JP2001218335A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2001218335A
JP2001218335A JP2000026037A JP2000026037A JP2001218335A JP 2001218335 A JP2001218335 A JP 2001218335A JP 2000026037 A JP2000026037 A JP 2000026037A JP 2000026037 A JP2000026037 A JP 2000026037A JP 2001218335 A JP2001218335 A JP 2001218335A
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JP2000026037A
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Masahiro Makino
匡宏 牧野
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに着脱自在なケースが、取り付けられた
か否かを確実に把握することが可能な電気接続箱を提供
する。 【解決手段】 電気接続箱1は防水ケース3と裏ケース
10と係止部31と係止受け部32と当接部33とを備
えている。係止部31と係止受け部32とは互いに係止
して防水ケース3と裏ケース10とを装着する。係止部
31は弾性変形可能な一対のアーム部41と連結部42
とを備えている。係止受け部32は傾斜面44を有する
突起43を備えている。突起43は裏ケース10の外表
面13aから凸である。傾斜面44は連結部42と当接
する。当接部33は外表面13aから突出している。当
接部33は当接面33aを備えている。係止部31と係
止受け部32とが係止するとアーム部41が当接面33
aに当接して音を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体としての自
動車などに搭載される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車には、一般に、ヘ
ッドランプ及びテールランプなどのランプ類、スタータ
モータ及びエアコンディショナ用のモータ等のモータ
類、などの多種多様な電子機器が搭載されている。
【0003】前述した多種多様な電子機器に電力を供給
するために、ジャンクションブロックを、自動車の適宜
箇所に配置してきた。ジャンクションブロックは、プリ
ント基板やブスバーなどを備えた配線板を積層し、これ
らの配線板に多数のヒューズやリレー等の各種の電気回
路ユニットを集約して構成されている。
【0004】なお、ジャンクションブロックは、ヒュー
ズ、リレー、ブスバーなどを有することもあることか
ら、ヒューズブロック、リレーボックス、又は総称して
電気接続箱とも呼ばれる。本明細書では、前述したヒュ
ーズブロック、リレーボックス、ジャンクションブロッ
クを、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。この種の一例と
しての電気接続箱101の一部を、拡大して図8に示
す。
【0005】電気接続箱101は、ケースと、このケー
ス内に収容される前述した配線板と、を備えている。ケ
ースは、互いに脱着自在なケース本体と、防水ケース1
03(図8に示す)などを備えている。ケース本体は、
裏ケース110(図8に示す)と表ケースとを備えてい
る。裏ケース110は、平坦な底壁と、この底壁の縁に
連なる複数の周壁113(図8に示す)と、を備えた箱
状に形成されている。裏ケース110は、その内部に前
述した配線板を収容する。
【0006】表ケースは、平板状に形成されかつリレ
ー、ヒューズ、コネクタなどを装着可能な装着部が複数
設けられている。表ケースは、前記した裏ケース110
の底壁に対し間隔を存した状態で、前記裏ケース110
内に収容される。
【0007】防水ケース103は、平坦な天井壁と、こ
の天井壁の縁に連なる複数の第2周壁119(図8に示
す)と、を備えている。防水ケース103は、図8に示
すように、互いに係脱可能な係止部131と係止受け部
132とによって、前記裏ケース110の周壁113の
縁部に着脱自在となっている。防水ケース103は、前
記周壁113の縁部に取り付けられると、前記表ケース
を、裏ケース110とともに覆う。
【0008】前記係止部131は、防水ケース103の
第2周壁119の縁部に設けられている。前記係止部1
31は、前記第2周壁119の縁部から突出した複数の
アーム部141と、これらのアーム部141の端部を互
いに連結した連結部142と、を備えている。アーム部
141は、前記連結部142が第2周壁119に対し接
離自在とするように、弾性変形可能となっている。係止
受け部132は、前記裏ケース110の周壁113の縁
部に設けられている。係止受け部132は、周壁113
