JP2001334816A - 産業車両の揺動制御装置 - Google Patents

産業車両の揺動制御装置

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JP2001334816A
JP2001334816A JP2000158438A JP2000158438A JP2001334816A JP 2001334816 A JP2001334816 A JP 2001334816A JP 2000158438 A JP2000158438 A JP 2000158438A JP 2000158438 A JP2000158438 A JP 2000158438A JP 2001334816 A JP2001334816 A JP 2001334816A
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後車軸に対してフレームが揺動可能に支持さ
れた産業車両に於いて、フレームの揺動角及び車両の走
行速度、荷重の重心位置、車両の操舵角、並びに操舵角
速度等に応じてフレームの揺動を規制または許容して、
車両の姿勢を安定に保持する。 【解決手段】 フレーム1は支持ピン10を中心として
後車軸9に対して揺動可能に支持されている。後車軸9
の一端部とフレーム1との間に油圧シリンダ13を介装
し、油圧シリンダの上室13aと下室13bとを結ぶ油
路16,17に電磁切替弁18とアキュムレータ19と
電磁切替弁20を設ける。フレーム1の揺動角と車両の
走行状態及び荷役状態に応じて電磁切替弁18を遮断位
置18aまたは連通位置18bに切替え操作するととも
に、電磁切替弁20をチェック弁位置20aまたは20
bに切替え操作し、フレーム1の時計方向と反時計方向
の何れか一方の揺動を規制し他方の揺動を許容させ、或
いは、両方向の揺動を規制または許容するコントローラ
22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業車両の揺動制御
装置に関するものであり、特に、フォークリフト等の産
業車両に於いて後車軸に対するフレームの揺動を規制ま
たは許容する揺動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】此種産業車両の一例としてフォークリフ
トが挙げられ、図13に一般的なフォークリフトの概要
を示す。同図に於いて、1はフレーム、2はフレーム1
の前側に前後方向へ回動可能に立設されたマスト、3は
マスト2に沿って上昇下降する荷役用のフォーク、4は
フォークを昇降させるリフトシリンダ、5はマスト2を
前後に傾斜させるチルトシリンダである。また、6はフ
ォークリフトの走行駆動輪である前車輪、7は操舵輪で
ある後車輪、8はフォークリフトの操舵ハンドルであ
る。
【0003】図14及び図15は従来のフォークリフト
の揺動装置を示し、9は左右の後車輪7,7が装着され
る後車軸、10は該後車軸9の長手方向略中央部の前後
両側に凸設された支持ピン、11は夫々の支持ピン1
0,10を前記フレーム1に保持する支持サポートであ
る。また、12はフレーム1の下面両側に固設されたス
トッパであり、通常走行状態に於いて後車軸9の上面と
所定の間隙を有するように設けられ、左右何れかのスト
ッパ12が後車軸9の上面に当接するまで、後車軸9に
対してフレーム1が揺動可能となっている。斯くして、
フォークリフトが走行する路面に凹凸があったり、或い
は路面が傾斜している場合であっても、前記フレーム1
が後車軸9の支持ピン10を中心に左右に揺動するの
で、前車輪6及び後車輪7は路面に接地して安定走行す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォークリフト
は、前述したようにフレームが後車軸に対して揺動可能
に形成されているが、フォークリフトが旋回するときに
は車両に遠心力や慣性力が働き、横方向力が前車輪間の
中心と後車輪間の中心を結ぶ車両センタ軸に垂直方向に
働くため、図16に示すように、後車軸に対してフレー
ムが揺動して旋回中心側の前車輪が路面から浮上し、車
両の姿勢が不安定になることがある。
【0005】また、高積み荷役作業に於いては、荷重の
重心位置の左右へのずれやマストの左右のガタや撓み等
により車両に横方向力が働くため、然るときも、後車軸
に対してフレームが揺動し、横方向力がかかる側と反対
側の前車輪が路面から浮上して車両の姿勢が不安定にな
ることがある。
【0006】これに対して、フレームの揺動を規制する
装置が提案されているが(例えば特開平10−5893
5号公報等)、フォークリフト等の産業車両が走行する
路面は必ずしも平面ではないため、フレームが水平であ
っても後車軸が路面の凹凸や傾斜により大きく揺動して
いる状態のときにフレームの揺動を規制すると、後車軸
が接している路面が水平に戻ったときや、路面の傾斜が
反対になったときは、フレームを横方向に揺動させた状
態で固定することになり、揺動を規制する装置を装備し
ていない産業車両よりも車両の姿勢が不安定となる。
【0007】そこで、後車軸に対してフレームが揺動可
能に支持された産業車両に於いて、フレームの揺動角及
び車両の走行速度、荷重の重心位置、車両の操舵角、並
びに操舵角速度等に応じてフレームの揺動を規制または
許容して、車両の姿勢を安定に保持するために解決すべ
き技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題
