JP2001355146A - ウェーダー用耐針性織物並びにウェーダー - Google Patents

ウェーダー用耐針性織物並びにウェーダー

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JP2001355146A
JP2001355146A JP2000179432A JP2000179432A JP2001355146A JP 2001355146 A JP2001355146 A JP 2001355146A JP 2000179432 A JP2000179432 A JP 2000179432A JP 2000179432 A JP2000179432 A JP 2000179432A JP 2001355146 A JP2001355146 A JP 2001355146A
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waders
weft
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Hideo Ikenaga
秀雄 池永
Naoki Kataoka
直樹 片岡
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣料用に必要な引裂強力を維持し、薄手、軽
量で柔軟な風合いを有し、釣り針や有刺植物などの針状
体に対する耐針性の高いウエーダー用織物を提供する。 【解決手段】 単糸繊度が0.3〜3デシテックスのポ
リトリメチレンテレフタレート繊維が40重量%以上含
まれる織物であって、該織物のカバーファクターが20
00〜3500であることを特徴とするウェーダー用耐
針性織物、及び該織物から構成されたウェーダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り針や有刺植物
などの針状体に対する耐針性の高いウェーダー用織物並
びにウェーダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、渓流釣りや山菜採取等の目的
で叢生地域に入る際に、有刺植物等が衣服に刺さり貫通
することで、身体を傷付けたり、衣服の防水機能性を低
下させるという問題があった。或いは釣りの際に、衣服
に釣り針が刺さることにより同様の問題点を生じる場合
があった。従来より、織物の耐針性を向上させるため、
単糸繊度の細い繊維を用い、織物を超高密度にして耐針
性を向上させる等の方法がとられている。しかしなが
ら、単糸繊度を細くし超高密度織物にするのみでは耐針
性を向上させることは難しく、ツイル組織等にして織物
の厚みを増さないと充分な耐針性が得られないという問
題点があった。織物の厚みが増すことにより、風合いが
硬く、又重くなり、衣服としての着用感の悪いものとな
るという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄
手、軽量で柔軟な風合いを有し、釣り針や有刺植物など
の針状体に対する耐針性の高いウェーダー用織物並びに
ウェーダーを提供するものである。ウェーダーとは渓流
釣り等の際に、川中等を歩行する際に着用する防水性の
長靴やウエアのことをいう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討の結果、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維が40重量%以上含まれる織物であっ
て、カバーファクターが特定範囲にある織物により本発
明の課題が解決されることを見出した。即ち本発明は、
単糸繊度が0.3〜3デシテックスのポリトリメチレン
テレフタレート繊維が40重量%以上含まれる織物であ
って、該織物のカバーファクターが2000〜3500
であることを特徴とするウェーダー用耐針性織物並びに
単糸繊度が0.3〜3デシテックスのポリトリメチレン
テレフタレート繊維が40重量%以上含まれる織物であ
って、該織物のカバーファクターが2000〜3500
である織物で構成されたことを特徴とするウェーダーで
ある。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維と
は、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し
単位とするポリエステルからなるポリエステル繊維をい
い、トリメチレンテレフタレート単位を約50モル%以
上好ましくは70モル%以上、さらには80モル%以
上、さらに好ましくは90モル%以上のものをいう。従
って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール
成分の合計量が、約50モル%以下好ましくは30モル
%以下、さらには20モル%以下、さらに好ましくは1
0モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレ
フタレートを包含する。
【0006】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレ
フタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコ
ール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当
な反応条件下に縮合せしめることにより製造される。こ
の製造過程において、適当な一種又は二種以上の第三成
分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、
ポリエチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレ
フタレート以外のポリエステルとポリトリメチレンテレ
フタレートを別個に製造した後、ブレンドしたり、複合
紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよい。
【0007】添加する第三成分としては、脂肪族ジカル
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール
等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテ
ルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキ
シカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキ
シ安息香酸等)、等が挙げられる。又、1個又は3個以
上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等
又はグリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲
内で使用出来る。さらに、二酸化チタン等の艶消剤、リ
ン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の
紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の
易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難
燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡
剤等が含有されていてもよい。
【0008】本発明においてポリトリメチレンテレフタ
レート繊維の紡糸については、1500m/分程度の巻
取り速度で紡糸して未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程
度で延撚する方法、紡糸−延撚工程を直結した直延法
(スピンドロー法)、巻取り速度5000m/分以上の
高速紡糸法(スピンテイクアップ法)の何れを採用して
も良い。又、繊維の形態は、マルチフィラメント糸条で
あり、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよ
く、断面形状においても、丸型、三角、L型、T型、Y
型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形
型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
【0009】ポリトリメチレンテレフタレート繊維の単
糸繊度は、0.3〜3デシテックスである必要があり、
より好ましくは0.5〜2.5デシテックスである。単
糸繊度が0.3デシテックス未満となると製織性が低下
する傾向にあり、3デシテックスを超えると織物の耐針
性能の低下並びに粗硬な風合いとなってくる。ポリトリ
メチレンテレフタレート繊維の繊度は一般的に衣料用と
して使用される30〜165デシテックスが好ましく、
より好ましくは50〜110デシテックスである。
【0010】本発明の耐針性織物は、ポリトリメチレン
テレフタレート繊維が40重量%以上含まれていること
が必要である。より好ましくは50重量%以上である。
ポリトリメチレンテレフタレート繊維の混率が40重量
%以上であることにより、ポリトリメチレンテレフタレ
ート繊維の低ヤング率からくる柔らかさと、弾性回復性
の良さからくる経糸と緯糸の交点の拘束性の高さによ
り、柔軟で耐針性の高い織物となる。本発明は60重量
%未満の範囲で他の繊維と交織されていても良く、交織
する繊維としては、ポリエステル系繊維、ポリアミド系
繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリプロピレン系
繊維、ポリウレタン系繊維等の合成繊維等を用いること
ができる。交織の方法は、経糸又は緯糸のみにポリトリ
メチレンテレフタレート繊維を用いる方法、経糸及び/
又は緯糸をポリトリメチレンテレフタレート繊維と他の
繊維で1本交互や2本交互等の様に引き揃えて混用する
方法等で交織することができる。
【0011】本発明の織物に用いるポリトリメチレンテ
レフタレート繊維、及び交織する他の繊維の形態として
は、マルチフィラメント原糸(極細糸を含む)、甘撚糸
〜強撚糸、混繊糸、仮撚糸(POYの延伸仮撚糸を含
む)、空気噴射加工糸、紡績糸等があり、いずれの糸条
を用いても構わないが、仮撚糸を用いることが風合いを
柔軟にする上で好ましい。なお、本発明に用いるポリト
リメチレンテレフタレート繊維はその他の繊維と交絡混
繊(高収縮糸との異収縮混繊糸等)、交撚、複合仮撚
(伸度差仮撚等)、2フィード空気噴射加工、混紡等の
手段で混用されたものであっても良い。
【0012】本発明における織物は、柔軟な風合いと耐
針性を得るためにカバーファクターを2000〜350
0とする必要がある。より好ましくは2400〜300
0である。ここでいうカバーファクターとは、織物の経
糸又は緯糸の1インチ幅当たりに並ぶ本数をそれぞれの
糸密度とする時、次式で与えられる。 カバーファクター=(経糸密度×√経糸のデニール)+
(緯糸密度×√緯糸のデニール) カバーファクターが2000未満では、経糸と緯糸の交
点の拘束性の弱さにより充分な耐針性が得られず、また
カバーファクターが3500を超えると、薄手、軽量性
がなくなるとともに、風合いも硬くなる。
【0013】また、織物の耐針性と引裂強力を向上させ
かつ良好な風合いを保持するために、剪断剛性Gを1.
