JP2001342514A - 高清浄度鋼およびその製造方法 - Google Patents

高清浄度鋼およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001342514A
JP2001342514A JP2000167087A JP2000167087A JP2001342514A JP 2001342514 A JP2001342514 A JP 2001342514A JP 2000167087 A JP2000167087 A JP 2000167087A JP 2000167087 A JP2000167087 A JP 2000167087A JP 2001342514 A JP2001342514 A JP 2001342514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
furnace
less
deoxidation
molten steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000167087A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Sato
佐藤  一郎
Toshihiro Irie
敏弘 入江
Kaichiro Ishido
嘉一郎 石堂
Shuhei Kitano
修平 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Special Steel Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Special Steel Co Ltd filed Critical Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority to JP2000167087A priority Critical patent/JP2001342514A/ja
Priority to GB0228813A priority patent/GB2381537B/en
Priority to GB0509771A priority patent/GB2410503B/en
Priority to FR0107305A priority patent/FR2809745B1/fr
Priority to DE10196303.3T priority patent/DE10196303B3/de
Priority to US10/297,313 priority patent/US7396378B2/en
Priority to PCT/JP2001/004742 priority patent/WO2001094648A2/en
Priority to CNB018107303A priority patent/CN1210413C/zh
Priority to GB0509770A priority patent/GB2410252B/en
Priority to GB0500783A priority patent/GB2406580B/en
Priority to GB0509772A priority patent/GB2410253B/en
Priority to FR0112653A priority patent/FR2812661B1/fr
Priority to FR0112657A priority patent/FR2812663B1/fr
Priority to FR0112655A priority patent/FR2812662B1/fr
Priority to FR0112652A priority patent/FR2812660B1/fr
Publication of JP2001342514A publication Critical patent/JP2001342514A/ja
Priority to SE0203586A priority patent/SE527469C2/sv
Priority to SE0502558A priority patent/SE529629C2/sv
Priority to US11/894,737 priority patent/US20080025865A1/en
Priority to US12/136,096 priority patent/US20080257106A1/en
Priority to US13/572,759 priority patent/US20120304820A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械部品使用環境の過酷化の要求特性に応え
得る清浄度の高い鋼材を高コストな再溶解法によること
なく提供することである。 【解決手段】 アーク溶解炉または転炉にて製造された
溶鋼を取鍋に移注して精錬し、環流式真空脱ガス装置に
て脱ガスを行った後、鋳造した鋳塊を製造する鋼の製造
工程において、溶鋼を取鍋に移注する際にAl、Si等
の脱酸剤を添加することにより取鍋における精錬の前に
