JP2007113249A - 駐車場床及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基盤面上に、プライマー層、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を積層してなり、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定するデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつ両層の差が15以内、又は硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ両層の差が15以内、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、両層の差が10以内であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)を用いて得られる層からなる駐車場床である。
【図面】なし
Description
屋内・屋外に拘わらず、駐車場には防水加工が行なわれると共に、この駐車場床面を走行したり、駐停車したりするため、これらに適合した性能とそれらの安定性と耐久性が求められている。
すなわち、駐車場に求められる性能として、防水性、強靭性、耐久性、耐光性、耐摩耗性、耐スリップ性、防音性等が要請され、これらの性能を可能な限り満たす、駐車場の目的に合うような駐車場床を提供すべく種々検討されている。
特に、屋上や屋外に敷設される駐車場では防水性能が重視されるが、同時に駐車場として車の走行や駐停車に叶う耐摩耗性、耐スリップ性等の性能に優れ、これらの性能を長期に維持する耐久性や安定性が高くなければならない。また、法的な規制は駐車場として適合するような床表面の形状、例えば粗面とすること、滑り難い材料で仕上げること等を求めている。
例えば、基盤上に通気性を有する緩衝シートを、防水材を介して積層して防水性と緩衝性を有する駐車場床面(特開平7−207850号公報)、基盤上に弾性高分子材料を積層し、特殊のノンスリップ効果を付与するような形状のマスキング材を介してさらに弾性高分子材料を積層して、該マスキング材を取り外して表面をノンスリップ形状に仕上げる方法(特開平7−048808号公報)、基盤上にウレタン材料を用いた緩衝層と防水層をこの順に積層した防水性の良好な駐車場床(特願平7−197687号公報)、防音性を向上させるため弾性型FRP樹脂とガラス繊維不織布を積層する防水工法(特開平7−207898号公報)、基盤上に通気緩衝シートをウレタン系防水材を介して積層させ、さらにその上にFRP層を積層してなる防水構造(特開平7−217107号公報)、ノンスリップ性を向上させるためポリウレタン組成物のポリオール成分として選択された特定のポリオールを使用し、無機系骨材を混合して塗布する施工法(特開2000−044872号公報)、床面の膨れを防止するため基盤上と防水層との間にエポキシ樹脂エマルジョンとセメントプレミックスを主成分とする下地調製材を塗布することを特徴とする施工法(特開2001−262789号公報、特開2003−013589号公報)などが提案されている。
すなわち、本発明は、
1.基盤面上に、プライマー層、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を積層してなることを特徴とする駐車場床、
2.2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつ両層の差が15以内、又は前記試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ両者の差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ両層の差が10以内であるポリウレタン樹脂をそれぞれ形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)を用いて得られる層である1項記載の駐車場床、
3.骨材が、硅砂、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグである1又は2項記載の駐車場床、
4.骨材が、硅砂であり、JISG5901に規定する粒度で号数20〜48号であって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含まれている1、2又は3項記載の駐車場床、
5.骨材が、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグであり、平均粒径0.05〜3.0mmであって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含まれている1、2又は3項記載の駐車場床。
7.2液超速硬化型ポリウレタン層(A)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−1)を前記プライマー層上にスプレーして得られる層である6項記載の駐車場床の施工方法、
8.2液超速硬化型ポリウレタン層(A)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−2)を前記プライマー層上にスプレーして得られる層である6項記載の駐車場床の施工方法、