0〜7.0cN/cm・degとすることが好ましい。
より好ましくは2.5〜5.0cN/cm・degであ
る。ここでいう剪断剛性Gとは、KES−FB計測シス
テム(Kawabata's Evaluation System for Fabric )に
よって測定される値のことである。剪断剛性Gは、カト
ーテック(株)製、KES−FB1(引張・剪断試験
機)を用いて、下記測定条件にて測定することによって
得られる経方向と緯方向の平均値を言う。 剪断剛性G測定条件:最大剪断角度±8゜ 剪断ずり速度5mm/12sec. 強制荷重9.8cN/cm 有効試料20×5cm 前記方法により測定される剪断剛性Gが1.0cN/c
m・deg未満では、織物の経糸と緯糸の交点がずれ易
く耐針性が低下しやすく、また剪断剛性Gが7.0cN
/cm・degを超えると、引裂強力が低下するととも
に風合いが硬くなる傾向にある。
【0014】本発明の織物は、カレンダー加工等の目つ
ぶし加工等を行うことにより、経糸と緯糸の交点の拘束
性を高め、かつ繊維間げきを少なくしてより耐針性の優
れた織物とすることができ、かつ、薄手化し、風合いを
柔軟化することができる。このプレス加工法としては、
二対のロール、ベルト、平板などの間で常温あるいは高
温下で加圧して加工を行うが、加工性、目つぶし効果、
風合い面などから一方がメタル性の加熱ロール、他方が
メタル製、樹脂製など硬質の低温ペーパーロール、ある
いはゴム、フェルトなど中硬質の低温ロールとからなる
一般のカレンダー加工機等を用いるのが好ましい。加熱
ロールの温度は120℃〜170℃程度の範囲で、圧力
は1000N/cm〜3000N/cm程度の範囲でカ
レンダー加工することが好ましい。
【0015】本発明の織物は、撥水加工等の樹脂加工を
行うことにより、柔軟な風合いと耐針性を保持しながら
撥水、耐水性の良好なノンコートの防水性織物が得られ
る。撥水剤としては、シリコン系、フッ素系、ワックス
系、ジルコニウム塩系、エチレン尿素系、メチロールア
ミド系、ピリジニウム塩系、金属石鹸類など使用するこ
とができ、特に限定するものではないが、好ましくはシ
リコン系、フッ素系が撥水効果、耐久性面で優れる。な
お、前記撥水剤には、必要に応じて架橋剤、触媒、樹脂
等を添加してもよい。この撥水剤の加工法は、スプレ
ー、浸漬絞液、キスロールなどの方法によって加工する
ことができる。さらに織物に撥水剤を付与した後に、或
いは撥水剤を付与せずにコーティング法やラミネート法
等により重合体皮膜を積層することもより好ましい。
【0016】重合体皮膜としては、ポリウレタン系重合
体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリ
エステル系重合体、ポリ塩化ビニル系重合体、ポリ酢酸
ビニル系重合体等、ポリフッ素系重合体等が挙げられ、
好ましくはポリウレタン系重合体やポリフッ素系重合体
を用いたものがよい。皮膜構造としては、微多孔質皮
膜、無孔質皮膜のどちらでも使用できる。又、皮膜の厚
みは100μm以下であることが好ましく、100μm
より大きいと風合いが粗硬になる。本発明の織物組織は
特に限定されるものではなく、平織(並び平織を含
む)、綾織等用いることができるが、薄さ、軽量の点か
ら平織りが好ましい。又、織物の経糸及び/又は緯糸に
仮撚糸や弾性糸との複合糸等を用いたり、染色加工時の
幅入れ加工等によるより緯糸のうねり構造を付与するこ
と等によって、織物にストレッチ性を付与すると、ウェ
ーダーとしたときの身体の動きに対する追従性や着用感
が向上し好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例などにより
具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定さ
れるものではない。なお、織物特性の測定方法を以下の
とおりである。 (1)剪断剛性 カトーテック(株)製、KES−FB1(引張り・剪断
試験機)を用いて、下記測定条件にて測定した経方向と
緯方向の平均値を算出した。 剪断剛性G測定条件:最大剪断角度±8゜ 剪断ずり速度5mm/12sec. 強制荷重9.8cN/cm 有効試料20×5cm
【0018】(2)引裂強力 JIS−L−1096(ペンジュラム法)に準拠して測
定した。経糸(経方向)および緯糸(緯方向)の切断強
力をn=5で測定し平均値を求めた。 (3)風合い 織物の柔軟性を官能検査により、◎:非常に良好、○:
良好、△:やや劣る、×:非常に劣る、の4段階で評価
した。
【0019】(4)耐針性 織物を内径φ45mm、外径φ95mmのドーナツ状金
属平板に両面テープにより織物を弛まない様に貼り付け
る。島津製作所(株)製、テンシロンを用い、圧縮ロー
ドセルの先端にミシン針(オルガン製DB×1KN、サ
イズ11)を垂直に固定し、300mm/minの速度
でミシン針を下降させて、ロードセルの下側に固定した
織物にミシン針を突き刺す。ミシン針の最先端が織物を
突き破る荷重をチャートから読み取り、耐針性とした。
n=20で測定し平均値を求めた。又、本発明において
実施例に使用したポリトリメチレンテレフタレート繊維
は、次のようにして準備した。ηsp/c=0.8のポ
リトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃、紡
