JP2001500752A - 歯科用インプラントのための支台マウントシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 歯科用インプラント（５０）のための支台マウント（２０）は、第１の端部（２２）と、反対の第２の端部（２４）と、周囲表面（２６）とともに、長手方向に延びる軸（１２）を有する。支台マウント（２０）は、インプラント駆動工具（７０）を用いて、歯科用インプラント（５０）を、顎骨の、準備された部位に送達するために使用され、さらに、義歯を歯科用インプラント（５０）に固定するために使用される。支台マウントは、支台マウント（２０）をインプラント（５０）に固定するためのねじ（４０）または他の固定具を含む。義歯を、第１の端部（２２）に隣接して支台マウント（２０）に取り付けるための表面（３２）が設けられる。歯科用インプラント駆動工具（７０）からの回転力を支台マウント（２０）を介してインプラント（５０）に伝達するための構造（２８）が設けられる。インプラントキット（１０）は、支台マウント（２０）、インプラント（５０）、および支台ねじを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科用インプラントのための支台マウントシステム 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、歯科用インプラントなどの骨格インプラントに関し、特に、マウン トとしても作用する支台(abutment)を提供する歯科用インプラントに関する。 ２．従来技術の説明 歯科用インプラントは、義歯(dental prosthesis)を、その下に位置する歯科 患者の下顎または上顎中の骨に固定し得るプラットホームを提供するために、用 いられる。典型的な歯根形態(root form)の歯科用インプラントシステムは、そ の下に位置する骨中に準備された部位に設置される歯科用インプラントを用いる 。使い捨てマウントを用いて、インプラントを骨中に設置するために用いられる 挿入工具への接続を提供する。インプラントがねじ山を有するインプラントであ る場合、マウントは、典型的には準備された部位中へインプラントをねじ入れる ために用いられるソケットと係合する六角ナット型面を提供する、典型的には取 り外し可能なインプラントの延長部である。インプラントが部位に係合されると 、マウントを除去し捨てる。カバーねじがインプラントの頂部に固定され、数ヶ 月の間準備された部位の周囲の骨をインプラント内へ成長させることにより、イ ンプラントが骨に固定される。 周囲の骨がインプラントに十分に係合したら、カバーねじが除去され、印象コ ーピング(impression coping)がインプラントに固定される。インプラントおよ び周囲の歯の印象を取り、印象を患者の口腔のインプラント部位周囲の領域のモ デルとして用いることにより、義歯を構築する。次にセメントまたはその他の固 定手段を用いて支台に義歯を固定する。このように、支台は、義歯をインプラン トに固定するためのプラットホームとして作用する。 マウントを捨て、別の支台を得なければならないため、現在の技術には無駄が あり、高価である。 発明の要旨 本発明は、長手方向に延びる軸を有し、第１の端部、反対側の第２の端部、お よび周囲表面を有する、歯科用インプラントのための支台マウントである。支台 マウントは、顎骨の準備された部位へインプラント駆動工具により歯科用インプ ラントを送達するために用いられるとともに、義歯を歯科用インプラントに固定 するための器具としても用いられる。支台マウントは、支台マウントをインプラ ントに固定するためのねじその他の固定具(fastener)を含む。義歯を第１の端部 近傍において支台マウントに取り付けるための面が提供される。インプラント駆 動工具からの回転力を、支台マウントを介してインプラントに伝達するための構 造が設けられる。 本発明の別の局面において、支台マウントの周囲面によって規定される溝が支 台マウントの周囲面の周りに円周状に設けられることにより、義歯を第１の端部 近傍において支台マウントに固定するために用いられるセメント用の取り付け面 を提供する。 本発明のさらに別の局面は、インプラント駆動工具とともに用いられる、歯科 用インプラントキットである。キットは、第１の係合面を規定する山形端部を有 する歯科用インプラントを含む。