JP2001350388A - 画像形成機のウォームアップ制御装置及びこのウォームアップ制御装置を備えた画像形成機 - Google Patents

画像形成機のウォームアップ制御装置及びこのウォームアップ制御装置を備えた画像形成機

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JP2001350388A
JP2001350388A JP2000170906A JP2000170906A JP2001350388A JP 2001350388 A JP2001350388 A JP 2001350388A JP 2000170906 A JP2000170906 A JP 2000170906A JP 2000170906 A JP2000170906 A JP 2000170906A JP 2001350388 A JP2001350388 A JP 2001350388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日毎に画像形成機の使用開始時刻が異なる状
況において、その日毎に応じて適切な時刻に画像形成機
の使用開始が可能となるように、ウォームアップ起動時
刻をユーザの要求に応じて詳細設定可能とする。 【解決手段】 複写機の熱定着ローラ38Aを予熱する
ためのウォームアップ制御装置60に、時計64、カレ
ンダ65、起動日時記憶手段67を設ける。テンキー6
6の操作により各日毎のウォームアップ回路63の起動
時刻を設定し、設定データを起動日時記憶手段67に記
憶させる。現在の日時がこの記憶された日時に一致した
ときにウォームアップ回路63を起動させて熱定着ロー
ラ38Aの予熱を開始する。また、前月の起動データに
基づいて今月の各日毎のウォームアップ回路63の起動
日時を自動設定可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等に代表さ
れる画像形成機に備えられるウォームアップ制御装置及
びこのウォームアップ制御装置を備えた画像形成機に係
る。特に、ウォームアップ動作の起動時刻の設定の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機などの電子写真式の画
像形成機にあっては、原稿の画像をスキャナ部によって
読み取って画像データを作成し、この画像データを画像
形成部に送信する。そして、画像形成部では、この画像
データに基づいて記録用紙への画像形成(印字等)が行
われる。この画像形成動作としては、先ず、上記画像デ
ータに基づいて感光体ドラム上に静電潜像を形成し、こ
の静電潜像にトナーを付着させ、画像データを顕像化さ
せる。その後、このトナーを感光体ドラムから記録用紙
に転写した後、この記録用紙を定着ローラに通過させ
る。この際、トナーは定着ローラによって加熱及び加圧
されて記録用紙上に定着され、これによって所定の複写
物が得られることになる。
【0003】このような画像形成動作が行われるため、
複写機の作動開始時には、定着ローラが既に所定温度ま
で加熱されている必要がある。このため、従来より、複
写機にあっては、その電源をONした後、この定着ロー
ラを所定温度まで加熱するためのウォームアップ動作が
必要であり、このウォームアップ動作中は複写動作を行
うことができない。従って、ユーザが急いで複写したい
といった要求がある場合に、複写機の電源をONして
も、このウォームアップ動作が終了するまでは複写作業
を行うことができないことになる。
【0004】この不具合を解消するために、これまで特
開平4−331961号公報に開示されている複写機の
制御装置が提案されている。この公報には、カレンダ付
き時計と、設定された曜日及び時間データを記憶するR
AMとを備えさせ、時計とRAMとのデータを照合し
て、この両者が一致したときに定着ローラの熱源(ヒー
タ)を作動させる構成が開示されている。これにより、
例えばオフィスの始業時刻に先立ってウォームアップ動
作を開始させておき、始業時刻にあっては、定着ローラ
の加熱(ウォームアップ動作)が終了しているようにし
て、上記ユーザの要求に応えられるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示されているものは、毎日同じ時刻にウォームアップ
動作が開始されるものである。これでは、出勤時刻が日
によって異なるようなオフィスやフレックスタイム制な
どの勤務時間を採用しているオフィスにあっては、最適
な時刻にウォームアップ動作を完了させることができな
い。詳しくは、例えば、設定されているウォームアップ
完了時刻よりも早い時刻が始業時刻である日には、出勤
直後に複写作業を行おうとしても未だウォームアップ動
作が終了しておらず、複写作業を行うことができないと
いった不具合を生じる。逆に、設定されているウォーム
アップ完了時刻よりも遅い時刻が始業時刻である日に
は、必要以上に早い時刻から定着ローラが加熱されるこ
とになりエネルギの無駄を生じてしまう。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、日毎に画像形成機の
使用開始時刻が異なる状況において、その日毎に応じて
適切な時刻に画像形成機の使用開始が可能となるよう
に、ウォームアップ起動時刻を、ユーザの要求に応じ
て、より詳細な設定状態として得ることができるように
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、画像形成機の
起動時に所定時間のウォームアップ動作を行うウォーム
アップ制御装置に対し、各日毎にウォームアップ動作の
起動時刻を個別設定できるようにしている。
【0008】−解決手段− 具体的に、本発明は、画像形成機の起動時に所定時間の
ウォームアップ動作を行うウォームアップ手段を備えた
画像形成機のウォームアップ制御装置を前提とする。こ
のウォームアップ制御装置に対し、現在の時刻情報を提
供するタイマ手段と、現在の日情報を提供するカレンダ
手段と、日情報に対して時刻情報を関連付けることによ
り、各日毎にウォームアップ起動時刻を設定可能な起動
日時設定手段と、この起動日時設定手段の出力を受け、
各日毎のウォームアップ起動時刻を記憶する起動日時記
憶手段とを備えさせる。また、タイマ手段、カレンダ手
段及び起動日時記憶手段の出力を受け、各日毎に設定さ
れたウォームアップ起動時刻が現在の日時に一致したと
きにウォームアップ手段を起動させるウォームアップ起
動手段を備えさせている。
【0009】この特定事項により、起動日時設定手段に
よって設定された各日毎にウォームアップ起動時刻の情
報が起動日時記憶手段に記憶される。そして、この各日
毎に設定されたウォームアップ起動時刻が現在の日時に
一致したときには、ウォームアップ起動手段がウォーム
アップ手段を起動させ、ウォームアップ動作が開始す
る。このため、各日毎に画像形成機の起動時刻が異なる
状況であっても、それぞれに対応して個別にウォームア
ップ手段の起動時刻を設定することが可能になる。従っ
て、このウォームアップ制御装置を備えた画像形成機を
オフィスに設置した場合、出勤時刻が日毎に異なるフレ
ックスタイム制を採用している場合であっても、各日毎
の出勤時刻に適合した時刻にウォームアップ動作を完了
させることが可能になる。つまり、ユーザが出勤直後に
画像形成機による作業を行おうとしても未だウォームア
ップ動作が終了しておらず画像形成機を使用できないと
いった状況を回避できると共に、必要以上に早い時刻か
らウォームアップ動作が開始されてしまってエネルギの
無駄が生じてしまうといったことも回避できる。
【0010】ウォームアップ動作を行わせるための具体
例としては以下の構成が挙げられる。つまり、記録媒体
の表面に顕像化された画像形成物質を加熱することによ
り記録媒体表面に定着させる熱定着ローラを画像形成機
に備えさせた場合、ウォームアップ手段は上記熱定着ロ
ーラを加熱するためのヒータへの通電を行うものとな
る。
【0011】この特定事項により、各日毎に画像形成機
の起動時刻が異なる状況であっても、それぞれに対応し
て、画像形成物質を加熱定着させるために必要な温度ま
で熱定着ローラを予熱しておくことが可能である。この
