JP2001334639A

JP2001334639A - 印刷機内で検出された印刷欠陥を処理する装置

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Publication number: JP2001334639A
Application number: JP2001141875A
Authority: JP
Inventors: Daniel Frossard; フロッサードダニエル; Nathan Stern; ステルンナサン
Original assignee: Bobst SA
Current assignee: Bobst Mex SA
Priority date: 2000-05-11
Filing date: 2001-05-11
Publication date: 2001-12-04
Anticipated expiration: 2021-05-11
Also published as: EP1153747A2; CA2347413C; CN100572087C; JP3442370B2; US20010039892A1; KR100384048B1; US6606947B2; BR0101861A; CN1331012A; CH694160A5; EP1153747A3; AU777405B2; AU4381801A; DE60136123D1; TW487643B; ATE411173T1; EP1153747B1; KR20010104246A; CA2347413A1

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷済みの支持体を最初の段階で送出する印
刷機内で検出された印刷欠陥の処理装置を提供する。【解決手段】支持体(1)の印刷欠陥(20,21,22)は、検
出ステーションで検出されると同時に、検出ステーショ
ンに結合されているデータベースが、検出された各印刷
欠陥に関連した情報を記憶する。データベースに結合さ
れている処理装置は、第２段階において、印刷済みの支
持体(1)の総合的な印刷品質を評価するために記憶情報
を処理することができ、印刷済み製品の切り取るべき部
分の許容される制約限度数内で印刷済み製品の最終品質
を向上させるために、支持体(1)を第３段階で切り取る
前、種々の考えられるシナリオを用いて除去すべき支持
体の全ての部分(23)を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉紙、連続巻取
紙（ウェッブ）、厚紙又はポリエチレンのような別の可
撓性材料のような支持体から始まって得られる包装業界
用の印刷済み製品を提供する印刷機内で検出された印刷
欠陥を処理する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】本発明は、主として、巻取紙を汚損し且
つ従来型装置によってすでに検出されている全ての欠陥
を有する巻取紙のような支持体全体を、例えば図式、
表、画像の形態で特に表示する決定エイド(aid)に関す
る。種々の仮想フィルタによって、決定エイドは、巻取
紙の品質レベルを表した多数のパターン又はデザイン事
例を表示することができ、各事例において、過度に顕著
な欠陥で覆われ且つ除去しなければならない巻取紙の全
ての部分に番号をつけ、これらの部分の位置を突き止め
ることができ、その後、欠陥をやり直しの効かないやり
方で切り取って、欠陥を巻取紙から取り除くことができ
る。

【０００３】具体的に言えば、巻取紙材料から作られた
可撓性包装材は、種々の連続段階を経て作られ、これら
の段階中、巻取紙に印刷を施して、包装が意図されてい
る製品を包装するために、リールを繰り返し巻き出した
り巻き取ったりしなければならない。

【０００４】第１の工程は、巻取紙の印刷で始まり、通
常、多数のほぼ同一の包装インプリントを含むことがで
きる幅を有する未印刷済みリールから開始する。かくし
て、巻取紙の幅方向に並んで配置されたインプリントの
数は、巻取紙のトラック数を構成する。いったん巻取紙
を印刷したら、乾燥し、妨げになるすべての種類の印刷
欠陥を検出、承認、記録するための装置によって検査す
る。これらの欠陥は、検出及び位置突き止め装置によっ
てデカルト座標系の位置が突き止められ且つ記録され、
この検出及び位置突き止め装置は、長手方向の原点及び
横方向に占められた多数のトラックに対するこれら欠陥
の位置を記録する。装置内には、一般に輪転印刷機の一
構成部品の摩耗又はドリフトに起因し且つ印刷が進むに
つれて不可避的に増大する「発生しかけている(nascen
t)」欠陥を検出することができるものがある。発見され
たいかなる欠陥も、機械のオペレータによる介入を必要
とし、オペレータは、ステッカー（厚紙のタブ）を巻取
紙に貼り付けることによって、欠陥が検出されたおおよ
その場所を標識付けし、その結果、巻取紙を再巻取りす
る時、ステッカーは巻取紙の縁から僅かに突出し、容易
に検出可能である。変形例として、そのような介入を自
動化ラベル貼り機を介して行ってもよい。必要ならば、
機械のオペレータは、発生しかけている欠陥が許容限度
を越えるようになる前、かかる欠陥の考えられる原因を
除去するために、印刷を停止させなければならない場合
さえある。製品をリールの形態で送り出す機械の場合、
枚葉紙の形態で提供される製品とは対照的に、点検後に
印刷済み巻取紙は再巻取りされる。