糸速度1200m/分で紡糸して未延伸糸を得、次い
で、ホットロール温度60℃、ホットプレート温度14
0℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延撚し
て、56デシテックス(50デニール)/24フィラメ
ント及び84デシテックス(75デニール)/72フィ
ラメントの延伸糸を得た。延伸糸の強度、伸度は、各々
3.0、3.2cN/デシテックス、46、44%であ
った。
【0020】また、ηsp/cはポリマーを90℃でo
−クロロフェノール溶剤に1g/デシリットルの濃度で
溶解し、その後、得られた溶液をオストワルド粘度管に
移し35℃で測定し、下記式により算出した。 ηsp/c=(T/T0 −1)/C T:試料溶液の落下時間(秒) T0 :溶剤の落下時間(秒) C:溶液濃度(g/デシリットル)
【0021】
【実施例1】経糸に56デシテックス(50デニール)
24フィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊
維、緯糸に84デシテックス(75デニール)/72フ
ィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊維を用
い、平組織の生機を得た。本生機を連続精練機で糊抜き
精練後、ピンテンター型の乾熱処理機により160℃の
プレセットを行い、さらに、液流染色機により130℃
で染色を行った後160℃のファイナルセットを行って
仕上げた。得られた織物の経密度は204本/インチ、
緯密度は114本/インチであり、カバーファクターは
2430、剪断剛性Gは4.65cN/cm・degで
あった。本織物は84cNの良好な耐針性を有し、薄
手、軽量で風合いも良好であった。又、引裂強力も高い
ものであった。
【0022】
【実施例2】実施例1と同様の生機を連続精練機で糊抜
き精練後、ピンテンター型の乾熱処理機により160℃
のプレセットを行い、液流染色機により130℃で染色
を行った後、160℃のファイナルセットを行って仕上
げた。さらに、140℃、1470N/cmでカレンダ
ー加工を行い、得られた織物の経密度は205本/イン
チ、緯密度は113本/インチであり、カバーファクタ
ーは2428、剪断剛性Gは3.28cN/cm・de
gであった。本織物は92cNの良好な耐針性を有し、
薄手、軽量で風合いも良好であった。又、引裂強力も高
いものであった。
【0023】
【実施例3】84デシテックス/72フィラメントのポ
リトリメチレンテレフタレート繊維を下記条件で仮撚加
工した。 (ピン仮撚条件) 加工機 ARCT仮撚機 糸速 133m/min 撚数 3230T/m オーバーフィード率 0% ヒーター温度(1stヒーター) 170℃ 本ポリトリメチレンテレフタレート仮撚加工糸の物性は
捲縮伸長率185%、沸水収縮率5.7%であった。
【0024】経糸に56デシテックス(50デニール)
24フィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊
維、緯糸に84デシテックス(75デニール)/72フ
ィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊維仮撚
加工糸を用い、平組織の生機を得た。本生機を実施例2
と同様の染色仕上げ、カレンダー加工を行い、得られた
織物の経密度は204本/インチ、緯密度は113本/
インチであり、カバーファクターは2421、剪断剛性
Gは2.65cN/cm・degであった。本織物は7
4cNの良好な耐針性を有し、薄手、軽量で風合いも良
好であった。又、引裂強力も高いものであった。
【0025】
【実施例4】経糸に56デシテックス(50デニール)
/24フィラメントのポリトリメチレンテレフタレート
繊維、緯糸に84デシテックス(75デニール)/72
フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維を用
い、平組織の生機を得た。プレセット温度を180℃、
カレンダー温度を160℃とした以外は実施例1と同様
に染色仕上げ、カレンダー加工を行い、得られた織物経
密度は203本/インチ、緯密度は112本/インチで
あり、カバーファクターは2405、剪断剛性Gは5.
09cN/cm・degであった。本織物は80cNの
良好な耐針性を有し、薄手、軽量で風合いも良好であっ
た。又、引裂強力も高いものであった。
【0026】
【実施例5】実施例1と同様の経糸及び緯糸を用い、2
/1ツイル組織の生機を得た、実施例1と同様の染色仕
上げ加工を行い、得られた織物の経密度は254本/イ
ンチ、緯密度は140本/インチ、カバーファクターは
3008、剪断剛性Gは4.27cN/cm・degで
あった。本織物は85cNの良好な耐針性を有し、薄
手、軽量で風合いも良好であった。又、引裂強力も高い
ものであった。
【0027】
【実施例6】実施例3で得られた生機を実施例1と同様
に染色仕上げ加工を行い、さらに、アサヒガードLS−
317(旭硝子株式会社製、フッ素系撥水剤エマルジョ
ン;商品名)6%、スミテックスレジンM−3(住友化
学株式会社製;商品名)0.3%、スミテックスアクセ
レレーターACX(住友化学株式会社製;商品名)0.
