JP3161381B2 - 産業車両の揺動制御装置 - Google Patents

産業車両の揺動制御装置

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JP3161381B2
JP3161381B2 JP27292997A JP27292997A JP3161381B2 JP 3161381 B2 JP3161381 B2 JP 3161381B2 JP 27292997 A JP27292997 A JP 27292997A JP 27292997 A JP27292997 A JP 27292997A JP 3161381 B2 JP3161381 B2 JP 3161381B2
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swing
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/32Rigid axle suspensions pivoted
    • B60G2200/322Rigid axle suspensions pivoted with a single pivot point and a straight axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60G2300/02Trucks; Load vehicles
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2500/00Indexing codes relating to the regulated action or device
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車軸を揺動可能に
設けた産業車両の揺動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフト等の産業車両で
は、車両の走行安定性と乗り心地を考慮して、後輪を支
持する車軸が車体フレームに対して揺動可能に取り付け
られている。しかし、このフォークリフトでは、当該フ
ォークリフトの旋回時に、遠心力による横向きの力を受
けて車体が傾くことになって、走行安定性が却って低下
する場合がある。
【0003】そこで、特開昭58−211903号公報
には、フォークリフトの旋回時に生じる遠心力を検出す
る旋回検出手段を設け、車両に働く遠心力の値が所定値
以上になると、前記揺動可能に支持された車軸を車軸固
定機構にて固定(ロック)する技術が開示されている。
このフォークリフトでは、フォークリフトに作用する遠
心力が所定値以上となった時、車軸がロックされること
で旋回時の車体の傾きが小さく抑えられ、安定した状態
で旋回することができる。
【0004】また、車軸が揺動可能な状態で荷役作業を
行い、荷を積載した状態でフォークを高揚高にすること
により左右方向(ロール方向)の安定性が低下するのを
防止するため、荷有りで高揚高の場合に車軸の揺動を規
制する場合もある。
【0005】この車軸のロックは、車体フレームと車軸
との間に配設されたダンパをロックすることによって行
う。即ち、ダンパが作動油の給排を行うことができない
ように当該ダンパに対して作動油を給排する管路を遮断
(閉塞)することによりダンパをロックして車軸をロッ
クする。また、前記管路を連通状態とすることによりダ
ンパのロック状態が解除され、車軸が揺動可能な状態と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車軸を
ロックした状態からそのロックを解除すると、ダンパ内
の作動油の圧力が高まっている状態から急激に圧力が低
下するため、車軸が急に揺動を始める。従って、車軸の
ロック解除時におけるショックが大きくなるという問題
がある。特に車軸が傾いた状態で車軸をロックして、平
坦な路面でロックを解除する場合は、前記ショックが大
きくなる。
【0007】また、特開昭58−183307号公報に
は、チェック弁と固定絞り弁とからなるアブソーバニッ
プルを使用して車軸のロック解除時に車軸の揺動が急に
行われないようにする技術が開示されている。しかしな
がら、この技術では、チェック弁及び固定絞り弁の2つ
の弁を配管する必要があり、配管作業が複雑であるとい
う問題がある。
【0008】また、本願出願人は前記ダンパに対して作
動油を給排する管路に電磁比例弁を設け、該電磁比例弁
を閉鎖状態とすることでダンパをロックして車軸をロッ
クさせ、開放状態とすることで車軸を揺動可能とすると
ともに、車軸のロック解除時にその開度を調整して急な
姿勢変化を防止する装置を提案している。しかし、電磁
比例弁を使用すると装置のコストが高くなるという問題
がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、車軸のロック解除時における
急な姿勢変化によるショックを回避でき、しかもコスト
