JP2001353727A - 成型用金型の位置決め用ピン、ブシュ及び成型用金型の位置決め装置 - Google Patents

成型用金型の位置決め用ピン、ブシュ及び成型用金型の位置決め装置

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JP2001353727A JP2000180154A JP2000180154A JP2001353727A JP 2001353727 A JP2001353727 A JP 2001353727A JP 2000180154 A JP2000180154 A JP 2000180154A JP 2000180154 A JP2000180154 A JP 2000180154A JP 2001353727 A JP2001353727 A JP 2001353727A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調整に手間がかからず、型板の位置決めが確実
な型板の位置決め装置を提供する。 【構成】可動側型板5にはピン12が取り付けられ、固
定側型板4にはブシュ21が取り付けられている。ピン
12の先端部32の外径は、ブシュの第1位置決め孔1
8の内径に適合する。ピン12の根元に板ばね34を介
して設けられた外径d2のボールリテーナ23は、内径
D2のブシュ21の第2位置決め孔17にプリロードが
与えられた状態で圧入される。型閉め時、ピン部材は第
1位置決め孔18に案内されて型板は大まかに位置決め
され、型閉めの直前にボールリテーナが第2位置決め孔
17に挿入される。ボールリテーナとピン、ブシュのク
リアランスは0であり、型板は精密に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定側型板と可動
側型板の間に形成されるキャビティに材料を充填して製
品を成形する成形用金型に設けられ、固定側型板と可動
側型板を位置決めするための位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の位置決め装置を有する金
型1の断面図である。この金型は、図示しない成形機の
固定側ホルダに取り付けられる固定側取付板2と、成形
機の可動側ホルダに取り付けられる可動側取付板3を有
している。
【0003】固定側取付板2は、雌型となる固定側型板
4が取り付けられている。固定側取付板2には、成形機
のシリンダのノズルから成形用金型内に溶融した樹脂を
注入する際の経路となるスプルーブシュ10が取り付け
られている。スプルーブシュ10から注入された樹脂
は、詳細は図示しないが、固定側型板4側に形成された
ランナに入り、ゲートを通過してキャビティに入る。
【0004】可動側取付板3には、雄型となる可動側型
板5が、受け板6とスペーサブロック7を介して取り付
けられている。
【0005】この成形用金型1は、固定側型板4と可動
側型板5の間で分割可能である。成形機のホルダの動き
に合わせ、可動側型板5は板面に垂直な方向に沿って固
定側型板4に対して移動し、これによって固定側型板4
と可動側型板5の開閉が行われる。固定側型板4と可動
側型板5が閉じた際に、成形品と対応するキャビティA
が形成される。
【0006】固定側型板4と可動側型板5の間には、両
型板を正規の位置に位置決めするための位置決め装置が
設けられている。この位置決め装置は、図12に拡大し
て示すように、固定側型板に設けられたブシュ11と、
可動側型板に設けられたピン12を有している。型締め
時、ピン12がブシュ11に挿入されることで両型板
4,5は正規の位置に位置決めされる。
【0007】図11は従来の位置決め装置の他の例を備
える金型の断面図である。この金型の構造は図11と略
同様である。この金型の位置決め装置は、図13に拡大
して示すように、固定側型板4にスペーサ13を介して
取り付けられためす部材14と、可動側型板5にスペー
サ15を介して取り付けられたおす部材16とを有して
いる。
【0008】めす部材14にはテーパ状の案内面を有す
る凹部14aが形成されており、おす部材16にはテー
パ状の案内面を有する凸部16aが形成されている。型
締め時、おす部材16のテーパ状の凸部16aがめす部
材14のテーパ状の凹部14aに挿入されることで両型
板4,5は正規の位置に位置決めされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図10と図12に示し
た位置決め装置では、ピン12とブシュ11は面で接触
するのでピン12とブシュ11の間には0.01mm〜
0.04mmのクリアランス(図中D−d)が設けてあ
る。ところが、金型の自重や成形時の射出圧力等によっ
て両型板はクリアランス分だけ相対的にどちらかの方向
