JP2001348416A - 湿気硬化型ポリウレタン組成物 - Google Patents

湿気硬化型ポリウレタン組成物

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JP2001348416A JP2000170754A JP2000170754A JP2001348416A JP 2001348416 A JP2001348416 A JP 2001348416A JP 2000170754 A JP2000170754 A JP 2000170754A JP 2000170754 A JP2000170754 A JP 2000170754A JP 2001348416 A JP2001348416 A JP 2001348416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プライマーを用いなくとも特にガラス及びアル
ミ板に対する接着性に優れ、さらに硬化性、耐発泡性も
良好で、伸びもよい湿気硬化型ウレタン組成物の提供。 【解決手段】(A)ウレタンプレポリマーと、(B)ジ
イソシアネートと活性水素を3個以上をもつ化合物との
反応物またはNCO基を2個又は3個有するリジンイソ
シアネートと、2級アミノアルコキシシランのうち窒素
原子に直接芳香環又はその誘導体が結合した化合物とを
付加させて得られるシラン化合物と、(C)モルフォリ
ン構造及び/又はジメチルアミノ基構造を有する3級ア
ミン系触媒の少なくとも1種と、(D)有機錫系化合物
とを含む湿気硬化型ウレタン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿気硬化型ポリウレ
タン組成物に関し、詳しくはプライマーを用いなくとも
ガラス、樹脂、金属等、特にアルミに対する接着性に優
れており、さらに硬化性、耐発泡性も良好で、伸びもよ
い湿気硬化型ポリウレタン組成物を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のポリウレタン組成物が
シーリング剤、接着剤等として広く利用されている。こ
のようなポリウレタン組成物は、ポリオール系化合物と
イソシアネート系化合物とからなる二液型と、空気中の
湿気等によって硬化する一液型の組成物とが知られてい
るが、近年、現場施工における組成物の混合調製が不要
で取扱いが容易である等の点で、湿気硬化型ポリウレタ
ン組成物の利用が拡大している。湿気硬化型ポリウレタ
ン組成物について、例えば、U.S.Pat.No.
4,374,237には、ウレタンプレポリマーに2級
アミノシランを反応させて1分子中2個以上のシラン基
を持つプレポリマーを含むポリウレタンシーラントが、
U.S.Pat.No.4,687,533にはアルコ
キシシランをペンダント基に持つウレタンプレポリマー
を含むシーラントが記載されている。しかし、これらの
ポリウレタンシーラントは硬化が遅く、例えば、自動車
用の窓ガラスを自動車のボディに接着させる用途には安
全上問題がある。また、構造部材としての物性も不十分
である。
【0003】また、U.S.Pat.No.5,62
3,044には、2級アミノシランとイソホロンジイソ
シアネート3量体やヘキサメチレンジイソシアネートの
ビウレット変成体、ポリフェニルポリメチレンイソシア
ネートといったポリイソシアネートとの反応物を含むポ
リウレタンシーラントが記載されている。しかし、これ
らの反応物を含むポリウレタンシーラントは初期接着性
が十分ではないという問題がある。また上記変性体の添
加量が多いためシーラントの物性に悪影響を与えるもの
と思われる。そのため、自動車用の窓ガラスをボディに
接着させる用途にはシランカップリング剤を含むプライ
マーが必要である。特開平9−32239号公報には、
外壁材のタイル貼り化粧方法が開示され、その中に、3
官能等のポリオールとポリイソシアネート化合物から得
られるウレタンプレポリマーにアミノ系及びグリシジル
系シランカップリング剤等を配合した湿気硬化型ウレタ
ン系接着剤が記載されている。
【0004】一方、湿気硬化型のポリウレタン組成物
は、硬化反応の際にウレタンプレポリマー中の遊離イソ
シアネートと水分との反応によって炭酸ガスが発生し、
発泡してしまうという問題も有している。特に高温多湿
の条件下においてはより発泡し易く、硬化段階で高温多
湿下にさらされる用途、例えばシーリング材、自動車用
シーラント等への使用では問題である。かかる問題を解
決し、プライマーを使わなくともガラス、金属、プラス
チック及び塗装鋼板等への接着性に優れるポリウレタン
シーラントの実現が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、プライマ
ーを使用せずにガラスと、金属、プラスチック、塗装鋼
板等の材料とを接着させる材料について鋭意検討したと
ころ、特定構造のポリイソシアネート化合物と窒素原子
に芳香環又はその誘導体が結合した2級アミノアルコキ
シシランとの付加反応物であるシラン化合物、及びリジ
ン骨格を有するシラン化合物からなる群より選ばれる少
なくとも1種と、モルフォリン又はジメチルアミノ基構
造を有する3級アミン系触媒と、有機錫系化合物と、ウ
レタンプレポリマーとを含むポリウレタン組成物が、ガ
ラスと、金属、プラスチック及び塗装鋼板等の材料のう
ち特にアルミとを接着させるノンプライマーポリウレタ
ンシーラントとして好適であることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0006】すなわち本発明は、(A)ウレタンプレポ
リマーと、(B)キシレンジイソシアネート、1,3−
あるいは1,4−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサン及びそれらの誘導体からなる群から選ばれる少な
くとも1種と活性水素を3個以上有する化合物との反応
物と、2級アミノアルコキシシランのうち窒素原子に直
接芳香環又はその誘導体が結合した化合物とを付加させ
て得られるシラン化合物(B-1) 、及びイソシアネート基
を2個又は3個有するリジンイソシアネートと、2級ア
ミノアルコキシシランのうち窒素原子に直接芳香環又は
その誘導体が結合した化合物とを付加させて得られるリ
ジン骨格を有するシラン化合物(B-2) からなる群から選
ばれる少なくとも1種のシラン化合物と、(C)モルフ
ォリン構造及び/又はジメチルアミノ基構造を有する3
級アミン系触媒の少なくとも一種と、(D)有機錫系化
合物とを含む湿気硬化型ポリウレタン組成物を提供す
る。
【0007】前記3級アミン系触媒(C)は、下記式
(1):
【0008】
【化6】 (式中、nは0又は1である)で表されるジモルフォリ
ノジエチルエーテル化合物と、下記式(2):
【0009】
【化7】 で表されるN,N−ジメチルアミノエチルモルフォリン
との混合物であるか、又は前記3級アミン系触媒(C)
は、下記式(3):
【0010】
【化8】 で表されるビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル
であることが好ましい。3級アミン系触媒として前記ジ
モルフォリノジエチルエーテル化合物と前記N,N−ジ
メチルアミノエチルモルフォリンとの混合物を用いる場
合は、ウレタンプレポリマー(A)とシラン化合物
(B)合計100重量部あたり、前記ジモルフォリノジ
エチルエーテル化合物を0.05〜0.15重量部及び
前記N,N−ジメチルアミノエチルモルフォリンを0.