このキットはまた、第１の端部および反対側の 第２の端部、周囲面、第１の係合面とかみ合う(mate)ように係合可能な第２の係 合面を規定する第２の端部を有する、支台マウントを含む。周囲面は、インプラ ント駆動工具と係合する面を規定する。キットはまた、支台マウントを歯科用イ ンプラントに固定するための面を有することにより、義歯をインプラントに取り 付けるためのプラットホームを提供する。 本発明の追加的な局面は、歯科用インプラントを骨の準備された部位において 配備し(deploy)用いる方法を提供する。歯科用インプラントには、支台マウント が受け取った回転力を歯科用インプラントに伝達する支台マウントが結合されて おり、歯科用インプラントは準備された部位に設置される。インプラント駆動工 具を用いて支台マウントに回転力が加えるられることにより、歯科用インプラン トが準備された部位に回し入れられる。歯科用インプラント中への骨成長を可能 にする予め選択された期間の間だけ支台マウントを歯科用インプラントから除去 することにより、歯科用インプラントを骨に固定する。支台マウントをインプラ ントに再結合した後、歯科用インプラントに固定する。次に、支台マウントに義 歯を固定する。 本発明のさらに別の局面において、インプラント駆動工具を用いて長手方向の 力が支台マウントに加えられることにより、歯科用インプラントを準備された部 位内へ駆動する。 本発明の一つの利点は、インプラントを準備された部位内へ駆動するために用 いられるマウントが、義歯をインプラントに固定するための支台としても用いら れることにより、移植(implantation)のコストを減少させることである。 本発明のもう一つの利点は、直接または間接印象技術の一部として、印象材料 中に固定され得る支台を提供することである。 上記およびその他の利点は、以下の好適な実施態様の説明を、以下の図面とと もに理解することにより明らかになるであろう。しかし、本開示における新規な 概念の趣旨および範囲から逸脱することなく、変形および改変がなされ得るであ ろう。 図面の簡単な説明 図１は、インプラント、支台マウント、支台ねじおよび支台マウントを係合す るソケットの分解正面図である。 図２は、支台マウントおよびソケットの上方前面斜視図である。 図３は、バイアル内にパッケージングされたインプラントキットの断面図であ る。 図４Ａは、歯科用ハンドピースと共に使用されるソケットの第１の実施形態の 部分切取正面図である。 図４Ｂは、インプラントに固定される支台マウントと係合する図４Ａのソケッ トの正面図である。 図５は、ラチェットと共に使用されるソケットの第２の実施形態の前面正面図 である。 図６は、インプラント、および直接印象技法(direct impression technique) の一部として延長ねじを使用する支台マウントの上方前面斜視図である。 好適な実施形態の詳細な説明 本発明の好適な実施形態を以下に詳細に説明する。図面に関して、複数の図面 を通して同一の参照符号は同一の部材を指す。本明細書中の記載およびその後に 続く請求項全体を通して、"a"、"an"および"the"は、そうでないことが文脈によ って明示されている場合を除いて、複数のものを指す場合を含む。また、本明細 書中の記載およびその後に続く請求項全体を通して、"in"（「〜内・中」）の意 味は、そうでないことが文脈によって明示されている場合を除いて、"in"および "on"（「〜上」）を含む。また、「形状相補的(compllmentary inshape)」は、 概ね互換性のある寸法を有することを意味し、必ずしも同一の形状を有するわけ ではない。 図１および図２に示すように、本発明のインプラントキット１０は、歯科用イ ンプラント５０、支台マウント２０および支台ねじ４０を備える。歯科用インプ ラント５０は、図示したねじ型歯根形態歯科用インプラント(screw-type root-f orm dental implant)を含む複数の種類の１つであり得る。図示したように、歯 科用インプラント５０、支台マウント２０および支台ねじ４０は全て共通軸１２ に沿って位置合わせされている。インプラント５０、支台マウント２０および支 台ねじ４０は、ＣＮＣ機械加工プロセスを利用したＡＳＴＭ Ｆ−１３６チタン 合金のようなインプラント用途に適した材料で製造される。当業者には自明であ るように、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料および製造プロセスを使 用し得る。 