JP2001341140A - 発泡樹脂成形品及びその成形型 - Google Patents

発泡樹脂成形品及びその成形型

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮の縦壁部領域と開放部領域との境界部か
ら液状発泡樹脂原料が漏れ出ないようにしてバリ取り作
業をなくし、発泡樹脂成形品の生産性を向上させる。 【解決手段】 基材3のパッド成形部分である凹部13
の縦壁部9に対応する表皮15の縦壁部領域と、凹部1
3の開放部11に対応する表皮15の開放部領域との境
界部に両領域に亘って連続するシール部23をパッド5
の発泡層17側へ没入するように表皮15の折曲部15
a先端側に設け、シール部23の裏面を基材表面部7に
当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、成形品表面にパ
ッドが部分的に設けられている発泡樹脂成形品及びその
成形型の改良に関し、特に製造時におけるパッド成形箇
所からの原料漏れ対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡樹脂成形品として、例えば特開平8
−174576号公報に開示されているように、パネル
表面にパッドを部分的に有する自動車用インストルメン
トパネルがある。上記パッドは発泡層を表皮で一体的に
覆って構成され、ソフト感を出している。
【0003】上記インストルメントパネルは、下型に表
皮をセットするとともに上型に基材をセットし、上型と
下型との型閉じ状態で、上記表皮と基材との間の空間に
液状発泡樹脂原料を注入することで、基材の表面に部分
的にパッドが一体成形されて構成される。
【0004】このようなパッド付きインストルメントパ
ネルを製造する場合、パッド成形箇所から原料漏れしな
いように何らかの対策を講ずる必要があり、上記の公報
例では、基材とパッドとの境界部分において、表皮の周
縁部を基材の縦壁部に接触させ、パッドの発泡層を成形
する際の発泡圧で上記表皮を基材の縦壁部に押し付ける
ことにより、液状発泡樹脂原料が漏れないようにしてい
る。さらに、表皮の周縁部に凹条溝を形成し、万が一、
成形時に液状発泡樹脂原料が表皮の周縁部と基材の縦壁
部との間に浸入した場合、この浸入した液状発泡樹脂原
料を上記凹条溝に収容して外部に漏れ出ないようにして
いる。
【0005】図10及び図11はインストルメントパネ
ルにおいてパッド成形箇所の一般的な従来例の構造を示
す。図10及び図11に示すように、この従来例では、
インストルメントパネル101の基材103のパッド成
形部分には、基材表面部105、縦壁部107及び該縦
壁部107を有しない開放部109からなる凹部111
が成形されている。
【0006】一方、パッド113は、表皮115と、該
表皮115と上記凹部111の基材表面部105との間
に液状発泡樹脂原料が硬化して成形された発泡層117
とからなり、このパッド113が上記凹部111に一体
成形されてインストルメントパネル101が製造され
る。
【0007】このインストルメントパネル101では、
図10(a)及び図10(b)に示すように、上記表皮
115の周縁部は、全周に亘って上記発泡層117側へ
折り曲げられた折曲部115aを有し、該折曲部115
aのうち上記凹部111の縦壁部107に対応する縦壁
部領域119は、上記発泡層117外周を包囲して縦壁
部107に当接している(図10(a)、図11(a)
及び図11(b)参照)。また、上記折曲部115aの
うち凹部111の縦壁部107に対応する縦壁部領域1
19には、上記公報例において説明した原料漏れ防止用
の凹条溝115bが形成されている(図10(a)及び
図11(b)参照)。一方、上記折曲部115aのうち
上記凹部111の開放部109に対応する開放部領域1
21は、上記発泡層117外周を包囲し、かつ折曲部1
15a先端が反発泡層117側に折り曲げられて上記基
材表面部105に当接して延設部115cを構成してい
る(図10(b)、図11(a)及び図11(b)参
照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基材103
の表面に部分的にパッド113が一体成形されたインス
トルメントパネル101では、上述の如く凹条溝115
bにより原料漏れ対策をしていても、成形時に縦壁部領
域119と開放部領域121との境界部から外部に液状
発泡樹脂原料が漏れ出てバリとなってパッド113表面
(表皮115)の周縁に付着するおそれがあり、バリ取
り作業が必要で生産性が低下するという問題がある。