を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、車体フレームに対し
て車軸を上下方向へ揺動可能に支持した産業車両に於い
て、前記車体フレームと車軸との間に配設され、前記車
軸の揺動に従って作動油を給排するダンパと、該ダンパ
から給排される作動油を流す通路を連通状態と一方向規
制状態に切替え可能な油圧回路と、該ダンパを必要に応
じて一方向規制して前記車体フレームに対する車軸の揺
動を時計方向または反時計方向または両方向に対して規
制する規制制御手段とを備えた産業車両の揺動制御装
置、及び、上記ダンパは車体フレームと車軸との間に左
右それぞれ配設され、上記油圧回路は、各々のダンパか
ら給排される作動油を流す通路を一方向規制状態または
連通状態に切替える制御弁と、各々のダンパから給排さ
れる作動油を流す通路を遮断状態または連通状態に切替
える制御弁とを備えた産業車両の揺動制御装置、及び、
上記ダンパから給排される作動油を流す通路のバイパス
通路を連通状態または遮断状態に切替える手動操作弁
と、該バイパス通路を一方向規制状態にするチェック弁
とを備えた産業車両の揺動制御装置、及び、上記ダンパ
は車体フレームと車軸との間に左右それぞれ配設され、
上記油圧回路は、規制時にはダンパから給排される作動
油を流す通路を遮断状態に切替えるとともに非規制時に
は前記通路を連通状態に切替える制御弁と、一方向規制
時にはダンパから給排される作動油を流す通路を一方向
遮断状態に切替える制御弁とを備えた産業車両の揺動制
御装置、及び、上記ダンパから給排される作動油を流す
通路に対して接続され、該通路に流れる作動油を一定の
油圧にて供給する供給手段を備えた産業車両の揺動制御
装置、及び、上記規制制御手段は、操舵角を検出する操
舵角検出手段と、走行速度を検出する車速検出手段と、
車体フレームに対する車軸の揺動角を検出する揺動角検
出手段と、前記操舵角検出手段にて検出された操舵角及
び前記車速検出手段にて検出された走行速度に基づいて
揺動の規制要否を判断する規制要否判断手段と、前記揺
動角検出手段にて検出された揺動角及び前記操舵角検出
手段にて検出された操舵角に基づいて揺動の規制方向を
判断する規制方向判断手段と、前記規制要否判断手段と
規制方向判断手段に基づいて車軸規制機構を動作させる
制御手段とを備えた産業車両の揺動制御装置、及び、上
記規制制御手段は、荷重を検出する荷重検出手段と、荷
重の揚高を検出する揚高検出手段と、車体フレームに対
する車軸の揺動角を検出する揺動角検出手段と、前記荷
重検出手段にて検出された荷重及び揚高検出手段にて検
出された揚高に基づいて揺動の規制要否を判断する規制
要否判断手段と、前記揺動角検出手段にて検出された揺
動角に基づいて揺動の規制方向を判断する規制方向判断
手段と、前記規制要否判断手段と規制方向判断手段に基
づいて車軸規制機構を動作させる制御手段とを備えた産
業車両の揺動制御装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図14に従って詳述する。尚、産業車両の一例とし
てフォークリフトの揺動制御装置について説明するが、
フォークリフトの概要は図15に示したものと同一であ
るので、その説明は省略するものとし、また、従来と同
一構成部分には同一符号を使用する。
【0010】図1は本発明の実施形態1を示し、同図に
於いて、13は両ロッド式の油圧シリンダであり、該油
圧シリンダ13のロッド側は後車軸9の左右何れかの端
部に固設したブラケット14に支持され、該油圧シリン
ダ13のヘッド側は前記フレーム1の下面に固設したブ
ラケット15に支持されている。該油圧シリンダ13の
上室13aに連通する油路16と下室13bに連通する
油路17の途中に、作動油の連通と遮断と何れか一方向
への流通とを切替える制御弁として、3ポート2位置の
電磁切替弁18と2ポート3位置の電磁切替弁20とを
並列に設けるとともに、油路16と油路17に作動油を
給排するアキュムレータ19を配設する。油圧回路から
作動油が漏れた場合は、該アキュムレータ19内の油を
油路16,17に補給し、油圧回路の作動油が熱膨張し
た場合は該アキュムレータ19に油を吸収する。
【0011】ここで、前記電磁切替弁18のソレノイド
23と電磁切替弁20のソレノイド21a及び21bと
のすべてのソレノイドが非励磁である場合は、前記電磁
切替弁18が遮断位置18aになるとともに電磁切替弁
20も遮断位置20cとなる。従って、油圧シリンダ1
3の上室13aと下室13bの作動油が流出入できなく
なり、油圧シリンダ13の伸縮が不可能となる。然ると
きは、後車軸9に対してフレーム1の左右方向の揺動、
即ち支持ピン10を中心とする時計方向及び反時計方向
の両方向の揺動が規制される(以後、本作動モードを
「両方向規制」と称する)。
【0012】一方、前記電磁切替弁18のソレノイド2
3がコントローラ22からの電流によって励磁された場
合は、該電磁切替弁18が遮断位置18aから連通位置
18bに切り替わる。従って、前記電磁切替弁20の切
替え位置に拘わらず、油圧シリンダ13の上室13aと
下室13bの作動油が流出入して、油圧シリンダ13の
伸縮が可能になるとともに、アキュムレータ19が油路
16,17に連通して作動油がアキュムレータ19に給
排される。然るときは、後車軸9に対して前記フレーム
1の時計方向及び反時計方向の両方向の揺動が可能とな