を低く抑えることができる産業車両の揺動制御装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明では、車体フレームに対して
車軸を上下方向に揺動可能に支持した産業車両におい
て、前記車体フレームと車軸との間に配設され、前記車
軸の揺動に従って作動油を給排するダンパと、前記ダン
パに対して給排される作動油が流れる管路と、前記管路
の途中に設けられ、開状態及び閉状態に切換制御される
オン・オフソレノイド弁と、前記車軸の揺動速度を検出
する揺動速度検出手段と、所定のロック条件に従って前
記オン・オフソレノイド弁を開状態あるいは閉状態に切
換制御するとともに、前記車軸のロック解除時に、車軸
の揺動速度が所定値になるまでは前記オン・オフソレノ
イド弁をオン・オフ制御し、車軸の揺動速度が所定値以
下になったら前記オン・オフソレノイド弁を開状態に保
持するように制御する制御手段とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明では、車体フレーム
に対して車軸を上下方向に揺動可能に支持した産業車両
において、前記車体フレームと車軸との間に配設され、
前記車軸の揺動に従って作動油を給排するダンパと、前
記ダンパに対して給排される作動油が流れる管路と、前
記管路の途中に設けられ、開状態及び閉状態に切換制御
されるオン・オフソレノイド弁と、所定のロック条件に
従って前記オン・オフソレノイド弁を開状態あるいは閉
状態に切換制御するとともに、前記車軸のロック解除時
に、予め設定されたオン・オフ切換時間で所定回数前記
オン・オフソレノイド弁のオン・オフ制御を行った後、
オン・オフソレノイド弁を開状態に保持するように制御
する制御手段とを備えた。請求項3に記載の発明では、
請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記所定
のロック条件は荷役状態に基づくロック条件である。
【0012】
【0013】従って、請求項1又は請求項2に記載の発
明では、車体フレームに対して揺動可能に支持された車
軸は、ダンパに対する作動油の給排が不能な状態、即ち
ダンパのロック状態において揺動不能に(固定)ロック
される。一方、ダンパに対する作動油の給排が可能な状
態において、車軸は車体フレームに対して揺動可能な状
態となる。管路の途中に設けられたオン・オフソレノイ
ド弁の切換作動により、管路が遮断状態及び連通状態に
切り換えられる。ノーマルクローズタイプのオン・オフ
ソレノイド弁ではオンのときに開状態となって管路が連
通状態となる。制御手段は産業車両が所定のロック条件
を満足する状態となったときにオン・オフソレノイド弁
を閉状態に切り換え、ロック条件を満足しない状態とな
ったときにオン・オフソレノイド弁を開状態に切り換え
る。そして、請求項1に記載の発明では、車軸のロック
解除時に車軸の揺動速度が所定値以下か否かを判断し、
車軸の揺動速度が所定値になるまでは前記オン・オフソ
レノイド弁をオン・オフ制御する。車軸の揺動速度が所
定値以下になったら前記オン・オフソレノイド弁はオン
状態に保持される。
【0014】また、請求項2に記載の発明では、車軸の
ロック解除時に、オン・オフソレノイド弁は予め設定さ
れたオン・オフ切換時間で所定回数、開状態と閉状態と
に切り換えられる。その後、オン・オフソレノイド弁は
開状態に保持される。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、ロック解除時において
オン・オフソレノイド弁が繰り返しオン・オフ制御され
るのは、前記所定のロック条件が荷役状態に基づくロッ
ク条件の場合である。従って、ロック条件が横加速度や
ヨーレート変化率に基づく場合のロック解除時には、オ
ン・オフソレノイド弁は開状態に保持される。
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を産業車両としての
フォークリフトに具体化した第1の実施の形態を図1〜
図7に従って説明する。
【0018】フォークリフトは前輪駆動・後輪操舵の四
輪車である。図2に示すように、フォークリフト1の機
台前部に立設された左右一対のアウタマスト2間にはイ
ンナマスト3が昇降可能に配設されており、このインナ
マスト3に荷役用アタッチメントとしてのフォーク4が
リフトブラケット及びチェーン(いずれも図示せず)を
介して昇降可能に吊下されている。
【0019】アウタマスト2は車体フレーム1aに対し
て傾動可能に支持され、アウタマスト2と車体フレーム
1a間に連結されたティルトシリンダ5のピストンロッ
ド5aが伸縮駆動されることにより傾動するようになっ
ている。アウタマスト2の裏面に配設されたリフトシリ
ンダ6のピストンロッド6aがインナマスト3の上端部
に連結されており、リフトシリンダ6のピストンロッド
6aが伸縮駆動されることにより、フォーク4が昇降す
るようになっている。左右の前輪7はデフリングギア8
(図3に示す)及び変速機(図示せず)を介してエンジ
