JP2001358443A - 回路基板の製造方法,回路基板及び電子部品の実装構造 - Google Patents

回路基板の製造方法,回路基板及び電子部品の実装構造

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JP2001358443A
JP2001358443A JP2000177349A JP2000177349A JP2001358443A JP 2001358443 A JP2001358443 A JP 2001358443A JP 2000177349 A JP2000177349 A JP 2000177349A JP 2000177349 A JP2000177349 A JP 2000177349A JP 2001358443 A JP2001358443 A JP 2001358443A
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conductor
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Hisashi Omotani
寿士 重谷
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を実装する際に極めて有用な回路基
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 導体1aを覆う樹脂層2を基板1の導体
形成面に形成する工程と、基板1の導体1aに達する逆
円錐台状の孔2aを樹脂層2に形成する工程と、逆円錐
台状の孔2a内の残渣を取り除く工程と、樹脂層2の逆
円錐台状の孔2aに導電材料を充填することによって上
端が孔2aから露出した逆円錐台状の接続部3を孔2a
に形成する工程と、接続部3の上端露出部分の表面に接
合層4を形成する工程を順に実施することによって、樹
脂層2の孔2aから上端が露出した逆円錐台状の接続部
3を有する回路基板を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品が実装さ
れ得る回路基板の製造方法,回路基板及び電子部品の実
装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−153797号公報には、電
子部品の実装に用いられる回路基板が開示されている。
この回路基板は、導体を有する基板と、導体を覆うよう
に基板に形成されたポリイミド層と、基板の導体に達す
るようにポリイミド層に形成された円柱状の孔と、金属
メッキによってポリイミド層の孔に形成された円柱状の
バンプとから成る。ポリイミド層は基板にポリイミド樹
脂の溶液を塗布しこれを硬化させることによって形成さ
れ、ポリイミド層の孔はエキシマレーザによって形成さ
れている。また、円柱状のバンプにはバンプがポリイミ
ド層から突出するように半田メッキ層が形成されてい
る。
【0003】この回路基板によればバンプを利用して電
子部品の実装を行うことが可能であり、バンプに電子部
品の端子を突き合わせてバンプを加熱溶融することによ
って端子をバンプに半田付けすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の回路基板では、
バンプの形状が円柱状であるため、バンプのサイズを小
さくすると、部品端子の位置公差によってバンプと部品
端子とに接続不良を生じる恐れがある。逆に、バンプと
部品端子との接続を良好に行うためにバンプのサイズを
大きくすると、バンプ全体の体積、つまり、バンプ材料
の量が増加してコスト面で不利になる。つまり、この種
のバンプとしては、バンプと部品端子との接続不良を解
消でき、しかも、バンプ材料の量を低減できることが望
ましいと言える。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みて創作されたも
ので、その目的とするところは、電子部品を実装する際
に極めて有用な回路基板の製造方法,回路基板及び電子
部品の実装構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る回路基板の製造方法は、導体を覆う樹
脂層を基板の導体形成面に形成する工程と、基板の導体
に達する逆円錐台状の孔を樹脂層に形成する工程と、樹
脂層の逆円錐台状の孔に導電材料を充填することによっ
て上端が孔から露出した逆円錐台状の接続部を孔に形成
する工程とを備えることをその主たる特徴とする。この
回路基板の製造方法によれば、前記工程を順に実施する
