JP2001335410A - 粉体化粧料 - Google Patents

粉体化粧料

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JP2001335410A
JP2001335410A JP2000152029A JP2000152029A JP2001335410A JP 2001335410 A JP2001335410 A JP 2001335410A JP 2000152029 A JP2000152029 A JP 2000152029A JP 2000152029 A JP2000152029 A JP 2000152029A JP 2001335410 A JP2001335410 A JP 2001335410A
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powder
treated
skin
cationic surfactant
silicate
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Keisuke Sagara
圭祐 相良
Shinji Kobayashi
伸次 小林
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肌へのなじみが良好で、肌への密着性に優れ、
化粧膜の均一性に優れる粉体を提供すること。 【解決手段】カチオン性界面活性剤により処理された粉
体を含有する粉体化粧料に関するものである。また、処
理される粉体が酸化チタン及び/又は酸化亜鉛である前
記粉体化粧料。そして、処理される粉体がタルク、カオ
リン、セリサイト、マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、
無水ケイ酸、窒化ホウ素から選ばれる一種又は二種以上
である前記粉体化粧料。更に、固形状である前記何れか
の粉体化粧料、並びに、カチオン性界面活性剤と処理さ
れる粉体との比率が質量比で、0.1:99.9〜1
0:90である前記何れかの粉体化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン性界面活
性剤により処理された粉体を含有する粉体化粧料に関
し、更に詳しくは、肌へのなじみが良好で、肌への密着
性に優れ、化粧膜の均一性に優れる粉体化粧料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の粉体化粧料では、肌への密着性を
高めるためには粘着性の油剤を配合し、塗布時のきしみ
感(ギシギシ感)を低減させるためにはシリコーンの配
合がなされてきた。そして、これら粘着性の油剤やシリ
コーンは、粉体化粧料中での分散性を高めるために、予
め粉体に処理して配合されてきた。とりわけ、屈折率が
大きい酸化チタンや酸化亜鉛は、しみやそばかすを隠す
目的や、紫外線を遮断する目的等で粉体化粧料に用いら
れているが、これらは未処理のまま配合すると、特に塗
布時のきしみ感(ギシギシ感)を生じやすいものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粘着性
の油剤で処理した粉体を配合した粉体化粧料は、肌への
密着性は向上するが、処理の段階で粉体が凝集してしま
い、化粧膜が不均一になる、いわゆるムラ付きする現象
を生じていた。また、シリコーンで処理した粉体を配合
した粉体化粧料は、塗布時のきしみ感(ギシギシ感)は
低減されるが、化粧料が肌に付着しづらくなり、肌への
密着性を低下させる場合があった。また、酸化チタンや
酸化亜鉛を油剤やシリコーンで処理することも試みられ
ているが、これらの粉体は、特に凝集力が強いため、粒
子の凝集を起こさずに処理することは難しく、凝集状態
のままで粉体化粧料に配合すると、化粧膜が不均一にな
る、いわゆるムラ付きする現象を生じていた。そこで、
肌へのなじみが良好で、肌への密着性に優れ、化粧膜の
均一性に優れる粉体化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】かかる実情に鑑み、本発明
者らは、従来、液状化粧料や乳化化粧料において、水や
油への分散性を高めるために用いられていたカチオン性
界面活性剤で処理した粉体を粉体化粧料に含有させたと
ころ、肌へのなじみが良好で、肌への密着性に優れ、化
粧膜の均一性に優れる等の使用感触が改良されることを
見出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、カチオン性界面活性剤
により処理された粉体を含有する粉体化粧料に関するも
のである。また、処理される粉体が酸化チタン及び/又
は酸化亜鉛である前記粉体化粧料に関するものである。
そして、処理される粉体がタルク、カオリン、セリサイ
ト、マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、窒
化ホウ素から選ばれる一種又は二種以上である前記粉体
化粧料に関するものである。更に、固形状である前記何
れかの粉体化粧料、並びに、カチオン性界面活性剤と処
理される粉体との比率が質量比で、0.1:99.9〜
10:90である前記何れかの粉体化粧料に関するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるカチオン性界面活性剤は、肌なじみ
が良好で、肌への密着性に優れる界面活性剤であり、通
常化粧料に使用されるカチオン性界面活性剤が挙げられ
るが、モノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、ジ
長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩又はエチレンオ
キサイド(EO)付加型の第4級アンモニウム塩が好ま
しい。これらは具体的には、塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、
塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリル
ジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモ
ニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ステ
アリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジラウリル
ジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(1
5EO)ヤシ油アルキルメチルアンモニウム、塩化ジポ
リオキシエチレン(4EO)ラウリルエーテルジメチル
アンモニウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上
用いることができる。これらの内でも、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアン
モニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩
化ジベヘニルジメチルアンモニウムは、肌への刺激が少
なく、また肌上で滑らかさがあるため、特に好ましい。
【0007】本発明に用いられる前記カチオン性界面活
性剤で処理される粉体は、通常化粧料に用いられる粉体
であり、例えば、タルク、カオリン、セリサイト、マイ
カ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、窒化ホウ素
等の無機体質粉体、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウ
ム等の無機白色顔料、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、
グンジョウ、コンジョウ、カーボンブラック等の無機着
色顔料、マイカチタン、酸化鉄マイカチタン、オキシ塩
化ビスマス等のパール剤、タール系色素、天然色素等の
有機着色顔料、ナイロンパウダー、ポリメタクリル酸メ
チルパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパ
ウダー、トリメチルシルセスキオキサンパウダー、シル
クパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、結晶セルロースパウダー、N−アシルリジン等の
有機粉体等が挙げら、これらを一種又は二種以上用いる
ことができる。
【0008】前記粉体として、酸化チタンや酸化亜鉛は
凝集力が強いため、カチオン活性剤で処理して粉体化粧
料に含有すると、特に塗布時のきしみ感(ギシギシ感)
を低減させることができるため、好ましい。
【0009】また、前記粉体として、タルク、カオリ
ン、セリサイト、マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケ
イ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、無
水ケイ酸、窒化ホウ素等の無機体質粉体は、カチオン活
性剤で処理して粉体化粧料に含有すると、肌への密着性
と化粧持続性が特に優れるため、好ましい。
【0010】本発明において、カチオン性界面活性剤は
粉体に処理された状態で粉体化粧料に含有されるもので
あるが、その処理状態は、例えば、粉体表面にカチオン
性界面活性剤が物理的に吸着している状態であり、この
ような状態となることにより、本発明の効果である、肌
へのなじみ、肌への密着性、化粧膜の均一性等が優れる
ものとなる。また、処理される粉体は予め、ラウリン酸
亜鉛等の金属石鹸類、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン等のシリコーン類、パーフルオロアルキルリン酸ジ
エタノールアミン等のフッ素化合物類等により、疎水
化、撥水撥油化されていても、その最外殻にカチオン性
界面活性剤が吸着している状態であれば、本発明の効果
を発揮することができる。更に、カチオン性界面活性剤
は、親水性が高く、また、結晶性も高いため、カチオン
性界面活性剤を単独で粉体化粧料に均一に分散配合する
ことが困難である。特に、固形状の粉体化粧料の場合
は、表面に未分散状態のカチオン性界面活性剤が露出し
ていまい、外観状態を損ね、肌へのなじみ、肌への密着
性、化粧膜等の優れた効果が得られない。
【0011】本発明において、カチオン性界面活性剤と
粉体を処理する方法は、従来公知の方法を用いることが
できる。例えば、カチオン性界面活性剤をエタノールや
イソプロピルアルコール等の有機溶媒に溶解又は分散さ
せ、これに粉体を混合分散した後、該有機溶媒中を加熱
及び減圧して除去する方法、該有機溶媒の除去に噴霧乾
燥装置を用いる方法、メカノケミカル処理する方法等が
挙げられるが、処理効率及び製造工程の単純性等の観点
より、有機溶媒を用いて処理する方法が特に好ましい。
【0012】本発明において、カチオン性界面活性剤と
処理される粉体との比率は、処理するカチオン性界面活
性剤の質的及び量的特性又は、処理される粉体の粒子
径、形状、構造及び量的特性等に影響されるが、概ね質
量比で、0.1:99.9〜10:90であることが好
ましい。この範囲で処理すると粉体に均一に処理するこ
とができ、粉体化粧料に含有したときの使用性の観点か
らも好ましい。
【0013】本発明の粉体化粧料における、カチオン性
界面活性剤により処理された粉体の含有量は、粉体の含
有目的により変化するが、概ね1〜99質量%(以下、
単に「%」と略す。)である。処理される粉体が酸化チ
タンや酸化亜鉛の場合は、概ね1〜40%が好ましく、
処理される粉体が、タルク、カオリン、セリサイト、マ
イカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、窒化ホウ
