JP2001359220A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2001359220A
JP2001359220A JP2000174765A JP2000174765A JP2001359220A JP 2001359220 A JP2001359220 A JP 2001359220A JP 2000174765 A JP2000174765 A JP 2000174765A JP 2000174765 A JP2000174765 A JP 2000174765A JP 2001359220 A JP2001359220 A JP 2001359220A
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JP
Japan
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case
wall
locking
connecting portion
locking portion
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JP2000174765A
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English (en)
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Yasuhito Suzuki
康仁 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに着脱自在なケースを容易に取り付ける
ことが可能な電気接続箱を提供する。 【解決手段】 電気接続箱1は裏ケース10と下ケース
5とを備えている。裏ケース10は配線板4を収容す
る。裏ケース10と下ケース5とは互いに係脱自在な係
止部51と係止受け部52とによって互いに着脱自在で
ある。また電気接続箱1はガイド突起53を備えてい
る。ガイド突起53は係止部51と係止受け部52とが
互いに係止するように裏ケース10と下ケース5を案内
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体としての自
動車などに搭載される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車には、一般に、ヘ
ッドランプ及びテールランプなどのランプ類、スタータ
モータ及びエアコンディショナ用のモータ等のモータ
類、などの多種多様な電子機器が搭載されている。
【0003】前述した多種多様な電子機器に電力を供給
するために、前記自動車は、ジャンクションブロックを
適宜箇所に配置してきた。前記ジャンクションブロック
は、プリント基板やブスバーなどを備えた配線板を積層
し、これらの配線板に多数のヒューズやリレー等の各種
の電気回路ユニットを集約して構成されている。
【0004】なお、ジャンクションブロックは、ヒュー
ズ、リレー、ブスバーなどを有することもあることか
ら、ヒューズブロック、リレーボックス、又は総称して
電気接続箱とも呼ばれる。本明細書では、前述したヒュ
ーズブロック、リレーボックス、ジャンクションブロッ
クを、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。この種の一例と
しての電気接続箱101を、図8に示す。
【0005】電気接続箱101は、外郭を形成するケー
ス106と、このケース106内に収容される前述した
配線板と、外郭を形成する下ケース105などを備えて
いる。ケース106は、箱状に形成されている。ケース
106は、外郭を構成する複数の周壁113を備えてい
る。ケース106は平面形状が矩形状に形成されてい
る。
【0006】下ケース105は、略平坦な底壁123と
この底壁123の縁に連なる複数の周壁124と、を備
えている。底壁123は矩形状に形成されている。下ケ
ース105は、支点部150と、互いに係脱可能な係止
部131と係止受け部132とによって、ケース106
の周壁113の縁部に着脱自在となっている。下ケース
105は、周壁113の縁部に取り付けられると、前記
配線板をケース106とともに覆うとともに、前記配線
板に接続されたワイヤハーネス133を外部に導く。
【0007】支点部150は、図9に示すように、回動
係止部151と、回動受け部152と、を備えている。
回動係止部151は、係止部本体154と、鉤部153
と、を備えている。係止部本体154は、下ケース10
5の周壁124の縁部からケース106に向かって延在
している。鉤部153は、係止部本体154から下ケー