支台マウント２０は、第１の端部２２、反対の第２の端部２４および外周面２ ６を有する。ソケットのような、インプラント駆動工具７０と係合するための、 少なくとも１つの駆動工具係合面２８が設けられる。係合面２８は、図示したよ うな平坦な弦表面(flat chordal surface)であってもよいし、固定具設計および インプラント歯科学(implantology)の分野において広く公知である他の多くの種 類の駆動工具係合面のいずれであってもよい（例えば、内側六角形部材(interna l hex)が駆動工具としての六角レンチとの係合に使用され得る）。 インプラント５０は、山型端部(crestal end)５２および、山型端部５２に隣 接する第１の回転係合面５４を含む。山型端部５２は、第１の長手方向の開口部 ５６を規定し、その内部には支台ねじ４０を受ける雌ねじを有している。支台マ ウント２０は、第１の回転係合面５４と形状相補的な第２の回転係合面３０を含 む。第１の回転係合面５４は、山型端部５２から延びる（六角形の突出部のよう な）雄多角面(male polygonal surface)であり得る。第２の回転係合面３０は、 これに対応する、第２の端部２４によって規定される雌係合面である。同様に、 第１の回転係合面５４は、雌多角面であり得る。第２の回転係合面３０は、これ に対応する雄多角面である。この他の多くの種類の係合面（非多角面を含む）を 使用しても良好な結果が得られ得ることは自明である。 義歯（図示せず）の接着および印象材料の維持のためにさらなる表面領域を支 台マウント２０上に提供するために、外周面２６によって規定される１つ以上の 溝３２を支台マウント２０に設けることが可能である。支台マウント２０が、補 綴物をインプラント５０に固定する支台としての機能、およびインプラント５０ を準備された骨部位内に入れるマウントとしての機能の両方を果たすので、本発 明は、さらなる再使用不可能なマウントを供給するコストを回避する。 支台マウント２０は、支台ねじ４０によってインプラント５０に締結される。 支台ねじ４０は、ヘッド部４４と、ねじ山部４６と、ねじ山部４６のねじ部を、 インプラント５０の第１の長手方向の開口部５６内のねじ部と整合させるための 非ねじ山整合部４８とを含み得る。ヘッド部４４は、支台ねじ４０をインプラン ト５０の第１の長手方向の開口部５６に締める六角ドライバを受ける内部六角開 口部４２を規定する。支台マウント２０は、その内部を通過する第２の長手方向 の開口部３４を規定し、第２の長手方向の開口部３４は、支台ねじ４０を受ける 。第２の長手方向の開口部３４は、第１の端部２２に向けて開口する広い上部３ ６と、第２の回転係合表面３０に向けて開口する狭い部分３８とを含む。広い上 部３６は、支台ねじ４０のヘッド部４４を受け取るのに十分な直径を有し、狭い 部分３８は、支台ねじ４０のねじ山部４６を受け取るのに十分な直径を有する。 広 い部分３６の長さは、支台ねじ４０と支台マウント２０とが適切にインプラント ５０に取り付けられたときに、ヘッド部４４が支台マウント２０の第１の端部２ ２と実質的に面一になるような長さである。 図３に示すように、インプラント５０と、支台マウント２０と、カバーねじ４ ０とを含むインプラントキット１０は、容器８２とキャップ８４とを含むパッケ ージ８０内で一体的に出荷され得る。容器８２は、ポリエチレンなどのプラスチ ックポリマー、または当該分野で一般に知られている他の適切な材料により形成 され得る。少なくとも１つのタブ９０がキャップ８４から外方に延びて、パッケ ージ８０が平坦な表面に置かれたときに回転することを防止する。 つめ８８は、キャップ８４の内表面の中央から延びている。つめ８８は、支台 マウント２０の第２の長手方向の開口部３４に適合するような形状を有し、それ により、つめ８８はキット１０を保持しインプラント５０のねじ部５８が容器８ ２の内表面に接することを防止する。このことは特に重要である。なぜなら、ね じ部が、アパタイト化合物などのコーティング材でコートされ得、その薄片が容 器８２に接するからである。支台ねじ４０は、多角形状の（例えば六角形状を有 する）プラスチックホルダ９２により適切な位置に保持されて、ホルダおよび支 台ねじ４０が平坦な表面上に置かれた際に回転することを防止する。 図４Ａおよび図４Ｂに示すように、標準の歯科用ハンドピース（図示せず）で 用いられるように設計された一実施形態において、インプラント５０を駆動する ために用いられる駆動工具７０は、支台マウント２０に形状相補的であり支台マ ウント２０に適合する、開口部７６を規定するソケット７４を含む。