JP2001346651A - シートクッション - Google Patents
シートクッションInfo
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Abstract
のバネ特性を変更可能とする。 【解決手段】 座面からの荷重を受けるクッション体
(例えばコンターマット16)がシートフレーム10側
の固定部材(例えばロッド12)に対しバネ部材14に
よって連結されているシートクッションであって、前記
クッション体に加わる荷重の変化に伴い、前記バネ部材
14がそれ自体の弾性により前記固定部材に対して撓む
ように構成されている。このバネ部材14を前記クッシ
ョン体と前記固定部材との間において下側から受け止め
可能に配置された支持部材36は、前記シートフレーム
10に対して前記バネ部材14の受け止め位置を調整で
きるように支持されている。
Description
シートのシートクッションに関する。
えば実開平2−36347号公報に開示されている技術
が公知である。この技術ではシートクッションの両サイ
ドに設けたシャフトにSバネが掛け渡されているととも
に、一方のシャフトを回転操作することにより、連動機
構の作動を通じて両シャフトの間隔が拡がったり狭まっ
たりするように構成されている。この操作により前記S
バネに加わっているテンションが変化し、結果としてシ
ートクッションにおける座面の固さ(バネ特性)が調整
される。
報に開示されている技術では、座面のバネ特性を調整す
るために前記の両シャフト間の連動機構といった複雑で
部品点数の多い機構が必要である。このためシートクッ
ションの組み付け工数が増えるとともに、コストも増大
する。本発明は前記課題を解決しようとするもので、そ
の目的は、簡単な構造によってシートクッションの座面
のバネ特性を変更可能とすることである。
するためのもので、請求項1に記載の発明は、座面から
の荷重を受けるクッション体がシートフレーム側の固定
部材に対しバネ部材によって連結されているシートクッ
ションであって、前記クッション体に加わる荷重の変化
に伴い、前記バネ部材がそれ自体の弾性により前記固定
部材に対して撓むように構成されている。このバネ部材
を前記クッション体と前記固定部材との間において下側
から受け止め可能に配置された支持部材は、前記シート
フレームに対して前記バネ部材の受け止め位置を調整で
きるように支持されている。
って前記クッション体に加わる荷重が変化し、これに伴
う前記バネ部材の撓みによって前記座面には所定のバネ
特性が得られる。そして前記支持部材によるバネ部材の
受け止め位置を調整することにより、このバネ部材の撓
みの支点を調整することができ、簡単な構造で前記座面
のバネ特性を変更できる。
のシートクッションであって、前記支持部材がロッド状
をしており、この支持部材の両端部が前記シートフレー
ムに形成されている支持孔に対し、前記バネ部材の受け
止め位置を調整する方向へ移動可能に支持され、かつ前
記支持部材の両端部が複数の位置で前記支持孔の縁部に
位置規制されるように構成されている。この場合は、請
求項1に記載の発明の機能に加え、前記支持部材による
バネ部材の受け止め位置を調整するとき、この支持部材
が前記シートフレームの支持孔に対して位置規制される
ことから、前記バネ部材の撓みの支点が安定するととも
に調整のための操作に節度感を持たせることができる。
のシートクッションであって、前記シートフレームに対
して回転操作可能に設けられたハンドルの操作に連動し
て前記支持部材が円弧に沿って移動するように設定され
ているとともに、前記支持孔が前記支持部材の移動軌跡
に対応した形状で、かつその縁部に前記支持部材を位置
規制する複数個の凹部があり、しかも前記支持部材は前
記ハンドル側に設けられたスプリングにより、前記支持
孔の縁部に向けて付勢されている。これにより、請求項
2に記載の発明の機能を得るための構成をより現実的な
ものにでき、かつその構造も比較的簡単となる。
する。図1は自動車用シートのシートクッションをその
表皮やパッドなどを取り除いた状態で表した斜視図であ
る。この図面で示すようにシートクッションのシートフ
レーム10には、その後部寄りの個所においてロッド1
2(固定部材)が両サイド間に掛け渡された状態に固定
されている。このロッド12の軸上には、そのほぼ全長
にわたってバネ部材14が取り付けられており、かつバ
ネ部材14にはシートクッションのクッション体として
機能するコンターマット16の後端部が連結されてい
る。
16との関連部分を表した斜視図、図3は図2のロッド
12を背面側からみた斜視図である。これらの図面から
