JP2001337837A - プログラム編集装置及びプログラム編集方法 - Google Patents

プログラム編集装置及びプログラム編集方法

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JP2001337837A JP2000153711A JP2000153711A JP2001337837A JP 2001337837 A JP2001337837 A JP 2001337837A JP 2000153711 A JP2000153711 A JP 2000153711A JP 2000153711 A JP2000153711 A JP 2000153711A JP 2001337837 A JP2001337837 A JP 2001337837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の実行ユニットで同時に実行させるアセ
ンブラプログラムに記述された命令の編集作業を容易に
行える編集装置及び編集方法を提供する。 【解決手段】 命令記述分割手段13はアセンブラプロ
グラムを各実行ユニットで実行される実行ユニット毎命
令記述に分割する。命令記述出力手段14は分割した画
面に実行ユニット毎命令記述を互いに対応させて表示す
る。命令記述編集手段15は一の実行ユニット毎命令記
述の編集を行い、編集中の実行ユニット毎命令記述の命
令と同時に実行される他の実行ユニットの命令同士を対
応させて表示することを、命令記述出力手段14に指示
する。レジスタ割り当て手段16は任意のレジスタ名で
記述した部分に適切なレジスタを割り当る。データ領域
記述出力手段17はアセンブラプログラム中のデータ領
域記述部分を視覚的に表示する。データ領域編集手段1
8はデータ領域を変更し、変更が正当であるかの確認を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたアセン
ブラプログラムを入力装置から入力されたオペレータの
指示ならびに入力されたファイルの記述により変換し、
表示装置の表示画面の表示及び出力装置によりファイル
への出力を行うアセンブラプログラム編集方法及びアセ
ンブラプログラム編集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来のアセンブラプログラム
編集装置を備えたアセンブラプログラム変換編集システ
ムのブロック図の一例である。このアセンブラプログラ
ム変換編集システムは、キーボード3とマウス4と、デ
ィスプレイ5と、ファイル記録装置2と、アセンブラプ
ログラム編集装置100とを備えており、アセンブラプ
ログラム編集装置100は、メモリ101と、ファイル
編集手段102、ファイル入出力手段103とを備え
る。
【0003】ファイル記録装置2は、アセンブラプログ
ラムを記述したファイルを記憶する。アセンブラプログ
ラム編集措置100は、ファイル記録装置2に記憶され
たアセンブラプログラムを編集するとともに、編集され
たアセンブラプログラムをファイル記録装置2へ格納す
る。
【0004】この従来のアセンブラプログラム編集装置
システムの動作の一例を図23に示す。アセンブラプロ
グラムは、オペレータがキーボードを操作し、ファイル
記録装置2中に記憶されているファイル名を指定してフ
ァイル入出力手段103によって読み出し、メモリ10
1に格納される(S110)。オペレータは、キーボー
ド3、マウス4を操作することによりファイル編集手段
102に指示を与える。
【0005】ファイル編集手段102は、この指示に従
ってアセンブラプログラムを編集する。メモリ中のアセ
ンブラプログラムの命令記述部分については、命令の追
加、削除やレジスタ名の指定、変更などの修正を行う。
データ領域記述部分に関しては、データ名の追加その名
前に対応するデータ領域の位置、サイズの指定、データ
名削除及びデータ領域位置、サイズの変更などを行う
(S111)。
【0006】編集終了後、オペレータは、キーボードを
操作することによりファイル記録装置2中に記憶される
ファイル名を指定する。ファイル入出力手段103は、
修正を行ったメモリ中のアセンブラプログラムを、指定
されたファイル名のファイルとしてファイル記録装置2
に出力する(S112)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、アセン
ブラプログラムの命令記述に対して直接修正を行うと実
行ユニット間の命令実行の対応が判明しずらいというこ
とや、本来修正を行う必要のある実行ユニット以外の実
行ユニットの命令記述部分を誤って編集したり、また、
正しく変更したことを確認するのに多くの時間を要する
いう問題を有していた。
【0008】また、レジスタ名を直接使用すると実行す
る命令の意味が分かりにくく、必要以上にレジスタを使
用したり、使用レジスタを減らしたつもりが誤ったレジ
スタを指定したり、また、正しい割り当てになっている
ことを検証するのに多くの時間を要するという問題を有
していた。
【0009】また、データ領域記述の部分の編集を直接
行うと、誤った位置に配置したり、その位置の移動の正
当性を確認するのに多くの時間を要するという問題を有
していた。
【0010】本発明は、以上の課題を解決するために行
われたものであり、アセンブラプログラムの命令記述の
編集を容易に効率よくするアセンブラプログラム編集装
置及び編集方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプログラ
ム編集装置は、プログラムを表示する表示装置と、利用
者からの入力を受け付ける入力装置とに接続されたプロ
グラム編集装置において、命令を実行する複数の実行ユ
ニットを備えるプロセッサで実行させるプログラムであ
って、複数の実行ユニットそれぞれで同時に実行させる
命令同士を対応づけて記述したプログラムをプログラム
ファイルとして記憶するメモリと、上記メモリからプロ
グラムファイルを読み込み、読み込んだプログラムファ
イルに記述されたプログラムを複数の実行ユニットそれ
ぞれで実行させる命令に分割し、分割した命令を実行す
る複数の実行ユニット毎に分類し、分類した命令をプロ
グラムとして記述して複数の実行ユニット毎命令記述を
生成し、生成した複数の実行ユニット毎命令記述を上記
メモリへ格納する命令記述分割部と、上記複数の実行ユ
ニット毎命令記述を上記メモリから読み込み、複数の表
示領域を備える画面を生成し、生成した画面に備えられ
る複数の表示領域それぞれを複数の実行ユニットそれぞ
れに割り当て、割り当てた表示領域へ読み込んだ複数の
実行ユニット毎命令記述それぞれに記述された命令を、
複数の実行ユニットそれぞれで同時に実行させる命令同
士と対応づけて配置し、上記画面を上記表示装置へ出力