ため、オフィスにおいてユーザは出勤直後に画像形成機
を使用することが可能になると共に、この際の記録媒体
上へ画像形成物質の定着も良好に行われる。
【0012】ウォームアップ動作を起動させるか否かを
判断するための日情報として以下のものが挙げられる。
つまり、日情報として、曜日情報や暦日情報や休日情報
を含ませる。また、上述の如く日情報に休日情報が含ま
れている場合、ウォームアップ起動手段は、この休日に
設定された日にはウォームアップ手段を起動させないよ
うになっている。
【0013】これら特定事項により、ユーザがウォーム
アップ動作の起動日時を設定する際の設定動作が容易に
なる。また、日情報として曜日情報を含ませた場合、曜
日によって出勤時刻が異なるオフィス(例えば毎週月曜
日は他の曜日に比べて出勤時刻が早いオフィス)に対し
て容易で且つ有効な起動日時の設定を行うことができ
る。更に、日情報として暦日情報を含ませた場合、各日
に特別な事情がある場合(例えば、毎月の特定の日に限
っては画像形成機を使用しない等)においてもそれに対
応したウォームアップ動作の起動日時の設定を行うこと
ができる。加えて、日情報として休日情報を含ませた場
合、隔週の土曜日が休日である場合や年末年始の連休な
どにおいて、ウォームアップ手段の無駄な起動動作(そ
の日は画像形成機を使用しないにも拘わらずウォームア
ップ動作を行ってしまうといった状況)を回避すること
ができる。
【0014】また、ウォームアップ手段を起動させるた
めの複数の条件に対して優先順位を付与しておき、この
優先順位に従ってウォームアップ手段を起動させるか否
かを判定していくようにすることもできる。この場合、
ウォームアップ手段の起動条件を判断するのに有効な情
報から順に判定していくことが可能になり、この判定動
作を効率良く行うことができる。
【0015】ウォームアップ手段を起動させるための時
刻の設定を自動的に行うものとして以下の構成が挙げら
れる。つまり、画像形成機の起動時に所定時間のウォー
ムアップ動作を行うウォームアップ手段を備えた画像形
成機のウォームアップ制御装置を前提とする。このウォ
ームアップ制御装置に対し、現在の時刻情報を提供する
タイマ手段と、現在の日情報を提供するカレンダ手段
と、過去の各日毎に関連付けられたウォームアップ起動
時刻の履歴を記憶する起動履歴記憶手段とを備えさせ
る。また、タイマ手段、カレンダ手段及び起動履歴記憶
手段の出力を受け、現在の時刻が、現在の日情報に相当
する過去の日情報に関連付けられたウォームアップ起動
時刻に一致したときにウォームアップ手段を起動させる
ウォームアップ起動手段を備えさせる。尚、現在の日情
報に相当する過去の日情報に関連付けられたウォームア
ップ起動時刻とは、例えば、現在の日情報(今日)が3
月の第1水曜日である場合、それに相当する日を2月
(前月)の第1水曜日として、この2月の第1水曜日に
設定されていたウォームアップ起動時刻のことを言う。
この場合、本解決手段では、この2月の第1水曜日に設
定されていたウォームアップ起動時刻を3月の第1水曜
日のウォームアップ起動時刻として自動設定する。ま
た、3月の第1水曜日に相当する日を前年の3月の第1
水曜日として、この前年の3月の第1水曜日に設定され
ていたウォームアップ起動時刻を今年の3月の第1水曜
日のウォームアップ起動時刻として自動設定するように
してもよい。
【0016】この特定事項により、過去の履歴に基づい
て各日毎のウォームアップ起動時刻が自動的に設定され
ることになる。このため、各日毎のウォームアップ起動
時刻をユーザが手動操作によって設定するといった作業
は必要なくなり、ユーザの負担が軽減される。尚、この
場合、ユーザによるウォームアップ起動時刻の手動設定
も可能になっていることが好ましい。この手動設定が行
われた場合、自動設定されているその日のウォームアッ
プ起動時刻データはキャンセルされることになる。
【0017】上述の如く各日毎のウォームアップ起動時
刻を自動設定するものにおいても、ウォームアップ動作
の具体例としては以下の構成が挙げられる。つまり、画
像形成機に、記録媒体の表面に顕像化された画像形成物
質を加熱することにより記録媒体表面に定着させる熱定
着ローラを備えさせた場合、ウォームアップ手段は上記
熱定着ローラを加熱するためのヒータへの通電を行うも
のとなる。
【0018】ウォームアップ起動手段の具体的な動作と
しては以下のものが挙げられる。つまり、日情報に曜日
情報を含ませ、現在の日時が前週の同曜日のウォームア
ップ起動時刻に一致したときにウォームアップ起動手段
がウォームアップ手段を起動させるようにする。
【0019】また、過去の月の同時期の同曜日を選出す
る選出手段を備えさせ、ウォームアップ起動手段が、選
出手段の出力を受け、現在の日時が過去の月の同時期の
同曜日のウォームアップ起動時刻に一致したときにウォ
ームアップ手段を起動させるようにしてもよい。
【0020】更に、過去の年の同時期の同曜日を選出す
る選出手段を備えさせ、ウォームアップ起動手段が、選
出手段の出力を受け、現在の日時が過去の年の同時期の
同曜日のウォームアップ起動時刻に一致したときにウォ
ームアップ手段を起動させるようにしてもよい。
【0021】これら特定事項により、オフィスにおい
て、週単位、月単位、年単位で出勤パターンがある場
合、それに応じて最適なウォームアップ手段の起動動作
を行わせることができる。つまり、毎週の同曜日が同出
勤時刻である場合には前週の同曜日の情報に基づいてウ
ォームアップ起動時刻が自動設定されることが好まし
い。また、毎月の同時期の同曜日が同出勤時刻である場
合には過去の月の同時期の同曜日の情報に基づいてウォ
ームアップ起動時刻が自動設定されることが好ましい。
更に、毎年の同時期の同曜日が同出勤時刻である場合に
は過去の年の同時期の同曜日の情報に基づいてウォーム
アップ起動時刻が自動設定されることが好ましい。
【0022】ウォームアップ起動時刻の設定の更なる最
適化を図る構成として以下のものが挙げられる。つま
り、現在の日情報に相当する複数の過去の日情報のうち
最も現在に近い日情報に関連付けられたウォームアップ
起動時刻に基づいてウォームアップ手段を起動させる。
この最も現在に近い日情報としては前週の同曜日の情報
や前日の情報などが挙げられる。
【0023】また、現在の日情報に相当する複数の過去
の日情報のうち最も現在に近い2つ以上の日情報にそれ
ぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の平均時刻
に基づいてウォームアップ手段を起動させてもよい。
【0024】更に、現在の日情報に相当する複数の過去
の日情報のうち最も現在に近い3つ以上の日情報にそれ
ぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の中央値の
時刻に基づいてウォームアップ手段を起動させてもよ
い。
【0025】最も現在に近い日情報に関連付けられたウ
ォームアップ起動時刻に基づいてウォームアップ手段を
起動させた場合には、最近の画像形成機の使用状況を反
映したウォームアップ手段の起動時刻の設定が行える。
最も現在に近い2つ以上の日情報にそれぞれ関連付けら
れたウォームアップ起動時刻の平均時刻に基づいてウォ
ームアップ手段を起動させた場合には、日によって起動
時刻が大幅に変動する場合であっても、その変動を吸収
して適切な時刻にウォームアップ手段の起動時刻を設定
することができる。現在に近い3つ以上の日情報にそれ
ぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の中央値の
時刻に基づいてウォームアップ手段を起動させた場合に
は、過去に特異な起動状況(極端に早い時刻に起動され
た場合など)が発生した場合であってもその影響を大き
く受けることなしに、適切な時刻にウォームアップ手段
の起動時刻を設定することができる。
【0026】また、上述したウォームアップ制御装置を
画像形成機に備えさせた場合には、最適な起動時刻で起
動動作が行われるため、ユーザにとって使い勝手が良
く、且つ消費電力の削減に伴うランニングコストの安価
な画像形成機を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態では、画像形成機とし