る(以後、本作動モードを「規制解除」と称する)。
【0013】いま、前記電磁切替弁18を遮断位置18
aにし、電磁切替弁20のソレノイド21aを励磁して
左側チェック弁位置20aに切替えたときは、油圧シリ
ンダ13の上室13aから下室13b方向へのみ作動油
の流出が可能となり、該油圧シリンダ13の伸長が規制
されて収縮方向へのみ作動する。然るときは、後車軸9
に対して前記フレーム1は反時計方向への揺動が可能で
あり、時計方向への揺動が規制される(以後、本作動モ
ードを「時計方向規制」と称する)。
【0014】また、前記電磁切替弁18を遮断位置18
aにし、電磁切替弁20のソレノイド21bを励磁して
右側チェック弁位置20bに切替えたときは、油圧シリ
ンダ13の下室13bから上室13a方向へのみ作動油
の流出が可能となり、該油圧シリンダ13の収縮が規制
されて伸長方向へのみ作動する。然るときは、後車軸9
に対して前記フレーム1は時計方向への揺動が可能であ
り、反時計方向への揺動が規制される(以後、本作動モ
ードを「反時計方向規制」と称する)。
【0015】このように、上記二つの電磁切替弁18と
20を操作することにより、作動油の連通と遮断と何れ
か一方向への流通とを切替えることが可能となる。更
に、後車軸9に対するフレーム1の揺動角を検出する手
段として、前記支持サポート11の上部に揺動角センサ
24を設け、車両の操舵角を検出する手段として、後車
軸9のキングピン25に操舵角センサ26を設ける。ま
た、27は車両の走行速度を検出するためにトランスミ
ッションやデファレンシャルギヤ等の減速機構部(図示
せず)に取り付けられた速度センサ、28は積載荷重を
検出するためにリフトシリンダ4等の油圧回路(図示せ
ず)に設けられた荷重センサであり、29は積載荷重の
揚高を検出するためにマスト2に取り付けられた揚高セ
ンサである。
【0016】図2は本発明の実施形態2を示し、図1に
示した実施形態1と同一構成部分については、同一符号
を付してその説明を省略する。同図に於いて、31L及
び31Rは夫々片ロッド式の油圧シリンダであり、左右
一対の油圧シリンダ31L,31Rの各ロッド側は後車
軸9の左右両端部に固設したブラケット14,14に支
持され、各油圧シリンダ31L,31Rのヘッド側は前
記フレーム1の下面両側に固設したブラケット15,1
5に支持されている。
【0017】左側の油圧シリンダ31Lの上室31La
に連通する油路16Lと下室31Lbに連通する油路1
7Lの途中に、2ポート2位置の電磁切替弁32L,3
3Lを直列に設け、双方の電磁切替弁32Lと33Lの
間にアキュムレータ19を配設する。同様に、右側の油
圧シリンダ31Rの上室31Raに連通する油路16R
と下室31Rbに連通する油路17Rの途中に、2ポー
ト2位置の電磁切替弁32R,33Rを直列に設け、双
方の電磁切替弁32Rと33Rの間にアキュムレータ1
9を配設する。また、左側の油圧シリンダ31Lの上室
31Laと下室31Lbとの間、及び、右側の油圧シリ
ンダ31Rの上室31Raと下室31Rbとの間に、夫
々上室31La,31Raから下室31Lb,31Rb
方向への流れを遮断するチェック弁34,34と、通常
の使用状態では連通状態に固定されたストップ弁35,
35を直列に配置する。
【0018】前記電磁切替弁32Lのソレノイド36L
と電磁切替弁32Rのソレノイド36Rとが非励磁であ
る場合は、前記電磁切替弁32Lが油路17Lから油路
16L方向(下室31Lbから上室31La方向)への
み流出可能なチェック弁位置32Laになるとともに、
前記電磁切替弁32Rが油路17Rから油路16R方向
(下室31Rbから上室31Ra方向)へのみ流出可能
なチェック弁位置32Raになる。これに対して、該ソ
レノイド36Lと36Rとがコントローラ22からの電
流によって励磁された場合は、双方の電磁切替弁32
L,32Rが夫々連通位置32Lb,32Rbに切り替
わる。
【0019】一方、前記電磁切替弁33Lのソレノイド
37Lと電磁切替弁33Rのソレノイド37Rとが非励
磁である場合は、前記電磁切替弁33L,33Rが夫々
遮断位置33La,33Raになり、該ソレノイド37
Lと37Rとがコントローラ22からの電流によって励
磁された場合は、双方の電磁切替弁33L,33Rが夫
々連通位置33Lb,33Rbに切り替わる。
【0020】いま、前記ソレノイド36L,36R並び
にソレノイド37L,37Rがともに非励磁である場合
は、前記電磁切替弁32L,32Rは夫々チェック弁位
置32La,32Raにあり、また、前記電磁切替弁3
3L,33Rは夫々遮断位置33La,33Raにあ
る。従って、左側の油圧シリンダ31Lの上室31La
と下室31Lbの作動油が流出入できなくなるととも
に、右側の油圧シリンダ31Rの上室31Raと下室3
1Rbの作動油が流出入できなくなって、左右双方の油
圧シリンダ31L及び31Rの伸縮が不可能となる。然
るときは、後車軸9に対してフレーム1の時計方向及び
反時計方向の両方向の揺動が規制され「両方向規制」の
作動モードとなる。
【0021】これに対して、前記4つのソレノイド36
L,36R並びに37L,37Rがコントローラ22か
らの電流によってすべて励磁された場合は、前記電磁切
替弁32L,32Rが夫々連通位置32Lb,32Rb
に切り替わるとともに、電磁切替弁33L,33Rも夫
々連通位置33Lb,33Rbに切り替わる。従って、
左側の油圧シリンダ31Lの上室31Laと下室31L
bの作動油が流出入でき、油路16L,17Lの作動油