05〜2重量部と、さらに前記有機錫系化合物(D)を
0.002〜0.1重量部の配合の量比で含むことが好
ましい。さらに、本発明の湿気硬化型ポリウレタン組成
物は上述の成分に加え、亜リン酸エステル化合物、亜ホ
スホン酸エステル化合物、亜ホスフィン酸エステル化合
物もしくはホスフィン化合物又はこれらの混合物(E)
を含むことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の湿気硬化型ポリウ
レタン組成物(以下、本発明の組成物ともいう)につい
て詳細に説明する。本発明の組成物に配合されるウレタ
ンプレポリマー(A)は、通常の一液型ポリウレタン組
成物に使用されるものであればよく、ポリオール化合物
と過剰のポリイソシアネート化合物(すなわち、OH基
に対して過剰のNCO基)との反応生成物である。
【0012】ウレタンプレポリマー(A)を生成するポ
リオール化合物としては、通常の一液型ポリウレタン組
成物に使用されるものが使用可能である。例えば、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他
のポリオール及びこれらの混合ポリオール等が挙げられ
る。ポリエーテルポリオールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、グリセリン、1,1,1−ト
リメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、4,4´−ジヒドロキシフェニルプロパン、4,4
´−ジヒドロキシフェニルメタン、ペンタエリスリトー
ル等の多価アルコールの1種又は2種以上に、プロピレ
ンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド、スチレンオキサイド等の1種又は2種以上を付加し
て得られるポリエーテルポリオール;ポリオキシテトラ
メチレンオキサイド;等が好適に例示される。具体例と
しては、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、
ポリエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピ
レントリオール等が挙げられる。
【0013】ポリエステルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキ
サンジメタノール、グリセリン、1,1,1−トリメチ
ロールプロパン、あるいはその他の低分子ポリオールの
1種又は2種以上と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸あるいはその他の低分子カルボン酸やオリゴマー
酸の1種又は2種以上との縮合重合体;プロピオンラク
トン、バレロラクトン、カプロラクトン等の開環重合体
等が好適に例示される。
【0014】その他のポリオールとしては、ポリマーポ
リオール、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエ
ンポリオール、水素添加されたポリブタジエンポリオー
ル、アクリルポリオール等や、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール等の低分子ポリオールも好適に例示さ
れる。特に、本発明に用いるポリオールとしては、数平
均分子量1000〜15000、特に1000〜100
00のポリエーテルポリオールが好ましい。上述の範囲
のポリエーテルポリオールは、ガラス転移温度、硬化後
の組成物のシーラントとしての物性の点で好ましい。
【0015】ウレタンプレポリマー(A)を生成するポ
リイソシアネート化合物としては、通常の一液型ポリウ
レタン組成物に使用されるものが使用可能である。具体
的には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート、
ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニル
メタントリイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネー
ト及びこれらの水素添加化合物;エチレンジイソシアネ
ート、プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の
脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネー
ト等の脂環式ポリイソシアネート;キシリレンジイソシ
アネート等のアリール脂肪族ポリイソシアネート及びこ
れらの水素添加化合物;等が好適に例示され、これらの
1種あるいは2種以上の組み合わせとして使用される。
【0016】本発明に用いるウレタンプレポリマー
(A)は、上述のポリオール化合物と過剰のポリイソシ
アネート化合物とを反応させて製造することができる。
ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物との混合
の量比は、ポリオール化合物中の水酸基1個あたりのポ
リイソシアネート化合物中のイソシアネート基の比(イ
ソシアネート基/水酸基)として、1.2〜2.5、好
ましくは1.5〜2.4である。この範囲であれば、ウ
レタンプレポリマーの粘度が適当となるので好ましい。
また、このウレタンプレポリマー(A)の製造は、通常
のウレタンプレポリマーと同様の方法で行うことがで
き、例えば、上述の量比のポリオール化合物とポリイソ
シアネート化合物を、50〜100℃で加熱撹拌するこ
とによって行うことができる。また、必要に応じて、有
機錫化合物、有機ビスマス、アミン等のウレタン化触媒
を用いることもできる。
【0017】このようにして得られるウレタンプレポリ
マー(A)は、イソシアネート基数が1分子あたり平均
