JP2001353728A - 成型用金型の位置決め装置 - Google Patents

成型用金型の位置決め装置

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JP2001353728A
JP2001353728A JP2000180155A JP2000180155A JP2001353728A JP 2001353728 A JP2001353728 A JP 2001353728A JP 2000180155 A JP2000180155 A JP 2000180155A JP 2000180155 A JP2000180155 A JP 2000180155A JP 2001353728 A JP2001353728 A JP 2001353728A
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mold plate
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movable
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Hiroshi Takeuchi
博志 竹内
Ikunori Iitani
育典 井伊谷
Yasuaki Hayashi
泰明 林
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Futaba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調整に手間がかからず、型板の位置決めが確実
な型板の位置決め装置を提供する。 【構成】可動側型板5にはピン12が取り付けられてい
る。固定側型板4に取り付けられたブシュ21にはボー
ルリテーナ23が移動可能に設けられている。ブシュ2
1の入口には抜け止めの係止部材26が設けられてい
る。ブシュ21の底部とボールリテーナ23の間にはば
ね27がある。金型開放時、ボールリテーナ23はばね
27に押し下げられて係止部材26に係止する。金型閉
止時、ピン12はボールリテーナ23に当接して内部に
挿入されないまま、ばね27を押し縮めながらボールリ
テーナ23をブシュ21内部に押し込む。ボールリテー
ナ内部にピン12が入り始め、型板同士が位置決めされ
る。点接触のボールリテーナを用いたのでかじりが発生
しにくい。点接触のため転がり抵抗となり摺動性が良好
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定側型板と可動
側型板の間に形成されるキャビティに材料を充填して製
品を成形する成形用金型に設けられ、固定側型板と可動
側型板を位置決めするための位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の位置決め装置を有する金
型1の断面図である。この金型は、図示しない成形機の
固定側ホルダに取り付けられる固定側取付板2と、成形
機の可動側ホルダに取り付けられる可動側取付板3を有
している。
【0003】固定側取付板2は、雌型となる固定側型板
4が取り付けられている。固定側取付板2には、成形機
のシリンダのノズルから成形用金型内に溶融した樹脂を
注入する際の経路となるスプルーブシュ10が取り付け
られている。スプルーブシュ10から注入された樹脂
は、詳細は図示しないが、固定側型板4側に形成された
ランナに入り、ゲートを通過してキャビティに入る。
【0004】可動側取付板3には、雄型となる可動側型
板5が、受け板6とスペーサブロック7を介して取り付
けられている。
【0005】この成形用金型1は、固定側型板4と可動
側型板5の間で分割可能である。成形機のホルダの動き
に合わせ、可動側型板5は板面に垂直な方向に沿って固
定側型板4に対して移動し、これによって固定側型板4
と可動側型板5の開閉が行われる。固定側型板4と可動
側型板5が閉じた際に、成形品と対応するキャビティA
が形成される。
【0006】固定側型板4と可動側型板5の間には、両
型板を正規の位置に位置決めするための位置決め装置が
設けられている。この位置決め装置は、図15に拡大し
て示すように、固定側型板に設けられたブシュ11と、
可動側型板に設けられたピン12を有している。型締め
時、ピン12がブシュ11に挿入されることで両型板
4,5は正規の位置に位置決めされる。
【0007】図14は従来の位置決め装置の他の例を備
える金型の断面図である。この金型の構造は図13と略
同様である。この金型の位置決め装置は、図16に拡大
して示すように、固定側型板4にスペーサ13を介して
取り付けられためす部材14と、可動側型板5にスペー
サ15を介して取り付けられたおす部材16とを有して
いる。めす部材14にはテーパ状の案内面を有する凹部
14aが形成されており、おす部材16にはテーパ状の
案内面を有する凸部16aが形成されている。型締め