ン9と作動連結され、エンジン9によって駆動される。
【0020】図1及び図3に示すように、車体フレーム
1aの後下部には、車軸としてのリアアクスル10が車
幅方向へ延びた状態でセンタピン10aを中心に上下方
向に揺動(回動)可能に支持されている。左右の後輪1
1は、リアアクスル10に配設されたステアリングシリ
ンダ(図示せず)の左右一対のピストンロッドの各先端
にリンク機構(図示せず)を介して操向可能に連結され
ており、リアアクスル10と一体揺動可能に支持されて
いる。左右の後輪11はハンドル12の操作に基づいて
ステアリングシリンダが駆動されることにより操舵され
る。
【0021】図1に示すように、車体フレーム1aとリ
アアクスル10との間には、1個の油圧式ダンパ(以
下、単に「ダンパ」という。)13が両者を連結する状
態で配設されている。このダンパ13は複動式の油圧シ
リンダであり、ダンパ13のシリンダ13aが車体フレ
ーム1a側に連結され、シリンダ13a内に収容された
ピストン13bから延出するピストンロッド13cの先
端がリアアクスル10側に連結されている。
【0022】ダンパ13は、ピストン13bにて区画さ
れた第1室R1と第2室R2との各々に連通状態に接続
された第1管路P1と第2管路P2を介してオン・オフ
ソレノイド弁(以下、オン・オフ弁という)14に接続
されている。オン・オフ弁14は、ソレノイド14aの
消磁時にばね14bの付勢力により閉弁するノーマルク
ローズタイプの2ポート2位置切換弁であり、そのスプ
ールには止弁部15と流弁部16とが形成されている。
第2管路P2には作動油を貯溜するアキュムレータ(リ
ザーバ)17が第3管路P3を介して接続されている。
第3管路P3にはチェック弁18が設けられている。
【0023】オン・オフ弁14のスプールがボディに対
して図1に示す開位置に配置されることにより、ダンパ
13は両室R1,R2における作動油の給排(流出・流
入)が不能なロック状態となり、リアアクスル10はそ
の揺動が規制されてロック(固定)される。一方、オン
・オフ弁14のスプールがボディに対して閉位置(図1
の状態からスプール位置が反対側に切換えられた状態)
に配置されることにより、ダンパ13は両室R1,R2
間における作動油の給排が可能なフリー状態となり、リ
アアクスル10の揺動が許容されるようになっている。
また、第2管路P2の経路上には絞り弁19が設けられ
ている。なお、ダンパ13及びオン・オフ弁14等にて
車軸の揺動を規制するための車軸規制機構が構成されて
いる。
【0024】図1及び図3に示すように、後輪11を回
動可能に支持するキングピン20の片側には、操舵角検
出手段としてのタイヤ角センサ21が設けられている。
タイヤ角センサ21はキングピン20の回転量を検出し
て後輪11の操舵角(タイヤ角)を検出する。タイヤ角
センサ21は例えばポテンショメータからなる。また、
図3に示すように、デフリングギヤ8の近傍には車速セ
ンサ22が設けられている。車速センサ22はデフリン
グギヤ8の回転を検出することによりフォークリフト1
の車速vを検出し、フォークリフト1の走行速度を示す
走行速度信号を出力する。なお、タイヤ角センサ21と
車速センサ22は車両の横加速度を検出する横加速度検
出手段と、車両のヨーレートの時間に対する変化率を検
出するヨーレート変化検出手段を構成する。
【0025】図2及び図3に示すように、アウタマスト
2の上端には、揚高検出手段としての揚高センサ23が
取付けられている。揚高センサ23は例えばリミットス
イッチからなり、フォーク4の揚高が設定値ho 以上と
なるとオンし、設定値ho 未満でオフするように設定さ
れている。この実施の形態では設定値ho を最大揚高h
max のほぼ2分の1の高さに設定している。
【0026】また、リフトシリンダ6には積載荷重を検
出する荷重検出手段としての圧力センサ24が設けられ
ている。圧力センサ24はリフトシリンダ6の内部の油
圧を検出して、フォーク4上の積載荷重に応じた検出信
号wを出力する。揚高センサ23及び圧力センサ24は
車両の荷役状態を検出する荷役状態検出手段を構成す
る。図1に示すように、オン・オフ弁14に備えられた
ソレノイド14a及び各センサ21〜24は、制御手段
としてのコントローラ25と電気的に接続されている。
【0027】次にフォークリフトの揺動制御系の電気的
構成を図4に基づいて説明する。フォークリフト1の揺
動制御等を司るコントローラ25には、マイクロコンピ
ュータ26、AD変換回路27〜29及び励消磁駆動回
路30等が内蔵されている。マイクロコンピュータ26
は、CPU(中央処理装置)31、ROM(読出専用メ
モリ)32、RAM(読出書込可能メモリ)33、カウ
ンタ34、入力インタフェース35及び出力インタフェ
ース36を備えている。
【0028】制御手段を構成するとともに判断手段及び
演算手段としてのCPU31には、タイヤ角センサ2
1、車速センサ22及び圧力センサ24が各AD変換回
路27〜29及び入力インタフェース35を介して接続
され、揚高センサ23が入力インタフェース35を介し