ス105の外方向に向かって突出している。
【0008】回動受け部152は、受け部本体155
と、貫通孔156と、を備えている。受け部本体155
は、下ケース105とケース106とが互いに取り付け
られた際に、回動係止部151と合致する位置に配され
ている。受け部本体155は、ケース106の周壁11
3の縁部から下ケース105に向かって延在している。
貫通孔156は、受け部本体155を貫通している。
【0009】係止部131は、下ケース105の周壁1
24の縁部に設けられている。係止部131は、回動係
止部151が設けられた周壁124に相対する周壁12
4に設けられている。係止部131は、周壁124の縁
部から突出した複数のアーム部141と、これらのアー
ム部141の端部を互いに連結した連結部142と、を
備えている。アーム部141は、連結部142が周壁1
24に対し接離自在となるように、弾性変形可能となっ
ている。
【0010】係止受け部132は、ケース106の周壁
113の縁部に設けられている。係止受け部132は、
回動受け部152が設けられた周壁113に相対する周
壁113に設けられている。係止受け部132は、周壁
113から外方向に向かって突出した突起143を備え
ている。
【0011】下ケース105とケース106とを互いに
装着する際には、係止部本体154を受け部本体155
の内側に位置させた状態で、鉤部153を貫通孔156
内に挿入する。このとき、係止部131が設けられた周
壁124の縁部と係止受け部132が設けられた周壁1
13の縁部とは、互いに離間している。
【0012】貫通孔156内に挿入された鉤部153を
中心として、係止部131が設けられた周壁124の縁
部と係止受け部132が設けられた周壁113の縁部と
を互いに近づける方向に、ケース106に対し下ケース
105を回動させる。すると、連結部142と突起14
3とが互いに接触する。係止部131が設けられた周壁
124の縁部と係止受け部132が設けられた周壁11
3の縁部とを、さらに互いに近づける。
【0013】連結部142が突起143を乗り越えるよ
うに、アーム部141が弾性変形する。連結部142が
突起143を乗り越えると、アーム部141の弾性復元
力によって連結部142が突起143に係止した状態を
保つ。こうして、下ケース105とケース106とが互
いに取り付けられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述した電気接続箱1
01では、前記配線板にリレー及びヒューズなどを装着
した後に、下ケース105をケース106に取り付ける
ことがある。この場合、電気接続箱101は、ケース1
06が前述した自動車に装着された後に、下ケース10
5が取り付けられる。
【0015】従来の電気接続箱101は、前述したよう
に、下ケース105をケース106に対し回動させなが
ら、下ケース105とケース106とを互いに装着す
る。一方、前述した自動車は、近年、搭載する装備品の
点数が増加する傾向となっている。
【0016】前述した従来の電気接続箱101を、自動
車に装備する際に、前述した下ケース105とケース1
06を互いに取り付けるために必要が作業スペースを確
保することが困難となる傾向であった。具体的には、前
述したように下ケース105を回動させるために必要な
スペースを確保することが困難となる傾向であった。
【0017】このため、ケース106と下ケース105
とを互いに装着しずらくなる傾向であるとともに、最悪
の場合には、ケース106と下ケース105とが互いに
確実に装着出来ない場合が生じることも考えられる。
【0018】したがって、本発明の目的は、互いに着脱
自在な複数のケースを容易に取り付けることが可能な電
気接続箱を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明の電気接続箱
は、第1の壁を有しかつ外郭を形成する第1のケース
と、外郭を形成しかつ前記第1のケースに着脱自在であ
るとともに前記第1のケースに取り付けられると前記第
1の壁に相対する第2の壁を有した第2のケースと、前
記第2のケースに設けられかつ前記第1のケースに向か
って突出した係止部と、前記第1のケースに設けられか
つ前記第1のケースの外方向に向かって突出した係止受
け部と、を備え、前記第1の壁と第2の壁とが互いに接
離する方向に沿って前記係止部と係止受け部とが互いに
近づいて係止する電気接続箱において、前記係止部と前
記係止受け部とが互いに係止するように前記第1のケー
スと前記第2のケースを案内する案内手段を備えたこと
を特徴としている。