てデジタル複写機に本発明を適用した場合について説明
する。
【0028】(第1実施形態)先ず、本発明に係る第1
実施形態について説明する。
【0029】−複写機1の全体構成の説明− 図1は本形態に係るデジタル複写機1の内部構成の概略
を示している。この図1のように、本デジタル複写機1
は、スキャナ部2、記録媒体としての記録用紙Pへの画
像形成を行う画像形成部3及びこの画像形成部3へ記録
用紙Pを搬送する用紙搬送機構4を備えている。以下、
各部について説明する。
【0030】<スキャナ部2の説明>スキャナ部2は、
透明なガラス等で成る原稿載置台21と、この原稿載置
台21上に原稿を給紙する両面対応自動原稿送り装置
(RADF)22とを備えており、この原稿載置台21
上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分
である。
【0031】上記RADF22は、セットされた複数枚
の原稿を1枚ずつ原稿載置台21上に自動給紙するため
の自動給紙トレイ22aを備えている。また、このRA
DF22は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両
面を後述するスキャナユニット23に読み取らせること
ができるようになっている。具体的には、自動給紙トレ
イ22a上の原稿を原稿載置台21上に搬送するための
搬送経路、原稿の両面をスキャナユニット23に読み取
らせるべく原稿を反転させる反転経路を備えている。そ
して、原稿の片面のみを読み取らせる場合には搬送経路
のみを使用する一方、原稿の両面を読み取らせる場合に
は搬送経路を経て原稿載置台21上に搬送された原稿を
反転経路において反転させて原稿載置台21上に再度搬
送するようになっている。このため、各経路には搬送経
路切り換え手段及び原稿の搬送位置を認識するためのセ
ンサ群(共に図示省略)が設けられている。RADF2
2の構成については従来より周知であるため詳細な説明
は省略する。
【0032】また、このスキャナ部2は、原稿載置台2
1上に搬送された原稿の画像を読み取るためのスキャナ
ユニット23を備えている。このスキャナユニット23
は、ランプリフレクタアセンブリ24、複数の反射ミラ
ー25a,25b,25c、光学レンズ体26、光電変
換素子(CCD)27を備えている。
【0033】上記ランプリフレクタアセンブリ24は、
原稿載置台21上に載置された原稿に対して光を照射す
るものである。各反射ミラー25a,25b,25c
は、図1に二点鎖線で光路を示すように、原稿からの反
射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射さ
せ、その後、光学レンズ体26に向かうように図中右方
向に反射させるようになっている。
【0034】原稿の画像読み取り動作として、上記原稿
載置台21上に原稿が載置されると、ランプリフレクタ
アセンブリ24及び反射ミラー25aで成る第1走査ユ
ニット23aが原稿載置台21に沿って水平方向に走査
して、原稿全体に光を照射する。この際、反射ミラー2
5b,25cで成る第2走査ユニット23bは上記第1
走査ユニット23aに対して所定比率の速度(第1走査
ユニット23aに対して半分の速度)で同方向に移動す
る。そして、上記各反射ミラー25a,25b,25c
で反射されて光学レンズ体26を通過した光は光電変換
素子27上に結像され、この光電変換素子27において
反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるよう
になっている。そして、このようにして得られた画像デ
ータは、図示しない画像処理部へ送信され、ここで各種
処理が行われた後、この画像処理部のメモリに一旦記憶
され、出力指示に応じてメモリ内の画像データが読み出
されて画像形成部3による画像形成動作に利用される。
【0035】<画像形成部3の説明>画像形成部3は、
レーザ書き込みユニット31及び電子写真プロセス部3
2を備えている。レーザ書き込みユニット31は、上記
光電変換素子27において変換された原稿画像データに
基づいたレーザ光を電子写真プロセス部32の感光体ド
ラム33の表面に照射するものである。具体的には、こ
のレーザ書き込みユニット31は、上記画像データに応
じたレーザ光を照射する半導体レーザ光源、このレーザ
光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏
向されたレーザ光が感光体ドラム33上で等角速度偏向
されるように補正するf−θレンズ等を有している。
【0036】感光体ドラム33は、図1中に矢印で示す
方向に回転し、レーザ書き込みユニット31からのレー
ザ光が反射ミラー31aで反射されて照射されることに
よってその表面に静電潜像が形成されるようになってい
る。
【0037】また、電子写真プロセス部32は、上記感
光体ドラム33の周囲に、帯電器34、現像器35、転
写器36、剥離器、クリーニング器37、除電器及び定
着器38が配置されて成っている。帯電器34は、静電
潜像が形成される前の感光体ドラム33の表面を所定の
電位に帯電させるようになっている。現像器35は、感
光体ドラム33の表面に形成された静電潜像を画像形成
物質としてのトナーにより可視像に現像するものであ
る。転写器36は、感光体ドラム33の表面に形成され
たトナー像を記録用紙Pに転写するものである。定着器
38は、記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱により
記録用紙P上に定着させるものである。剥離器及びクリ
ーニング器37は、トナー転写後において感光体ドラム
33の表面に残留したトナーを除去するようになってい
る。除電器は、感光体ドラム33の表面の残留電荷を除
去するものである。
【0038】これにより、記録用紙Pに画像を形成する
際には、帯電器34によって感光体ドラム33の表面が
所定の電位に帯電され、レーザ書き込みユニット31が
画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム33の表
面に照射して静電潜像を形成する。その後、現像器35
が感光体ドラム33の表面にトナーによる可視像を現像
し、用紙搬送機構4から給紙された記録用紙Pに対し
て、転写器36によってトナー像が転写される。その
後、この記録用紙Pは定着器38によって加熱され、ト
ナー像が定着される。一方、感光体ドラム33の表面に
残留したトナーは剥離器及びクリーニング器37によっ
て除去されると共に、感光体ドラム33の表面の残留電
荷が除電器によって除去される。これにより、記録用紙
Pへの画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了す
る。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の
記録用紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うこ
とができるようになっている。
【0039】<用紙搬送機構4の説明>用紙搬送機構4
は、第1、第2び第3の用紙カセット41,42,4
3、マルチ手差しトレイ44に収容された記録用紙P,
P,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成部3による画像
形成を行わせると共に、画像形成された記録用紙Pを第
1、第2または第3の排紙トレイ51,52,53へ排
出するものである。また、この用紙搬送機構4は、片面
に画像形成された記録用紙Pを一旦回収した後に他面に
対して画像形成部3による画像形成を行わせるための両
面複写ユニット45を備えている。
【0040】各用紙カセット41,42,43それぞれ
には異なるサイズの記録用紙P,P,…が収容されてお
り、ユーザが所望するサイズの記録用紙Pが収容されて
いる用紙カセットから記録用紙Pが順次1枚ずつ取り出
されて搬送経路40を経て画像形成部3に順次搬送され
るようになっている。
【0041】この用紙搬送機構4の搬送経路40として
は、主搬送路46と反転搬送路47とがある。