【0009】このように、縦壁部領域119と開放部領
域121との境界部から液状発泡樹脂原料が漏れ出るの
は、開放部領域121では表皮115の延設部115c
を下型(図示せず)と基材103とで挟持して原料漏れ
を防止することができるが、縦壁部領域119では縦壁
部107があるため当該箇所には下型は位置しないから
であり、上記延設部115cを押さえる下型と縦壁部1
07との境目、つまり縦壁部領域119と開放部領域1
21との境界部から液状発泡樹脂原料が漏れ出るおそれ
がある。
【0010】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、表皮の縦壁部領域と
開放部領域との境界部から液状発泡樹脂原料が漏れ出な
いようにしてバリ取り作業をなくし、発泡樹脂成形品の
生産性を向上させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、発泡樹脂成形品の表皮の縦壁部領域と
開放部領域との境界部の構造及び当該境界部に対応する
成形型の型構造に工夫を凝らしたことを特徴とする。
【0012】具体的には、この発明は、基材の表面に部
分的にパッドが一体成形された発泡樹脂成形品及びその
成形型を対象とし、請求項1〜5に記載の発明は前者の
発泡樹脂成形品に関するものであり、請求項6に記載の
発明の後者の成形型に関するものであり、それぞれ次の
ような解決手段を講じた。
【0013】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
基材のパッド成形部分には、基材表面部、縦壁部及び該
縦壁部を有しない開放部からなる凹部が設けられ、一
方、上記パッドは、表皮と、該表皮と上記凹部の基材表
面部との間に液状発泡樹脂原料が硬化して成形された発
泡層とからなり、上記表皮の周縁部は、全周に亘って上
記発泡層側へ折り曲げられた折曲部を有し、該折曲部の
うち上記凹部の縦壁部に対応する縦壁部領域は、上記発
泡層外周を包囲して縦壁部に当接するとともに、上記折
曲部のうち上記凹部の開放部に対応する開放部領域は、
上記発泡層外周を包囲し、かつ折曲部先端が反発泡層側
に折り曲げられて上記基材表面部に当接して延設部を構
成し、上記縦壁部領域と開放部領域との境界部には、両
領域に亘って連続するシール部が上記発泡層側へ没入す
るように上記折曲部先端側に設けられ、該シール部の裏
面は上記基材表面部に当接していることを特徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、パッドを構成する表皮の縦壁部領域と開放部領域
との境界部からの原料漏れが、両領域に亘って連続する
シール部により阻止され、成形時に液状発泡樹脂原料が
漏れ出ない。したがって、余分なバリ取り作業が不要で
発泡樹脂成形品の生産性が高まる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、シール部は、パッドの外側に向けて開
放した溝を有する断面略U字状に形成されていることを
特徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、表皮の折曲部の長さが製作誤差によりパッド成形
部分である凹部の深さより長くなっていても、この余分
な長さがシール部の溝の間隔により吸収されて弛み部分
とならず、よって、成形後に型圧から解放されてもパッ
ドは膨出せず正規の形状に成形される。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、シール部の溝は、開放部領域の側方に
取り付けられる取付部材により覆われるようになってい
ることを特徴とする。
【0018】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、開放部領域で開口するシール部の溝が取付部材で
覆い隠されて見えず、見栄えが良くなる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、表皮の折曲部先端は、縦壁部領域にお
いてシール部を除き基材表面部に達することなく途中で
終止していることを特徴とする。
【0020】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、表皮の縦壁部領域において折曲部の長さが製作誤
差により長くなっても、基材表面部との間に余裕がある
ため、表皮の折曲部先端が基材表面部に突き当たって弛
まず、成形後に型圧から解放されてもパッドは膨出せず