【０００５】従来方法における第２工程では、印刷済み
リールを取り出して、これを長手方向に切断して、巻取
紙のトラック数と等しい数の小さなリールを形成する。
この目的のために、印刷済み巻取紙を再び徐々に巻き出
して、回転カッタ内へ挿入し、この回転カッタは、印刷
済み巻取紙をそのトラックの境界によって構成された線
に沿って長手方向に切断する。巻取紙の巻出し段階中、
オペレータは、巻取紙に予め取り付けておいたすべての
ステッカーが接近するのを注意深く見逃さないように待
ち受けなければならない。各ステッカーの到達時、巻取
紙は停止されなければならず、オペレータは検出されて
いた欠陥を見つけ、これがどこで始まりどこで終わって
いるのかを確認した後、該当するトラックの２つの横方
向切れ目によって欠陥を除去しなければならない。欠陥
部分を除去した後、トラックの適当な端部を、例えば粘
着テープで互いにくっつける。次いで、トラック全てを
同時に再巻取りし、個々のリールの形態で顧客に送り届
け、この顧客は、第３の即ち最終工程において、小さな
リールを各々再び巻き出すことによって、自分の製品を
包装する。

【０００６】本発明は主として、印刷済みリールの巻き
替えが始まる前即ち第２工程において有用である。印刷
ミスを検出する装置はすでに知られており、そのような
装置は、例えば、上述した装置、または、印刷中に巻取
紙又は枚葉紙形態の素材に現れている欠陥を表示するカ
メラ及びモニタースクリーンが用いられている欧州特許
第ＥＰ４５２７６９号及び同第ＥＰ５５４８１１号に図
示された装置である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】印刷済み巻取紙を、枚
葉紙の形態をなす包装材を製造する機械の基材として使
用することもできるし、或いは、これらを再び加工し
て、ロールから引き出された包装材で製品を包装するた
めの小さなリール形態で再びとっておくこともできる。
最初に述べた種類の製品は、特に欠陥のある全ての商品
を製造ラインから取出し、除去することに関し、取扱い
が非常に簡単である。しかし、当然のことながら、連続
巻取紙の形態でとっておいた製品に対してこの作業を行
うことは容易ではない。包装用最終製品が、リールに巻
き付けてとっておいた連続巻取紙である場合、欠陥であ
ると判断された巻取紙の部分を全て除去することは困難
であり、非常に費用がかかる。第１の工程の実施中にか
かる部分を除去することは、印刷機を完全に停止させる
ことを必要とし、これは、生産速度に深刻な悪影響を及
ぼし、輪転印刷機の常に困難を伴う再始動段階の間、引
き続き行う印刷に別の問題を生じさせる場合がある。第
２の工程の実施中に欠陥部分を除去すると、回転カッタ
を有する場合、同じ問題が生じることになる。しかしな
がら、この機械は、構造が簡単であって壊れにくく、巻
取紙について停止と動作の開始の連続繰り返しを行わな
ければならない場合であっても、巻取紙に対して特定の
問題が生じないという利点を持っている。