に位置ずれを起こしてしまう。特に、樹脂成形品では、
型開き方向が横方向である横型成形機が主流であるた
め、金型の自重による影響が大きく、成形品の偏肉や芯
ずれが発生しやすいという問題があった。
【0010】図11と図13に示した位置決め装置で
は、めす部材14とおす部材16を正規の位置に正しく
取りつける調整・取り付け作業に手間がかかるという問
題があった。即ち、テーパ面を利用したこの位置決め装
置によれば、最終的に金型が閉じた時に両型板が正確に
位置決めされるようにするためには、両部材14,16
のテーパ面の当たり具合を見ながら、取り付けに使用し
ているスペーサ13又は15を研削して調整を行なわな
ければならない。このような作業は、めす部材14とお
す部材16のテーパ面の当たり具合の確認及び寸法測定
だけではなく、固定側型板4、可動側型板5の寸法を測
定したり、組み込みを行ないながら進めなければなら
ず、多くの工数・時間を必要とする。また、テーパ面の
当たり具合の確認は感覚的なものであり、調整作業には
熟練が必要とされる。
【0011】さらに、テーパ面を利用した図13の前記
位置決め装置によれば、テーパ部(凸部16a、凹部1
4a)の角度が大きい(10〜15°)場合、テーパ面
同士を多少食い込ませるように調整する場合が多いが、
これはかじりや破損の原因になりやすい。また、テーパ
角度が小さい場合には、食いつきを考慮して多少浮かす
ように調整するため、テーパ面同士の面当たりが少なく
クリアランスが発生して十分な位置決め機能が得られな
いという問題があった。
【0012】本発明は、調整に手間がかからず、型板の
位置決めが確実な位置決め装置を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された成
型用金型の位置決め用ピン(ピン部材12,41,4
5)は、固定側型板(4)と可動側型板(5)の間に形
成されるキャビティ( A)に材料を充填して製品を成形
する成形用金型に設けられ、固定側型板と可動側型板を
位置決めするための位置決め装置に用いられる位置決め
用ピンである。そして、その特徴は、前記固定側型板又
は前記可動側型板に取り付けられたピン部材(12,4
1,45)と、前記ピン部材の先端部(32)よりも後
方において前記ピン部材の外周面に移動可能に設けら
れ、両端が開口した筒形の基体(24)と該基体に回動
可能に設けられた複数の摺動部材 (ベアリング25)を
備えた案内部材 (ボールリテーナ23)と、前記ピン部
材が取り付けられた前記固定側型板又は前記可動側型板
と前記案内部材の後端部との間に設けられた弾性部材
(板ばね34)とを有する点にある。
【0014】請求項2に記載された成型用金型の位置決
め用ブシュ(ブシュ21)は、固定側型板(4)と可動
側型板(5)の間に形成されるキャビティ(A)に材料
を充填して製品を成形する成形用金型に設けられ、固定
側型板と可動側型板を位置決めするための位置決め装置
に用いられる位置決め用ブシュである。そして、その特
徴は、前記固定側型板又は前記可動側型板に取り付けら
れ、先端部に開口した大径の位置決め孔 (第2位置決め
孔17)と、大径の位置決め孔の中に同軸で開口した小
径の位置決め孔 (第1位置決め孔18)とを有する点に
ある。
【0015】請求項3に記載された成型用金型の位置決
め装置は、固定側型板(4)と可動側型板(5)の間に
形成されるキャビティ(A)に材料を充填して製品を成
形する成形用金型に設けられて固定側型板と可動側型板
を位置決めする位置決め装置において、前記固定側型板
と前記可動側型板の一方に取り付けられ、先端部に開口
した大径の位置決め孔 (第2位置決め孔17)と、大径
の位置決め孔の中に同軸で開口した小径の位置決め孔
(第1位置決め孔18)とを有するブシュ(21)と、
前記固定側型板と前記可動側型板の他方に取り付けら
れ、前記ブシュの小径の位置決め孔に対応した外径を有
する先端部(32)を備えたピン部材(12)と、前記
ピン部材の先端部よりも後方において前記ピン部材の外
周面に移動可能に設けられ、両端が開口した筒形の基体
(24)と該基体に回動可能に設けられた複数の摺動部
材 (ベアリング25)を備え、前記ブシュの大径の位置
決め孔に対応した外径を有する案内部材 (ボールリテー
ナ23)と、前記ピン部材が取り付けられた前記固定側
型板又は前記可動側型板と前記案内部材の後端部との間
に設けられた弾性部材(板ばね34)とを有している。
【0016】請求項4に記載された位置決め装置は、請
求項3記載の成型用金型の位置決め装置において、前記
ブシュ(21)の大径の位置決め孔 (第2位置決め孔1
7)に前記案内部材 (ボールリテーナ23)が挿入され
た時に、前記案内部材の摺動部材 (ベアリング25)は
前記ブシュの大径の位置決め孔の内周面に接触した状態
となるように、前記ブシュの大径の位置決め孔の内径と