から外方向に向かって突出した突起143を備えてい
る。
【0009】前記防水ケース103と裏ケース110と
を互いに装着する際には、互いの周縁を近づける方向に
移動させて、前記係止部131のアーム部141を連結
部142が係止受け部132の突起143を乗り越える
ように弾性変形させる。連結部142が突起143を乗
り越えると、アーム部141の弾性復元力によって連結
部142が突起143に係止した状態を保つこととなっ
て、防水ケース103と裏ケース110とが互いに取り
付けられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した電気接続箱1
01において、前記表ケースの各装着部にリレー及びヒ
ューズなどを装着した後に前記防水ケース103を裏ケ
ース110即ちケース本体に取り付ける。このため、電
気接続箱101は、前述した自動車に搭載された後に、
前記防水ケース103が裏ケース110即ちケース本体
に取り付けられることが多い。
【0011】一方、前記係止部131と係止受け部13
2とが互いに係止して、防水ケース103が裏ケース1
10即ちケース本体に装着された否かは、作業者が目視
にて確認する。しかしながら、自動車に装着された後で
は、前記電気接続箱101の周囲にも多数の部品が組み
付けられた状態となっているため、前記係止部131と
係止受け部132が互いに確実に係止したか否かを確認
することは困難であった。
【0012】このため、この種の電気接続箱が組み付け
られた自動車の走行中などに、前記防水ケース103と
裏ケース110即ちケース本体とが互いに外れる恐れが
あった。
【0013】したがって、本発明の目的は、互いに着脱
自在な複数のケースが、互いに取り付けられたか否かを
確実に把握することが可能な電気接続箱を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明の電気接続箱
は、外郭を形成する第1のケースと、外郭を形成しかつ
前記第1のケースに着脱自在な第2のケースと、前記第
2のケースに設けられかつ前記第1のケースに向かって
突出した係止部と、前記第1のケースに設けられかつ前
記係止部が係止する係止受け部と、を備えた電気接続箱
において、前記係止部は前記係止受け部に係止する際に
弾性変形するとともに、前記係止部が前記係止受け部に
係止すると、前記係止部の弾性復元力によってこの係止
部が当接する当接部を備えたことを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項1記載の電気接続箱において、前記第1のケース
は複数の外壁面を有する箱状に形成されているととも
に、前記係止部は、前記第2のケースから前記第1のケ
ースに向かって突出しているとともに弾性変形可能な複
数のアーム部と、これらのアーム部の前記第2のケース
から離れた位置の端部を連結する連結部と、を備え、前
記係止受け部は、前記外壁面から前記第1のケースの外
方向に向かって凸でかつ前記係止部が係止する際に前記
連結部と当接するとともに前記連結部が係止する突起を
備え、前記当接部は、前記外壁面から前記第1のケース
の外方向に向かって突出しているとともに、前記係止部
が前記係止受け部に係止すると前記アーム部が当接する
当接面を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項2記載の電気接続箱において、前記突起は、前記
係止部が係止する際に前記連結部と当接するとともに、
前記第2のケースから離れるのにしたがって前記外壁面
から前記第1のケースの外方向に向かって徐々に傾斜し
た傾斜面を備えていることを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項2または請求項3に記載の電気接続箱において、
前記係止部は、前記アーム部と前記第2のケースとに亘
って設けられかつ前記係止受け部に係止すると前記当接
面に当接する第2当接部を備えたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項5に記載の本発明の電気接続箱は、
請求項2ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の電
気接続箱において、前記第1及び第2のケースが互いに
着脱する方向に対し交差する方向に沿った前記当接部の
第1の幅が、前記第1及び第2のケースが互いに着脱す
る方向に対し交差する方向に沿った前記係止部の第2の
幅より、大きいことを特徴としている。
【0019】請求項1に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、係止部が係止受け部に係止する際に係止部が弾
性変形する。そして、係止部に生じる弾性復元力によっ
て係止部と当接部とが互いに当接するので、係止部が係
止受け部に係止すると音を発する。