予め脱酸を行う高清浄度鋼の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疲労強度、疲労寿
命や静粛性が求められる機械部品用鋼、特に転がり軸受
用鋼、等速ジョイント用鋼、ギア用鋼、トロイダル型無
段変速装置用鋼、冷間鍛造用機械構造用鋼、工具鋼、ば
ね鋼等として使用される高清浄度鋼ならびにその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】疲労強度、疲労寿命が求められる機械部
品に使用される鋼は、清浄度の高い(鋼中の非金属介在
物量の少ない)鋼であることが重要である。これらの高
清浄度鋼の製造プロセスは、アーク溶解炉又は転炉に
よる溶鋼の酸化精錬、取鍋精錬炉(LF)による還元
精錬、環流式真空脱ガス装置(RH)による環流真空
脱ガス(RH処理)、連続鋳造又は一般造塊による鋼
塊の鋳造、鋼塊の圧鍛による加工及び熱処理による製
品鋼材の工程で製造されるのが一般的である。このプロ
セスにおいて、はスクラップをアークで加熱溶解しま
たは溶銑を転炉に入れ酸化精錬を行い取鍋精錬炉に移注
する。移注時の温度はその鋼の融点よりも概ね30℃以
上100℃未満までの高温度に設定する。は移注した
取鍋精錬炉でAl、Mn、Si等の脱酸剤合金を投入し
て脱酸および脱硫剤による脱硫の還元精錬を行い合金成
分の調整をする。一般には取鍋精錬の処理時間は長いほ
ど効果があるとされ60分を超す長時間であり、処理温
度も一般に融点よりも50℃高い温度で処理する。の
RH処理は環流真空脱ガス槽で環流しながら真空脱ガス
して脱酸素、脱水素を行い、この場合溶湯の環流量は全
溶湯の5〜6倍程度で行われる。はRH処理した溶湯
をタンディシュに移注して連続鋳造してブルーム、ビレ
ット、スラブなどに鋳造するか、または取鍋から溶湯を
直接鋼塊鋳型に注いで鋼塊に鋳造する。はブルーム、
ビレット、スラブなどあるいは鋼塊を、圧延または鍛造
して熱処理して鋼材とし出荷する。
【0003】また、特に清浄度の高い鋼が要求される場
合は、上記工程において、鋳造された鋼塊を原材料とし
て、さらに真空再溶解法あるいはエレクトロスラグ再溶
解法で製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の機械
部品使用環境の過酷化により、鋼材に対する要求特性は
ますます厳しくなり、より清浄度の高い鋼材が求められ
ている。このような要求に対しては、通常上記の〜
の製造工程による生産では対応が困難となっている。ま
たこのような要求に応えるため、前述の真空再溶解法あ
るいはエレクトロスラグ再溶解法による鋼材が生産され
ているが、製造コストが極端に上昇するという問題があ
る。
【0005】本発明は上記のような状況に鑑みてなされ
たものであり、極端なコスト上昇を回避するため、再溶
解法によることなく、清浄度の高い鋼材を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に対し、発明者
らは高清浄度鋼の製造工程に関して鋭意検討を重ねた結
果、以下の工程により、清浄度の大幅向上が可能である
ことを見いだしたものである。
【0007】そこで上記の課題を解決するための本発明
の手段について以下に説明する。従来アーク溶解炉又は
転炉等の精錬炉を有する工程では、アーク溶解炉又は転
炉等はもっぱら溶解及び酸化精錬が主体であり、還元期
(脱酸)は取鍋精錬炉にて行われているが、請求項1の
発明では、アーク溶解炉または転炉により溶鋼を酸化精
錬し、引き続き出鋼前の同炉中にMn、Si、Al等の
脱酸剤(これらMn、Si、Al等の合金形態は問わな
い)を溶鋼t当たり2kg以上添加することによる脱酸
処理を行った後、取鍋精錬炉に移注して取鍋精錬を行
い、さらに環流式真空脱ガス装置に環流させて脱ガスを
行うことを特徴とする高清浄度鋼の製造方法である。
【0008】請求項2の発明では、溶鋼を取鍋精錬炉に
移注する際に、移注する溶鋼の温度を溶鋼の融点より1
00℃以上高い温度、望ましくは120℃以上高い温
度、さらに望ましくは150℃以上高い温度とすること
を特徴とする請求項1の手段における高清浄度鋼の製造
方法である。
【0009】請求項3の発明では、取鍋精錬炉における
精錬を60分以下、望ましくは45分以下、さらに望ま
しくは25分以上45分以下とし、これに続く脱ガスに
おいて通常は環流式真空脱ガス装置で溶鋼の環流量を全
溶鋼の5倍以上として行われているが、本発明では環流
式真空脱ガス装置で溶鋼の環流量を全溶鋼の8倍以上、
望ましくは10倍以上、さらに望ましくは15倍以上と
して脱ガスを25分以上行うことを特徴とする請求項1
又は2記載の高清浄度鋼の製造方法である。
【0010】請求項4の発明では、請求項1〜3に記載
のいずれか1項の手段における製造方法により製造の高
清浄度鋼である。
【0011】請求項5の発明では、鋼中の含有酸素量は
10ppm以下、望ましくは鋼成分のC含有量がC<
0.6質量%では8ppm以下、特に望ましくはC≧
0.6質量%では6ppm以下であることを特徴とする
請求項4の手段における高清浄度鋼である。
【0012】請求項6の発明では、鋼材を酸溶解して検