前記案内部材の外径が設定されていることを特徴として
いる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の1例を図1
〜図9を参照して説明する。本例の位置決め装置は、従
来の技術で説明したような成形用金型に適用される。即
ち、固定側型板4と可動側型板5の間に形成されるキャ
ビティに材料を充填して製品を成形する成形用金型にお
いて、固定側型板4と可動側型板5を位置決めするため
に設けられるものである。従来の構成と共通の部分には
従来の技術で使用したものと同一の符号を使用する。
【0018】図1及び図2に示す断面図と図4に示す拡
散分解断面図を参照して本例の位置決め装置の構成を説
明する。固定側型板4にはブシュ21が取り付けられて
いる。ブシュ21は上下両端に開口した筒型であり、先
端部(図中下側)に開口した大径(内径D2)の第2位
置決め孔17と、第2位置決め孔17の中に同軸で開口
した小径(内径D1)の第1位置決め孔18とを有して
おり、両孔17,18は段部19で連続している。ま
た、両位置決め孔17,18の入口は曲面加工が施され
ている。
【0019】可動側型板5にはピン部材12が取り付け
られている。ピン部材12は、最も小径の取り付け部3
0と、中間の太さの中央の保持部31と、最も大径(外
径d1)の先端部32とが、同軸に順に連続した構造と
なっている。先端部32と保持部31との間には段部3
3が形成され、保持部31と取り付け部30の間にも段
部が形成されている。取り付け部30は、段部が可動側
型板5の表面に係止するまで可動側型板5の取り付け穴
に挿入され、可動側型板5の反対側からボルト22と座
金26で可動側型板5に固定される。これによってピン
部材12は可動側型板5の表面に垂直に立設される。
【0020】図1に示すように、両型板4,5が閉じる
時にはピン部材12の先端部32(外径d1)が、ブシ
ュ21の第1位置決め孔18(内径D1)に挿入され
る。外径d1と内径D1の関係はすきまばめ(孔18の
最小許容寸法よりもピン12の最小許容寸法が小さく孔
とピンの間にすきまがある場合)である。
【0021】図2に示すように、ピン部材12の保持部
31には、案内部材としてのボールリテーナ23が設け
られている。ボールリテーナ23は、両端が開口した円
筒形の基体24と、基体24の周壁に回動可能に設けら
れた複数の摺動部材であるベアリング25とを有する。
ボールリテーナ23の軸方向の長さは保持部31の軸方
向の長さよりも小さい。ボールリテーナ23の後端部
(図中下端部)と可動側型板5の表面との間には弾性部
材としての板ばね34が設けられている。従って、ボー
ルリテーナ23がブシュ21の第2位置決め孔17に挿
入される際、ボールリテーナ23は板ばね34のたわみ
に応じて軸方向に移動することができる。
【0022】ここで、ボールリテーナ23の外径d2
と、第2位置決め孔17の内径D2は、ボールリテーナ
23がブシュ21の第2位置決め孔17に挿入された状
態において、ボールリテーナ23のベアリング25に負
荷が加わるように設定されている。即ち、この状態にお
いて、ボールリテーナ23のベアリング25はピン部材
12の外面と第2位置決め孔17の内面の間に保持され
ているが、ボールリテーナ23の外径d2は、第2位置
決め孔17の内径D2よりも若干大きい。このように予
め設定した寸法の差をプリロードと呼び、本例ではこれ
を10〜20μmとしている。即ち、せまい隙間にそれ
よりも大きいベアリング25が負荷をかけて挟み込まれ
た状態となっている。従ってベアリング25は、ピン部
材12の外面と第2位置決め孔17の内面に常に接した
状態で転動する。このためピン部材12の軸心とブシュ
21の軸心が一致してがたつきは生じない。
【0023】図1〜図3を参照して、型閉め時における
本例の位置決め装置の動作を説明する。図1は金型が閉
じ始めた状態を示す。ピン部材12の先端部32は、ブ
シュ21の第2位置決め孔17に接触せず、第1位置決
め孔18に入り始める。これによって固定側型板4と可
動側型板5は、次のボールリテーナ23による位置決め
に先だって予備的に位置決めされる。
【0024】型閉じが進むにつれて、図2に示すように
ボールリテーナ23がブシュ21の第2位置決め孔17
に挿入され始める。ここで、前述したように、ピン部材
12とブシュ21の第1位置決め孔18が位置決めをす
でに行なっているので、ボールリテーナ23と第2位置
決め孔17の嵌合は円滑に行なわれ、またボールリテー
ナ23は板ばね34の弾性的変形によって軸方向に移動
することができる。このように、第2位置決め孔17に
挿入される際にボールリテーナ23に加わる衝撃は、ピ
ン部材12と第1位置決め孔18による位置決めと、板
ばね34との相互作用によって緩衝される。なお、板ば