時、おす部材16のテーパ状の凸部16aがめす部材1
4のテーパ状の凹部14aに挿入されることで両型板
4,5は正規の位置に位置決めされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図13と図15に示し
た位置決め装置では、ピン12とブシュ11は面で接触
するのでピン12とブシュ11の間には0.01mm〜
0.04mmのクリアランス(図中D−d)が設けてあ
る。ところが、金型の自重や成形時の射出圧力等によっ
て両型板はクリアランス分だけ相対的にどちらかの方向
に位置ずれを起こしてしまう。特に、樹脂成形品では、
型開き方向が横方向である横型成形機が主流であるた
め、金型の自重による影響が大きく、成形品の偏肉や芯
ずれが発生しやすいという問題があった。
【0009】図14と図16に示した位置決め装置で
は、めす部材14とおす部材16を正規の位置に正しく
取りつける調整・取り付け作業に手間がかかるという問
題があった。即ち、テーパ面を利用したこの位置決め装
置によれば、最終的に金型が閉じた時に両型板が正確に
位置決めされるようにするためには、両部材14,16
のテーパ面の当たり具合を見ながら、取り付けに使用し
ているスペーサ13又は15を研削して調整を行なわな
ければならない。このような作業は、めす部材14と押
す部材16のテーパ面の当たり具合の確認及び寸法測定
だけではなく、固定側型板4、可動側型板5の寸法を測
定したり、組み込みを行ないながら進めなければなら
ず、多くの工数・時間を必要とする。また、テーパ面の
当たり具合の確認は感覚的なものであり、調整作業には
熟練が必要とされる。
【0010】さらに、テーパ面を利用した図16の前記
位置決め装置によれば、テーパ部(凸部16a、凹部1
4a)の角度が大きい(10〜15°)場合、テーパ面
同士を多少食い込ませるように調整する場合が多いが、
これはかじりや破損の原因になりやすい。また、テーパ
角度が小さい場合には、食いつきを考慮して多少浮かす
ように調整するため、テーパ面同士の面当たりが少なく
クリアランスが発生して十分な位置決め機能が得られな
いという問題があった。
【0011】本発明は、調整に手間がかからず、型板の
位置決めが確実な位置決め装置を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された成
型用金型の位置決め装置は、固定側型板(4)と可動側
型板(5)の間に形成されるキャビティ(A)に材料を
充填して製品を成形する成形用金型(1)に設けられて
固定側型板と可動側型板を位置決めする位置決め装置に
おいて、前記固定側型板と前記可動側型板の一方に設け
られたブシュ(21)と、両端が開口した筒形の基体
(24)の周壁に複数の摺動部材 (ベアリング25)が
回動可能に設けられてなり前記ブシュの内部において所
定の範囲で移動可能に設けられた案内部材 (ボールリテ
ーナ23)と、前記案内部材を前記ブシュ内に保持する
ために前記ブシュの入口に設けられた係止部材(26)
と、前記固定側型板と前記可動側型板の他方に設けられ
て前記固定側型板と前記可動側型板の相対的な移動に伴
って前記案内部材の内部に挿入されるピン(12)を有
している。
【0013】請求項2に記載された成型用金型の位置決
め装置は、請求項1記載の成型用金型の位置決め装置に
おいて、前記ブシュの底部と前記案内部材との間に設け
られて前記案内部材を付勢することにより前記案内部材
を前記係止部材に係止させる付勢手段(ばね27)を有
している。
【0014】請求項3に記載された成型用金型の位置決
め装置は、請求項1記載の成型用金型の位置決め装置に
おいて、前記案内部材に、前記摺動部材がボールベアリ
ングであるボールリテーナ(23)を用いたことを特徴
としている。
【0015】請求項4に記載された成型用金型の位置決
め装置は、請求項1記載の成型用金型の位置決め装置に
おいて、前記案内部材に、前記摺動部材がローラベアリ
ングであるローラリテーナを用いたことを特徴としてい
る。
【0016】請求項5に記載された成型用金型の位置決
め装置は、固定側型板(4)と可動側型板(5)の間に
形成されるキャビティ(A)に材料を充填して製品を成
形する成形用金型(1)に設けられ、固定側型板と可動
側型板の一方に設けられたブシュ(21)と、固定側型
板と可動側型板の他方に設けられて前記固定側型板と前
記可動側型板の相対的な移動に伴って前記ブシュの内部
に挿入されるピン(12)とを有するものである。その
特徴は、両端が開口した筒形の基体(24)の周壁に複
数の摺動部材 (ベアリング25)が回動可能に設けられ
てなり、前記ブシュの内部に所定の範囲で移動可能に設
けられた案内部材 (ボールリテーナ23)と、前記案内
部材を前記ブシュ内に保持するために前記ブシュの入口
に設けられた係止部材(26)とを有することにある。
【0017】請求項6記載の成型用金型の位置決め装置