する命令記述出力部と、上記メモリから複数の実行ユニ
ット毎命令記述を読み込み、上記入力装置を介して一の
表示領域に配置された実行ユニット毎命令記述を指定す
る情報を入力し、入力した情報に基づいて、複数の実行
ユニット毎命令記述から一の実行ユニット毎命令記述を
選択し、選択した実行ユニット毎命令記述を編集し、編
集した実行ユニット毎命令記述を用いて上記メモリに記
憶された実行ユニット毎命令記述を更新すると伴に、編
集した実行ユニット毎命令記述と上記実行ユニット毎命
令記述を上記表示装置へ再出力する要求とを上記命令記
述出力部へ出力する命令記述編集部と、上記メモリに記
憶された複数の実行ユニット毎命令記述を読み込み、読
み込んだ複数の実行ユニット毎命令記述を一つのプログ
ラムとして合成し、合成したプログラムをプログラムフ
ァイルとして生成し、生成したプログラムファイルを用
いて上記メモリに記憶されたプログラムファイルを更新
する命令記述合成部とを備えたことを特徴とする。
【0012】上記命令記述編集部は、複数の実行ユニッ
ト毎命令記述のうち、一の実行ユニット毎命令記述を編
集することによって、一の実行ユニット毎命令記述に記
述されたプログラムの命令の数が変更になった場合、上
記命令記述出力部へ複数の実行ユニット毎命令記述に記
述された命令を、複数の実行ユニットそれぞれで同時に
実行させる命令同士と対応づけて配置して上記表示装置
へ出力することを指示し、上記命令記述出力部は、上記
命令記述編集部からの指示を入力し、入力した指示に基
づいて、複数の実行ユニット毎命令記述に記述された命
令を、複数の実行ユニットそれぞれで同時に実行させる
命令同士と対応づけて画面へ配置し、配置した画面を上
記表示装置へ出力することを特徴とする。
【0013】上記命令記述編集部は、複数の実行ユニッ
ト毎命令記述のうち、一の実行ユニット毎命令記述へ命
令を追加した場合、一の実行ユニット毎命令記述へ命令
を追加した位置と対応する他の実行ユニット毎命令記述
の位置へ何も実行しない命令を追加することを特徴とす
る。
【0014】上記命令記述編集部は、実行ユニット毎命
令記述の命令を削除する場合、削除する命令を何も実行
しない命令へ変更することを特徴とする。
【0015】上記プロセッサは、複数のレジスタを備
え、上記プログラムは、任意のレジスタ名を用いて記述
され、上記メモリは、さらに、上記プロセッサに備えら
れた複数のレジスタを示すレジスタ名と、上記レジスタ
の使用を制限する制約条件とを指定するレジスタ制約条
件ファイルを記憶し、上記プログラム編集装置は、さら
に、レジスタ制約条件ファイルと複数の実行ユニット命
令記述とを上記メモリから読み込み、読み込んだレジス
タ制約条件ファイルと複数の実行ユニット命令記述に基
づいて、任意のレジスタ名をプロセッサに備えられたレ
ジスタ名に変更するレジスタ割り当て部を備えたことを
特徴とする。
【0016】上記メモリは、さらに、プログラムに記述
された複数のデータ領域それぞれのデータの依存関係を
指定するデータ依存関係ファイルを記憶し、上記プログ
ラム編集装置は、さらに、上記データ依存関係ファイル
と上記複数の実行ユニット毎命令記述とを上記メモリか
ら読み込み、読み込んだ上記データ依存関係ファイルと
上記複数の実行ユニット毎命令記述とに基づいて、上記
複数の実行ユニット毎命令記述に記述された複数のデー
タ領域の依存関係を示す画面を作成し、作成した画面を
上記表示装置へ出力するデータ領域記述出力部を備えた
ことを特徴とする。
【0017】上記プログラム編集装置は、さらに、上記
入力装置を介して上記複数のデータ領域を変更する指示
を入力し、上記メモリからデータ依存関係ファイルを読
み込み、入力した指示と読み込んだデータ依存関係ファ
イルとに基づいて、データ領域を変更するデータ領域編
集部を備えたことを特徴とする。
【0018】この発明に係るプログラム編集装置は、プ
ログラムを表示する表示装置と、利用者からの入力を受
け付ける入力装置とに接続されたプログラム編集装置に
おいて、命令を実行する複数の実行ユニットを備えるプ
ロセッサで実行させるプログラムであって、複数の実行
ユニットそれぞれで同時に実行させる命令同士を対応づ
けて記述したプログラムをプログラムファイルとして記
憶するメモリと、上記メモリからプログラムファイルを
読み込み、読み込んだプログラムファイルに記述された
プログラムを複数の実行ユニットそれぞれで実行させる
命令に分割し、分割した命令を実行する複数の実行ユニ
ット毎に分類し、分類した命令をプログラムとして記述
して複数の実行ユニット毎命令記述を生成し、生成した
複数の実行ユニット毎命令記述を上記メモリへ格納する
命令記述分割部と、上記複数の実行ユニット毎命令記述
を上記メモリから読み込み、複数の表示領域を備える画
面を生成し、生成した画面に備えられる複数の表示領域
それぞれを複数の実行ユニットそれぞれに割り当て、割
り当てた表示領域へ読み込んだ複数の実行ユニット毎命
令記述それぞれに記述された命令を、複数の実行ユニッ
トそれぞれで同時に実行させる命令同士と対応づけて配
置し、上記画面を上記表示装置へ出力する命令記述出力
部とを備えたことを特徴とする。
【0019】上記プログラムファイルは、アセンブラプ
ログラムで記述されたプログラムファイルであることを
特徴とする。
【0020】この発明に係るプログラム編集方法は、プ
ログラムを表示する表示装置と、利用者からの入力を受
け付ける入力装置とに接続されたプログラム編集方法に
おいて、命令を実行する複数の実行ユニットを備えるプ
ロセッサで実行させるプログラムであって、複数の実行
ユニットそれぞれで同時に実行させる命令同士を対応づ
けて記述したプログラムをプログラムファイルとして記
憶するメモリを備え、上記メモリからプログラムファイ
ルを読み込み、読み込んだプログラムファイルに記述さ
れたプログラムを複数の実行ユニットそれぞれで実行さ
せる命令に分割し、分割した命令を実行する複数の実行
ユニット毎に分類し、分類した命令をプログラムとして
記述して複数の実行ユニット毎命令記述を生成し、生成
した複数の実行ユニット毎命令記述を上記メモリへ格納
する命令記述分割工程と、上記複数の実行ユニット毎命
令記述を上記メモリから読み込み、複数の表示領域を備
える画面を生成し、生成した画面に備えられる複数の表
示領域それぞれを複数の実行ユニットそれぞれに割り当
て、割り当てた表示領域へ読み込んだ複数の実行ユニッ
ト毎命令記述それぞれに記述された命令を、複数の実行
ユニットそれぞれで同時に実行させる命令同士と対応づ
けて配置し、上記画面を上記表示装置へ出力する命令記
述出力工程と、上記メモリから複数の実行ユニット毎命
令記述を読み込み、上記入力装置を介して一の表示領域
に配置された実行ユニット毎命令記述を指定する情報を