03%の水分散液に浸漬後、ゴムロールで絞り率40%
に絞り、ピンテンターにより160℃で1分間熱処理し
撥水加工を行った。さらに、該織物の裏面にポリウレタ
ン重合体をロールコーターで30g/m2 の塗布量でコ
ーティングした後、30℃の水中で5分間、70℃の水
中にて15分間浸漬して脱溶媒を施した。加えて、ピン
テンターにより150℃で2分間熱処理して、織物の裏
面にポリウレタン重合体皮膜を形成させた。本織物の経
密度は205本/インチ、緯密度は114本/インチで
あり、カバーファクターは2437、剪断剛性Gは5.
88cN/cm・degであった。本織物は83cNの
良好な耐針性を有し、薄手、軽量で風合いも良好であっ
た。又、引裂強力も高いものであった。
【0028】
【比較例1】経糸に56デシテックス(50デニール)
/24フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊
維、緯糸に84デシテックス(75デニール)/72フ
ィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維を用い、
平組織の生機を得た。実施例4と同様の染色仕上げ、カ
レンダー加工を行い、得られた織物経密度は201本/
インチ、緯密度は112本/インチであり、カバーファ
クターは2391、剪断剛性Gは6.79cN/cm・
degであった。本織物は薄手、軽量で引裂強力も高か
ったが、耐針性が45cNと低く、風合いの硬いもので
あった。
【0029】
【比較例2】実施例1と同様の経糸及び緯糸を用い、実
施例1より織密度の低い平組織の生機を得た。実施例2
と同様の染色仕上げ、カレンダー加工を行い、得られた
織物経密度は136本/インチ、緯密度は101本/イ
ンチであり、カバーファクターは1836、剪断剛性G
は0.93cN/cm・degであった。本織物は薄
手、軽量で風合いも良好で、引裂強力も高かったが、耐
針性が23cNと低いものであった。
【0030】
【比較例3】経糸に56デシテックス(50デニール)
/24フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維
を用い、緯糸に84デシテックス(75デニール)/7
2フィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊維
と84デシテックス(75デニール)/72フィラメン
トのポリエチレンテレフタレート繊維とを1本交互で打
ち込んだ、平組織の生機を得た。実施例4と同様の染色
仕上げ、カレンダー加工を行い、得られた織物経密度は
202本/インチ、緯密度は112本/インチであり、
カバーファクターは2398、剪断剛性Gは5.51c
N/cm・degであった。本織物は薄手、軽量で、引
裂強力も高かったが、耐針性が52cNと低く、風合い
の硬いものであった。
【0031】
【比較例3】経糸及び緯糸に84デシテックス(75デ
ニール)/72フィラメントのポリトリメチレンテレフ
タレート繊維を用い、3/1ツイル組織の生機を得た、
実施例1と同様の染色仕上げ加工を行い、得られた織物
の経密度は258本/インチ、緯密度は148本/イン
チ、カバーファクターは3516、剪断剛性Gは5.2
7cN/cm・degであった。本織物は80cNの良
好な耐針性を示し、引裂強力高いものであったが、風合
いが硬く、薄手、軽量でないものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明の耐針性織物は、薄手、軽量で柔
軟な風合いを有し、釣り針や有刺植物などの針状体に対
する耐針性の高い織物であり、又、衣料用に必要な引裂
強力を有したウェーダー用に最適の織物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B011 AB04 AB15 AC04 4L035 BB31 BB89 BB91 EE08 4L048 AA22 AA34 AA35 AB07 AB09 AB21 BA01 BA02 CA00 CA01 CA15 DA01 DA03 DA11 EB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸繊度が0.3〜3デシテックスのポ
    リトリメチレンテレフタレート繊維が40重量%以上含
    まれている織物であって、該織物のカバーファクターが
    2000〜3500であることを特徴とするウェーダー
    用耐針性織物。
  2. 【請求項2】 単糸繊度が0.3〜3デシテックスのポ
    リトリメチレンテレフタレート繊維が40重量%以上含
    まれる織物であって、該織物のカバーファクターが20
    00〜3500である織物で構成されたことを特徴とす
    るウェーダー。
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