で2.0以上が好ましく、2.2以上がより好ましく、
重量%の割合にすると0.4%以上が好ましく、0.5
%以上であることがより好ましい。平均分子量は200
0〜20000が好ましく、2000〜15000がよ
り好ましい。この範囲であると、得られる本発明の組成
物の粘度、接着性、硬化後のシーラントとしての特性
(例えば、硬度、モジュラス)の観点から好ましい。
【0018】本発明の組成物に配合されるシラン化合物
(B)は、特定の2級アミノアルコキシシランと以下に
示すような特定のポリイソシアネート類との付加反応物
(付加体)を含む。すなわちシラン化合物(B)は、特
定の2級アミノアルコキシシランと特定のポリイソシア
ネート化合物とを付加させて得られるシラン化合物(B-
1) 、及び特定の2級アミノアルコキシシランとリジン
ポリイソシアネートとを付加させて得られるリジン骨格
を有するシラン化合物(B-2) からなる群より選ばれる少
なくとも1種を含む。
【0019】シラン化合物(付加体)製造時に、上記ポ
リイソシアネート化合物又はリジンポリイソシアネート
と反応させる2級アミノアルコキシシランは、2級アミ
ノ基とシリコンに結合した加水分解可能なアルコキシ基
を含む化合物であって、特に被着体に対する接着性が優
れるため、アミノ基の窒素原子に直接芳香環又はその誘
導体が結合した化合物を用いる。例えば3−フェニルア
ミノプロピルトリメトキシシランが挙げられる。また、
市販品を使用することもでき、例えば日本ユニカー
(株)製のY−9669(商品名)が挙げられる。
【0020】シラン化合物(B-1) は、特定のジイソシア
ネートと活性水素を3個以上有する化合物との反応物で
あるポリイソシアネート化合物と上記2級アミノアルコ
キシシランとを反応させて得られる。活性水素を3個以
上有する化合物としては、数平均分子量が500以下が
好ましく、400以下であることがより好ましい。この
ような活性水素を3個以上有する化合物としては、トリ
メチロールプロパン(TMP)、1,2,5−ヘキサン
トリオール、グリセリン、ペンタエリスリトールが好ま
しく例示され、これらのうちでもトリメチロールプロパ
ンが特に好ましい。
【0021】本発明に用いるジイソシアネートとして
は、キシレンジイソシアネート(XDI)、1,3−あ
るいは1,4−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキ
サン(水添XDI)、及びこれらの誘導体から選ばれる
少なくとも1種である。これらのジイソシアネート化合
物は1種でも2種以上を併用することもできる。これら
のジイソシアネートを用いることにより、本発明の組成
物は特にアルミに対する接着性が優れる。
【0022】上記ジイソシアネートと活性水素を3個以
上有する化合物とを反応させる際のこれらの混合比は、
ジイソシアネート1当量(NCO当量)あたり、活性水
素を3個以上有する化合物0.4〜0.7当量(活性水
素当量)、好ましくは0.5〜0.6当量である。分子
内に3個以上のイソシアネート基を持つポリイソシアネ
ート化合物としては、ビウレット型、イソシアヌレート
型等も知られているが、本発明においてシラン化合物(B
-1) の製造に用いるのは、少ない添加量で接着性を発現
しうる点、またアルミに対する接着性が高い点で上述の
ポリイソシアネート化合物とする。
【0023】このようなポリオールとジイシソシアネー
トとの反応は、一般的なアルコール類とイソシアネート
類との反応方法を利用して行えばよい。本発明では、付
加反応物(ポリイソシアネート化合物)として、市販品
を用いることもでき、例えば武田薬品工業社製のD−1
20N(NCO11.0%)、武田薬品工業社製のD−
110N(NCO11.7%)などを用いることができ
る。ポリイソシアネート化合物は溶剤などを含んでいて
もよい。
【0024】上記2級アミノアルコキシシランとポリイ
ソシアネート化合物とを反応させる際のこれらの混合の
量比は、上記2級アミノアルコキシシラン1当量(NH
当量)あたり、ポリイソシアネート化合物2.0〜6.
0当量(NCO当量)、好ましくは2.4〜6.0当量
である。混合の量比がこの範囲であると、得られる本発
明の組成物の耐発泡性の観点から好ましい。また粘度調
節のために、必要に応じて適当な溶媒、例えばトルエン
等を加えて反応を行ってもよい。
【0025】上記反応では、ポリイソシアネート化合物
と、2級アミノアルコキシシランとの付加体を主成分と
して含む反応液が得られる。本発明では、上記付加体を
含む反応生成物、未反応物及び溶媒を含む反応液をその
ままシラン化合物(B-1) として用いてもよい。この付加
体は、下記式(4)で表されるシラン化合物の単一物又
は混合物であることが好ましい。
【0026】
【化9】
【0027】リジン骨格を有するシラン化合物(B-2)
は、イソシアネート基を2個又は3個有するリジンイソ
シアネートと、上記2級アミノアルコキシシランとを付
加させて得られる。上記リジンイソシアネートは、具体
的には下記式(5)で示される、
【0028】
【化10】 などが挙げられる。リジンイソシアネートとして、上記
リジンジイソシアネート又はリジントリイソシアネート
を単独で用いてもよく、これらを併用してもよい。
【0029】リジン骨格のシラン化合物(B-2) を調製す
る際には、上記2級アミノアルコキシシラン1当量(N
H当量)あたり、リジントリイソシアネート又はリジン
ジイソシアネート(併用する場合は合計で)は、通常、
2.0〜6.0当量(NCO当量)の割合で用いられ
る。この範囲であると本発明の組成物の耐発泡性の観点
から好ましい。
【0030】上記のようなシラン化合物(B-1) 及びリジ
ン骨格のシラン化合物(B-2) のいずれのシラン化合物も
イソシアネート基を平均して1.5個以上、好ましくは
1.5〜2.5個と、シリコンに結合した加水分解可能
なアルコキシ基を平均して1.5個以上、さらには1.