入力し、入力した情報に基づいて、複数の実行ユニット
毎命令記述から一の実行ユニット毎命令記述を選択し、
選択した実行ユニット毎命令記述を編集し、編集した実
行ユニット毎命令記述を用いて上記メモリに記憶された
実行ユニット毎命令記述を更新すると伴に、編集した実
行ユニット毎命令記述と上記実行ユニット毎命令記述を
上記表示装置へ再出力する要求とを上記命令記述出力工
程へ出力する命令記述編集工程と、上記メモリに記憶さ
れた複数の実行ユニット毎命令記述を読み込み、読み込
んだ複数の実行ユニット毎命令記述を一つのプログラム
として合成し、合成したプログラムをプログラムファイ
ルとして生成し、生成したプログラムファイルを用いて
上記メモリに記憶されたプログラムファイルを更新する
命令記述合成工程とを備えたことを特徴とする。
【0021】上記プロセッサは、複数のレジスタを備
え、上記プログラムファイルは、任意のレジスタ名を用
いてプログラムが記述され、上記メモリは、さらに、上
記プロセッサに備えられた複数のレジスタを示すレジス
タ名と、上記レジスタの使用を制限する制約条件とを指
定するレジスタ制約条件ファイルを記憶し、上記プログ
ラム編集方法は、さらに、レジスタ制約条件ファイルと
複数の実行ユニット命令記述とを上記メモリから読み込
み、読み込んだレジスタ制約条件ファイルと複数の実行
ユニット命令記述に基づいて、任意のレジスタ名をプロ
セッサに備えられたレジスタ名に変更するレジスタ割り
当て工程を備えたことを特徴とする。
【0022】上記メモリは、さらに、プログラムに記述
された複数のデータ領域それぞれのデータの依存関係を
指定するデータ依存関係ファイルを記憶し、上記プログ
ラム編集方法は、さらに、上記データ依存関係ファイル
と上記複数の実行ユニット毎命令記述とを上記メモリか
ら読み込み、読み込んだ上記データ依存関係ファイルと
上記複数の実行ユニット毎命令記述とに基づいて、上記
複数の実行ユニット毎命令記述に記述された複数のデー
タ領域の依存関係を示す画面を作成し、作成した画面を
上記表示装置へ出力するデータ領域記述出力工程と、上
記入力装置を介して上記複数のデータ領域を変更する指
示を入力し、上記メモリからデータ依存関係ファイルを
読み込み、入力した指示と読み込んだデータ依存関係フ
ァイルとに基づいて、データ領域を変更するデータ領域
編集工程とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態を、画面を用いて詳細に説明する。図1は、本
発明のプログラム編集装置の一例として、アセンブラプ
ログラム編集装置を備えたアセンブラプログラム編集シ
ステムの一例を示すブロック図である。このアセンブラ
プログラム編集システムは、キーボード3と、マウス4
と、ディスプレイ5と、ファイル記録装置2と、アセン
ブラプログラム編集装置1とを備えている。
【0024】アセンブラプログラム編集装置1は、ファ
イル入出力部としてファイル入出力手段11と、メモリ
12と、命令記述分割部として命令記述分割手段13
と、命令記述出力部として命令記述出力手段14と、命
令記述編集部として命令記述編集手段15と、レジスタ
割り当て部としてレジスタ割り当て手段16と、データ
領域記述出力部としてデータ領域記述出力手段17と、
データ領域記述編集部としてデータ領域記述編集手段1
8と、命令記述合成部として命令記述合成手段19とを
備えている。
【0025】キーボード3は、オペレータが各種の指示
などを入力するためのものである。マウス4は、オペレ
ータが各種の指示などを入力するためのものである。デ
ィスプレイ5は、編集中のアセンブラプログラムを画面
上に表示するためのものである。
【0026】ファイル記録装置2は、アセンブラプログ
ラムをファイルとして記録する。また、ファイル記録装
置2は、さらに、使用可能なレジスタ群の指定あるいは
制約条件を指定するレジスタ制約条件ファイル、データ
記述部分の各データの依存関係を指定するデータ依存関
係ファイルを記録する。ファイル記録装置2に記録され
る上記のファイルは、予め、オペレータ(利用者)によ
って、ファイル記録装置2に書き込まれる。
【0027】図2(a)は、ファイル記録装置2に記録
されるアセンブラプログラムの一例を表している。この
アセンブラプログラム編集装置1及びアセンブラプログ
ラム編集方法は、図2(a)に一例として示すアセンブ
ラプログラムのように、複数の実行ユニットで実行され
る命令を記述したアセンブラプログラムを対象とする。
【0028】図2(b)は、図2(a)に示すアセンブ
ラプログラムの書式を示している。各行の構成は、実行
ユニット毎に実行される命令が記号「||」によって区
切られて、複数の実行ユニットの数(n)並んでいる。
また、ある実行ユニットで実行されるユニットmの命令
は、<命令名><オペランド1>、<オペランド2>、
<オペランド3>から構成される。
【0029】また、この明細書では、実行ユニットが実
行する命令を記号化した命令語を記述したプログラムを
アセンブラプログラムとする。実行ユニットが実行する
機械語命令と一対一で対応する命令語を記述したプログ
ラムをアセンブラプログラムに含む。
【0030】ここで、図2(a)に、一例として示した
アセンブラプログラムを実行する動作について説明す
る。図3は、図2(a)に一例として示したアセンブラ
プログラムが実行される実行装置の一例を示す。ファイ
ル記録装置2に記録されているアセンブラプログラム
は、実行ユニットごとに実行装置のアドレスI0からア
ドレスI3にそれぞれ格納される。アドレスI0からア
ドレスI3に記録されたアセンブラプログラムの命令
は、実行ユニット0(U0)から実行ユニット3(U
3)それぞれで実行される。
【0031】図4に、実行装置が命令を実行する動作の
一例を示している。プログラムカウンタ(PC)を0
(零)に初期化する(ステップ101)。複数の実行ユ
ニットUm(m=0,1・・・・・・・n)に与えられ
た命令列データIm(m=0,1・・・・・・・n)の
プログラムカウンタPCが示すアドレスと同じアドレス
の命令を、それぞれの実行ユニットが実行する(ステッ
プ102)。すべての実行ユニットで命令の実行が完了
するのを待つ(ステップ103)。プログラムカウンタ
PCを1加算する(ステップ104)。
【0032】次に、アセンブラプログラム編集装置1を
構成する各構成要素を説明する。ファイル入出力手段1
1は、ファイル記録装置2からメモリへアセンブラプロ
グラムを入力し、かつ、メモリ内のアセンブラプログラ
ムをファイル記録装置2へ出力する。また、ファイル記
録装置2のファイル形式に適合するアセンブラプログラ
ムのファイルを生成する機能も備える。メモリ12は、
アセンブラプログラム編集装置1内で、アセンブラプロ
グラムを格納する。
【0033】命令記述分割手段13は、アセンブラプロ
