JP2001342605A - 弾性舗装材及び弾性舗装方法 - Google Patents

弾性舗装材及び弾性舗装方法

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JP2001342605A JP2000166118A JP2000166118A JP2001342605A JP 2001342605 A JP2001342605 A JP 2001342605A JP 2000166118 A JP2000166118 A JP 2000166118A JP 2000166118 A JP2000166118 A JP 2000166118A JP 2001342605 A JP2001342605 A JP 2001342605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陸上競技場等の改修にあたり、樹脂表面層を
切削した樹脂舗装材の再利用をはかり、経済的で同時に
環境保護に寄与する新世代の陸上競技場等の弾性舗装方
法及びこれに用いる弾性舗装材を提供することである。 【手段】 陸上競技場等の樹脂表層部分を切削機で切削
して、均一で微細な粒径のチップないし粉末を得て、こ
れを合成樹脂バインダー、とりわけポリウレタン材料と
混合し、切削面に直接舗装する弾性舗装方法および弾性
舗装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陸上競技場等の弾
性舗装材及び弾性舗装方法に関する。特に樹脂材料で舗
装された陸上競技場等の劣化した表層部分を切削除去し
て得られる樹脂のチップないし粉末を、合成樹脂バイン
ダー、とりわけポリウレタン材料で固めて再利用するこ
とを特徴とする陸上競技場等の弾性舗装材及び弾性舗装
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陸上競技場等の樹脂舗装材料は、経時的
に劣化するため10年前後で剥離して樹脂舗装をやり直
す必要がある。この樹脂材料による舗装の樹脂表層部分
は、樹脂材料が高価なため、通常13mm厚の舗装全部
を剥離して舗装し直す代わりに、表層部分の1〜5mm
程度を薄く切削し、新しい材料で被覆する、いわゆる改
修工法(俗にオーバーレイ工法)が一般に行われてい
る。従来は、この際に剥離した樹脂材料の処理が問題と
なっていた。産業廃棄物として処理されるが、多大の処
理コストがかかる上に公害の発生をもたらす。従って、
環境保護の観点からもリサイクル、再利用技術の開発が
望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、陸上
競技場等の樹脂舗装材の再利用をはかり、経済的で同時
に環境保護に寄与する新世代の陸上競技場等の弾性舗装
方法及びこれに用いる弾性舗装材を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、樹脂材料
で舗装された陸上競技場等の劣化した樹脂表層部分を、
切削除去して得られる樹脂のチップないし粉末を再利用
する陸上競技場等の施工方法について鋭意検討した。そ
の結果、該表層部分を高性能の切削機で切削して得られ
る均一で微細な粒径のチップないし粉末と合成樹脂バイ
ンダー、とりわけポリウレタン材料とからなる弾性舗装
材を用いることにより、所期の目的が達成されることが
わかった。
【0005】即ち、高性能の切削機を用いて、劣化した
樹脂表層部分を切削することにより、均一な粒度分布を
有するチップないし粉末が得られ、これを合成樹脂バイ
ンダー、特にポリウレタンバインダーに適当な割合で配
合することにより施工時の作業性を低下させることなく
所望の弾性舗装材が得られることを見出した。この知見
に基づいて、樹脂表層部分を切削すること、切削された
樹脂表層部分から粒径3mm以下の均一な粒度分布を有
するチップないし粉末を得ること、これを合成樹脂バイ
ンダー、特にポリウレタンバインダーと混合して、樹脂
表面層を切削した後に直接舗装施工することが、一連の
作業として可能な極めて効率的な舗装施工方法を完成し
た。
【0006】この方法は、改修を要するに到った樹脂舗
装表面、特に大掛かりな改修工事の必要な全天候型陸上
競技場等の樹脂舗装表面の改修に極めて有用であり、ま
た得られた樹脂舗装表面は、機械物性とクッション性、
さらに衝撃吸収性、断熱性の各種機能性にも優れること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は次の(1)〜(8)の通り
である。 (1)樹脂材料による舗装の樹脂表層部分を切削して得
られるチップないし粉末を、合成樹脂バインダーと混合
して得られる舗装材料を用いることを特徴とする弾性舗
装方法。 (2)(1)記載のチップないし粉末を合成樹脂バイン
ダーと混合して得られる舗装材料を用いて樹脂表層部分
を切削除去した後の切削面上に舗装施工することを特徴