素から選ばれる無機体質粉体の場合は、50〜99%が
好ましく、この範囲で用いると本発明の効果がより顕著
に発現される。
【0014】本発明の粉体化粧料には、上記成分に加
え、目的に応じて、本発明の効果を損なわない量的、質
的範囲において、油剤、上記カチオン性界面活性剤で処
理されていない粉体、水溶性高分子、上記カチオン性界
面活性剤以外の界面活性剤、ゲル化剤、保湿剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、香料、美容
成分等の通常化粧料に汎用される成分の配合が可能であ
る。
【0015】本発明の粉体化粧料には、粉体の結合剤、
エモリエント剤、粉っぽさを低減する等の目的で、油剤
を配合することができる。ここで用いられる油剤として
は、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定され
ず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半
固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素
類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸
類、高級アルコール類、シリコーン類、フッ素系油類、
ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、
流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチ
レン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モン
タンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水
素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マ
カデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、
カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ
等のロウ類、オクタン酸イソセチル、ミリスチン酸イソ
プロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソス
テアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリ
セリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリ
トリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコー
ル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチ
ルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オ
レイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等
の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソス
テアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アル
コール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシ
リコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロ
デカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラ
ノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、
ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本
発明の粉体化粧料に油剤を配合する場合の配合量は、概
ね、0.1〜30%である。
【0016】本発明の粉体化粧料は、ファンデーショ
ン、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、アイブロウ、日焼け
止め料、コンシーラー、ボディパウダー、制汗剤等に応
用可能であるが、特にファンデーション等のメーキャッ
プ化粧料において本発明の効果が発揮されやすい。ま
た、本発明の粉体化粧料の形態は、粉末状、固形状等が
挙げられが、特に固形状であると、本発明の効果が発揮
されやすい。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】製造例1:塩化ステアリルトリメチルアン
モニウム10%処理酸化チタン 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム100gをエタ
ノール600gに溶解し、これに酸化チタン900gを
加えて、室温で十分攪拌して均一分散する。その後、こ
の分散物を80℃まで加熱し、エタノールを減圧除去
し、乾燥する。得られた処理粉体を冷却後、ハンマーミ
ルにより粉砕し、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム10%処理酸化チタンを得た。
【0019】製造例2:塩化ベヘニルトリメチルアンモ
ニウム5%処理酸化亜鉛 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム50gをイソプロ
ピルアルコール600gに溶解し、これに酸化亜鉛95
0gを加えて、室温で十分攪拌して均一分散する。その
後、この分散物を80℃まで加熱し、イソプロピルアル
コールを減圧除去し、乾燥する。得られた処理粉体を冷
却後、ハンマーミルにより粉砕し、塩化ベヘニルトリメ