【0020】請求項2に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、係止部が係止受け部に係止する際に係止部のア
ーム部が弾性変形する。そして、アーム部に生じる弾性
復元力によってアーム部と当接部の当接面とが互いに当
接するので、係止部の連結部が係止受け部の突起に係止
すると、音を発する。
【0021】請求項3に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、傾斜面が第2のケースから離れるのにしたがっ
て外壁面から外方向に向かって傾斜しているため、係止
部が係止受け部に係止するのにしたがって、連結部が外
壁面の外方向即ち外壁面から徐々に離れるように、アー
ム部が弾性変形する。このため、アーム部に生じる弾性
復元力によってアーム部と当接面とがより確実に当接す
ることとなり、連結部が突起に係止すると音をより確実
に発する。
【0022】請求項4に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、係止部の第2当接部が、係止部が係止受け部に
係止すると、当接面に当接する。このため、係止部が係
止受け部に係止した際により大きな音を発する。
【0023】請求項5に記載した本発明の電気接続箱に
よれば、当接部の第1の幅が係止部の第2の幅より大き
いので、係止受け部に係止すると係止部がより確実に当
接部に当接することとなり音をより一層確実に発する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る電気接続箱を図1ないし図7を参照して説明する。本
実施形態にかかる電気接続箱1は、移動体としての自動
車に搭載される。電気接続箱1は、図1に示すように、
箱状に形成されたケース6と、配線板4と、下カバー5
と、を備えている。
【0025】ケース6は、箱状に形成されたケース本体
2と、防水ケース3と、を備えている。ケース本体2
は、裏ケース10と、表ケース11と、を備えている。
裏ケース10は、平坦な底壁12と、この底壁12の周
縁に連なる複数の周壁13と、を備えて、箱状に形成さ
れている。なお、周壁13の外表面13aは、本明細書
に記した外壁面をなしている。
【0026】底壁12は、平面形状が略矩形状に形成さ
れている。底壁12には、複数の図示しないコネクタが
設けられている。これらのコネクタの各端子には、前述
した多種多様な電子機器やバッテリなどの電源などと接
続した電線が電気的に接続している。なお、この裏ケー
ス10は、本明細書に記した第1のケースをなしてい
る。
【0027】表ケース11は、平板状に形成されてい
る。表ケース11は、前記底壁12と間隔を存した状態
で、裏ケース10内に収容される。表ケース11は、裏
ケース10内に収容された際に、電気接続箱1の外側に
位置する表面11aに、リレー、ヒューズ、コネクタな
どを装着することのできる装着部17が複数設けられて
いる。
【0028】防水ケース3は、平坦な天井壁18と、こ
の天井壁18の周縁に連なる複数の周壁19と、を備え
て箱状に形成されている。天井壁18は略矩形状に形成
されている。防水ケース3は、後述する互いに係脱自在
な係止部31と係止受け部32とによって、その周壁1
9が前記裏ケース10の周壁13の縁部に着脱自在とな
っている。
【0029】防水ケース3は、前記周壁13の縁部に取
り付けられると、前記表ケース11を前記裏ケース10
とともに覆う。なお、防水ケース3は、本明細書に記し
た第2のケースをなしている。また、防水ケース3及び
裏ケース10は、電気接続箱1の外郭を形成している。
【0030】配線板4は、裏ケース10の底壁12と表
ケース11との間に配されて、裏ケース10内に収容さ
れる。配線板4は、底壁12と表ケース11とが互いに
接離する方向に沿って互いに積層される複数の絶縁性基
板21と、これら絶縁性基板21の相互間に設けられる
複数の図示しないブスバーと、を備えている。
【0031】絶縁性基板21は、それぞれ、絶縁性を有
する合成樹脂などの材料から構成されている。ブスバー
は、それぞれ導電性を有する金属などの材料から構成さ
れている。ブスバーは、前記表ケース11に向かって突
出したタブ部22aを複数備えている。
【0032】タブ部22aは、それぞれ、前記底壁12
に設けられるコネクタの各端子と、装着部17それぞれ
に装着されるリレーやヒューズなどと接続する。タブ部
22aは、装着部17に装着されるリレーやコネクタ
と、前記裏ケース10に取り付けられるコネクタの端子
などとを、予め定められるパターンにしたがって互いに
接続する。タブ部22aは、絶縁性基板21を貫通して
いる。
【0033】下カバー5は、底壁23と、この底壁23
の周縁に連なる複数の周壁24と、を備えている。周壁
24が前記裏ケース10の周壁13それぞれの底壁12
寄りの縁部に取付られて、下カバー5は、ケース本体2
に取付られる。
【0034】また、本実施形態にかかる電気接続箱1
は、係止部31と、係止受け部32と当接部33と、第