は、請求項5記載の成型用金型の位置決め装置におい
て、前記ブシュの底部と前記案内部材との間に設けられ
て前記案内部材を付勢することにより前記案内部材を前
記係止部材に係止させる付勢手段(ばね27)を備えて
おり、前記固定側型板と前記可動側型板の相対的な移動
に伴って前記ブシュ内にピンが挿入されると、前記案内
部材は、該ピンに押されて前記付勢部材の付勢力に抗し
ながら前記ブシュ内を前記所定の範囲の端部まで移動し
た後、前記ピンによって挿入されるとともに前記付勢部
材の付勢力により前記係止部材に向けて移動するように
構成されたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の1例を図1
〜図12を参照して説明する。本例の位置決め装置は、
従来の技術で説明したような成形用金型に適用される。
即ち、固定側型板4と可動側型板5の間に形成されるキ
ャビティに材料を充填して製品を成形する成形用金型に
おいて、固定側型板4と可動側型板5を位置決めするた
めに設けられるものである。従来の構成と共通の部分に
は従来の技術で使用したものと同一の符号を使用する。
【0019】図1に示す断面図と、図2に示す拡散分解
断面図を参照して本例の位置決め装置の構成を説明す
る。固定側型板4には固定手段としてのボルト20によ
ってブシュ21が取り付けられており、可動側型板5に
は固定手段としてのボルト22によってピン12が取り
付けられている。
【0020】ブシュ21の内部には案内部材としてのボ
ールリテーナ23が設けられている。ボールリテーナ2
3は、両端が開口した円筒形の基体24と、基体24の
周壁に回動可能に設けられた複数の摺動部材であるベア
リング25とを有する。ボールリテーナ23は、その外
径がブシュ21の内径に略合致しており、その軸方向の
長さはブシュ21の長さよりも短い。ボールリテーナ2
3の内径はボルト20の頭部よりも大きく、これに接触
することはない。従って、ボールリテーナ23は、ブシ
ュ21の内部において、ブシュ21の内面に接触しなが
ら軸方向に所定の範囲で移動することができる。
【0021】前記ボールリテーナ23を前記ブシュ21
内に保持するために、前記ブシュ21の入口には係止部
材26が設けられている。即ち、係止部材26はブシュ
21内に装入されたボールリテーナ23の抜け止めであ
り、例えばスナップリングなどを用いることができる。
【0022】前記ブシュ21の底部と前記ボールリテー
ナ23との間には、付勢手段として弾性部材であるばね
27が設けられている。ばね27の内径はボルト20の
頭部よりも大きく、ばね27の内側にボルト20の頭が
入る。
【0023】ブシュ21の低部にはボルト20によって
受け部材としての平座金28が設けられている。平座金
28の外径はばね27の内径よりも小さく、平座金28
はばね27の内部に入る。平座金28の外径はボールリ
テーナ23の基体24の内径よりも大きく、ボールリテ
ーナ23がブシュ21の最奥部に至れば平座金28に接
触する。平座金28の厚さは、ボールリテーナ23が平
座金28に接触した時、縮退したばね27を収納できる
だけの高さをブシュ21の最奥部に設けるように設定さ
れている。
【0024】よって、後述するようにピン12に押され
て移動したボールリテーナ23がばね27を縮めながら
ブシュ21の最奥部に到達しても、ボールリテーナ23
は平座金28に接触して停止し、ばね27をブシュ21
の底部との間に挟んで押しつぶして破損するおそれはな
い。
【0025】なお、本例では平座金28を用いたが、ば
ね27を同様に保護しうる寸法の凸部をブシュ21の最
低部に一体で形成してもよい。
【0026】ばね27はボールリテーナ23を前記係止
部材26に向けて付勢する。ボールリテーナ23に抵抗
力が加わっていなければ、ボールリテーナ23は付勢力
により移動して係止部材26に係止する。
【0027】図3は、本例の位置決め装置のブシュ21
を固定側型板4と固定側取り付け板2に取り付けた状態
を示す。図4は、本例の位置決め装置のブシュ21を可
動側型板5と受け板に取り付けた状態を示す。
【0028】図5〜図7は、ピンの他の構造例を示すも
のであり、それぞれ順にJIS B5107で規定され
ているA形、B形、C形のガイドピン12a,12b,
12cである。
【0029】図8〜図10を参照して、型閉め時におけ
る本例の位置決め装置の動作を説明する。図8は金型が
開いている状態を示す。ボールリテーナ23はばね27
によって押し下げられてブシュ21の入口の係止部材2
6に係止した状態にある。
【0030】金型が閉じ始めると、図9に示すように、
ピン12の先端がブシュ21に入り始める。型閉じによ
ってピン12が一気にボールリテーナ23に挿入される
ことはない。ピン12の先端は、ボールリテーナ23の
入口に当接して内部に挿入されないまま、金型の移動に
応じてばね27を押し縮めながらボールリテーナ23を
ブシュ21内部に押し込んでいく。