がアキュムレータ19に給排され、且つ、右側の油圧シ
リンダ31Rの上室31Raと下室31Rbの作動油も
流出入でき、油路16R,17Rの作動油がアキュムレ
ータ19に給排されて、左右双方の油圧シリンダ31L
及び31Rの伸縮が可能になる。然るときは、後車軸9
に対してフレーム1が時計方向及び反時計方向に揺動が
可能な「規制解除」の作動モードとなる。
【0022】一方、左側の電磁切替弁32L及び33L
を夫々連通位置32Lb,33Lbにするとともに、右
側の電磁切替弁32R及び33Rを夫々チェック弁位置
32Raと遮断位置33Raに保持した場合は、左側の
油圧シリンダ31Lの上室31Laと下室31Lbの作
動油が流出入でき、該油圧シリンダ31Lの伸縮が可能
となる。しかし、右側の油圧シリンダ31Rは上室31
Raから下室31Rb方向には作動油が流出できなくな
り、該油圧シリンダ31Rの収縮が不可能となる。然る
ときは、後車軸9に対して前記フレーム1は反時計方向
へのみ揺動が可能となり、時計方向への揺動が規制され
る「時計方向規制」の作動モードとなる。
【0023】また、右側の電磁切替弁32R及び33R
を夫々連通位置32Rb,33Rbにするとともに、左
側の電磁切替弁32L及び33Lを夫々チェック弁位置
32Laと遮断位置33Laにした場合は、右側の油圧
シリンダ31Rの上室31Raと下室31Rbの作動油
が流出入でき、該油圧シリンダ31Rの伸縮が可能とな
る。しかし、左側の油圧シリンダ31Lは上室31La
から下室31Lb方向には作動油が流出できなくなり、
該油圧シリンダ31Lの収縮が不可能となる。然るとき
は、後車軸9に対して前記フレーム1は時計方向へのみ
揺動が可能となり、反時計方向への揺動が規制される
「反時計方向規制」の作動モードとなる。
【0024】次に、図3及び図4に従って、操舵角セン
サ26の組み付け構造について説明する。後車軸9の中
央部にベルクランク40が回動可能に枢着され、後車軸
9の両端部にブラケット41,41を設け、このブラケ
ット41,41に後車輪7,7を支持するナックルアー
ム42,42を装着する。ナックルアーム42にはキン
グピン25を固着してあり、該キングピン25の上端部
及び下端部が軸受43,43を介して後車軸9に回動自
在に支持されている。また、ベルクランク40は左右一
対のタイロッド44,44を介してナックルアーム4
2,42に連結してある。前記操舵ハンドル8の操作に
よってベルクランク40がベルクランクピン45を中心
に回動し、タイロッド44,44が左右方向に押し引き
されると、ナックルアーム42,42がキングピン2
5,25を中心に回動して後車輪7,7が操舵される。
操舵角センサ26は左右何れかのキングピン25に装着
されている。而して、操舵ハンドル8の操作によって後
車輪7,7が操舵されると、キングピン25の回転が操
舵角センサ26に伝達され、キングピン25の回転変位
をコントローラ22にて判別することにより操舵角が演
算される。
【0025】図7は揺動角センサ24の組み付け構造を
示し、該揺動角センサ24は円筒形の本体部24aと、
本体部24aの端部に設けられた取付フランジ24b
と、取付フランジ24bから水平に突出する入力軸24
cとを備え、入力軸24cの先端部にリンクプレート5
0を固着してあり、このリンクプレート50の先端部に
は長手方向に沿ってガイド孔51が開穿されている。そ
して、前記取付フランジ24bにより揺動角センサ24
をフレーム1にボルト付けしてある。一方、後車軸9に
逆L字形のアーム52を立設するとともに、該アーム5
2の先端部にピン53を揺動角センサ24側へ突設し、
このピン53が前記リンクプレート50のガイド孔51
に挿入されている。
【0026】同図(a)の二点鎖線に示すように、後車
軸9に対してフレーム1が支持ピン10を中心に時計方
向へ揺動したときは、前記揺動角センサ24の位置が図
中右上方へ移動し、アーム52のピン53がリンクプレ
ート50のガイド孔51に係合しているために、揺動角
センサ24に対して該リンクプレート50及び入力軸2
4cが反時計方向に回動する。従って、該揺動角センサ
24の検出信号の変化がコントローラ22に入力され
て、後車軸9に対するフレーム1の揺動方向及び揺動角
(換言すればフレーム1に対する後車軸9の揺動方向及
び揺動角)が演算される。
【0027】前記コントローラ22は制御システム起動
時に故障フラグfを初期化し、揺動角センサ24、操舵
角センサ26、速度センサ27、荷重センサ28、揚高
センサ29からの検出信号を読み込み、各センサからの
入力値が故障や断線または短絡時に発生する値になって
いるか否かを検証して故障の有無を判断する。
【0028】ここで、揺動角センサ24が正常であると
きは入力値から後車軸9に対するフレーム1の揺動角y
を演算する。揺動角yはフレーム1が時計方向へ揺動し
たときに正の値とする。揺動角センサ24からの入力値
が故障や断線等の値であるときは揺動角yに「エラー」
を入力し、故障フラグfに「揺動角センサ24の故障」
を入力する。
【0029】また、操舵角センサ26が正常であるとき
は入力値から操舵角r、操舵方向d、操舵角速度drを
演算する。ここでいう操舵角rはキングピン25の切れ
角ではなく、車両の実操舵角の絶対値であり、操舵角速
度drは実操舵角の時間に対する変化率である。操舵角
センサ26からの入力値が故障や断線等の値であるとき
は、操舵角rに「最大操舵角」を入力するとともに操舵