とする改修弾性舗装方法。 (3)樹脂材料による舗装が、全天候型陸上競技場の舗
装である前記(1)または(2)の弾性舗装方法。 (4)樹脂表層部分が、ポリウレタン、EPDM及び/
又は合成ゴムを主成分とする樹脂であることを特徴とす
る前記(1)ないし(3)の弾性舗装方法。 (5)合成樹脂バインダーが、ポリウレタンであること
を特徴とする前記(1)ないし(4)の弾性舗装方法。 (6)チップないし粉末の粒径が、3mm以下である前
記(1)ないし(5)の弾性舗装方法。 (7)前記(1)ないし(6)の方法で得られた弾性舗
装面の上に公知の材料で被覆施工することを特徴とする
弾性舗装方法。 (8)樹脂材料による舗装の樹脂表層部分を、切削して
得られるチップないし粉末を合成樹脂バインダーと混合
して得られる弾性舗装材。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、樹脂材料で舗装された
全ての施設、特に全天候型陸上競技場に適用される。全
天候型陸上競技場に使用されている樹脂舗装材には、種
々のものがあり、ポリウレタン、エチレン・プロピレン
共重合体(EPR,EPDM,EPT等の総称、本発明
では単にEPDMと略称する)、以下に記載する各種合
成ゴム(本発明では単に合成ゴムと略称する)、即ちス
チレン・ブタジエンゴム(SBR)、スチレン・イソプ
レンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NR、
NBR)、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、
ポリクロロプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチル
ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、環化ゴム、アルフィンゴ
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体ゴム(EVA)、塩
化ビニル・アクリル共重合体ゴム、塩素化ポリエチレ
ン、クロロスルホン化ポリエチレン等或いはこれらの組
み合わせ、変性品等があるが、いずれも本発明の適用の
対象とすることができる。
【0009】劣化した樹脂表層部分の切削は、どんな方
法でも良いが、下記のような切削機を用いることによ
り、粒径3mm以下の均一な粒度分布を有するチップな
いし粉末として切削することが可能となり、とくに大掛
かりな工事を要する陸上競技場の改修工事を効率的に施
工することができる。本発明に適用できる切削機として
は、例えば、次のようなものが挙げられる。これらは、
基盤床上に敷設された樹脂舗装体の切削機であり、エン
ジンで駆動する切削部と必要により集塵部とから成る。
例えば、東成建設(株)のTS−550、(株)ライナ
ックスのU−650等がある。また、サンドペーパーに
よる切削部を備えた切削装置もあり、例えば、(有)葦
原製作所の305型フロアサンダー等がある。これらの
切削機により、表層部分を切削して得られる粒径3mm
以下の均一で微細な粒径のチップないし粉末を合成樹脂
バインダーと適当な割合で混合することにより本発明の
弾性舗装材が得られる。
【0010】合成樹脂バインダーとしては、天然ゴムや
各種合成ゴムのラテックスやエマルション等も用いられ
るが、特に好ましいものはポリウレタンバインダーであ
る。ポリウレタンバインダーとしては、ポリウレタンエ
マルションや熱可塑性ウレタン等も使用できるが、特に
好ましいものは分子末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマー(1液型)及び該プレポリマーと硬
化剤とから成るもの(2液型)である。実用上最も好ま
しいのは2液型のポリウレタンである。以下ポリウレタ
ンバインダーについて述べる。
【0011】1液型の末端にイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマーは有機ポリイソシアネートとポリ
オールとを常法に従って、窒素気流中80〜100℃で
数時間加熱する方法により製造することができる。ウレ
タンプレポリマー中のイソシアネート基とポリエーテル
またはポリエステルポリオール中のヒドロキシル基の当
量比(NCO/OH)は通常2〜20で、ウレタンプレ
ポリマー中に含まれる遊離イソシアネート基は1〜15
重量%程度である。
【0012】2液型の場合は公知のポリウレタン材料が
用いられる。通常、末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーを主成分とする主剤と、活性水素化
合物、無機充填剤及び触媒を含有する硬化剤とを混合し
たのち常温で硬化させるものが用いられるが、特公平2
−10180号公報に記載されている、主剤とシリコー
ン整泡剤を添加した硬化剤とを混合時、発泡倍率が1.
