JP2005238390A - 欠陥除去方法及び欠陥除去システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 原反を所定幅に裁断したウエブを、所定長さに切断してシート体を生産するときに、表面故障が生じているシート体を、的確にかつ効率的に廃却可能とする。
【解決手段】 塗布工程14では、ウエブ18上の表面故障66を検出すると、表面故障のウエブ幅方向及びウエブ長手方向の位置を特定可能とする故障マーク68をウエブ18上にマーキングする。裁断工程22では、このウエブ18をスリットして小幅のウエブ30を生産するときに、故障マーク68を読み取って、表面故障が生じているウエブ30に、正面故障のウエブ長手方向位置及び、シート16の単位で廃却可能な点故障66Bであるか、所定枚数のシートを連続して廃却することが好ましい連続故障(スジ故障66A)であるかを示す故障マーク80を、ウエブ30上にマーキングする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ウエブの欠陥部位を除去する欠陥除去方法に係り、詳細には、ウエブを所定幅で裁断すると共に、所定長さに切断することによりシート体を生産するときの欠陥除去方法及び欠陥除去システムに関する。
例えば、Xレイフィルムなどの写真感光材料のシート体は、製膜工程、塗布工程などの各種の工程を経て、原反が生産される。シート体は、この原反からウエブを引き出しながら所定幅で裁断(スリット)加工した後、所定長さで切断することにより生産される。
また、このようにして生産されたシート体は、所定枚数ずつ集積されて、包装及び梱包されたのちに製品として出荷される。
ところで、シート体の生産に用いるウエブには、塗布工程などの生産工程中で、塗布不良や傷等の欠陥が生じることがあり、この欠陥がシート体の製品品質の低下を生じさせてしまう。このために、予め欠陥を検出しておいて、欠陥が生じているシート体を廃却する必要がある。
ウエブの状態で欠陥を検出し、シート体に加工したときに、欠陥が生じているシート体のみを無駄なく廃却するためには、欠陥位置を明確にし、この欠陥位置を的確に検出可能とする必要がある。
ここから、欠陥位置に応じたウエブの幅方向の端部に穿孔を施し、下流側の工程で欠陥位置を検出するときには、紫外光などの光を照射することにより、感光材料などのシート体に悪影響を与えることなく、欠陥位置の検出を可能とする提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、ウエブ固有のID情報コードを形成して、的確な現物確認を行うようにしたときに、このID情報コードと共に欠陥位置情報を示す欠陥情報コードを形成して、ID情報コードと共に位置情報コードを検出することにより、より的確な欠陥位置の把握が可能となるようにした提案がなされている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
また、ウエブにタイミング作成コードを形成することにより、より正確な欠陥位置の検出を可能とする提案もなされている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、シート体を生産する時には、原反から引き出した広幅のウエブをスリット処理することにより小幅のウエブを生産し、この小幅のウエブを所定長さに切断するようにしている。また、欠陥部分の廃却は、シート体又はシート体を所定枚数ずつ集積した冊ごとに行われる。
このために、広幅の原反の幅方向の端部に、欠陥位置を示す情報を形成しても、小幅のウエブ上やシート体上では、欠陥位置の検出が困難である。このために、誤差分を考慮したシート体の廃却が必要となってしまっている。
特公平6−68773号公報 特開2000−20635号公報 特開2001−155111号公報 特開2003−186131号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、広幅のウエブから所定サイズのシート体を生産するときにも、欠陥部分の的確で効率的な廃却が可能となるようにする欠陥除去方法及び欠陥除去システムを提案することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の欠陥除去方法は、原反生産工程で生産したウエブから、裁断工程で所定幅で裁断したスリットウエブを形成した後、切断工程で前記スリットウエブを所定長さに切断することによりシート体を生産する生産システムにおいて、前記原反生産工程で検出した前記ウエブの表面故障が含まれる前記シート体を廃却する欠陥除去方法であって、前記原反生産工程で表面検査手段によって前記ウエブ上の表面故障を検出したときに、前記表面故障の前記ウエブ幅方向及び長手方向の位置を特定可能な第1の指標を前記ウエブにマーキングし、前記裁断工程で前記ウエブの前記第1の指標を検出して、該指標から特定される表面故障が含まれる前記スリットウエブを特定し、該当スリットウエブに前記表面故障の少なくともスリットウエブの長手方向に沿った位置を特定可能な第2の指標をマーキングし、前記切断工程で生産された前記シート体を前記第2の指標に基づいて廃却することを特徴とする。
この発明によれば、原反生産工程でウエブを生産するときに、ウエブの表面検査を行う。これにより、ウエブ上の表面故障を検出すると、その表面故障のウエブ幅方向及びウエブ長手方向位置を特定可能とする第1の指標をウエブにマーキングする。