出される20μm以上である酸化物系介在物、例えばA
23の含有率が50%以上である酸化物系介在物、が
鋼材100gあたり40個以下、望ましくは30個以
下、さらに望ましくは20個以下であることを特徴とす
る請求項4の手段における高清浄度鋼である。
【0013】請求項7の発明では、例えば試験条件とし
て鋼材表面100mm2中の最大介在物径の測定を30
箇所において行い、極値統計により算出される3000
0mm2における最大介在物径の予測値が60μm以
下、望ましくは40μm以下、さらに望ましくは25μ
m以下であることを特徴とする請求項4の手段における
高清浄度鋼である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。請求項1に係る高清浄度鋼の製造方法は次の〜
の工程からなる。
【0015】アーク溶解炉または転炉により溶鋼を酸
化精錬し、引き続いて同炉においてMn、Si、Al等
の脱酸剤(Mn、Si、Al等の合金形態は問わない)
を溶鋼t当たり2kg以上添加、時にCaO等の造滓剤
を同時添加することにより脱酸処理を行った後、取鍋に
移注する。このアーク溶解炉または転炉等の製鋼炉にお
ける脱酸処理が本発明において最も重要な工程であり、
従来不要とされていた取鍋精錬前の脱酸を行うことによ
り、取鍋精錬に先立って酸素量をある程度低減しておく
ことで、最終的に含有酸素量の低い鋼を得ることが可能
となる。 取鍋に移注した溶鋼を取鍋精錬炉にて還元精錬及び成
分調整を行う。 還元精錬、成分調整したの溶鋼を環流式真空脱ガ
ス装置により環流させて脱ガスを行うとともに、成分の
最終調整を行う。 脱ガス及び成分の最終調整を行ったの溶鋼を鋳造
により鋳塊とする。 得られた鋳塊に圧鍛を加えて製品形状とした後、必
要な熱処理を加えて製品鋼材とする。
【0016】請求項2に係る高清浄度鋼の製造方法は、
上記〜の製造工程のうち、の取鍋精錬炉へ移注す
る際に、通常は溶鋼の移注温度を溶鋼の融点より50℃
程度高くするが、本発明では溶鋼の融点より100℃以
上、望ましくは120℃以上、さらに望ましくは150
℃以上高くするものである。これは取鍋の周囲に付着し
た地金を十分に溶鋼に溶解させること及びスラグもまた
十分に浮上させて、取鍋精錬中に地金及びスラグが剥が
れ落ちて、精錬の進んだ溶鋼に混入して含有酸素量が上
昇することを防止する目的である。
【0017】請求項3に係る高清浄度鋼の製造方法は、
請求項1又は2の上記の工程の取鍋精錬炉での精錬に
おいて、通常60分より長い方が効果が高いとされる精
錬時間を、60分以下、望ましくは45分以下、さらに
望ましくは25分以上45分以下とし、かつの通常は
25分未満でよいとされる脱ガス工程、すなわち溶鋼の
環流量は全溶鋼の5倍程度で十分とされている環流脱ガ
ス装置における溶鋼の環流量を、本発明では全溶鋼の8
倍以上、望ましくは10倍以上、より望ましくは15倍
以上として行うことにより、25分以上の長時間の脱ガ
スを行うものである。これは、加熱を行いながら精錬を
行う取鍋精錬の時間を必要最小限とし、加熱を行わない
脱ガス工程で酸化物系介在物の浮上分離時間を十分確保
することで、取鍋精錬炉内側の耐火物あるいはスラグか
らの汚染による、含有酸素量の上昇を防止するととも
に、20μm程度以上の大型介在物の生成を防止する。
環流式真空脱ガスは特に溶鋼内にノズルを浸漬させ溶鋼
のみを環流させるため溶鋼上面のスラグは充分沈静化さ
れている。このためスラグから溶鋼への酸化物の巻き込
みは、取鍋精錬炉の還元期工程より少ない。従って予め
脱酸した溶鋼は充分な脱ガス時間をかけることにより、
比較的小さな脱酸生成物まで大きく低減させることが可
能となる。本明細書ではこの方法を短時間LF長時間R
HまたはLF短RH長という。
【0018】請求項4に係る鋼は、上記の請求項1〜3
のいずれか1項に記載の手段によって製造したことを特
徴とする高清浄鋼である。
【0019】請求項5に係る鋼は、請求項4の高清浄度
鋼のうち、含有酸素量は10ppm以下、望ましくは鋼
成分のC含有量がC<0.6質量%では8ppm以下、
特に望ましくはC≧0.6質量%では6ppm以下であ
ることを特徴とする、特に転がり疲労寿命に優れた高清
浄度鋼である。含有酸素量の低減により、転がり疲労寿
命が向上することは一般に知られているが、本発明の方
法で製造した鋼のうち、含有酸素量10ppm以下、望
ましくは鋼成分のC含有量がC<0.6質量%では8p
pm以下、特に望ましくはC≧0.6質量%では6pp
m以下である高清浄度鋼は、特に優れた転がり疲労寿命
が安定して得られる。
【0020】請求項6に係る鋼は、請求項4の高清浄度
鋼のうち鋼材を酸溶解して検出される20μm以上の大
きさである酸化物系介在物、例えばAl23の含有率が
50%以上である酸化物系介在物が、鋼材100gあた
り40個以下、望ましくは30個以下、さらに望ましく
は20個以下であることを特徴とする転がり疲労寿命、
疲労強度に優れた高清浄度鋼である。この鋼材の評価方
法は含有酸素量、所定体積中の最大介在物径の両方を反
映したものである。そして、疲労強度、疲労寿命、静粛