5〜3倍(密度0.4〜0.9g/cm)になるよ
う、該混合物に機械的に不活性ガスを均一に混合分散せ
しめたのち常温硬化させる、いわゆるメカニカルな発泡
ポリウレタン樹脂(メカフロ処方)の材料も好適に用い
られる。
【0013】本発明で使用される末端にイソシアネート
基を有するウレタンプレポリマー用の原料有機ポリイソ
シアネートは、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート及びその混合物(以
下、TDIと略称する。)、特に2,4−異性体/2,
6−異性体が重量比80/20のもの(TDI−80)
及び65/35のもの(TDI−65)、粗トリレンジ
イソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチ
レンポリフェニルポリイソシアネート(粗MDI)、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート等であり、これらを単独でまたは混合して用い
る。
【0014】ポリオールとしては、各種ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポ
リオール、ひまし油、ポリテトラメチレンエーテルグリ
コール等が使用できるが、水、プロピレングリコールな
どにプロピレンオキサイド又はプロピレンオキサイド及
びエチレンオキサイドを付加したポリオキシアルキレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなど
にプロピレンオキサイド又はプロピレンオキサイド及び
エチレンオキサイドを付加したポリオキシアルキレント
リオールは特に好ましい。また、低分子のグリコールを
併用することもできる。低分子グリコールの例として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,
3−ブチレングリコール等がある。これらポリオールは
単独又は2種以上混合して使用される。ポリオールの平
均分子量は75〜10000が好ましい。
【0015】ウレタンプレポリマーは有機ポリイソシア
ネートとポリオールとを常法に従って、窒素気流中80
〜100℃で数時間加熱する方法により製造することが
できる。ウレタンプレポリマーを製造する際のイソシア
ネート基とポリエーテルまたはポリエステルポリオール
中のヒドロキシル基の当量比(NCO/OH)は、通常
2〜20で、ウレタンプレポリマー中に含まれる遊離イ
ソシアネート基は、1〜15重量%(以下%は重量を示
す。)である。
【0016】硬化剤は、活性水素化合物としてポリアミ
ンおよび/またはポリオールであり、ポリアミンとして
はエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,3’
−ジクロル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(M
OCA)、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン等が用いられる。またポリオールは公知
のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールま
たはポリマーポリオール等が用いられる。活性水素化合
物の使用量(当量比)はNCO/H(活性水素)=0.
95〜2.0になる量である。
【0017】触媒としては、例えば、公知のアミン類、
有機金属化合物(錫、鉛)が適当で、例えば、錫オクト
エート、ジブチル錫ジラウレートや鉛オクトエート、鉛
ナフテネート等を単独又は混合して用いられる。その使
用量は硬化剤の総量に対し0.1〜5重量%が好まし
い。
【0018】無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、タルク、クレー、カーボンブラック、無水ケイ酸
(ホワイトカーボン)、ゼオライト、二酸化チタンが好
ましい。これらの充填剤は単独で、又は混合して使用す
ることができる。その使用量は硬化剤の総量に対し2〜
50重量%が好ましい。
【0019】その他助剤としては、可塑剤、顔料等が用
いられる。可塑剤としては、例えば、フタル酸ジオクチ