チルアンモニウム5%処理酸化亜鉛を得た。
【0020】製造例3:塩化ジベヘニルジメチルアンモ
ニウム1%処理タルク 塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム10gをイソプロ
ピルアルコール600gに溶解し、これにタルク990
gを加えて、室温で十分攪拌して均一分散する。その
後、この分散物を80℃まで加熱し、イソプロピルアル
コールを減圧除去し、乾燥する。得られた処理粉体を冷
却後、ハンマーミルにより粉砕し、塩化ジベヘニルジメ
チルアンモニウム1%処理タルクを得た。
【0021】製造例4:塩化ジステアリルジメチルアン
モニウム3%処理マイカ 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム30gをエタノ
ール600gに溶解し、これにマイカ970gを加え
て、室温で十分攪拌して均一分散する。その後、この分
散物を80℃まで加熱し、エタノールを減圧除去し、乾
燥する。得られた処理粉体を冷却後、ハンマーミルによ
り粉砕し、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム3%
処理マイカを得た。
【0022】製造例5:塩化ステアリルトリメチルアン
モニウム10%処理混合体質粉体 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム100gをエタ
ノール600gに溶解し、これにタルク500g、カオ
リン100g、セリサイト200g、無水ケイ酸50
g、窒化ホウ素50gを加えて、室温で十分攪拌して均
一分散する。その後、この分散物を80℃まで加熱し、
エタノールを減圧除去し、乾燥する。得られた処理粉体
を冷却後、ハンマーミルにより粉砕し、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム10%処理混合体質粉体を得
た。
【0023】比較製造例1:パルミチン酸イソプロピル
10%処理酸化チタン パルミチン酸イソプロピル100gをエタノール600
gに溶解し、これに酸化チタン900gを加えて、室温
で十分攪拌して均一分散する。その後、この分散物を8
0℃まで加熱し、エタノールを減圧除去し、乾燥する。
得られた処理粉体を冷却後、ハンマーミルにより粉砕
し、パルミチン酸イソプロピル10%処理酸化チタンを
得た。
【0024】比較製造例2:シリコーン5%処理酸化亜
鉛 ジメチルポリシロキサン(20CS)50gをイソプロ
ピルアルコール600gに溶解し、これに酸化亜鉛95
0gを加えて、室温で十分攪拌して均一分散する。その
後、この分散物を80℃まで加熱し、イソプロピルアル
コールを減圧除去し、乾燥する。得られた処理粉体を冷
却後、ハンマーミルにより粉砕し、シリコーン5%処理
酸化亜鉛を得た。
【0025】比較製造例3:流動パラフィン1%処理タ
ルク 流動パラフィン10gをイソプロピルアルコール600
gに溶解し、これにタルク990gを加えて、室温で十
分攪拌して均一分散する。その後、この分散物を80℃
まで加熱し、イソプロピルアルコールを減圧除去し、乾
燥する。得られた処理粉体を冷却後、ハンマーミルによ
り粉砕し、流動パラフィン1%処理タルクを得た。
【0026】比較製造例4:ステアリル変性シリコーン
3%処理マイカ ステアリル変性シリコーン(注1)30gをエタノール
600gに溶解し、これにマイカ970gを加えて、室
温で十分攪拌して均一分散する。その後、この分散物を
80℃まで加熱し、エタノールを減圧除去し、乾燥す
る。得られた処理粉体を冷却後、ハンマーミルにより粉
砕し、ステアリル変性シリコーン3%処理マイカを得
た。 ※注1:ABILWAX9800D(ゴールドシュミッ
ト社製)
【0027】実施例1〜5及び比較例1〜3:固形状パ
ウダーファンデーション 表1及び表2に示す組成の固形状パウダーファンデーシ
ョンを以下に示す製造方法により調製し、以下に示す評
価方法及び判定基準にて、肌へのなじみ、肌への密着
性、化粧膜の均一性について評価を行い、結果を併せて
表1及び表2に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】(製造方法) A.成分(1)〜(17)を混合分散する。 B.成分(18)〜(23)を50℃に加熱し、均一に
混合溶解する。 C.AにBを添加し、均一に混合分散する。 D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、固形状パウダーファ
ンデーションを得た。
【0031】(評価方法)10名の化粧品専門パネル
に、上記の実施例及び比較例の固形状パウダーファンデ
ーションを使用してもらい、各々に対して、「肌へのな
じみ」、「肌への密着性」、「化粧膜の均一性」の各評
価項目について、下記の評価基準に基づき7段階評価し
てもらい、更に、各パネルの評点の平均点より、下記判
定基準に従って判定した。 評価基準: [評 価] :[評 点] 非常に良好 : 6 良好 : 5 やや良好 : 4 普通 : 3 やや不良 : 2 不良 : 1 非常に不良 : 0 判定基準: [評点の平均点] :[判 定] 5点以上 : ◎ 4点以上 5点未満 : ○ 2.5点以上 4点未満 : △ 2.5点未満 : ×
【0032】表1及び表2の結果から明らかなように、
本発明の固形状パウダーファンデーションは、比較例に
比べて、肌へのなじみ、肌への密着性、化粧膜の均一性
の全てにおいて優れた特性を有していた。
【0033】実施例6〜10及び比較例4〜6:粉末状
白粉 表3及び表4に示す組成の粉末状白粉を以下に示す製造
方法により調製し、以下に示した評価方法及び判定基準
にて、肌へのなじみ、肌への密着性、化粧膜の均一性に
ついて評価を行い、結果を併せて表3及び表4に示し
た。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】(製造方法) A.成分(1)〜(12)を混合分散する。 B.成分(13)〜(18)を50℃に加熱し、均一に