このウエブに対して裁断工程で裁断処理を行って小幅のスリットウエブを生産するときには、ウエブに形成している第1の指標を検出して、該当する表面故障が現れるスリットウエブを特定し、特定したスリットウエブに、少なくとも表面故障のスリットウエブ長手方向位置を特定可能な第2の指標をマーキングする。
この後に、スリットウエブを切断するときに第2の指標を検出して、スリットウエブを切断して生産したシート体を、この第2の指標に基づいて廃却する。
これにより、スリットウエブごとに切断してシート体を生産するときにも、表面故障が含まれるシート体を的確に特定して廃却することができる。
本発明の欠陥除去システムは、ウエブをロール状に巻き取った原反を生産する原反生産工程と、前記原反から引き出した前記ウエブを所定幅で裁断して複数本のスリットウエブを生産する裁断工程と、前記スリットウエブを所定長さに切断してシート体を生産する切断工程と、を含む生産システムに設けられて表面故障の生じたシート体を廃却する欠陥除去システムであって、前記原反生産工程に設けられて前記ウエブ上の表面故障を、ウエブ長手方向及びウエブ幅方向の位置を特定して検出する表面検査手段と、前記表面検出手段の検出した前記表面故障の前記ウエブ上の位置を特定可能な第1の指標をウエブに形成する第1のマーキング手段と、前記裁断工程に設けられて前記ウエブに形成された前記第1の指標を検出して該当する前記表面故障に対するウエブ幅方向及びウエブ長手方向位置を含む故障情報を読み取る第1の読取り手段と、前記第1の読取り手段によって読み取った故障情報に基づいて該当する表面故障が存在する前記スリットウエブ上に該表面故障の長手方向位置を特定可能な第2の指標を形成する第2のマーキング手段と、前記切断工程に設けられて前記スリットウエブに形成された前記第2の指標を検出して該当する前記表面故障に対するスリットウエブ長手方向位置を含む故障情報を読み取る第2の読取り手段と、前記第2の読取り手段によって読み取った故障情報に基づいて、故障情報によって特定される表面故障が含まれる前記シート体を廃却する廃却手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、原反生産工程でウエブをロール状に巻き取って生産するときに、表面検査手段によってウエブ上の表面故障(表面欠陥)を検出する。このとき、表面検査手段は、表面欠陥のウエブ幅方向位置及びウエブ長手方向位置を検出する。
第1のマーキング手段は、この表面検査手段の検出結果に基づいてウエブ上の表面故障を特定可能な第1の指標を、ウエブにマーキングする。
この原反を裁断工程で所定幅にスリットしてスリットウエブを形成する時には、第1の読取り手段によってウエブに形成している第1の指標を読取り、この第1の指標に含まれる故障情報に基づいて、スリットウエブに第2の指標をマーキングする。このとき、第2の指標は、スリットウエブ上の表面故障のスリットウエブ長手位置を特定可能な故障情報が含まれる。
切断工程では、このスリットウエブを所定長さに切断してシート体を生産する。このとき、スリットウエブに形成されている第2の指標を、第2の読取り手段によって読み取る。廃却手段は、第2の読取り手段によって読み取った第2の指標に基づいて、シート体を選択して廃却する。
これにより、広幅のウエブから小幅のスリットウエブを形成し、このスリットウエブを所定長さに切断してシート体を生産するときにも、欠陥部分である表面故障が生じているシート体を的確に判定して、効率的に廃却することができる。
このような本発明に適用される生産システムの裁断工程は、スリットウエブをロール状に巻き取ったスリットロールを生産し、切断工程は、このスリットロールからスリットウエブを引き出しながら所定長さに切断してシート体を生産するものであっても良い。
また、本発明の請求項3に係る欠陥除去システムは、前記第2のマーキング手段によってマーキングされる第1の指標が前記故障情報として該当する前記表面故障が前記スリットウエブの長手方向に連続するか否か及び、前記表面故障が前記スリットウエブの長手方向に連続するときにスリットウエブの長手方向の両端を特定可能な情報を含むことを特徴とする。
この発明によれば、スリットウエブに形成する第2の指標に、スリットウエブを切断してシート体を生産するときに、複数のシート体に跨る表面故障であるか否かと、複数のシート体に跨る表面故障に対しては、表面故障の開始位置と終了位置を判断できる故障情報を含む。
これにより、シート体の効率的な廃却が可能となるようにできる。
このような本発明に適用される廃却手段としては、表面故障が生じたシート体を1枚ずつ廃却するものであっても良い。また、廃却手段としては、生産システムにシート体を所定枚数ずつ集積した冊を形成する集積工程を含むときに、集積手段による集積前にシート体を廃却する第1の廃却と、集積手段によって集積された冊を廃却する第2の廃却と、を行うものであっても良く、これにより、表面故障に応じた効率的なシート体の廃却が可能となる。
以上説明したように本発明によれば、原反から引き出した広幅のウエブをスリットして小幅のスリットウエブを形成した後、このスリットウエブを所定長さに切断してシート体を生産するときに、スリットウエブ上での表面故障の位置を的確に特定できるので、表面故障が生じているシート体の的確で効率的な廃却が可能となるという優れた効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本実施の形態に適用した生産システム10の概略構成を示している。なお、本実施の形態では、シート体の一例としてXレイフィルムを適用し、このXレイフィルムの生産を例に説明するが本発明は、Xレイフィルムに限らず、インクジェット記録紙などの各種の記録用紙や、印画紙、写真フィルムなどの写真感光材料の生産に適用することができる。