明らかなように前記バネ部材14は、連続するワイヤを
前後方向に交互に折り曲げた格好に形成されている。そ
して前方側に形成されている各フック部14aには前記
コンターマット16の後端部に位置するバー16aが連
結されており、後方側に形成されているコーナ部14b
はロッド12に固定されたピン12aに引っかけられて
いる(図3)。つまりコンターマット16はバネ部材1
4を通じてシートフレーム10側の固定部材であるロッ
ド12に連結されている。したがってシートクッション
の座面に人が着座したときのコンターマット16に加わ
る荷重により、前記バネ部材14がその弾性で撓み、こ
の撓みによってシートクッションとしてのバネ特性が得
られる。
端部とに位置しているそれぞれのバー16b,16c
は、前記シートフレーム10の所定個所に固定されてい
る。また、このコンターマット16はシートクッション
におけるクッション体の一つであり、他のものに代える
ことができる。例えば図4はコンターマット16の代わ
りにSバネ18が使用されたタイプを表した斜視図であ
る。このSバネ18についても、その後端部が前記バネ
部材14を通じてロッド12に連結されている。ただ
し、以下はコンターマット16をクッション体として用
いた例によって説明する。
図、図6は図5のVI−VI矢視方向の断面図、図7は図5
の一部を表した斜視図である。これらの図面で示すよう
に前記シートフレーム10における後部寄りの側部には
円形状のハンドル24が回転操作可能に設けられてい
る。つまり図6で示すようにハンドル24の内側中心部
に形成されているボス26が、シートフレーム10の側
壁に対して軸部材28により回転可能に支持されてい
る。そして前記ハンドル24の内側にはスプリング収納
部30があり、その内部には圧縮スプリング32がハン
ドル24の半径方向に弾性力を発揮するように組み込ま
れている。またこのスプリング収納部30にはプッシュ
ボタン34が、ハンドル24の外周側から押し込み操作
できるように組み付けられている。
つぎに説明するロッド状の支持部材36の端部が前記プ
ッシュボタン34の内端面と前記圧縮スプリング32コ
イル端との間において支持されている。したがってこの
支持部材36は、通常は図6(A)で示すように前記圧
縮スプリング32の弾性力によりハンドル24の外周側
(プッシュボタン34の側)に向けて付勢されている。
そこで前記プッシュボタン34を圧縮スプリング32の
弾性に抗して押し込むことにより、支持部材36を図6
(B)に示すようにハンドル24の回転中心方向へ移動
させることができる。
その下側から受け止め可能な位置において、かつ図1か
ら明らかなようにシートフレーム10の両サイドにわた
って前記ロッド12とほぼ平行に配置されている。そし
て支持部材36の両端部は、シートフレーム10の両側
壁に形成されている支持孔38を通って前記ハンドル2
4に前記のように支持されている。つまり前記ハンドル
24とその関連部品は、シートフレーム10の両サイド
にそれぞれ設けられているのであるが、図面ではシート
フレーム10の前記支持孔38も含めて片側のみが示さ
れている。
に対応する円弧に沿って長く形成されているとともに、
この支持孔38の下側の縁部には複数個(3個)の凹部
38a〜38cが形成されている。通常はこれらの各凹
部38a〜38cのいずれか一つに前記支持部材36が
位置している。例えば図5および図7での支持部材36
は凹部38aに位置しており、かつ前記圧縮スプリング
32の弾性によって凹部38aに押しつけられている。
めロッド20がシートフレーム10の両サイドにわたっ
て配置されている。この受け止めロッド20は前記バネ
部材14のフック部14aの近くを下側から受け止める
位置に配置されており、その両端部はシートフレーム1
0の側壁に対してテンションスプリング22を介して支
持されている。この支持構造についても図面では片側の
みが示されている。
ーム10の前記支持孔38における各凹部38a〜38
cの一つに位置し、そこに対して前記圧縮スプリング3
2の弾性により押しつけられているので、そのシートフ
レーム10に対する支持部材36の位置は安定してい
る。ここで支持部材36を前記支持孔38の長さ方向に
沿って移動させるための操作を主として図8によって説
明する。
に支持孔38の凹部38aに位置しているものとする。
この状態において前記ハンドル24のプッシュボタン3
4を前記のように押し込むことにより、支持部材36を
ハンドル24の回転中心方向へ移動させながら、このハ
ンドル24を反時計回り方向に回転操作する。そうする
と支持部材36は前記凹部38aから隣の凹部38bに
向かって図8(B)で示すように境の凸部を乗り越えて