性に対しては、酸素含有量が同等の鋼においては、ある
程度大きな酸化物系介在物が有害で、特に20μm以上
の大きさの酸化物系介在物が有害である。そこで、本発
明の方法で製造した鋼のうち、鋼材を酸溶解して検出さ
れる20μm以上の大きさである、例えばAl23の含
有率が50%以上である、酸化物系介在物が鋼材100
gあたり40個以下、望ましくは30個以下、特に望ま
しくは20個以下である鋼は、優れた転がり疲労寿命と
疲労強度を兼備し、さらに静粛性に優れた高清浄度鋼で
ある。
【0021】請求項7に係る鋼は、請求項4の高清浄度
鋼のうち、鋼材断面100mm2中の最大介在物径の測
定を30箇所において行い、極値統計により算出される
30000mm2における最大介在物径の予測値が60
μm以下、望ましくは40μm以下、より望ましくは2
5μm以下であることを特徴とする、特に回転曲げ疲労
強度、繰返し応力による疲労に強い高清浄度鋼である。
繰返し応力に対する強度あるいは疲労限度は所定体積中
の最大介在物径に大きく依存することは知られており、
本出願人の出願に係る特開平11−194121号公報
に開示するところであるが、代表的試験例として鋼材断
面100mm2中の最大介在物径の測定を30箇所にお
いて行い、極値統計により算出される30000mm2
における最大介在物径の予測値が60μm以下、望まし
くは40μm以下、より望ましくは25μm以下である
高清浄度鋼は、特に優れた疲労強度が安定して得られ
る。なお、含有酸素量10ppm以下、望ましくは鋼成
分のC含有量がC<0.6質量%では8ppm以下、特
に望ましくはC≧0.6質量%では6ppm以下で、か
つ、最大介在物径の予測値が60μm以下、望ましくは
40μm以下、より望ましくは25μm以下である、本
発明により製造される鋼は優れた転がり疲労寿命と疲労
強度を兼備した高清浄度鋼である。ところで酸溶解は非
常に時間、手間のかかる作業である、鋼材を溶かすこと
なく、ある程度の面積を顕微鏡観察し、統計的に介在物
径の最大値を予測できるこの方法は簡便であり、また、
特に引張圧縮の繰り返し応力による疲労では、破壊の危
険性のある部位に存在する介在物の最大径が、強度決定
の大きな因子であることが知られており、これを統計的
に予測できる本方法は有利である。
【0022】
【実施例】アーク溶解炉にて酸化精錬をした後、続いて
同炉内でAl、Si等の脱酸剤を添加することにより脱
酸処理をする。この予備脱酸した溶鋼を取鍋精錬炉に移
注して取鍋精錬し、次いで環流式真空脱ガス装置にて脱
ガスを行った後、鋳造により鋳塊製造工程にて製造され
た鋼のJIS SUJ2鋼、SCM435の10チャー
ジの製品に含有される酸素量、極値統計による最大介在
物径予測値、スラスト型転がり寿命試験によるL10寿命
を調査した。最大介在物径予測値はφ65鍛伸材から試
験片を切り出し、100mm2の観察を30個行い、極
値統計により30000mm2中の最大介在物径を予測
した。スラスト型転がり寿命試験は浸炭焼入焼戻しを行
ったφ60×φ20×8.3Tの試験片を使用し、最大
ヘルツ応力Pmax:4900MPaの条件で試験を行い、L
10寿命を算出した。
【0023】表1にSUJ2鋼の10チャージの請求項
1のアーク溶解炉または転炉による酸化精錬に続いて、
同炉中において脱酸処理(本明細書では「炉内脱酸」と
称する。)する炉内脱酸のみの発明の操業例を示す。
【0024】
【表1】
【0025】表2にSCM435鋼の10チャージの請
求項1の炉内脱酸のみの発明の操業例を示す。
【0026】
【表2】
【0027】表3にSUJ2鋼の10チャージの請求項
2の炉内脱酸及び高温出鋼の発明の操業例を示す。
【0028】
【表3】
【0029】表4にSCM435鋼の10チャージの請
求項2の炉内脱酸及び高温出鋼の発明の操業例を示す。
【0030】
【表4】
【0031】表5にSUJ2鋼の10チャージの請求項
3の炉内脱酸及び短時間LF長時間RHの発明の操業例
を示す。
【0032】
【表5】
【0033】表6にSCM435鋼の10チャージの請
求項3の炉内脱酸及び短時間LF長時間RHの発明の操
業例を示す。
【0034】
【表6】
【0035】表7にSUJ2鋼の10チャージの請求項
3の炉内脱酸、高温出鋼及び短時間LF長時間RHの発
明の操業例を示す。
【0036】
【表7】
【0037】表8にSCM435鋼の10チャージの請
求項3の炉内脱酸、高温出鋼及び短時間LF長時間RH
の発明の操業例を示す。
【0038】
【表8】
【0039】本発明と対比する従来例のSUJ2の操業
例を表9に、従来例のSCM435の操業例を表10に
示す。
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】これらの表1〜表8に見られるとおり、本
発明によるアーク溶解炉又は転炉にて製造された溶鋼
を、さらに同炉中で炉内脱酸を行った後、取鍋精錬炉に
移注して精錬を行い、さらに環流式真空脱ガス装置に環
流させて脱ガスを行ったもの、さらに炉内脱酸に組み合
わせて出鋼温度を通常操業より高温である融点+100
℃以上の高温出鋼とし、或いは炉内脱酸に組み合わせて