て接続されている。また、CPU31にはソレノイド1
4aが励消磁駆動回路30及び出力インタフェース36
を介して接続されている。オン・オフ弁14はCPU3
1からのロック解除信号(この実施の形態では励磁電
流)が消失することに基づきソレノイド14aが消磁さ
れることで閉位置に切り換えられ、ロック解除信号が出
力されることに基づきソレノイド14aが励磁されるこ
とで開位置に切り換えられる。
【0029】ROM32には、揺動制御処理のプログラ
ムデータをはじめとする各種プログラムデータが記憶さ
れている。ここで、揺動制御とは、予め設定されたロッ
ク条件が成立したときに走行安定性を保持するためリア
アクスル10をロックしてその揺動を規制する制御であ
る。この実施の形態では次の(1)〜(6)に示す条件
のうち少なくとも一つを満たす場合に、CPU31は前
記ロック条件が成立と判断する。 (1)ヨーレート変化率Δω/ΔTが上基準値K1より
大きな値である時。 (2)ヨーレート変化率Δω/ΔTが、上基準値K1よ
り大きな値から当該上基準値K1以下の値となって、下
基準値K2よりも大きな値である時。 (3)上記(2)に示す状態からヨーレート変化率Δω
/ΔTが下基準値K2以下の値となり、その下基準値K
2以下の値となった時点から所定時間T以内である時。 (4)横加速度(推定遠心力)Gsの絶対値が上基準遠
心力値H1より大きな値である時。 (5)横加速度(推定遠心力)Gsの絶対値が上基準遠
心力値H1よりも大きな値から当該上基準遠心力値H1
以下の値となって、下基準遠心力値H2よりも大きな値
である時。 (6)揚高センサ23からオン信号が出力され、かつ圧
力センサ24の検出圧力が基準圧力値N以上である時。
【0030】ROM32にはヨーレート変化率Δω/Δ
Tに基づくロック条件の判断設定値としてヨーレート変
化率Δω/ΔTの上基準値K1、下基準値K2及び所定
時間Tが記憶されている。ROM32にはフォークリフ
ト1に作用する遠心力に基づくロック条件の判断設定値
として、上基準遠心力値H1及び下基準遠心力値H2が
記憶されている。また、ROM32には荷役状態に基づ
くロック条件の判断設定値として、基準圧力値Nが記憶
されている。各基準値K1,K2,H1,H2及び所定
時間Tは、リアアクスル10が走行安定性を図り得る必
要な時期にロックされるように、走行実験もしくは理論
計算から得られた値である。また、基準圧力値Nはフォ
ークリフト1の荷役作業の安定性を図るために必要な時
期にロックされるように、荷役作業実験もしくは理論計
算から得られた値である。
【0031】また、ROM32には、タイヤ角θ1から
車両の旋回半径の逆数値1/rを求めるためのマップが
記憶されている。CPU31はタイヤ角センサ21及び
車速センサ22の検出信号からタイヤ角θ1及び走行速
度vを演算するとともに、横加速度及びヨーレート変化
率を演算する。推定値としての横加速度Gsは、タイヤ
角θ1から決まる旋回半径の逆数値1/rを用い、次の
(1)式により算出される。
【0032】Gs =v2 /r …(1) また、推定値としてのヨーレート変化率Δω/ΔTは、
式(2)により算出される。
【0033】 Δω/ΔT=v・{Δ(1/r)/ΔT}…(2) (2)式はヨーレートωが式ω=v/rで表されること
から、この式を時間微分することにより導かれる次式の
近似式として算出される。
【0034】Δω/ΔT=v・{Δ(1/r)/ΔT}
+{Δv/ΔT}・(1/r) フォークリフト1の旋回中においては、時間ΔTにおけ
る車速vをほぼ一定と見なせるので、前式の後項を無視
でき、(2)式が得られる。
【0035】ここで、Δ(1/r)は、旋回半径の逆数
値1/rの所定時間ΔT(例えば数10ミリ秒)当たり
の変化量(偏差)である。偏差Δ(1/r)は、RAM
33に保存した過去複数回分(所定時間ΔT分を一回と
する)のタイヤ角データから、所定時間ΔT前のタイヤ
角θ1を読出し、このタイヤ角θ1から決まる旋回半径
の逆数値1/r1 を用い、Δ(1/r)=|1/r−1
/r1 |により算出される。なお、旋回半径の逆数値1
/rは、この実施の形態ではタイヤ角θ1が左切角のと
きに負の値、右切角のときに正の値をとる。
【0036】CPU31は圧力センサ24からの検出信
号に基づいてフォーク4上に載置された荷の重量を判断
するようになっている。そして、CPU31は圧力セン
サ24からの検出信号と、揚高センサ23からの出力信
号とに基づいて荷役作業のロック条件が満足されている
か否かを判断する。
【0037】CPU31は、前記(1)〜(6)のロッ
ク条件のうち少なくとも一つの条件を満たす時、オン・
オフ弁14にロック信号を出力し、オン・オフ弁14は
閉位置に保持される。また、CPU31は前記ロック条
件が全て満たされない時、オン・オフ弁14にロック解
除信号を出力し、オン・オフ弁14は開位置に移動され
る。ロック信号はソレノイド14aの消磁指令であり、
ロック解除を必要とするときまでソレノイド14aが消
磁状態に保持される。