ことによって、樹脂層の孔から上端が露出した逆円錐台
状の接続部を有する回路基板を簡単、且つ、安定して製
造することができる。
【0007】また、本発明に係る回路基板は、導体を有
する基板と、導体を覆うように基板の導体形成面に形成
された樹脂層と、基板の導体に達するように樹脂層に形
成された逆円錐台状の孔と、樹脂層の逆円錐台状の孔に
充填された導電材料から成り上端が孔から露出する逆円
錐台状の接続部とを備えることをその特徴とする。この
回路基板によれば、回路基板に形成された接続部の形状
が逆円錐台状であることから、上端外径が同じ円柱状の
接続部を形成する場合に比べて、接続部を形成するのに
必要な導電材料の量が少なくて済むためコスト面で極め
て有利である。
【0008】さらに、本発明に係る電子部品の実装構造
は、導体を有する基板と、導体を覆うように基板の導体
形成面に形成された樹脂層と、基板の導体に達するよう
に樹脂層に形成された逆円錐台状の孔と、樹脂層の逆円
錐台状の孔に充填された導電材料から成り上端が孔から
露出する逆円錐台状の接続部とを有する回路基板と、回
路基板の逆円錐台状の接続部の上端露出部分に外部端子
を接合された電子部品とを備えることをその主たる特徴
とする。この電子部品の実装構造によれば、回路基板に
形成された接続部の形状が逆円錐台状であることから、
接続部のサイズを小さくする場合でも接続部の上端露出
部分に十分な面積を確保することが可能であるので、電
子部品の外部端子の位置公差を原因として接続部と外部
端子とに接続不良を生じることを防止して、所期の部品
実装を的確に行うことができる。
【0009】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構
成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって
明らかとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図5には本発明に係る回路
基板の製造方法の一実施形態を示してある。
【0011】回路基板を製造するときには、まず、図1
に示すような基板1、即ち、一表面に導体1aを有する
樹脂やセラミック等から成る基板1を用意する。
【0012】そして、図2に示すように、導体1aを覆
う樹脂層2を基板1の導体形成面に所定の厚みで形成す
る工程を実施する。この工程は、自然硬化可能な液相樹
脂を塗布してこれを硬化させる方法や、熱付加や光照射
等によって硬化可能な液相樹脂を塗布してこれを熱や光
等を利用して強制的に硬化させる方法や、樹脂フィルム
を耐熱性接着剤を介して貼り付ける方法等によって行わ
れる。
【0013】樹脂層2を構成する樹脂の種類には特段制
限はないが、後述の接続部形成の段階や部品実装の段階
等で熱処理を要する場合には耐熱性に優れた樹脂、例え
ば、ポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂等を用いる
とよい。ちなみに、液相樹脂を用いる場合にはこの段階
で完全に硬化させる必要はなく、後続の工程中で自然硬
化が完了するようにしたり、後続の工程中で強制硬化を
再度行うようにすれば製造時間の短縮に貢献できる。
【0014】次に、図3に示すように、基板1の導体1
aに達する逆円錐台状の孔2aを樹脂層2に形成する工
程を実施する。この工程は、集光されたレーザービーム
LBを樹脂層2に照射することによって行われる。レー
ザービームLBを樹脂層2に照射すると、樹脂層2のビ
ーム照射部分がレーザービームLBのエネルギーによっ
て加熱溶融されて消失し、これにより、レーザービーム
LBの集光態様にほぼ整合した逆円錐台状の孔2aが樹
脂層2に形成される。レーザービームLBはレンズOL
によって集光させてもよいし、集光作用を有する他の光
学機器によって集光させてもよい。また、レーザービー
ムLBとしてはYAGレーザの基本波や高調波を利用で
きる他、樹脂層2の種類によってはCO2 レーザやエキ
シマレーザ等の他のレーザの出力波も利用できる。
【0015】レーザービームLBによって樹脂層2に孔
2aを形成するときには、加工時の残渣が孔2a内に残
ることがあるので、孔形成後に必要に応じて、孔2a内
の残渣を取り除く工程を実施する。この工程は、孔2a
にエアーを吹き付ける方法や孔2aを洗浄する方法の他
に、残渣を溶解可能な化学処理液を用いる方法や、低出
力のレーザービームによるアブレーション等によって行
われる。
【0016】次に、図4に示すように、樹脂層2の逆円
錐台状の孔2aに導電材料を充填することによって上端