グラム中の命令記述を各実行ユニットで実行される実行
ユニット毎命令記述に分割する。命令記述出力手段14
は、実行ユニットの数だけに分割した画面にそれぞれの
実行ユニット毎命令記述を互いに対応するように表示す
る。
【0034】命令記述編集手段15は、キーボード3あ
るいはマウス4の入力により、各実行ユニット毎命令記
述のうち編集を行うものを選択し、その選択した実行ユ
ニット毎命令記述の編集を行う。また、編集中以外のユ
ニット毎命令記述に関しては、編集中の実行ユニット毎
命令記述の部分と同時実行されうる部分を表示するよう
に、命令記述出力手段14に指示する。
【0035】レジスタ割り当て手段16は、使用可能な
レジスタ群の指定あるいは制約条件がオペレータによっ
てファイルとして与えられ、アセンブラプログラムの命
令記述中のレジスタ名を名前で記述した部分に適切なレ
ジスタを割り当て、アセンブラプログラムを変換する。
【0036】データ領域記述出力手段17は、オペレー
タによってファイルとして与えられるデータ記述部分の
各データの依存関係に基づいて、アセンブラプログラム
中のデータ領域記述部分の各データをサイズ及び位置、
依存関係を視覚的に表示する。データ領域記述編集手段
18は、キーボード3やマウス4から入力されたデータ
に基づいて、データ領域のサイズや位置を変更したり、
位置の変更が正当であるかの確認を行う。
【0037】命令記述合成手段19は、実行ユニット毎
命令記述を合成し、再び1つのプログラムファイルとし
て生成する。
【0038】図5は、ディスプレイの表示画面の説明図
である。アセンブラプログラム編集装置1を起動する
と、画面の上部にメニューが表示される。メニューに
は、アセンブラプログラムファイル読み込みメニュー
(「ファイル読み込み」と表示)、アセンブラプログラ
ムファイル書き込みメニュー(「ファイル書き込み」と
表示)、レジスタ割り当て手段起動メニュー(「レジス
タ割り当て」と表示)、データ領域記述編集手段起動メ
ニュー(「データ領域編集」と表示)が表示される。表
示されたメニューの中からマウスでいずれかのメニュー
選択することにより、各手段を起動することができる。
【0039】図6は、メニューを選択したときのディス
プレイの表示画面の説明図である。図5のいずれかのメ
ニューを選択したときにファイル名を指定するように表
示された例を示している。
【0040】図7は、アセンブラプログラムの命令が表
示されたときのディスプレイの表示画面の説明図であ
る。命令記述出力手段14が起動された結果、実行ユニ
ットの数だけに分割した画面にそれぞれの実行ユニット
毎命令記述を互いに対応するように表示された例を示し
ている。
【0041】図8は、各データの依存関係を表示すると
きのディスプレイの表示画面の説明図である。データ領
域記述出力手段17が起動された結果、データ記述部分
の各データの依存関係に基づいて、アセンブラプログラ
ム(全部の実行ユニット)中のデータ領域記述部分の各
データをサイズ及び位置、依存関係を視覚的に表示され
た例を示している。
【0042】次に、動作を図9に従って説明する。上記
アセンブラプログラム編集システムにおいては、まず、
オペレータが、マウスで図5中のファイル読み込みメニ
ューを選択することにより(ステップ11)、図6のよ
うな画面がディスプレイに表示される。オペレータがキ
ーボードからファイル記録装置2中のアセンブラプログ
ラムのファイル名を入力する(ステップ12)。ファイ
ル名の入力によってファイル入出力手段11が起動され
る。ファイル入出力手段11は、入力したアセンブラプ
ログラムのファイル名のファイルをファイル記録装置2
から読み込み、読み込んだファイルに記述されているア
センブラプログラムをメモリ12に格納する(ステップ
13)。
【0043】ここで、命令記述分割手段13は、メモリ
12に格納されたアセンブラプログラム中の命令記述を
各実行ユニットで実行される実行ユニット毎命令記述に
分割する(ステップ14)。命令記述分割手段13の処
理の流れは後述する。
【0044】命令記述出力手段14は、図7のように、
実行ユニットの数だけに分割した画面にそれぞれの前記
命令記述分割手段13によって分割された実行ユニット
毎命令記述を、図7にあるように、同一の命令行から分
割した実行ユニット毎命令が同じ垂直位置になるように
表示する(ステップ15)。
【0045】ここで、命令記述編集手段15が起動され
る。図7の画面中の編集を希望する実行ユニットに対応
する分割された画面をマウス4によって選択すると、実
行ユニットに対応する命令記述がマウス4とキーボード
3によって編集可能になる(ステップ16)。
【0046】編集中以外のユニット毎命令記述に関して
は、編集中の実行ユニット毎命令記述の表示されている
位置が変更になった場合には、その編集中の実行ユニッ
ト毎命令記述と同時実行されうる部分を表示するよう
に、命令記述出力手段14に指示する。例えば、編集中
の実行ユニットに命令が一行追加された場合、編集の対
象となっていない実行ユニットのアセンブラプログラム
の対応する行に、何も実行しない命令を追加する。ま
た、編集中の実行ユニットに命令を一行削除する場合、
削除する命令を何も実行しない命令と置き換える。この
ようにして、同時に実行される他の実行ユニットの命令
を変更すること無く、命令の追加・削除が可能になる。
【0047】編集処理(ステップ16)には、表示され
たアセンブラプログラムの編集の他に、図5に示したメ
ニューのうち、レジスタ割当て手段起動メニュー及びデ
ータ領域記述編集手段起動メニューをマウス4によって
選択することによって、各編集処理を実施することがで
きる。
【0048】オペレータが、図5中のレジスタ割り当て
手段起動メニューをマウスで選択すると、図6のような
画面がディスプレイに表示され、オペレータがキーボー
ドから、使用可能なレジスタ群の指定あるいは制約条件
を指定するレジスタ制約条件ファイルのファイル名を入
力し、レジスタ割り当て手段16が起動される。
【0049】レジスタ割り当て手段16は、この指定さ
れたファイルの記述に基づいて、アセンブラプログラム
の命令記述中のレジスタ名を名前で記述した部分に適切
なレジスタを割り当て、アセンブラプログラムを変換す
る。レジスタ割り当て手段16の処理の流れは後述す
る。
【0050】オペレータが、図5中のデータ領域記述編
集手段起動メニューをマウスで選択すると、図6のよう
な画面がディスプレイに表示され、オペレータがキーボ
ード3から、データ記述部分の各データの依存関係を指
定するデータ依存関係ファイルのファイル名を入力す
る。次に、データ領域記述出力手段17とデータ領域記
述編集手段18が起動される。
【0051】データ領域記述出力手段17は、図8のよ
うに、この選択したファイルの記述に基づいて、アセン
