JP5241185B2 - 転がり疲労寿命に優れた鋼の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受、ギア、ハブユニット、トロイダル型CVT装置、等速ジョイント、ピストンピンなどの転がり疲労寿命が求められ、表面硬さを58HRC以上に硬化させて使用される機械部品や装置に用いられる鋼の製造方法に関するものである。
近年、各種の機械装置の高性能化にともない、転がり疲労寿命が求められる機械部品や装置の使用環境は非常に厳しくなり、転がり軸受の寿命の向上ならびに信頼性の向上が強く求められている。このような要求に対し、鋼材の面からの対策としては、鋼成分の適正化や不純物元素の低減化が行われ、寿命の向上ならびに信頼性の向上が図られている。ところで、転がり軸受には、JIS G 4805 13.aにて規定されている高炭素クロム軸受鋼が多く用いられている。この軸受鋼では、脱酸で除去しきれずに残留した極微量の硬質の酸化物介在物が転動疲労寿命を支配する要因となっている。そこで鋼中に含まれる酸化物系介在物の総量を示す指標となる鋼中の酸素含有量を20ppm以下とした清浄鋼が軸受鋼とされている。この鋼中の酸素含有量を達成するために、例えばSiやMnに比べて脱酸力の強いAlを脱酸剤として鋼中に添加し、鋼中のAl量を質量割合で0.015〜0.025%程度としている。
ところで、不純物元素のうちAl23その他の酸化物系非金属介在物は、破損の起点となるため、特に有害であることが知られている。さらに、それらの酸化物系非金属介在物の径が大きいほど、転がり疲労寿命は短くなることが知られている。そのため酸化物系非金属介在物量を少なく、すなわち、鋼の清浄度が高く、介在物径が20μm以上の大型の酸化物系非金属介在物の極めて少ない高清浄度鋼の製造方法が種々提案されている。
この高清浄度鋼の一般的な製造プロセスは、1)アーク溶解炉または転炉による溶鋼の酸化精錬、2)取鍋精錬炉(LF)による還元精錬、3)還流式真空脱ガス装置(RH)による還流真空脱ガス処理(RH処理)、4)連続鋳造または一般造塊による鋼塊の鋳造および5)鋼塊の圧延、圧鍛による加工および熱処理による製品鋼材の工程からなる方法で製造される(例えば、特許文献1参照。)。
この場合に、鋼材中の酸化物系非金属介在物を低減するために、取鍋精錬炉で脱酸剤合金を投入して脱酸による還元精錬が行われ、さらに取鍋精錬や真空脱ガスにおいて生成酸化物を凝集・合体させて浮上分離させている。その際に除去できずに残留した酸化物が最終製品における破損の起点となる。
このように取鍋精錬炉において投入する一般的な脱酸剤合金としては、強力な脱酸剤であるAlを主体とし、これにSi、Mnなどを複合添加している。ところで、転炉または電気炉による酸化精錬後の脱酸及びその後の成分調整のための合金添加において、脱酸力が強いAlを使わないで、実質的にAlを含まないFe−Siまたは金属Siで脱酸および成分調整するものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、Al以外の元素により脱酸した溶鋼に、非脱酸剤フラックスを吹き込んで予備脱酸を行い、次いで、フラックス精錬を行うとともにそのフラックス精錬の間にAlを添加して脱酸する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2001−342512号公報 特開2006−200027号公報 特開平10−298631号公報 特開平09−41023号公報 特開2005−264335号公報
本発明が解決しようとする課題は、製鋼の溶解時に酸化物系非金属介在物の組成を制御することにより転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼を製造する方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段を示す。先ず、請求項1の発明は、アーク溶解炉または転炉にて製造された溶鋼を取鍋精錬炉にて精錬し、脱ガスを行った後、鋳造して鋳塊を製造する鋼の製造工程において、機械部品に使用する際の鋼の表面硬さが58HRC以上であり、かつ、質量割合で、0.016%以下(ただし、0を含まない)のSを含有し、Cが0.42%以上を満足し、Oが20ppm以下、Alが0.010%未満を満足する機械構造用鋼の製造方法であって、溶鋼を精錬する際にAl以外でかつSiを含有する脱酸剤によって脱酸を行い、次いで溶鋼中の溶存酸素量が30ppm以下となった時点で、溶鋼中のAlが質量割合で0.010%未満を満足するAl量を含有する脱酸剤により脱酸することを特徴とする転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼の製造方法である。