が孔2aから露出した逆円錐台状の接続部3を孔2aに
形成する工程を実施する。この工程は、導電材料として
金属を用いこれを電解メッキや無電解メッキやCVDや
PVD等の周知のメッキ処理によって孔2aに形成する
方法や、自然硬化や強制硬化が可能な液相の金属または
導電性樹脂等の導電材料を孔2aに真空充填する方法等
によって行われる。熱付加や光照射等によって硬化可能
な液相の導電材料を用いる場合には、充填後に、孔2a
に充電された導電材料を熱や光等を利用して強制的に硬
化させる処理を行う。図4から分かるように、孔2aに
充填された導電材料はその下端を導体1aに面接触して
おり、また、その上端は湾曲した面を有していて湾曲し
た面を孔2aの上端よりも上方に僅かに突出している。
【0017】接続部3用の導電材料には特段の制限はな
いが、導電材料には基板1の導体1aと馴染みの良い材
料を用いることが望ましい。例えば、導体1aがCu等
の卑金属またはその合金である場合には、導電材料とし
てCu等の卑金属またはその合金を用いるとよい。導体
1aが卑金属またはその合金の場合には、導電材料とし
てパラジウム等の白金族金属またはその合金やAu,A
g等の貴金属またはその合金を用いることも可能ではあ
るが、卑金属系を用いたほうが接続部3に要する材料コ
ストを低減できる点でメリットがある。また、接続部用
の導電材料としては導電性樹脂を用いることも可能であ
り、導電性樹脂を用いる場合には低温処理が可能である
ので周囲に与える熱的ダメージを軽減できるメリットが
ある。
【0018】次に、図5に示すように、接続部3の上端
露出部分の表面に接合層4を形成する工程を実施する。
この工程は、半田等の金属製の接合材料の被膜を電解メ
ッキや無電解メッキやCVDやPVD等の周知のメッキ
処理によって接続部3の上端表面に形成する方法や、ク
リーム半田や異方性導電樹脂等の液相接合材料を接続部
3の上端表面に塗布する方法や、導電性樹脂フィルムを
貼り付ける方法等によって行われる。尚、電子部品の外
部端子に接合材料層が設けられている場合には、前記の
接合層4は必ずしも接続部3に設ける必要はない。ま
た、外部端子に設けられている接合材料層が半田等の金
属から成る場合には、接続部3の上端表面にフラックス
を塗布してこれを接合層4としてもよい。
【0019】以上で図5に示したような回路基板、即
ち、導体1aを有する基板1と、導体1aを覆うように
基板1の導体形成面に形成された樹脂層2と、基板1の
導体1aに達するように樹脂層2に形成された逆円錐台
状の孔2aと、樹脂層2の逆円錐台状の孔2aに充填さ
れた導電材料から成り上端が孔から露出する逆円錐台状
の接続部3と、接続部3の上端露出部分の表面に形成さ
れた接合層4とを備えた回路基板が製造される。
【0020】この回路基板に電子部品、例えば、底面に
多数の外部端子ETを有するIC等の電子部品ECを実
装するときには、図6及び図7に示すように、電子部品
ECを回路基板上に搭載して電子部品ECの外部端子E
Tを回路基板の接続部3の上端露出部分に接触させた状
態で、熱処理等によって接合層4を介して外部端子ET
を接続部3に接合する。勿論、チップ部品やアレイ等の
他の電子部品を実装する場合も同様に行われる。
【0021】前述の実施形態によれば、導体1aを覆う
樹脂層2を基板1の導体形成面に形成する工程と、基板
1の導体1aに達する逆円錐台状の孔2aを樹脂層2に
形成する工程と、逆円錐台状の孔2a内の残渣を取り除
く工程と、樹脂層2の逆円錐台状の孔2aに導電材料を
充填することによって上端が孔2aから露出した逆円錐
台状の接続部3を孔2aに形成する工程と、接続部3の
上端露出部分の表面に接合層4を形成する工程を順に実
施することによって、図5に示すような回路基板、即
ち、樹脂層2の孔2aから上端が露出した逆円錐台状の
接続部3を有する回路基板を簡単、且つ、安定して製造
することができる。
【0022】また、回路基板に形成された接続部3の形
状が逆円錐台状であることから、上端外径が同じ円柱状
の接続部を形成する場合に比べて、接続部3を形成する
のに必要な導電材料の量が少なくて済むためコスト面で
極めて有利である。また、接続部3のサイズを小さくす
る場合でも接続部3の上端露出部分に十分な面積を確保
することが可能であるので、電子部品ECの外部端子E
Tの位置公差を原因として接続部3と外部端子ETとに
接続不良を生じることを防止して、所期の部品実装を的
確に行うことができる。
【0023】さらに、樹脂層2に逆円錐台状の孔2aを
形成する工程を、集光されたレーザービームLBを樹脂