正規の形状に成形される。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、表皮は、パウダースラッシュ成形品で
あることを特徴とする。
【0022】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、表皮にアンダーカット部があっても、成形型から
容易に脱型でき、デザインの自由度が増す。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の
いずれか1項に記載の発泡樹脂成形品の成形型であっ
て、上記成形型は上型と下型とを備え、上記上型には、
基材がその裏面側を当接してセットされる基材当接面が
形成され、一方、上記下型には、表皮がその表面側を当
接してセットされる表皮当接面が形成されているととも
に、上記表皮のシール部における断面略U字状の溝に開
放部側から出没自在に係合するスライドコアが設けら
れ、上記上型と下型との型閉じ状態で、かつ上記スライ
ドコアをシール部の溝に係合させた状態で、上記表皮と
上記基材のパッド成形部分を構成する凹部の基材表面部
との間に液状発泡樹脂原料が注入されていることを特徴
とする。
【0024】上記の構成により、請求項6に記載の発明
では、発泡樹脂成形品の成形に際して、表皮のシール部
が成形型のスライドコアで位置決めされて動かず、表皮
の縦壁部領域と開放部領域との境界部におけるシールが
確保される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0026】図3はこの発明の一実施形態に係る発泡樹
脂成形品としての自動車内装品であるインストルメント
パネル1を示す。このインストルメントパネル1は、樹
脂製基材3の表面に部分的に樹脂製パッド5が一体成形
されてなるものであり、本例では、上記パッド5はイン
ストルメントパネル1のアッパーパネルのほぼ全体に亘
って設けられている。パッド5が設けられている領域を
図3に点々を付して表し、点々を付していない部分は基
材3がむき出しになっている領域である。
【0027】図1及び図2は図3のF部分の拡大図であ
り、当該部分は取付部材としてのセンターコンソールS
(図1(b)参照)を取り付ける取付箇所に隣接してい
るところである。このセンターコンソール取付箇所にお
ける上記基材3のパッド成形部分には、基材表面部7、
縦壁部9及び該縦壁部9を有しない開放部11からなる
凹部13が設けられ、この凹部13に上記パッド5が一
体成形されている。
【0028】一方、上記パッド5は、パウダースラッシ
ュ成形により成形されたパウダースラッシュ成形品であ
る樹脂製表皮15と、該表皮15と上記凹部13の基材
表面部7との間に液状発泡樹脂原料が硬化して成形され
た発泡層17とからなる。つまり、インストルメントパ
ネル1は、表皮15を図示しない成形型の下型にセット
する一方、基材3を成形型の上型にセットし、上型と下
型との型閉じ状態で、上記表皮15と基材表面部7との
間の空間に発泡ウレタン等の液状発泡樹脂原料を注入し
て発泡硬化させることで成形される。
【0029】上記表皮15の周縁部は、全周に亘って上
記発泡層17側へ直角に折り曲げられた折曲部15aを
有し、該折曲部15aのうち上記凹部13の縦壁部9に
対応する縦壁部領域19は、上記発泡層17外周を包囲
して縦壁部9に当接している(図1(a)、図1
(c)、図2(a)及び図2(b)参照)。また、上記
折曲部15aのうち凹部13の縦壁部9に対応する縦壁
部領域19には、原料漏れ防止用の凹条溝15bが形成
されている(図1(a)、図1(c)及び図2(b)参
照)。この凹条溝15bは、成形時に液状発泡樹脂原料
が表皮15の周縁部と基材3の縦壁部9との間に浸入し
た場合、この浸入した液状発泡樹脂原料を上記凹条溝1
5bに収容して外部に漏れ出ないようにするためのもの
である。また、この凹条溝15bは、上記の原料漏れ以
外に折曲部15aの剛性を確保する機能と、表皮15と
発泡層17との係合により表皮15の離脱防止機能をも
なすものである。
【0030】また、上記折曲部15aのうち上記凹部1
3の開放部11に対応する開放部領域21は、上記発泡
層17外周を包囲し、かつ折曲部15a先端が反発泡層
17側に折り曲げられて上記基材表面部7に当接して延
設部15cを構成している(図1(b)、図2(a)及
び図2(b)参照)。
【0031】この発明の特徴として、上記縦壁部領域1
9と開放部領域21との境界部には、両領域19,21
に亘って連続するシール部23が上記発泡層17側へ没