【0038】リアアクスル10のロック解除時には、C
PU31はオン・オフ弁14を単に開位置に保持するの
ではなく、CPU31はリアアクスル10の揺動速度が
所定速度以下となるようにオン・オフ弁14の実質的な
開度を制御する。実質的な開度とは1制御周期における
ソレノイド14aの励磁時間の割合を意味する。
【0039】デューティ弁はその応答性が1〜2ms
(ミリ秒)程度と速いのに対して、オン・オフソレノイ
ド弁はその応答性が10〜20ms程度と一桁遅い。従
って、デューティ弁のように高速でオン・オフ制御する
ことにより、短時間における見かけの上の開度を細かく
調整することは、オン・オフソレノイド弁では難しい。
そこで、数十ミリ秒程度を1周期として、その間におけ
るソレノイド14aの通電時間を調整することにより、
オン・オフ弁14の見かけの上の開度調整を行ってリア
アクスル10の揺動速度を調整するようになっている。
【0040】一回当たりのオフ時間を短くすると荷役ロ
ック解除時のマストの揺れが大きくなり、オフ時間を長
くするとダンパ13の圧力脈動が大きくなって乗員に振
動を感じさせるため、適切なオン・オフ時間の設定が必
要となる。この実施の形態では図5に示すようにオン時
間を20msec 、オフ時間を50msec に設定してい
る。また、この設定時間でオン・オフの繰り返しを所定
回数(この実施の形態では10回)行った後、ロック条
件が成立するまでオン・オフ弁14をオン状態に保持す
るようになっている。この所定回数は予め実験あるいは
理論的に求められたものが使用され、リアアクスル10
が大きく傾いた状態から水平に復帰する際に必要な回数
に設定されている。
【0041】次に前記のように構成された揺動制御装置
の作用を説明する。CPU31は各センサ21〜24の
検出信号に基づいて所定時間毎に揺動制御処理を実行す
る。CPU31はロック条件を何れも満たしていない状
態、即ちリアアクスル10が自由に揺動可能な状態か
ら、何れか一つのロック条件を満足する状態になると、
直ちにロック信号を出力する。そして、リアアクスル1
0の非ロック状態において励磁状態に保持されていたオ
ン・オフ弁14のソレノイド14aが消磁されて、オン
・オフ弁14ははばね14bの付勢力により直ちに閉位
置に配置される。その結果、ダンパ13に対する作動油
の給排が不能な状態となって、リアアクスル10がロッ
ク(固定)される。
【0042】CPU31はヨーレート変化率Δω/ΔT
が上基準値K1より大きな値となってヨーレート変化率
Δω/ΔTに基づくロック条件が成立した後、ヨーレー
ト変化率Δω/ΔTが上基準値K1以下の値となって
も、ヨーレート変化率Δω/ΔTが下基準値K2よりも
大きな値であれば、CPU31はロック条件が成立と判
断してリアアクスル10をロック状態に保持する。そし
て、CPU31はヨーレート変化率Δω/ΔTが更に小
さくなって、下基準値K2以下になると、その時からの
時間の経過をカウンタ34により計時する。そして、ヨ
ーレート変化率Δω/ΔTが下基準値K2以下の継続時
間が所定時間に達すると、CPU31はヨーレート変化
率Δω/ΔTに基づくロック条件不成立と判断する。従
って、リアアクスル10がヨーレート変化率Δω/ΔT
に基づいて一旦ロックされた後に、その判断基準値付近
の値を取ることに起因するロック・ロック解除の頻繁な
切り換え動作が防止される。
【0043】CPU31は推定横加速度Gsの絶対値が
上基準遠心力値H1より大きな値となって、推定横加速
度Gsに基づくロック条件が成立した後、推定横加速度
Gsが上基準値H1以下の値となっても、推定横加速度
Gsが下基準値H2よりも大きな値であれば、CPU3
1はロック条件が成立と判断してリアアクスル10をロ
ック状態に保持する。従って、リアアクスル10が推定
横加速度Gsに基づいて一旦ロックされた後に、その判
断基準値付近の値を取ることに起因するロック・ロック
解除の頻繁な切り換え動作が防止される。
【0044】リアアクスル10がロックされている状態
から、ロック条件が何れも満たされていない状態、即ち
ロックを解除すべき状態になると、CPU31はロック
解除制御を行う。CPU31はオン・オフ弁14を図5
に示すように、オン時間t1が20msec 、オフ時間t
2が50msec の間隔でオン・オフの繰り返しを10回
行う。即ち、リアアクスル10の揺動速度が所定速度以
下となるように、オン・オフ弁14の実質的な開度が制
御される。実質的な開度とはオン・オフ弁14が繰り返
しオン・オフ制御される際の開状態の時間割合を意味す
る。
【0045】オン・オフ弁14のオン・オフの繰り返し
により、図6に示すように、揺動角θ2は段階的に小さ
くなる。このとき、マストが左右に振れるときの加速度
の差は0.18Gとなった。一方、オン・オフ弁14を
最初からオン状態に保持した場合は、揺動角θ2は図6
に破線で示すように連続的にほぼ直線状態で減少した。
また、マストが左右に振れるときの加速度の差は0.3
G程度となった。オン・オフの繰り返しを10回行った
後は、揺動角の変化は非常に小さくなった。従って、オ