層2に照射することによって行っているので、ビーム照
射によって逆円錐台状の孔2aを樹脂層2に的確に形成
できると共に、レーザービームLBの集光態様を変化さ
せることによって逆円錐台状の孔2aの縦断面における
傾斜角度やサイズを任意に変更することができる。
【0024】さらにまた、樹脂層2の逆円錐台状の孔2
aに導電材料を充填して逆円錐台状の接続部3を孔2a
に形成する前段階で、逆円錐台状の孔2aを樹脂層2に
形成する段階で生じた残渣を孔2a内から取り除くよう
にしているので、孔2aに導電材料を充填する工程を充
填不良等の問題を生じることなく実施できると共に、接
続部3が歪な形状となることを防止して逆円錐台状の接
続部3を的確に形成でき、接続部3の下端を導体1aに
面接触させて接続部3と導体1aとの間で導通不良を生
じることを防止できる。また、孔2aが逆円錐台状であ
るため、孔2a内の残渣を取り除く処理を容易、且つ、
確実に実施できる。
【0025】さらにまた、逆円錐台状の接続部3の上端
に湾曲した面が設けられていて湾曲した面が孔2a上端
よりも上方に突出しているので、外部端子3の被接合面
に傾きがある場合でも接続部3と電子部品ECの外部端
子ETとを確実に接触させて接合を良好に行うことがで
きる。
【0026】図8は、接続部3の上端に平らな面3aを
形成する工程を示すものであり、この工程は前記実施形
態においては逆円錐台状の接続部3を孔2aに形成する
工程と、接続部3の上端表面に接合層4を形成する工程
との間で実施され得る。この工程は、図8(A)に示す
ように、接続部3の孔2a上端よりも上方に突出してい
る部分を研磨や研削等の手法によって平らにすることに
より行われる。前記の接合層4は、図8(B)に示すよ
うに、接続部3の平らな面3aを覆うように形成され
る。図面には、接続部3の上端に形成された平らな面3
aを孔2aの上端と一致させたものを例示してあるが、
平らな面3aが孔2a上端よりも上方に位置するように
接続部3の上端を孔2a上端よりも僅かに突出させてお
いてもよい。換言すれば、接続部3の上端が孔2a上端
よりも僅かに突出するように、接続部3の上端に平らな
面3aを形成するようにしてもよい。
【0027】逆円錐台状の接続部3の上端に平らな面3
aを設ければ、回路基板に電子部品を実装するときに電
子部品ECを接続部3によって安定な姿勢で支持するこ
とができる。また、接続部3の上端表面に設けられた平
らな面3aを利用して電子部品の外部端子との接続面積
を十分に確保することができる。さらに、平らな面3a
を利用して電子部品の外部端子と接続部3との間におけ
る接合層4の厚みをほぼ均一にできるので、接合層4が
硬化時に収縮する際に生じる応力のばらつきを抑制する
ことができる。
【0028】図9は、導体1aの表面を含む逆円錐台状
の孔2aの内面に導体層5を形成する工程を示すもので
あり、この工程は前記実施形態においては逆円錐台状の
孔2a内の残渣を取り除く工程と、逆円錐台状の接続部
3を孔2aに形成する工程との間で実施され得る。この
工程は、図9(A)に示すように、導電材料として金属
を用いこの被膜を電解メッキや無電解メッキやCVDや
PVD等の周知のメッキ処理によって孔2aの内面に形
成する方法によって行われる。前記の接合層4は、図9
(B)に示すように、接続部3の湾曲した面を覆うよう
に形成される。
【0029】導電材料には基板1の導体1a,樹脂層2
及び接続部3と馴染みの良い材料を用いることが望まし
い。例えば、導体1a及び接続部3がCu等の卑金属ま
たはその合金である場合には導電材料としてCu等の卑
金属またはその合金を用いるとよいが、パラジウム等の
白金族金属またはその合金や、Au,Ag等の貴金属ま
たはその合金を用いることも可能である。また、導体層
用の導電材料としては導電性樹脂を用いることも可能で
あり、導電性樹脂を用いる場合には低温処理が可能であ
るので周囲に与える熱的ダメージを軽減できるメリット
がある。
【0030】逆円錐台状の接続部3を孔2aに形成する
前段階で、導体1aの表面を含む逆円錐台状の孔2aの
内面に導体層5を形成しておけば、導体層5によって樹
脂層2に対する接続部3の密着強度を高めることができ
るし、メッキ処理によって接続部3を形成する際のメッ
キ処理を容易に行うことができる。また、導体層5を形
成する前段階で逆円錐台状の孔2a内の残渣を取り除い
ておけば、導体1aの表面を含む逆円錐台状の孔2aの
内面に導体層5を綺麗に形成することができる。さら
に、接続部3として樹脂層2に対してマイグレイション
を生じる恐れのある金属、例えばAg等を用いる場合で