ブラプログラム中のデータ領域記述部分の各データをサ
イズ及び位置、依存関係を視覚的に表示する。データ領
域記述出力手段17の処理の流れは後述する。
【0052】データ領域記述編集手段18は、オペレー
タからのキーボード3やマウス4の入力に基づいて、デ
ータ領域のサイズや位置を変更したり、位置の変更が正
当であるかの確認を行う。データ領域記述編集手段18
の処理の流れは後述する。
【0053】また、オペレータが、図5中のファイル書
き込みメニューを選択することにより、図6のような画
面がディスプレイに表示され、オペレータがキーボード
からファイル記録装置2中のアセンブラプログラムファ
イル名を入力する。命令記述合成手段19は、複数の実
行ユニット毎命令記述を一つのプログラムとして合成
し、合成したプログラムを入力されたアセンブラプログ
ラムファイル名のプログラムファイルとして生成する。
生成したプログラムファイルをメモリ12に格納する。
【0054】次に、ファイル入出力手段11が起動され
る。ファイル入出力手段11は、入力されたアセンブラ
プログラムのファイル名のプログラムファイルをファイ
ル記録装置2へ書き込む(ステップ17)。オペレータ
が入力したアセンブラプログラムファイル名が既存のア
センブラプログラムファイル名と同じであれば、既存の
アセンブラプログラムファイル名のファイルを更新す
る。オペレータが入力したアセンブラプログラムファイ
ル名が既存のアセンブラプログラムファイル名にないも
のであれば、新たなファイルを生成することになる。
【0055】次に、命令記述分割手段13の処理の流れ
について、図10のフローチャートと、アセンブラプロ
グラムの各行の分割方法を示す図11と、各実行ユニッ
ト毎に分割された命令記述の格納の方法を示す図12と
を参照しながら説明する。命令記述分割手段13は、メ
モリ12中のアセンブラプログラムの命令記述部分中に
行分割が済んでいない命令行があるか否かを判断する
(ステップ61)。行分割がすんでいない命令行がなけ
れば(ステップ61でYes)、この処理を終了する。
行分割が済んでいない行があれば(ステップ61でN
o)、その行を図11のように、実行ユニット毎命令に
分割する(ステップ62)。
【0056】それぞれ分割された実行ユニット毎命令
は、図12のように、実行ユニット毎命令記述に順番に
まとめられて(ステップ63)、メモリに格納される
(ステップ64)。この処理の後、ステップ61に戻
る。行分割が済んでいない行がなくなるまで繰り返す。
【0057】次に、レジスタ割り当て手段の処理の流れ
について、図13のフローチャートを参照しながら説明
する。使用可能なレジスタ群の指定あるいは制約条件を
指定するレジスタ制約条件ファイルには、図14のよう
に、使用可能なレジスタ群が列挙されており、これらの
全てのレジスタに対して、未使用の印を付ける(ステッ
プ71)。
【0058】アセンブラプログラム中の命令記述で、名
前で記述されているレジスタ名を図15のように列挙す
る(ステップ72)。これらの名前を縦軸にとり、命令
記述の命令ステップ(この実施の形態では、命令が何行
目であるかの数値を用いている)を横軸にとって、アセ
ンブラプログラム中の命令記述での各名前の生存期間を
線で表した図16のような表を生成する(ステップ7
3)。
【0059】アセンブラプログラムの最初の行から始め
て、1行ずつ、メモリ中のアセンブラプログラムの最大
行(最終行)まで、以下のステップ75を繰り返す(ス
テップ74)。
【0060】各名前に対して、以下のステップ76,7
7,78,79を繰り返す(ステップ75)。ステップ
73で生成したレジスタの生存期間が、線が引かれてい
ない状態から線が引かれている状態に変化するしている
か、変化していないかを判定する(ステップ76)。
【0061】ステップ76の判定で、変化していない場
合は、そのステップのその名前に線が引かれているか否
か(線があるか、線がないか)を判定する(ステップ7
7)。ステップ77の判定で、線がある場合には、前に
同一の名前に割り当てたレジスタを割り当てる(ステッ
プ77a)。ステップ77の判定で、線がない場合は、
線が引かれている状態から線が引かれていない状態に変
化するか否かを判定する(ステップ78)。ステップ7
8の判定で、変化していれば、そのレジスタは未使用の
印をつける(ステップ78a)。ステップ76の判定
で、変化している場合には、未使用の印がついているレ
ジスタがあるか否かを判断する(ステップ79)。
【0062】ステップ79の判定で、ある場合には、そ
の名前に対して、未使用の印がついたレジスタから一つ
レジスタを選び、アセンブラプログラム中のこのステッ
プに相当する行中のこの名前はすべてレジスタに変換
し、このレジスタに使用済の印を付ける(ステップ79
a)。ステップ79の判定で、ない場合には、エラーが
発生したものとして停止し、図17のように、ディスプ
レイに表示する(ステップ79b)。
【0063】次に、データ領域記述出力手段の処理の流
れについて、図18のフローチャートと図19のデータ
間の依存関係を表現するデータ依存関係ファイルの形式
を示す図を参照しながら説明する。アセンブラプログラ
ムのデータ領域記述中で、各データは、図19のよう
に、名前、アドレス、サイズのフィールドからなる行で
表現されている。各データに対応する行に対して、ステ
ップ82の処理を繰り返す(ステップ81)。
【0064】図8のように、垂直方向の長さがサイズに
比例し、アドレスの大小順序が矩形の垂直位置の上下に
対応するように矩形で表現し、矩形の内部には名前とサ
イズを文字で、ディスプレイ表示の上部に表示する(ス
テップ82)。また、入力されたファイルの各行は、図
20のようなコロンの左には依存するデータの名前がき
て、依存されるデータの名前(複数)が右にくるという
形式の行からなっており、データ間のそれぞれの依存関
係を表現している。
【0065】各依存関係に対して次のステップ84を繰
り返す(ステップ83)。図8の上部画面のように、依
存されるデータに相当する矩形から依存するデータに相
当する矩形への矢印を表示する(ステップ84)。ま
た、依存されているデータ間では、矩形の垂直成分に関
して重ならないように位置を調整する(ステップ8
5)。
【0066】次に、データ領域記述編集手段の処理の流
れについて、図21のフローチャートを参照しながら説
明する。オペレータがマウスからの入力を受け付け、矩
形の変更しようとしているサイズと、移動させようとし
ているの位置を収得する(ステップ91)。このサイズ
の変更や位置の変更によって、依存しているそれぞれの
データ間で、矩形の垂直成分が重なってしまうか否かを
判断する(ステップ92)。
【0067】いずれのデータ間でも、重なりがない場合
には、サイズの変更、移動を矩形内部のサイズを表す文
