JP2009234953A - 粉体メークアップ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】
セラミドの結晶の析出を抑制し、化粧膜の均一性および化粧持ちに優れた粉体化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】
次の成分(A)〜(D);
(A)セラミド
(B)ラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステル
(C)水素添加リン脂質
(D)粉体
を含有することを特徴とする粉体メークアップ化粧料である。
【選択図】なし

Description

本発明は、粉体メークアップ化粧料に関し、さらに詳細には、セラミドを安定的に分散することが可能であり、化粧膜の均一性や化粧持ちに優れる粉体メークアップ化粧料に関する。
セラミドは、角質細胞間脂質中の主要な成分として脂質バリアーを構成し、荒れ肌、乾燥肌等の水分が低下した肌に対し、角質層の水分保持力を向上させる効果を有することが知られている。したがって、セラミドを配合した様々な化粧料が提案されており、セラミドを用いた粉体化粧料も開示されている(特許文献1)。
しかしながら、セラミドは結晶性が高いため粉体化粧料への安定配合が困難であり、結晶の析出により化粧膜が不均一となったり、化粧持ちに劣るという問題があった。
特開2001−158717号公報
したがって、セラミドを安定的に粉体化粧料中に配合することが可能な技術が求められており、本発明は、セラミドの結晶の析出を抑制し、化粧膜の均一性および化粧持ちに優れた粉体化粧料を提供することを課題とするものである。
かかる実情に鑑み、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ラウロリルサルコシンと低級アルコールのエステルと、水素添加リン脂質とを組み合わせることにより、セラミドの結晶を抑制することができ、化粧膜の均一性および化粧持ちが向上することを見出した。さらに、セラミドを、上記ラウロリルサルコシンと低級アルコールのエステル及び水素添加リン脂質とともに乳化組成物としてから、粉体と混合することにより、化粧膜の均一性および化粧持ちがより向上することを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
次の成分(A)〜(D);
(A)セラミド
(B)ラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステル
(C)水素添加リン脂質
(D)粉体
を含有することを特徴とする粉体メークアップ化粧料である。
本発明の粉体メークアップ化粧料は、セラミドの結晶を抑制することができるため、セラミドの有する保湿効果を有効に発揮させることが可能であり、また化粧膜の均一性および化粧持ちに優れ、使用性にも優れるものである。
本発明に用いられる成分(A)のセラミドは、通常、化粧料に使用されるものであれば特に限定されないが、具体例としては、酵母を利用して生成したセラミド、化学合成による擬似セラミド、植物から得られたセラミド等が挙げられ、より具体的には、セラミド1〜6が例示され、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、特に優れた化粧持ち効果が得られるため、セラミド2又はセラミド3が好ましい。
本発明の粉体メークアップ化粧料における成分(A)の含有量は、0.03〜0.3質量%(以下、「%」と略記する)が好ましく、更に好ましくは0.05〜0.1%である。この範囲であると、優れた化粧持ち効果が得られるとともに、化粧塗布時に伸び広がりが良好で使用性が高い。
本発明に用いられる成分(B)のラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステルとしては、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されないが、低級アルコールとしては、炭素数1〜4のものが好ましく、例えば、メチルエステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステル、n−ブチルエステル、イソブチルエステル、セカンダリーブチルエステル、ターシャリーブチルエステルなどが例示できこれらのうち、特に好ましいものはイソプロピルエステルである。かかるラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステルは、ラウロイルサルコシンを原料として、このカルボキシル基の水素原子を水素化ナトリウムなどを用いて、ナトリウムに置換した後、低級アルコールのトシルエステルや、低級アルコールに塩化チオニルなどを作用させて得たハライドを反応させることにより得ることが出来る。また、市販品としては、「エルデュウSL−205」(味の素株式会社:ラウロイルサルコシンイソプロピル)を挙げることができる。