【0020】請求項2に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項1記載の電気接続箱において、前記第1のケース
は前記第1の壁に連なる複数の外壁面を有する箱状に形
成されているとともに、前記係止部は、前記第2のケー
スから前記第1のケースに向かって突出しているととも
に弾性変形可能な複数のアーム部と、これらのアーム部
の前記第2のケースから離れた端部を連結する連結部
と、を備え、前記係止受け部は、前記外壁面から前記第
1のケースの外方向に向かって凸でかつ前記係止部が係
止する際に前記連結部と当接するとともに前記連結部が
係止する突起を備え、前記案内手段は、前記外壁面から
前記第1のケースの外方向に向かって凸でかつ前記係止
部が係止する際に互いの間に前記連結部を位置させる複
数のガイド突起であることを特徴としている。
【0021】請求項3に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項2記載の電気接続箱において、前記ガイド突起
は、それぞれ、前記係止部が係止する際に前記連結部と
当接可能であるとともに、前記第2のケースに近づくの
にしたがって互いの間の間隔を徐々に拡げる方向に傾斜
した傾斜面を備えていることを特徴としている。
【0022】請求項4に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項2または請求項3に記載の電気接続箱において、
ガイド突起は、前記第1のケースと第2のケースとが互
いに着脱される方向に沿って延在していることを特徴と
している。
【0023】請求項1に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、第1の壁と第2の壁とを互いに近づけて、前記
係止部と係止受け部とを互いに係止させて、第1のケー
スと第2のケースとを互いに取り付ける。また、案内手
段が、係止部と係止受け部とが互いに係止するようにケ
ースを案内する。
【0024】請求項2に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、案内手段の複数のガイド突起が、第1のケース
の外壁面より突出しかつ互いの間に係止部の連結部を位
置させる。このため、案内手段は、係止部と係止受け部
とが互いに係止するようにケースをより確実に案内す
る。
【0025】請求項3に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、傾斜面が、係止部が係止受け部に係止する際に
連結部に当接可能であり、第2のケースに近づくのにし
たがって、ガイド突起間の間隔を徐々に拡げる方向に傾
斜している。係止部と係止受け部を係止する際に、連結
部が傾斜面に当接しても、係止部と係止受け部とが互い
に係止するように前記傾斜面がケースを確実に案内す
る。
【0026】請求項4に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、ガイド突起が、第1のケースと第2のケースと
が互いに着脱する方向に沿って延在しているので、係止
部と係止受け部とが互いに係止するようにケースをより
一層確実に案内する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る電気接続箱を図1ないし図7を参照して説明する。本
実施形態にかかる電気接続箱1は、移動体としての自動
車に搭載される。電気接続箱1は、図1に示すように、
箱状に形成されたケース6と、配線板4と、第2のケー
スとしての下ケース5と、を備えている。
【0028】ケース6は、箱状に形成されたケース本体
2と、防水ケース3と、を備えている。ケース本体2
は、裏ケース10と、表ケース11と、を備えている。
裏ケース10は、平坦な底壁12と、この底壁12の周
縁に連なる複数の周壁13と、を備えて、箱状に形成さ
れている。なお、周壁13の外表面13aは、本明細書
に記した外壁面をなしている。
【0029】底壁12は、平面形状が略矩形状に形成さ
れている。底壁12には、複数の図示しないコネクタが
設けられている。これらのコネクタの各端子には、前述
した多種多様な電子機器やバッテリなどの電源などと接
続した電線が電気的に接続している。周壁13は、それ
ぞれ底壁12の縁から立設している。
【0030】また、裏ケース10は、係合受け部32を
備えている。係合受け部32は、周壁13の底壁12か
ら離れた縁部に複数形成されている。係合受け部32
は、周壁13の外表面13aから外方向に向かって突出
している。
【0031】なお、裏ケース10は、本明細書に記した
第1のケースをなしており、底壁12は、本明細書に記
した第1の壁をなしている。また、裏ケース10は、電