ソケット７ ４から上方に延びているのは、歯科用ハンドピースに結合するフィッティング７ ２である。本明細書に示すフィッティング７２は、ＩＳＯ１７９１−１標準歯科 用ハンドピースに結合するように設計されている。 別の実施形態においては、図５に示すように、ラチェット（図示せず）で用い るための駆動工具１７０もまた用いられ得る。駆動工具１７０は、本体部１８４ を含み、本体部１８４は、ラチェットを、本体部１８４から下方に延びるソケッ ト１７４と本体部１８４から上方に延びるフィンガナール（finger knurl）１８ ２とに係合させる。凹部１８０が、Ｏリング１８６を受け取るために、本体部１ ８４により規定されている。フィンガーナール１８２は、移植専門家に、手動で インプラントを開始する能力を与えるために供給され得る。ソケット１７４は、 支台マウントに形状相補的である凹部１７６を規定する。凹部１７６は、支台マ ウントがソケット１７４から容易に取り外されることを可能にするスペーサとし て作用するＯリング１７８を備え得る。 図６に示すように、細長いねじ１９０が、直接印象技術において印象ピンとし て用いられるように提供され得る。細長いねじ１９０は、支台マウント２０の第 ２の長手方向の開口部３４に適合し、内部六角などの、細長いねじ１９０を締結 および弛緩する駆動構造１９２を有する。細長いねじ１９０を用いて印象を取る 際に、インプラント５０が骨に差し込まれた後、印象部材（図示せず）が、支台 マウント２０と細長いねじ１９０との周囲に置かれる。細長いねじ１９０は、駆 動構造１９２が印象部材によって覆われないように、印象部材とトレイとに挿入 される。印象部材が一旦セットされると、細長いねじ１９０はインプラント５０ から除去され、印象部材と据え付けられた支台マウント２０とが患者の口から取 り除かれる。支台マウント２０の溝３２は、印象部材による保持を向上させる表 面を提供する。ヒーリングねじ（図示せず）がインプラント５０に取り付けられ ている。 骨がインプラントに取り付けられている間、インプラント５０の周囲の領域の 鋳型が印象部材から形成される。支台マウント２０は、鋳型に適合し得、それに より義歯が支台マウント２０により形成されることが可能になる。支台マウント ２０は、インプラント５０に永久的に取り付けられた場合に最終的に有する、患 者の口に対するのと同一の関係でベースを提供する。駆動工具係合表面２８は、 支台マウント２０の向きがインプラント５０に対して常に一定のままであること を保証する手段を提供する。この機能はさらに、基準点として用いられるマーキ ングを支台マウント２０に機械加工により形成することにより達成され得る。こ のことは、義歯、支台マウント２０、および患者の周囲の歯がほぼ遊びなく適合 することを保証する。 上記の実施形態は、例示的実施形態として示されたものであり、本発明に如何 なる限定を加えることをも意図しない。本発明から逸脱することなく、本明細書 に開示された特定の実施形態から多くの変更がなされ得ることは、容易に理解さ れる。従って、本発明の範囲に、このような改変のすべてを含むことが意図され る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ０８／８２９，７６４ (32)優先日 平成９年３月31日(1997．3．31) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ストロング，ジェイ．トッド アメリカ合衆国 アラバマ 35216，バー ミンガム，ヘザー レーン 3414

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１の端部と、反対の第２の端部と、周囲表面とともに、長手方向に延びる 軸を有し、インプラント駆動工具と、義歯を歯科用インプラントに固定するため の手段とを用いて、顎骨の、準備された部位に送達するための、歯科用インプラ ントのための支台マウントであって、長手方向の軸を有する該歯科用インプラン トがまた、 ａ．該支台マウントを該インプラントに固定するための手段と、 ｂ．該義歯を、該第２の端部に隣接して該支台マウントに取り付けるための手段 と、 ｃ．該インプラント駆動工具からの回転力を、該支台マウントを介して該インプ ラントに伝達するための手段とを含む、支台マウント。 ２．