JP4600293B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
例えば、特開2003−9349号公報(特許文献1)では、図7に示す電気接続箱1では、カバー2の斜面2aあるいは上面2bを押圧することによって、箱本体3に対しカバー2が下方にスライドしていき、カバー2の下端縁から突設している係止孔2cと箱本体3の係止爪3aとが係止され、カバー2が箱本体3に固定される構成とされている。
また、特開平8−9532号公報(特許文献2)の電気接続箱4では、図8に示すように、カバー5の上面5aを押すことによって、カバー5の外周壁から突設している突起爪5bとボックス本体6に設けられたロック部6aとが係止される構成とされている。
特許文献2でも、突起爪5bから離れているカバー5の上面5aを押圧するので、外周壁の撓みに押圧力が使われ、実際に突起爪5bおよびロック部6aに伝わる押圧力が小さくなり、完全にロックできずロック不良となる可能性がある。
前記ロック結合されるケース本体あるいはアッパーカバーの周壁の下端にロック部を設けている一方、前記ロアカバーの周壁の上端に前記ロック部と嵌合する被ロック部を設け、
前記被ロック部の配置位置の下方の周壁を傾斜させて傾斜壁としており、該傾斜壁から内方へ水平方向に屈曲させた後に下向き垂直方向に屈折させた形状としたロック操作用の窪み部を設け、前記水平方向への屈曲で形成した平面部を押圧面とし、前記窪み部から前記被ロック部に対して嵌合方向への押圧力を負荷できる構成としていることを特徴とする電気接続箱を提供している。
前記のように、ロアカバーの周壁の上端に被ロック部を設け、該被ロック部の配置位置の下方の周壁は傾斜しており、前記ロック操作用の窪み部は前記傾斜した周壁から内方へと水平方向へと屈曲させた後に下向き垂直方向へと屈曲させた形状とし、前記水平方向への屈曲で形成した平面部を押圧面としている。
また、周壁を水平方向に叩いて垂直面を形成しているので、周壁の強度増加にもつながり、剛性を高めることができる。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示す。自動車に搭載される電気接続箱は、ジャンクションボックス、リレーボックス或いはヒューズボックス等の電気接続箱10からなり、本実施形態ではリレーボックスからなる。
電気接続箱10は、ケース本体11にアッパーカバー20とロアカバー12とを夫々ロック結合して組み立てている。
ケース本体11の4面の周壁11aは全ての垂直壁からなり、これら周壁11aの上端をアッパーカバー20とロック結合し、下端をロアカバー12とロック結合している。
前記窪み部12eは傾斜壁12cから内方へと水平方向に屈曲させた後に下向き垂直方向へと屈曲させた形状とし、水平方向への屈曲で形成した面を平面部12f、前記垂直方向に屈曲させた面を垂直部12gとしている。ロアカバー12のロック枠12bをケース本体11のロック爪11bに嵌合する方向は、図1の矢印の方向D1となる。よって、窪みの平面部12fはロック爪11bとロック枠12bを嵌合する際の押圧面となる。なお、窪み部12eは作業員の親指が挿入できる程度の小さい窪みでよい。
また、ロック枠12bと押圧面である平面部12fが近接し上部垂直部12xの寸法が短いため、押圧力による上部垂直部12xの撓みが小さく、実際に負荷した押圧力が直接的にロック枠12bに減少することなく伝えることができ、半嵌合等のロック不良を防ぐことができる。
コ字状のロック枠12bの両側枠12b−1と12b−2の基部に連続する押込枠12kを設けている。この押込枠12kはロック操作用の窪み部12eの平面部12fと略同一平面上に位置する。
第2実施形態では、ロアカバー12にはロック枠12bの下部の斜面壁12cに第1実施形態と同一の窪み部12eを設けていると共に、傾斜壁ではなく他の垂直壁12aにもロック枠12b直下の上部垂直部12xを介してロック操作用の窪み部12hを設けている。該窪み部12hでは窪ませた水平部12jの先端から下向きの垂直部12iを底壁12dまで延在させた形状としている。
前記窪み部12hの上方の上部垂直部12xは短くし、窪み部12hの水平部12jはロック枠12bの下方に近接して位置し、ロック爪11bと嵌合する際の押圧面としている。 ケース本体11を含め、他の構成を第1実施形態と同一としている。
また、周壁12aに窪ませた垂直部12iを設けているため、周壁12aの強度増加につながり、剛性を高めることができる。
第3実施形態では、ロアカバー12の内部にケース本体を収容固定し、該ロアカバー12とアッパーカバー20とをロック結合している。
ロアカバー12側のロック枠12bは垂直壁の上端に設けている一方、アッパーカバー20の周壁に傾斜壁20dが設けられている。この傾斜壁20dが始まる位置に、内方へと屈曲させた窪み部20eを設けている。該窪み部20eは傾斜壁20dから内方へと水平方向に屈曲させた後に上向き垂直方向へと屈曲させた形状とし、水平方向への屈曲で形成した面を平面部20fとし、前記垂直方向に屈曲させた面を垂直部20gとしている。
ロアカバー12のロック枠12bをアッパーカバー20のロック爪20bに嵌合する方向は図6中での矢印方向D1となり、アッパーカバー20のロック爪20bをロアカバー12のロック枠12bに嵌合する方向は図6中で矢印方向D5となる。
ロアカバー12は第1実施形態と同一の窪み部12eを備えている。
この場合、ロアカバー12を固定した状態で、アッパーカバー20を上方から被せ、窪み部20eの平面部20fを下方向に押圧して、ロック爪20bをロック枠12bに係止して、ロック結合している。
11 ケース本体
11a 周壁
11b ロック爪(ロック部)
11c 上壁
12 ロアカバー
12a 周壁
12b ロック枠(被ロック部)
12c 傾斜壁
12d 底壁
12e、12h 窪み部
12f 平面部
12g 垂直部
20 アッパーカバー
20b ロック爪
D1 嵌合方向
D2 押圧方向
Claims (3)
- ケース本体とロアカバーとアッパーカバーを備え、前記ケース本体がロアカバーとアッパーカバーとに夫々ロック結合され、あるいはロアカバーとアッパーカバーとがロック結合されると共にその内部に前記ケース本体を収容している自動車に搭載される電気接続箱であって、
前記ロック結合されるケース本体あるいはアッパーカバーの周壁の下端にロック部を設けている一方、前記ロアカバーの周壁の上端に前記ロック部と嵌合する被ロック部を設け、
前記被ロック部の配置位置の下方の周壁を傾斜させて傾斜壁としており、該傾斜壁から内方へ水平方向に屈曲させた後に下向き垂直方向に屈折させた形状としたロック操作用の窪み部を設け、前記水平方向への屈曲で形成した平面部を押圧面とし、前記窪み部から前記被ロック部に対して嵌合方向への押圧力を負荷できる構成としていることを特徴とする電気接続箱。 - 前記電気接続箱はジャンクションボックス、リレーボックス或いはヒューズボックスからなり、前記ケース本体の垂直壁の下端にロック部を設けている請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記ロアカバーの内部はワイヤハーネス収容用として深底とされており、底壁から垂直に立設する周壁の上部側に外方へと水平方向へ屈曲するロック操作用の窪み部を設け、該窪み部の外端から上向き垂直壁を連続させ、その上端に被ロック部を設けている請求項2に記載の電気接続箱。
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