気接続箱1の外郭を形成している。
【0032】表ケース11は、平板状に形成されてい
る。表ケース11は、前記底壁12と間隔を存した状態
で、裏ケース10内に収容される。表ケース11は、裏
ケース10内に収容された際に、電気接続箱1の外側に
位置する表面11aに、リレー、ヒューズ、コネクタな
どを装着することのできる装着部17が複数設けられて
いる。
【0033】防水ケース3は、平坦な天井壁18と、こ
の天井壁18の周縁に連なる複数の周壁19と、を備え
て箱状に形成されている。天井壁18は略矩形状に形成
されている。防水ケース3は、複数の係合部31を備え
ている。係合部31は、それぞれ、周壁19の縁部から
裏ケース10に向かって突出している。係合部31は、
係合受け部32に合致する位置に配されている。係合部
31は、それぞれ係合受け部32に係脱自在である。
【0034】防水ケース3は、互いに係脱自在な係合部
31と係合受け部32とによって、その周壁19が前記
裏ケース10の周壁13の縁部に着脱自在となってい
る。防水ケース3は、前記周壁13の縁部に取り付けら
れると、前記表ケース11を前記裏ケース10とともに
覆う。
【0035】配線板4は、裏ケース10の底壁12と表
ケース11との間に配されて、裏ケース10内に収容さ
れる。配線板4は、底壁12と表ケース11とが互いに
接離する方向に沿って互いに積層される複数の絶縁性基
板21と、これら絶縁性基板21の相互間に設けられる
複数の図示しないブスバーと、を備えている。
【0036】絶縁性基板21は、それぞれ、絶縁性を有
する合成樹脂などの材料から構成されている。ブスバー
は、それぞれ導電性を有する金属などの材料から構成さ
れている。ブスバーは、前記表ケース11に向かって突
出したタブ部22aを複数備えている。
【0037】タブ部22aは、絶縁性基板21を貫通し
ている。タブ部22aは、それぞれ、前記底壁12に設
けられるコネクタの各端子と、装着部17それぞれに装
着されるリレーやヒューズなどと接続する。タブ部22
aは、装着部17に装着されるリレーやコネクタと、前
記裏ケース10に取り付けられるコネクタの端子などと
を、予め定められるパターンにしたがって互いに接続す
る。
【0038】下ケース5は、第2の壁としての底壁23
と、この底壁23の周縁に連なる複数の周壁24と、を
備えている。底壁23は、平面形状が矩形状に形成され
ている。周壁24は、底壁23の縁から立設している。
下ケース5は、周壁24が前記裏ケース10の周壁13
それぞれの底壁12寄りの縁部に取付られて、ケース本
体2に取付られる。なお、下ケース6は、電気接続箱1
の外郭を形成している。
【0039】また、本実施形態にかかる電気接続箱1
は、係止部51と、係止受け部52と、案内手段として
のガイド突起53と、を備えている。係止部51は、図
1に示すように、下ケース5に複数設けられている。そ
れぞれの係止部51は、周壁24の底壁23より離れた
縁部に設けられている。係止部51は、底壁23の長手
方向に沿った両縁それぞれから立設した周壁24に、二
つずつ設けられている。
【0040】それぞれの係止部51は、下ケース5が裏
ケース10に取付られる際に、周壁24の底壁23から
離れた縁部から裏ケース10に向かって突出している。
それぞれの係止部51は、図2ないし図4に示すよう
に、一対のアーム部61と、連結部62と、規制カバー
65と、を一体に備えている。
【0041】一対のアーム部61は、それぞれ柱状に形
成されている。一対のアーム部61は、互いに並設され
ている。一対のアーム部61は、それぞれ、前記周壁2
4の縁部から裏ケース10に向かって突出している。
【0042】一対のアーム部61は、それぞれ、周壁2
4即ち下ケース5から離れた端部61aが、前記周壁2
4,13即ち裏ケース10に対し接離するように、弾性
変形可能となっている。
【0043】連結部62は、一対のアーム部61の端部
61aを互いに連結している。連結部62は、周壁24
の縁部に沿った柱状に形成されている。前述した構成に
よって、係止部51は、裏ケース10に向かって突出し
ているとともに、弾性変形可能となっている。
【0044】規制カバー65は、平板部66と、一対の
支持部67とを備えており、周壁24に一体に形成され
ている。平板部66は平面形状が略矩形状に形成されて
いる。平板部66は、略平坦に形成されている。平板部
66は、周壁24と間隔を存して配されている。平板部
66は、周壁24と平行な状態で配されている。平板部
66は、アーム部61の周壁24の外方を覆う位置に配
されている。支持部67は、平板部66と、周壁24の
縁部とを互いに連結している。
【0045】規制カバー65は、底壁12,23が互い