取鍋精錬炉の操業時間を短くかつ環流脱ガスのRH回転
量(即ち、環流量の全溶鋼量に対する倍数)を大きくし
て脱ガスを長時間かけて充分に行うLF短RH長とし、
さらには以上の全てを組み合わせた炉内脱酸と高温出鋼
とLF短RH長としたものは、鋼種のSUJ2、SCM
435共に、製品含有酸素量も少なく、かつ、介在物2
0μm以上の個数も大幅に少なくなる。そして清浄度を
示す良否では、表1から表8に示すとおり、本発明の実
施例では、△のやや良い、○の良い、或いは◎の非常に
良いであり、これらは共に優れた高清浄度鋼である。こ
れに比して従来例では、表9および表10に示すとお
り、全て×の良くない、であり、清浄度鋼といえないも
のである。なお△のやや良いは、○の良い或いは◎の非
常に良いとの比較においてやや良いとしているが、出鋼
脱酸を行わない従来の方法の×の良くないに比べると△
のやや良いは非常に優れた清浄度を有する鋼である。
【0043】炉内脱酸を実施した各チャージにおいて、
(溶鋼の取鍋精錬炉への移注温度)−(溶鋼の融点)=
SHとするとき、酸素量、最大介在物径予測値はともに
SHを大きくすることで低減され、清浄度が向上する。
炉内脱酸を実施したチャージについて、取鍋精錬炉にお
ける精錬時間と酸素量、最大介在物径予測値の関係で
は、精錬時間が25分程度以上であれば酸素量、最大介
在物径予測値は十分低下するが、最大介在物径予測値に
ついては精錬時間が長くなると、むしろ大きくなってく
る。すなわち、時間が経過すると、取鍋精錬炉の耐火物
の溶損が大きくなり、かつ大気との接触による酸化等で
スラグ系の平衡が崩れ、溶存酸素のミニマムレベルを外
れるからと思われる。さらに、環流式真空脱ガス装置に
おける全溶鋼量に対する環流量と、酸素量、最大介在物
径予測値の関係では、環流量は多いほど高清浄度化の効
果が高く、15倍以上でほぼ飽和する。
【0044】含有酸素量、最大介在物径予測値を小さく
することで、L10寿命が向上することが確認された。こ
のことから、含有酸素量、最大介在物径予測値を低減す
ることが可能となる本発明方法により製造された鋼は、
転がり疲労寿命などの疲労強度に優れていることが明ら
かとなった。
【0045】図1は、SUJ2鋼の溶鋼の処理におい
て、アーク溶解炉または転炉により溶鋼を酸化精錬し、
引き続き出鋼前の同炉中において脱酸剤を添加して脱酸
処理を行った後、さらに取鍋精錬後に環流式真空脱ガス
を行う本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の方
法の場合のそれぞれ10チャージ例の製品中の含有酸素
量を示す。なお、図1、図3、図5においてA1は請求
項1の発明である炉内脱酸のみによるものを示し、A2
は請求項2の発明である炉内脱酸及び高温出鋼によるも
のを示し、A3は請求項3の発明である炉内脱酸及び短
時間LF長時間RHによるものを示し、A4は請求項3
の発明である炉内脱酸+高温出鋼+短時間LF長時間R
H処理によるものを示し、従は従来例によるものを示
す。
【0046】図2は、SCM435鋼の溶鋼の処理にお
いて、アーク溶解炉または転炉により溶鋼を酸化精錬
し、引き続き出鋼前の同炉中において脱酸剤を添加して
脱酸処理を行った後、さらに取鍋精錬後に環流式真空脱
ガスを行う本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例
の方法の場合のそれぞれ10チャージ例の製品中の含有
酸素量を示す。なお、図2、図4、図6においてB1
請求項1の発明である炉内脱酸のみによるものを示し、
2は請求項2の発明である炉内脱酸及び高温出鋼によ
るものを示し、B3は請求項3の発明である炉内脱酸及
び短時間LF長時間RHによるものを示し、B4は請求
項3の発明である炉内脱酸+高温出鋼+短時間LF長時
間RH処理によるものを示し、従は炉内脱酸を行わない
従来例によるものを示す。
【0047】図3は、SUJ2鋼の溶鋼の処理におい
て、炉内脱酸を行う本発明に係る請求項1〜3の方法
と、炉内脱酸を行わない従来例の方法の場合のそれぞれ
10チャージ例の製品中の極値統計による最大予測介在
物径を示す。
【0048】図4は、SCM435鋼の溶鋼の処理にお
いて、炉内脱酸を行う本発明に係る請求項1〜3の方法
と、炉内脱酸を行わない従来例の方法の場合のそれぞれ
10チャージ例の製品中の極値統計による最大予測介在
物径を示す。
【0049】図5は、SUJ2鋼の溶鋼の処理におい
て、炉内脱酸を行う本発明に係る請求項1〜3の方法
と、炉内脱酸を行わない従来例の方法の場合のそれぞれ
10チャージ例の製品のスラスト型転がり寿命試験によ
るL10寿命を示す。
【0050】図6は、SCM435鋼の溶鋼の処理にお
いて、炉内脱酸を行う本発明に係る請求項1〜3の方法
と、炉内脱酸を行わない従来例の方法の場合のそれぞれ
10チャージ例の製品のスラスト型転がり寿命試験によ
るL10寿命を示す。
【0051】以上の結果、SUJ2鋼、SCM435鋼
共に、アーク溶解炉または転炉により溶鋼を酸化精錬
し、引き続き出鋼前の同炉中において脱酸剤を添加して
脱酸処理を行った後、取鍋精錬炉に移注して取鍋精錬を
行い、さらに環流式真空脱ガス装置に環流させて脱ガス
