JP2001347812A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001347812A JP2000170954A JP2000170954A JP2001347812A JP 2001347812 A JP2001347812 A JP 2001347812A JP 2000170954 A JP2000170954 A JP 2000170954A JP 2000170954 A JP2000170954 A JP 2000170954A JP 2001347812 A JP2001347812 A JP 2001347812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なサイドウォール部を提供する。 【解決手段】 トレッド部2からサイドウォール部3を
経てビード部4に至るカーカス6を具えた空気入りタイ
ヤ1である。前記サイドウォール部3において前記カー
カス6のタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴ
ム9は、小巾かつ小厚さの帯状をなししかも長手方向に
沿って前記短繊維を配向したゴムストリップを、サイド
ウォール部3の前記カーカス6の外側にタイヤ周方向に
沿って巻き付けることにより、前記短繊維を実質的にタ
イヤ周方向に沿って配向させた巻装体10からなる。前
記ゴムストリップは、厚さが小の第1のゴムストリップ
と、この第1のゴムストリップよりも厚さが大の第2の
ゴムストリップとを含み、それらの厚さの比(t1/t
2)を0.15〜0.80とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドウォールゴ
ムを改善しうる空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
りサイドウォール部に配されたサイドウォールゴムに、
タイヤ周方向に沿って短繊維を配向した短繊維入りゴム
材を用いることが、例えば特開平6−87306号公報
により提案されている。このような空気入りタイヤは、
サイドウォールゴムが短繊維によって補強される結果、
そのゴム厚さを小とした場合においても、サイドウォー
ル部の耐カット性や剛性の低下が防止される。また、こ
のようなサイドウォールゴムは、ゴム基材に短繊維や所
定の薬品を配合して混練され、押出機により例えば図8
に示すようなサイドウォールゴムaの断面形状にて一体
に押出成形されてタイヤの製造に使用される。またサイ
ドウォールゴムaは、押し出し成形される際に、ゴム中
の大部分の短繊維がゴムの流れる押出し方向(図8では
紙面に垂直)に沿って配向される。
【0003】ところが、上述のように押出しにより形成
されたサイドウォールゴムaでは、例えば乗用車用タイ
ヤの場合、最も厚さが大きな部分bでは3mmを超えると
ころもある。そして、サイドウォールゴムaの押出し時
の厚さが大であると、その部分、とくに内部において短
繊維が押出し方向に十分に沿わず前記配向が困難にな
り、サイドウォール部の耐カット性の向上効果が低下し
やすくなる。このような場合、ゴム成分に対する短繊維
の配合量を増すことにより配向度を上げることも一応考
えられるが、この場合にはタイヤの製造コストが増加す
る他、サイドウォールゴムの耐クラック性を悪化させる
などの問題がある。
【0004】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、サイドウォールゴムを、小巾かつ小厚
さの帯状をなししかも長手方向に沿って短繊維を配向し
たゴムストリップを、カーカスの外側にタイヤ周方向に
沿って巻き付けることにより、前記短繊維を実質的にタ
イヤ周方向に沿って配向させた巻装体から形成するとと
もに、厚さが異なる2種以上のゴムストリップを用いる
ことを基本として、前記問題点を解決しうる空気入りタ
イヤを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスを具
えた空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部に
おいて前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイ
ドウォールゴムは、小巾かつ小厚さの帯状をなししかも
長手方向に沿って短繊維を配向したゴムストリップを、
サイドウォール部の前記カーカスの外側にタイヤ周方向
に沿って巻き付けることにより、前記短繊維を実質的に