ル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)、アジピン
酸ジオクチル(DOA)、リン酸トリクレジル(TC
P)、塩素化パラフィン、U−レックス(脂環族重合体
変性天然樹脂エステル、東京樹脂工業社製)等である。
顔料の例としては、酸化クロム、ベンガラ等の無機顔
料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料等の有機顔料が挙げ
られる。
【0020】メカニカルな発泡ポリウレタン樹脂(メカ
フロ処方)に使用するシリコーン整泡剤としては、市販
のもの、例えば、日本ユニカー社製L−5420等が用
いられる。その使用量はウレタンプレポリマーと硬化剤
の総和100重量部(以下、部は重量部を示す。)当た
り、0.1〜10重量部であり、好ましくは0.3〜5
重量部である。不活性ガスは、空気、窒素などである
が、特に空気が好ましく、その使用量は、発泡倍率が
1.2〜3.0倍に、密度が0.4〜1.05g/cm
になる量である。
【0021】樹脂表層部分を切削して、得られる通常粒
径3mm以下の樹脂のチップないし粉末の配合量は、ポ
リウレタンバインダーを使用する場合、ポリウレタン又
は発泡ポリウレタンバインダー100重量部に対して5
〜100重量部、好ましくは10〜70重量部である。
5重量部未満では配合の効果が小さく、100重量部を
超えると材料が増粘しすぎて、施工性が悪くなる。
【0022】本発明の実施態様を次に例示する。全天候
型陸上競技場の樹脂表面層の厚さ1〜5mm部分を、前
述の市販の切削機で切削し、粒径が3.0mm以下のチ
ップないし粉末を得る。次いで、混合機でウレタンプレ
ポリマーと硬化剤を混合した後、切削して得られたチッ
プないし粉末を加えて攪拌混合し、この混合物を、表面
層を切削した後の切削面に所望の厚さに敷き均し、その
後表面処理等を行って改修された弾性舗装表面を得る。
【0023】本発明の樹脂のチップないし粉末を合成樹
脂バインダーと混合して得られる舗装材料による弾性舗
装材面の上には公知のポリウレタン弾性舗装材等を積層
することができる。例えば、公知の2液の常温硬化型の
材料に必要に応じてチクソ材等を配合したものが使用さ
れる。また、特開昭63−304804号等に記載の速
硬化型ウレタンエラストマーを2液高圧スプレーマシン
でスプレーして得られるポリウレタン(商品名RIMス
プレー、三井化学社製品)は、特に好適に用いられるも
のの1つである。
【0024】本発明の方法およびは弾性舗装材は、陸上
競技場の改修に最も有効であるが、樹脂舗装材で舗装さ
れた全ての施設、例えば、テニスコート等の球技場、学
校校庭、多目的広場等の改修にも適用することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。例中の部は重量部を表わす。[主剤(ウレタンプレ
ポリマー)の製造] 平均分子量2000のポリオキシプロピレンジオール4
30部、平均分子量5000のポリオキシプロピレント
リオール400部、TDI−65 123部を均一に混
合したのち、窒素気流中、80℃で2時間、ついで10
0℃2時間反応させた。NCO基含有量2.9重量%、
粘度 6,000cps/25℃のウレタンプレポリマ
ーを得た。 [硬化剤の製造]MOCA 7.5部、平均分子量30
00のポリオキシプロピレンジオール20部、平均分子
量5000のポリオキシプロピレントリオール20部、
DOP6部、炭酸カルシウム39.5部、触媒オクチル
酸鉛(pb含有量25%)2部、顔料ベンガラ5.0部
を加え、ディゾルバーで均一に混練して硬化剤を得た。
【0026】[全天候型陸上競技場等の劣化した表層部
分を切削、回収して得られる通常粒径3mm以下の樹脂
のチップないし粉末]使用した切削、回収樹脂のチップ
ないし粉末は表1の通りである。切削機としては、
(株)ライナックスのU−650を主として使用した。 ・EP,:EPDMチップまき舗装面の表層部分厚
さ約4mmの切削品 ・PU,:ポリウレタンスプレー仕上げ舗装面の表
層部分厚さ約2mmの切削品 ・SX,:クロロプレンゴム成型品舗装面の表層部
分厚さ約3mmの切削品
【0027】
【表1】
【0028】実施例1 主剤100部と硬化剤100部を約3分間混合したの