9.2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプAとの差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が10以内であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b−1)を前記2液超速硬化型ポリウレタン層(A)上に骨材を撒布しながら、同時にスプレーして骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を形成させることを特徴とする7項記載の駐車場床の施工方法、
10.2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプDとの差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が10以内であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b−2)を前記2液超速硬化型ポリウレタン層(A)上に骨材を撒布しながら、同時にスプレーして骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を形成させることを特徴とする8項記載の駐車場床の施工方法、
11.骨材が、硅砂、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグである6ないし10項のいずれかに記載の駐車場床の施工方法、
12.骨材が、硅砂であり、JISG5901に規定する粒度で号数20〜48号であって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含ませる6ないし10項のいずれかに記載の駐車場床の施工方法、
13.骨材が、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグであり、平均粒径0.05〜3.0mmであって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含ませる6ないし10項のいずれかに記載の駐車場床の施工方法、
である。
本発明の施工法は、2液超速硬化型ポリウレタンで防水層を形成し、その表面にさらに骨材を撒布しながら、同時に2液超速硬化型ポリウレタンを吹付けて、該超速硬化型ポリウレタンに骨材を包含させて一体となした粗面層に仕上げることができる。本発明の駐車場床では防水層と粗面層が相容性に優れた同一乃至同種材料で構成されるので、層間剥離がない。
本発明の施工法は、駐車場床に適切なものであり、駐車場のスロープ部、立ち上がり部に更に異なる適切な工法と組み合わせて、大規模駐車場であっても、その平場部やスロープ部床を簡易で経済的に施工できる工法である。
基盤は、屋内・屋外・屋上等の駐車場の平場部やスロープ部等として敷設されるアスファルト、コンクリート、鉄板、鋼板などを単独又は組み合わせて構成されたものである。
通常、係る駐車場の基盤は、雨水や散水等が透水すると、劣化し耐久性が損なわれるので、防水処理を施されていることが必須とされている。
プライマー層は、基盤と2液超速硬化型ポリウレタン層(A)を強固に接着させるために設けられるもので、基盤上に塗布され、その上に2液超速硬化型ポリウレタン層(A)が積層される。
このプライマー層では水性プライマーが使用される。水性プライマーとしては、特に限定されず、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、スチレン−ブタジエンゴム系、クロロプレンゴム系のエマルジョン型水性プライマー等を使用できる。
例えば、エポキシ樹脂系としては、ビスフェノールA型、ノボラック型、臭素化型、脂環式型または脂肪族型のエポキシ樹脂を主成分とするエマルジョンからなる主剤と、脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン、脂環族ポリアミン、ポリアミドなどを含むエマルジョンからなる硬化剤との2成分を含むものが好ましく挙げられる。
また、ウレタン樹脂系としては、ポリオールを主成分とするエマルジョンからなる主剤と、クルードMDI、カルボジイミド変成体などの液状MDIからなる硬化剤とからなるものである。
特に、好ましく用いられるプライマーは、1液湿気硬化型ポリウレタン樹脂である。
これらのプライマーには、基盤のピンホールを埋めるためポルトランドセメント等のフィラーを添加したものであっても良い。
これらのプライマー材料は、刷毛、ローラー、レーキ等の塗装用具を用いて基盤上に塗布されるが、その使用量、塗膜の厚みなど特に限定されず、基盤とポリウレタン層(A)を確実に接着できる量であれば良い。通常、本発明に係るポリウレタン層(A)を積層する場合、プライマー層の塗工量は、0.1〜0.3kg/m2、好ましくは、約0.2kg/m2である。
すなわち、両材料は、ポリウレタン層(A)及び(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95、好ましくは75〜90であって、かつ両層の差が15以内、好ましくは10以内であり、または、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ両層の差が15以内、好ましくは10以内であり、また引張強さがJISA6021に規定する引張強さで8〜20、好ましくは10〜15であって、かつ両層の差が10以内であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)である。