【0042】主搬送路46は、一端(記録用紙搬送方向
の上流端側)が分岐されて各用紙カセット41,42,
43及び手差しトレイ44の排出側にそれぞれ対向して
いると共に、他端(記録用紙搬送方向の下流端側)が転
写器36及び定着器38を経て排紙トレイ51,52,
53を備えた後処理装置50に対向している。
【0043】反転搬送路47は、一端(図中の上端)が
定着器38の配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬
送路46に繋がっていると共に、途中部分(図中上下方
向の中央部分)が第1及び第2の分岐路47A,47B
に分岐されている。第1分岐路47Aは鉛直下方に延び
ている。一方、第2分岐路47Bは一端が両面複写ユニ
ット45の搬入側に対向している。
【0044】主搬送路46と反転搬送路47との接続部
分及び反転搬送路47の分岐部分には第1及び第2の分
岐爪47a,47bがそれぞれ設けられている。
【0045】第1分岐爪47aは、反転搬送路47を閉
鎖する第1位置と、主搬送路46の排出側を閉塞して、
この主搬送路46と反転搬送路47とを連通させる第2
位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この
第1分岐爪47aが第1位置にあるときには画像形成部
3を経た記録用紙Pがそのまま排紙トレイ51,52,
53へ排紙される。一方、第1分岐爪47aが第2位置
にあるときには画像形成部3を経た記録用紙Pが反転搬
送路47へ供給されるようになっている。
【0046】第2分岐爪47bは、反転搬送路47の第
1分岐路47Aを開放し且つ第2分岐路47Bを閉鎖す
る第1位置と、第2分岐路47Bを開放し且つ第1分岐
路47Aを閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動
自在となっている。この第2分岐爪47bが第1位置に
あるときには反転搬送路47に搬送された記録用紙Pが
第1分岐路47Aに導かれてその下端位置まで搬送され
る。その後、第2分岐爪57bが第2位置となって記録
用紙Pの搬送方向が逆転されると、この記録用紙Pが分
岐部を経て第2分岐路47Bに搬送されて両面複写ユニ
ット45へ供給されるようになっている。つまり、記録
用紙Pが、第1分岐路47A及び第2分岐路47Bを経
て両面複写ユニット45へ供給されることにより、この
記録用紙Pが画像形成部3に供給された際に上下が反転
され、記録用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるよう
になっている。
【0047】これにより、本複写機1により片面コピー
が行われる場合には、第1分岐爪47aが第1位置とな
り、各用紙カセット41,42,43または手差しトレ
イ44から取り出された記録用紙Pが、画像形成部3に
より画像形成された後、そのまま排紙トレイ51,5
2,53へ排紙される。
【0048】一方、両面コピーが行われる場合には、先
ず、第1分岐爪47aが第2位置となり、第2爪47b
が第1位置となる。これにより、各用紙カセット41,
42,43または手差しトレイ44から取り出されて画
像形成部3により片面に画像形成された記録用紙Pは、
反転搬送路47の第1分岐路47Aに導かれる。その
後、第2分岐爪47bが第2位置となって記録用紙Pの
搬送方向が逆転され、この記録用紙Pが分岐部を経て第
2分岐路47Bから両面複写ユニット45へ供給され
る。記録用紙Pの他面に画像形成を行う際には、第1分
岐爪47aが第1位置となり、両面複写ユニット45か
ら取り出された記録用紙Pが、画像形成部3により画像
形成され、排紙トレイ51,52,53へ排紙されるよ
うになっている。
【0049】主搬送路46の上流端(用紙カセット4
1,42,43、手差しトレイ44及び両面複写ユニッ
ト45の排出側に対向する部分)にはピックアップロー
ラ48が配設されている。また、各ピックアップローラ
48の下流側には、取り出された記録用紙Pを主搬送路
46に給紙するための複数の給紙ローラ49が配設され
ている。このピックアップローラ48及び給紙ローラ4
9の回転により、用紙カセット41,42,43、手差
しトレイ44及び両面複写ユニット45に収容されてい
る記録用紙Pが選択的に1枚ずつ主搬送路46に給紙で
きるようになっている。
【0050】また、上述したように本複写機1の排紙部
としては、上下2段の第1及び第2の排紙トレイ51,
52と、後処理装置50に内装された図示しないステー
プルフィニッシャを装備した1個の第3排紙トレイ53
とを備えている。つまり、後処理装置50の内部には、
主搬送路46の下流端と各排紙トレイ51,52,53
とを繋ぐ搬送路が備えられており、記録用紙Pが排紙さ
れる排紙トレイ51,52,53に応じて搬送経路が切
り換えられるようになっている。
【0051】−ウォームアップ制御装置の説明− 次に、本形態の特徴とするウォームアップ制御装置につ
いて説明する。このウォームアップ制御装置は、本複写
機1に内蔵され、上記定着器38を構成する一対のロー
ラのうちの一方である熱定着ローラ38A(図2参照)
を加熱するためのものである。具体的には、図2に示す
ように、熱定着ローラ38Aの内部にはヒータ38Bが
内蔵されており、このヒータ38Bに通電することによ
って熱定着ローラ38Aの全体を所定温度(トナーの定
着に必要な温度)まで加熱するようになっている。以
下、このウォームアップ制御装置60の構成について説
明する。
【0052】図2に示すように、このウォームアップ制
御装置60は、ヒータ38Bへの通電を行うためのウォ
ームアップ手段としてのウォームアップ回路61を備え
ている。このウォームアップ回路61は、商用電源Vに
スイッチSを介して接続された直流電源62と、この直
流電源62からの電流をヒータ38Bへ給電するヒータ
制御回路63とを備えている。このヒータ制御回路63
は、本複写機1全体の制御を行うCPU7に接続されて
おり、このCPU7に備えられた後述するウォームアッ
プ起動手段68からの制御信号を受信することによりヒ
ータ38Bへの給電、つまり熱定着ローラ38Aの加熱
動作を行うようになっている。
【0053】また、このウォームアップ制御装置60
は、タイマ手段としての時計64、カレンダ65、起動
日時設定手段66、起動日時記憶手段67、ウォームア
ップ起動手段68を備えている。時計64は現在の時刻
情報を提供するものであり、カレンダ65は現在の日情
報を提供するものである。これら時計64及びカレンダ
65は、バッテリBから給電が行われ、複写機1への給
電が停止されても常時駆動するようになっている。起動
日時設定手段66は、本複写機1の上部に配置された操
作パネル上のテンキーによって構成されている。つま
り、ユーザがこのテンキー66を操作することによっ
て、日情報に対して時刻情報を関連付けて、各日毎にウ
ォームアップ回路61の起動時刻を設定できるようにな
っている。図3は、このテンキー66の詳細を示してい
る。また、操作パネル上には例えば液晶等の表示手段に
より構成される表示部8を備えており、テンキー66の
操作によって設定された各日毎のウォームアップ起動時
刻の設定状態がこの表示部8に表示可能となっている。
図4には、西暦2000年2月15日火曜日のウォーム
アップ起動時刻を午前7時15分に設定した場合の表示
部8の表示状態を示している。
【0054】このウォームアップ起動時刻の設定は、ユ
ーザが操作パネルを操作して起動時刻設定モードに切り
換えて図4に示す設定画面を呼び出し、この状態でテン
キー66を操作することにより行われる。
【0055】このようにしてテンキー66の操作によっ
て設定された各日毎のウォームアップ起動時刻は起動日
時記憶手段67によって記憶される。この起動日時記憶
手段67はRAMによって構成され、各日毎のウォーム
アップ起動時刻の設定画面を表示部8上に呼び出して任
意に変更することが可能となっている。尚、この起動日
時記憶手段67には、各日毎のウォームアップ起動時刻
を記憶させる場合に限らず、曜日毎にウォームアップ起
動時刻を記憶させるようにしてもよい。例えば、毎週月
曜日と水曜日は、ウォームアップ起動時刻を午前7時1
