JP2001341728A - 保冷パッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライアイスや冷凍材を安定して収容し、十
分な保冷効果を有し、収容部に保冷材を詰め込むスペー
スを確保できる保冷パッケージを提供することを目的と
する。 【解決手段】 概略長方形状の板紙、紙、ミニ段ボール
あるいは他の薄板形状素材に、四角形の底パネルと、前
記底パネルの前後に四角形の前パネル、四角形の後パネ
ルを連ね、底パネルの左右に四角形の側面パネルをそれ
ぞれ連ね、後パネルの上辺に前記底パネルと同一形状の
蓋パネルを連ね、後パネルおよび／または前パネルの外
側辺に糊代を連ね、側面パネルの上辺および／または下
辺に折り曲げパネルを連ね、前記糊代と折り曲げパネル
とは底パネルの角から外側斜状に延びる斜状折り曲げ線
により区画し、側面パネルの外辺に延長パネルを連ね、
延長パネルの先端を先端糊代に形成し、糊代内面と後パ
ネルおよび／または前パネル内面とを接着し、延長パネ
ルを折り曲げ、先端糊代外面と、底パネル内面とを接着
して冷凍剤収容部を収容空間に区画して設けた保冷パッ
ケージとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、保冷パッケージに
関し、特に、洋菓子などを収容する保冷パッケージにつ
いてのものである。

【０００２】

【従来の技術】夏場では、生の原材料を使用している洋
菓子などの持ち帰り用のパッケージには、保冷剤として
ドライアイスや冷凍材を入れることがある。ドライアイ
スや冷凍材はパッケージと洋菓子の隙間に詰め込まれて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ドライアイスや冷凍材
は、パッケージと洋菓子の隙間に詰め込まれているが、
ドライアイスや冷凍材の安定性や保冷効果の面から改善
すべき点が残されている。パッケージの収容部に冷凍材
を詰め込むスペースが必要であり、そのスペースの安定
を保つためパッケージの本体に貼られることが必要であ
り、さらに、貼りの作業が貼り機で自動的に処理される
ことも必要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、ドライアイスや冷凍材を安定して収容
し、十分な保冷効果を有し、収容部に冷凍材を詰め込む
スペースを確保すべく、概略長方形状の板紙、紙、ミニ
段ボールあるいは他の薄板形状素材に、四角形の底パネ
ルと、前記底パネルの前後に四角形の前パネル、四角形
の後パネルを連ね、底パネルの左右に四角形の側面パネ
ルをそれぞれ連ね、後パネルの上辺に前記底パネルと同
一形状の蓋パネルを連ね、後パネルおよび／または前パ
ネルの外側辺に糊代を連ね、側面パネルの上辺および／
または下辺に折り曲げパネルを連ね、前記糊代と折り曲
げパネルとは底パネルの角から外側斜状に延びる斜状折
り曲げ線により区画し、側面パネルの外辺に延長パネル
を連ね、延長パネルの先端を先端糊代に形成し、糊代内
面と後パネルおよび／または前パネル内面とを接着し、
延長パネルを折り曲げ、先端糊代外面と、底パネル内面
とを接着して冷凍剤収容部を収容空間に区画して設けた
保冷パッケージとした。

【０００５】また、本発明は、パッケージの収容部に保
冷材を詰め込むスペースの安定を保ち、貼り作業が貼り
機で行えるようにすべく、糊代内面と後パネルおよび／
または前パネル内面とを接着し、先端糊代外面と底パネ
ル内面とを接着するようにした保冷パッケージとした。

【０００６】さらに、本発明は、店頭での洋菓子の詰め
作業に支障をきたさないようにすべく、折り曲げパネル
の糊代寄り部に突出部を設けて、側面パネルを起立させ
た際、突出部を側面パネル内面に当接させて側面パネル
の倒れ込みを防止するようにした。