2当接部34と、を備えている。係止部31は、図1に
示すように、防水ケース3に複数設けられている。それ
ぞれの係止部31は、周壁19の縁部に設けられてい
る。係止部31は、前記防水ケース3の複数の周壁19
のうち天井壁18の長手方向に沿った周壁19に、二つ
設けられている。
【0035】それぞれの係止部31は、図2、図5及び
図6に示すように、一対のアーム部41と、連結部42
と、を一体に備えている。一対のアーム部41は、それ
ぞれ柱状に形成されている。一対のアーム部41は、互
いに並設されている。一対のアーム部41は、それぞ
れ、前記周壁19の縁部から裏ケース10に向かって突
出している。
【0036】一対のアーム部41は、それぞれ、周壁1
9即ち防水ケース3から離れた位置の端部41aが、前
記周壁19,13即ち裏ケース10に対し接離するよう
に、弾性変形可能となっている。
【0037】連結部42は、一対のアーム部41の端部
41aを互いに連結している。連結部42は、周壁19
の周縁に沿った柱状に形成されている。前述した構成に
よって、係止部31は、裏ケース10に向かって突出し
ているとともに、弾性変形可能となっている。
【0038】当接部33は、図1に示すように、裏ケー
ス10に複数設けられている。ぞれぞれの当接部33
は、防水ケース3が裏ケース10に取り付けられた際
に、前記係止部31に合致する位置に設けられている。
それぞれの当接部33は、周壁13の縁部に設けられて
いる。係止部31は、前記裏ケース10の複数の周壁1
3のうち底壁12の長手方向に沿った周壁13に、二つ
設けられている。
【0039】それぞれの当接部33は、図2及び図4に
示すように、前記周壁13の外表面13aから裏ケース
10即ち電気接続箱1の外方向に向かって突出してい
る。それぞれの当接部33は、前記外表面13aから離
れた位置の端部に略平坦な当接面33aを備えている。
当接面33aは、外表面13aに沿って形成されてい
る。
【0040】当接部33の前記底壁12の長手方向に沿
った第1の幅L1が、前記係止部31の天井壁18の長
手方向に沿った第2の幅L2より大きく形成されてい
る。なお、第1の幅L1及び第2の幅L2は、防水ケー
ス3と裏ケース10とが互いに着脱する方向に対し交差
する方向に沿っている。また、それぞれの当接部33
は、係止部31と係止受け部32とが互いに係止する
と、当接面33aがそれぞれのアーム部41に相対向す
る位置に設けられている。
【0041】係止受け部32は、図1に示すように、前
記当接部33の当接面33aそれぞれに一つずつ設けら
れている。係止受け部32は、図2ないし図4に示すよ
うに、突起43を備えている。突起43は、当接部33
の当接面33aから裏ケース10の外方向に向かって凸
に形成されている。
【0042】即ち、突起43は、周壁13の外表面13
aから裏ケース10の外方向に向かって凸に形成されて
いる。突起43は、底壁12の長手方向即ち防水ケース
3と裏ケース10とが互いに着脱する方向に対し交差す
る方向に沿った当接面33aの中央に設けられている。
突起43は、傾斜面44を備えている。
【0043】傾斜面44は、外表面13a即ち防水ケー
ス3と裏ケース10とが互いに着脱する方向に対し交差
する方向に対し、周壁13の縁部即ち防水ケース3から
離れるのにしたがって、周壁13の外表面13aから離
れる方向即ち外表面13aから裏ケース10の外方向に
向かって徐々に傾斜している。傾斜面44は、防水ケー
ス3即ち係止部31に相対する位置に設けられている。
傾斜面44は、防水ケース3と裏ケース10とが互いに
取り付けられる際に、連結部42に当接する位置に設け
られている。
【0044】第2当接部34は、図2に示すように、そ
れぞれのアーム部41と周壁19の縁部即ち防水ケース
3とに亘って設けられた平板状に形成されている。第2
当接部34は、前記周壁19即ち防水ケース3が取り付
けられる裏ケース10の周壁13に沿って略平坦に形成
されている。
【0045】第2当接部34は、並設されるアーム部1
9が互いに離れる側に設けられている。それぞれの第2
当接部34は、係止部31と係止受け部32とが互いに
係止すると、当接面33aに相対向する位置に設けられ
ている。
【0046】前述した構成によれば、裏ケース10と防
水ケース3とを互いに取り付ける際には、まず互いの周
壁13,19の縁部を互いに相対向させる。これらの周
壁13,19の縁部を互いに近づけるように、裏ケース
10と防水ケース3とを互いに近づける。
【0047】図7(A)に示すように、それぞれの係止
部31の連結部42と係止受け部32の突起43の傾斜
面44とが互いに当接する。さらに、裏ケース10と防
水ケース3とを互いに近づけていくと、図7(B)に示
すように、連結部42が傾斜面44に沿って案内され
て、連結部42即ち端部41aが周壁13,19から離
れるように、アーム部41が弾性変形する。
【0048】連結部42が傾斜面44即ち突起43を乗