を行う方法により、製品含有酸素量、最大介在物径予測
値とも大幅に低減され、本発明方法により清浄度が大き
く向上し、スラスト型転がり寿命試験によるL10寿命が
大幅に改善されていることが確認された。さらに、請求
項1の発明である炉内脱酸のみから、順次に請求項2の
発明である炉内脱酸+高温出鋼、請求項3の発明である
炉内脱酸+短時間LF長時間RH処理あるいは炉内脱酸
+高温出鋼+短時間LF長時間RH処理と、それぞれの
処理方法を加重するごとに、製品含有酸素量、最大介在
物径予測値スラスト型転がり寿命試験によるL10寿命と
もに、大幅に改善されることが判る。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明の実施に
より、コストの非常に高い再溶解法を用いることなく、
清浄度の非常に高い鋼材を大量に提供することが可能と
なり、疲労強度、疲労寿命が求められる機械部品、特に
転がり軸受、等速ジョイント、ギア、トロイダル型無段
変速装置等に使用される高清浄度鋼が提供できるなど、
従来にない優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】SUJ2鋼の溶鋼の処理において、炉内脱酸に
よる本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の方法
の場合のそれぞれ10チャージ例の製品中の含有酸素量
を示す。
【図2】SCM435鋼の溶鋼の処理において、炉内脱
酸による本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の
方法の場合のそれぞれ10チャージ例の製品中の含有酸
素量を示す。
【図3】SUJ2鋼の溶鋼の処理において、炉内脱酸を
行う本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の方法
の場合のそれぞれ10チャージ例の製品中の極値統計に
よる最大予測介在物径を示す。
【図4】SCM435鋼の溶鋼の処理において、炉内脱
酸を行う本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の
方法の場合のそれぞれ10チャージ例の製品中の極値統
計による最大予測介在物径を示す。
【図5】SUJ2鋼の溶鋼の処理において、炉内脱酸を
行う本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の方法
の場合のそれぞれ10チャージ例の製品のスラスト型転
がり寿命試験によるL10寿命を示す。
【図6】SCM435鋼の溶鋼の処理において、炉内脱
酸を行う本発明の方法と、炉内脱酸を行わない従来例の
方法の場合のそれぞれ10チャージ例の製品のスラスト
型転がり寿命試験によるL10寿命を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/00 301 C22C 38/00 301Z (72)発明者 石堂 嘉一郎 兵庫県姫路市飾磨区中島字一文字3007番地 山陽特殊製鋼株式会社内 (72)発明者 北野 修平 兵庫県姫路市飾磨区中島字一文字3007番地 山陽特殊製鋼株式会社内 Fターム(参考) 4K013 AA07 BA07 BA08 BA14 CA03 CD02 CE02 CF12 CF13 DA03 DA05 DA12 EA19 EA28 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク溶解炉または転炉により溶鋼を酸
    化精錬し、引き続き出鋼前の同炉中において脱酸剤を添
    加して脱酸処理を行った後、取鍋精錬炉に移注して取鍋
    精錬を行い、さらに環流式真空脱ガス装置に環流させて
    脱ガスを行うことを特徴とする高清浄度鋼の製造方法。
  2. 【請求項2】 溶鋼を取鍋精錬炉に移注する際に、移注
    する溶鋼の温度を溶鋼の融点より100℃以上高い温度
    とすることを特徴とする請求項1記載の高清浄度鋼の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 取鍋精錬炉における精錬を60分以下と
    し、かつ、環流式真空脱ガス装置による脱ガスを25分
    以上行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の高清
    浄度鋼の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のいずれか1項の製
    造方法により製造の高清浄度鋼。
  5. 【請求項5】 鋼中の含有酸素量は10ppm以下であ
    ることを特徴とする請求項4記載の高清浄度鋼。
  6. 【請求項6】 鋼材を酸溶解して検出される20μm以
    上の大きさである酸化物系介在物が鋼材100gあたり
    40個以下であることを特徴とする請求項4記載の高清
    浄度鋼。
  7. 【請求項7】 極値統計により算出される30000m
    2における最大介在物径の予測値が60μm以下であ