本発明の粉体メークアップ化粧料中の成分(B)の含有量は、0.15〜6%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜1.5%である。また、成分(B)のラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステルは、成分(A)のセラミドに対して高い溶解性を有し、セラミドを粉体へ均一に付着させる作用を有するものであるが、この様な作用を有効に発揮するためには、本発明の粉体メークアップ化粧料中の、成分(A)と成分(B)の配合比率を、(A):(B)が1:5〜1:20の範囲とすることが好ましく、より好ましくは、1:10〜1:15の範囲である。成分(A)に対する成分(B)の配合比率が、1:5より少ないとセラミドが十分に溶解せず、セラミドを均一に粉体へ付着させる効果が十分に発現されない場合があり、1:20より多すぎても当該効果が頭打ちになり、処方の自由度を損なう場合がある。
本発明に用いられる成分(C)の水素添加リン脂質は、セラミドの均一分散性を向上させるとともに、粉体化粧料の肌なじみを向上させ、しっとり感を付与し使用時に粉感を低減させる効果を有する。さらに、後述するように、上記成分(A)および(B)とともに乳化組成物とする場合には、良好な界面活性剤として機能するものである。
成分(C)の水素添加リン脂質は、リン脂質に水素添加したものであり、酸化や熱に対する安定性の点で、ヨウ素価が0〜40のものが好ましく、例えば、大豆、卵黄等から抽出した天然レシチンを常法に従って水素添加したものの他、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、中性リン脂質等に水素添加したもの等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて用いることが出来る。特にホスファチジルコリンが、粉体メークアップ化粧料の肌へのなじみおよび粉感を低減させる効果が高いため好ましく、成分(C)の水素添加リン脂質中のホスファチジルコリン含有量が20%以上であることが好ましい。
本発明の粉体メークアップ化粧料中の成分(C)の配合量は、特に限定されないが、0.03〜0.3%が好ましく、この範囲であるとべたつきのなさといった使用感がより良好なものとなる。
本発明に用いられる成分(D)の粉体は、メイクアップ効果を付与する目的で用いられる。この成分(D)の粉体としては、通常、化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
これらの中でも、金属酸化物、あるいはその複合体である、酸化チタン、黒色酸化チタン、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、水酸化クロム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタンなどを選択すると、より化粧効果が高い粉体メイクアップ化粧料を得ることができるため特に好ましい。
本発明の粉体メークアップ化粧料中の成分(D)の配合量は、特には限定されないが、メイクアップ効果の点から70〜99%が好ましい。
本発明の粉体メークアップ化粧料には、上記必須成分(A)〜(D)の他、通常粉体メークアップ化粧料に使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲において配合することもできる。このような任意成分としては、油性成分、水性成分、美容成分、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。
本発明の粉体メークアップ化粧料は、上記必須成分および必要に応じて添加される任意成分を用いて常法にしたがって製造することにより得ることができ、例えば、成分(A)ないし(C)を70〜100℃に加熱して混合溶解し、これを成分(D)と混合後、粉砕、圧縮成形する方法が挙げられる。
また、成分(A)ないし(C)を含む油相と水相とを乳化して乳化組成物としてから成分(D)と混合すると、さらに化粧膜の均一性や化粧持ちが向上できるために好ましい。油相には、成分(A)ないし(C)の他に、例えば通常化粧料に用いられる油剤として、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等を配合することができる。具体的に例示すれば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類;モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類;モンタンワックス、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類;セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類;ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール等の高級アルコール類;低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類;ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類;等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を配合することもできる。