より詳細には、2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)がJISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20である2液超速硬化型ポリウレタン層(A)を形成する材料である{2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−1)}。又は、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20である2液超速硬化型ポリウレタン層(A)を形成する材料である{2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−2)}。
2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)が、上記材料(a−1)を用いる場合、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95、かつ2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−1)により形成されるポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプAとの差が10以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が10以内であるポリウレタン層(B)を形成する材料(b−1)である。
又は上記材料(a−2)を用いる場合、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−2)により形成されるポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプDとの差が10以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつポリウレタン層(B)の該引張強さとの差が10以内であるポリウレタン層(B)を形成する材料(b−2)である。
2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び(b)として、得られるポリウレタン層(A)及び(B)の硬度及び引張り強さが上記の範囲未満又は越えるものでは、ポリウレタン層(A)と(B)間の層間で剥離を起し易くなり、また、ポリウレタン層(B)に於ける骨材のバインダーとしての効果が不十分となり、床面の粗面の形状、表面の安定性と耐久性にも問題を生じることがある。
これらの材料(a)及び(b)で主剤として用いる末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーは、イソシアネート基を有する化合物、例えば、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート、それらの混合物又はウレタンプレポリマー等有機イソシアネート化合物の変成物等と、イソシアネートと反応する活性水素を有する化合物、すなわち、分子末端に2個以上の水酸基を有するポリオール化合物やポリアミン化合物等の活性水素含有化合物とを反応させて得られる。
イソシアネート基を有する化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、1,5‐ナフタレンジイソシアネート(NDI)、液状ジフェニルメタンジイソシアネート(液状MDI)、トリレンジイソシアネートの粗製物(クルードTDI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDI)等の芳香族イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等の脂肪族イソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添XDI(H6XDI)、水添MDI(H12MDI)、水添テトラメチルXDI、ノルボルナンジイソシアネートメチル(NBDI)等の脂環族ポリイソシアネートが挙げられる。
また、これらのイソシアネートを用いたイソシアネート基末端プレポリマー、カルボジイミド変成体、ウレトニミン変成体、アシル尿素ジイソシアネート、イソシアヌレート変成体、トリメチロールプロパンアダクト体、ビウレット変成物及びアロファネート変成体なども挙げられる。
好ましくは、MDI系ポリイソシアネート及び/又はその変成体である。これらイソシアネート基を有する化合物は、単独で使用しても、又は2種以上を混合して使用してもよい。
例えば、エチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,3−ブタンジオール(1,3−BD)、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、ネオペンチルグリコール(NPG)、4,4’−ジヒドロキシフェニルプロパン、4,4’−ジヒドロキシフェニルメタン、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン(TMP)、1,2,5−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、グルコース、シュークロース、ソルビトール等の多価アルコールが挙げられる。
さらに、多価アルコールとジカルボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種以上との縮合重合及びカプロラクトン等の開環重合により得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。
さらに、前記の公知のポリエステルポリオールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等の1種又は2種以上を付加重合して得られるポリエステルポリエーテルポリオール等が挙げられる。
ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールの変成物としては、前記の公知のポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールにアクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合させて得たポリマーポリオール等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、例えば、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、水添されたポリブタジエンポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオール、ひまし油等が挙げられる。
これらの活性水素含有化合物は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることもできる。
末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの合成方法に特に限定はないが、例えば、イソシアネート基含有化合物を、活性水素含有化合物に対して上記のNCO/OH比(又はNCO/H比)の範囲で活性水素含有化合物と一括して混合、又はどちらか一方を先に仕込み、他方を後から添加し、10〜120℃、1〜150時間、必要により反応を速めるために公知の触媒を添加して反応させることができる。
活性水素含有化合物としては、前記の末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーと反応して2液超速硬化型ポリウレタン層を形成するものであり、通常、一分子中に2以上の水酸基を有するポリオール又は一分子中に2以上のアミノ基を有するポリアミンであり、ポリオールとポリアミンとを併用してもよい。
ポリオールとしては、例えば、前記の多価アルコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールの変成物を挙げることができる。
また、硬化剤に含まれるウレタン化反応触媒としては、有機金属触媒、例えば、錫アセテート、錫オクトエート、錫2−エチルヘキソエート、錫ラウレート、錫マレエート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ジラウレート等の有機酸錫塩、例えば、好ましく使用される有機酸ビスマス塩、又は例えば、N,N’,N”−ジメチルアミノヘキサヒドロトリアジン等、その他、オクチル酸カリウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸カルシウム、或はスルホン酸、無機酸、リン酸エステル、オキシ酸、カルボン酸などである。
ウレタン化反応触媒の使用量は、特に限定されず、通常、ウレタン化反応触媒として使用される量であり、有機金属触媒では、硬化剤中0.1〜1重量%であり、第三級アミンでは、硬化剤中0.001〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%である。
さらに、硬化剤中には、必要に応じて鎖延長剤、充填剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、顔料又は染料の着色剤、分散剤、可塑剤等の添加剤を任意に配合してもよい。
また、用途に応じて整泡剤、発泡剤を加えることにより、発泡体として用いることもできる。これらのその他添加剤は本発明の効果を損なわない範囲であれば配合量の一部又は全量を主剤に配合しても良い。
その他の骨材の場合、骨材に準じる粒径の骨材を選択して使用すればよい。
骨材は2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2、好ましくは0.5〜1.0kg/m2の量を含む。骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)は、骨材を2液超速硬化型ポリウレタン層(A)上に均一に撒布しながら、その傍らから同時に2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)をスプレーで吹付けて骨材を含んで形成される。骨材は2液超速硬化型ポリウレタン層(B)中に含まれ、該層の表面は粗面を形成する。この形成された粗面上に、必要により、2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)のみを、さらにスプレーで吹付けても差し支えない。
2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び(b)において、主剤及び硬化剤の使用量は、4:1〜1:4の容量比であり、NCO Indexが0.9〜1.3、好ましくは1〜1.2の範囲となるようにする。各材料における2液を高圧2液型吹付け装置において、所望の温度に加熱してスプレーガンに送り込み、衝突反応させて、それぞれ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び(B)が形成される。
コンクリート等の基盤上に、プライマー、例えば、一液湿気硬化型ポリウレタン材料を塗布する。
一液湿気硬化型ポリウレタンプライマーを用いる場合は、基盤を敷設、養生したあと、例えば、トリレンジイソシアネートとポリエーテルポリオールを主成分とするポリオールとの反応で得られる溶剤を含む一液湿気硬化型ポリウレタンプライマーを、十分に乾燥した状態のコンクリート等の基盤上に刷毛又はローラーを用い0.1〜0.3kg/m2、好ましくは、約0.2kg/m2を均一な厚みとなるように塗布してプライマー層を形成する。