方向dに「エラー」を入力し、且つ、操舵角速度drに
「最大操舵角速度」を入力し、故障フラグfに「操舵角
センサ26の故障」を入力する。
【0030】これと同様に、速度センサ27が正常であ
るときは入力値から車両の走行速度vを演算する。速度
センサ27からの入力値が故障や断線等の値であるとき
は走行速度vに「最高速」を入力し、故障フラグfに
「速度センサ27の故障」を入力する。また、荷重セン
サ28が正常であるときは入力値から積載荷重wを演算
する。荷重センサ28からの入力値が故障や断線等の値
であるときは積載荷重wに「最大荷重」を入力し、故障
フラグfに「荷重センサ28の故障」を入力する。
【0031】更に、揚高センサ29が正常であるときは
入力値から積載荷重の揚高hを演算する。揚高センサ2
9からの入力値が故障や断線等の値であるときは揚高h
に「最高値」を入力し、故障フラグfに「揚高センサ2
9の故障」を入力する。例えば、低揚高と中揚高と高揚
高との3つの揚高センサを装備した場合は、低揚高以
下の揚高、低揚高から中揚高までの揚高、中揚高か
ら高揚高までの揚高、高揚高以上の揚高と4段階の揚
高を出力できるが、いま仮に、中揚高のセンサが故障し
たときは、低揚高以下の揚高、低揚高から高揚高までの
揚高、高揚高以上の揚高と3段階の揚高を出力する。
【0032】また、コントローラ22は各電磁切替弁の
ソレノイド21a及び21b,23並びにソレノイド3
6L及び36R,37L及び37R,39L及び39R
の通電状態を検証することにより、各ソレノイドの故障
を調査する。何れかのソレノイドが故障しているとき
は、故障フラグfに「ソレノイド21a(または21
b,23等)が故障」と入力する。
【0033】そして、故障フラグfに故障したセンサま
たはソレノイドが入力された場合は、インストルメント
パネルに設けられている故障ランプ(図示せず)を点灯
し、LEDもしくはLCD(いずれも図示せず)に故障
個所を表示する。
【0034】次に、本発明の揺動制御装置により後車軸
9に対するフレーム1の揺動を規制または許容する制御
方法について説明する。コントローラ22は荷役作業時
に於ける揚高hと積載荷重wを検出し、図6に示すよう
に、予め設定されたマップのどの領域に該揚高hと積載
荷重wの交点が存在するかを検出する。例えば、該揚高
hと積載荷重wの交点がA1領域内にあるときは揺動規
制が不要であると判断し、荷役規制フラグfnに「解
除」を入力する。これに対して、該揚高hと積載荷重w
の交点がA3領域内にあるときは揺動規制が必要である
と判断し、荷役規制フラグfnに「規制」を入力する。
尚、A2領域は「規制」及び「解除」を頻繁に繰り返す
ことを防止するために設けられたヒステリシス領域であ
り、A1領域またはA3領域からA2領域内に入ったと
きはそれまでの荷役規制フラグfnを保持する。
【0035】また、コントローラ22は走行状態に於け
る揺動規制の要否を判断するために、揚高hと荷重wに
基づいて予め図7に示すような走行速度vと操舵角rと
の関係を示すマップと、図8に示すような走行速度vと
操舵角速度drとの関係を示すマップを設定しておく。
尚、前記操舵角センサ26によって検出した操舵角速度
drと操舵方向dを比較し、操舵角速度drが操舵角r
を減少させる数値になっている場合は操舵角速度drに
0を入力し、操舵角速度drが操舵角rを増加させる数
値になっている場合は操舵角速度drの検出値を絶対値
に置き換える。
【0036】例えば、走行速度vと操舵角rの交点が図
7のB1領域内にあるときは揺動規制が不要であると判
断し、走行規制フラグfS1に「解除」を入力する。これ
に対して、該走行速度vと操舵角rの交点がB3領域内
にあるときは揺動規制が必要であると判断し、走行規制
フラグfS1に「規制」を入力する。一方、走行速度vと
操舵角速度drの交点が図8のC1領域内にあるときは
揺動規制が不要であると判断し、走行規制フラグfS2
「解除」を入力する。これに対して、該走行速度vと操
舵角速度drの交点がC3領域内にあるときは揺動規制
が必要であると判断し、走行規制フラグfS2に「規制」
を入力する。尚、B2領域及びC2領域は「規制」及び
「解除」を頻繁に繰り返すことを防止するために設けら
れたヒステリシス領域であり、B1領域またはB3領域
からB2領域内に入ったとき、或いは、C1領域または
C3領域からC2領域内に入ったときは、夫々それまで
の荷役規制フラグfS1またはfS2を保持する。
【0037】そして、図1に示した実施形態1に於いて
は、コントローラ22は、前記走行規制フラグfS1とf
S2の双方が「解除」になっている場合は走行規制フラグ
Sに「解除」を入力し、それ以外の場合は走行規制フ
ラグfSに「規制」を入力する。また、走行規制フラグ
Sに基づく揺動制御よりも、フレーム1の揺動方向が
不明確な荷役規制フラグfnによる揺動制御を優先的に
処理する。即ち、荷役規制フラグfnと走行規制フラグ
Sの双方が「規制」となっている場合は、荷役規制フ
ラグfnから決定される作動モードを優先する。但し、
揺動角yに「エラー」が入力されたときは荷役規制フラ
グfnによる作動モードは採用せず、走行規制フラグfS
による作動モードのみを採用して揺動制御を行う。
【0038】而して、荷役規制フラグfnが「規制」に
設定されている場合は、図9に示すように、コントロー
ラ22はフレーム1の揺動角yの検出値によって揺動制
御の作動モードを決定する。揺動角yが時計方向へy2
以上揺動している場合は「時計方向規制」の作動モード