入するように上記折曲部15a先端側に設けられ、該シ
ール部23の裏面は上記基材表面部7に当接している
(図1(a)、図1(b)、図2(a)及び図2(b)
参照)。上記シール部23は、パッド5の外側に向けて
開放した溝23aを有する断面略U字状に形成され、表
皮15側から見た平面視で三角形状をしている(図2
(a)参照)。このシール部23の溝23aは、開放部
領域21の側方に取り付けられる取付部材としてのセン
ターコンソールSにより覆い隠されるようになっている
(図1(b)参照)。また、上記表皮15の折曲部15
a先端は、縦壁部領域19においてシール部23を除き
基材表面部7に達することなく途中で終止している(図
1(c)参照)。
【0032】したがって、この実施の形態では、パッド
5を構成する表皮15の縦壁部領域19と開放部領域2
1との境界部に、両領域19,21に亘って連続するシ
ール部23を発泡層17側へ没入するように折曲部15
a先端側に設けていることから、上記縦壁部領域19と
開放部領域21との境界部から液状発泡樹脂原料が漏れ
ようとするのを上記シール部23で阻止することがで
き、成形時に原料漏れをなくすことができる。これによ
り、余分なバリ取り作業をする必要がなくなってインス
トルメントパネル1を効率良く生産性することができ
る。
【0033】また、上記シール部23をパッド5の外側
に向けて開放した溝23aを有する断面略U字状に形成
しているので、表皮15の折曲部15aの長さが製作誤
差によりパッド成形部分である凹部13の深さより長く
なっていても、この余分な長さをシール部23の溝23
aの間隔によって吸収して弛み部分となるのを防止する
ことができ、これにより、成形後に型圧から解放されて
もパッド5の膨出を防止してパッド5を正規の形状に成
形することができる。
【0034】さらに、表皮15の折曲部15a先端を縦
壁部領域19においてシール部23を除き基材表面部7
に達することなく途中で終止させているので、表皮15
の縦壁部領域19において折曲部15aの長さが製作誤
差により長くなっても、基材表面部7との間に余裕があ
るため、表皮15の折曲部15a先端が基材表面部7に
突き当たって弛むのを防止することができ、これによ
り、成形後に型圧から解放されてもパッド5の膨出を防
止してパッド5を正規の形状に成形することができる。
【0035】加えて、表皮15をパウダースラッシュ成
形品で構成しているので、表皮15にアンダーカット部
があっても、成形型から容易に脱型することができてデ
ザインの自由度を増大させることができる。
【0036】さらにまた、シール部23の溝23aを開
放部領域21の側方に取り付けられるセンターコンソー
ルSにより覆っているので、上記開放部領域21で開口
するシール部23の溝23aをセンターコンソールSで
覆い隠して見えないようにして見栄えを向上させること
ができる。
【0037】次に、上述の如きインストルメントパネル
1を製造する成形型25について説明する。
【0038】図4及び図5に示すように、上記成形型2
5は上型27と下型29とを備え、上記上型27には、
基材3がその裏面側を当接してセットされる基材当接面
27aが形成されている。
【0039】一方、上記下型29には、表皮15がその
表面側を当接してセットされる表皮当接面29aが形成
されている。また、上記下型29には、上記基材3のパ
ット成形部分を構成する凹部13の開放部11側に対応
してスライドコア31が配置され、該スライドコア31
は、流体圧シリンダ33のピストンロッド33a先端に
連結されていて、該流体圧シリンダ33の伸縮作動によ
り上記表皮15のシール部23における断面略U字状の
溝23aに上記開放部11側から出没自在に係合するよ
うになっている。
【0040】図6及び図7にも示すように、上記スライ
ドコア31には、直方体形状のブロックの先端側を切り
欠いて段部31aが形成され、この段部31aは、上記
基材3のパッド成形部分を構成する凹部13の開放部1
1側の基材3端部に当接するとともに、上記スライドコ
ア31の先端面31cが上記凹部13の開放部11側の
表皮折曲部15a先端寄りに当接するようになっている
(図4参照)。また、スライドコア31の先端面31c
には、上記切欠部側から延出する三角形状の位置決め片
部31bが形成され、この位置決め片部31bは、平面
視でほぼ同じ形状のシール部23における断面略U字状
の溝23aに嵌入した状態で係合して上記シール部23
を動かないように位置決めするようになっている。
【0041】このように構成された成形型25でインス
トルメントパネル1を製造するには、まず、予め成形さ