も、このマイグレイションを導体層5によって防止する
ことができる。
【0031】図10は接続部の他の形状例を示すもので
あり、前記実施形態のものとは、孔2bの上端口径を大
きくした点と、接続部6の上端表面に平らな面を形成し
た点と、接続部6の上端外周部を孔2bの上端よりも外
側に膨らませた点で異なる。
【0032】逆円錐台状の接続部6の上端に平らな面が
設けられているので、回路基板に電子部品を実装すると
きに電子部品ECを接続部6によって安定な姿勢で支持
することができる。また、接続部6の上端表面に設けら
れた平らな面を利用して電子部品の外部端子との接続面
積を十分に確保することができる。さらに、平らな面を
利用して電子部品の外部端子と接続部6との間における
接合層7の厚みをほぼ均一にできるので、接合層7が硬
化時に収縮する際に生じる応力のばらつきを抑制するこ
とができる。さらにまた、接続部6の上端外周部が孔2
bの上端よりも外側に膨らんでいるので、平らな面の面
積をより大きなものとする場合に有効である。
【0033】尚、前述の説明では、接続部を図面左右方
向に等間隔で形成した回路基板及びその製造方法を示し
てあるが、接続部の形成位置は、回路基板に実装される
電子部品それぞれの外部端子の位置に応じて適宜設定さ
れることは言うまでもない。また、電子部品の外部端子
として所定厚みを有する円盤状または矩形状のものを示
してあるが、半球形或いは球形の外部端子を有する電子
部品であっても前記同様の部品実装を行うことができ
る。さらに、基板として単層のものを例示してあるが、
基板は多層基板であっても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
樹脂層の孔から上端が露出した逆円錐台状の接続部を有
する回路基板を簡単、且つ、安定して製造することがで
きる。また、回路基板に形成された接続部の形状が逆円
錐台状であることから、上端外径が同じ円柱状の接続部
を形成する場合に比べて、接続部を形成するのに必要な
導電材料の量が少なくて済むためコスト面で極めて有利
である。さらに、回路基板に形成された接続部の形状が
逆円錐台状であることから、接続部のサイズを小さくす
る場合でも接続部の上端露出部分に十分な面積を確保す
ることが可能であるので、電子部品の外部端子の位置公
差を原因として接続部と外部端子とに接続不良を生じる
ことを防止して、所期の部品実装を的確に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板の部分縦断面図
【図2】樹脂層を基板の導体形成面に形成する工程を示
す図
【図3】逆円錐台状の孔を樹脂層に形成する工程を示す
【図4】逆円錐台状の接続部を孔に形成する工程を示す
【図5】接続部の上端露出部分の表面に接合層を形成す
る工程を示す図
【図6】回路基板に電子部品を実装する手順を示す図
【図7】回路基板に電子部品を実装する手順を示す図
【図8】接続部の上端を研磨して平らな面を形成する工
程を示す図
【図9】導体の表面を含む逆円錐台状の孔の内面に導体
層を形成する工程を示す図
【図10】接続部の他の形状例を示す図
【符号の説明】
1…基板、1a…導体、2…樹脂層、2a…逆円錐台状
の孔、LB…レーザービーム、3…接続部、3a…平ら
な面、4…接合層、EC…電子部品、ET…外部端子、
5…導体層、6…接続部、7…接合層。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を覆う樹脂層を基板の導体形成面に
    形成する工程と、 基板の導体に達する逆円錐台状の孔を樹脂層に形成する
    工程と、 樹脂層の逆円錐台状の孔に導電材料を充填することによ
    って上端が孔から露出した逆円錐台状の接続部を孔に形
    成する工程とを備える、 ことを特徴とする回路基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂層に逆円錐台状の孔を形成する工程
    は、集光されたレーザービームを樹脂層に照射すること
    によって行われる、 ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 逆円錐台状の孔を樹脂層に形成する工程
    と、逆円錐台状の接続部を孔に形成する工程との間に、
    逆円錐台状の孔内の残渣を取り除く工程を備える、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の回路基板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 逆円錐台状の孔を樹脂層に形成する工程