タイヤ周方向に沿って配向させた巻装体を用いて形成さ
れるとともに、前記ゴムストリップは、厚さが小の第1
のゴムストリップと、この第1のゴムストリップよりも
厚さが大の第2のゴムストリップとを含み、かつ前記第
1のゴムストリップの厚さt1と、前記第2のゴムスト
リップの厚さt2との比(t1/t2)を0.15〜
0.80としたことを特徴としている。
【0006】またサイドウォールゴムは、前記第1のゴ
ムストリップから形成されたことにより前記短繊維のタ
イヤ周方向に沿う配向度が高い第1の領域と、前記第2
のゴムストリップから形成されたことにより前記短繊維
の前記配向度が低い第2の領域とを具えることが望まし
い。このようなサイドウォールゴムの第1、第2の領域
は、タイヤに要求される性能に応じて任意の位置に配す
ることができる。
【0007】また前記短繊維は、平均繊維長さが0.2
〜5mm、かつ平均繊維径が10〜100μmであること
が望ましく、前記ゴムストリップの巾は、5〜50mmの
範囲で略一定、かつ該ゴムストリップの厚さは0.3〜
2.5mmであることが望ましい。また前記ゴムストリッ
プは、ゴム基材100重量部に対して10〜30重量部
の前記短繊維を含むことが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様の一例を
図面に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入り
タイヤの右半分断面図を示している。図において空気入
りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を
経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、こ
のカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内
部に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のラジアル
タイヤを例示している。
【0009】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6
Aから構成されている。前記カーカスコードは、ポリエ
ステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維
コードの他、必要によりスチールコードなども採用しう
る。前記カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイ
ドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る
本体部6aと、この本体部6aに連なり前記ビードコア
5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折
返し部6bとを有する。またこれらの本体部6aと折返
し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径
方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペック
ス8が配され、ビード部4の曲げ剛性などを補強してい
る。
【0010】前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ
赤道に対して10〜45°の小角度で傾けて配列した少
なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベ
ルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する向
きに重ね合わせて構成したものを例示する。前記ベルト
コードは、本例ではスチールコードを採用しているが、
これ以外にも例えばアラミド等の高弾性の有機繊維コー
ドも必要に応じて用いうる。
【0011】前記サイドウォール部3において前記カー
カス6のタイヤ軸方向外側にはサイドウォールゴム9が
配されている。本例のサイドウォールゴム9は、タイヤ
半径方向の外端が前記ベルト層7のタイヤ半径方向内側
に位置するとともに、サイドウォールゴム9のタイヤ半
径方向内端側はビード部4に配されかつリムと接するク
リンチゴム15に連なって終端するものが例示される。
またサイドウォールゴム9は、本例では図2に示すよう
に、小巾かつ小厚さの帯状をなししかも長手方向に沿っ
て短繊維Fを配向したゴムストリップ11を、サイドウ
ォール部3の前記カーカス6の外側にタイヤ周方向に沿