生産システム10は、製膜工程12及び塗布工程14を含んでおり、製膜工程12及び塗布工程14を経て、所定サイズのシート状のXレイフィルム(以下、「シート16」とする)に加工する広幅のウエブ18をロール状に巻き取った原反20を生産する。
また、生産システム10は、裁断工程22、切断工程24及び集積工程26を備え、集積工程26の下流側に包装工程28が設けられている。
裁断工程22には、製膜工程12及び塗布工程14を経て生産された原反20が装填される。裁断工程22では、この原反20からウエブ18を引き出しながら搬送し、ウエブ18を所定幅に裁断(スリット)する。
これにより、裁断工程22では、広幅のウエブ18から、複数条の小幅のウエブ30を生産する。このとき、ウエブ30は、幅寸法が、生産するシート16の幅寸法となるように裁断される。また、裁断工程22では、生産したウエブ30のそれぞれをロール状に巻き取って、ウエブ18のスリット数に応じた数のスリットロール32を形成する。
裁断工程22で生産されたスリットロール32は、切断工程24へ運搬される。切断工程24では、例えば、一巻ずつ装填されるスリットロール32から、ウエブ30を引き出しながら搬送して、このウエブ30を、シート16のサイズに応じた長さに切断する。これにより、所定サイズのシート16が生産される。
なお、切断工程24では、複数巻のスリットロール32から並行してウエブ30を引き出しながら切断するものであっても良い。また、本実施の形態に適用した生産システム10では、裁断工程22でスリットロール32を生産し、このスリットロール32を切断工程24へ装填するようにしているが、これに限らず、裁断工程22と切断工程24を連続して配置し、裁断工程22で生産される複数条のウエブ30を、一体で所定長さに切断して、複数枚のシート16を同時に生産するものであっても良い。
切断工程24で生産されたシート16は、集積工程26へ送られる。集積工程26では、このシート16を順に集積し、所定枚数のシート16を束ねた冊34を作成する。
この冊34は、包装工程28へ送られることにより、包装袋等に封入されて密封包装される。これにより、所定枚数ずつのシート16が包装された包装体36が生産される。
この包装体36は、ダンボール箱等に所定数ずつ箱詰めされて出荷される。なお、このようなシート16の生産を行う生産システム10の各工程の基本的構成は、従来公知の構成を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
このような生産システム10には、原反20の生産、スリットロール32の生産、シート16(包装体36)等の生産及び生産管理を行う生産管理システムが設けられており、各工程での生産量や生産品が一括して管理される。なお、このような生産管理システムの基本的構成は、従来公知の構成を適用することができる。
一方、生産管理システムには、図2に示すように、生産管理コンピュータ38が設けられており、生産システム10には、この生産管理コンピュータ38を用いて故障除去システム40が形成されている。
この故障除去システム40は、製膜工程12や塗布工程14などのウエブ18の生産時に生じた不良や傷等の欠陥(以下、故障とする)を検出し、該当する部位を廃却することにより、故障の生じていないシート16を生産して出荷可能となるようにしている。
故障除去システム40は、塗装工程14に設けられている表面検査装置42及びマーキング装置44を備えている。
表面検査装置42は、ウエブ18(図2では図示省略)の全面に渡って面状検査を行うことにより、塗布異常などのウエブ18の表面故障を検出する。また、表面検査装置42は、ウエブ18上の表面故障を検出したときに、その表面故障のウエブ18長手方向位置及びウエブ18幅方向位置を合わせて検出可能となっている。すなわち、表面検査装置42は、表面故障と共に表面故障のウエブ18上の位置も検出するようになっている。
図3には、表面検査装置42の一例を示している。塗布工程14には、下流部に検査ロール50が配置されており、塗布処理の終了したウエブ18が、この検査ロール50に巻き掛けられて搬送され、この後に、原反20(図3では図示省略)として巻き取られる。
表面検査装置42は、この検査ロール50に巻き掛けられるウエブ18に対向して設けられたレーザー照射部52と、レーザー受光部54を備えている。
レーザー照射部52は、レーザー発振器56によって発振されたビーム状のレーザー光を、走査モータ58によって高速回転するポリゴンミラー60によって偏向し、ウエブ18の幅方向に走査しながら、ウエブ18の幅方向に沿った全面に照射する。
レーザー受光部54は、ウエブ18の表面で反射したレーザー光を受光する。このとき、レーザー光は、ウエブ18の表面状態(面状)に応じて反射することから、レーザー受光部54でのレーザー光の受光量は、ウエブ18の表面状態に応じて変化する。
ここから、表面検査装置42では、レーザー受光部54でのレーザー光の受光量から、ウエブ18の表面の傷や凹凸等の異常を表面故障として判定可能となっている。
レーザー照射部52及びレーザー受光部54は、検出制御部62に接続しており、検出制御部62は、レーザー受光部54でのレーザー光の受光量から、ウエブ18の表面故障の有無を判定する。このとき、検出制御部62では、例えば、レーザー受光部54の受光量が、予め設定しているしきい値に満たないときに、該当するレーザー光の照射位置に、表面故障が生じていると判定する。また、レーザー受光部54が、ウエブ18に照射したレーザー光の散乱成分を、光電子倍増管によって集光し、その受光量が予め設定しているしきい値を越えたときに、ウエブ18上の該当位置に表面故障が生じていると判断するようにしても良い。