【０００８】一方、最終リールの接合部の数は、その品
質の評価に大きく影響し、当然のことながら、その販売
価格にも影響を及ぼすことになる。容易に調査できる技
術的理由により、これらリールの使用の際、ウェブの接
合部は、第３工程を構成する製品包装機械において決ま
って問題を起こすことが判明している。これら問題に鑑
みて、多くの顧客は、これらリールがどんな残留印刷欠
陥を含んでいても、３又は４以上の接合部を含むべきで
はないことを原則としている。

【０００９】従来、起こり得る無限の事例の範囲内で欠
陥を処理するために、巻取紙の状態をその欠陥と一緒に
全体として表示することができる装置は知られていな
い。各事例は、欠陥を許容する範囲内における一定の調
整を示しており、その結果、製造を最適化すると共に、
顧客が許容する接合部の最大数と、依然として許容限度
であると考えられる残留欠陥の数との間の考えられる最
善の妥協策を得る。

【００１０】したがって、本発明の目的は、巻取紙の印
刷品質の総合的評価を行うと共に、やり直しの効かない
切断を行う前、顧客が許容する巻取紙の接合部の最大数
に起因して生じた優先事項として不合格にするのが適当
であると考えられる全ての部分を、種々の考えられるシ
ナリオを用いて特定するためのツールを提供することに
ある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的は、請求項１に
記載の装置、即ち、第１の段階において、支持体から始
めて印刷済み製品を送出し、いったん印刷された前記支
持体が、厳密に一定の間隔で取り付けられた多数の基準
標識と、印刷欠陥を有し且つ１又は２以上の隣り合う列
又はトラックをなして設けられた包装材を構成するモザ
イク状パターンと、を有しており、支持体の前進中、印
刷欠陥が、それらの位置を表示して突き止めるための検
出ステーションの中で、支持体に適用しているデカルト
基準系を用いることによって検出される印刷機内で、検
出された印刷欠陥を処理するための装置であって、この
装置は、検出ステーションに結合されたデータベースに
結合され、このデータベースは、検出された印刷欠陥の
各々に関連した情報を同時に記憶することができる前記
装置において、第２の段階においては、印刷済み製品の
総合的な印刷品質を評価すべく記憶情報を処理するため
に、且つ、第３段階においては、支持体を切断する前に
印刷済み製品の最終品質を向上させるべく除去すべき前
記支持体の部分のすべてを特定するために、前記装置は
データベースに結合されていることを特徴とする装置に
よって達成される。

【００１２】本発明の内容は、添付の図面に示された非
限定的な実施形態を参照することにより明らかになろ
う。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、輪転印刷機からの巻取紙
１の一部分の状態を概略的に示している。巻取紙は、下
流側部分のトレーラ２及び２つの縁ストリップ３，４を
有し、縁ストリップの間に、輪転印刷機の印刷胴によっ
て得られたモザイク状パターン５が印刷されている。印
刷パターンは同一であっても良いし、或いは、同一でな
くてもよいが、各パターンはそれ自体、最終製造工程後
に包装材に転換される。パターン５は、注意深く位置合
わせされており、図示の場合、３つの明確に区分された
トラック１１，１２，１３を形成している。基準標識１
４、例えば粘着タブが、厳密に一定の間隔で一方の又は
他方の縁ストリップ３，４に取り付けられる。図面は、
種々の印刷欠陥２０，２１，２２を概略的に示してい
る。これらの印刷欠陥は、重要度が互いに異なってお
り、この重要度は、許容限度内の印刷欠陥２０について
は低く、ボーダーライン上にある印刷欠陥２１について
は中くらいであり、許容限度を越える印刷欠陥２２につ
いては高い。したがって、多くの許容限度を越える欠陥
２２が互いに集まると、巻取紙２３の一部分を下流側横
方向切れ目２４及び上流側横方向切れ目２５によって除
去するのが望ましいという選択が妥当になる。この巻取
紙の一部分２３は、全てのトラック１１，１２，１３を
含む必要はなく、横方向切れ目２４，２５によって欠陥
のあるトラックだけを（巧妙に）切り取る必要があるに
過ぎない。