り越えると、図7(C)に示すように、アーム部41の
弾性復元力によって、連結部42が突起43の周壁13
の縁部より離れた位置の端面43aに係止するととも
に、アーム部41及び第2当接部34が当接面33aに
当接して、例えば「パッチン」などと音を発する。
【0049】本実施形態によれば、係止部31が係止受
け部32に係止する際、即ち裏ケース10と防水ケース
3とを互いに取り付ける際に、一旦、連結部42が周壁
13,19から離れるようにアーム部41が弾性変形す
る。そして、連結部42が端面43aに係止即ち係止部
31と係止受け部32とが互いに係止すると、アーム部
41に生じた弾性復元力によって、アーム部41及び第
2当接部34が当接面33aに当接する。このとき音を
発する。
【0050】このため、前記電気接続箱1を組み立てる
またはこの電気接続箱1を自動車などに装着する作業員
が、前記係止部31と係止受け部32とが係止したか否
か即ち前記裏ケース10と防水ケース3とが互いに確実
に取り付けられたか否かを確実に把握することができ
る。
【0051】したがって、電気接続箱1を前記自動車に
搭載した際に、前記音が生じるまで係止部31を係止受
け部32に係止させることによって、前記裏ケース10
と防水ケース3とを確実に互いに取り付けることができ
る。このため、前記自動車の走行中などに、前記裏ケー
ス10と防水ケース3とが互いに外れるなどの不具合が
生じることを防止できる。
【0052】また、傾斜面44が、裏ケース10の周壁
13の縁部即ち防水ケース3から離れるのにしたがっ
て、外表面13aから外方向に向かって徐々に傾斜して
いるため、係止部31が係止受け部32に係止するのに
したがって、連結部42が外壁面13aから徐々に離れ
るように、アーム部41を確実に弾性変形させることが
できる。
【0053】このため、作業員が、前記係止部31と係
止受け部32とが確実に係止したか否か即ち前記裏ケー
ス10と防水ケース3とが互いに確実に取り付けられた
か否かを確実に把握することができる。
【0054】さらに、アーム部41が当接面33aに当
接した際に、第2当接部34も前記当接面33aに当接
する。このため、係止部31が係止受け部32に係止し
た際により大きな音が生じる。したがって、作業員が、
前記裏ケース10と防水ケース3とが互いに確実に取り
付けられたか否かをより確実に把握することができる。
【0055】前記第1の幅L1が第2の幅L2より大き
いので、係止受け部32に係止すると係止部31のアー
ム部41及び第2当接部34がより確実に当接面33a
に当接する。このため、作業員が、前記裏ケース10と
防水ケース3とが互いに確実に取り付けられたか否かを
より一層確実に把握することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、係止部が係止受け部に係止すると、前記
係止部と当接部とが互いに当接して音を発する。このた
め、第1のケースと第2のケースとを互いに取り付ける
と、音を発するので、作業員が前記係止部と係止受け部
とが確実に係止したか否か即ち前記第1のケースと第2
のケースとが互いに確実に取り付けられたか否かを確実
に把握することができる。
【0057】したがって、本請求項に記載された電気接
続箱を、自動車などの移動体に搭載した際に、前記音が
生じるまで係止部を係止受け部に係止させることによっ
て、第1のケースと第2のケースとを確実に互いに取り
付けることができる。このため、前記移動体の走行中な
どに生じる不具合を防止することができる。
【0058】請求項2に記載の本発明によれば、係止部
が係止受け部に係止すると、アーム部に生じる弾性復元
力によって、アーム部と当接部の当接面とが互いに当接
する。このため、係止部が係止受け部に係止すると、よ
り確実に音を発する。
【0059】したがって、第1のケースと第2のケース
とが互いに取り付けられたか否かを確実に把握できると
ともに、自動車などの移動体に搭載した際に前記音が生
じるまで係止部を係止受け部に係止させることによっ
て、第1のケースと第2のケースとをより確実に互いに
取り付けることができる。このため、前記移動体の走行
中などに生じる不具合をより確実に防止できる。
【0060】請求項3に記載の本発明によれば、傾斜面
が第2のケースから離れるのにしたがって外壁面から外
方向に向かって傾斜しているため、連結部が突起に係止
すると、アーム部と当接面とがより確実に当接して音を
より確実に発する。
【0061】したがって、第1のケースと第2のケース
とが互いに取り付けられたか否かをより確実に把握でき
るとともに、自動車などの移動体に搭載した際に前記音
が生じるまで係止部を係止受け部に係止させることによ
って、第1のケースと第2のケースとをより一層確実に
取り付けることができる。このため、前記移動体の走行
中などに生じる不具合をより一層確実に防止できる。
【0062】請求項4に記載の本発明によれば、係止部
の第2当接部が、係止部が係止受け部に係止すると、当