検出制御部62には、レーザー発振器56及びレーザー受光部54と共に、走査モータ58が接続しており、検出制御部62は、レーザー光の強度、走査速度、走査幅などの制御を行う。
これにより、検出制御部62は、表面故障を検出したときに、その表面故障のウエブ18幅方向に沿った位置の判定が可能となっている。
また、検査ロール50には、ロータリーエンコーダ64が設けられており、このロータリーエンコーダ64が、検出制御部62に接続されている。検査ロール50は、ウエブ18の搬送量に応じて回転するようになっており、ロータリーエンコーダ64は、回転軸64Aが、検査ロール50と一体に回転することにより、検査ロール50の回転角に応じたパルスを出力する。
検出制御部62は、ロータリーエンコーダ64から出力されるパルスをカウントすることにより、ウエブ18の表面故障を検出したときの、その表面故障のウエブ18長手方向に沿った位置を判定する。
検出制御部62は、例えば、1巻の原反20として生産するウエブ18の先頭から、表面故障を検出すると通し番号を付与し、表面故障ごとに通し番号と共に幅方向に沿った位置を特定可能な故障情報を生成する。表面検査装置42は、この故障情報を生産管理コンピュータ38(図2参照)へ出力するようになっている。
なお、表面検査装置42は、レーザー光を用いたウエブ18の面状検査のみでなく、電荷結合素子(CCD)によってウエブ18の表面の色筋欠陥を検出する色筋欠陥検出器、擦り傷検出器、光沢検出器及び色検出器を含んでもよく、また、ウエブ18の一方の面(表面)のみでなく、表裏両面の欠陥検出(面状検査)を行うものであっても良い。
一方、図2に示すように、表面検査装置42は、マーキング装置44に接続しており、ウエブ18上の故障を検出するごとに故障情報をマーキング装置44へ出力する。図1に示すように、マーキング装置44は、ウエブ18の幅方向の一方の端部に対向するマーカー46を備えており、表面検査装置42がウエブ18の表面故障を検出したときに、ウエブ18の幅方向に沿った一方の端部に、表面検査装置42の判定結果に基づいてマーキングを施す。
このとき、マーキング装置44は、表面検査装置42で検出した表面故障のウエブ18の長手方向位置、ウエブ18の幅方向位置及び通し番号に基づいてウエブ18へのマーキングを施す。
すなわち、図4(A)に示すように、塗布工程14では、ウエブ18に表面故障66が検出されると、この表面故障66に応じて、ウエブ18の所定位置に故障マーク68を記録し、この故障マーク68によってウエブ18上の個々の表面故障66を特定可能となるようにしている。なお、図4(A)では、裁断工程22でのウエブ18の幅方向に沿ったスリット位置を二点鎖線で示している。
本実施の形態では、検出した表面故障66に対して予め設定した位置として、ウエブ18上の表面故障66の位置に対応する幅方向の端部に故障マーク68をマーキングすようにしている。また、ウエブ18にマーキングを施すマーキング装置44は、インクジェット方式でもよく、レーザー光等を用いてウエブ18に穿孔処理を施すなどの従来公知の任意の構成を適用することができる。
図5(A)には、本実施の形態でウエブ18に形成する故障マーク68の一例を示している。この故障マーク68は、10行×5列のドットマトリックス状となっている。
この故障マーク68は、1行目と10行目のマーク68Aが表面故障66に対する情報コードであることを示す基準マークとしており、表面故障66の通し番号を2行目と3行目のマーク68Bで付与する。
また、4行目のマーク68Cは、表面故障のランクを示し、5行目から9行目の5×5のマトリックスのマーク68Dは、ウエブ18の幅方向に沿った表面故障66の位置を示すようにしている。なお、故障除去システム40では、ウエブ18を幅方向に沿って最大で25ブロックに分割し、それぞれのブロックでの表面故障66の有無を、5×5のマトリックスによって表示するようにしている。
図1に示すように、生産システム10では、塗布工程14で生産された原反20を一時的に保管し、所定のタイミングで裁断工程22へ搬送して裁断処理が行われるようにしている。
このときに、生産システム10に設けられている生産管理コンピュータ38は、表面検査装置42から入力される故障情報を、原反20毎に電子データとして保存する(何れも図2参照)。このとき、生産管理コンピュータ38に設けている記憶手段に原反20毎に設定するロット番号と共に記憶するようにしてもよく、また、図示しない記憶媒体に、故障情報をロット番号等と共に書き出して、原反20と共に記憶されるものであっても良い。
一方、生産管理コンピュータ38上では、ウエブ18の裁断処理に先立って、故障情報に基づいてウエブ18ごとの故障マップを作成する。
図4(A)に示すように、ウエブ18に発生する表面故障66には、ウエブ18の幅方向の同一位置に、長手方向に沿ってスジ状に連続する故障(スジ故障66A)と、ウエブ18の表面にランダムに発生する点状の故障(点故障66B)に大別することができる。なお、スジ故障66Aに対しては、ウエブ18の長手方向に沿って所定間隔で故障マーク68が形成される。