【００１４】図２は、巻取紙１を印刷する段階で用いら
れる主要な構成部品の略図であり、この段階は、包装材
製造方法における最初の工程となっている。連続巻取紙
１は、一般に多数のインプリント即ち印刷パターン５を
含むのに十分広い未印刷のリール３０から始まって、矢
印２９で示す方向に下流側へ移動する。連続巻取紙は、
種々のステーションを連続して通過し、最も一般的に
は、これらステーションは、巻取紙を送り出す挿入ステ
ーション３１、１又は２以上の印刷及び乾燥ステーショ
ン３２、印刷欠陥を検出してその位置を突き止めるため
のステーション３３、巻取紙を引っ張ると共に摺動歯車
を用いて張力の変動を補償する牽引ステーション又はグ
ループ３４、及び、連続巻取紙１を印刷済みリール３７
の形態でとっておく最終の受取りステーション３６であ
る。

【００１５】印刷段階の間、種々の印刷欠陥２０，２
１，２２、例えばインキが付着していない部分、インキ
の過剰な部分又はインキが噴霧状になっている部分、機
械の一部からの油のしみ、又は、印刷パターンの基本色
の印刷相互間のずれを引き起こす調整不良又は不良基準
標識が巻取紙１に生じる場合がある。他の一層漸次的で
あり且つ一層容易に検出できる印刷欠陥は、「発生しか
けている欠陥」と称され、印刷機の１又は２以上の構成
部品、例えば、インキスクレーパ、印刷部材又はバック
アップ圧胴の通常の摩耗に起因する徐々に進行する劣化
を表している。これら欠陥は、最初は許容限度内にある
が、印刷中、段々と悪化して、ついには過度になって許
容限度を越えるようになる。

【００１６】これら全ての欠陥を検出するために、巻取
紙１は、印刷後、走査ユニット４０の中を走行する。こ
の走査ユニット４０は、照明装置４２によってはっきり
と目に見える視野を有する少なくとも１つのカメラ４１
と、画像の収集とウェブの前進とを同期させる測定器具
４３と、を有している。カメラ４１は、制御ユニット４
５に接続され、この制御ユニット４５は、印刷欠陥を考
慮し、これらの印刷欠陥を表示するためのモニター４４
に接続されている。線図の状態で示されているパルス発
生器４６が、印刷及び乾燥ステーション３２を制御ユニ
ット４５に結合している。パルス発生器は、印刷欠陥の
検出及びその位置の突き止めのためのクロック又は刻時
機構を構成している。このパルス発生器は、主として巻
取紙の張力及び長さの通常の変動に起因し、結果的に
は、測定器具４３によって伝送される情報の正確さを歪
める基準標識の誤差を、印刷速度に応じて補正すること
ができる。測定器具４３は、単純にゴム被覆ローラから
なり、このゴム被覆ローラは、スリップを生じさせない
でベルト１と永続的に接触し、ローラの各回転の間、例
えば１０００乃至２０００個のパルスを送り出す。パル
ス発生器４６からのパルスは、制御ユニット４５に伝え
られ、制御ユニット４５は、これらのパルスと、測定器
具４３によって送られたパルスとを組合せて、欠陥２
０，２１，２２が検出された横座標(abscissa)を、巻取
紙１の長さを表す長手方向の事実上の軸線に沿って標識
付けする。カメラ４１は、欠陥が生じたトラック１１，
１２又は１３を検出することができる。