一方、水相には、水が用いられるが、水の他、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類、グリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類、エタノール等のアルコール類等の水性成分を含有していてもよい。乳化組成物における水の含有量は、70〜95%が好ましく、80〜90%がより好ましい。このような範囲であると、成分(A)ないし(C)の乳化状態が良好になるという点で好ましい。
乳化組成物を調製する方法としては、デスパーミキサー、ホモジナイザー等によって乳化させる方法が挙げられる。また、より微細な粒子を得るためには、マイクロフルイダイザー等の高圧乳化機を用いて、500〜3000kg/cmの噴射圧力で、必要に応じて繰り返し乳化処理を行うことが好ましい。また、乳化組成物の乳化滴は、平均粒子径が200nm〜1000nmの範囲となるように調製されることが好ましい。この範囲であるとより微細に成分(A)のセラミドを成分(D)粉体に均一分散することが可能となり、より良好な化粧持ちが得られる。なお、この平均粒子径は、コールターカウンター(ベックマン・コールター株式会社製:サブミクロン粒子アナライザーN5)による測定値である。
得られた乳化組成物を、成分(D)の粉体と混合する。次いで、これを必要に応じて粉砕処理、圧縮成形し、その後乾燥することにより水を除去して本発明の粉体メークアップ化粧料が得られる。乾燥条件としては、25〜80℃、3〜10時間が挙げられる。
本発明の粉体メークアップ化粧料としては、パウダーファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅、白粉等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
製造例1〜4及び比較製造例1〜2
セラミド含有乳化組成物の調製:
表1に示す組成及び下記製法にてセラミド含有乳化組成物を調製した。また乳化滴の平均粒子径を測定した。その結果を併せて表1に示した。
Figure 2009234953
(製法)
[製造例1〜2及び比較製造例1〜2]
A.成分1〜3を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分4〜6を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却する。
E.Dをマイクロフルイダイザーにて1000kg/cmの噴射圧力で2回処理を行う。
[製造例3]
A.成分1〜3を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分4〜6を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却する。
E.Dをマイクロフルイダイザーにて700kg/cmの噴射圧力で1回処理を行う。
[製造例4]
A.成分1〜3を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分4〜6を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却する。
(平均粒子径の測定)
上記製法にて得られたセラミド含有乳化組成物について、コールターカウンター(ベックマン・コールター株式会社製:サブミクロン粒子アナライザーN5)を用いて乳化滴の平均粒子径を測定した。
実施例1〜5及び比較例1〜2
パウダーファンデーション:
表2に示す組成及び下記製法にてパウダーファンデーションを調製した。また下記評価方法および評価基準により、化粧膜の均一性、化粧持ち、経時での使用性(取れ)、セラミドの均一分散性(凝集物の有無)について評価した。その結果を併せて表2に示した。
Figure 2009234953
(製法)
[実施例1]
A.成分1〜6を均一に混合する。
B.成分8〜10を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.Aに7を添加し均一に混合する。
D.CにBを添加し均一に混合する。
E.Dをパルベライザーにて粉砕処理をする。
F.Eを金皿に圧縮成型する。
[実施例2〜5及び比較例1〜2]
A.成分1〜6を均一に混合する。
B.Aに7を添加し均一に混合する。
C.Bに11〜16を添加し均一に混合する。
D.Cをパルベライザーにて粉砕処理をする。
E.Eを金皿に圧縮成型し、40℃にて10時間乾燥させ精製水を除去する。
(評価方法)
(化粧膜の均一性)
人工皮膚模型(商品名バイオプレート、株式会社ビューラックス社製)の5cm×10cmの範囲に、実施例及び比較例のパウダーファンデーションを化粧スポンジを使用して塗布した。塗布した部位から任意に5点を選択し、その5点間の色のバラツキを算出することで化粧膜の均一性を評価した。