って巻き付けることにより、前記短繊維Fを実質的にタ
イヤ周方向に沿って配向させた巻装体10(図3に示
す)を用いて形成される。なお「短繊維を実質的にタイ
ヤ周方向に沿って配向させる」とは、大部分(例えば9
0%以上)の短繊維の長手方向がタイヤ周方向に対して
0〜30度の角度をなすことを言う。
【0012】前記ゴムストリップ11は、ゴム基材に短
繊維と必要な所定の薬品とを配合し、これらを例えば図
4に示すように押出機20で混練してかつ一対のローラ
ーダイ21、21から所望の横断面で押し出し成形すこ
とにより、この押出し方向、すなわちゴムストリップ1
1の長手方向に沿って前記短繊維Fを配向して連続して
製造できる。なお本実施形態では、このようにして連続
して成形された未加硫のゴムストリップ11は、冷却ド
ラム22、23、24に接することにより冷却されて成
形ドラム25へと供給されるものを例示している。
【0013】また前記ゴムストリップ11は、例えばゴ
ム基材100重量部に対して有機又は無機の短繊維Fを
10〜30重量部、より好ましくは15〜25重量部配
合するのが望ましい。前記短繊維Fが10重量部未満で
は、サイドウォールゴム9のタイヤ周方向の剛性を高め
る効果が低下する傾向にあり、逆に30重量部を超える
とサイドウォールゴム9の耐クラック性などが低下する
傾向がある。また前記ゴム基材としては、例えばジエン
系ゴムが好ましく、より具体的には天然ゴム、イソプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムなど
の1種又は2種以上をブレンドして用いることができ
る。
【0014】また前記短繊維Fは、特に限定されるもの
ではないが、ゴムとの接着性に優れた非金属性の短繊維
が特に好ましい。より具体的には、短繊維Fは、ナイロ
ン、ポリエステル、アラミド、レーヨン、ビニロン、コ
ットン、セルロース樹脂、結晶性ポリブタジエンなどの
有機物の他、ボロン、グラスファイバー、カーボンファ
イバー等の無機材質が挙げられ、さらにはこれらは単独
でも、又2種以上を組合わせて使用することもできる。
なお各種の短繊維にはゴム基材との接着性を向上させる
ために必要な表面処理などを施すことがある。
【0015】前記短繊維Fは、平均繊維長さが0.2〜
5mm、かつ平均繊維径が10〜100μmであることが
望ましい。前記平均繊維長さが0.2mm未満或いは前記
平均繊維径が10μm未満であると、短繊維自体の剛性
が小となり、サイドウォールゴム9のタイヤ周方向の剛
性を向上させる効果が低下し、逆に平均繊維長さが5mm
よりも大或いは前記平均繊維径が100μmよりも大で
あると、短繊維Fが大きくなりすぎてゴムとの接着性が
低下し耐摩耗性や耐クラック性が低下する。かかる観点
より、短繊維Fの平均繊維長さは、1.0〜4.0mm、
かつ平均繊維径は50〜80μmとすることが特に望ま
しい。
【0016】図5には、このような空気入りタイヤの製
造方法の一例の概略図を示している。図5(A)では、
円筒状の成形ドラム25上にカーカスプライ6Aを巻き
付けるとともに、その両端側からビードコア5を填め込
み前記カーカスプライ6Aの両端をこのビードコア5で
巻き上げた状態が示されている。そして、図5(B)の
ように、ゴムストリップ11を前記カーカスプライ6A
のサイドウォール部に相当する位置に円周方向に巻き付
けていく。本実施形態では、図4に示したように、成形
ドラム25上の前記カーカスプライ6Aにゴムストリッ
プ11の一端11eを貼り付けた後、該成形ドラム25
を回転させることにより、連続して供給されるゴムスト
リップ11を該成形ドラム25上のカーカスプライ6A
に連続して巻き付けしうるものを例示している。
【0017】またゴムストリップ11は、図4の如く該
ゴムストリップ11を挟むローラを有し成形ドラム25
に対する軸方向位置を案内しうるアプリケータ27によ
り、ゴムストリップ11の重なり量などが制御される。
これにより、ゴムストリップ11は、図3、図5(B)
のように所望のサイドウォールゴム9の断面形状になる
よう巻き付けされて前記巻装体10を形成する。しかる
後、図5(C)のように、円筒状のカーカスプライ6A
のビードコア5、5間を接近させつつトロイド状に変形
し、ベルト層7、トレッドゴム16などと一体化されて
生カバーを成形し、この生カバーを加硫することによ
り、図1に示したような空気入りタイヤを容易に製造し
うる。なおゴムストリップ11は、例えば図5(C)の
ようにトロイド状に変形した後のカーカスの外側に例え
ばタイヤ軸を中心として周方向に渦巻状に貼り付けるこ