塗布したプライマー層が乾燥したあと、そのプライマー層の上に2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)を、スプレー工法により吹付けて塗布する。
また材料(a−2)は、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20のポリウレタン樹脂を与える材料である。このような、2液からなる該材料(a−1)又は材料(a−2)をスプレーにより前記プライマー層上に吹付けて2液超速硬化型ポリウレタン層(A)を形成させる。
このポリウレタン層(A)上に、2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)を、骨材を撒布すると略同時にスプレーして、骨材を含むポリウレタン層(B)を積層形成させる。
2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)は、ポリウレタン層(A)のポリウレタン材料(a)として材料(a−1)を用いたときの材料(b−1)が、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)として、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプAとの差が10以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が10以内である樹脂を与える材料である。
また、ポリウレタン材料(a)として材料(a−2)を用いたときの材料(b−2)が、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)として、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプDとの差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が15以内である樹脂を与える材料である。
これらの工法に使用する機械システムとしては、骨材の撒布には公知の粉体撒布機を使用し、ウレタン材料のスプレーには、公知のマシンを使用できる。スプレーマシンとしては、例えば、原液の予熱機能を備えた2液高圧エアレスマシンと、主剤と硬化剤液の2液の衝突混合型スプレーガンから構成される。
上記2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び(b)ともに、主剤及び硬化剤を上記の機械システムを用いてスプレーし、2液を衝突混合させて反応させて2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び(B)を順次積層する。
吹付けた材料は直ちに反応して硬化するので、特に2液超速硬化型ポリウレタン層(B)は、ポリウレタン層(A)の敷設後、硬化が完結しない状態、通常、30分以上乃至夏場3時間以内、冬場6時間以内に、上記のように、骨材を均一に撒布しながら、同時に上記2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)の主剤及び硬化剤を上記の機械システムを用いて、スプレーして2液を衝突混合させて反応させる。このように骨材と2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)は、施工時間をあけずに、殆ど同時に施工し、骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を積層する。施工時間があいた場合、必要により層間プライマーを使用する。
さらに、必要により2液超速硬化型ポリウレタン層(B)の上に、耐汚染性、耐候性、耐薬品性を更に向上させることを目的としてトップコート層を積層してもよい。この場合、トップコート材は特に限定されず。公知のポリウレタン表面に適した所望の材料、例えば、アクリルウレタン系2液タイプのトップコート材を用いる。2液超速硬化型ポリウレタン層(B)の上に刷毛やローラーで塗布して仕上げる。
実施例1
コンクリート製の駐車場床の基盤を、清掃した。この基盤の表面にサンPC−F(商品名:1液湿気硬化型ポリウレタン系プライマー;三井化学産資株式会社)を0.2kg/m2で均一に塗布し、乾燥させた。ついで、リムスプレーF−1000(商品名:2液型超速硬化型ウレタン吹付け材;三井化学産資株式会社)を乾燥したプライマー層上に2.0kg/m2でスプレーにより吹付けてポリウレタン層(A)を形成した。
2液のウレタン材料は吹付け後直ちに反応して硬化するので、吹付け3時間後(本実施例は、気温28℃の夏場に行なった。)に、4号硅砂と5号硅砂(いずれも東北硅砂)を1:1で混合したような骨材の重量比で混合したものを0.8kg/m2の量でポリウレタン層(A)上に均一に撒布しながら、硅砂の撒布と同時に、リムスプレーF−1000(商品名:2液型超速硬化型ウレタン吹付け材;三井化学産資株式会社)を1.0kg/m2でスプレーしポリウレタン層(B)を形成した。
その後、カラートップSS(商品名:2液アクリル変性ウレタン系塗料;三井化学産資株式会社)を0.2kg/m2でスプレー塗布して仕上げた。
仕上げられた床面は、綺麗な凹凸を有する粗面であった。
この床面上で、定格荷重1.8トンのフォークリフトの後輪にて据え切りを行った。その場合の回数表示は、タイヤを進行方向へ向けた状態で連続的に右方向に目一杯舵取りさせた後、左方向へ目一杯舵取りを行い進行方向へ戻した段階を1回とする。