5〜9.0個有することが好ましい。イソシアネート基
数がこの範囲であると、得られる本発明の組成物の粘
度、接着性、硬化性、耐発泡性の観点から好ましい。ま
た、アルコキシ基がこの範囲であると、得られる本発明
の組成物の接着性、硬化性の観点から好ましい。
【0031】本発明では、シラン化合物(B)として、
上記のようなシラン化合物(B-1) 及びリジン骨格のシラ
ン化合物(B-2) からなる群より選ばれる少なくとも1種
が用いられるが、本発明の組成物中、シラン化合物
(B)の含有量は、前述のウレタンプレポリマー(A)
100重量部あたり、通常0.07〜10重量部、好ま
しくは0.07〜9重量部である。この範囲であると本
発明の組成物の硬化時の発泡性、硬化性の観点から好ま
しい。特にシラン化合物(B)の含有量が0.07〜
6.5重量部であると、硬化物の伸びを損なうことなく
ガラス又はアルミに対し良好な接着性を確保することが
できるのでより好ましい。
【0032】本発明の組成物に配合される3級アミン系
触媒(C)はモルフォリン構造及び/又はジメチルアミ
ノ基構造を有する。本発明の3級アミン系触媒として
は、上記の構造を分子内に少なくとも2個以上有する化
合物が好ましく、例えば、モルフォリン構造を分子内に
2個有する化合物(C-1) 、モルフォリン及びジメチルア
ミノ基構造を分子内にそれぞれ1個ずつ有する化合物(C
-2) 、又はジメチルアミノ基構造を分子内に2個有する
化合物(C-3) が挙げられる。
【0033】モルフォリン構造を分子内に2個有する化
合物(C-1) としては、例えば、上記式(1)で表される
ジモルフォリノジエチルエーテル化合物が挙げられ、か
かる化合物は例えば特公平5−75035号公報や特公
平7−8982号公報などに開示される通り公知であ
る。上記式(1)において、nは0又は1であるが、n
が0であると単位重量あたりの触媒活性が高く、nが1
であると低温硬化性に優れる。また、モルフォリン及び
ジメチルアミノ基構造を分子内にそれぞれ1個ずつ有す
る化合物(C-2) としては、例えば、上記式(2)で表さ
れるN,N−ジメチルアミノエチルモルフォリンが挙げ
られ、この化合物も公知であり市販のものを使用でき
る。さらに、ジメチルアミノ基構造を2個有する化合物
(C-3) としては、例えば、上記式(3)で表されるビス
(2−ジメチルアミノエチル)エーテルが挙げられ、こ
の化合物も市販のものを使用できる。
【0034】これらの化合物は単独でも2種以上を併用
することもできるが、本発明においては、これらの化合
物の中でも上記化合物(C-1) と化合物(C-2) とを組合せ
て用いるか又は上記化合物(C-3) を単独で用いるのが好
ましい。化合物(C-1) と化合物(C-2) とを組合せて用い
る場合には、上記(A)成分と(B)成分合計100重
量部あたり、化合物(C-1) を0.05〜0.15重量
部、より好ましくは0.08〜0.14重量部、化合物
(C-2) を0.05〜2重量部、より好ましくは0.05
〜1重量部の量比で含むのが好ましい。化合物(C-1) の
配合量が0.05重量部未満では硬化性が十分でなく、
逆に0.15重量部を超えると硬化環境が変化した時、
特に高温高湿下で硬化させた時にプライマー又は各種被
着体/シーラント間で界面剥離を生じるおそれがあるの
で好ましくない。また、発泡性の観点からも好ましくな
い。一方、後者の配合量が0.05重量部未満であると
硬化時間がかかり、逆に、2重量部を超えると貯蔵安定
性が悪く、シーラント塗布後の形状維持性が悪くなるた
め好ましくない。
【0035】また、化合物(C-3) を単独で用いる場合に
は、後述する亜リン酸エステル化合物、亜ホスホン酸エ
ステル化合物、亜ホスフィン酸エステル化合物もしくは
ホスフィン化合物又はこれらの混合物(E)と併用する
のが好ましい。化合物(C-3)のようにジメチルアミノ基
構造を有する化合物は、湿分の存在下において反応性が
非常に高く不安定であるため、貯蔵安定剤として上記の
ような有機リン化合物を用いることにより一液型の接着
剤として好適に用いることができる。化合物(C-3) を用
いる場合は、希望の硬化速度に合わせて添加量を決めれ
ばよいが、実用的には、上記(A)成分と(B)成分合
計100重量部あたり0.005〜1重量部、より好ま
しくは0.01〜0.5重量部配合する。0.005重
量部未満では硬化が遅く実用的ではなく、1重量部を超
えると硬化が速すぎて取り扱いにくいためである。
【0036】本発明に用いる有機錫系化合物(D)とし
ては、例えば、オクタン第一錫、オレイン酸第一錫、酢
酸第一錫及びラウリン酸第一錫などのカルボン酸の錫塩
類、又はジオクチル錫ジラウレート(DOTL)、ジブ
チル錫ジラウレート(DBTL)、及びジブチル錫ジア
セテートなどのジアルキル錫ジカルボキシレート類が挙
げられる。これらは1種でも2種以上を組み合せて用い
ることもできるが、これらの中でも、ジオクチル錫ジラ
ウレート(DOTL)、ジブチル錫ジラウレート(DB
TL)が好ましい。上記有機錫系化合物は上記(A)成
分と(B)成分合計100重量部あたり0.002〜
0.1重量部配合するのが好ましい。0.002未満で
は、プライマーを使用しなければ接着性が悪く、0.1
を超えると熱劣化速度が速くなり好ましくない。
【0037】本発明の組成物は、亜リン酸エステル化合
物、亜ホスホン酸エステル化合物、亜ホスフィン酸エス
テル化合物もしくはホスフィン酸化合物又はこれらの混
合物(E)を含むことにより貯蔵安定性を保持できる。
本発明に用いることができる亜リン酸エステル化合物と
しては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリエチルホスファ
イト、トリイソプロピルホスファイト、トリイソブチル
ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリイソデシ
ルホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、
トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジフェニル
モノ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジフェニル
モノデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシ
ル)ホスファイト、ジラウリルハイドロジェンホスファ
イト、ジオレイルハイドロジェンホスファイト、ジフェ
ニルハイドロジェンホスファイト、テトラフェニルジプ
ロピレングリコールジホスファイト、テトラフェニルテ
トラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスフ
ァイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−イソプロピ
リデンジフェニルジホスファイト、トリラウリルトリチ
オホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト、トリシクロヘキシルホスファ
イト、ジシクロヘキシル−2, 4−ジ−t−ブチルフェ
ニルホスファイト、水添ビスフェノールA−ぺ他エリス
リトールホスファイトポリマー、水添ビスフェノールA
ホスファイトポリマーなどを挙げることができる。
【0038】本発明に用いることができるホスフィン化
合物としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ
オルトトリルホスフィン、トリメタトリルホスフィン、
トリパラトリルホスフィン、トリス−4−メトキシフェ
ニルホスフィン、ジフェニルシクロヘキシルホスフィ
ン、ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、トリシクロ
ヘキシルホスフィン、トリオクチルホスフィン、トリブ
チルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
ロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタ
ン、トリベンジルホスフィンなどを挙げることができ
る。
【0039】亜ホスホン酸エステル化合物としては、フ
ェニル亜ホスホン酸ジエチル、2−フェニル−1,3,
2−ジオキサホスホランなどが挙げられる。また、亜ホ
スフィン酸エステル化合物としては、ジフェニル亜ホス
フィン酸エチル、ジフェニル亜ホスフィン酸ブチルなど
を挙げることができる。これらは単独でも2種以上を組
合せて用いることもでき、本発明ではこれらのうちで
も、特に亜リン酸エステル化合物又はホスフィン化合物
が好ましい。上記(E)成分の配合の量比は、上記
(A)成分と(B)成分合計100重量部あたり0.0
01〜30重量部が好ましく、さらには0.01〜3重
量部を配合するのが好ましい。特に、(C)成分として
化合物(C-3) を用いる場合には、上記(E)成分は0.
05〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部を配合
すると本発明の組成物が貯蔵安定性に優れる。
【0040】本発明に係る湿気硬化型ポリウレタン組成
物は、上述のような必須成分に加えて、さらに、 (F) 一般式 (Ra O)t b 3-t Si ─Rc (6) (式中、Ra Oは、加水分解可能なアルコキシ基であ
り、Rb は炭素数1〜3のアルキル基であり、Rc はヘ
テロ原子を含んでいてもよいアルケニル基含有有機基、
tは1、2又は3である。)で示されるシラン化合物を
含有していてもよい。
【0041】上記Ra Oで示される加水分解可能なアル
コキシ基は、通常、炭素数1、2又は3のアルコキシ基
であり、好ましくはメトキシ基又はエトキシ基である。
bは、好ましくはメチル基又はエチル基である。
【0042】上記Rc 基に含まれていてもよいヘテロ原
子としては、酸素、窒素、イオウなどが挙げられる。こ
のようなヘテロ原子を含んでいてもよいアルケニル基含
有有機基Rc としては、具体的に、−CH=CH2 (ビ
ニル基)、−(CH2 4 −CH=CH2 、−(C
2 8 −CH=CH2 、−Ph−CH=CH2 (ここ
でPhはフェニル基)、−(CH2 3 −O−CH=C
2 、−(CH2 10−COO−CH=CH2 、−(C
2 3 −OCO−CH=CH2 、−(CH2 3−O
CO−C(CH3 )=CH2 (メタクリロキシプロピル
基)、又は−(CH 2 3 −O−(CH2 2 −OCO
−C(CH3 )=CH2 などが挙げられる。
【0043】Rc 基としては、これらのうちでも特にビ
ニル基、メタクリロキシプロピル基などが好ましい。上
記のような一般式(6)で示されるアルケニル基含有シ
ラン化合物(F)としては、具体的にビニルトリメトキ
シシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ランなどが挙げられ、これらが好ましく用いられる。
【0044】本発明に係る湿気硬化型ポリウレタン組成
物は、上記のようなアルケニル基含有シラン化合物
(F)を前記ウレタンプレポリマー(A)100重量部
に対し、0.05〜10重量部、好ましくは0.05〜
7重量部の量で含有していてもよい。
【0045】前記ウレタンプレポリマー(A)と、NC
O基とアルコキシ基とを両具するシラン化合物(B)と
に、上記のようなアルケニル基含有シラン化合物(F)
を加えると、湿気硬化型ポリウレタン組成物のモジュラ
スコントロールが容易になり、伸び(Eb)を確保しや
すくなる。したがって弾性(柔軟性)を向上させること
ができる。またこの成分(F)の添加によってポリウレ
タン組成物の優れた接着性を損なうことはない。
【0046】本発明の組成物には、上述の各成分に加
え、所望の物性を付与するために、その他の添加剤、例
えば、カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシ
ウム、ホワイトカーボン、無水珪酸等の充填剤;ジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、テトラヒドロフ
タル酸、アゼライン酸、マレイン酸等の可塑剤;トルエ
ン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン等の溶剤;ジオクチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ラウレート、オクチル酸
錫、オクチル酸鉛、3級アミン等の硬化促進剤等、エポ
キシシラン又は1分子中にイソシアネートを1個だけも
つイソシアネートシランなどを配合してもよい。
【0047】本発明の組成物の製造方法は、特に限定さ
れず、通常の一液型ポリウレタン組成物と同様に行えば
よいが、製造は化合物中の含水率が低い状態で、更には
無水状態で行うのが好ましい。製造系内の水分により製
造時の粘度が高くなり、さらに化合物(B)が加水分解
を起こし、得られる本発明の組成物の接着性が損なわれ
るからである。製造方法としては、例えば、ウレタンプ
レポリマー(A)、シラン化合物(B)、3級アミン系
触媒(C)、有機錫系化合物(D)、必要に応じて、亜
リン酸エステル化合物、亜ホスホン酸エステル化合物、
亜ホスフィン酸エステル化合物もしくはホスフィン化合
物又はこれらの混合物(E)、その他の添加剤を、無水
状態で十分に混練し、均一に分散させることによって製
造することができる。
【0048】このようにして得られる本発明の組成物
は、貯蔵安定性を低下させることなく良好な硬化性を示
し、プライマーを用いずとも特にガラスやアルミ板に対
する接着性が優れ、発泡性の抑制に優れる。これらの特
性は、特定の組合せの3級アミン系触媒及び有機錫系化
合物を特定量使用することにより、さらに使用状況に適
した貯蔵安定性、硬化性を確保できる。従って、このよ
うな特性を有する本発明の組成物は、ガラスやアルミ板
のシーラントとして好適に用いることができる。
【0049】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明の組成物をよ
り具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。 <ウレタンプレポリマーの合成>ポリオキシプロピレン
ジオール(平均分子量2000)500g、ポリオキシ
プロピレントリオール(平均分子量5000)750
g、及び4,4´−ジイソシアネートフェニルメタン
(分子量250)214gを混合し(この時のNCO/
OH=1.8)、さらにフタル酸ジオクチル1460g
を加えて、N2 気流中、80℃で撹拌、反応させて、イ
ソシアネート基を1.1%含有するウレタンプレポリマ
ーを合成した。
【0050】<シラン化合物の合成> <付加体1>トリメチロールプロパンのXDI3モル付
加体(D−110N、武田薬品工業社製、NCO11.