5分に設定し、毎週火曜日と木曜日と金曜日は、ウォー
ムアップ起動時刻を午前7時45分に設定し、それ以外
の毎週土曜日と日曜日はウォームアップ起動時刻を設定
しないといったような設定が行えるようにしてもよい。
また、起動日時記憶手段67に対し、週毎にウォームア
ップ起動時刻を記憶させるようにしてもよい。例えば、
毎月の第1週と第3週は、ウォームアップ起動時刻を午
前7時15分に設定し、それ以外の週は、ウォームアッ
プ起動時刻を午前7時45分に設定するといったように
する。更に、起動日時記憶手段67に対し、月毎にウォ
ームアップ起動時刻を記憶させるようにしてもよい。例
えば、毎年の奇数月は、ウォームアップ起動時刻を午前
7時15分に設定し、偶数月は、ウォームアップ起動時
刻を午前7時45分に設定するといったようにする。加
えて、上述した各設定状態(各日毎、各曜日毎、各週毎
及び各月毎の設定)を任意に組み合わせることも可能で
ある。尚、この設定では、休日設定、つまり複写機1を
使用しない日を設定して起動日時記憶手段67に記憶さ
せることも可能である。この休日設定された日にはウォ
ームアップ回路61は起動しないことになり、ウォーム
アップ回路61の無駄な起動動作(その日は画像形成機
1を使用しないにも拘わらずウォームアップ動作を行っ
てしまうといった状況)を回避することができ、電力の
浪費削減を図ることができるようになっている。
【0056】そして、ウォームアップ起動手段68は、
時計64、カレンダ65及び起動日時記憶手段67の出
力を受け、各日毎に設定されたウォームアップ起動時刻
が現在の日時に一致したときに、ウォームアップ動作が
開始するようにウォームアップ回路61を作動させるよ
うになっている。例えば、図4に示すようにウォームア
ップ起動時刻が設定されている状況において、熱定着ロ
ーラ38Aを所定温度まで加熱するのに5分を要する場
合、西暦2000年2月15日火曜日にあっては、午前
7時15分にウォームアップ動作が開始され、午前7時
20分には複写機1の複写動作が可能な状態となる。こ
のように、本複写機1は、各日毎に熱定着ローラ38A
の加熱動作開始時刻をユーザの操作により任意に設定で
きるようになっている。
【0057】尚、本ウォームアップ起動手段68は、こ
の熱定着ローラ38Aの加熱動作を所定時間(例えば5
分間)継続して行って、熱定着ローラ38Aが所定温度
まで加熱された状態が、その後、複写動作が行われるこ
となしに所定時間(例えば30分間、以下この時間をオ
ートOFF時間と呼ぶ)継続した場合には、熱定着ロー
ラ38Aの加熱動作を停止するオートOFF機能を兼ね
備えている。
【0058】−ウォームアップ動作の説明− 次に、上述の如く構成されたウォームアップ制御装置6
0による複写機1のウォームアップ動作について図5に
フローチャートに沿って説明する。
【0059】先ず、ステップST1において、複写機1
の光学系や変倍系などのイニシャライズを行った状態
で、ステップST2において、本複写機1のメインスイ
ッチ(手動スイッチ)がONされたか否かを判定する。
ここで、メインスイッチがONされたYESの場合に
は、ステップST9に移って、通常モードの動作に移行
する。この通常モードでは、メインスイッチのONと同
時にウォームアップ回路61による熱定着ローラ38A
の加熱動作を開始させ、所定時間経過後(熱定着ローラ
38Aが所定温度まで加熱された後)、複写動作が可能
な状態となる。
【0060】これに対し、メインスイッチがONされる
ことなしに、日付及び時刻が、起動日時記憶手段67に
記憶されている日時(設定日時)になった際には、ステ
ップST3でYESに判定され、ステップST4に移っ
てウォームアップ起動手段68によりヒータ制御回路6
3をONし、ウォームアップ回路61による熱定着ロー
ラ38Aの加熱動作を開始させる。この加熱動作の開始
から所定時間経過後(例えば5分後)には熱定着ローラ
38Aが所定温度に達することになり、その後にメイン
スイッチがONされた際には直ちに複写動作を実行させ
ることができる。この熱定着ローラ38Aの加熱動作が
開始された後に、メインスイッチがONされた場合、ス
テップST5においてYES判定され、ステップST9
に移って上述した通常モードの動作に移行する。このと
き、上記所定時間(熱定着ローラ38Aの加熱に要する
時間)経過後であれば、直ちに複写動作を実行可能であ
る。一方、所定時間経過前であれば、加熱動作の開始か
らメインスイッチがONされるまでの間の時間を熱定着
ローラ38Aの加熱に要する時間から差し引いた時間だ
け待てば複写動作が実行可能となる。
【0061】一方、熱定着ローラ38Aの加熱動作が開
始された後に、メインスイッチがONされない場合に
は、熱定着ローラ38Aの加熱動作が継続して行われ、
この継続時間が上記オートOFF時間に達した際に、ス
テップST6においてYES判定されて、ステップST
7に移る。このステップST7では、ヒータ制御回路6
3をOFFして熱定着ローラ38Aの加熱動作が停止さ
れる。
【0062】この熱定着ローラ38Aの加熱動作の停止
中にメインスイッチがONされた場合には、ステップS
T8においてYES判定され、ステップST9に移っ
て、上記通常モードの動作に移行する。尚、ステップS
T3及びステップST8でNOに判定されている場合に
はステップST2に戻ってメインスイッチがONされる
かまたは時刻が設定日時になるのを待つ。
【0063】メインスイッチがONされることなしに、
翌日の設定時刻になった場合には再びステップST3で
YESに判定され、ステップST4に移ってヒータ制御
回路63をONして熱定着ローラ38Aの加熱動作が再
開される。以上の動作が繰り返されることにより、起動
日時記憶手段67に記憶されているウォームアップ動作
の起動時刻設定情報に基づき、各日毎に設定された時刻
で熱定着ローラ38Aの加熱動作が行われることにな
る。
【0064】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態では、各日毎に熱定着ロー
ラ38Aの加熱動作開始時刻をユーザの操作により任意
に設定することができる。このため、各日毎に複写機1
の起動時刻が異なる状況であっても、それぞれに対応し
て個別にウォームアップ回路61の起動時刻を設定する
ことが可能になる。従って、出勤時刻が日によって異な
るフレックスタイム制を採用しているオフィスに設置さ
れた場合であっても、それぞれの出勤時刻に適合した時
刻にウォームアップ動作を完了させることが可能にな
る。つまり、出勤直後に複写作業を行おうとしても未だ
ウォームアップ動作が終了しておらず複写機1を使用で
きないといった不具合を回避できると共に、必要以上に
早い時刻からウォームアップ動作が開始されてしまって
エネルギの無駄が生じてしまうといったことを回避でき
る複写機1を提供することができる。
【0065】(第2実施形態)次に、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0066】本形態は、ウォームアップ回路61の起動
時の動作の改良に関する。その他の構成及び起動動作
は、上述した第1実施形態のものと同様である。従っ
て、ここでは、第1実施形態との相違点についてのみ説
明する。
【0067】本形態に係るウォームアップ制御装置60
は、ウォームアップ回路61の起動時にモードチェック
動作を実行するものである。このモードチェック動作と
は、ウォームアップ回路61を起動させるための条件に
優先順位を予め設けておき、その優先順位に従って、ウ
ォームアップ回路61を起動させるか否かを判定してい
くものである。
【0068】以下、具体的な制御動作を図6のフローチ
ャートに沿って説明する。図6(a)は、本形態におけ
るウォームアップ動作のメインルーチンである。本図に
おいて、上述した実施形態1に係る制御動作を示す図5
のフローチャートと同一の動作部分においては同一のス
テップ番号を付している。本形態のウォームアップ動作
では、ステップST2でNO判定された際にモードチェ
ック動作(図中ステップST3A)を行うようになって
いる。
【0069】図6(b)は、本形態におけるウォームア
ップ動作のサブルーチン、つまり、モードチェック動作