【0031】ここで、ブシュ21内のボールリテーナ2
3にピン12が装入された状態、即ちボールリテーナ2
3がブシュ21とピン12に挟まれた状態の時、ボール
リテーナ23のベアリング25には予め負荷が加わるよ
うに設定されている。即ち、この状態において、ボール
リテーナ23のベアリング25はピン12の外面とブシ
ュ21の内面の間に保持されているが、ピン12の外面
とブシュ21の内面の間隔よりもベアリング25の外径
の方が若干大きい。このように予め設定した寸法の差を
プリロードと呼び、本例ではこれを10〜20μmとし
ている。即ち、せまい隙間にそれよりも大きいベアリン
グ25が負荷をかけて挟み込まれた状態となっている。
従ってベアリング25は、ピン12の外面とブシュ21
の内面に常に接した状態で転動する。このためピン12
の軸心とブシュ21の軸心が一致してがたつきが生じな
い。
【0032】さらに型閉じ動作が進むと、ブシュ21及
びピン12との間に設定されている前記プリロードを持
ちつつ、ボールリテーナ23内部にピン12が入り始
め、型板同士の位置決めが行なわれる。
【0033】さらに型閉じ動作が進むと、型閉じによる
ピン12の前進により図10に示すようにピン12とブ
シュ21によって2つの型板4,5がボールリテーナ2
3を介して正確に位置決めされる。
【0034】前述したようにボールリテーナ23のプリ
ロード量を10〜20μmに設定してあるので、従来の
ガイドピン12とブシュ21の組み合せと異なり、クリ
アランスは0となる。
【0035】型開きが開始されると、ボールリテーナ2
3とピン12の摺動により、またばね27の力によって
ボールリテーナ23のベアリング25はわずかながら回
転しながら、係止部材26に係止する。ピン12が完全
にボールリテーナ23から抜けきると、プリロードから
開放されたボールリテーナ23はばね27の力によって
全体としてブシュ21内部で回転し、周方向の位置が変
化するので次にピン12に当たる時の状態が前回と異な
ることとなり、これによって偏摩耗が防止される。
【0036】図11は、図14に示す従来の樹脂成形用
金型において、テーパ状のおす部材16・めす部材14
の代わりに本例の位置決め装置を組み込んだ場合を示す
断面図である。図12は、図13に示す従来の樹脂成形
用金型において、従来のピン12とブシュ21の組み合
せに加えて、本例の位置決め装置を組み込んだ場合を示
す断面図である。
【0037】以上説明した例では、適用される金型とし
ては樹脂成形金型を例示したが、低融点金属で成形を行
なうダイキャスト金型装置など、広く既存の金型に後付
けで組み込んで使用することができる。
【0038】以上説明した例では、ベアリング25を使
用したボールリテーナ23を案内部材として例示した
が、この他、ローラリテーナを用いることもできる。ロ
ーラリテーナは、両端が開口した円筒形の基体と、基体
の周壁に回動可能に設けられた複数の摺動部材であるロ
ーラ部材とを有する案内部材である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ばねを組み込んだ案内
部材による調芯機能により、次のような効果が得られ
る。 1.テーパ面を有するおす・めす部材による従来の位置
決め機構では、テーパ面当たりの調整・確認作業を勘と
経験に頼って行なっていたが、これが不要となる。
【0040】2.前述したテーパ面当たりを確保するた
めの高さ合わせ調整作業や、繰り返し行なわれる組み込
み作業も不用となる。
【0041】3.テーパ角の小さい前述したおす・めす
部材は、時際には食いつきを考慮して浮かし気味にセッ
トしているため、実質的には小さいながらもずれが生じ
ているが、本発明によればピンとブシュにプリロードを
かけることができるので、位置ずれが生じない。
【0042】4.案内部材としてボールリテーナを用い
た場合には、ボールリテーナのボールはピンやブシュに
点で接触するため、従来のピンとブシュのみによる案内
機構に比べてかじりが発生しにくい。
【0043】5.従来のピンとブシュのみによる案内機
構は面接触であるため滑り抵抗が大きいが、本発明は点
接触のため転がり抵抗となり摺動性が良好である。
【0044】6.本発明の位置決め装置は従来の位置決
め機構に加えて、さらに本発明装置単独でも十分に機能
を果たすことができるので、狭い金型内のスペースを有
効に利用することができる。という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め装置の断面図である。
【図2】本発明の位置決め装置の分解拡散断面図であ
る。
【図3】本発明の位置決め装置の取り付け状態の1例を
示す断面図である。
【図4】本発明の位置決め装置の取り付け状態の他の例
を示す断面図である。
【図5】本発明の位置決め装置においてJISタイプの
ピンを使用した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の位置決め装置においてJISタイプの