前記支台マウントが、前記第１の端部に向かってテーパ状になっており、そ れにより、円錐台を形成する、請求項１に記載の支台マウント。 ３．前記インプラントが、第１の長手方向の開口部を規定する山形端部を有し、 該開口部の一部分がねじ山を有し、前記支台マウントが、前記第１の端部と前記 第２の端部との間の該支台マウントを貫通する第２の長手方向の開口部を規定し 、前記固定手段が、該第２の長手方向の開口部を通過可能で、且つ、該インプラ ントの該第１の長手方向の開口部の該ねじ山を有する部分と係合可能なねじを含 む、請求項１に記載の支台マウント。 ４．前記インプラントが、第１の回転係合表面を有し、前記回転力伝達手段が、 ａ．前記支台マウントの前記周囲表面上で規定され、前記インプラント駆動工具 と係合するための少なくとも１つのインプラント駆動工具係合表面と、 ｂ．前記第２の端部に隣接する該支台マウント上の第２の回転係合表面であって 、該インプラント上の該第１の回転係合表面と噛み合って係合可能な第２の回転 係合表面とを含み、 それにより、該インプラント駆動工具が、該インプラント駆動工具係合表面上 に回転力を与えると、該支台マウントの該第２の回転係合表面が、該インプラン トの該第１の回転係合表面上に回転力を与えて、該インプラントを、前記準備さ れた部位にねじ込む、請求項１に記載の支台マウント。 ５．前記インプラント駆動工具係合表面が、前記支台マウントの前記周囲表面上 に配置される弦表面である、請求項４に記載の支台マウント。 ６．前記支台マウントが、長手方向の軸を有し、前記弦表面が、該支台マウント の該長手方向の軸に平行である、請求項５に記載の支台マウント。 ７．前記弦表面が、前記支台マウントの前記長手方向の軸に平行でない、請求項 ５に記載の支台マウント。 ８．前記第１の回転係合表面が、第１の多角形表面であり、前記第２の回転係合 表面が、該第１の多角形表面と形状相補的な第２の多角形表面である、請求項４ に記載の支台マウント。 ９．前記第１の多角形表面が、前記インプラントの前記長手方向の軸に沿って延 びる該インプラントの前記山形端部から突出する雄の多角形表面であり、前記第 ２の多角形表面が、前記支台マウントの前記第２の端部によって規定される開口 部であり、該開口部が、該雄の多角形表面と形状相補的な雌の内部多角形表面を 有する、請求項８に記載の支台マウント。 １０．前記第１の多角形表面が、前記インプラントの前記長手方向の軸に沿って 延びる雌の多角形表面であり、前記第２の多角形表面が、該雌の多角形表面と形 状相補的な雄の多角形表面である、請求項８に記載の支台マウント。 １１．前記支台マウントの、前記インプラントとの整列を、使用者に示すための 手段をさらに含む、請求項１に記載の支台マウント。 １２．前記示す手段が、前記支台マウント上の予め選択された場所に印を含み、 該支台マウントが、前記歯科用インプラントに適切に結合されるときに、該印が 、該インプラントの幾何学的特徴と整列される、請求項１１に記載の支台マウン ト。 １３．前記印が、前記支台マウントの前記周囲表面上に配置される平坦な表面を 含む、請求項１２に記載の支台マウント。 １４．第１の端部と、反対の第２の端部と、周囲表面とともに、長手方向に延び る軸を有し、インプラント駆動工具と、義歯を歯科用インプラントに固定するた めの手段とを用いて、顎骨の、準備された部位に送達するための、歯科用インプ ラントのための支台マウントであって、 ａ．該支台マウントを該インプラントに固定するための手段と、 ｂ．該周囲表面によって規定され、該支台マウントの該周囲表面の周りに円周状 に配置され、それにより、該義歯を該第１の端部に隣接して該支台マウントに接 着するために使用されるセメントのための取り付け表面を与える溝と、 ｃ．該インプラント駆動工具からの回転力を、該支台マウントを介して該インプ ラントに伝達するための手段とを含む、支台マウント。 １５．前記支台マウントの印象をとるための手段をさらに含む、請求項１４に記 載の支台マウント。 １６．インプラント駆動工具と共に使用される歯科用インプラントキットであっ て、 ａ．第１の係合表面を規定する山型端部を有する歯科用インプラントと、 ｂ．第１の端部および反対の第２の端部と周囲表面とを有する支台マウントで あって、該第２の端部が該第１の係合表面と噛み合って係合可能な第２の係合表 面を規定し、該周囲表面が該インプラント駆動工具と係合する表面を規定する、 支台マウントと、 ｃ．