を示している。この図6(b)に示すように、モードチ
ェック動作では、先ず、ステップST11において現在
の暦月が設定された(起動日時記憶手段67に記憶され
ている)暦月に一致しているか否かを判定する。暦月が
一致している場合には、ステップST12において現在
の暦日が設定された暦日に一致しているか否かを判定す
る。暦日が一致している場合には、ステップST13に
おいて現在の曜日が設定された曜日に一致しているか否
かを判定する。曜日が一致している場合には、ステップ
ST14において現在の日は休日設定になっているか、
つまり複写機1を使用しない日に設定されているか否か
を判定する。休日設定になっていない場合には、ステッ
プST15において現在の時刻が設定された時刻に一致
しているか否かを判定する。ここでYESに判定された
場合に限り、ステップST4に移ってウォームアップ制
御装置60による熱定着ローラ38Aの加熱動作を開始
させるようになっている。つまり、上記ステップST1
1〜13及びステップST15の何れか一つでNO判定
されたり、ステップST14でYES判定された場合に
は、熱定着ローラ38Aの加熱動作は行われないように
なっている。
【0070】このようにして、ウォームアップ回路61
を起動させるための条件を順に判定していくことによ
り、ウォームアップ回路61の起動条件を判断するのに
有効な情報から順に判定していくことが可能になり、判
定動作を効率良く行うことができる。
【0071】(第3実施形態)次に、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0072】本形態は、ウォームアップ回路61の起動
をユーザによって設定する場合と、履歴に基づいて自動
設定する場合とを併存させたものである。
【0073】−ウォームアップ制御装置60の説明− 図7は本形態に係るウォームアップ制御装置60の構成
図である。尚、この図7において、上述した第1実施形
態に係るウォームアップ制御装置60と同一の部材につ
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0074】本形態のウォームアップ制御装置60の特
徴の一つは、起動履歴記憶手段90を備えていることに
ある。この起動履歴記憶手段90は、日情報に対して関
連付けられた過去のウォームアップ起動時刻の履歴を記
憶するものである。詳しくは、この起動履歴記憶手段9
0は、前年の日情報に対して関連付けられたウォームア
ップ起動時刻の履歴を記憶する前年起動日時記憶部91
と、前月の日情報に対して関連付けられたウォームアッ
プ起動時刻の履歴を記憶する前月起動日時記憶部92
と、前週の日情報に対して関連付けられたウォームアッ
プ起動時刻の履歴を記憶する前週起前週刻記憶部93と
から成っている。
【0075】また、上記前年起動日時記憶部91及び前
月起動日時記憶部92のそれぞれには、各記憶部91,
92に記憶されているウォームアップ起動時刻のうち、
特定のデータを選出してCPU7のウォームアップ起動
手段68に送信する選出部94,95が接続されてい
る。具体的に、これら選出部94,95は、現在の日
(曜日)に対して、前年または前月の同時期の同曜日の
データを選出するものである。この選出動作(前月の同
時期の同曜日のデータを選出する場合の動作)を図8を
用いて以下に説明する。図8(a)はカレンダ65に格
納されている2000年2月の情報を示している。図8
(b)はカレンダ65に格納されている2000年3月
の情報を示している。今、2000年2月の各日毎に設
定された起動時刻でウォームアップ回路61がそれぞれ
起動した場合を考える。これにより、2000年2月の
各日毎の起動時刻データが前月起動日時記憶部92に記
憶された状態となる。そして、2000年3月の各日毎
の起動時刻データを自動設定する場合には、選出部95
が、現在の日(曜日)に対して、前月の同時期の同曜日
のデータを選出することになる。具体的には、3月1日
は第1水曜日であるので、それに相当する前月のデータ
として第1水曜日である2月2日のデータ(起動時刻デ
ータ)を選出する。同様に、3月2日は第1木曜日であ
るので、それに相当する前月のデータとして第1木曜日
である2月3日のデータを選出する。このようにして3
月の各日毎の起動時刻データが自動的に設定される。と
ころが、3月の第5水曜日〜第5金曜日(29日〜31
日)までの各日に相当するデータは前月のデータの中に
は無い(2月には第5水曜日〜第5金曜日が無い)。こ
の場合、3月の第5水曜日〜第5金曜日までの各日に相
当するデータとして、2月の第4水曜日〜第4金曜日、
つまり2月23日〜25日のデータを選出することにな
る。
【0076】尚、前年の同時期の同曜日のデータを選出
する場合(前年の何月の第何週の何曜日かによって呼び
出す起動時刻データを選択する場合)や、前週の同曜日
のデータを選出する場合(曜日によって呼び出す起動時
刻データを選択する場合)においても同様の動作が行わ
れる。
【0077】本形態のウォームアップ起動手段68は、
このようにして選出された起動時刻データに基づき、現
在の日情報が、それに相当する過去の日情報に一致する
場合、その過去の日情報に関連付けられたウォームアッ
プ起動時刻に現在の時刻が一致したときにウォームアッ
プ回路61を起動させるようになっている。
【0078】尚、上述した起動時刻データについては、
前年の同時期の同曜日のデータ選出、前月の同時期の同
曜日のデータ選出、前週の同曜日のデータ選出のうち何
れを採用してもよい。また、これらに優先順位を付けて
起動時刻データを選出するようにしてもよい。例えば、
図8を用いて説明したものは、前月の同時期の同曜日の
データ選出を他のデータ選出に対して優先させたもので
ある。これに対し、前年の同時期の同曜日のデータ選出
を行う場合には、前年(1999年)の3月における各
日毎の起動時刻データを前年起動日時記憶部91から呼
び出すことになる。同様に、前週の同曜日のデータ選出
を行う場合には、例えば3月29日水曜日の起動時刻を
自動設定する場合には、前週の3月22日水曜日の起動
時刻データを前週起動日時記憶部93から呼び出すこと
になる。これらの優先順位付けは、例えばオフィスの勤
務時間形態に応じて決定される。具体的には、毎週の同
曜日が同出勤時刻である場合には前週の同曜日の情報に
基づいてウォームアップ起動時刻が自動設定されること
が好ましい。また、毎月の同時期の同曜日が同出勤時刻
である場合には過去の月の同時期の同曜日の情報に基づ
いてウォームアップ起動時刻が自動設定されることが好
ましい。更に、毎年の同時期の同曜日が同出勤時刻であ
る場合には過去の年の同時期の同曜日の情報に基づいて
ウォームアップ起動時刻が自動設定されることが好まし
い。
【0079】また、ウォームアップ起動時刻を自動設定
する際に、過去の一つのデータのみを選出する場合に限
らず、過去の複数のデータを演算処理することにより自
動設定されるウォームアップ起動時刻の最適化を図るこ
ともできる。具体的には、現在の日情報に相当する複数
の過去の日情報のうち最も現在に近い2つ以上の日情報
にそれぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の平
均時刻に基づいてウォームアップ起動時刻を自動設定す
るものである。これによれば、日によって起動時刻が大
幅に変動する場合であっても、その変動を吸収して適切
な時刻にウォームアップ起動時刻を設定することができ
る。
【0080】また、現在の日情報に相当する複数の過去
の日情報のうち最も現在に近い3つ以上の日情報にそれ
ぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の中央値の
時刻に基づいてウォームアップ起動時刻を自動設定する
ようにしてもよい。これによれば、過去に特異な起動状
況(極端に早い時刻に起動された場合など)が発生した
場合であってもその影響を大きく受けることなしに、適
切な時刻にウォームアップ起動時刻を設定することがで
きる。
【0081】尚、本形態の場合、ユーザの手動操作によ
ってウォームアップ起動時刻が設定された場合には、上
記自動設定されているその日のウォームアップ起動時刻