ン・オフの繰り返しを10回行った後は、オン・オフ弁
14をオン状態に保持しても差し支えない。
【0046】なお、図7はマストが左右に振れるときの
加速度の変化と、リアアクスル10の揺動角の変化を示
すグラフであり、横軸の時間が図6の場合より圧縮され
た状態で示されている。
【0047】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) リアアクスル10のロック解除時に、リアアク
スル10の揺動速度が所定速度以下となるように、ダン
パ13に対する作動油の給排量が制御されるため、リア
アクスル10のロック解除時における急な姿勢変化によ
るショックを回避できる。
【0048】(ロ) ダンパ13に対する作動油の給排
量の制御がオン・オフ弁14により行われるため、比例
弁やデューティ弁を使用する場合に比較して装置の製造
コストを低くできる。
【0049】(ハ) ロック条件及びロック解除時のリ
アアクスルの状態に関係なく、オン・オフ弁14のオン
・オフ制御を所定回数実施した後、オン・オフ弁14を
オン状態に保持するため、制御が簡単になる。
【0050】(ニ) オン時間が20msec オフ時間が
50msec と、いずれもオン・オフソレノイド弁の応答
性に適した間隔でオン・オフ制御が行われるため、作動
が良好に行われ所望の開度に調整できる。
【0051】(ホ) オン・オフ切換時間及び所定回数
は、予めリアアクスル10の揺動速度が所定速度以下と
なる切換時間及び切換回数を実験により求めて設定さ
れ、それに従ってオン・オフ弁14が制御される。その
結果、車両に揺動角センサを装備する必要がなくなると
ともに、その分、組付け工数が減るとともに製造コスト
が安くなる。また、揺動速度の演算や基準値との比較も
不要となり、制御が容易となる。
【0052】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図8〜図10に従って説明する。この実施の形態で
はリアアクスル10のロック解除時にその揺動角(リア
アクスル10が水平方向となす角度)θ2を検出し、揺
動角速度が一定になるまでオン・オフ弁14の所定時間
の毎の繰り返しオン・オフ制御を行い、その後、オン状
態に保持する点が前記実施の形態と異なっている。ハー
ドウエアとしてはリアアクスル10の揺動角θ2を検出
する揺動角検出手段が設けられている点と、その減少信
号をCPU31に入力する回路が設けられている点とが
前記実施の形態と大きく異なっている。前記実施の形態
と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0053】図8に示すように、車体フレーム1aには
揺動角検出手段としての揺動角センサ37が装備されて
いる。揺動角センサ37には回転式ポテンショメータが
使用され、リアアクスル10の揺動がリンク38を介し
て揺動角センサ37に伝達されるようになっている。揺
動角センサ37はリアアクスル10の揺動角θ2を示す
検出信号を出力する。
【0054】また、図10に示すように、揺動角センサ
37はAD変換回路39、ロウパスフィルタ(図示せ
ず)及び入力インタフェース35を介してCPU31に
接続されている。
【0055】この実施の形態では、リアアクスル10の
ロック解除時に、CPU31は揺動角センサ37からの
検出信号に基づいてリアアクスル10の揺動角を所定時
間毎に演算し、揺動角の時間変化から揺動速度を求め
る。そして、CPU31はリアアクスル10の揺動速度
が所定速度になるまでオン・オフ弁14をオン・オフ制
御するとともに、その後はオン状態に保持する。オン時
間及びオフ時間は前記実施の形態と同様に設定されてい
る。即ち、この実施の形態ではCPU31はオン・オフ
弁14が所定回数オン・オフ動作を繰り返すように制御
するのではなく、リアアクスル10の揺動速度が所定速
度になるまでオン・オフ制御を行う。ロック解除時にお
けるリアアクスル10の状態によっては、オン・オフの
回数を10回行う前にリアアクスル10の揺動速度が所
定速度以下になる。前記実施の形態では常にオン・オフ
を10回繰り返すため、必要以上のオン・オフ制御が行
われる場合が多い。しかし、この実施の形態では不要な
オン・オフの繰り返しが回避され、オン・オフ弁14の
寿命が延びる。
【0056】また、揺動角センサ37の出力を単にAD
変換回路39で変換しただけでCPU31に入力した場
合は、図9に鎖線で示すように、オン・オフ弁14のオ
フ時に揺動角の変化がほとんど零になり、揺動角速度が
所定速度以下になったとCPU31が誤認識する。しか
し、揺動角センサ37の出力をAD変換回路39及びロ
ウパスフィルタを経てCPU31に入力することによ
り、CPU31に入力される揺動角に対応する信号は階
段状ではなく、図9に実線で示すように、滑らかにな
る。その結果、CPU31は揺動角センサ37の検出信
号に基づいて演算した、揺動角速度が所定速度以下にな
った時点から、オン・オフ弁14をオンに保持するよう
に制御すれば、ショックのない状態でロック解除ができ