この方法にて、実施例1に示す層構成にて据え切りを行った結果、50回据え切りを行った時点で2液超速硬化型ポリウレタン層(B)上に塗布されたトップコート層に一部剥離が観察されたが、骨材の離脱および2液超速硬化型ポリウレタン層(B)の損傷、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の損傷、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)と2液超速硬化型ポリウレタン層(B)間の剥離も見られず、基盤と2液超速硬化型ポリウレタン層(A)間での剥離も無く良好であった。その後、更に50回の据え切りを行ったが、トップコート層の一部剥離以外の剥離現象は生じず耐久性は良好であった。
据え切り試験を実施する前と実施した後の床面に対し、ポータブルスキッドレジスタンス(ASTM E−303−74)によるすべり抵抗値を測定したところ、据え切り実施前は105であり、実施後は97であり、据え切りによるすべり抵抗値の変化が生じていないことより、耐スリップ性が損なわれていないことがわかる。
実施例1中の硅砂4号:5号=1:1 0.8kg/m2撒布を、インセラゲイト1005:インセラゲイト2010=1:1 0.38kg/m2撒布した以外は実施例1と同様に行った。
床性能の評価を行った結果、接着強さ2.0N/mm2,据え切り試験100回異常無し,すべり抵抗試験:据え切り前115,100回据え切り後100と耐久性は充分なものであった。
実施例1、2と同様に、基盤表面にサンPC−NS(商品名:2液水性エポキシエマルジョン系プライマー:三井化学産資株式会社)を0.2kg/m2で均一に塗布し、乾燥させた。ついでリムスプレーR−2000(商品名:2液超速硬化型ポリウレタン吹付け材:三井化学産資株式会社)を乾燥したプライマー層上に2kg/m2で均一にスプレーしポリウレタン層(A)を形成した。ポリウレタン層(A)吹付け6時間後に、セルベンB:セルベンC(商品名:竹折砿業所:セラミック骨材)=1:1をリシンガンを用いて1.0kg/m2の量でポリウレタン層(A)上に均一に撒布しながら、骨材の撒布と同時にリムスプレーF−1000(商品名:2液超速硬化型ポリウレタン吹付け材:三井化学産資株式会社)を1.0kg/m2スプレーしポリウレタン層(B)を形成した。
その後リムトップNew(商品名:2液アクリル変成ウレタン系塗料:三井化学産資株式会社)を0.2kg/m2で均一にスプレーし仕上げた。
床性能の評価を行った結果、接着強さ1.9N/mm2、据え切り試験100回異常無し,すべり抵抗試験:据え切り前125、100回据え切り後110と耐久性は充分なものであった。
実施例1〜3と同様に、基盤表面にサンPC−F(商品名:2液水性エポキシエマルジョン系プライマー:三井化学産資株式会社):ポルトランドセメント=1:1を0.2kg/m2で均一に塗布し、乾燥させた。ついでリムスプレーF−1000(商品名:2液超速硬化型ポリウレタン吹付け材:三井化学産資株式会社)を乾燥したプライマー層上に2kg/m2で均一にスプレーしポリウレタン層(A)を形成した。ポリウレタン層(A)吹付け6時間後に、セルベンB:セルベンC(商品名:竹折砿業所:セラミック骨材)=1:1をリシンガンを用いて1.0kg/m2の量でポリウレタン層(A)上に均一に撒布しながら、骨材の撒布と同時にリムスプレーPD−140(商品名:2液超速硬化型ポリウレタン吹付け材:三井化学産資株式会社)を1.0kg/m2スプレーしポリウレタン層(B)を形成した。
その後カラートップSS(商品名:2液アクリル変成ウレタン系塗料:三井化学産資株式会社)を0.2kg/m2で均一にスプレーし仕上げた。
床性能の評価を行った結果、接着強さ2.3N/mm2、据え切り試験100回異常無し、すべり抵抗試験:据え切り前101,100回据え切り後95と耐久性は充分なものであった。
実施例1〜4と同様に、基盤表面にサンPC−F(商品名:1液湿気硬化型ポリウレタンプライマー:三井化学産資株式会社)を0.2kg/m2で均一に塗布し、乾燥させた。ついで合成品−1をポリウレタン層(A)吹付け6時間後に、4号硅砂:5号硅砂(いずれも東北硅砂)=1:1の重量比で混合したものを0.8kg/m2の量でリシンガンを用いポリウレタン層(A)上に均一に撒布しながら、骨材の撒布と同時に合成品−1を1.0kg/m2スプレーしポリウレタン層(B)を形成した。合成品−1は流動化時間が長いため、硅砂を撒布すると直ちに沈んでしまい、表面に硅砂はわずかしか観察されなかった。ポリウレタン層(B)塗布後24時間後に、カラートップSS(商品名:2液アクリル変成ウレタン系塗料:三井化学産資株式会社)を約0.2kg/m2で均一にスプレーし仕上げた。
床性能の評価を行った結果、接着強さ0.8N/mm2、据え切り試験10回にて硅砂の離脱、50回にてポリウレタン層の引裂かれを生じ、耐久性に問題あることが確認された。またすべり抵抗試験値は据え切り前55であり、駐車場として使用する際すべり性に問題あると考えられる。
実施例1〜4と同様に、基盤表面にサンPC−F(商品名:1液湿気硬化型ポリウレタンプライマー:三井化学産資株式会社)を0.2Kg/m2で均一に塗布し、乾燥させた。ついで合成品−1をポリウレタン層(A)として2Kg/m2で吹付け、6時間後に4号硅砂:5号硅砂(いずれも東北硅砂)=1:1の重量比で混合したものを0.8Kg/m2の量でリシンガンを用いポリウレタン層(A)上に均一に撒布しながら、骨材の撒布と同時にリムスプレーPD−140(商品名:2液超速硬化型ポリウレタン吹付け材:三井化学産資株式会社)を1.0Kg/m2スプレーしポリウレタン層(B)を形成した。ポリウレタン層(B)塗布後24時間後に、カラートップSS(商品名:2液アクリル変成ウレタン系塗料:三井化学産資株式会社)を約0.2Kg/m2で均一にスプレーし仕上げた。