7%)150gとトルエン81gとを4口フラスコに入
れ、N2 気流中で撹拌しながら、3−フェニルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン(Y−9669、日本ユニカ
ー社製)18gを滴下して、イソシアネート基を5.9
%含有する付加体1(付加体濃度52.4%)を得た。
【0051】<付加体2>トリメチロールプロパンの水
添XDI(HXDI)3モル付加体(D−120N、武
田薬品工業社製、NCO11.0%)150gとトルエ
ン106gとを、4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹
拌しながら、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシ
シラン(Y−9669)33gを滴下して、イソシアネ
ート基を3.8%含有する付加体2(付加体濃度50.
3%)を得た。
【0052】<付加体3>トリメチロールプロパンのH
DI3モル付加体(コロネートHL、日本ポリウレタン
社製、NCO12.8%)336gとトルエン168g
とを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌しながら、
3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン(Y−
9669)87gを滴下して、イソシアネート基を4.
9%含有する付加体3(付加体濃度57.4%)を得
た。
【0053】<付加体4>トリメチロールプロパンのH
DI3モル付加体(コロネートHL)168gとトルエ
ン142gとを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌
しながら、N,N−ビス〔(3−トリメトキシシリル)
プロピル〕アミン(A−1170、日本ユニカー社製)
58.2gを滴下して、イソシアネート基を3.9%含
有する付加体4(付加体濃度50.0%)を得た。
【0054】<付加体5>トリメチロールプロパンの水
添XDI3モル付加体(D−120N)150gとトル
エン117gとを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹
拌しながら、43.8gのN,N−ビス〔(3−トリメ
トキシシリル)プロピル〕アミン(A−1170)を滴
下して、イソシアネート基を3.5%含有する付加体5
(付加体濃度50.3%)を得た。
【0055】<付加体6>トリメチロールプロパンのX
DI3モル付加体(D−110N)150gとトルエン
93gとを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌しな
がら、47.5gのN,N−ビス〔(3−トリメトキシ
シリル)プロピル〕アミン(A−1170)を滴下し
て、イソシアネート基を4.0%含有する付加体6(付
加体濃度55.1%)を得た。
【0056】<付加体7>トリメチロールプロパンのH
DI3モル付加体(コロネートHL)336gとトルエ
ン168gとを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌
しながら、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシ
ラン(Y−9669)174gを滴下して、イソシアネ
ート基を2.1%含有する付加体7(付加体濃度62.
8%)を得た。
【0057】<付加体8>リジントリイソシアネート
(協和発酵工業社製、NCO47.1%)100gを4
口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌しながら、3−フ
ェニルアミノプロピルトリメトキシシラン(Y−966
9)95.32gを滴下して、イソシアネート基を1
6.1%含有する付加体8を得た。
【0058】<付加体9>リジンジイソシアネート(協
和発酵工業社製、NCO39.6%)100gを4口フ
ラスコに入れ、N2 気流中で撹拌しながら、3−フェニ
ルアミノプロピルトリメトキシシラン(Y−9669)
120.21gを滴下して、イソシアネート基を18.
5%含有する付加体9を得た。
【0059】<付加体10>上記リジントリイソシアネ
ート(協和発酵工業社製、NCO47.1%)100g
を4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌しながら、
N,N−ビス〔(3−トリメトキシシリル)プロピル〕
アミン(A−1170)127.47gを滴下して、イ
ソシアネート基を13.8%含有する付加体10を得
た。
【0060】<付加体11:ビウレット付加体>HDI
ビウレット体(住友バイエルウレタン社製スミジュール
N−75(Mobay's DesmodurN−100の75%酢酸エ
チル溶液)、NCO17.49%)126.8gとトル
エン45gとを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌
しながら、N,N−ビス〔(3−トリメトキシシリル)
プロピル〕アミン(A−1170)90gを滴下して、
イソシアネート基を5.6%含有する付加体11(付加
体濃度70.7%)を得た。
【0061】<付加体12:イソシアヌレート付加体>
HDIイソシアヌレート体(住友バイエルウレタン社製
スミジュールN−3500(=Mobay's DesmodurN−3
300)、NCO23.23%)95.6gとトルエン
45gとを4口フラスコに入れ、N2 気流中で撹拌しな
がら、N,N−ビス〔(3−トリメトキシシリル)プロ
ピル〕アミン(A−1170)90gを滴下して、イソ
シアネート基を6.4%含有する付加体12(付加体濃
度80.5%)を得た。
【0062】表1に、NCO/NH比、NCO%及び各
付加体のNCO基の平均個数、アルコキシ基の平均個数
を示す。
【0063】
【表1】
【0064】得られた付加体1〜12を用いてポリウレ
タン組成物を調製し、物性を比較した。 (実施例1〜4)上述のようにして得られたウレタンプ
レポリマー、付加体1又は2、3級アミン系触媒とし
て、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル(BL
−19、三共エアプロダクツ社製)、ジオクチル錫ジラ
ウレート、トリフェニルホスフィン、及び十分に乾燥さ
せたカーボンブラックを表2に示す組成で配合し、無水
状態で混合し、ポリウレタン組成物を得た。 (比較例1〜14)付加体1又は2に代えて、付加体
3、4、5、6、7又は3−フェニルアミノプロピルト
リメトキシシラン(Y−9669)を表2に示す組成で
用いること以外には実施例1〜4と同様にしてポリウレ
タン組成物を得た。
【0065】(実施例5〜8)付加体1又は2に代え
て、付加体8又は9を表2に示す組成で用いること以外
には実施例1〜4と同様にしてポリウレタン組成物を得