【００１７】かくして、制御ユニット４５は、２つの垂
直な軸線に沿って、ウェブの欠陥２０，２１，２２の位
置を突き止めることができ、これらの欠陥を、例えばこ
れらの欠陥の特性及び起こる頻度に応じて分類すること
ができる。この情報はすべて、制御ユニット４５に接続
されたデータベース４７に記憶される。すべての印刷欠
陥の位置を突き止めるために用いられる長手方向軸線の
原点は、標識付け装置４８により巻取紙１の縁ストリッ
プ３，４に取り付けられた第１の基準標識１４によって
指示される。座標系又は装置的な誤差を制限すると共に
欠陥の位置の突き止めの正確さを向上させるために、多
数の標識１４が、正確に一定の間隔で巻取紙１に取り付
けられる。基準標識１４は各々、巻取紙１を処理する第
２の工程において基準として採用される新しい原点を構
成する。標識付け装置４８は、例えば、測定器具４３と
パルス発生器４６の両方によって受け取ったパルスに応
答して制御ユニット４５によって制御されるラベル貼り
機械であるのがよい。

【００１８】図３は、巻取紙１の切断段階で動作する種
々の構成部品の略図であり、この段階は、上述した包装
材製造方法の第２工程を構成する。受取りステーション
４３から来た印刷済み巻取紙３７は、別の挿入ステーシ
ョン５０内に配置される。ステーション５０は、第２の
製造ラインの上流側に位置し、この第２の製造ライン
は、予め記憶してある印刷欠陥２０，２１，２２と関連
した全てのデータを本発明に従って連続処理し、次い
で、欠陥処理装置５１によって評価された最善の妥協策
に従って印刷済み巻取紙１を切断するためのものであ
る。欠陥処理装置は、巻取紙１の切断作業全てを制御す
ることもでき、かかる作業は、たいていの場合、長さ方
向切断ステーション５２内に設けられた回転切れ刃を用
いて前進方向２９に行われ、場合によっては、横方向切
断装置５３を用いて前進方向２９と垂直の方向に行われ
る。長手方向の切断中、トラック１１，１２，１３は互
いに分離され、巻取紙の縁ストリップ３，４は落とされ
る。今や互いに別個独立のトラックは、最終的には、第
２の受取りステーション５５内で最後に巻き取られ、こ
の製造ラインからの最終製品となる幅の狭いリール５
６，５７，５８を形成する。リールの数は当然のことな
がら、印刷時に巻取紙が有するトラックの数に依って決
まる。

【００１９】本発明の実施形態では、印刷欠陥処理装置
５１は、処理ユニット６５に接続された走査ユニット６
０と、この処理ユニット６５とデータベース４７との間
に配置された記憶データ処理インターフェース７０と、
を有している。走査ユニット６０は、２つの走査手段、
即ち、基準標識１４の検出器６１と第２の測定器具６２
とを有しており、第２の測定器具６２は、上述した対応
関係にある測定器具４３と同一の目的を達成する。検出
器６１は、完全に知られている一定の原点として前もっ
て定められた基準標識１４の検出後、欠陥の標識付けを
巻取紙の時々非定常状態となる前進と同期させる。測定
器具６２は、処理ユニット６５に直接接続され、検出器
６１は、第２のパルス発生器６３を介して間接的に処理
ユニット６５に接続されている。パルス発生器６３は、
基準標識１４の通過の度にディジタル同期ピップ(pip)
を生じさせる。

【００２０】処理ユニット６５は、印刷欠陥処理組立体
５１の制御構成部品である。この処理ユニット６５は、
挿入ステーション５０、長手方向切断ステーション５２
及び受取りステーション５５の共通駆動装置に作用する
ことにより、巻取紙１の前進及び長手方向切断を制御す
ると共に、横方向切断ステーション５３が自動化されて
いる場合には、この横方向切断ステーション５３の切れ
刃を制御する。処理ユニット６５は、データ処理インタ
ーフェース７０において処理後の欠陥について得られた
情報に基づいて、これら構成部品全ての動作を制御す
る。このインターフェースは、コンピュータ操作卓と互
換性がある処理ユニット７１を有している。機械のオペ
レータは、インターフェース７０を用いて、処理ユニッ
ト７１に接続されているデータベース４７にあらかじめ
収集されている全ての情報を処理し且つ取り扱う。機械
のオペレータと処理ユニット７１との間の会話形対話
は、モニターのような出力周辺装置７２と、キーボー
ド、マウス又はスクリーンの触覚利用部分のような入力
周辺装置７３とを介して行われる。処理ユニット７１は
また、フィルタ７４のバンク(bank)に接続されており、
これらの使用法については後述する。標準型データ処理
ステーションを形成するユニットで構成されたインター
フェース７０は、製造ラインから離れて配置されるのが
有利であり、例えば、ノイズから隔離された監視室の中
に配置される。