【０００７】

【発明の実施の態様】本発明を添付する図面に示す具体
的実施例に基づいて、以下詳細に説明する。

【０００８】図１に保冷パッケージの展開図を示す。板
紙に替えて紙、ミニ段ボールあるいは他の薄板状素材で
も実施できることは言うまでもない。

【０００９】概略長方形状の板紙に、四角形の底板パネ
ル１と、底板パネル１の前後に四角形の前パネル２、四
角形の後パネル３を折り曲げ線４・５を介在させて連ね
る。

【００１０】前記底パネル１の左辺、右辺に折り曲げ線
６・７を介在させて四角形の側面パネル８・９をそれぞ
れ連ねる。

【００１１】後パネル３の上辺に折り曲げ線１０を介在
させて底パネル１と同一形状の蓋パネル１１を連ねる。

【００１２】後パネル３の外側辺に折り曲げ線１２・１
３を介在させて糊代１４・１５を連ねる。

【００１３】側面パネル８・９の上辺に折り曲げ線１６
・１７を介在させて折り曲げパネル１８・１９を連ね
る。

【００１４】糊代１４・１５と折り曲げパネル１８・１
９とは、底パネル１の角２０・２１から外側斜状に延び
る斜状折り曲げ線２２・２３により区画する。

【００１５】側面パネル８の外辺に折り曲げ線２４を介
在させて延長パネル２５を設ける。延長パネル２５には
折り曲げ線２４寄りに四角状に開口した窓孔２６を設
け、延長パネル２５の先端寄りにコ字状の切れ込み２７
を刻設し、切れ込み２７より先端を先端糊代２８とす
る。符号２９、３０は折り曲げ線である。

【００１６】側面パネル９の外辺に折り曲げ線３１を介
在させてダストフラップ３２を連ねる。

【００１７】前パネル２下辺の折り曲げ線３３の中央に
切れ込み３４を刻設する。折り曲げ線３３には縁片４５
を連ねる。

【００１８】蓋パネル１１の上辺の中央には前記切れ込
み３４に対向する箇所に折り曲げ線３５を介在させて差
込片３６を連ねる。

【００１９】側面パネル８・９の下辺には折り曲げ線３
９・４０を介在させて折りパネル４１・４２を連ねる。
符号４３・４４は切れ込みである。

【００２０】糊代１４・１５と折り曲げパネル１８・１
９は、後パネル３と側面パネル８・９との間に設けた例
について述べているが、前パネル２と側面パネル８・９
との間、あるいは両者共に設けてもよい。

【００２１】また、延長パネル２５は側面パネル８に連
ねた例について述べているが、側面パネル９のみに設け
る場合、側面パネル８・９の両者に設けることもでき
る。

【００２２】さらに、蓋パネル１１は後パネル３に連ね
た例について述べているが、前パネル２に連ねることも
できる。

【００２３】次に、この展開図に示す保冷パッケージの
組立てについて述べる。

【００２４】図２に示すように、延長パネル２５を折り
曲げ線２９で内面が側面パネル８内に当接するように折
り畳む。ここで、斜線で示すように、先端糊代２８外
面、糊代１４・１５内面に糊付けを行う。

【００２５】次に、図３に示すように、折り曲げ線６・
７および折り曲げ線１２・１３で折り畳んで、先端糊代
２８外面を底パネル１の折り曲げ線６近傍の内面に接着
し、糊代１４・１５内面を後パネル３の折り曲げ線１２
・１３の近傍内面に接着する。

【００２６】続いて、側面パネル８・９を起立させる
と、図４に示す状態となる。折り曲げパネル１８・１９
の概略直角三角形状の斜辺先端に円弧状の突出部３７・
３８を形成している。この突出部３７・３８が後パネル
３の内面に当接し、後パネル３の倒れ込みを防止する。

【００２７】折りパネル４１・４２を折り曲げ線３９・
４０で折り曲げ、前パネル２および後パネル３を折り曲
げると、図５に示す状態となる。

【００２８】次に、ダストフラップ３２を折り曲げ線３
１で折り曲げ、縁片４３を折り曲げ線３１で折り曲げ、
蓋パネル１１を折り曲げ線１０で折り曲げて開口を覆わ
せ、差し込み片３６を折り曲げ線３５で折り曲げて、切
れ込み３４に差し込むと図６に示す状態となる。