に近づいて係止部51と係止受け部52とが互いに係止
する際、即ち、連結部62が後述する突起63に乗り上
げて係止する際に、その平板部66に、周壁13,24
から離れる方向に変位した連結部62が当接する。規制
カバー65は、平板部66に連結部62が当接して、ア
ーム部61が弾性限界を超えて変形することを防止す
る。規制カバー65は、アーム部61が周壁13,24
から離れる方向に折れ曲がるなどの塑性変形することを
防止する。
【0046】係止受け部52は、図1に示すように、裏
ケース10に複数設けられている。それぞれの係止受け
部52は、周壁13の底壁12寄りの縁部に設けられて
いる。係止受け部52は、底壁12の長手方向に沿った
両縁それぞれから立設した周壁13に、二つずつ設けら
れている。係止受け部52は、それぞれ、底壁12,2
3が互いに相対しかつ周壁13の底壁12寄りの縁部と
周壁24の底壁23から離れた縁部とを互いに近づける
と、それぞれの係止部51に合致する位置に配されてい
る。
【0047】係止受け部52は、図5及び図6に示すよ
うに、突起63を備えている。突起63は、それぞれ外
表面13aから裏ケース10の外方向に向かって凸に形
成されている。突起63は、テーパ面64と端面63a
とを備えている。
【0048】テーパ面64は、外表面13aに対し、下
ケース5から離れるのにしたがって、外表面13aから
離れる方向即ち裏ケース10の外方向に向かって徐々に
傾斜している。テーパ面64は、下ケース5の係止部5
1の連結部62に相対する位置に設けられている。テー
パ面64は、下ケース5と裏ケース10とが互いに取り
付けられる際に、連結部62に当接する位置に設けられ
ている。
【0049】端面63aは、テーパ面64の底壁12よ
り離れた側に連なっている。端面63aは、底壁12に
沿って略平坦に形成されている。端面63aには、連結
部62が係止する。
【0050】ガイド突起53は、図1に示すように、裏
ケース10に複数設けられている。ガイド突起53は、
一つの突起63に対し一対設けられている。これらの一
対のガイド突起53は、互いの間に突起63を挟む位置
に配されている。互いの間に突起63を挟む一対のガイ
ド突起53は、底壁12即ち裏ケース10と下ケース5
とが互いに着脱される方向に対し交差する方向に沿って
互いに間隔を存して配されている。
【0051】それぞれのガイド突起53は、図5及び図
6に示すように、外表面13aから裏ケース10の外方
向に向かって凸に形成されているとともに、裏ケース1
0と下ケース5とが互いに着脱される方向に沿って延在
している。
【0052】それぞれのガイド突起53は、傾斜面68
を備えている。傾斜面68は、ガイド突起53の底壁1
2寄り即ち下ケース5寄りの端部に設けられている。互
いの間に突起63を挟む一対のガイド突起53の傾斜面
68は、底壁12即ち下ケース5に近づくのにしたがっ
て互いの間隔が広がる方向に、裏ケース10と下ケース
5とが互いに着脱する方向に対し傾斜している。
【0053】前述した構成によれば、裏ケース10と下
ケース5とを互いに取り付ける際には、まず、周壁13
の底壁12寄りの縁部と周壁24の底壁23から離れた
縁部とを互いに相対向させるとともに、底壁12,23
を互いに相対向させる。底壁12,23が互いに接離す
る方向に沿って、周壁13の底壁12寄りの縁部と周壁
24の底壁23から離れた縁部とが互いに近づくよう
に、裏ケース10と下ケース5とを互いに近づける。
【0054】図7(A)に示すように、それぞれの係止
部51の連結部62が一対のガイド突起53のうち一方
のガイド突起53の傾斜面68に当接するか、図7
(B)に示すように、連結部62がテーパ面64に当接
する。
【0055】図7(A)に示すように、連結部62が一
方のガイド突起53の傾斜面68に当接すると、底壁1
2,23が互いに近づくように裏ケース10と下ケース
5とを互いに近づけると、連結部42が当接した傾斜面
44に沿って案内されて、図7(B)に示すように、連
結部62がテーパ面64に当接する。
【0056】さらに、裏ケース10と下ケース5とを互
いに近づけていくと、連結部62がテーパ面64に沿っ
て案内されて、連結部62即ち端部61aが周壁13,
24から離れるように、アーム部61が弾性変形する。
連結部62が、テーパ面64を乗り越えようとする。
【0057】連結部62がテーパ面64即ち突起63を
乗り越えると、図7(C)に示すように、アーム部61
の弾性復元力によって、連結部62が端面63aに係止
する。そして、裏ケース10と下ケース5とが互いに取
り付けられる。このように、前述したガイド突起53
は、係止部51と係止受け部52とが互いに係止するよ
うに、裏ケース10と下ケース5を案内する。互いの間