字と、矩形の垂直方向の長さと、位置とを画面に反映さ
せる(ステップ93)。
【0068】以上のように、この実施の形態のプログラ
ム編集装置によって実現するプログラム編集方法は、オ
ペレータによって指定されたアセンブラプログラム中の
命令記述を命令記述分割手段によって、各実行ユニット
で実行される実行ユニット毎命令記述に分割する命令記
述分割工程と、前期命令記述分割ステップのおいて、分
割された実行ユニット毎命令記述を実行ユニットの数だ
けに分割した画面に、それぞれの実行ユニット毎命令記
述を互いに対応するように、命令記述出力手段によって
表示する命令記述出力工程と、各実行ユニット毎命令記
述のうち編集を行うものを選択し、その選択した実行ユ
ニット毎命令記述の編集を行い、編集中以外のユニット
毎命令記述に関しては、編集中の実行ユニット毎命令記
述の部分と同時実行されうる部分を表示するように、命
令記述編集手段によって命令記述出力手段に指示する命
令記述編集工程とを実行することを特徴とする。
【0069】更に、この実施の形態のプログラム編集装
置は、オペレータによって指定された使用可能なレジス
タ群の指定あるいは制約条件に基づき、アセンブラプロ
グラムの命令記述中でレジスタ名を名前で記述した部分
に適切なレジスタを割り当てて、アセンブラプログラム
を変換するレジスタ割り当て手段16を備えたことを特
徴とする。
【0070】また、この実施の形態のプログラム編集装
置は、入力されたデータ領域記述中の各データ間の依存
関係に基づき、アセンブラプログラム中のデータ領域記
述部分の各データをサイズ及び位置、依存関係を視覚的
に表示するデータ領域記述出力手段17と、キーボード
やマウスの入力に基づいて、データ領域のサイズや位置
を変更したり、位置の変更が正当性の確認を行うデータ
領域編集手段18とを備えたことを特徴とする。
【0071】このようにして、アセンブラプログラムの
命令記述を各実行ユニットで同時に実行される命令の対
応分かりやすくなるように画面上に表示するとともに、
画面上で編集を可能にすることにより、アセンブラプロ
グラムの命令記述の編集が容易に行えるようにする。
【0072】また、アセンブラプログラム中の命令記述
の中のレジスタ名を分かりやすい名前で記述し、記述さ
れた名前の部分に適切にレジスタを割り当てることによ
り、アセンブラプログラムの記述が容易で誤りのない効
率がよいレジスタ割り当てる。
【0073】更に、アセンブラプログラム中のデータ領
域記述を図式的に分かりやすく画面上に表示及び編集可
能にすることにより、データ領域の変更及び大きさの減
少が容易に行え、アセンブラプログラムの修正作業に要
する時間の短縮及び誤りの減少及びアセンブラプログラ
ム中でレジスタ数及びデータ領域の大きさなどの最適化
が行える。
【0074】実施の形態2.実施の形態1では、レジス
タ割り当て手段16とデータ領域記述出力手段17とデ
ータ領域編集手段18を備えているプログラム編集装置
を説明した。しかしながら、これらの総ての手段を備え
ていなくてもよい。
【0075】例えば、レジスタ割り当て手段16とデー
タ領域記述出力手段17とデータ領域編集手段18のう
ち、レジスタ割り当て手段16のみを備えてたプログラ
ム編集装置であってもよい。また、レジスタ割り当て手
段16とデータ領域記述出力手段17とデータ領域編集
手段18の内、データ領域記述出力手段17とデータ領
域編集手段18のみを備えたプログラム編集装置であっ
てもよい。
【0076】実施の形態3.上記実施の形態1では、プ
ログラム言語の一例としてアセンブラ言語で記述された
アセンブラプログラムを一例として説明した。しかしな
がら、これに限られるわけではない。アセンブラ言語以
外の言語であっても、プロセッサで実行される機械語言
語と一対一で対応する言語であればよい。
【0077】
【発明の効果】この発明に係るプログラム編集装置及び
プログラム編集方法によれば、同時に他の実行ユニット
で実行させる命令との対応関係が分かりやすく表示でき
ることから、編集において誤りが混入することを防止
し、編集にかかる時間を短縮することができる。
【0078】また、このプログラム編集装置の命令記述
編集部によれば、各実行ユニットで実行される命令部分
が独立して編集可能なので誤って他の実行ユニットで実
行させる命令部分の変更することを防止することができ
る。
【0079】さらに、このプログラム編集装置のレジス
タ割り当て部によれば、レジスタ名を任意の名称にする
ことができるため、アセンブラプログラムの記述が容易
になり、誤ったレジスタを使用することを防止し、プロ
グラム中で使用するレジスタ数を必要最小限にすること
ができる。
【0080】このプログラム編集装置のデータ領域記述
出力部によれば、アセンブラプログラム中のデータ領域
記述部分をわかりやすく画面上に表示することができ
る。
【0081】さらに、このプログラム編集装置のデータ
領域記述編集部によれば、上記データ領域記述出力部に
よって画面上に表示されたアセンブラプログラム中のデ
ータ領域記述部分を画面上で編集可能であることから、
データ領域の変更及び大きさの減少が容易に行えるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のアセンブラプログラム編集装
置の構成の一例を示した図。
【図2】 (a)ファイル記録装置に記録されたアセン
ブラプログラムの一例を示した図。(b)アセンブラプ
ログラムの各行の構成及びユニットmの命令の構成の一
例を示した図。
【図3】 アセンブラプログラムの実行装置の構成の一
例を示した図。
【図4】 アセンブラプログラムの実行装置の動作の一
例を示したフロー図。
【図5】 表示画面の一例を表した図。
【図6】 メニューを選択した時の表示画面の一例を表
した図。
【図7】 アセンブラプログラムの命令が表示された時
の表示画面の一例を表した図。
【図8】 各データの依存関係を表示した時の表示画面
の一例を表した図。
【図9】 アセンブラプログラム編集装置の処理の一例
を示したフロー図。
【図10】 命令記述分割手段の処理の一例を示したフ
ロー図。
【図11】 アセンブラプログラムの各行の分割方法を
示した図。
【図12】 アセンブラプログラムが各実行ユニットご
とに分割された実行ユニット毎命令の一例を示した図。
【図13】 レジスタ割り当て手段の処理の一例を示し
たフロー図。
【図14】 レジスタ制約条件ファイルの一例を示した
図。
【図15】 アセンブラプログラムの命令記述の中で使
用されているレジスタ名を列挙した図。
【図16】 アセンブラプログラムの命令記述の中で使
用されているレジスタ名と上記レジスタ名が使用されて
いる期間を示した図。
【図17】 レジスタ割り当て手段による処理が失敗し
たときの表示画面の一例を示した図。