る。
【0057】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように具体化してもよい。 ○ 前記オン・オフ切換時間及び所定回数は、オン時間
が20msec 、オフ時間が50msec 、繰り返し回数1
0回の組み合わせに限らず、適宜変更してもよい。例え
ば、オン時間を20msec 、オフ時間を40msec とし
てもよい。しかし、オン・オフ弁14の開時間(この実
施の形態ではオン時間)は閉時間より短くする必要があ
る。また、繰り返し回数の前半と後半でオン・オフ切換
時間を変更してもよい。
【0058】○ ロック解除時にオン・オフ弁14のオ
ン・オフ制御を行うのを、荷役状態に基づくロック解除
時のみとし、ヨーレート変化率及び横加速度に基づくロ
ック解除時にはオン・オフ弁14を最初から開状態に保
持してもよい。この場合、荷役状態に基づくロック解除
時にのみオン・オフ弁14が繰り返しオン・オフ制御さ
れるので、オン・オフ弁14のオン・オフの作動回数が
少なくなってオン・オフ弁14の寿命が延びる。
【0059】○ 第2の実施の形態において、ロック解
除時にオン・オフ弁14のオン・オフ制御を所定回数行
う代わりに、所定時間オン・オフ制御を行ってもよい。
この場合も第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0060】○ オン・オフ弁14としてノーマルクロ
ーズタイプのオン・オフソレノイド弁に代えて、ノーマ
ルオープンタイプのオン・オフソレノイド弁を使用す
る。 ○ オン・オフ弁14のオン・オフ切換時間及び所定回
数を荷の重量に対応して変更する構成とする。この場
合、オン・オフ弁14の実質的な開度を荷の重量に対応
した適正値に制御することができる。
【0061】○ 第1及び第2の実施の形態では、タイ
ヤ角θ1と車速vとを求め、タイヤ角θ1から求めた旋
回半径の逆数1/rと、車速vとからGs=v2 /rに
よって推定値としての横加速度Gsを求めた。しかし、
タイヤ角センサ21に代えてヨーレートセンサを設け、
ヨーレートωと車速vとからG=ω・vにより横加速度
Gを求めてもよい。即ち、図4あるいは図10のブロッ
ク図において、タイヤ角センサ21に代えてヨーレート
センサが使用される。この場合、タイヤ角センサ21が
不要になる。また、タイヤ角θ1から旋回半径の逆数1
/rを求めるマップが不要になり、横加速度Gの演算が
簡単になるとともに横加速度の値が正確になる。また、
ヨーレートセンサでヨーレートωが直接検出されるた
め、ヨーレート変化率に基づくロック条件を採用する場
合、ヨーレート変化率Δω/ΔTの演算が(2)式から
求める場合に比較して簡単になる。
【0062】○ 横加速度に基づくロック条件を採用す
る場合、フォークリフト1に加速度センサを設け、フォ
ークリフト1の旋回時などにフォークリフト1に作用す
る遠心力を加速度センサで検出し、その値を使用しても
よい。加速度センサを使用すれば加速度センサの検出信
号から直接遠心力が求められ、走行速度v及びタイヤ角
θ1から演算するより簡単に求められる。この場合、加
速度を求めるのに必要なセンサの数が1個で済む。
【0063】○ ヨーレート変化率に基づくロック条件
を採用する場合、ヨーレートωを検出するヨーレートセ
ンサを設けてその検出信号からヨーレート変化率Δω/
ΔTを演算してもよい。この場合タイヤ角センサ21は
不要となる。
【0064】○ リアアクスル10のロック条件とし
て、ヨーレート変化率に基づくロック条件、横加速度
(遠心力)に基づくロック条件及び荷役状態に基づくロ
ック条件のすべてを備える必要はない。例えば、荷役状
態に基づくロック条件のみ、横加速度に基づくロック条
件のみ、横加速度に基づくロック条件と荷役状態に基づ
くロック条件、あるいは、横加速度に基づくロック条件
とヨーレート変化率に基づくロック条件で揺動規制を行
う装置に適用してもよい。これらの場合、ロック条件の
判断が少なくなり、制御が容易になる。
【0065】○ 荷役状態に基づくロック条件として、
揚高及び荷重をそれぞれ一つの所定揚高及び所定荷重と
比較して、高揚高及び重荷重でのみロック状態とする代
わりに、揚高及び荷重の少なくとも一方の基準を複数あ
るいは連続して変更する構成としてもよい。この場合、
実際の荷重あるいは実際の揚高に近いより適正な条件で
荷役状態に基づくロック条件を設定でき、リアアクスル
10の不要なロックを減らすことができる。
【0066】○ 荷役状態に基づくロック条件として、
フォーク4が4m程度以上の高さに上昇するフォークリ
フト1の場合、フォーク4が4m程度以上の高さに上昇
したことを検知するセンサを設け、そのセンサがオンの
状態では荷の有無に拘わらずロック条件成立としてもよ
い。
【0067】○ 本発明をバッテリ式フォークリフトに
適用してもよい。さらに、本発明をフォークリフト以外
の産業車両に適用してもよい
【0068】
【0069】
【0070】なお、本明細書で言う「産業車両」とは、