請求項2の発明は、請求項1の手段の鋼の製造方法において、鋳造または造塊後の鋼中に存在する検鏡面積3,000mm2中に存在する下記の式で示す最大介在物径を有する酸化物系非金属介在物および15μm以上の介在物径を有する全ての酸化物系非金属介在物の組成が質量割合でSiO2を30%以上に制御することを特徴とする転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼の製造方法である。
最大介在物径=(縦×横)1/2
請求項3の発明は、鋼中に存在する酸化物系非金属介在物のうち、検鏡面積3,000mm2中に存在する最大介在物径が70μm以下であることを特徴とする請求項2の手段の転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼の製造方法である。
本発明の鋼の製造方法における鋼の化学組成およびそれらに含まれる酸化物の組成と大きさの限定理由を述べる。なお、以下、ppmおよび%は質量割合で示す。
O:20ppm以下(望ましくは15ppm以下、より望ましくは10ppm以下)
Oは鋼中に残存して、軸受転走中に、はく離の起点となる酸化物系介在物を形成するので、可能な限り低い方が望ましい。望ましくは15ppm以下、より望ましくは10ppm以下である。本発明では、15μm以上の大きさを有するAl23系の介在物の生成を可能な限り避ける必要がある。そのためには、転炉または電気炉による酸化精錬後の脱酸工程において、極めて強い脱酸力を有するAlを可能な限り投入せずに、SiやMnなどをそれらの合金形状は問わないで添加して脱酸を行う必要がある。その場合には、Alを投入した脱酸に比べてOは高くなる。しかし、20ppm以下、望ましくは15ppm以下、より望ましくは10ppm以下、であれば、本発明の効果は得られる。
Al:0.010%未満(望ましくは0.008%未満)
従来のAlを投入した脱酸工程を経た場合の、鋼中のAl量は0.015〜0.025%程度である。この程度のAl量を含有する場合、Al23を多量に含む酸化物となり易い。そのため、出来るだけAlは少ない方が望ましく、0.010%未満が望ましい。また、脱酸工程にてAlを投入することなくその他の脱酸合金により脱酸を行っても、スクラップといった原材料やスラグおよび炉材からAlが混入する場合がある。Alが混入したとしても、脱酸合金にAlを使用しなければ、Alで0.008%未満は容易に達成することができる。かつ、本発明の請求項2の手段のとおり、SiO2を30%以上とした酸化物系非金属介在物の組成を容易に得ることができる。一方でAlの混入を防止するために、原材料や炉材質を厳選した場合には、製造原価の高騰を招く。
本発明の請求項2の手段において、最大介在物径を有する酸化物系非金属介在物あるいは15μm以上の介在物径を有する全ての酸化物系非金属介在物の組成がSiO2を30%以上とする理由
酸化物系非金属介在物組成のうち、SiO2が30%未満であれば、母相と酸化物系非金属介在物の界面に空洞が生成し、転がりにおける短寿命はく離を招き易くなる。特に、Al23やCaOが増えれば、増えるほど短寿命はく離が顕著になる。さらに、鋼中にAlを含有する場合には、たとえ僅かな含有量であっても、Al23の標準自由エネルギーが他の酸化物に比べて低いため、Al23系酸化物の生成は不可避である。しかしながら、Alの含有量が本発明の範囲内であれば、生成するAl23系酸化物は小さい。また、その大きさが20μm以下であれば、従来から知られているように転がり疲労に対する有害度は小さい。
本発明の請求項3の手段において、鋼中に存在する酸化物系非金属介在物のうち、検鏡面積3,000mm2中に存在する最大介在物径が70μm以下とする理由
鋼中にAl23、CaO−Al23やMgO−Al23といったAl23系の非金属介在物が主体である鋼であれば、20μm以上の大型の酸化物系非金属介在物を極めて少なくすることが重要であるが、15μm以上の介在物径を有する酸化物系非金属介在物の組成がSiO2が30%以上であれば、母相と酸化物系非金属介在物の界面に空洞が生成しないため、転がりにおける短寿命はく離を抑制することができる。ただし、それでも最大介在物径が70μmを超える場合には、短寿命はく離を招きかねない。