【図18】 データ領域記述出力手段の処理の一例を示
したフロー図。
【図19】 アセンブラプログラム中のデータ領域を記
述した一例を示した図。
【図20】 データ依存関係ファイルの各データの依存
関係を記述した一例を示した図。
【図21】 データ領域記述編集手段の処理の一例を示
したフロー図。
【図22】 従来のアセンブラプログラム編集装置の構
成の一例を示した図。
【図23】 従来のアセンブラプログラム編集装置の処
理の一例を示したフロー図。
【符号の説明】
1,100 アセンブラプログラム編集装置、2 ファ
イル記録装置、3 キーボード、4 マウス、5 ディ
スプレイ、11,103 ファイル入出力手段、12,
101 メモリ、13 命令記述分割手段、14 命令
記述出力手段、15,102 命令記述編集手段、16
レジスタ割り当て手段、17 データ領域記述出力手
段、18 データ領域記述編集手段、19 命令記述合
成手段。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムを表示する表示装置と、利用
    者からの入力を受け付ける入力装置とに接続されたプロ
    グラム編集装置において、 命令を実行する複数の実行ユニットを備えるプロセッサ
    で実行させるプログラムであって、複数の実行ユニット
    それぞれで同時に実行させる命令同士を対応づけて記述
    したプログラムをプログラムファイルとして記憶するメ
    モリと、 上記メモリからプログラムファイルを読み込み、読み込
    んだプログラムファイルに記述されたプログラムを複数
    の実行ユニットそれぞれで実行させる命令に分割し、分
    割した命令を実行する複数の実行ユニット毎に分類し、
    分類した命令をプログラムとして記述して複数の実行ユ
    ニット毎命令記述を生成し、生成した複数の実行ユニッ
    ト毎命令記述を上記メモリへ格納する命令記述分割部
    と、 上記複数の実行ユニット毎命令記述を上記メモリから読
    み込み、複数の表示領域を備える画面を生成し、生成し
    た画面に備えられる複数の表示領域それぞれを複数の実
    行ユニットそれぞれに割り当て、割り当てた表示領域へ
    読み込んだ複数の実行ユニット毎命令記述それぞれに記
    述された命令を、複数の実行ユニットそれぞれで同時に
    実行させる命令同士と対応づけて配置し、上記画面を上
    記表示装置へ出力する命令記述出力部と、 上記メモリから複数の実行ユニット毎命令記述を読み込
    み、上記入力装置を介して一の表示領域に配置された実
    行ユニット毎命令記述を指定する情報を入力し、入力し
    た情報に基づいて、複数の実行ユニット毎命令記述から
    一の実行ユニット毎命令記述を選択し、選択した実行ユ
    ニット毎命令記述を編集し、編集した実行ユニット毎命
    令記述を用いて上記メモリに記憶された実行ユニット毎
    命令記述を更新すると伴に、編集した実行ユニット毎命
    令記述と上記実行ユニット毎命令記述を上記表示装置へ
    再出力する要求とを上記命令記述出力部へ出力する命令
    記述編集部と、 上記メモリに記憶された複数の実行ユニット毎命令記述
    を読み込み、読み込んだ複数の実行ユニット毎命令記述
    を一つのプログラムとして合成し、合成したプログラム
    をプログラムファイルとして生成し、生成したプログラ
    ムファイルを用いて上記メモリに記憶されたプログラム
    ファイルを更新する命令記述合成部とを備えたことを特
    徴とするプログラム編集装置。
  2. 【請求項2】 上記命令記述編集部は、複数の実行ユニ
    ット毎命令記述のうち、一の実行ユニット毎命令記述を
    編集することによって、一の実行ユニット毎命令記述に
    記述されたプログラムの命令の数が変更になった場合、
    上記命令記述出力部へ複数の実行ユニット毎命令記述に
    記述された命令を、複数の実行ユニットそれぞれで同時
    に実行させる命令同士と対応づけて配置して上記表示装
    置へ出力することを指示し、 上記命令記述出力部は、上記命令記述編集部からの指示
    を入力し、入力した指示に基づいて、複数の実行ユニッ
    ト毎命令記述に記述された命令を、複数の実行ユニット
    それぞれで同時に実行させる命令同士と対応づけて画面
    へ配置し、配置した画面を上記表示装置へ出力すること
    を特徴とする請求項1記載のプログラム編集装置。
  3. 【請求項3】 上記命令記述編集部は、複数の実行ユニ
    ット毎命令記述のうち、一の実行ユニット毎命令記述へ
    命令を追加した場合、一の実行ユニット毎命令記述へ命
    令を追加した位置と対応する他の実行ユニット毎命令記
    述の位置へ何も実行しない命令を追加することを特徴と
    する請求項1記載のプログラム編集装置。
  4. 【請求項4】 上記命令記述編集部は、実行ユニット毎
    命令記述の命令を削除する場合、削除する命令を何も実
    行しない命令へ変更することを特徴とする請求項1記載
    のプログラム編集装置。
  5. 【請求項5】 上記プロセッサは、複数のレジスタを備
    え、 上記プログラムは、任意のレジスタ名を用いて記述さ
    れ、 上記メモリは、さらに、上記プロセッサに備えられた複
    数のレジスタを示すレジスタ名と、上記レジスタの使用
    を制限する制約条件とを指定するレジスタ制約条件ファ
    イルを記憶し、 上記プログラム編集装置は、さらに、 レジスタ制約条件ファイルと複数の実行ユニット命令記
    述とを上記メモリから読み込み、読み込んだレジスタ制
    約条件ファイルと複数の実行ユニット命令記述に基づい
    て、任意のレジスタ名をプロセッサに備えられたレジス
    タ名に変更するレジスタ割り当て部を備えたことを特徴
    とする請求項1から4いずれかに記載のプログラム編集
    装置。
  6. 【請求項6】 上記メモリは、さらに、プログラムに記
    述された複数のデータ領域それぞれのデータの依存関係
    を指定するデータ依存関係ファイルを記憶し、 上記プログラム編集装置は、さらに、 上記データ依存関係ファイルと上記複数の実行ユニット
    毎命令記述とを上記メモリから読み込み、読み込んだ上
    記データ依存関係ファイルと上記複数の実行ユニット毎
    命令記述とに基づいて、上記複数の実行ユニット毎命令
    記述に記述された複数のデータ領域の依存関係を示す画
    面を作成し、作成した画面を上記表示装置へ出力するデ
    ータ領域記述出力部を備えたことを特徴とする請求項1
    から5いずれかに記載のプログラム編集装置。