に突起63を挟む一対のガイド突起53は互いの間に連
結部62を位置させる。
【0058】本実施形態によれば、相対向させた底壁1
2,23を互いに近づけて、裏ケース10と下ケース5
とを互いに取り付ける。裏ケース10と下ケース5とを
相対的に回動させることによって取り付ける場合に比
べ、取り付ける際に必要な作業スペースを抑制できる。
【0059】また、ガイド突起53が、係止部51と係
止受け部52とが互いに係止するように、連結部62な
どを案内する。即ち、ガイド突起53が、係止部51と
係止受け部52とが互いに係止するように、裏ケース1
0と下ケース5を案内する。このため、裏ケース10と
下ケース5とを互いに取り付ける際にかかる手間を抑制
できるとともに、容易に、裏ケース10と下ケース5と
を互いに取り付けることができる。
【0060】一対のガイド突起53の間に連結部62を
位置させるので、係止部51と係止受け部52とが互い
に係止するように、裏ケース10と下ケース5を案内す
る。したがって、より確実に裏ケース10と下ケース5
とを互いに取り付ける際に必要な作業スペースを抑制で
き、裏ケース10と下ケース5とをより確実で容易に互
いに取り付けることができる。
【0061】一対のガイド突起53の傾斜面68が、下
ケース5に近づくのにしたがって、ガイド突起53間の
間隔を徐々に拡げる方向に傾斜しているので、連結部6
2がガイド突起53間に位置するようにケース10,5
を確実に案内する。したがって、より一層確実に裏ケー
ス10と下ケース5とを互いに取り付ける際に必要な作
業スペースを抑制でき、裏ケース10と下ケース5とを
より一層確実でより一層容易に互いに取り付けることが
できる。
【0062】さらに、ガイド突起53は、ケース10,
5が互いに着脱する方向に沿って延在しているので、係
止部51と係止受け部52とが係止するように、ケース
10,5をより一層確実に案内する。したがって、互い
に着脱自在な裏ケース10と下ケース5とをより一層容
易に取り付けることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、第1の壁と第2の壁とを互いに近づけ
て、第1のケースと第2のケースとを互いに取り付け
る。第1のケースと第2のケースとを相対的に回動させ
ることによって取り付ける場合に比べ、第1のケースと
第2のケースとを互いに取り付ける際に必要となる作業
スペースを抑制できる。
【0064】さらに、案内手段が係止部と係止受け部と
が互いに係止するように、第1のケースと第2のケース
を案内するので、第1のケースと第2のケースとを互い
に取り付ける際にかかる手間を抑制できる。したがっ
て、互いに着脱自在な第1のケースと第2のケースを容
易に取り付けることができる。
【0065】請求項2に記載の本発明によれば、第1の
ケースと第2のケースとを互いに取り付ける際に、複数
のガイド突起相互間に係止部の連結部を位置させる。案
内手段は、係止部と係止受け部とが互いに係止するよう
に、第1のケースと第2のケースを確実に案内する。
【0066】このため、第1のケースと第2のケースと
を互いに取り付ける際に必要となる作業スペースを抑制
できることにくわえ、第1のケースと第2のケースとを
より確実で容易に互いに取り付けることができる。した
がって、互いに着脱自在な第1のケースと第2のケース
を容易に取り付けることができる。
【0067】請求項3に記載の本発明によれば、係止部
と係止受け部を係止する際に、連結部が当接しても、傾
斜面が互いに係止するように係止部と係止受け部とを確
実に案内する。このため、第1のケースと第2のケース
とを互いに取り付ける際に必要となる作業スペースを抑
制できることにくわえ、第1のケースと第2のケースと
をより確実で容易に互いに取り付けることができる。し
たがって、互いに着脱自在な第1のケースと第2のケー
スを容易に取り付けることができる。
【0068】請求項4に記載の本発明によれば、ガイド
突起が、第1のケースと第2のケースとが互いに着脱す
る方向に沿って延在しているので、案内手段は互いに係
止するように係止部と係止受け部とをより一層確実に案
内する。このため、第1のケースと第2のケースとを互
いに取り付ける際に必要となる作業スペースを抑制でき
ることにくわえ、第1のケースと第2のケースとをより
確実で容易に互いに取り付けることができる。したがっ
て、互いに着脱自在な第1のケースと第2のケースを容
易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱を分解し
て示す斜視図である。
【図2】図1中のII部分を拡大して示す平面図であ
る。