生産管理コンピュータ38上では、故障マップを作成するときに、スジ故障66Aであるか点故障66Bであるかを判別する。なお、この判定は、欠陥分類システムを用いて生産管理コンピュータ38上で自動判別するようにしてもよく、CRT、液晶ディスプレイなどの表示デバイスに故障マップを表示すると共に、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力デバイスなどを用い、スジ故障66Aであるか点故障66Bであるかの判定を入力するものであっても良い。
故障除去システム40を形成する生産管理コンピュータ38では、ウエブ18上の表面故障66が、抜取りの必要がある故障であるか否か及び、抜取りが必要であるときに抜取り方法を設定する。
抜取り方法は、例えば、抜取りが必要な故障が点故障66Bであれば、シート16単位で抜取りを行う。スジ故障66Aであるときには、スリットしたウエブ18から切断したシート16の連続抜取りを行う。
図2に示すように、故障除去システム40には、裁断工程22での処理を制御する裁断制御装置70と共に、マーク読取装置72及びマーキング装置74が設けられている。
生産管理コンピュータ38は、裁断工程22で処理する原反20に対する故障情報と共に抜取り情報を裁断制御装置70へ出力する。また、図1に示すように、マーク読取装置72は、原反20から引き出したウエブ18の幅方向の端部に対向してマークセンサ76が設けれており、このマークセンサ76によってウエブ18に形成されている故障マーク68(図1では図示省略)を読み取る。
図2に示すように、マーク読取装置72は、裁断制御装置70に接続しており、マークセンサ76によって読み取った故障マーク68に基づいた故障情報を裁断制御装置70へ出力する。
裁断制御装置70では、マーク読取装置72から入力される故障情報と、生産管理コンピュータ38から入力された抜取り情報を照合して、抜取りが必要な表面故障66に対して抜取り情報を付加した故障情報を生成し、この故障情報をマーキング装置74へ出力する。
図1に示すように、マーキング装置74は、マーカー78が設けられており、裁断工程22で生産されるウエブ30のそれぞれの幅方向の端部に故障情報に基づいたマーキングが可能となっている。
なお、マーカー78は、ウエブ30のそれぞれに対向して配置されたものであってもよく、一つのマーカーで複数のウエブ30にマーキングを施すものであっても良い。また、マーカー78としては、前記したマーカー46と同様にインクジェット方式やレーザー方式など、所望のマーキングが可能であれば任意の構成を適用することができる。
このマーキング装置74では、裁断制御装置70から入力された故障情報に基づいてマーキングを行う。このとき、マーキング装置74では、故障情報に該当する表面故障66のウエブ18幅方向に沿った位置に基づいて、その表面故障66が存在するウエブ30を特定し、特定したウエブ30の幅方向の端部などの予め設定した所定位置に、表面故障66を特定する故障マーク80(図4(B)及び図4(C)参照)をマーキングするようになっている。
すなわち、図4(B)に示すように、裁断工程22では、ウエブ18に記録された故障マーク68に対向する故障マーク80を、該当する表面故障66が生じているウエブ30に形成する。
これにより、図4(C)に示すように、切断工程24で処理されるウエブ30には、表面故障66に対応する幅方向の端部に、表面故障66を特定可能とする故障マーク80が明記されるようになっている。なお、図4(C)では、切断工程24でのウエブ30の切断位置を挟んで示している。
図5(B)には、裁断工程22でウエブ30に形成する故障マーク80の一例を示している。故障マーク80は、5×5のマトリックス状に配置されるドットの有無によって所望の情報を表示するようになっている。このときに、故障マーク80では、最初の1行目と最後の5行目のマーク80Aが故障マーク80であることを示す基準マークとし、2行目と3行目の2×5のドットのマーク80Bで表面故障66の通し番号を表すようにしている。
また、故障マーク80では、4行目のマーク80Cで、該当する表面故障66が点故障66Bなどの単発故障であるか、スジ故障66Aなどの連続故障であるか明示すると共に、連続故障であるときには、連続故障の開始(始まり)であるか又は最後であるかを明示するようにしている。
すなわち、図5(C)に示すように、シート単位で廃却する点欠陥66Bなどの単発故障であるときには、マーク80Cの1列目をマーキングする。また、スジ故障66Aなどのように連続した廃却(スリット廃却)を行う連続した表面故障66であるときには、図5(D)に示すように、最初の表面故障66に対して形成する故障マーク80上のマーク80Cの3列目をマーキングし、図5(E)に示すように、最後(エンド)の表面故障66に対しては、マーク30Cの5列目をマーキングするようにしている。
なお、連続故障の最初と最後以外の表面故障66に対しては、故障マーク80のマーキングを省略するか、予め設定している所定の間隔で故障マーク80を形成するようにしてもよい。
このように、故障除去システム40では、裁断工程22でウエブ18に対してスリット処理を施して、小幅のウエブ30を生産するときに、ウエブ18に付与されている故障マーク68に基づいて、表面故障66が生じているウエブ30に故障マーク80を転記するようにしている。
これにより、スリットロール32を形成するウエブ30のそれぞれには、表面故障66に対応した故障マーク80が形成される。
図1に示すように、裁断工程22で生産されたスリットロール32は、ロール単位で切断工程24で切断処理されてシート16が生産され、このシート16が集積工程26で集積されて冊34が生産される。