で規制し、揺動角yが0からy1までの場合は「両方向
規制」の作動モードで揺動を規制する。そして、揺動角
yがy1からy2の間に入った場合はそれまでの作動モ
ードを保持する。尚、揺動角yが反時計方向に揺動して
いる場合は、時計方向へ揺動している場合と対照的な規
制を行うものとする。
【0039】一方、荷役規制フラグfnが「解除」に設
定されている場合、または揺動角yが「エラー」の場合
は、コントローラ22は走行規制フラグfSに基づいて
作動モードを決定する。走行規制フラグfSが「解除」
に設定されているときは「規制解除」の作動モードと
し、走行規制フラグfSが「規制」に設定されていると
きは図11及び図12に示すように、フレーム1の揺動
角yの検出値によって揺動制御の作動モードを決定す
る。コントローラ22は、走行規制フラグfSが「規
制」に設定され且つ揺動角yが「エラー」である場合
は、「両方向規制」の作動モードにて揺動を規制する。
【0040】いま、車両が右旋回した場合で、且つ図1
0(a)に示すように、揺動角yが−y3より大きい場
合は、「両方向規制」の作動モードで揺動を規制し、揺
動角yが−y4より小さい場合は、「反時計方向規制」
にて揺動を規制する。そして、揺動角yが−y3から−
y4の間に入った場合はそれまでの作動モードを保持す
る。また、車両が左旋回した場合で、且つ図10(b)
に示すように、揺動角yがy3より小さい場合は、「両
方向規制」の作動モードで揺動を規制し、揺動角yが時
計方向へy4以上大きく揺動した場合は、「時計方向規
制」にて揺動を規制する。そして、揺動角yがy3から
y4の間に入った場合は、それまでの作動モードを保持
する。
【0041】更に、車両が直進時の場合は、図9に示す
ように、揺動角yが時計方向へy4以上揺動している場
合は「時計方向規制」の作動モードで規制し、揺動角y
が0からy3までの場合は「両方向規制」の作動モード
で揺動を規制する。そして、揺動角yがy3からy4の
間に入った場合はそれまでの作動モードを保持する。
尚、揺動角yが反時計方向に揺動している場合は、時計
方向へ揺動している場合と対照的な規制を行うものとす
る。ここで、同図に於いて作動モードを決定する揺動角
y1とy3、揺動角y2とy4、並びに、揺動角−y1
と−y3、揺動角−y2と−y4は、夫々荷役規制フラ
グfn用と走行規制フラグfS用に別々に設定された基準
値である。
【0042】例えば、図11(a)に示すように、フレ
ーム1が水平であっても路面の凹凸や傾斜面等によって
後車軸9が右下がりに揺動した場合は、揺動角yが負の
値になり、荷役規制フラグfnが「規制」に設定されて
いる場合は、揺動角yの大きさに応じて「両方向規制」
または「反時計方向規制」の作動モードにて揺動が規制
される。いま、揺動角が−y2より小さい場合は、「反
時計方向規制」の作動モードとなり、それ以上反時計方
向への揺動が規制される。
【0043】しかし、斯かる状態でフレーム1の揺動を
まったく規制すれば、同図(b)に示すように、路面が
水平または逆傾斜面等になった場合は、フレーム1を反
時計方向に揺動させた状態で後車軸9を規制することに
なり、却って車両の姿勢が不安定となる。本発明では、
後車軸9に対してフレーム1が時計方向に揺動しようと
したときは、その揺動を許容する。従って、後車軸9に
対してフレーム1が時計方向に揺動し、同図(c)に示
すように、車両の姿勢が安定する。
【0044】このように、実施形態1及び2に於いて
は、フレーム1が後車軸9に対して一定以上揺動したと
きは「時計方向規制」または「反時計方向規制」の作動
モードになり、斯かる作動モードにてフレーム1が大き
く揺動した状態から水平状態に戻る方向への揺動を許容
することにより、車両の姿勢を安定させることができ
る。
【0045】そして、図2に示した実施形態2に於いて
は、何れか一方の油圧シリンダ31Lまたは31Rのシ
ールが破損して作動不良になった場合や、片側の電磁切
替弁32L,33Lまたは32R,33Rの何れかが故
障した場合には、次のような作動モードにて揺動を規制
する。例えば、右側の油圧シリンダ31Rが故障したり
或いは電磁切替弁32Rまたは33Rの何れかが故障し
た場合は、マニュアル操作にて電磁切替弁32R及び3
3Rのスプールを連通位置32Rb,33Rbに切替え
るとともに左側のストップ弁35を遮断位置に固定し
て、コントローラ22の指令によって左側の油圧シリン
ダ31Lのみ制御する。
【0046】斯かる場合、左側の電磁切替弁32L及び
33Lの双方を連通位置32Lb,33Lbにすれば、
左側の油圧シリンダ31Lの上室31Laと下室31L
bの作動油が流出入でき、該油圧シリンダ31Lの伸縮
が可能となり、後車軸9に対してフレーム1が時計方向
と反時計方向の両方向へ回動することができる「規制解
除」の作動モードとなる。これに対して、左側の電磁切
替弁32Lをチェック弁位置32Laにするとともに電
磁切替弁33Lを遮断位置32Laにすれば、左側の油
圧シリンダ31Lの上室31Laと下室31Lbの作動
油が流出入できなくなり、該油圧シリンダ31Lの伸縮
が不可能となる。従って、後車軸9に対してフレーム1
は時計方向と反時計方向の両方向へ回動が規制される
「両方向規制」の作動モードとなる。
【0047】左側の油圧シリンダ31Lが故障したり或
いは電磁切替弁32Lまたは33Lの何れかが故障した
場合も同様にして、コントローラ22の指令によって右