    と、逆円錐台状の接続部を孔に形成する工程との間に、
    導体の表面を含む逆円錐台状の孔の内面に導体層を形成
    する工程を備える、 ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回
    路基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 逆円錐台状の接続部を孔に形成する工程
    では、接続部の上端が孔上端よりも上方に突出するよう
    に接続部を孔に形成する、 ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回
    路基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 逆円錐台状の接続部を孔に形成する工程
    の後に、接続部の上端に平らな面を形成する工程を備え
    る、 ことを特徴とする請求項5に記載の回路基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 逆円錐台状の接続部を孔に形成する工程
    の後に、接続部の上端露出部分の表面に接合層を形成す
    る工程を備える、 ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の回
    路基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 導体を有する基板と、 導体を覆うように基板の導体形成面に形成された樹脂層
    と、 基板の導体に達するように樹脂層に形成された逆円錐台
    状の孔と、 樹脂層の逆円錐台状の孔に充填された導電材料から成り
    上端が孔から露出する逆円錐台状の接続部とを備える、 ことを特徴とする回路基板。
  9. 【請求項9】 逆円錐台状の孔は、集光されたレーザー
    ビームを樹脂層に照射することによって形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項8に記載の回路基板。
  10. 【請求項10】 導体の表面を含む逆円錐台状の孔の内
    面と、逆円錐台状の接続部との間には、導体層が設けら
    れている、 ことを特徴とする請求項8または9に記載の回路基板。
  11. 【請求項11】 逆円錐台状の接続部の上端は湾曲した
    面を有しており、湾曲した面は孔上端よりも上方に突出
    している、 ことを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の
    回路基板。
  12. 【請求項12】 逆円錐台状の接続部の上端は接続部の
    上端は平らな面を有しており、平らな面は孔上端と一致
    するか或いは孔上端よりも上方に突出していている、 ことを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の
    回路基板。
  13. 【請求項13】 接続部の上端露出部分には接合層が設
    けられている、 ことを特徴とする請求項8〜12の何れか1項に記載の
    回路基板。
  14. 【請求項14】 導体を有する基板と、導体を覆うよう
    に基板の導体形成面に形成された樹脂層と、基板の導体
    に達するように樹脂層に形成された逆円錐台状の孔と、
    樹脂層の逆円錐台状の孔に充填された導電材料から成り
    上端が孔から露出する逆円錐台状の接続部とを有する回
    路基板と、 回路基板の逆円錐台状の接続部の上端露出部分に外部端
    子を接合された電子部品とを備える、 ことを特徴とする電子部品の実装構造。
  15. 【請求項15】 逆円錐台状の接続部の上端は湾曲した
    面を有しており、湾曲した面は孔上端よりも上方に突出
    している、 ことを特徴とする請求項14に記載の電子部品の実装構
    造。
  16. 【請求項16】 逆円錐台状の接続部の上端は接続部の
    上端は平らな面を有しており、平らな面は孔上端と一致
    するか或いは孔上端よりも上方に突出していている、 ことを特徴とする請求項14に記載の電子部品の実装構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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