移動し、図8(C)で示すように凹部38bに安定した
状態で位置する。同様にしてハンドル24をさらに反時
計回り方向に回転操作することにより、支持部材36を
凹部38bから凹部38cに移動させることができる。
38の各凹部38a〜38cの位置へ選択的に移動させ
ることにより、この支持部材36による前記バネ部材1
4の受け止め位置が調整される。この結果、前記コンタ
ーマット16に加わる荷重に伴って前記のようにバネ部
材14が撓むときの支点が変化する。この撓み支点の変
化を図9によって説明する。
に前記支持孔38の凹部38aに位置決めされている状
態において、すでに説明したようにシートクッションの
座面への着座によって前記コンターマット16に荷重が
加わると、前記バネ部材14が図面の実線位置から仮想
線位置まで撓む。このときのバネ部材14は、ほとんど
前記ロッド12を支点として撓み、仮想線位置において
前記受け止めロッド20で受け止められる。これに対し
て前記支持部材36が図9(B)で示すように前記支持
孔38の凹部38cに位置決めされている状態において
は、コンターマット16に加わる荷重によって前記バネ
部材14は支持部材36を支点として図面の実線位置か
ら仮想線位置まで撓み、前記受け止めロッド20で受け
止められる。
9(B)に示す状態の方が前記バネ部材14のアーム長
が短く、バネ特性としては硬くなる。また前記支持部材
36を前記支持孔38の凹部38bに位置決めした場合
は、前記バネ部材14のバネ特性が図9(A)に示す状
態よりも硬く、図9(B)に示す状態寄りも柔らかくな
る。このことから前記支持部材36の位置を調整して前
記バネ部材14の撓みの支点を調整することにより、シ
ートクッションの座面のバネ特性を調整することができ
る。そして前記支持孔38の凹部の数を増やして支持部
材36の位置をさらに細かく調整できるようにすれば、
座面のバネ特性をより微妙に調整することができる。
も、前記バネ部材14の最大撓み量は前記受け止めロッ
ド20で前記フック部14aの下面を受け止めることに
より規制される。このため着座時における座面の高さは
一定に保たれ、そのバネ特性のみが調整される。また前
記受け止めロッド20はシートフレーム10に対して前
記テンションスプリング22により支持されているの
で、着座した瞬間に座面が硬くなる感覚(いわゆる底つ
き感)が解消される。
り除いた状態で表した斜視図。
た斜視図。
を表した斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 座面からの荷重を受けるクッション体が
シートフレーム側の固定部材に対しバネ部材によって連
結されているシートクッションであって、 前記クッション体に加わる荷重の変化に伴い、前記バネ
部材がそれ自体の弾性により前記固定部材に対して撓む
ように構成されているとともに、このバネ部材を前記ク
ッション体と前記固定部材との間において下側から受け
止め可能に配置された支持部材が、前記シートフレーム
に対して前記バネ部材の受け止め位置を調整できるよう
に支持されているシートクッション。 - 【請求項2】 請求項1に記載のシートクッションであ
って、 前記支持部材がロッド状をしており、この支持部材の両
端部が前記シートフレームに形成されている支持孔に対
し、前記バネ部材の受け止め位置を調整する方向へ移動
可能に支持され、かつ前記支持部材の両端部が複数の位
置で前記支持孔の縁部に位置規制されるように構成され
ているシートクッション。 - 【請求項3】 請求項2に記載のシートクッションであ
って、 前記シートフレームに対して回転操作可能に設けられた
ハンドルの操作に連動して前記支持部材が円弧に沿って
移動するように設定されているとともに、前記支持孔が
前記支持部材の移動軌跡に対応した形状で、かつその縁
部に前記支持部材を位置規制する複数個の凹部があり、
しかも前記支持部材は前記ハンドル側に設けられたスプ
リングにより、前記支持孔の縁部に向けて付勢されてい
るシートクッション。
Priority Applications (1)
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JP2000175697A JP4380027B2 (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | シートクッション |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP4380027B2 (ja) |
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