該支台マウントを該歯科用インプラントに固定する手段であって、これに より、義歯を該インプラントに取り付けるための台を提供する、固定手段と、を 備えた歯科用インプラントキット。 １７．前記インプラントがねじ形態の歯科用インプラントであり、前記第１の係 合表面と前記第２の係合表面とが多角形回転係合表面を備えている、請求項１６ に記載の歯科用インプラントキット。 １８．前記インプラントが回転の長手方向の軸を有し、該インプラントの前記第 １の係合表面が、該回転軸と同心の六角形の突起を備えている、請求項１７に記 載の歯科用インプラントキット。 １９．前記第２の係合表面が、前記第１の係合表面の前記六角形の突起に形状相 補的な、前記支台マウントの前記第２の端部によって規定される空洞部を備えて いる、請求項１８に記載の歯科用インプラントキット。 ２０．前記インプラント駆動工具が、 ａ．該駆動工具を駆動メカニズムに接着する手段と、 ｂ．該接着する手段に接続され、前記支台マウントの前記平坦な表面と係合可 能なソケットと、を備えている、請求項１６に記載の歯科用インプラントキット 。 ２１．前記インプラントが、一部がねじ山を有する第１の長手方向の開口部を規 定する山型端部を有し、前記支台マウントが、前記長軸に沿って貫通する第２の 長手方向の開口部を規定し、前記固定手段が、該第２の長手方向の開口部を貫通 可能であり、また該第１の長手方向の開口部の該ねじ山部と係合可能であるねじ を備えている、請求項１６に記載の歯科用インプラントキット。 ２２．前記支台マウントが前記周囲表面によって規定され、該支台マウントの該 周囲表面の周りに円周状に配置される溝を備え、これにより、前記義歯を該支台 マウントに接着するために使用されるセメントのための取り付け表面を提供する 、請求項１６に記載の歯科用インプラントキット。 ２３．骨の準備された部位に歯科用インプラントを配備および使用する方法であ って、 ａ．支台マウントが受ける任意の回転力が該歯科用インプラントに伝送される ように該歯科用インプラントに結合された該支台マウントを有する、該準備され た部位に配置するステップと、 ｂ．インプラント駆動工具により該支台マウントに回転力を与え、これにより 、該歯科用インプラントを該準備された部位に回転により押し込む、ステップと 、 ｃ．該歯科用インプラント内への骨の成長を可能にする所定の期間の間、該支 台マウントを該歯科用インプラントから取り外し、これにより該歯科用インプラ ントを該骨に接着させる、ステップと、 ｄ．該支台マウントを該インプラントに再結合し、該支台マウントを該歯科用 インプラントに固定するステップと、 ｅ．義歯を該支台マウントに接着するステップと、 を包含する方法。 ２４．前記準備された部位と前記支台マウントとの歯科用の印象をとるステップ をさらに包含する、請求項２３に記載の方法。 ２５．前記インプラントと患者のマウントに隣接する領域との印象をとるステッ プをさらに包含する、請求項２４に記載の方法。 ２６．前記インプラントが前記骨内の前記準備された部位内に配置されると前記 義歯が前記支台マウントおよび周りの歯と適合するように、前記歯科用の印象を 用いて該義歯を作成するステップをさらに包含する、請求項２４に記載の方法。 ２７．骨の準備された部位に歯科用インプラントを配備および使用する方法であ って、 ａ．支台マウントが受ける任意の長手方向の力が該歯科用インプラントに伝送 されるように該歯科用インプラントに結合された該支台マウントを有する歯科用 インプラントを、該準備された部位に配置するステップと、 ｂ．インプラント駆動工具により該支台マウントに長手方向の力を与え、これ により、該歯科用インプラントを該準備された部位に押し込む、ステップと、 ｃ．該歯科用インプラント内への骨の成長を可能にする所定の期間の間、該支 台マウントを該歯科用インプラントから取り外し、これにより該歯科用インプラ ントを該骨に接着させる、ステップと、 ｄ．該支台マウントを該インプラントに再結合し、該支台マウントを該歯科用 インプラントに固定するステップと、 ｅ．義歯を該支台マウントに接着するステップと、 を包含する方法。 ２８．前記準備された部位と前記支台マウントとの歯科用の印象をとるステップ をさらに包含する、請求項２７に記載の方法。 ２９．前記インプラントが前記骨内の前記準備された部位内に配置されると前記 義歯が前記支台マウントおよび周りの歯と適合するように、前記歯科用の印象を 用いて該義歯を作成するステップをさらに包含する、請求項２８に記載の方法。