ち、EP80部を加え、1分間均一に撹拌混合して本
発明の弾性舗装材(ウレタン処方)を得た。ポットライ
フは約50分であった。これをアスファルトコンクリー
トの基盤上に流し、12mm厚になるようレーキを用い
表面を平滑に仕上げた。施工作業性は良好であった。常
温で1夜放置後、上記の主剤と硬化剤を1:1の配合で
混合し、揺変剤、消泡剤等を添加した材料を1mm厚に
塗布し、ローラーでならして凹凸仕上げを行い、全体の
厚さを13mmとした。得られた弾性舗装面は優れた競
技性能及び耐久性を有していた。
【0029】実施例2 実施例1の弾性舗装材(ウレタン処方)を、経時劣化し
たウレタン表層の厚さ3mmを切削した切削面の上に厚
さ3mmに施工したほかは、実施例1と同様に行った。
得られた改修弾性舗装面は実施例1のものと同様の優れ
た競技性能及び耐久性を有していた。
【0030】実施例3 主剤100部と硬化剤100部及びL−5420(日本
ユニカー社製整泡剤)4部を泡立て機付きハードミキサ
ー(自社製)を用いて、約3分間機械的に混合し、空気
を混入して発泡ウレタン樹脂を得た。この発泡ウレタン
樹脂の発泡倍率は1.5倍で密度は0.80g/cm
であった。この発泡ウレタン樹脂にEP80部を加
え、泡立て機をはずしてハードミキサーだけで1分間均
一に撹拌混合して本発明の弾性舗装材(メカフロ処方)
を得た。ポットライフは約50分であった。このものを
アスファルトコンクリートの基盤上に流し、11mm厚
になるようレーキを用い表面を平滑に仕上げた。施工作
業性は良好であった。常温で1夜放置後、上記の主剤と
硬化剤を1:1の配合で混合し、揺変剤、消泡剤、溶剤
等を添加した材料を1mm厚にスプレー塗布して凹凸仕
上げを行い、全体の厚さを13mmとした。得られた弾
性舗装面は優れた競技性能及び耐久性を有していた。
【0031】実施例4 実施例3の弾性舗装材(メカフロ処方)を、経時劣化し
たウレタン表層の切削面の上に厚さ4mmに施工したほ
かは実施例1と同様に行った。得られた弾性舗装面は実
施例3のものと同様の優れた競技性能及び耐久性を有し
ていた。
【0032】実施例5 実施例1において、EP80部の代わりにPU60
部を用いた以外は同様とした。施工作業性は良好であっ
た。得られた弾性舗装面は優れた競技性能及び耐久性を
有していた。
【0033】実施例6 実施例5の弾性舗装材(ウレタン処方)を、経時劣化し
たウレタン表層の切削面の上に厚さ4mmに施工したほ
かは実施例5と同様に行った。得られた弾性舗装面は実
施例5のものと同様の優れた競技性能及び耐久性を有し
ていた。
【0034】実施例7 実施例3において、EP80部の代わりにPU50
部を用いた以外は同様とした。施工作業性は良好であっ
た。得られた弾性舗装面は優れた競技性能及び耐久性を
有していた。
【0035】実施例8 実施例7の弾性舗装材(メカフロ処方)を、経時劣化し
たウレタン表層の切削面の上に厚さ4mmに施工したほ
かは実施例7と同様に行った。得られた弾性舗装面は実
施例7のものと同様の優れた競技性能及び耐久性を有し
ていた。
【0036】実施例9 実施例1において、EP80部の代わりにSX80
部を用いた以外は同様とした。得られた弾性舗装面は優
れた競技性能及び耐久性を有していた。
【0037】実施例10 実施例9の弾性舗装材(ウレタン処方)を、経時劣化し
たクロロプレンゴム表層の切削面の上に厚さ4mmに施
工したほかは実施例9と同様に行った。得られた弾性舗
装面は実施例9のものと同様の優れた競技性能及び耐久
性を有していた。
【0038】実施例11 実施例3において、EP80部の代わりにSX80
部を用いた以外は同様とした。得られた弾性舗装面は優
れた競技性能及び耐久性を有していた。
【0039】実施例12 実施例11の弾性舗装材(メカフロ処方)を、経時劣化
したクロロプレンゴム表層の切削面の上に厚さ4mmに
施工したほかは実施例11と同様に行った。得られた弾
性舗装面は実施例11のものと同様の優れた競技性能及
び耐久性を有していた。
【0040】実施例13 実施例1のプレポリマー100部にPU100部を混
合して得た舗装材を使用したほかは実施例1と同様に行
った。施工作業性は劣ったが実用可能な舗装面が得られ
た。