図2に示すように、切断工程24及び集積工程26には、切断集積制御装置82と共に、故障除去システム40を形成するマーク読取装置84及び廃却装置86が設けられている。なお、本実施の形態では、一例としてシート単位で廃却する廃却装置86を用いている。
切断集積制御装置82は、生産管理コンピュータ38に接続しており、生産管理コンピュータ38は、切断処理するスリットロール32のウエブ30に対する抜取り情報を含む故障情報を切断集積制御装置82へ出力する。
図1に示すように、マーク読取装置84は、ウエブ30の幅方向の端部に対向するマークセンサ88を備えており、このマークセンサ88によって、ウエブ30に形成されている故障マーク80を読み取る。
また、図2に示すように、マーク読取装置84は、切断集積制御装置82に接続しており、マークセンサ88によって読み取った故障マーク80に基づいた故障情報を切断集積制御装置82へ出力するようにしている。
切断集積制御装置82は、生産管理コンピュータ38から入力される抜取り情報及び故障情報と、マーク読取装置84から入力される故障情報を照合し、照合結果に基づいて廃却装置86の作動を制御し、表面故障66の生じているシート16の廃却を行う。
図6に示すように、集積工程26には、集積装置90が設けられており、切断工程24で生産されたシート16は、集積装置90へ送り込まれることにより集積される。これにより、所定枚数のシート16を集積した冊34が生産される。なお、集積装置90は、従来公知の任意の構成を適用でき本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
切断工程24と集積装置90の間には、搬送コンベヤ92、94が設けられている。搬送コンベヤ92、94は、例えば上側コンベヤ92A、94Aと、下側コンベヤ92B、924Bとの間でシート16を挟んで搬送する。
また、搬送コンベヤ92、94の間には、廃却装置86を形成するゲートコンベヤ96が設けられている。ゲートコンベヤ96は、上側コンベヤ96Aと、この上側コンベヤ96Aに対向する揺動コンベヤ98によって形成されている。
シート16は、搬送コンベヤ92、ゲートコンベヤ96及び搬送コンベヤ94によって搬送されて集積装置90へ送り込まれる。
揺動コンベヤ98は、搬送コンベヤ92側(上流側)のローラ98Aを軸に、下流側が下方となる所定の角度で傾斜(図6に二点鎖線で示す)するように揺動可能となっている。
揺動コンベヤ98が上側コンベヤ96Aから離間する方向(下方)へ揺動した状態では、搬送コンベヤ92からゲートコンベヤ96へ送り込まれるシート16は、揺動コンベヤ98によって下方へ案内搬送される。
ゲートコンベヤ96と搬送コンベヤ94の間の下方には、廃却するシート16を集積する集積箱100が設けられており、揺動コンベヤ98が下方へ揺動することにより、シート16は、集積箱100に送り込まれて集積される。
廃却装置86では、シート単位での抜取りが設定されたシート16が、ゲートコンベヤ96(揺動コンベヤ98)に達するタイミングで、揺動コンベヤ98を揺動させる。これにより、シート16がシート単位で廃却されることになる。
このように構成されている欠陥除去システム40が設けられている生産システム10では、製膜工程12、塗布工程14を経て生産した広幅のウエブ18をロール状に巻き取って原反20を形成する。この原反20は、次の処理が行われるまで保管される。
保管している原反20を用いてシート16を生産するときには、原反20を裁断工程22へ装填する。裁断工程22では、原反20からウエブ18を引き出しながら搬送し、スリット処理することにより所定幅のウエブ30を生産し、生産したウエブ30をロール状に巻き取ったスリットロール32を形成する。
このスリットロール32は、切断工程24に装填される。切断工程24では、スリットロール32からウエブ30を引き出しながら搬送し、所定長さに切断することにより、所定サイズのシート16を生産する。
このシート16は、切断工程24から集積工程26へ搬送される。集積工程26では、このシート16を所定枚数ずつ集積して冊34を形成する。この冊34は、一束ずつ集積工程26から送り出され、包装工程28で、密封包装されることにより、シート(Xレイフィルム)16の製品である包装体36を生産する。
ところで、生産システム10には、表面故障66が生じたシート16を除去する故障除去システム40が形成されている。故障除去システム40では、塗布工程14に設けている表面検査装置42等の故障検出手段を用いて、塗布処理の終了したウエブ18の表面異常等の表面故障66を検出する。
また、故障除去システム40では、廃却装置86を用いて、表面故障66が生じているシート16の廃却を行うようにしている。このときに、廃却装置86はシート16をシート単位で廃却する。これにより、故障除去システム40では、確実でかつ効率的なシート16の廃却が可能となるようにしている。
ここで、図7及び図8を参照しながら、生産システム10における故障除去システム40でのシート16の廃却を説明する。
図7には、塗布工程14での故障除去システム40の表面検査処理の概略を示している。
このフローチャートは、最初のステップ200で新たな原反20の生産が開始されたか否かを確認する。これにより、新たな原反20の生産が開始されると、ステップ200で肯定判定してステップ202へ移行する。このステップ202では、ウエブ18の先端からの搬送量をカウントしながら、表面検査装置42等を用いた表面故障66の検出を行う。