側の油圧シリンダ31Rのみを制御することによって、
「規制解除」と「両方向規制」の2つの作動モードにて
揺動を規制することができる。
【0048】コントローラ22は走行規制フラグfS
基づく揺動制御よりも、フレーム1の揺動方向が不明確
な荷役規制フラグfnによる揺動制御を優先的に処理す
る。即ち、荷役規制フラグfnと走行規制フラグfSの双
方が「規制」となっている場合は、荷役規制フラグfn
から決定される作動モードを優先する。但し、揺動角y
に「エラー」が入力されたときは荷役規制フラグfn
よる作動モードは採用せず、走行規制フラグfSによる
作動モードのみを採用して揺動制御を行う。
【0049】而して、左右何れか一方の油圧シリンダ3
1L,31R、或いは電磁切替弁32L,33L或いは
32R,33Rの何れかが故障中であって、荷役規制フ
ラグfnが「規制」に設定されている場合は、図12に
示すように、コントローラ22は揺動角yの検出値によ
って揺動制御の作動モードを決定する。揺動角yが時計
方向にy2以上揺動している場合は「規制解除」の作動
モードとし、揺動角yが0からy1までの場合は「両方
向規制」の作動モードで揺動を規制する。そして、揺動
角yがy1からy2の間に入った場合はそれまでの作動
モードを保持する。尚、揺動角yが反時計方向へ揺動し
ている場合は、時計方向へ揺動している場合と対照的な
規制を行うものとする。
【0050】また、コントローラ22は荷役規制フラグ
nが「解除」に設定されている場合、或いは揺動角y
が「エラー」である場合は、走行規制フラグfSにより
作動モードを決定する。走行規制フラグfSが「規制」
に設定されている場合は作動モードを「両方向規制」と
し、走行規制フラグfSが「解除」に設定されている場
合は作動モードを「規制解除」とする。
【0051】このように、一方の油圧シリンダ31Lま
たは31Rのシールが破損したり、電磁切替弁32L,
33L或いは32R,33Rの何れかが故障中であって
も、他方の油圧シリンダだけで揺動制御が可能となり、
油圧シリンダの修理が完了するまでの間も走行時及び荷
役作業時の車両の安定性を確保することができる。
【0052】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
範囲で、例えば下記のように変更して実施することも可
能である。 1.故障箇所を表示するLEDを搭載しない車両に適用す
る。 2.揺動規制作動時に揺動規制の作動をオペレータに認識
させるために揺動規制ランプを点灯させる。 3.センサの故障時には特定の数値を入力し、その数値に
より揺動規制の要否を判断する制御を用いたが、センサ
故障時は揺動規制の要否を判断することなく、即時フレ
ームの揺動を規制してランプ43に故障を表示する制御
とする。 4.センサの故障時には特定の数値を入力し、その数値に
より揺動規制の要否を判断する制御を用いたが、センサ
故障時は揺動規制の要否を判断することなく、即時フレ
ームの揺動を可能な状態にしてランプ43に故障を表示
する制御とする。 5.操舵角速度drと操舵方向dとを比較し、操舵角速度
drが操舵角rを減少させる値となっている場合は操舵
角速度drに0を入力することにより、操舵角が減少す
る場合には揺動規制を解除として揺動規制時間を極力少
なくする制御としたが、スラローム走行時に於いても揺
動規制を継続させるために、操舵角速度drを操舵方向
dに拘わらず絶対値に変換し、その値で走行時の揺動規
制の要否を判定する。この場合は、スラローム走行時に
も揺動規制が継続されるため、規制解除時と規制時の揺
動の挙動が少なくなる。 6.揺動角yがエラーの場合は荷役規制フラグfnによる
揺動規制はせずに、走行規制フラグfsだけで揺動規制
の作動モードを決定する制御としたが、この制御方法に
捕らわれることなく、揺動角がエラーの場合は即時揺動
規制を中止したり、荷役規制フラグfnによる揺動規制
をする。等の改変を為すことができ、そして、本発明が
これらの改変されたものにも及ぶことは当然である。
【0053】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、車体フレームが車軸に対して一定以上揺動した場
合は「両方向規制」の作動モードになり、更に、フレー
ムが大きく揺動した場合は車両の姿勢が危険な状態にな
る方向への揺動を規制し、水平状態に戻ろうとする方向
の揺動を許容することにより、車両の姿勢を安定させる
ことができる。また、左右何れか一方のダンパが故障し
たり、或いは一方のダンパに接続されている電磁切替弁
が故障した場合であっても、他方のダンパだけで揺動制
御が可能となり、ダンパの修理が完了するまでの間も走
行時及び荷役作業時の車両の安定性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の揺動制御装置を示す解説
図。
【図2】本発明の実施形態2の揺動制御装置を示す解説
図。
【図3】操舵角センサの組み付け構造を示す後車軸の平
面図。
【図4】操舵角センサの組み付け構造を示すキングピン
部分の後車軸の縦断面図。
【図5】(a)揺動角センサの組み付け構造を示す正面
図。 (b)揺動角センサの組み付け構造を示す側面図。
【図6】揚高と積載荷重に対する揺動規制の要否判断を
示すマップ図。
【図7】走行速度と操舵角に対する揺動規制の要否判断
を示すマップ図。
【図8】走行速度と操舵角速度に対する揺動規制の要否
判断を示すマップ図。
【図9】本発明の実施形態1及び実施形態2に於ける揺