データはキャンセルされることになる。つまり、ユーザ
の手動設定を優先して採用するようになっている。
【0082】−ウォームアップ動作の説明− 次に、本形態におけるウォームアップ制御装置60によ
る複写機1のウォームアップ動作について図9にフロー
チャートに沿って説明する。図9(a)は、本形態にお
けるウォームアップ動作のメインルーチンである。本図
において、上述した実施形態2に係る制御動作を示す図
6のフローチャートと同一の動作部分においては同一の
ステップ番号を付している。本形態のウォームアップ動
作においても、ステップST2でNO判定された際にモ
ードチェック動作(図中ステップST3B)を行うよう
になっている。
【0083】図9(b)は、本形態におけるウォームア
ップ動作のサブルーチン、つまり、モードチェック動作
を示している。この図9(b)に示すように、モードチ
ェック動作では、先ず、ステップST21において本日
の起動時刻データがユーザの設定動作によって設定され
たものであるか否かを判定する。この設定がユーザの設
定動作によるものであるYESの場合にはステップST
23に移り、現在時刻が、この設定されている時刻にな
るのを待ち、その時刻になると(このステップST23
でYESに判定された際に)、ステップST4に移って
ウォームアップ回路61の起動を行う。
【0084】これに対し、ユーザによる起動時刻設定動
作が行われておらず、ステップST21でNOに判定さ
れた場合には、ステップST22に移って起動履歴記憶
手段90からのデータの選出を行って、自動設定された
起動時刻情報に基づき、ステップST4でのウォームア
ップ回路61の起動動作を行う。尚、この図9(b)で
は前月の同時期の同曜日のデータを選出してウォームア
ップ回路61の起動動作を行うか否かの判定を行う場合
について示している。
【0085】このように、本形態では、ウォームアップ
回路61を起動させるための時刻の設定が過去の履歴に
基づいて自動的に行えるようにしている。このため、各
日毎のウォームアップ起動時刻をユーザが手動操作によ
って設定するといった動作は必要なくなり、ユーザの負
担軽減を図ることができる。
【0086】−その他の実施形態− 上述した各実施形態では、本発明をデジタル複写機に適
用した場合について説明した。本発明は、これに限ら
ず、電子写真方式の画像形成機であれば如何なる装置に
対しても適用可能である。また、複写機やファクシミリ
装置やプリンタ等の複合機に対しても適用可能である。
【0087】また、上述した各実施形態では、ウォーム
アップ動作として、熱定着ローラ38Aの加熱動作を例
に挙げて説明した。本発明は、これに限らず、その他の
ウォームアップ動作を行う画像形成機のウォームアップ
制御装置に対して適用することが可能である。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明では、各日毎にウ
ォームアップ起動時刻を設定可能とし、この各日毎に設
定されたウォームアップ起動時刻が現在の日時に一致し
たときにウォームアップ手段を起動させるようにしてい
る。このため、各日毎に画像形成機の起動時刻が異なる
状況であっても、それぞれに対応して個別にウォームア
ップ手段の起動時刻を設定することが可能になる。従っ
て、このウォームアップ制御装置を備えた画像形成機を
オフィスに設置した場合、出勤時刻が日によって異なる
フレックスタイム制を採用している場合であっても、そ
れぞれの出勤時刻に適合した時刻にウォームアップ動作
を完了させることが可能になる。つまり、出勤直後に画
像形成機を使用しようとしても未だウォームアップ動作
が終了しておらず画像形成機が使用できないといった不
具合を回避できると共に、必要以上に早い時刻からウォ
ームアップ動作が開始されてしまってエネルギの無駄が
生じてしまうといったことを回避できる。その結果、画
像形成機の使い勝手の向上とランニングコストの削減と
を、各日毎の画像形成機の使用状態(起動開始時刻)が
異なる場合であっても実現することができる。
【0089】また、ウォームアップ手段として、記録媒
体の表面に顕像化された画像形成物質を加熱定着させる
熱定着ローラを加熱するものとして適用した場合には、
上記の効果を維持しながらも記録媒体上への画像形成を
良好に行うことができ、画質の向上を図ることができ
る。
【0090】また、日情報として、曜日情報や暦日情報
や休日情報を含ませることにより、ユーザがウォームア
ップ動作の起動日時を設定する際の設定動作が容易にな
り、装置の使い勝手の向上を図ることができる。
【0091】更に、ウォームアップ手段を起動させるた
めの複数の条件に対して優先順位を付与した場合には、
ウォームアップ手段を起動させるか否かの判定動作を効
率良く行うことができる。
【0092】一方、ウォームアップ手段を起動させるた
めの時刻の設定を、過去の各日毎に関連付けられたウォ
ームアップ起動時刻の履歴に基づいて自動的に行えるよ
うにした場合には、各日毎のウォームアップ起動時刻を
ユーザが手動操作によって設定するといった動作は必要
なくなり、ユーザの負担が軽減され、画像形成機の使い
勝手の向上に伴い、この画像形成機の実用性の向上を図
ることができる。
【0093】日情報に曜日情報を含ませたり、過去の月
の同時期の同曜日を選出して現在の日時が過去の月の同
時期の同曜日のウォームアップ起動時刻に一致したとき
にウォームアップ手段を起動させたり、過去の年の同時
期の同曜日を選出して現在の日時が過去の年の同時期の
同曜日のウォームアップ起動時刻に一致したときにウォ
ームアップ手段を起動させるようにした場合には、週単
位、月単位、年単位で画像形成機の使用パターンがある
場合に有効なウォームアップ手段の起動時刻設定を行う
ことができる。
【0094】更に、現在の日情報に相当する複数の過去
の日情報のうち最も現在に近い日情報に関連付けられた
ウォームアップ起動時刻に基づいてウォームアップ手段
を起動させた場合には、最近の画像形成機の使用状況を
反映したウォームアップ手段の起動時刻の設定が行え
る。
【0095】現在の日情報に相当する複数の過去の日情
報のうち最も現在に近い2つ以上の日情報にそれぞれ関
連付けられたウォームアップ起動時刻の平均時刻に基づ
いてウォームアップ手段を起動させた場合には、日によ
って起動時刻が大幅に変動する場合であっても、その変
動を吸収して適切な時刻にウォームアップ手段の起動時
刻を設定することができる。
【0096】現在の日情報に相当する複数の過去の日情
報のうち最も現在に近い3つ以上の日情報にそれぞれ関
連付けられたウォームアップ起動時刻の中央値の時刻に
基づいてウォームアップ手段を起動させた場合には、特
異な起動状況が発生した場合であってもその影響を大き
く受けることなしに、適切な時刻にウォームアップ手段
の起動時刻を設定することができる。
【0097】また、上述したウォームアップ制御装置を
画像形成機に備えさせた場合には、最適な起動時刻で起
動動作が行われるため、ユーザにとって使い勝手が良
く、且つランニングコストの安価な画像形成機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るデジタル複写機の内部構成の概
略を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るウォームアップ制御装置の
構成を示す図である。
【図3】操作パネル上のテンキーを示す図である。
【図4】ウォームアップ起動時刻設定状態の一例を示す
図である。
【図5】ウォームアップ動作を説明するためのフローチ
ャート図である。
【図6】第2実施形態に係るウォームアップ動作を説明
するためのフローチャート図である。
【図7】第3実施形態に係るウォームアップ制御装置の
構成を示す図である。
【図8】第3実施形態において選出手段による前月デー
タの選出動作を説明するための図である。
【図9】第3実施形態に係るウォームアップ動作を説明
するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成機) 38A 熱定着ローラ 38B ヒータ 60 ウォームアップ制御装置 61 ウォームアップ回路(ウォームアップ手