れた基材3を上型27にセットするとともに、予め成形
された表皮15を下型29にセットする。その際、予め
スライドコア31を流体圧シリンダ33の伸長作動によ
り基材3の凹部13の内方に進出させておき、表皮15
をセットする際にそのシール部23をスライドコア31
の位置決め片部31bに被せるようにして該位置決め片
部31bをシール部23の溝23aに嵌入して係合させ
る。なお、表皮15を下型29にセットした後、スライ
ドコア31を進出させることで表皮15のシール部23
の溝23aにスライドコア31の位置決め片部31bを
係合させるようにしてもよい。
【0042】次いで、上型27と下型29とを型閉じす
る。この型閉じ状態で、かつ上述の如くスライドコア3
1をシール部23の溝23aに係合させた状態で、上記
表皮15と上記基材3のパット成形部分を構成する凹部
13の基材表面部7との間に液状発泡樹脂原料を注入し
て発泡硬化させて発泡層17を成形する。なお、型開き
状態で、液状発泡樹脂原料を注入してもよい。これによ
り、表皮15と発泡層17とからなるパッド5が基材3
の表面に部分的に一体成形されたインストルメントパネ
ル1が製造される。
【0043】このように、スライドコア31をシール部
23の溝23aに係合させてシール部23を動かないよ
うに位置決めしているので、表皮15の縦壁部領域19
と開放部領域21との境界部において液状発泡樹脂原料
が漏れ出ないようにしてシールを確保することができ
る。
【0044】(変形例)図8及び図9は変形例を示し、
本例では、表皮15の縦壁部領域19と開放部領域21
との境界部が、図9で左上側と左下側の2箇所にあり、
したがって、両領域19,21に亘って連続するシール
部23も上記境界部にそれぞれ設けられている。また、
左上側のシール部23の形状は上記実施の形態と同様に
三角形状をしているが、左下側のシール部23の形状が
矩形状になっているほかは、上記実施の形態と同様に構
成されているので、同一箇所には同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。したがって、この変形例にお
いても、上記実施の形態と同様の作用効果を奏すること
ができるものである。
【0045】なお、上記実施の形態では、発泡樹脂成形
品が自動車の内装品であるインストルメントパネル1で
ある場合を示したが、ドアトリムやその他自動車以外の
内装品にも適用することができるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5に係
る発明によれば、表皮の縦壁部領域と開放部領域との境
界部に両領域に亘って連続するシール部をパッドの発泡
層側へ没入するように表皮の折曲部先端側に設け、上記
シール部の裏面を基材表面部に当接させたので、パッド
を構成する表皮の縦壁部領域と開放部領域との境界部か
らの原料漏れを上記シール部で阻止して余分なバリ取り
作業をなくし、発泡樹脂成形品の生産性を向上させるこ
とができる。
【0047】請求項6に係る発明によれば、発泡樹脂成
形品の成形に際して、成形型のスライドコアを表皮のシ
ール部の溝に出没自在に係合させるようにしたので、シ
ール部をスライドコアで動かないように位置決めしてシ
ールを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は図2(a)のA1−A1線における断
面図、(b)は図2(a)のB1−B1線における断面
図、(c)は図2(a)のC1−C1線における断面図
である。
【図2】(a)は図3のF部拡大図、(b)は(a)の
Y1矢視図である。
【図3】この発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形品と
してのインストルメントパネルの正面図である。
【図4】この発明の一実施形態に係る成形型の縦断面図
である。
【図5】図4のG−G線における断面図である。
【図6】スライドコアの斜視図である。
【図7】図6のX矢視図である。
【図8】(a)は図9のD−D線における断面図、
(b)は図9のE−E線における断面図である。
【図9】変形例の図2(a)相当図である。
【図10】(a)は図11(a)のA2−A2線におけ
る断面図、(b)は図11(a)のB2−B2線におけ
る断面図である。
【図11】(a)は従来例の図2(a)相当図、(b)
は(a)のY2矢視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル(発泡樹脂成形