床性能の評価を行った結果、接着強さ0.7N/mm2、据え切り試験50回にてポリウレタン層(A)とポリウレタン層(B)との間で層間剥離を生じ、耐久性に問題あることが確認された。またすべり抵抗試験値は据え切り前105であった。
主剤の調製
コスモネートPH(商品名:ピュアMDI:三井武田ケミカル社製) 33.307重量部、コスモネートLK(商品名:カルボジイミド変成MDI:三井武田ケミカル社製) 11.102重量部、アクトコールD−3000(商品名:数平均分子量3000のポリプロピレンエーテルジオール:三井武田ケミカル社製) 45.590重量部とをDnOP(フタル酸ジ−n−オクチルエステル) 10.000重量部の存在下にて90℃、3時間反応させてNCO%13、粘度550mPa・s/25℃のプレポリマーを得た。
硬化剤の調製
アクトコールED−56(商品名:数平均分子量2000のポリエチレンポリプロピレンジオール:三井武田ケミカル社製) 79.026重量部、Ethacure#100(商品名:ジエチルトルエンジアミン:アルベマール浅野社) 19.974重量部、ミニコP―25(商品名:オクチル酸鉛:活材ケミカル社製) 1.000重量部に、外数としてグレートナーペーストを5重量部加えて混合し、粘度500mPa・s/25℃の混合液を得た。
主剤の調製
コスモネートPH(商品名:ピュアMDI:三井武田ケミカル社製) 28.748重量部、コスモネートLK(商品名:カルボジイミド変成MDI:三井武田ケミカル社製) 9.583重量部、アクトコールD―3000(商品名:数平均分子量3000のポリプロピレンエーテルジオール:三井武田ケミカル社製) 46.669重量部とをDBP(フタル酸ジブチルエステル) 15.000重量部の存在下にて90℃、4時間反応させてNCO%11、粘度700mPa・s/25℃のプレポリマーを得た。
硬化剤の調製
アクトコールED―56(商品名:数平均分子量2000のポリエチレンポリプロピレンジオール:三井武田ケミカル社製) 83.584重量部、Ethacure#100(商品名:ジエチルトルエンジアミン:アルベマール浅野社製) 15.416重量部、ミニコP−25(商品名:オクチル酸鉛:活材ケミカル社製) 1.000重量部に、外数としてグレートナーペーストを5重量部加えて混合し、粘度500mPa・s/25℃の混合液を得た。
主剤の調製
コスモネートPH(商品名:ピュアMDI:三井武田ケミカル社製) 43.087重量部、コスモネートLK(商品名:カルボジイミド変成MDI:三井武田ケミカル社製) 14.362重量部、アクトコールD―3000(商品名:数平均分子量3000のポリプロピレンエーテルジオール:三井武田ケミカル社製) 35.050重量部とをDOA(アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル) 7.500重量部の存在下にて90℃、3時間反応させてNCO%17、粘度400mPa・s/25℃のプレポリマーを得た。
硬化剤の調製
アクトコールED―56(商品名:数平均分子量2000のポリエチレンポリプロピレンジオール:三井武田ケミカル社製) 60.984重量部、Ethacure#100(品名:ジエチルトルエンジアミン:アルベマール浅野社製)18.016重量部、アクトコールMn―450(商品名:数平均分子量450のポリプロピレントリオール:三井武田ケミカル社製)20.000重量部、ミニコP―25(商品名:オクチル酸鉛:活材ケミカル社製) 1.000重量部に、外数としてグレートナーペーストを5重量部加えて混合し、粘度500mPa・s/25℃の混合液を得た。
主剤の調製
コスモネートPH(商品名:ピュアMDI:三井武田ケミカル社製) 21.133重量部、コスモネートLK(商品名:カルボジイミド変成MDI:三井武田ケミカル社製) 7.044重量部、アクトコールD―3000(商品名:数平均分子量3000のポリプロピレンエーテルジオール:三井武田ケミカル社製) 71.822重量部とを90℃、3時間反応させてNCO%7、粘度1300mPa・s/25℃のプレポリマーを得た。
硬化剤の調製
アクトコールED―37B(商品名:数平均分子量3000のポリエチレンポリプロピレンジオール:三井武田ケミカル社製) 89.732重量部、Ethacure#100(商品名:ジエチルトルエンジアミン:アルベマール浅野社製) 9.268重量部、ミニコP―25(商品名:オクチル酸鉛:活材ケミカル社製) 1.000重量部に、外数としてグレートナーペーストを5重量部加えて混合し、粘度500mPa・s/25℃の混合液を得た。
注6)セルベン(商品名:セラミック骨材:竹折砿業社製) 平均粒径 0.2〜1.0mm
注7)カラーネオエメリー(商品名:フェロアロイスラグ:周南テクノクロム社製) 平均粒径 0.15〜0.5mm
注8)カラートップSS(商品名:2液アクリルウレタン系塗料:三井化学産資社製)
注9)リムトップNew(商品名:2液アクリルウレタン系塗料:三井化学産資社製)
また、特に層間剥離を起こさない点で優れているので、床面の膨れのようなトラブルがない。
本発明は、駐車場の需要が拡大する現状において、駐車場床の施工を簡素化できる方法で施工できるので、産業上極めて有用である。
Claims (13)
- 基盤面上に、プライマー層、2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を積層してなることを特徴とする駐車場床。