ともできる。
【0018】このように、サイドウォールゴム9に、短
繊維Fを実質的にタイヤ周方向に沿って配向したことに
より、サイドウォールゴム9のタイヤ半径方向の剛性を
過度に高めることなしにタイヤ周方向剛性が向上できる
結果、乗り心地を悪化させることなく転がり抵抗の低減
や耐カット性を向上しうる。またサイドウォールゴム9
が短繊維Fによって補強された結果、サイドウォールゴ
ム9のゴム厚さを減じることも可能になり、タイヤ重量
の低減にも役立つ。また本発明の空気入りタイヤ1で
は、サイドウォールゴム9が、前記ゴムストリップ11
をタイヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成され
た巻装体10を用いて形成されているため、個々のゴム
ストリップ11内での短繊維の配向度を容易に高めるこ
とができ、サイドウォールゴム9の厚さが比較的大の部
分においても小厚さのゴムストリップ11の重ね巻によ
って短繊維の配向度を高めうる結果、前記効果をより確
実なものとする。
【0019】前記ゴムストリップ11は、図2に示すよ
うに、その巾Wが例えば5〜50mm、より好ましくは1
0〜25mmであって、かつその厚さtは0.3〜2.5
mm、より好ましくは0.5〜2.0mmとすることが望ま
しい。前記巾Wが5mm未満になると、巻装体10を形成
するのに巻き付け回数が増大し比較的多くの時間を要す
る傾向があり、逆に50mmを超えると巾が大となって巻
装体10の形状を整えるのが困難な傾向にある。またゴ
ムストリップ11の前記厚さtが0.3mm未満になる
と、ゴムストリップ11が巻き付け途中で破断し易くな
り巻き付け作業性が悪化する傾向があり、逆に2.5mm
を超えると、短繊維Fの配向度がゴムストリップ11の
内部において低下する傾向がある。
【0020】また本発明の空気入りタイヤ1は、前記ゴ
ムストリップ11に、厚さが小の第1のゴムストリップ
11aと、この第1のゴムストリップ11aよりも厚さ
が大の第2のゴムストリップ11bとを含んで用いてい
る。前記第1のゴムストリップ11aの厚さt1と、第
2のゴムストリップ11bの厚さt2との比(t1/t
2)は、例えば0.15〜0.80、より好ましくは
0.20〜0.75、さらに好ましくは0.20〜0.
70とすることが望ましい。前記比(t1/t2)が
0.15未満になると、例えば小型車両用のタイヤの如
く、前記厚さt2をそれほど厚くできないものでは、第
1のゴムストリップ11aの厚さt1が著しく小となる
場合があり、破断しやすくなって巻き付け作業性が低下
する傾向があり、逆に0.8を超えると、操縦安定性の
向上や乗り心地の維持を発揮し難い傾向がある。なお第
1のゴムストリップ11aの巾と第2のゴムストリップ
11bの巾は同一でも良くまた異なっていても良いが、
本例では実質的に同一に設定したものを例示している。
【0021】また前記ゴムストリップ11においては、
その厚さを小にするほどその中に含まれる短繊維Fの配
向度が向上する。従って、第1のゴムストリップ11a
は、第2のゴムストリップ11bよりもその長手方向に
対する短繊維Fの配向度を高くできる(短繊維の長手方
向とゴムストリップ11の長手方向との角度差をより小
にできる)。そこで、図6に示す如く、サイドウォール
部3において、短繊維Fのタイヤ周方向に対する配向度
を高めたい部分には、前記厚さが小の第1のゴムストリ
ップ11aから形成されたことにより前記短繊維Fのタ
イヤ周方向に沿う配向度が高い第1の領域A1を形成
し、他方、短繊維Fの配向度を緩めたい領域には前記第
2のゴムストリップ11bから形成されたことにより前
記短繊維Fの前記配向度が低い第2の領域A2を形成し
ている。
【0022】例えば乗り心地を重視して向上させるため
に、図7(A)に示すように、サイドウォール部で最も
屈曲が大きくなるタイヤ断面高さHの15〜35%の範
囲S1の少なくとも一部を、前記第2の領域A2とす
る。これにより、この部分におけるサイドウォールゴム
9の短繊維のタイヤ周方向に対する配向度を他の部分に
比して下げることができ、例えば剛性を小とするのに役
立つ。また転がり抵抗の影響が大きいサイドウォールゴ
ム9のビード部側又は/及びトレッド側に、前記第1の
領域A1を形成することにより、該第1の領域A1にお
いては、サイドウォールゴム9のタイヤ周方向の剛性な
どが他の部分に比して特に向上し前記転がり抵抗をさら
に向上しうる。このように、ゴムストリップ11の厚さ
を違えて前記巻装体10を形成することにより、サイド
ウォールゴム9内において、短繊維Fの配向度を変える