品) 3 基材 5 パッド 7 基材表面部 9 縦壁部 11 開放部 13 凹部 15 表皮 15a 折曲部 15c 延設部 17 発泡層 19 縦壁部領域 21 開放部領域 23 シール部 23a 溝 25 成形型 27 上型 27a 基材当接面 29 下型 29a 表皮当接面 31 スライドコア S センターコンソール(取付部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:30 B29L 31:30 Fターム(参考) 3D044 BA11 BB01 BC03 4F202 AD05 AD35 AG20 AH25 AM33 CA01 CB01 CB12 CB20 CK54 CK86 CQ07 4F204 AD05 AD35 AG20 AH25 AM33 EA01 EB01 EB12 EB13 EK21 EK24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に部分的にパッドが一体成形
    された発泡樹脂成形品であって、 上記基材のパッド成形部分には、基材表面部、縦壁部及
    び該縦壁部を有しない開放部からなる凹部が設けられ、 一方、上記パッドは、表皮と、該表皮と上記凹部の基材
    表面部との間に液状発泡樹脂原料が硬化して成形された
    発泡層とからなり、 上記表皮の周縁部は、全周に亘って上記発泡層側へ折り
    曲げられた折曲部を有し、 該折曲部のうち上記凹部の縦壁部に対応する縦壁部領域
    は、上記発泡層外周を包囲して縦壁部に当接するととも
    に、上記折曲部のうち上記凹部の開放部に対応する開放
    部領域は、上記発泡層外周を包囲し、かつ折曲部先端が
    反発泡層側に折り曲げられて上記基材表面部に当接して
    延設部を構成し、 上記縦壁部領域と開放部領域との境界部には、両領域に
    亘って連続するシール部が上記発泡層側へ没入するよう
    に上記折曲部先端側に設けられ、該シール部の裏面は上
    記基材表面部に当接していることを特徴とする発泡樹脂
    成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発泡樹脂成形品におい
    て、 シール部は、パッドの外側に向けて開放した溝を有する
    断面略U字状に形成されていることを特徴とする発泡樹
    脂成形品。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発泡樹脂成形品におい
    て、 シール部の溝は、開放部領域の側方に取り付けられる取
    付部材により覆われるようになっていることを特徴とす
    る発泡樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発泡樹脂成形品におい
    て、 表皮の折曲部先端は、縦壁部領域においてシール部を除
    き基材表面部に達することなく途中で終止していること
    を特徴とする発泡樹脂成形品。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発泡樹脂成形品におい
    て、 表皮は、パウダースラッシュ成形品であることを特徴と
    する発泡樹脂成形品。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか1項に記載の発
    泡樹脂成形品の成形型であって、 上記成形型は上型と下型とを備え、 上記上型には、基材がその裏面側を当接してセットされ
    る基材当接面が形成され、 一方、上記下型には、表皮がその表面側を当接してセッ
    トされる表皮当接面が形成されているとともに、上記表
    皮のシール部における断面略U字状の溝に開放部側から
    出没自在に係合するスライドコアが設けられ、 上記上型と下型との型閉じ状態で、かつ上記スライドコ
    アをシール部の溝に係合させた状態で、上記表皮と上記
    基材のパッド成形部分を構成する凹部の基材表面部との
    間に液状発泡樹脂原料が注入されていることを特徴とす
    る発泡樹脂成形品の成形型。
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JP2010184366A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Kasai Kogyo Co Ltd 二色成形品の成形方法並びにその成形金型

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