【0041】実施例14 実施例13の弾性舗装材を、ウレタン表層の切削面の上
に厚さ4mmに施工したほかは実施例13と同様に行っ
た。得られた舗装面は実施例13のものと同様の性能を
有していた。
【0042】比較例1 実施例1において、EPの添加を省略した以外は同様
に行った。 比較例2 実施例2において、EPの添加を省略した以外は同様
に行った。
【0043】このようにして得られた実施例1〜14及
び比較例1〜2について、弾性舗装材の各種物性を測定
した。結果をまとめて表2〜3に示す。表中、部は重量
部を表す。また、作業性の表示は次の基準による。◎最
良、○良好、△作業可能
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】上記の表2〜3の結果からわかるように、
全天候型陸上競技場等の劣化した表層部分を切削、回収
して得られるウレタン、EPDM、合成ゴムのチップな
いし粉末を2液型ウレタンと混合して得た弾性舗装材
(実施例1〜12)は2液型ウレタンのみの弾性舗装材
(比較例1、2)に比べて施工作業性が殆ど低下せず、
硬化物の物性(引張強度、伸び率等)も同等に近いこと
がわかる。また弾性(クッション性)はむしろ向上する
ため、走行感(走り易さ)が良い。経済性、環境性に優
れることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、切削して得られたチッ
プないし粉末をそのまま現場で合成樹脂バインダーと混
合して切削面の上に被覆施工できるので、工法の合理化
に関する効果は極めて顕著である。本発明により、古く
なった陸上競技場の樹脂舗装材を再利用し、経済的に高
物性で、クッション性に優れ、走行感が良い弾性舗装面
が得られる。即ち、本発明は、資源の再利用により公害
の発生を防止し、環境保護に寄与する新世代の陸上競技
場等の弾性舗装材及び弾性舗装方法を提供するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 芳晴 東京都千代田区麹町3丁目7番10号 東洋 スポーツ施設株式会社内 (72)発明者 柴原 敏治 東京都千代田区麹町3丁目7番10号 東洋 スポーツ施設株式会社内 (72)発明者 小林 憲司 東京都千代田区麹町3丁目7番10号 東洋 スポーツ施設株式会社内 Fターム(参考) 2D051 AB04 AG03 AG11 AG13 EB05 2D053 AA20 AA22 AD01 AD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料による舗装の樹脂表層部分を切
    削して得られるチップないし粉末を、合成樹脂バインダ
    ーと混合して得られる舗装材料を用いることを特徴とす
    る弾性舗装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチップないし粉末を合成
    樹脂バインダーと混合して得られる舗装材料を用いて樹
    脂表層部分を切削除去した後の切削面上に舗装施工する
    ことを特徴とする改修弾性舗装方法。
  3. 【請求項3】 樹脂材料による舗装が、全天候型陸上競
    技場の舗装である請求項1または2記載の弾性舗装方
    法。
  4. 【請求項4】 樹脂表層部分が、ポリウレタン、EPD
    M及び/又は合成ゴムを主成分とする樹脂であることを
    特徴とする請求項1ないし3記載の弾性舗装方法。
  5. 【請求項5】 合成樹脂バインダーが、ポリウレタンで
    あることを特徴とする請求項1ないし4記載の弾性舗装
    方法。
  6. 【請求項6】 チップないし粉末の粒径が、3mm以下
    である請求項1ないし5記載の弾性舗装方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載の方法で得られた
    弾性舗装面の上に公知の材料で被覆施工することを特徴
    とする弾性舗装方法。
  8. 【請求項8】 樹脂材料による舗装の樹脂表層部分を切
    削して得られるチップないし粉末を合成樹脂バインダー
    と混合して得られる弾性舗装材。
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