溶鋼を精錬する際にAl以外でかつSiを含有する脱酸剤によって脱酸を行う理由は以上の手段に述べた理由のとおりである。しかしながら、Alを添加することなく脱酸した場合、介在物中における低級酸化物であるFeOやMnOの濃度が高くなるので、溶鋼中の酸素ポテンシャルが高くなり、かつ、酸素量は低減し難い(特許文献4の段落0005を参照。)。
そこで、溶鋼を精錬する際に溶鋼中の溶存酸素量が30ppm以下となった時点で、溶鋼中のAlが0.010%未満を満足するAl量を含有する脱酸剤により脱酸することに着目した。
仮に、溶鋼中の溶存酸素量が30ppmを超えたままで、溶鋼中のAlが0.010%未満を満足するAl量を含有する脱酸剤により脱酸すると、酸素低減効果は小さい。一方、溶鋼中のAlが0.010%以上のAl量を含有する脱酸剤により脱酸すると、溶鋼中に存在するSiO2がAl23系介在物に改質されてしまうため、狙いとする介在物が得られない。
そこで溶鋼中の溶存酸素量が30ppm以下となった時点で、溶鋼中のAlが0.010%未満を満足するAl量を含有する脱酸剤により脱酸すると、溶鋼中の溶存酸素とAlが結びつき、Al23系介在物が生成する程度であるため、酸素量は、請求項に記載の狙いの量まで下げることが可能であるとともに、生成するAl23系介在物は微小な介在物として存在するため、転がり疲労寿命に影響を及ぼす介在物はSiO2となる。
本願発明の鋼の製造方法は、上記の手段とすることで、製鋼の溶解時に酸化物系非金属介在物の組成を制御することにより得られ、鋼の表面硬さを58HRC以上として使用することができ、転がり疲労寿命に優れ、かつ短寿命はく離が抑制されているなど、極めて優れた機械用部品用の鋼を製造することができる。
本発明を実施するための最良の形態について、以下の実施条件と得られた効果について具体的に説明する。表1に示す鋼の成分組成を有する供試材を溶解炉により溶製した。次いで、溶製した鋼のうち、供試材A〜Gについては、取鍋精錬工程でFe−Si合金とFe−Mn合金を脱酸剤として添加して脱酸を開始した。次に、溶存酸素量が30ppm以下となった時点で溶鋼中のAl成分量を確認した上で、0.010%未満を満足する量の金属AlあるいはAl合金を脱酸剤として、添加し脱酸を継続した。さらに脱ガス処理を行って鋳造し、得られた鋼材を熱間加工を施してφ65材とした。
供試材H〜Iについては、取鍋精錬工程でFe−Si合金とFe−Mn合金を脱酸剤として添加して脱酸を開始した。さらに脱ガス処理を行って鋳造し、熱間加工を施してφ65材とした。供試材J〜Kについては、取鍋精錬工程でFe−Si合金とFe−Mn合金を脱酸剤として添加して脱酸を開始した。溶存酸素量が30ppm以下となった時点で溶鋼中のAl成分量を確認した上で、0.010%を超える量の金属AlあるいはAl合金を脱酸剤として、添加し脱酸を継続した。さらに脱ガス処理を行い鋳造し、得られた鋼材を熱間加工を施してφ65材とした。
Figure 0005241185
本発明が適用可能な鋼の製造方法は、高周波焼入れ、ズブ焼入れ、ベイナイト焼入れにより58HRC以上の硬さが得られる鋼の製造方法である。本発明の方法による鋼の供試材は、上記の各種の焼入れ方法を適用する頻度の高い鋼である、JIS G 4805の成分を満足する鋼、その改良(例えば高Cr化、高Si化)した鋼、JIS G 4051の成分を満足する鋼のうちC≧0.42%を満足する鋼、および、その改良(例えば高Cr化)した鋼であり、したがって、これらについて実施した。
供試材G以外の鋼材は、800℃にて球状化焼鈍を施し、鋼材の長手方向に対して垂直にφ60mm×φ20mm×5.8mm径の円盤からなる試験片を作製した。この試験片を835℃で20分保持した後、油冷により焼入れし、次いで170℃で90分の焼戻し処理を行い、所望の58HRC以上の硬さを得た後、表面研磨を行ってスラスト型転がり疲労試験を行った。供試材Gについては、750℃にて球状化焼鈍を施し、鋼材の長手方向に対して垂直にφ60mm×φ20mm×5.8mm径の円盤からなる試験片を作製した。この試験片を高周波焼入れし、150℃で60分の焼戻し処理を行い、所望の58HRC以上の硬さを得た後、表面研磨を行ってスラスト型転がり疲労試験を行った。以上のスラスト型転がり疲労試験は最大ヘルツ応力Pmaxが5292MPaで行った。
さらに、各供試材における酸化物系介在物径と組成評価について、熱間加工を施して、スラスト型転がり疲労試験片と同様な球状化焼鈍を施した後、供試材の直径Dの1/4D部から圧延方向と平行な面より10mm×10mmのミクロ試料を30個切り出した。これらのミクロ試料を上記と同様な焼入・焼戻し処理を行った後に、試料の測定面を研磨して、各100mm2中に存在する介在物のうち、(縦×横)1/2で15μm以上を有する介在物の大きさをそれぞれ測定し、3,000mm2中に存在する最大介在物径を評価した。さらに、エネルギー分散型蛍光X線分析装置により介在物組成を定量した。