混合溶解する。 C.AにBを添加し、均一に混合分散する。 D.Cを粉砕し、容器に充填し粉末状白粉を得た。
【0037】(評価方法)10名の化粧品専門パネル
に、上記の実施例及び比較例の粉末状白粉を使用しても
らい、各々に対して、固形状パウダーファンデーション
と同様に評価、判定した。
【0038】表3及び表4の結果から明らかなように、
本発明の粉末状白粉は、比較例に比べて、肌へのなじ
み、肌への密着性、化粧膜の均一性の全てにおいて優れ
た特性を有していた。
【0039】 実施例11:固形粉末状白粉 (成分) (質量%) 1.製造例3の塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1%処理タルク 40 2.シリコーン3%処理セリサイト 残量 3.パーフルオロポリエーテルリン酸5%処理雲母チタン 2 4.ステアリン酸マグネシウム 2 5.グンジョウ 0.2 6.ベンガラ 0.1 7.防腐剤 適量 8.球状無水ケイ酸(粒径10μm) 2 9.流動パラフィン 10
【0040】(製造方法) A:成分(1)〜(8)を混合分散する。 B:Aに(9)を添加し均一に混合する。 C:Bを粉砕し、皿に圧縮成型し、固形粉末状白粉を得
た。 実施例11の固形粉末状白粉は、肌へのなじみが良好
で、肌への密着性に優れ、化粧膜の均一性に優れたもの
であった。
【0041】 実施例12:固形粉末状アイシャドウ (成分) (質量%) 1.製造例4の塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 3%処理マイカ 60 2.マイカ 残量 3.タルク 20 4.球状ポリメチルメタクリレートパウダー(粒径6μm) 4 5.窒化ホウ素 4 6.赤色226号 0.3 7.黄色4号 0.1 8.黒酸化鉄 0.05 9.防腐剤 適量 10.ロジン酸ペンタエリスリット 1 11.流動パラフィン 3 12.オクタン酸イソセチル 3 13.パーフルオロポリエーテル 8 14.香料 適量
【0042】(製造方法) A:成分(1)〜(9)を混合する。 B:成分(10)〜(14)加熱溶解し混合する。 C:AにBを添加し、混合した後、皿に圧縮成型し、固
形粉末状アイシャドウを得た。
【0043】実施例12の固形粉末状アイシャドウは、
肌へのなじみが良好で、肌への密着性に優れ、化粧膜の
均一性に優れたものであった。
【0044】 実施例13:ケーキファンデーション(水使用) (成分) (重量%) 1.タルク 50 2.マイカ 残部 3.雲母チタン 2 4.ベンガラ 0.5 5.黄酸化鉄 2 6.黒酸化鉄 0.8 7.製造実施例1の塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 10%処理酸化チタン 15 8.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1 9.トリオクタン酸グリセリル 10 10.防腐剤 適量 11.香料 適量
【0045】(製造方法) A.成分(1)〜(7)を混合分散する。 B.成分(8)〜(11)を50℃に加熱し、均一に混
合溶解する。 C.AにBを添加し、均一に混合分散する。 D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、ケーキファンデーシ
ョンを得た。 実施例13のケーキファンデーションは、肌へのなじみ
が良好で、肌への密着性に優れ、化粧膜の均一性に優れ
たものであった。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の粉体化粧料
は、肌へのなじみが良好で、肌への密着性に優れ、化粧
膜の均一性に優れた化粧料であった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB151 AB152 AB171 AB172 AB211 AB212 AB232 AB241 AB242 AB321 AB381 AB431 AB432 AB441 AC012 AC022 AC242 AC352 AC422 AC442 AC852 AC862 AD022 AD042 AD092 AD152 AD532 BB25 CC12 CC14 DD17 DD21 EE07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性界面活性剤により処理された
    粉体を含有することを特徴とする粉体化粧料。
  2. 【請求項2】 処理される粉体が酸化チタン及び/又は
    酸化亜鉛であることを特徴とする請求項1記載の粉体化
    粧料。
  3. 【請求項3】 処理される粉体がタルク、カオリン、セ
    リサイト、マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
    ム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸
    アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケ
    イ酸、窒化ホウ素から選ばれる一種又は二種以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の粉体化粧料。
  4. 【請求項4】 前記粉体化粧料が固形状であることを特
    徴とする請求項1〜3の何れかに記載の粉体化粧料。
  5. 【請求項5】 カチオン性界面活性剤と処理される粉体
    との比率が質量比で、0.1:99.9〜10:90で
    あることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の粉
    体化粧料。
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