  7. 【請求項7】 上記プログラム編集装置は、さらに、 上記入力装置を介して上記複数のデータ領域を変更する
    指示を入力し、上記メモリからデータ依存関係ファイル
    を読み込み、入力した指示と読み込んだデータ依存関係
    ファイルとに基づいて、データ領域を変更するデータ領
    域編集部を備えたことを特徴とする請求項6記載のプロ
    グラム編集装置。
  8. 【請求項8】 プログラムを表示する表示装置と、利用
    者からの入力を受け付ける入力装置とに接続されたプロ
    グラム編集装置において、 命令を実行する複数の実行ユニットを備えるプロセッサ
    で実行させるプログラムであって、複数の実行ユニット
    それぞれで同時に実行させる命令同士を対応づけて記述
    したプログラムをプログラムファイルとして記憶するメ
    モリと、 上記メモリからプログラムファイルを読み込み、読み込
    んだプログラムファイルに記述されたプログラムを複数
    の実行ユニットそれぞれで実行させる命令に分割し、分
    割した命令を実行する複数の実行ユニット毎に分類し、
    分類した命令をプログラムとして記述して複数の実行ユ
    ニット毎命令記述を生成し、生成した複数の実行ユニッ
    ト毎命令記述を上記メモリへ格納する命令記述分割部
    と、 上記複数の実行ユニット毎命令記述を上記メモリから読
    み込み、複数の表示領域を備える画面を生成し、生成し
    た画面に備えられる複数の表示領域それぞれを複数の実
    行ユニットそれぞれに割り当て、割り当てた表示領域へ
    読み込んだ複数の実行ユニット毎命令記述それぞれに記
    述された命令を、複数の実行ユニットそれぞれで同時に
    実行させる命令同士と対応づけて配置し、上記画面を上
    記表示装置へ出力する命令記述出力部とを備えたことを
    特徴とするプログラム編集装置。
  9. 【請求項9】 上記プログラムファイルは、アセンブラ
    プログラムで記述されたプログラムファイルであること
    を特徴とする請求項1から8いずれかに記載のプログラ
    ム編集装置。
  10. 【請求項10】 プログラムを表示する表示装置と、利
    用者からの入力を受け付ける入力装置とに接続されたプ
    ログラム編集方法において、 命令を実行する複数の実行ユニットを備えるプロセッサ
    で実行させるプログラムであって、複数の実行ユニット
    それぞれで同時に実行させる命令同士を対応づけて記述
    したプログラムをプログラムファイルとして記憶するメ
    モリを備え、 上記メモリからプログラムファイルを読み込み、読み込
    んだプログラムファイルに記述されたプログラムを複数
    の実行ユニットそれぞれで実行させる命令に分割し、分
    割した命令を実行する複数の実行ユニット毎に分類し、
    分類した命令をプログラムとして記述して複数の実行ユ
    ニット毎命令記述を生成し、生成した複数の実行ユニッ
    ト毎命令記述を上記メモリへ格納する命令記述分割工程
    と、 上記複数の実行ユニット毎命令記述を上記メモリから読
    み込み、複数の表示領域を備える画面を生成し、生成し
    た画面に備えられる複数の表示領域それぞれを複数の実
    行ユニットそれぞれに割り当て、割り当てた表示領域へ
    読み込んだ複数の実行ユニット毎命令記述それぞれに記
    述された命令を、複数の実行ユニットそれぞれで同時に
    実行させる命令同士と対応づけて配置し、上記画面を上
    記表示装置へ出力する命令記述出力工程と、 上記メモリから複数の実行ユニット毎命令記述を読み込
    み、上記入力装置を介して一の表示領域に配置された実
    行ユニット毎命令記述を指定する情報を入力し、入力し
    た情報に基づいて、複数の実行ユニット毎命令記述から
    一の実行ユニット毎命令記述を選択し、選択した実行ユ
    ニット毎命令記述を編集し、編集した実行ユニット毎命
    令記述を用いて上記メモリに記憶された実行ユニット毎
    命令記述を更新すると伴に、編集した実行ユニット毎命
    令記述と上記実行ユニット毎命令記述を上記表示装置へ
    再出力する要求とを上記命令記述出力工程へ出力する命
    令記述編集工程と、 上記メモリに記憶された複数の実行ユニット毎命令記述
    を読み込み、読み込んだ複数の実行ユニット毎命令記述
    を一つのプログラムとして合成し、合成したプログラム
    をプログラムファイルとして生成し、生成したプログラ
    ムファイルを用いて上記メモリに記憶されたプログラム
    ファイルを更新する命令記述合成工程とを備えたことを
    特徴とするプログラム編集方法。
  11. 【請求項11】 上記プロセッサは、複数のレジスタを
    備え、 上記プログラムファイルは、任意のレジスタ名を用いて
    プログラムが記述され、 上記メモリは、さらに、上記プロセッサに備えられた複
    数のレジスタを示すレジスタ名と、上記レジスタの使用
    を制限する制約条件とを指定するレジスタ制約条件ファ
    イルを記憶し、 上記プログラム編集方法は、さらに、 レジスタ制約条件ファイルと複数の実行ユニット命令記
    述とを上記メモリから読み込み、読み込んだレジスタ制
    約条件ファイルと複数の実行ユニット命令記述に基づい
    て、任意のレジスタ名をプロセッサに備えられたレジス
    タ名に変更するレジスタ割り当て工程を備えたことを特
    徴とする請求項10記載のプログラム編集方法。
  12. 【請求項12】 上記メモリは、さらに、プログラムに
    記述された複数のデータ領域それぞれのデータの依存関
    係を指定するデータ依存関係ファイルを記憶し、 上記プログラム編集方法は、さらに、 上記データ依存関係ファイルと上記複数の実行ユニット
    毎命令記述とを上記メモリから読み込み、読み込んだ上
    記データ依存関係ファイルと上記複数の実行ユニット毎
    命令記述とに基づいて、上記複数の実行ユニット毎命令
    記述に記述された複数のデータ領域の依存関係を示す画
    面を作成し、作成した画面を上記表示装置へ出力するデ
    ータ領域記述出力工程と、 上記入力装置を介して上記複数のデータ領域を変更する
    指示を入力し、上記メモリからデータ依存関係ファイル
    を読み込み、入力した指示と読み込んだデータ依存関係
    ファイルとに基づいて、データ領域を変更するデータ領
    域編集工程とを備えたことを特徴とする請求項10また
    は11記載のプログラム編集方法。
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