具体的な算出手法として、分光色差計(商品名SZ−Σ2000、日本電色工業株式会社製)を用いてハンターのL、a、b値を測色し、次の計算式により5点間の色のバラツキを算出した。
(1)5点のL、a、b値それぞれの平均値を算出する。
AVE=(L+L+L+L+L)/5
AVE=(a+a+a+a+a)/5
AVE=(b+b+b+b+b)/5
(2)任意の5点それぞれの値と平均値との色差を算出する。
ΔE=((L−LAVE)+(a−aAVE)+(b−bAVE))1/2
ΔE=((L−LAVE)+(a−aAVE)+(b−bAVE))1/2
ΔE=((L−LAVE)+(a−aAVE)+(b−bAVE))1/2
ΔE=((L−LAVE)+(a−aAVE)+(b−bAVE))1/2
ΔE=((L−LAVE)+(a−aAVE)+(b−bAVE))1/2
(3)任意の5点それぞれの値と平均値との色差の平均を算出する。
ΔE=(ΔE+ΔE+ΔE+ΔE+ΔE)/5
[評価基準及び判定基準]
(評価) : (評点) (判定)
非常に良好 : ΔEが0以上1.0未満 ◎
良好 : ΔEが1.0以上2.0未満 ○
普通 : ΔEが2.0以上3.0未満 △
不良 : ΔEが3.0以上 ×
(化粧持ち)
化粧膜の均一性の評価に使用した人工皮膚模型を、2−エチルヘキサン酸グリセリル:スクワレン:水=40:40:20の擬似皮脂・汗混合物に攪拌しながら5時間浸漬させた。その後人工皮脂模型を乾燥させ、任意に5点を選択し分光色差計にてハンターのL、a、b値を測色し、化粧膜の均一性の評価と同様に色差を算出した。
そして擬似皮脂・汗混合物に浸漬前の色差をΔE、浸漬後の色差をΔEとし、浸漬前の色差と浸漬後の色差をΔE化粧持ちとし、次のように算出した。
ΔE化粧持ち=ΔE−ΔE
[評価基準及び判定基準]
(評価) : (評点) (判定)
非常に良好 : ΔE化粧持ちが0以上1.0未満 ◎
良好 : ΔE化粧持ちが1.0以上2.0未満 ○
普通 : ΔE化粧持ちが2.0以上3.0未満 △
不良 : ΔE化粧持ちが3.0以上 ×
(経時での使用性(取れ))
本発明品及び比較品のパウダーファンデーションを40℃にて1ヶ月保管し、スポンジを使用して取れ具合を観察した。
[評価基準及び判定基準]
(評価) : (判定)
問題なく使用できる : ◎
やや取れが悪い : △
取れなくなり使用できない : ×
(セラミドの分散均一性(凝集物))
本発明品及び比較品のパウダーファンデーションをスポンジを用いて10回擦った後、プレス表面を観察し、1平方センチメートル当たりにある1ミリ以上の凝集物の数を測定した。
[評価基準及び判定基準]
(評価) : (判定)
3個未満 : ◎
3個以上5個未満 : △
5個以上 : ×
表2から、本発明品の実施例1〜5のパウダーファンデーションは、化粧膜の均一性が高く、化粧持ちが良好で、経時での使用性でも問題がなく、また凝集物が少なくセラミドの分散均一性が非常に高かった。対して、成分(C)を配合しなかった比較例1のパウダーファンデーションは、化粧膜の均一性、化粧持ちの点で評価が低かった。また、成分(B)を配合しなかった比較例2のパウダーファンデーションは、経時でファンデーションが取れなくなって使用できなくなり、さらに多数の凝集物が確認され、パウダーファンデーションとして成り立たないものであった。
実施例6:フェイスパウダー(粉末タイプ)
下記組成のフェイスパウダー(粉末タイプ)を下記製法により調製した。
(成分) (%)
1.タルク 85
2.雲母チタン 5
3.製造例1の乳化組成物 10
(製法)
A.成分1〜2を均一に混合する。
B.Aに3を添加し均一に混合する。
C.Bをパルベライザーにて粉砕処理をする。
D.Cを40℃にて10時間乾燥させ精製水を除去する。
E.Dを容器に充填しフェイスパウダーとした。
実施例6のフェイスパウダー(粉末タイプ)は、凝集物が非常に少なく、セラミドの分散性が均一であった。また、化粧膜の均一性、化粧持ちに関してもとても良好であった。
本発明の粉体メークアップ化粧料は、保湿効果を有するセラミドを安定に配合することができ、化粧膜の均一分散性、化粧持ちに優れ、また使用性や使用感にも優れるため、非常に有用なものである。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)セラミド
    (B)ラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステル
    (C)水素添加リン脂質
    (D)粉体
    を含有することを特徴とする粉体メークアップ化粧料。
  2. 成分(A)と成分(B)の配合比率が1:5〜1:20である請求項1に記載の粉体メークアップ化粧料。
  3. 成分(A)〜(C)を含む油相と水相とを乳化して乳化組成物を調製し、次いで該乳化組成物と成分(D)を混合した後、これを乾燥することにより得られるものである請求項1または2に記載の粉体メークアップ化粧料。
  4. 乳化組成物の乳化滴の平均粒子径が200〜1000nmに調製されるものである請求項3に記載の粉体メークアップ化粧料。
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