次のステップ204では、表面故障66を検出したか否かを確認し、表面故障66を検出すると、ステップ204で肯定判定してステップ206へ移行する。このステップ206では、検出した表面故障66のウエブ18の長手方向及び幅方向の位置を判定し、判定結果に基づいて故障情報を生成する。このときの故障情報には、例えば、ウエブ18ごとの通し番号を付与するなどして、ウエブ18上での表面故障66の特定が可能となるようにする。
次のステップ208では、故障情報を生産管理コンピュータ38と共にマーキング装置44へ出力し、ステップ210では、マーキング装置44が故障情報に基づいた故障マーク68をウエブ18に記録する。これにより、ウエブ18の故障マーク68から故障情報を読み取ることにより、該当する表面故障66のウエブ18上での位置が明確となるようにしている。また、生産管理管コンピュータ38では、原反20毎の故障情報を記録する。
このようにして、ウエブ18の全長に渡って故障検査を終了するとステップ212で肯定判定してステップ214へ移行する。このステップ214では、表面検査装置42から入力された故障情報に基づいて原反20毎のウエブ18の故障マップを作成し、表面故障66のそれぞれに対して廃却を行うか否か決定する。
次のステップ216では、原反20毎の故障情報と各表面故障66に対して設定した廃却方法を記録媒体等に記録して、故障情報として保存する。なお、故障マップの作成や廃却方法の設定は、該当する原反20に対するスリット処理が開始されるまでに行われるものであれば良い。
図8には、裁断工程22での故障除去システム40の処理の概略を示している。故障除去システム40では、この裁断工程22において故障情報の転記を行う。すなわち、スリットして形成する個々のウエブ30上での表面故障66に対する故障情報のマーキングを行う。
このフローチャートは、裁断工程22で新たな原反20に対する処理の開始に合わせて実行され、最初のステップ220では、処理する原反20に対する故障情報を読み込む。なお、この故障情報には、故障マップに基づいた廃却設定が含まれており、この廃却設定は、裁断工程22でのスリット処理に先立って行われたものであっても良い。
この後、裁断工程22で原反20からのウエブ18の引き出し及び、引き出したウエブ18に対するスリット処理が開始されると、ウエブ18の搬送にあわせ、ステップ222では、故障マーク68の読取りを行う。
次のステップ224では、マークセンサ76によってウエブ18に形成された故障マーク68を検出したか否かを確認し、故障マーク68を検出すると、ステップ224で肯定判定してステップ226へ移行し、その故障マーク68から故障情報を読み取る。
このとき、故障マーク68には、表面故障66を特定する通し番号と共に、表面故障66のウエブ18長手方向に沿った位置及び幅方向に沿った位置が含まれており、これらが故障情報としてウエブ18から読み込まれる。
次のステップ228では、読み取った故障情報の照合を、廃却方法を含む故障情報と照合して、検出した故障マーク68に対する表面故障66を特定し、廃却方法を設定する。
次のステップ230では、スリットされたウエブ30上で表面故障66及び表面故障66に対する処理が明確となるように、故障情報に基づいたマーキングを行う。
ここで、裁断工程22に設けているマーキング装置74では、入力された故障情報に基づいて、表面故障66のウエブ18幅方向に沿った位置から、該当する表面故障66が現れるウエブ30を特定し、特定したウエブ30の幅方向の端部に、故障情報に基づいた故障マーク80をマーキングする。
この故障マーク80には、表面故障66を特定可能とする通し番号と共に、廃却方法が明確となるように、表面故障66が点故障66Bであるか、長手方向に連続するスジ故障66Aであるかを判断可能とする情報が含まれ、また、長手方向に連続する表面故障66(例えばスジ故障66A)であるときには、故障の開始位置か又は終了位置かが含まれるようにしている。
なお、故障マーク80のマーキングは、ウエブ18の裁断に先立って行われるものであっても良く、また、ウエブ18を裁断した後のウエブ30に対して行われるものであっても良い。
このように、故障除去システム40では、ウエブ18上の故障マーク68がウエブ30上で故障マーク80となるように故障情報の転記を行いながら、ステップ232でウエブ18の全長に対する処理が終了したことを確認する。
このようにして生産されたスリットロール32は、切断工程24に装填されて、シート16の生産に用いられる。
切断工程24及び集積工程26の制御を行う切断集積制御装置82では、切断処理されるウエブ30から故障マーク80を読み取って、故障マーク80で設定された廃却方法に基づいて、表面故障66の生じているシート16の廃却を行う。
このとき、点故障66Bとして故障マーク80が記録されているときには、廃却装置86を用いて該当するシート16(シート16の単位で)の廃却を行う。また、スジ故障66Aなどの連続的な表面故障66として故障マーク80が記録されているときには、該当する表面故障66の先端のシート16から最後のシート16までを廃却装置86によって連続して廃却する。
このように、故障除去システム40では、原反20のウエブ18をスリットして形成したウエブ30のスリットロール32を用いて、スリットロール32ごとに切断処理してシート16を生産するとき、スリットしたウエブ30で表面故障66が特定可能となる故障マーク80を形成している。
これにより、スリットロール32の単位でウエブ30を切断してシート16を生産するときにも、表面故障66が生じているシート16を的確に、かつ効率的に廃却できる。
したがって、故障除去システム40が設けられた生産システム10は、表面故障66が生じていない高品質のシート16や、このシート16を包装した包装体36を生産することができる。