    ることを特徴とする請求項4記載の高清浄度鋼。
JP2000167087A 2000-06-05 2000-06-05 高清浄度鋼およびその製造方法 Pending JP2001342514A (ja)

Priority Applications (20)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167087A JP2001342514A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 高清浄度鋼およびその製造方法
GB0500783A GB2406580B (en) 2000-06-05 2001-06-05 High-cleanliness steel and process for producing the same
GB0509771A GB2410503B (en) 2000-06-05 2001-06-05 High-cleanliness steel and process for producing the same
FR0107305A FR2809745B1 (fr) 2000-06-05 2001-06-05 Acier haute proprete et son procede de production
DE10196303.3T DE10196303B3 (de) 2000-06-05 2001-06-05 Verfahren zur Herstellung eines hochreinen Stahls
US10/297,313 US7396378B2 (en) 2000-06-05 2001-06-05 Process for producing a high cleanliness steel
PCT/JP2001/004742 WO2001094648A2 (en) 2000-06-05 2001-06-05 High-cleanliness steel and process for producing the same
CNB018107303A CN1210413C (zh) 2000-06-05 2001-06-05 高洁净度钢及其生产方法
GB0509770A GB2410252B (en) 2000-06-05 2001-06-05 High-cleanliness steel and process for producing the same
GB0228813A GB2381537B (en) 2000-06-05 2001-06-05 High-cleanliness steel and process for producing the same
GB0509772A GB2410253B (en) 2000-06-05 2001-06-05 High-cleanliness steel and process for producing the same
FR0112657A FR2812663B1 (fr) 2000-06-05 2001-10-02 Acier haute proprete et son procede de fabrication
FR0112653A FR2812661B1 (fr) 2000-06-05 2001-10-02 Acier haute proprete et son procede de production
FR0112655A FR2812662B1 (fr) 2000-06-05 2001-10-02 Acier haute proprete et son procede de production
FR0112652A FR2812660B1 (fr) 2000-06-05 2001-10-02 Acier haute proprete et son procede de production
SE0203586A SE527469C2 (sv) 2000-06-05 2002-12-04 Förfarande för framställning av ett högrent stål
SE0502558A SE529629C2 (sv) 2000-06-05 2005-11-23 Förfarande för framställning av ett högrent stål
US11/894,737 US20080025865A1 (en) 2000-06-05 2007-08-21 Process for producing a high-cleanliness steel
US12/136,096 US20080257106A1 (en) 2000-06-05 2008-06-10 Process for Producing a High-Cleanliness Steel