ね34に代えて、コイルばね等の他のばね部材を用いて
もよい。
【0025】図2から図3に示すように、型閉めの直前
からボールリテーナ23が第2位置決め孔17に挿入さ
れ始め、固定側型板4と可動側型板5は所期の高い精度
で位置決めされた状態にて型閉じされる。
【0026】ここで、第2位置決め孔17内にボールリ
テーナ23が装入された状態、即ちボールリテーナ23
がブシュ21とピン部材12に挟まれた状態の時、ボー
ルリテーナ23のベアリング25には予め定められた負
荷が加わり、変形した状態でブシュ及びピン部材12に
接触している。即ち、前述したようにボールリテーナ2
3のプリロード量を10〜20μmに設定してあるの
で、ブシュ21、ボールリテーナ23及びピン部材12
の間にはクリアランスはない。これによって固定側型板
4と可動側型板5の高精度の位置決めが実現されてい
る。なお、このようなプリロードがかかるのは型閉めの
瞬間のみなので、本例の位置決め装置は補助としてでな
く、従来のガイドピンとブシュによるメインガイドの代
わりとして使用することができる。
【0027】本例のピン部材は段付きの構造であり、ボ
ールリテーナ23を段部33で保持していたが、図5に
示す変形例のように、段のない直径が一定のピン部材4
1の周囲にボールリテーナ23を装着して係止部材42
で保持する構造でもよい。図5の変形例において第1の
例と同様の機能を有する部材には第1の例と同一の符号
を付して説明を省略する。
【0028】図5及び図6は、ピン部材の他の構造例を
示すものである。このピン部材45は、第1の例と同様
に座金26とボルト22で可動側型板5に固定するため
の取り付け部30を有しているが、図5の変形例と同様
に先端部とボールリテーナ23の取り付け部は同径であ
って図5と同様にボールリテーナ23を係止部材42で
保持する。図6及び図7の変形例において第1の例及び
前記変形例と同様の機能を有する部材には対応する符号
を付して説明を省略する。
【0029】図8は、図11に示す従来の樹脂成形用金
型において、テーパ状のおす部材16・めす部材14の
代わりに本例の位置決め装置を組み込んだ場合を示す断
面図である。図9は、図10に示す従来の樹脂成形用金
型において、従来のピン部材12とブシュ21の組み合
せに加えて、本例の位置決め装置を組み込んだ場合を示
す断面図である。
【0030】以上説明した例では、適用される金型とし
ては樹脂成形金型を例示したが、低融点金属で成形を行
なうダイキャスト金型装置など、広く既存の金型に後付
けで組み込んで使用することができる。
【0031】以上説明した例では、ベアリング25を使
用したボールリテーナ23を案内部材として例示した
が、この他、ローラリテーナを用いることもできる。ロ
ーラリテーナは、両端が開口した円筒形又は横断面が多
角形の筒形の基体と、基体の周壁に回動可能に設けられ
た複数の摺動部材であるローラ部材とを有する案内部材
である。
【0032】本発明においては、可動側型板と固定側型
板のどちらにピン部材又はブシュを取り付けるかは任意
である。
【0033】以上説明した各例においては、ピン部材が
挿入される第1位置決め孔と、ボールリテーナなどの案
内部材が挿入される第2位置決め孔は、単一の部品であ
るブシュに形成されていたが、両孔について所要の同軸
精度が得られるのであれば、第1位置決め孔が形成され
た第1のブシュと、第2位置決め孔が形成された第2の
ブシュの2つの部品を用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ピン部材の先端部を第
1位置決め孔に挿入してからピン部材に設けた案内部材
を第2位置決め孔に挿入するので、次のような効果が得
られる。 1.テーパ面を有するおす・めす部材による従来の位置
決め機構では、テーパ面当たりの調整・確認作業を勘と
経験に頼って行なっていたが、これが不要となる。
【0035】2.前述したテーパ面当たりを確保するた
めの高さ合わせ調整作業や、繰り返し行なわれる組み込
み作業も不用となる。
【0036】3.前述したテーパ角の小さいおす・めす
部材は、時際には食いつきを考慮して浮かし気味にセッ
トしているため、実質的には小さいながらもずれが生じ
ているが、本発明によればピンとブシュにプリロードを
かけることができるので、位置ずれが生じない。
【0037】4.案内部材としてボールリテーナを用い
た場合には、ボールリテーナのボールはピンやブシュに
点で接触するため、従来のピンとブシュのみによる案内
機構に比べてかじりが発生しにくい。
【0038】5.従来のピンとブシュのみによる案内機
構は面接触であるため滑り抵抗が大きいが、本発明は点
接触のため転がり抵抗となり摺動性が良好である。
【0039】6.本発明の位置決め装置は従来の位置決
め機構に加えて、さらに本発明装置単独でも十分に機能