ことにより、剛性を部分的に変えることができ、要求さ
れる性能に適したサイドウォールゴム9を容易に提供し
うる。
【0023】また、サイドウォールゴム9は、その厚さ
が必ずしても一定ではない場合があるため、該サイドウ
ォールゴム9の厚さが大の部分を前記第2の領域A2と
し、厚さが小の部分を前記第1の領域A1とすることも
できる。この態様では、上記とは逆に、サイドウォール
ゴム9の全域において、ほぼ一定の剛性を持たせてバラ
ンス性を重視した空気入りタイヤを得ることもできる。
【0024】以上のようなゴムストリップ11の厚さ
は、例えば前記ローラダイ21のローラ間隙を調節する
ことで容易に変えることができる。またゴムストリップ
11の厚さを変化させる場合には、ゴムストリップ11
を押し出し成形中に連続して変化させることもできる。
これらは適宜コンピュータによって予め記憶された手順
に従い自動制御しうる。
【0025】以上本発明の実施形態について説明した
が、サイドウォールゴム9は、全てが前記巻装体10か
ら形成されている必要はなく、その一部として上記巻装
体10を用いることもできる。この場合、サイドウォー
ルゴム9は前記巻装体10と、押出機から押し出し成形
された成型品とを組み合わせて構成しうる。また本発明
は、空気入りタイヤであれば、乗用車用以外にも、自動
二輪車用やトラック、バス用のタイヤなど、種々のタイ
ヤに用いうるのは言うまでもない。
【0026】
【実施例】タイヤサイズが195/65R15でありか
つ図1に示す基本構成からなる乗用車用夏タイヤについ
て表1に示す仕様により試作するとともに、その性能に
ついてテストを行った。なお、サイドウォールゴムを一
体に押し出した押出し成形品を用いた空気入りタイヤや
厚さを一定にしたゴムストリップを用いた空気入りタイ
ヤ(従来例、比較例)についても併せて試作し性能を比
較した。なお短繊維には、ナイロン66を使用し、平均
繊維径が70〜80μm、平均繊維長さが3.5mmのも
のを使用した。また第1、第2の領域は、図7(B)に
示すように、サイドウォールゴムの内、タイヤ断面高さ
Hの0.35〜0.65倍の範囲を第2の領域A2と
し、それ以外を第1の領域A1として形成した。テスト
は下記要領で行った。
【0027】<タイヤ重量>タイヤ1本当たりの重量を
測定し、従来例を100とする指数表示で評価した。数
値が小さいほど軽量であることを示す。
【0028】<操縦安定性>試供タイヤをリム(6J×
15)にリム組みしかつ内圧200kPaを充填した
後、排気量2000ccの前輪駆動車の4輪に装着し、
ドライバーのみ乗車してタイヤテストコースのドライア
スファルト路面を走行し、ハンドル応答性、剛性感、旋
回時のグリップ等に関する特性をドライバーの官能評価
により従来例を100とする指数表示で評価した。数値
が大きいほど、操縦安定性に優れていることを示す。
【0029】<乗り心地>前記と同様、ドライアスファ
ルト路面の段差路、ベルジャソ路(石畳の路面)、ビッ
ツマン路(小石を敷き詰めた路面)等において、ゴツゴ
ツ感、突き上げ、ダンピングに関して官能評価を行い、
従来例を100とする指数表示であり、指数の大きい方
が良好である。テスト結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】テストの結果、実施例のタイヤは、従来
例、比較例のタイヤに比べて乗心地性を保持しつつ操縦
安定性を向上しうることが確認できた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは、サイドウォールゴムに、短繊維を実質的にタ
イヤ周方向に沿って配向したことにより、サイドウォー
ルゴムのタイヤ半径方向の剛性を過度に高めることなし
にタイヤ周方向剛性が向上できる結果、乗り心地を悪化
させることなく転がり抵抗の低減や耐カット性を向上し
うる。またサイドウォールゴムが短繊維によって補強さ
れた結果、サイドウォールゴムのゴム厚さを減じること
も可能になり、タイヤ重量の低減にも役立つ。
【0033】さらに本発明の空気入りタイヤでは、サイ
ドウォールゴムが、厚さが小の第1のゴムストリップ
と、この第1のゴムストリップよりも厚さが大の第2の
ゴムストリップとを用い、これらのゴムストリップをタ
イヤ周方向に沿って巻き付けることにより形成された巻
装体を用いて形成されているため、個々のゴムストリッ
プ内での短繊維の配向度を容易に調節することができ、
例えばサイドウォールゴムの厚さが比較的大の部分にお
いても第1のゴムストリップの重ね巻きによって短繊維
の配向度を高めうる結果、前記効果をより確実に達成し
