること におけるある種の問題を生ずることがある。少なくとも溝の内側で幾分均一で十 分に強力な静電界を実現するのは困難であることが分かっている。 課題 本発明は、従来技術の構造、特に上記で考察した特許明細書に開示された構造 に固有の欠点をなくすことを目的とする。したがって、本発明は、従来技術の方 法及び装置に固有の欠点をなくすように緒言の部分に示した構造をデザインする ことを目的とする。特に、本発明は、組み立て状態のピースのユニオンボンドを 弱くしたり損傷させずに床仕上げ材の隣接ピースの接合を実質的に容易にするよ うな、緒言の部分に示した構造をデザインすることを目的とする。さらに本発明 は、製造がかなり容易な構造をデザインすることを目的とする。最後に、本発明 は、製造が経済的且つ単純であり、組み立てやすく、また組み立て状態において 優れた機械的強度を呈する構造を実現することを目的とする。 解決手段 本発明の基礎をなす目的は、緒言の部分によって示される構造が、収容空間及 び突出部分以外の輪郭がフローリングピースの両方に互いに対向する面を有し、 これらの面の少なくとも一方がフロック加工されることによって特徴付けられる ことによっても達成されるであろう。 従属請求項２〜８に説明したような特徴のうちの一つ以上がこの構造に与えら れると、本発明の更なる利点が得られるであろう。 本発明は、上述の構造と同一の要求された特性を有する床仕上げ材にも関する 。 図面の簡単な説明 添付図面を参照して以下に本発明をさらに詳細に説明する。添付図面において 、 図１は、互いに向き合って並べた床仕上げ材の二つのピースのコーナー部分の 斜視図である。 図２は、本発明の第２の実施の形態の図１の床仕上げ材に対応する図である。 好適な実施の形態の説明 図１は、本発明によってデザインされた床仕上げ材の二つのピース１及び２を 斜視で示す。ピース１及び２は同一のデザインであることが好ましく、そのため 、ピース１（図の左側）は図に示したピース２の左側エッジと同じようにデザイ ンされた左側エッジ（図示せず）を有する。 反対に、逆の関係が当然適用されるため、ピース２は図のピース１の右側エッ ジに対応する右側エッジ（図示せず）を有する。ピース１及び２の端面は図に示 すようにカットされてもよいが、ピース１及び２に示されるように断面が形成さ れてもよい。 ピースｌ及び２はそれぞれチップボード、ＭＤＦプレート、コアボード、むく の材木等からなるパネル型支持部分３を有する。さらに、各ピースは好ましくは 高圧ラミネート等からなる磨耗面４を有する。下側には、含水率及び温度の変動 の際のビースのたわみを防ぐ遮断層を有する。 或いは、ピース１及び２は、中心領域の垂直方向に、支持部分３と同じ材料タ イプのコアを有する。このコアの上側には比較的厚いベニヤ材からなる磨耗層が 設けられ、下側にはこれに対応する遮断層が配置される。 ピース１及び２がどのように組み合わせられるかに無関係に、これらのピース には、継ぎ目において互いに対向するエッジ部分に沿って、一方のピースに溝型 収容空間を含み、この空間に他方のピースの対応するビード型突出部分が収容さ れる断面が設けられる。収容空間及び突出部分は互いにほぼ相補的であるのがよ い。 二つのピース１及び２の断面形成は、ピース同士の接合状態の収容空間５及び 突出部分６に加えて、互いに対向し実質的に互いに当接する面７及び８をさらに 含む。これらの互いに対向する面７及び８はピース１及び２がひろがる平面にほ ぼ平行であるのが好ましく、そのため一方の面７は上方に向けられ他方の面８は 下方に向けられる。互いに対向する面のうち少なくとも一方には、隣接する面１ 及び２を相互に接続するフロック９が設けられている。 ピース１及び２の接合状態からの分離を防止するのに最大の信頼性を達成しよ うとするならば、面７及び８の両方にフロックが設けられるのがよい。 ピース１及び２の鉛直方向（厚さ）において、二つの互いに対向する面７及び ８はほぼ中心領域に配置される。これによって、二つの面７及び８ならびにフロ ック（単数又は複数）９（これによってピースを保持する）を保持する断面部分 が優れた機械的強度を示すという利点が得られる。しかし、面７及び８はより下 方に、例えば底部からの距離の１／３に配置されてもよい。 フロック加工（単数又は複数）９を実施する際に、該当する面７又は８（又は 両方）には接着剤１０がストリップ型に塗布され、これに繊維の短いピースが固 定される。繊維を静電界にさらすことによってこれらは帯電され、互いに反発し 、このために接着剤が乾燥又は硬化する前にこれらの繊維が面７及び８の平面に 対してほぼ直角の方向に配列される。フロック９で被覆された表面部分が収容空 間５及び突出部分６を画定するこれらの表面の実質的に外側に配置されると、静 電界に関する問題は起こらない。他方、収容空間５によって表されるタイプの溝 の内部コーティングに問題が起こる。 実質的に互いに相補的な二つのピース１及び２の断面は、それぞれ上部及び下 部横断面１１、１２、１３、１４をさらに含む。これらの面のうち、上部横断面 １１及び１３は互いに相補的であるとされ、これは下面１２及び１４にも適用さ れる。