【００２１】印刷欠陥を処理する装置５１は、以下のよ
うに作動する。処理ユニット７１は、すべての情報、と
りわけ、分類された印刷欠陥２０，２１，２２の各々の
種類、重要度及び存在場所を記述した情報にアクセスし
且つこの情報全てをオペレータに戻し、次いで、オペレ
ータはこの情報をモニター７２に表示する。この情報
は、画像又は表形式、或いは図１に示すように、より概
略的であるけれども印刷済みリール３７にとっておいた
巻取紙の実際の状態と依然として一致している図式的な
形態で提供される。データベース４７に記録されている
情報を処理するための処理ユニット７１は、巻取紙の全
長についての統計から導き出される追加の事象を提供す
る。情報のこの組合せにより、巻取紙の総合的な印刷品
質を定量化する用途、印刷品質が不良であると判明した
重要な領域を全て表示する用途、重要度が低いと考えら
れた欠陥を隠す一定数の仮想フィルタを用いて種々の切
断方式をシミュレートする用途等の多くの有利な用途を
有する。

【００２２】この目的のために、オペレータは、仮想フ
ィルタを作製し且つ必要なときにこれらの仮想フィルタ
をフィルタバンク７４に記憶させるための種々の情報ツ
ールにアクセスすることができる。仮想フィルタは、通
常、データ処理システムによって復号可能な英数字によ
る指示リストの形態をなしている。仮想フィルタは、選
択された判断基準のもとで二次的であると規定された欠
陥を知らせないようにする全ての条件を含む。印刷欠陥
２０，２１，２２を表すデータに適用される１又は２以
上のフィルタは、顧客が限定した数で許可された横方向
切れ目２４，２５の理想的な位置を最もよく定めること
ができる。したがって、リール３７を印刷する全履歴の
知識を有していれば、オペレータは、オペレータ自身が
リールの最終的な品質を最適化できる決定エイドを所有
することになる。最も適当なフィルタの作製及び選択を
手動で定めても良いし、或いは、それらを例えば検索ア
ルゴリズムを用いることによって自動的に選択しても良
いことに注目すべきである。

【００２３】いったん横方向切れ目２４，２５の最終形
態を選択したら、印刷済みリール３７を巻出し始め、リ
ールを巻き替える工程を開始する。最初に、巻取紙１は
測定器具６２の下に前進し、巻取紙が検出器６１によっ
て認識されるや否や、測定器具６２は、長手方向標識付
け座標系の原点に対する巻取紙の長さをカウントする。
原点は、最初、遭遇した第１の基準標識１４によって構
成され、次いで、連続的に増分され、巻取紙１の巻出し
中に認識された別の基準標識１４の各々によって置き換
えられる。通常、巻取紙１はその前進を続けて長手方向
切断ステーション５２の中を通り、トラック１１，１
２，１３の幅に装置的に一致する幅を有する細幅の巻取
紙の形態で出てくる。次の横方向切れ目２４，２５が起
こる横座標をそのたびごとに知っている処理ユニット６
５は、すでに遭遇した基準標識１４の数を見込んで、測
定器具６２によって処理ユニット６５に送られるデータ
を見逃さないよう待ち受ける。所望の時点で、処理ユニ
ットは、信号をステーション５０，５２，５５のベルト
駆動装置に送り、印刷済みリール３７の巻出しを次第に
停止させ、巻取紙１の下流側の切れ目２４が横方向切断
装置５３に到達したときに停止させる。ステーション５
３は単に、巻取紙の移動方向と垂直に設けられているブ
レード又は刃先のような切断器具から成るのがよく、か
かる切断器具は、欠陥のある巻取紙トラック１１，１
２，１３を２つの隣り合う印刷パターン５の間の選択さ
れた場所で切断する。次いで、巻取紙１の上流側を、巻
取紙１から除去すべき全ての巻取紙部分２３のトラック
をとっておくための不合格リール５４に差し向ける。当
然のことながら、不合格リール５４の数は、巻取紙のト
ラック数に依って決まる。上流側の切れ目２５を同様に
して形成する。次いで、残っている上流側部分と下流側
部分とを接合することによって、巻取紙１から切断され
たトラックの連続性をもとに戻す必要があるに過ぎな
い。この接合部は、接着テープを注意深く貼ることによ
り非常に容易に作ることができる。