ピンを使用した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の位置決め装置においてJISタイプの
ピンを使用した状態を示す断面図である。
【図8】金型の型閉め動作における本発明の位置決め装
置の動作を示す断面図である。
【図9】金型の型閉め動作における本発明の位置決め装
置の動作を示す断面図である。
【図10】金型の型閉め動作における本発明の位置決め
装置の動作を示す断面図である。
【図11】本発明の位置決め装置を組み込んだ金型装置
の断面図である。
【図12】本発明の位置決め装置を組み込んだ金型装置
の断面図である。
【図13】従来の位置決め装置を有する金型装置の断面
図である。
【図14】従来の位置決め装置を有する金型装置の断面
図である。
【図15】従来の位置決め装置の断面図である。
【図16】従来の位置決め装置の分解拡散断面図であ
る。
【符号の説明】
1…金型、4…固定側型板、5…可動側型板、12,1
2a,12b,12c…ピン、21…ブシュ、23…案
内部材としてのボールリテーナ、26…係止部材、27
…付勢手段としてのばね、A…キャビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 泰明 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CL45

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側型板と可動側型板の間に形成され
    るキャビティに材料を充填して製品を成形する成形用金
    型に設けられて固定側型板と可動側型板を位置決めする
    位置決め装置において、 前記固定側型板と前記可動側型板の一方に設けられたブ
    シュと、 両端が開口した筒形の基体の周壁に複数の摺動部材が回
    動可能に設けられてなり前記ブシュの内部において所定
    の範囲で移動可能に設けられた案内部材と、 前記案内部材を前記ブシュ内に保持するために前記ブシ
    ュの入口に設けられた係止部材と、 前記固定側型板と前記可動側型板の他方に設けられて前
    記固定側型板と前記可動側型板の相対的な移動に伴って
    前記案内部材の内部に挿入されるピンを有する成型用金
    型の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記ブシュの底部と前記案内部材との間
    に設けられて前記案内部材を付勢することにより前記案
    内部材を前記係止部材に係止させる付勢手段を備えた請
    求項1記載の成型用金型の位置決め装置
  3. 【請求項3】 前記案内部材に、前記摺動部材がボール
    ベアリングであるボールリテーナを用いた請求項1記載
    の成型用金型の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記案内部材に、前記摺動部材がローラ
    ベアリングであるローラリテーナを用いた請求項1記載
    の成型用金型の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 固定側型板と可動側型板の間に形成され
    るキャビティに材料を充填して製品を成形する成形用金
    型に設けられ、固定側型板と可動側型板の一方に設けら
    れたブシュと、固定側型板と可動側型板の他方に設けら
    れて前記固定側型板と前記可動側型板の相対的な移動に
    伴って前記ブシュの内部に挿入されるピンとを有する成
    形用金型の位置決め装置において、 両端が開口した筒形の基体の周壁に複数の摺動部材が回
    動可能に設けられてなり、前記ブシュの内部に所定の範
    囲で移動可能に設けられた案内部材と、 前記案内部材を前記ブシュ内に保持するために前記ブシ
    ュの入口に設けられた係止部材と、 を有することを特徴とする成型用金型の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記ブシュの底部と前記案内部材との間
    に設けられて前記案内部材を付勢することにより前記案
    内部材を前記係止部材に係止させる付勢手段を備え、前
    記固定側型板と前記可動側型板の相対的な移動に伴って
    前記ブシュ内にピンが挿入されると、前記案内部材は、
    該ピンに押されて前記付勢部材の付勢力に抗しながら前
    記ブシュ内を前記所定の範囲の端部まで移動した後、前
    記ピンによって挿入されるとともに前記付勢部材の付勢
    力により前記係止部材に向けて移動するように構成され
    たた請求項5記載の成型用金型の位置決め装置。
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