た。 (比較例15〜20)付加体1又は2に代えて、付加体
10、11又は12を表2に示す組成で用いること以外
には実施例1〜4と同様にしてポリウレタン組成物を得
た。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】得られたポリウレタン組成物について、硬
化時間、接着性、耐発泡性、強度、伸び、貯蔵安定性を
以下の方法で測定し評価した。 (1)硬化時間 得られたポリウレタン組成物について、20℃、65%
RHの雰囲気下でのタックフリータイムを測定した。結
果を表3に示す。 (2)接着性試験 ポリウレタン組成物を板ガラス、塗装鋼板及びアルミ板
に3mm厚で塗布し試験体とした。試験体を20℃、6
5%RHの雰囲気下で3日間放置後、ナイフカットによ
る手剥離試験を行った。さらに試験体を、60℃温水あ
るいは50%ウィンドウォッシャー液に10日間浸漬
後、上記と同様の方法で手剥離試験を行った。表3中、
○は組成物層が凝集破壊し、ガラスとの接着面での剥離
はなかったことを示し、×は界面剥離部分が見られたこ
とを示す。
【0070】(3)耐発泡性試験 ポリウレタン組成物を板ガラス及び塗装鋼板に3mm厚
で塗布し、20℃、65%RHの雰囲気下で3時間放置
後、40℃温水に3日間浸漬して、組成物内部及び組成
物とガラスとの界面での発泡を調べた。表3中、○は発
泡試験後に組成物内及び組成物とガラスとの界面におい
て発泡がなかったことを、×は発泡試験後に組成物内及
び組成物とガラスとの界面において発泡があったことを
示す。 (4)強度(Tb)及び伸び(Eb) ポリウレタン組成物を、20℃、65%RHの雰囲気下
で7日間硬化させたものを、JIS K6251に準じ
て測定した。 (5)貯蔵安定性試験 ポリウレタン組成物をドラム缶に入れ、50℃で2週間
保存した後、上述の接着性試験と同様にして20℃、6
5%RHの雰囲気下で3日間、あるいは50%ウィンド
ウォッシャー液中で10日間放置後に塗装鋼板及びアル
ミ板に対する接着性を評価した。
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】イソシアネート成分にHDIを用いた付加
体3を配合する比較例1〜4は対アルミ接着性、貯蔵安
定性が得られない。また、イソシアネート成分にXDI
又は水添XDIを用いても、芳香環をもたない2級アミ
ノアルコキシシランと反応させた付加体5、6を用いる
比較例8〜11では貯蔵安定性が保持できない。イソシ
アネート成分にリジン成分を用いる付加体10を使用す
る比較例15、16においても同様である。また、ビウ
レット体変性物あるいはイソシアヌレート体変性物を用
いた組成物(比較例17〜20)と比較すると、本発明
の組成物の接着性、貯蔵安定性が共に優れていることが
わかる。
【0075】続いて、アルケニル基含有シラン化合物
(F)を配合した場合について、ポリウレタン組成物の
物性を比較した。 (実施例9〜11)付加体1、アルケニル基含有シラン
化合物として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン(A−174)、3級アミン系触媒としてジモル
フォリノジエチルエーテル(DMDEE、ハンツマン社
製)及びN,N−ジメチルアミノエチルモルフォリン
(X−DM、三共エアプロダクツ社製)、ジオクチル錫
ジラウレート、トリフェニルホスフィン、及び十分に乾
燥させたカーボンブラックを下記表4に示す組成で配合
し、無水状態で混合し、ポリウレタン組成物を得た。
【0076】(比較例21〜28)付加体1に代えて付
加体4を配合し、又は付加体を配合せずに、3−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン(A−174)、
ビニルメトキシシラン(A−171)又はN,N−ビス
〔(3−トリメトキシシリル)プロピル〕アミン(A−
1170)を表4に示す量で配合したこと以外は実施例
9〜11と同様にしてポリウレタン組成物を得た。
【0077】
【表8】 得られたポリウレタン組成物について、硬化時間、接着
性、耐発泡性、強度、伸び、貯蔵安定性を実施例1〜4
と同様にして評価した。結果を表5に示す。
【0078】
【表9】 実施例9〜11は、実施例1〜4で得られた物性を保持
し、さらに伸びが良好となることがわかる。
【0079】次に、用いる触媒の種類による物性への影
響について比較した。 (実施例12〜14)上述のようにして得られたウレタ
ンプレポリマー(98.5g)と付加体1(1.5g)
とを混合した混合液に、ジモルフォリノジエチルエーテ
ル(DMDEE)、N,N−ジメチルアミノエチルモル
フォリン(X−DM)、ビス(2−ジメチルアミノエチ
ル)エーテル(BL−19)、ジオクチル錫ジラウレー
ト、トリフェニルホスフィンを表6の組成で配合し、無
水状態で混合し、ポリウレタン組成物を得た。
【0080】(比較例29〜39)上述のようにして得
られたウレタンプレポリマーと付加体1とを混合した混
合液に、ジモルフォリノジエチルエーテル(DMDE
E)、N,N−ジメチルアミノエチルモルフォリン(X
−DM)、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル
(BL−19)、又は1,8−ジアザビシクロウンデカ
ン(DABCO DC−2、DABCO系とも記す)
(エアープロダクツ アンド ケミカルズ(株)製)、
ジオクチル錫ジラウレート、トリフェニルホスフィンを
表6の組成で配合し、無水状態で混合し、ポリウレタン
組成物を得た。
【0081】得られたポリウレタン組成物について、ビ
ード成形性、貯蔵安定性、硬化時間、促進硬化時の接着
性、プライマー不使用時の接着性を以下の方法で試験し
た。 (6)ビード成形性試験 ポリウレタン組成物を20℃、65%RHの雰囲気下
で、初期あるいは50℃で2週間放置後(老化後)に、
図1に示すように、ポリウレタン組成物1の断面が底辺
8mm、高さ12mmの直角三角形となり、底辺がアル
ミ板2と接着するように押出す。押出し後、直ちに該直
角三角形の斜辺が下方向になるようアルミ板2を垂直に
立て、押出し直後の直角三角形の頂点3と、30分間放
置後の直角三角形の頂点4との移行距離を観察した。結
果を表6に示す。表6中、○は頂点移行距離が0mmで
あった(全く移行しなかった)ことを、△は頂点移行距
離が3mm未満であったことを、×は頂点移行距離が3
mm以上であったことを示す。
【0082】(7)粘度貯蔵安定性試験 ポリウレタン組成物の微少水分非存在下における貯蔵安
定性を評価するため、ドラム缶中、50℃で2週間保存
し、その粘度変化を観察した。表4中、○は(初期の粘
度)±10%未満であることを、△は(初期の粘度)±
10%以上であることを示す。 (8)配管硬化安定性試験 微少水分の存在下における貯蔵安定性を評価するため、
ポリウレタン組成物をテフロン(登録商標)チューブに
詰め、70℃のオーブンで1週間保存した後、これを切
り裂いて硬化状態(硬化膜の厚さ)を観察した。表6