【００２４】本発明の装置の直接的な利点に加えて、本
発明の装置はまた、例えば最終顧客又は内部使用向けの
製造中のトレースが可能な報告を提供することによっ
て、経時的な製品の品質の変化を発見するための統計学
的目的のために有用な情報の流れを提供することができ
る。この情報はまた、印刷器の保守に関する制御性を向
上させるため及び摩耗が過度になる前に摩耗を通じて欠
陥を予測するために用いることができる。その結果、有
利なことには、印刷器の幾つかの部品を印刷サイクルの
開始前に時間通りに交換することができ、かくして、非
常に望ましくない印刷中の保守作業の実施を回避するこ
とができる。最後に、いっそう商業的な品質レベルで
は、本発明の装置は、例えば証明書を提供することによ
って、顧客に供給されるリール５６，５７，５８に関し
て顧客が要求する最低品質を確認し且つ保証することが
できる。

【００２５】本発明の装置の説明は、リール及び連続巻
取紙の形態の支持体に関するものであるけれども、当然
のことながら、これら製品を、例えば積重ねて貯えられ
た枚葉紙の形態をなす非連続要素に難なく置き換えるこ
とができる。

【００２６】本発明の他の多くの改造例を、特許請求の
範囲に記載された本発明の範囲内で想到することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】印刷済みの巻取紙の一部の状態を示す略図であ
る。