段) 64 時計(タイマ手段) 65 カレンダ 66 起動日時設定手段 67 起動日時記憶手段 68 ウォームアップ起動手段 90 起動履歴記憶手段 94,95 選出手段 P 記録用紙(記録媒体)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成機の起動時に所定時間のウォー
    ムアップ動作を行うウォームアップ手段を備えた画像形
    成機のウォームアップ制御装置において、 現在の時刻情報を提供するタイマ手段と、 現在の日情報を提供するカレンダ手段と、 日情報に対して時刻情報を関連付けることにより、各日
    毎にウォームアップ起動時刻を設定可能な起動日時設定
    手段と、 上記起動日時設定手段の出力を受け、各日毎のウォーム
    アップ起動時刻を記憶する起動日時記憶手段と、 上記タイマ手段、カレンダ手段及び起動日時記憶手段の
    出力を受け、各日毎に設定されたウォームアップ起動時
    刻が現在の日時に一致したときにウォームアップ手段を
    起動させるウォームアップ起動手段とを備えていること
    を特徴とする画像形成機のウォームアップ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成機のウォームア
    ップ制御装置において、 画像形成機には、記録媒体の表面に顕像化された画像形
    成物質を加熱することにより記録媒体表面に定着させる
    熱定着ローラが備えられている一方、 ウォームアップ手段は上記熱定着ローラを加熱するため
    のヒータへの通電を行うものであることを特徴とする画
    像形成機のウォームアップ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像形成機のウ
    ォームアップ制御装置において、 日情報には曜日情報が含まれていることを特徴とする画
    像形成機のウォームアップ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の画像形成機のウ
    ォームアップ制御装置において、 日情報には暦日情報が含まれていることを特徴とする画
    像形成機のウォームアップ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の
    画像形成機のウォームアップ制御装置において、 起動日時設定手段は、休日情報の設定が可能となってお
    り、 ウォームアップ起動手段は、この休日に設定された日に
    はウォームアップ手段を起動させないように構成されて
    いることを特徴とする画像形成機のウォームアップ制御
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
    画像形成機のウォームアップ制御装置において、 ウォームアップ起動手段は、ウォームアップ手段を起動
    させるための複数の条件に対して優先順位を付与してお
    り、この優先順位に従ってウォームアップ手段を起動さ
    せるか否かを判定していく構成となっていることを特徴
    とする画像形成機のウォームアップ制御装置。
  7. 【請求項7】 画像形成機の起動時に所定時間のウォー
    ムアップ動作を行うウォームアップ手段を備えた画像形
    成機のウォームアップ制御装置において、 現在の時刻情報を提供するタイマ手段と、 現在の日情報を提供するカレンダ手段と、 過去の各日毎に関連付けられたウォームアップ起動時刻
    の履歴を記憶する起動履歴記憶手段と、 上記タイマ手段、カレンダ手段及び起動履歴記憶手段の
    出力を受け、現在の時刻が、現在の日情報に相当する過
    去の日情報に関連付けられたウォームアップ起動時刻に
    一致したときにウォームアップ手段を起動させるウォー
    ムアップ起動手段とを備えていることを特徴とする画像
    形成機のウォームアップ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像形成機のウォームア
    ップ制御装置において、 画像形成機には、記録媒体の表面に顕像化された画像形
    成物質を加熱することにより記録媒体表面に定着させる
    熱定着ローラが備えられている一方、 ウォームアップ手段は上記熱定着ローラを加熱するため
    のヒータへの通電を行うものであることを特徴とする画
    像形成機のウォームアップ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の画像形成機のウ
    ォームアップ制御装置において、 日情報には曜日情報が含まれている一方、 ウォームアップ起動手段は、現在の日時が前週の同曜日
    のウォームアップ起動時刻に一致したときにウォームア
    ップ手段を起動させる構成となっていることを特徴とす
    る画像形成機のウォームアップ制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載の画像形成機の
    ウォームアップ制御装置において、 日情報には曜日情報が含まれている一方、 過去の月の同時期の同曜日を選出する選出手段を備えて
    おり、 ウォームアップ起動手段は、選出手段の出力を受け、現
    在の日時が過去の月の同時期の同曜日のウォームアップ
    起動時刻に一致したときにウォームアップ手段を起動さ
    せる構成となっていることを特徴とする画像形成機のウ
    ォームアップ制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項7または8記載の画像形成機の
    ウォームアップ制御装置において、 日情報には曜日情報が含まれている一方、 過去の年の同時期の同曜日を選出する選出手段を備えて
    おり、 ウォームアップ起動手段は、選出手段の出力を受け、現
    在の日時が過去の年の同時期の同曜日のウォームアップ
    起動時刻に一致したときにウォームアップ手段を起動さ
    せる構成となっていることを特徴とする画像形成機のウ
    ォームアップ制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜11のうち何れか一つに記
    載の画像形成機のウォームアップ制御装置において、 ウォームアップ起動手段は、現在の日情報に相当する複
    数の過去の日情報のうち最も現在に近い日情報に関連付
    けられたウォームアップ起動時刻に基づいてウォームア
    ップ手段を起動させる構成となっていることを特徴とす
    る画像形成機のウォームアップ制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項7〜11のうち何れか一つに記
    載の画像形成機のウォームアップ制御装置において、 ウォームアップ起動手段は、現在の日情報に相当する複
    数の過去の日情報のうち最も現在に近い2つ以上の日情
    報にそれぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の
    平均時刻に基づいてウォームアップ手段を起動させる構
    成となっていることを特徴とする画像形成機のウォーム
    アップ制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項7〜11のうち何れか一つに記
    載の画像形成機のウォームアップ制御装置において、 ウォームアップ起動手段は、現在の日情報に相当する複
    数の過去の日情報のうち最も現在に近い3つ以上の日情
    報にそれぞれ関連付けられたウォームアップ起動時刻の
    中央値の時刻に基づいてウォームアップ手段を起動させ
    る構成となっていることを特徴とする画像形成機のウォ
    ームアップ制御装置。
  15. 【請求項15】 上記請求項1〜14のうち何れか一つ
    に記載のウォームアップ制御装置を備えていることを特
    徴とする画像形成機。
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