表1において、供試材のA〜Gは本発明の方法の構成要件を満足する鋼である。質量割合で、Al含有量は最高でも供試材Aの0.009%である。O含有量は最高でも供試材Bの20ppmである。比較例である供試材H〜Kのうち、表1の備考に記載のように、供試材Hと供試材Iは脱酸剤として金属AlあるいはAl合金を添加しなかったため、O含有量が本発明の範囲外である。供試材Jと供試材Kは脱酸時に金属AlあるいはAl合金を鋼中Al量が0.010%を超えるほど添加したため、Al含有量が本発明方法による鋼よりも多く、これらのものは本発明の方法の範囲外の方法のものである。
これらの表1に示す各供試材からなる各試験片について、3,000mm2 中に存在する最大介在物径と、15μm以上を有する酸化物系非金属介在物の主要物であるSiO2、Al23、CaO+MnO、MgOの各平均組成、および、これらの15μm以上である酸化物系非金属介在物のなかで、最もSiO2の構成量が少ない試験片の酸化物系非金属介在物のSiO2量について、それぞれ表2に最低SiO2量として示す。
Figure 0005241185
表2において、供試材A〜Gは本発明の請求項2および請求項3の方法を満足する。一方、15μm以上を有する酸化物系非金属介在物のうちで、最もSiO2の構成量が少ない酸化物系非金属介在物のSiO2 量については、供試材A〜Gは、表1で本発明の方法における鋼の成分範囲を満足するものである。さらに、最もSiO2の構成量が少ない酸化物系非金属介在物のSiO2量は、最低のもので供試材Aの20%である。
さらに、上記における焼入・焼戻し後の表面硬さとスラスト型転がり疲労試験を行った各供試材における10枚の試験片のうち、1×107サイクル未満ではく離した10枚中の枚数およびL10寿命を表3に示す。
Figure 0005241185
表3において、本発明の方法における鋼の構成を満足する供試材のA〜Gは、表面硬さは61.6HRC以上で、1×107サイクル未満で、はく離した試験片は10枚中で0枚であり、かつ、L10寿命が最低のものでも、供試材Gの10.9×106サイクル以上であった。これに対し、本発明の方法の鋼以外のものである供試材H〜Kは、1×107サイクル未満で、はく離した試験片は供試材Hでは10枚中1枚であり、供試材Iおよび供試材Jでは10枚中で2枚であり、供試材Kでは10枚中で3枚であった。さらに、L10 寿命は最大のもので9.2×106サイクルであり、本発明の方法の鋼に比し劣っていた。

Claims (3)

  1. アーク溶解炉または転炉にて製造された溶鋼を取鍋精錬炉にて精錬し、脱ガスを行った後、鋳造して鋳塊を製造する鋼の製造工程において、機械部品に使用する際の鋼の表面硬さが58HRC以上であり、かつ、質量割合で、0.016%以下(ただし、0を含まない)のSを含有し、Cが0.42%以上、Oが20ppm以下、Alが0.010%未満を満足する機械構造用鋼の製造方法であって、溶鋼を精錬する際にAl以外でかつSiを含有する脱酸剤によって脱酸を行い、次いで溶鋼中の溶存酸素量が30ppm以下となった時点で、溶鋼中のAlが0.010%未満を満足するAl量を含有する脱酸剤により脱酸することを特徴とする転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼の製造方法。
  2. 請求項1に記載の鋼の製造方法において、鋳造または造塊後の鋼中に存在する検鏡面積3,000mm2中に存在する下記の式で示す最大介在物径を有する酸化物系非金属介在物および15μm以上の介在物径を有する全ての酸化物系非金属介在物の組成が質量割合でSiO2を30%以上に制御することを特徴とする転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼の製造方法。
    最大介在物径=(縦×横)1/2
  3. 鋼中に存在する酸化物系非金属介在物の内、検鏡面積3,000mm2中に存在する最大介在物径が70μm以下であることを特徴とする請求項2記載の転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼の製造方法。
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