うる。また第1のゴムストリップの厚さt1と、前記第
2のゴムストリップの厚さt2との比(t1/t2)を
一定の範囲に規制したことにより、巻き付け作業性の低
下を防止しつつ操縦安定性を効果的に向上しうる。
【0034】また請求項2記載の発明の如く、前記サイ
ドウォールゴムは、前記第1のゴムストリップから形成
されたことにより前記短繊維のタイヤ周方向に沿う配向
度が高い第1の領域と、前記第2のゴムストリップから
形成されたことにより前記短繊維の前記配向度が低い第
2の領域とを具えたときには、サイドウォールゴム内に
おいて、短繊維の配向度が高い部分と低い部分とを自在
に設定することができ、乗り心地、転がり抵抗、耐カッ
ト性などの性能を要求に応じて最適化するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様の一例を示すタイヤ右半分
断面図である。
【図2】ゴムストリップを例示する斜視図である。
【図3】巻装体を示す拡大断面図である。
【図4】巻装体の製造装置の一例を示す概念図である。
【図5】(A)〜(C)は空気入りタイヤの製造方法を
説明する略図である。
【図6】巻装体の他の形態を示す断面図である。
【図7】(A)〜(C)は実施例の空気入りタイヤを説
明する略図である。
【図8】従来のサイドウォールゴムを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 サイドウォールゴム 10 巻装体 11 ゴムストリップ 11a 第1のゴムストリップ 11b 第2のゴムストリップ F 短繊維
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA02 AA06 AB15 AD02 AK05 AK11 AL18 4J002 AB012 AB022 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BE062 BL012 CF002 CL002 CL062 DA016 DK006 DL006 FA042 FA046 FD012 FD016 GN01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部に至るカーカスを具えた空気入りタイヤであっ
    て、 前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸
    方向外側に配されたサイドウォールゴムは、小巾かつ小
    厚さの帯状をなししかも長手方向に沿って短繊維を配向
    したゴムストリップを、サイドウォール部の前記カーカ
    スの外側にタイヤ周方向に沿って巻き付けることによ
    り、前記短繊維を実質的にタイヤ周方向に沿って配向さ
    せた巻装体を用いて形成されるとともに、 前記ゴムストリップは、厚さが小の第1のゴムストリッ
    プと、この第1のゴムストリップよりも厚さが大の第2
    のゴムストリップとを含み、 かつ前記第1のゴムストリップの厚さt1と、前記第2
    のゴムストリップの厚さt2との比(t1/t2)を
    0.15〜0.80としたことを特徴とする空気入りタ
    イヤ。
  2. 【請求項2】前記サイドウォールゴムは、前記第1のゴ
    ムストリップから形成されたことにより前記短繊維のタ
    イヤ周方向に沿う配向度が高い第1の領域と、 前記第2のゴムストリップから形成されたことにより前
    記短繊維の前記配向度が低い第2の領域とを具えること
    を特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記短繊維は、平均繊維長さが0.2〜5
    mm、かつ平均繊維径が10〜100μmである請求項1
    又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記ゴムストリップの巾は、5〜50mmの
    範囲で略一定、かつ該ゴムストリップの厚さは0.3〜
    2.5mmであることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】前記ゴムストリップは、ゴム基材100重
    量部に対して10〜30重量部の前記短繊維を含むこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入
    りタイヤ。
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