接部に当接するため、係止部が係止受け部に係止した際
により大きな音を発する。
【0063】このため、第1のケースと第2のケースと
が互いに取り付けられたか否かをより一層確実に把握で
きるとともに、第1のケースと第2のケースとをより一
層確実に互いに取り付けることができ、前記移動体の走
行中などに生じる不具合をより一層確実に防止できる。
【0064】請求項5に記載の本発明によれば、当接部
の第1の幅が係止部の第2の幅より大きいので、係止受
け部に係止すると係止部がより確実に当接部に当接して
音をより一層確実に発する。
【0065】このため、第1のケースと第2のケースと
が互いに確実に取り付けられたか否かをより一層確実に
把握できるとともに、第1のケースと第2のケースとを
より一層確実に互いに取り付けることができ、前記移動
体の走行中などに生じる不具合をより一層確実に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱を分解し
て示す斜視図である。
【図2】同実施形態の電気接続箱の係止部と係止受け部
とを示す斜視図である。
【図3】図2中のIII―III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2中のIV―IV線に沿う断面図である。
【図5】図2中のV―V線に沿う断面図である。
【図6】図2中のVI―VI線に沿う断面図である。
【図7】同実施形態の電気接続箱の係止部と係止受け部
とが互いに係止する過程を示す説明図である。
【図8】従来の電気接続箱の係止部と係止受け部とを示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱 3 防水ケース(第2のケース) 10 裏ケース(第1のケース) 13a 外表面(外壁面) 31 係止部 32 係止受け部 33 当接部 33a 当接面 34 第2当接部 41 アーム部 41a 端部 42 連結部 43 突起 44 傾斜面 L1 第1の幅 L2 第2の幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭を形成する第1のケースと、外郭を
    形成しかつ前記第1のケースに着脱自在な第2のケース
    と、前記第2のケースに設けられかつ前記第1のケース
    に向かって突出した係止部と、前記第1のケースに設け
    られかつ前記係止部が係止する係止受け部と、を備えた
    電気接続箱において、 前記係止部は前記係止受け部に係止する際に弾性変形す
    るとともに、 前記係止部が前記係止受け部に係止すると、前記係止部
    の弾性復元力によってこの係止部が当接する当接部を備
    えたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記第1のケースは複数の外壁面を有す
    る箱状に形成されているとともに、 前記係止部は、前記第2のケースから前記第1のケース
    に向かって突出しているとともに弾性変形可能な複数の
    アーム部と、これらのアーム部の前記第2のケースから
    離れた位置の端部を連結する連結部と、を備え、 前記係止受け部は、前記外壁面から前記第1のケースの
    外方向に向かって凸でかつ前記係止部が係止する際に前
    記連結部と当接するとともに前記連結部が係止する突起
    を備え、 前記当接部は、前記外壁面から前記第1のケースの外方
    向に向かって突出しているとともに、前記係止部が前記
    係止受け部に係止すると前記アーム部が当接する当接面
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記突起は、前記係止部が係止する際に
    前記連結部と当接するとともに、前記第2のケースから
    離れるのにしたがって前記外壁面から前記第1のケース
    の外方向に向かって徐々に傾斜した傾斜面を備えている
    ことを特徴とする請求項2記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 前記係止部は、前記アーム部と前記第2
    のケースとに亘って設けられかつ前記係止受け部に係止
    すると前記当接面に当接する第2当接部を備えたことを
    特徴とする請求項2または請求項3に記載の電気接続
    箱。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のケースが互いに着脱
    する方向に対し交差する方向に沿った前記当接部の第1
    の幅が、 前記第1及び第2のケースが互いに着脱する方向に対し
    交差する方向に沿った前記係止部の第2の幅より、大き
    いことを特徴とする請求項2ないし請求項4のうちいず
    れか一項に記載の電気接続箱。
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