- 2液超速硬化型ポリウレタン層(A)及び2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつ両層の差が15以内、又は前記試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ両者の差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ両層の差が10以内であるポリウレタン樹脂をそれぞれ形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)及び2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)を用いて得られる層である請求項1記載の駐車場床。
- 骨材が、硅砂、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグである請求項1又は2記載の駐車場床。
- 骨材が、硅砂であり、JISG5901に規定する粒度で号数20〜48号であって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含まれている請求項1、2又は3に記載の駐車場床。
- 骨材が、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグであり、平均粒径0.05〜3.0mmであって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含まれている請求項1、2又は3に記載の駐車場床。
- 基盤面上に、プライマー層を形成し、該層上に2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a)をスプレーして2液超速硬化型ポリウレタン層(A)を形成し、さらに該層の上に骨材を撒布しながら、同時に2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b)をスプレーして、骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を形成させることを特徴とする駐車場床の施工方法。
- 2液超速硬化型ポリウレタン層(A)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−1)を前記プライマー層上にスプレーして得られる層である請求項6記載の駐車場床の施工方法。
- 2液超速硬化型ポリウレタン層(A)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60、かつJISA6021に規定する引張強さが8〜20であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(a−2)を前記プライマー層上にスプレーして得られる層である請求項6記載の駐車場床の施工方法。
- 2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプAで70〜95であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプAとの差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が10以内であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b−1)を前記2液超速硬化型ポリウレタン層(A)上に骨材を撒布しながら、同時にスプレーして骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を形成させることを特徴とする請求項7に記載の駐車場床の施工方法。
- 2液超速硬化型ポリウレタン層(B)が、JISK6253に規定する加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によるデュロメータ硬さ試験タイプDで40〜60であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該デュロメータ硬さ試験タイプDとの差が15以内であり、またJISA6021に規定する引張強さが8〜20であって、かつ2液超速硬化型ポリウレタン層(A)の該引張強さとの差が10以内であるポリウレタン樹脂を形成する2液超速硬化型ポリウレタン系材料(b−2)を前記2液超速硬化型ポリウレタン層(A)上に骨材を撒布しながら、同時にスプレーして骨材を含む2液超速硬化型ポリウレタン層(B)を形成させることを特徴とする請求項8に記載の駐車場床の施工方法。
- 骨材が、硅砂、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグである請求項6ないし10のいずれかに記載の駐車場床の施工方法。
- 骨材が、硅砂であり、JISG5901に規定する粒度で号数20〜48号であって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含ませる請求項6ないし10のいずれかに記載の駐車場床の施工方法。
- 骨材が、磁器粉砕骨材、セラミック骨材又はフェロアロイスラグであり、平均粒径0.05〜3.0mmであって、2液超速硬化型ポリウレタン層(B)に0.3〜1.5kg/m2の量で含ませる請求項6ないし10のいずれかに記載の駐車場床の施工方法。
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JP2015059318A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 株式会社モルテン | スロープ装置 |
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