さらに、収容空間５及び突出部分６は互いに相補的であるのがよい。 面１１〜１４は二つのピース１及び２がひろがる平面を横切る方向に向けられ 、これらの平面に対してほぼ直角であるのがよい。さらに、二つの上部横断面１ １及び１３の角の境界部はピース１及び２の上部画定面に対して鋭角、好ましく は直角である。この場合、二つの磨耗面４を１ｍｍ又は０．数ｍｍ二つの上部横 断面１１及び１３の外側に延出させるように設計することも可能である。 ピース１及び２は以下のように接合される。図面の左側のピース１が基体上に 固定されているものとすると、床仕上げ部に含まれることになる。図面の右側の ピース２はピース１に対して１５°〜３０°傾斜するようにし、これにより突出 部分６のアーチ型又は円形エッジが収容空間５に向かってフロック９上を容易に すべりこむことができる。突出部分６の収容空間への挿入の際、右側のピース２ は左側のピース１と同一平面になるまで徐々に旋回される。この移動及び旋回が 組み合わされた動作の最中、移動が続くとフロック９は徐々に互いにかみ合うよ うになる。ピース１及び２が共通平面において完全に接合した位置に到達するま で、完全なかみ合いは起こらない。上部横断面１１と１３の隙間を最小化又は完 全になくすために、ピースの移動の最終段階中に右側ピース２の右側エッジに慎 重に衝撃を与えることができ、これによってピースの完全な一体化及びフロック の完全なかみ合いが保証される。 別の実施の形態の説明 図２は、本発明の変更された実施の形態を示す。この実施の形態は、床仕上げ 材のピース１及び２の一体化を最大化するようになされた。しかし、この最大化 は、ピース１及び２の接合が若干弱くなるという犠牲を伴って得られるものであ る。 図１の実施の形態と異なる点は、実質的には、ピース１と２の継ぎ目領域が対 応するビード型突出部分６、６’を収容する二つの溝型収容空間５、５’を有す ることである。図２のピース１及び２の断面は、図１に関して上述したことに全 く類似して配置される上部横断面１１、１３をさらに有する。これに対応して、 継ぎ目領域は下部横断面１２、１４を有し、これらの面は同じ参照番号を有し図 １を参照して考察した下部横断面に完全に類似する。 フロック（単数又は複数）９を保持又はこれに協働するピース１及び２の面は それぞれピースのほぼ中心領域に垂直方向に配置され、ピースがひろがる平面に ほぼ平行である。フロック加工面（単数又は複数）には上述の実施の形態の対応 する面と同じ参照番号７、８が付けられている。 フロック加工面７、８は二つの溝５、５’への画定面の延長部分又は連続部分 とみなしてもよい。 本発明は請求の範囲を逸脱しなければ変更することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．床仕上げ材の隣接ピース（１、２）を接合する構造であって、継ぎ目におい て互いに対向するピース（１、２）のエッジ部分は、一方のピース（１）が、他 方のピース（２）の対応するビード型突出部分（６）を収容する溝型収容空間（ ５）を有し、ピースの少なくとも一方が隣接するピースを接合するために設けら れたフロック（９）を呈するように断面が形成され、収容空間（５）及び突出部 分（６）以外の断面は、フローリングピース（１、２）の両方に互いに対向する 面（７、８）を有し、これらの面の少なくとも一方がフロック加工（９）されて いることを特徴とする、構造。 ２．互いに対向する面は、床仕上げ材の平面にほぼ平行であることを特徴とする 、請求項１記載の構造。 ３．フロック加工（９）は収容空間（５）及び突出部分（６）の画定面の外側に 配置されることを特徴とする、請求項１又は２記載の構造。 ４．互いに対向する面のうち、一方（７）は上方を向き、収容空間（５）を有す るピース（１）に配置され、他方（８）は下方を向き、突出部分（６）を有する ピース（２）に配置されることを特徴とする、請求項１乃至３記載の構造。 ５．互いに対向する面の一方（７）は収容空間（５）の画定面の連続部分として デザインされることを特徴とする、請求項１乃至４記載の構造。 ６．互いに対向する面の他方（８）は突出部分（６）の画定面の連続部分として 配置されることを特徴とする、請求項１乃至５記載の構造。 ７．互いに対向する面（７、８）は両方ともフロック（９）を呈することを特徴 とする、請求項１乃至６記載の構造。 ８．フロック（９）は継ぎ目で互いに合うエッジ部分のほぼ全長に沿って延在す ることを特徴とする、請求項１乃至７記載の構造。 ９．多数の小さなピース（１、２）からなる床仕上げ材であって、対向するエッ ジ部分において、一方のエッジ部分が溝型収容空間（５）を有し、対抗するエッ ジ部分が対応するビード型突出部分（６）を有し、少なくとも一方のエッジ部分 がフロック（９）を有するように断面形成され、収容空間（５）及び突出部分 （６）以外の断面は、ピース（１、２）が接合された場合に、互いに対向する面 （７、８）を有し、これらの少なくとも一方がフロック加工（９）されているこ とを特徴とする、床仕上げ材。 １０．フロック（９）が収容空間（５）及び突出部分（６）の画定面の外側に配 置されることを特徴とする、請求項９記載の床仕上げ材。