【図２】現在知られているような巻取紙印刷段階で用い
られる主要構成要素の略図である。

【図３】欠陥の処理及び巻取紙を切断する段階において
用いられる種々の構成要素の略図である。

【符号の説明】

１支持体又は巻取紙５モザイク状パターン１１，１２，１３トラック１４標識２０，２１２２印刷欠陥２３切取り部分２４下流側切れ目２５上流側切れ目３３検出ステーション３７印刷済み巻取紙４７データベース５１印刷欠陥処理装置５３横方向切断ステーション６５処理ユニット７０データ処理インターフェース７１処理ユニット７２出力周辺装置７３入力周辺装置７４バンク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の段階において、支持体(１)から始
めて印刷済み製品(３７)を送出し、いったん印刷された
前記支持体が、厳密に一定の間隔で取り付けられた多数
の基準標識(１４)と、印刷欠陥(２０,２１,２２)を有し
且つ１又は２以上の隣り合う列又はトラック(１１,１
２,１３)をなして設けられた包装材を構成するモザイク
状パターンと、を有しており、支持体(１)の前進中、印
刷欠陥(２０,２１,２２)が、それらの位置を表示して突
き止めるための検出ステーション(３３)の中で、支持体
(１)に適用しているデカルト基準系を用いることによっ
て検出される印刷機内で検出された印刷欠陥を処理する
ための装置(５１)であって、この装置は、検出ステーシ
ョン(３３)に結合されているデータベース(４７)に結合
され、このデータベース(４７)は、検出された印刷欠陥
の各々に関連した情報を同時的に記憶することができる
前記装置(５１)において、第２の段階において、印刷済み製品(３７)の総合的な印
刷品質を評価すべく記憶情報を処理するために、且つ、
第３の段階において、支持体（１）を切断する前に印刷
済み製品(３７)の最終品質を向上させるべく除去すべき
前記支持体の部分(２３)のすべてを特定するために、前
記装置はデータベース(４７)に結合されていることを特
徴とする装置。
【請求項２】データベース(４７)内に記憶されている
情報は、データベース(４７)を処理ユニット(６５)に結
合しているデータ処理インターフェース(７０)によって
処理され、前記処理ユニット(６５)は、印刷済み製品
(３７)の支持体（１）を切断ステーション(５３)内で上
流側の横方向切れ目(２５)のところに続いて下流側の横
方向切れ目(２４)のところで停止させるために、第３の
段階中、支持体（１）を駆動する手段に作用することに
よって支持体(１)の前進を監視し、第１の段階中に取り
付けられた基準標識(１４)を介して印刷欠陥(２０,２
１,２２)の標識付けを再び同期させ、処理ユニット(７
１)から必要な全ての情報を取り出し、前記切れ目は、
切り取るべき支持体の部分(２３)を構成する、請求項１
に記載の装置。
【請求項３】支持体(１)の切り取り部分(２３)は、印
刷欠陥により汚損されたトラック(１１,１２,１３)に対
応する部分に限定される、請求項２に記載の装置。
【請求項４】データ処理インターフェース(７０)は、
データベース(４７)及び処理ユニット(６５)に結合され
た処理ユニット(７１)と、入力周辺装置(７３)と、印刷
済み製品(３７)全体及びこれを汚損する印刷欠陥を表示
すると共に少なくとも１つの製造報告書を送出するため
の出力周辺装置(７２)と、少なくとも１つの検出された
欠陥を隠すための仮想フィルタの選択を出力周辺装置
(７２)を介して提供するバンク(７４)と、を有する、請
求項２に記載の装置。
【請求項５】前記仮想フィルタの選択は、データベー
ス(４７)内に記憶されている情報に適用される少なくと
も１つの排他的判断基準に基づいて行われ、前記仮想フ
ィルタは、前記入力周辺装置を介して手動操作で、又
は、データベース(４７)内の情報の分析後に処理ユニッ
ト(７１)によって自動的に、使用され、作製され、破壊
され、修正されることができる、請求項４に記載の装
置。
【請求項６】前記支持体の部分(２３)は、選択された
前記仮想フィルタを記憶情報に適用した後に残っている
印刷欠陥の数と印刷済み製品(３７)全体における前記支
持体の部分(２３)の除去効果との間の妥協の結果、下流
側切れ目(２４)及び上流側切れ目(２５)によって構成さ
れる、請求項４に記載の装置。
【請求項７】前記仮想フィルタは、英数字による指示
リストを有し、この指示リストは、データベース(４７)
内に記憶されている情報と置換可能であると共に処理ユ
ニット(７１)内のデータ処理装置によって復号可能であ
り、前記仮想フィルタは、多数の基本要素仮想フィルタ
を組合せることによって得られる、請求項４に記載の装
置。
【請求項８】各印刷欠陥において、データベース(４
７)内に記憶されており且つ印刷欠陥(２０,２１,２２)
に関連した情報は、少なくとも、支持体（１）上の印刷
欠陥の位置のデカルト座標と、その重要性レベルと、印
刷欠陥の外観により定まるその種類と、含む、請求項１
に記載の装置。
【請求項９】前記支持体の部分(２３)を切り離すため
のステーション(５３)は、処理ユニット(６５)によって
制御される切断要素を有する、請求項２に記載の装置。
【請求項１０】印刷済み製品(３７)は、リールに巻き
取られた及び／又は枚葉紙の状態であり、支持体(１)
は、連続巻取紙及び／又は少なくとも１枚の枚葉紙であ
る、請求項１に記載の装置。