フォークリフトに限らず、ショベルカー、高所作業車等
重心が高い状態で走行する車両を含む。また、「フォー
クリフト」とは、荷役用アタッチメントとしてフォーク
以外のアタッチメント、例えばロール紙の運搬に使用す
るロールクランプ、ブロックの運搬や高積み作業に使用
するブロッククランプ、コイル状に巻かれたワイヤ及び
ケーブル等コイル状あるいは円筒状の荷の運搬に使用す
るラム等を装備したものを含む。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項に記載の
発明によれば、車軸のロック解除時における急な姿勢変
化によるショックを回避でき、しかもコストを低く抑え
ることができる。
【0072】また、請求項1に記載の発明では、オン・
オフ弁のオン・オフ切換が必要以上に行われないため、
オン・オフ弁の寿命が延びる。 また、請求項2記載の発
明では、揺動速度を実際に検出しなくても、オン・オフ
弁のオン・オフ切換を必要以上に行わずに車軸の揺動速
度を所定速度以下に抑制することができる。
【0073】また、請求項3記載の発明では、荷役状態
に基づくロック解除時にのみオン・オフ弁が繰り返しオ
ン・オフ制御されるので、オン・オフ弁のオン・オフの
作動回数が少なくなってオン・オフ弁の寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の車軸規制機構を示す概略
構成図。
【図2】 フォークリフトを示す側面図。
【図3】 揺動制御装置の概略構成図。
【図4】 揺動制御装置の電気的構成を示すブロック
図。
【図5】 オン・オフ弁のオン・オフ制御時のタイミン
グチャート。
【図6】 車軸の揺動角及びマストの加速度の時間変化
を示すグラフ。
【図7】 車軸の揺動角及びマストの加速度の時間変化
を示すグラフ。
【図8】 第2の実施の形態の車軸規制機構を示す概略
構成図。
【図9】 CPUに入力される車軸の揺動角の時間変化
を示すグラフ。
【図10】 揺動制御装置の電気的構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、1a…車体フレ
ーム、10…車軸としてのリアアクスル、13…ダン
パ、14…オン・オフ弁、25…制御手段としてのコン
トローラ、37…揺動速度検出手段としての揺動角セン
サ、P1,P2…管路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 忠 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 昭58−211903(JP,A) 特開 昭58−167218(JP,A) 特開 平4−191115(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/005 B66F 9/22 B66F 9/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに対して車軸を上下方向に
    揺動可能に支持した産業車両において、 前記車体フレームと車軸との間に配設され、前記車軸の
    揺動に従って作動油を給排するダンパと、 前記ダンパに対して給排される作動油が流れる管路と、 前記管路の途中に設けられ、開状態及び閉状態に切換制
    御されるオン・オフソレノイド弁と、前記車軸の揺動速度を検出する揺動速度検出手段と、 所定のロック条件に従って前記オン・オフソレノイド弁
    を開状態あるいは閉状態に切換制御するとともに、前記
    車軸のロック解除時に、車軸の揺動速度が所定値になる
    までは前記オン・オフソレノイド弁をオン・オフ制御
    し、車軸の揺動速度が所定値以下になったら前記オン・
    オフソレノイド弁を開状態に保持するように制御する
    御手段とを備えた産業車両の揺動制御装置。
  2. 【請求項2】 車体フレームに対して車軸を上下方向に
    揺動可能に支持した産業車両において、 前記車体フレームと車軸との間に配設され、前記車軸の
    揺動に従って作動油を給排するダンパと、 前記ダンパに対して給排される作動油が流れる管路と、 前記管路の途中に設けられ、開状態及び閉状態に切換制
    御されるオン・オフソレノイド弁と、 所定のロック条件に従って前記オン・オフソレノイド弁
    を開状態あるいは閉状態に切換制御するとともに、前記
    車軸のロック解除時に、予め設定されたオン・オフ切換
    時間で所定回数前記オン・オフソレノイド弁のオン・オ
    フ制御を行った後、オン・オフソレノイド弁を開状態に
    保持するように制御する制御手段とを備えた 産業車両の
    揺動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のロック条件は荷役状態に基づ
    くロック条件である請求項1又は請求項2に記載の産業
    車両の揺動制御装置。
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