中、○は硬化膜厚が0.5mm未満であることを、△は
硬化膜厚が0.5以上1.0未満であることを、×は硬
化膜厚が1.0mm以上であることを示す。
【0083】(9)硬化時間 ポリウレタン組成物をドラム缶中、50℃で2週間放置
後タックフリータイムを測定した。表6中、○は(老化
前のタックフリータイム)±5分未満であることを、×
は(老化前のタックフリータイム)±5分以上であるこ
とを示す。 (10)促進硬化時の接着性試験 イソシアネート系プライマー(MS−90、横浜ゴム社
製)を5μm厚で塗布したガラス板に、組成物を3mm
厚で塗布し、20℃、65%RHの雰囲気下で3時間放
置後、40℃温水に3日間浸漬した試験体についてナイ
フカットによる手剥離試験を行った。表6中、CFは組
成物層が凝集破壊したことを、PSは組成物層とプライ
マー層との界面が剥離したことを示す。 (11)プライマー不使用時の接着性試験 ポリウレタン組成物を3mm厚で塗装鋼板に塗布し、2
0℃、65%RHの雰囲気下で3時間放置後、ナイフカ
ットによる手剥離試験を行った。表中、CFは組成物層
が凝集破壊したことを、AFは塗装鋼板と組成物層との
界面が剥離したことを示す。
【0084】
【表10】
【0085】3級アミン系触媒にX−DMの1種のみを
配合する比較例29〜31は成形性、硬化性が特に悪
く、DMDEEの1種のみを配合する比較例34,35
は接着性が悪い。また、これら2種を併用しても特定の
配合量比でないと所望の接着性は得られないことがわか
る。一方、BL−19の1種のみを配合する場合は、ト
リフェニルホスフィンを併用することにより硬化性が向
上する。さらに、これらはいずれもジオクチル錫ラウレ
ートを併用しなければプライマーを使用しない場合に所
望の接着性が得られないことがわかる。また、本発明の
3級アミン系触媒に含まれないDABCO系触媒と比較
すると、本発明の組成物が優れていることがわかる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の湿気硬化
型ポリウレタン組成物は、プライマーを用いずともガラ
ス、金属、プラスチック及び塗装鋼板等との接着性、特
にガラスとアルミとの接着性に優れ、さらに硬化性、貯
蔵安定性にも優れている。また本発明の湿気硬化型ポリ
ウレタン組成物は、このような特性を保持したまま伸び
を良くすることも容易である。従って、本発明の組成物
は自動車用シーリング材、建築用コーティング材、シー
リング材として非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例及び比較例のビード成形性試
験において、アルミ板に押出し後初期状態のポリウレタ
ン組成物の断面図である。
【符号の説明】
1 ポリウレタン組成物 2 アルミ板 3 頂点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/5377 C08K 5/5377 C08L 75/04 C08L 75/04 (72)発明者 石川 和憲 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 4J002 CK021 EW016 EW066 EW126 EW136 FD036 GJ00 4J034 CA04 CB03 CC03 DB04 DC50 DF01 DF02 DG00 DG01 DG03 DG04 DG06 DG16 DP18 DP19 HA01 HA06 HA07 HA15 HB16 HC03 HC12 HC13 HC22 HC64 HC65 HC71 JA01 JA42 KA01 KB02 KB04 KC17 KD12 KE02 MA16 QB12 QB15 QB19 RA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ウレタンプレポリマーと、(B)キ
    シレンジイソシアネート、1,3−あるいは1,4−ジ
    (イソシアネートメチル)シクロヘキサン及びそれらの
    誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と活性水
    素を3個以上有する化合物との反応物と、2級アミノア
    ルコキシシランのうち窒素原子に直接芳香環又はその誘
    導体が結合した化合物とを付加させて得られるシラン化
    合物(B-1) 、及びイソシアネート基を2個又は3個有す
    るリジンイソシアネートと、2級アミノアルコキシシラ
    ンのうち窒素原子に直接芳香環又はその誘導体が結合し
    た化合物とを付加させて得られるリジン骨格を有するシ
    ラン化合物(B-2) からなる群から選ばれる少なくとも1
    種のシラン化合物と、(C)モルフォリン構造及び/又
    はジメチルアミノ基構造を有する3級アミン系触媒の少
    なくとも1種と、(D)有機錫系化合物とを含む湿気硬
    化型ポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】前記3級アミン系触媒(C)が、下記式
    (1): 【化1】 (式中、nは0又は1である)で表されるジモルフォリ
    ノジエチルエーテル化合物、及び下記式(2): 【化2】 で表されるN,N−ジメチルアミノエチルモルフォリン
    であることを特徴とする請求項1に記載の湿気硬化型ポ
    リウレタン組成物。
  3. 【請求項3】前記ウレタンプレポリマー(A)と前記シ
    ラン化合物(B)合計100重量部あたり、前記3級ア
    ミン系触媒(C)として、下記式(1): 【化3】 (式中、nは0又は1である)で表されるジモルフォリ
    ノジエチルエーテル化合物を0.05〜0.15重量
    部、及び下記式(2): 【化4】 で表されるN,N−ジメチルアミノエチルモルフォリン
    を0.05〜2重量部含み、前記錫系化合物(D)を
    0.002〜0.1重量部含むことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の湿気硬化型ポリウレタン組成物。
  4. 【請求項4】前記3級アミン系触媒(C)が、下記式
    (3): 【化5】 で表されるビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル
    であることを特徴とする請求項1に記載の湿気硬化型ポ
    リウレタン組成物。
  5. 【請求項5】さらに、(E)亜リン酸エステル化合物、
    亜ホスホン酸エステル化合物、亜ホスフィン酸エステル
    化合物もしくはホスフィン化合物又はこれらの混合物を
    含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    湿気硬化型ポリウレタン組成物。
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