を果たすことができるので、狭い金型内のスペースを有
効に利用することができる。という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め装置の断面図である。
【図2】本発明の位置決め装置の断面図である。
【図3】本発明の位置決め装置の断面図である。
【図4】本発明の位置決め装置の分解拡散断面図であ
る。
【図5】本発明の位置決め装置におけるピン部材の変形
例を示す断面図である。
【図6】本発明の位置決め装置の変形例を示す断面図で
ある。
【図7】図6に示す変形例の分解拡散断面図である。
【図8】本発明の位置決め装置を組み込んだ金型装置の
断面図である。
【図9】本発明の位置決め装置を組み込んだ金型装置の
断面図である。
【図10】従来の位置決め装置を有する金型装置の断面
図である。
【図11】従来の位置決め装置を有する金型装置の断面
図である。
【図12】従来の位置決め装置の断面図である。
【図13】従来の位置決め装置の分解拡散断面図であ
る。
【符号の説明】
1…金型、4…固定側型板、5…可動側型板、12,4
1,45…位置決め用ピンであるピン部材、17…大径
の第2位置決め孔、18…小径の第1位置決め孔、21
…位置決め用ブシュであるブシュ、23…案内部材とし
てのボールリテーナ、24…基体、25…摺動部材とし
てのベアリング、26…係止部材、27…付勢手段とし
てのばね、32…先端部、34…弾性部材としてのいた
ばね、A…キャビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 泰明 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CL45

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側型板と可動側型板の間に形成され
    るキャビティに材料を充填して製品を成形する成形用金
    型に設けられ、固定側型板と可動側型板を位置決めする
    ための位置決め装置に用いられる位置決め用ピンであっ
    て、 前記固定側型板又は前記可動側型板に取り付けられたピ
    ン部材と、 前記ピン部材の先端部よりも後方において前記ピン部材
    の外周面に移動可能に設けられ、両端が開口した筒形の
    基体と該基体に回動可能に設けられた複数の摺動部材を
    備えた案内部材と、 前記ピン部材が取り付けられた前記固定側型板又は前記
    可動側型板と前記案内部材の後端部との間に設けられた
    弾性部材とを有する成型用金型の位置決め用ピン。
  2. 【請求項2】 固定側型板と可動側型板の間に形成され
    るキャビティに材料を充填して製品を成形する成形用金
    型に設けられ、固定側型板と可動側型板を位置決めする
    ための位置決め装置に用いられる位置決め用ブシュであ
    って、 前記固定側型板又は前記可動側型板に取り付けられ、先
    端部に開口した大径の位置決め孔と、大径の位置決め孔
    の中に同軸で開口した小径の位置決め孔とを有する成型
    用金型の位置決め用ブシュ。
  3. 【請求項3】 固定側型板と可動側型板の間に形成され
    るキャビティに材料を充填して製品を成形する成形用金
    型に設けられて固定側型板と可動側型板を位置決めする
    位置決め装置において、 前記固定側型板と前記可動側型板の一方に取り付けら
    れ、先端部に開口した大径の位置決め孔と、大径の位置
    決め孔の中に同軸で開口した小径の位置決め孔とを有す
    るブシュと、 前記固定側型板と前記可動側型板の他方に取り付けら
    れ、前記ブシュの小径の位置決め孔に対応した外径を有
    する先端部を備えたピン部材と、 前記ピン部材の先端部よりも後方において前記ピン部材
    の外周面に移動可能に設けられ、両端が開口した筒形の
    基体と該基体に回動可能に設けられた複数の摺動部材を
    備え、前記ブシュの大径の位置決め孔に対応した外径を
    有する案内部材と、 前記ピン部材が取り付けられた前記固定側型板又は前記
    可動側型板と前記案内部材の後端部との間に設けられた
    弾性部材とを有する成型用金型の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記ブシュの大径の位置決め孔に前記案
    内部材が挿入された時に、前記案内部材の摺動部材は前
    記ブシュの大径の位置決め孔の内周面に接触した状態と
    なるように、前記ブシュの大径の位置決め孔の内径と前
    記案内部材の外径が設定されている請求項3記載の成型
    用金型の位置決め装置。
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