US13/572,759 US20120304820A1 (en) 2000-06-05 2012-08-13 Process for Producing a High-Cleanliness Steel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167087A JP2001342514A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 高清浄度鋼およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001342514A true JP2001342514A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18670295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000167087A Pending JP2001342514A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 高清浄度鋼およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001342514A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190072244A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 주식회사 포스코 정련방법 및 강재
CN113832294A (zh) * 2021-10-21 2021-12-24 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 20CrMnTiH齿轮钢B含量控制方法
CN117604194A (zh) * 2024-01-24 2024-02-27 钢铁研究总院有限公司 一种300M钢用真空自耗电极及其无Al脱氧精炼方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190072244A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 주식회사 포스코 정련방법 및 강재
KR102103392B1 (ko) 2017-12-15 2020-04-22 주식회사 포스코 정련방법 및 강재
CN113832294A (zh) * 2021-10-21 2021-12-24 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 20CrMnTiH齿轮钢B含量控制方法
CN117604194A (zh) * 2024-01-24 2024-02-27 钢铁研究总院有限公司 一种300M钢用真空自耗电极及其无Al脱氧精炼方法
CN117604194B (zh) * 2024-01-24 2024-05-10 钢铁研究总院有限公司 一种300M钢用真空自耗电极及其无Al脱氧精炼方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080025865A1 (en) Process for producing a high-cleanliness steel
CN109338035B (zh) 一种风力发电机齿轮箱轴承用钢及其生产方法
CN101519710B (zh) 一种合金结构钢非金属夹杂物控制方法
JP2018525520A (ja) マイクロアロイング乗用車カーボンハブベアリング用鋼及びその製造方法
JP5803824B2 (ja) 浸炭軸受鋼鋼材の溶製方法
JP5803815B2 (ja) 軸受鋼鋼材の溶製方法
JP5266686B2 (ja) 軸受鋼鋼材及びその製造方法
JP5277556B2 (ja) 含Ti極低炭素鋼の溶製方法及び含Ti極低炭素鋼鋳片の製造方法
JP2001342512A (ja) 高清浄度鋼及びその製造方法
JP2013537586A (ja) 高炭素クロム軸受鋼及びその製造方法
KR20080106562A (ko) 신선성과 피로 특성이 우수한 고탄소강 선재용 강의 제조 방법
JP6569694B2 (ja) 高清浄度鋼の製造方法
JP5035137B2 (ja) 軸受鋼鋼材およびその製造方法
JP2001342514A (ja) 高清浄度鋼およびその製造方法
JP4562244B2 (ja) 高清浄度鋼の製造方法
JP2001342516A (ja) 高清浄度鋼およびその製造方法
JP2001342515A (ja) 高清浄度鋼及びその製造方法
GB2410503A (en) High-cleanliness steel and process for producing the same
JPH03254339A (ja) 転動疲労寿命に優れた軸受用素材の製造方法
JP5433941B2 (ja) 高清浄度軸受鋼の溶製方法
JP4069150B2 (ja) 伸線性と疲労特性に優れた高炭素鋼線材用鋼の製造方法
JP5241185B2 (ja) 転がり疲労寿命に優れた鋼の製造方法
JP3674422B2 (ja) 高清浄度低炭素鋼の溶製方法
JP6984803B1 (ja) 高疲労強度鋼の素材となる鋳片の製造方法
WO2021256159A1 (ja) 高疲労強度鋼の素材となる鋳片の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081007