動角と揺動規制の作動モードを示すマップ図。
【図10】(a)右旋回時の揺動角と揺動規制の作動モ
ードを示すマップ図。 (b)左旋回時の揺動角と揺動規制の作動モードを示す
マップ図。
【図11】(a)乃至(c)はフレームの揺動と規制に
関する説明図。
【図12】本発明の実施形態2に於ける故障時の揺動角
と揺動規制の作業モードを示すマップ図。
【図13】産業車両の一例である一般的なフォークリフ
トの概要を示す側面図。
【図14】従来のフォークリフトの揺動装置を示す後車
軸の正面図。
【図15】従来のフォークリフトの揺動装置を示す後車
軸の縦断側面図。
【図16】フレームが揺動した状態を示すフォークリフ
トの背面図。
【符号の説明】
1 フレーム 9 後車軸 13 油圧シリンダ 13a 上室 13b 下室 16,17 油路 16L,17L 油路 16R,17R 油路 18,20 電磁切替弁 19 アキュムレータ 22 コントローラ 24 揺動角センサ 31L,31R 油圧シリンダ 31La,31Ra 上室 31Lb,31Rb 下室 32L,33R 電磁切替弁 33L,33R 電磁切替弁
フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA03 AA13 BA54 CA09 DA03 DA17 EA00 EA08 EA22 EA41 EA42 EB03 EC11 ED05 ED06 3F333 AA02 AB13 AE02 BB12 BD02 BE02 CA06 CA12 DA07 DB10 FA09 FH08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに対して車軸を上下方向へ
    揺動可能に支持した産業車両に於いて、前記車体フレー
    ムと車軸との間に配設され、前記車軸の揺動に従って作
    動油を給排するダンパと、該ダンパから給排される作動
    油を流す通路を連通状態と一方向規制状態に切替え可能
    な油圧回路と、該ダンパを必要に応じて一方向規制して
    前記車体フレームに対する車軸の揺動を時計方向または
    反時計方向または両方向に対して規制する規制制御手段
    とを備えたことを特徴とする産業車両の揺動制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ダンパは車体フレームと車軸との間
    に左右それぞれ配設され、上記油圧回路は、各々のダン
    パから給排される作動油を流す通路を一方向規制状態ま
    たは連通状態に切替える制御弁と、各々のダンパから給
    排される作動油を流す通路を遮断状態または連通状態に
    切替える制御弁とを備えた請求項1記載の産業車両の揺
    動制御装置。
  3. 【請求項3】 上記ダンパから給排される作動油を流す
    通路のバイパス通路を連通状態または遮断状態に切替え
    る手動操作弁と、該バイパス通路を一方向規制状態にす
    るチェック弁とを備えた請求項1または2記載の産業車
    両の揺動制御装置。
  4. 【請求項4】 上記ダンパは車体フレームと車軸との間
    に左右それぞれ配設され、上記油圧回路は、規制時には
    ダンパから給排される作動油を流す通路を遮断状態に切
    替えるとともに非規制時には前記通路を連通状態に切替
    える制御弁と、一方向規制時にはダンパから給排される
    作動油を流す通路を一方向遮断状態に切替える制御弁と
    を備えた請求項1,2または3記載の産業車両の揺動制
    御装置。
  5. 【請求項5】 上記ダンパから給排される作動油を流す
    通路に対して接続され、該通路に流れる作動油を一定の
    油圧にて供給する供給手段を備えた請求項1,2,3ま
    たは4記載の産業車両の揺動制御装置。
  6. 【請求項6】上記規制制御手段は、操舵角を検出する操
    舵角検出手段と、走行速度を検出する車速検出手段と、
    車体フレームに対する車軸の揺動角を検出する揺動角検
    出手段と、前記操舵角検出手段にて検出された操舵角及
    び前記車速検出手段にて検出された走行速度に基づいて
    揺動の規制要否を判断する規制要否判断手段と、前記揺
    動角検出手段にて検出された揺動角及び前記操舵角検出
    手段にて検出された操舵角に基づいて揺動の規制方向を
    判断する規制方向判断手段と、前記規制要否判断手段と
    規制方向判断手段に基づいて車軸規制機構を動作させる
    制御手段とを備えた請求項1,2,3,4または5記載
    の産業車両の揺動制御装置。
  7. 【請求項7】 上記規制制御手段は、荷重を検出する荷
    重検出手段と、荷重の揚高を検出する揚高検出手段と、
    車体フレームに対する車軸の揺動角を検出する揺動角検
    出手段と、前記荷重検出手段にて検出された荷重及び揚
    高検出手段にて検出された揚高に基づいて揺動の規制要
    否を判断する規制要否判断手段と、前記揺動角検出手段
    にて検出された揺動角に基づいて揺動の規制方向を判断
    する規制方向判断手段と、前記規制要否判断手段と規制
    方向判断手段に基づいて車軸規制機構を動作させる制御
    手段とを備えた請求項1,2,3,4,5または6記載
    の産業車両の揺動制御装置。
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