【図3】図2中のIII―III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2中のIV―IV線に沿う断面図である。
【図5】図1中のV部分を拡大して示す平面図である。
【図6】図2中のVI―VI線に沿う断面図である。
【図7】同実施形態の電気接続箱の係止部と係止受け部
とが互いに係止する過程を示す説明図である。
【図8】従来の電気接続箱を示す説明図である。
【図9】図8に示された支点部を拡大して示す断面図で
ある。
【符号の説明】 1 電気接続箱 5 下ケース(第2のケース) 10 裏ケース(第1のケース) 12 底壁(第1の壁) 13a 外表面(外壁面) 23 底壁(第2の壁) 51 係止部 52 係止受け部 53 ガイド突起(案内手段) 61 アーム部 61a 端部 62 連結部 63 突起 68 傾斜面
フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AB02 AB14 AB20 AB22 AB54 AB59 BA02 BA08 BB04 BB22 BC03 BC04 BC06 BC07 BD03 CA08 EA03 EA18 EC12 ED03 ED12 ED13 ED14 ED23 ED27 FA02 FA08 FA09 GA06 GA46 GA53 GB93 GB94 5G361 AA06 AB09 AC02 AC04 AD02 AE01 BA01 BA03 BB02 BC01 BC02 BC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の壁を有しかつ外郭を形成する第1
    のケースと、外郭を形成しかつ前記第1のケースに着脱
    自在であるとともに前記第1のケースに取り付けられる
    と前記第1の壁に相対する第2の壁を有した第2のケー
    スと、前記第2のケースに設けられかつ前記第1のケー
    スに向かって突出した係止部と、前記第1のケースに設
    けられかつ前記第1のケースの外方向に向かって突出し
    た係止受け部と、を備え、前記第1の壁と第2の壁とが
    互いに接離する方向に沿って前記係止部と係止受け部と
    が互いに近づいて係止する電気接続箱において、 前記係止部と前記係止受け部とが互いに係止するように
    前記第1のケースと前記第2のケースを案内する案内手
    段を備えたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記第1のケースは前記第1の壁に連な
    る複数の外壁面を有する箱状に形成されているととも
    に、 前記係止部は、前記第2のケースから前記第1のケース
    に向かって突出しているとともに弾性変形可能な複数の
    アーム部と、これらのアーム部の前記第2のケースから
    離れた端部を連結する連結部と、を備え、 前記係止受け部は、前記外壁面から前記第1のケースの
    外方向に向かって凸でかつ前記係止部が係止する際に前
    記連結部と当接するとともに前記連結部が係止する突起
    を備え、 前記案内手段は、前記外壁面から前記第1のケースの外
    方向に向かって凸でかつ前記係止部が係止する際に互い
    の間に前記連結部を位置させる複数のガイド突起である
    ことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記ガイド突起は、それぞれ、前記係止
    部が係止する際に前記連結部と当接可能であるととも
    に、前記第2のケースに近づくのにしたがって互いの間
    の間隔を徐々に拡げる方向に傾斜した傾斜面を備えてい
    ることを特徴とする請求項2記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 ガイド突起は、前記第1のケースと第2
    のケースとが互いに着脱される方向に沿って延在してい
    ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電
    気接続箱。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102842873A (zh) * 2011-06-21 2012-12-26 矢崎总业株式会社 盒主体
JP2019047603A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 矢崎総業株式会社 電気配線ブロック接合体、電気接続箱及びワイヤハーネス

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