なお、本実施の形態では、ウエブ18に故障マーク68を形成し、ウエブ30に故障マーク80を形成したが、ウエブ18及びウエブ30に形成する故障情報は、これに限るものではなく、表面故障66の位置及び処理方法が明確になるものであれば任意の表示を適用することができる。
また、本実施の形態では、シート体としてXレイフィルムであるシート16を例に説明したが、本発明は、Xレイフィルムに限らず他の写真フィルムや印画紙などの写真感光材料、インクジェット記録紙などの各種の記録用紙など、ウエブ状のシート材を所定サイズのシート状に加工する各種のシート体の生産に適用することができる。
本実施の形態に適用した生産システムの概略構成図である。 生産システムに設けられる故障廃却システムの概略構成を示すブロック図である。 表面検査装置の一例を示す要部の概略構成図である。 (A)は塗布工程で生産されるウエブの概略図、(B)は裁断工程で裁断されて生産されるウエブ(スリットウエブ)の概略図、(C)は切断工程で切断されるウエブの概略図である。 (A)は第1の指標として用いる故障マークの一例を示す概略図、(B)は第2の指標として用いる故障マークの一例を示す概略図、(C)は第2の指標として用いる指標マークで点故障を示すマーク、(D)は第2の指標として用いる指標マークで連続故障の開始を示すマーク、(E)は第2の指標として用いる指標マークで連続故障の最後を示すマークである。 廃却装置を設けた集積工程の一例を示す概略構成図である。 塗布工程での処理の概略を示す流れ図である。 裁断工程での処理の概略を示す流れ図である。
符号の説明
10 生産システム
14 塗布工程(原反生産工程)
16 シート(シート体)
18 ウエブ
20 原反
22 裁断工程
24 切断工程
26 集積工程
30 ウエブ(スリットウエブ)
32 スリットロール
34 冊
38 生産管理コンピュータ
40 故障除去システム(欠陥除去システム)
42 表面検査装置(表面検査手段)
44 マーキング装置(第1のマーキング手段)
66(66A、66B) 表面故障
68 故障マーク(第1の指標)
70 裁断制御装置
72 マーク読取り装置(第1の読取り手段)
74 マーキング装置(第2のマーキング手段)
80 故障マーク(第2の指標)
82 切断集積制御装置
84 マーク読取り装置(第2の読取り手段)
86 廃却装置(廃却手段)

Claims (3)

  1. 原反生産工程で生産したウエブから、裁断工程で所定幅で裁断したスリットウエブを形成した後、切断工程で前記スリットウエブを所定長さに切断することによりシート体を生産する生産システムにおいて、前記原反生産工程で検出した前記ウエブの表面故障が含まれる前記シート体を廃却する欠陥除去方法であって、
    前記原反生産工程で表面検査手段によって前記ウエブ上の表面故障を検出したときに、前記表面故障の前記ウエブ幅方向及び長手方向の位置を特定可能な第1の指標を前記ウエブにマーキングし、
    前記裁断工程で前記ウエブの前記第1の指標を検出して、該指標から特定される表面故障が含まれる前記スリットウエブを特定し、該当スリットウエブに前記表面故障の少なくともスリットウエブの長手方向に沿った位置を特定可能な第2の指標をマーキングし、
    前記切断工程で生産された前記シート体を前記第2の指標に基づいて廃却することを特徴とする欠陥除去方法。
  2. ウエブをロール状に巻き取った原反を生産する原反生産工程と、
    前記原反から引き出した前記ウエブを所定幅で裁断して複数本のスリットウエブを生産する裁断工程と、
    前記スリットウエブを所定長さに切断してシート体を生産する切断工程と、
    を含む生産システムに設けられて表面故障の生じたシート体を廃却する欠陥除去システムであって、
    前記原反生産工程に設けられて前記ウエブ上の表面故障を、ウエブ長手方向及びウエブ幅方向の位置を特定して検出する表面検査手段と、
    前記表面検出手段の検出した前記表面故障の前記ウエブ上の位置を特定可能な第1の指標をウエブに形成する第1のマーキング手段と、
    前記裁断工程に設けられて前記ウエブに形成された前記第1の指標を検出して該当する前記表面故障に対するウエブ幅方向及びウエブ長手方向位置を含む故障情報を読み取る第1の読取り手段と、
    前記第1の読取り手段によって読み取った故障情報に基づいて該当する表面故障が存在する前記スリットウエブ上に該表面故障の長手方向位置を特定可能な第2の指標を形成する第2のマーキング手段と、
    前記切断工程に設けられて前記スリットウエブに形成された前記第2の指標を検出して該当する前記表面故障に対するスリットウエブ長手方向位置を含む故障情報を読み取る第2の読取り手段と、
    前記第2の読取り手段によって読み取った故障情報に基づいて、故障情報によって特定される表面故障が含まれる前記シート体を廃却する廃却手段と、
    を含むことを特徴とする欠陥除去システム。
  3. 前記第2のマーキング手段によってマーキングされる第1の指標が前記故障情報として該当する前記表面故障が前記スリットウエブの長手方向に連続するか否か及び、前記表面故障が前記スリットウエブの長手方向に連続するときにスリットウエブの長手方向の両端を特定可能な情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の欠陥除去システム。
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