【００２９】

【発明の効果】本発明は、上述のように、概略長方形状
の板紙、紙、ミニ段ボールあるいは他の薄板形状素材
に、四角形の底パネルと、前記底パネルの前後に四角形
の前パネル、四角形の後パネルを連ね、底パネルの左右
に四角形の側面パネルをそれぞれ連ね、後パネルの上辺
に前記底パネルと同一形状の蓋パネルを連ね、後パネル
および／または前パネルの外側辺に糊代を連ね、側面パ
ネルの上辺および／または下辺に折り曲げパネルを連
ね、前記糊代と折り曲げパネルとは底パネルの角から外
側斜状に延びる斜状折り曲げ線により区画し、側面パネ
ルの外辺に延長パネルを連ね、延長パネルの先端を先端
糊代に形成し、糊代内面と後パネルおよび／または前パ
ネル内面とを接着し、延長パネルを折り曲げ、先端糊代
外面と、底パネル内面とを接着して冷凍剤収容部を収容
空間に区画して設けた保冷パッケージであるので、ドラ
イアイスや冷凍材を安定して収容し、十分な保冷効果を
有し、収容部に保冷材を詰め込むスペースを確保でき
る。

【００３０】また、本発明は、糊代内面と後パネルおよ
び／または前パネル内面とを接着し、先端糊代外面と底
パネル内面とを接着するようにしたので、パッケージの
収容部に冷凍材を詰め込むスペースの安定を保ち、貼り
作業が貼り機で行える。

【００３１】さらに、本発明は、折り曲げパネルの糊代
寄り部に突出部を設けて、側面パネルを起立させた際、
突出部を側面パネル内面に当接させて側面パネルの倒れ
込みを防止するようにしたので、店頭での洋菓子などの
詰め作業の作業性を阻害することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の保冷パッケージの具体的一実施例の展
開図である。

【図２】延長パネルを折り畳んだ状態の平面図である。

【図３】側面パネル、糊代、折り曲げパネルを折り畳ん
だ状態の平面図である。

【図４】側面パネルを起立させ突出部が後パネル内面に
当接した状態を示す斜視図である。

【図５】折り曲げパネル、前パネル、後パネルを折り曲
げた状態の斜視図である。

【図６】組立てが完了した状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…底パネル ２…前パネル ３…後パネル ８・９…側面パネル １１…蓋パネル １４・１５…糊代 １８・１９…折り曲げパネル ２０・２１…角 ２２・２３…斜状折り曲げ線 ２５…延長パネル ２８…先端糊代 ３７・３８…突出部

フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E035 AA16 AB02 BB01 BC01 BD05 DA10 3E060 AA03 AB13 AB15 AB17 BA08 BB05 BC02 BC04 CC03 CC17 DA30 EA06 EA13 3E067 AA11 AB16 AC03 BA05A BA20A BB01A BB02A BC06A EA20 EE21 EE29 FA01 FC01 GA02

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 概略長方形状の板紙、紙、ミニ段ボール
   あるいは他の薄板形状素材に、四角形の底パネルと、前
   記底パネルの前後に四角形の前パネル、四角形の後パネ
   ルを連ね、底パネルの左右に四角形の側面パネルをそれ
   ぞれ連ね、後パネルの上辺に前記底パネルと同一形状の
   蓋パネルを連ね、後パネルおよび／または前パネルの外
   側辺に糊代を連ね、側面パネルの上辺および／または下
   辺に折り曲げパネルを連ね、前記糊代と折り曲げパネル
   とは底パネルの角から外側斜状に延びる斜状折り曲げ線
   により区画し、側面パネルの外辺に延長パネルを連ね、
   延長パネルの先端を先端糊代に形成し、糊代内面と後パ
   ネルおよび／または前パネル内面とを接着し、延長パネ
   ルを折り曲げ、先端糊代外面と、底パネル内面とを接着
   して冷凍剤収容部を収容空間に区画して設けたことを特
   徴とする保冷パッケージ。
2. 【請求項２】 糊代内面と後パネルおよび／または前パ
   ネル内面とを接着し、先端糊代外面と底パネル内面とを
   接着するようにしたことを特徴とする請求項１記載の保
   冷パッケージ。
3. 【請求項３】 折り曲げパネルの糊代寄り部に突出部を
   設けて、側面パネルを起立させた際、突出部を側面パネ
   ル内面に当接させて側面パネルの倒れ込みを防止するよ
   うにしたことを特徴とする請求項１記載の保冷パッケー
   ジ。