JP2866339B2 - プリンタ装置および印刷物処理装置 - Google Patents

プリンタ装置および印刷物処理装置

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JP2866339B2
JP2866339B2 JP8028226A JP2822696A JP2866339B2 JP 2866339 B2 JP2866339 B2 JP 2866339B2 JP 8028226 A JP8028226 A JP 8028226A JP 2822696 A JP2822696 A JP 2822696A JP 2866339 B2 JP2866339 B2 JP 2866339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物の検査を行
い不良印刷物を除去することのできるプリンタ装置、お
よび、プリンタ装置で印刷された印刷物に対してそのよ
うな検査および不良印刷物の除去を行い適切な送付物を
作成する印刷物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙などの媒体上に所定の情報を視覚的に
認識可能に記録する方法としては、刷版を用いて印刷機
により高速に、同一の情報を大量の媒体上に記録する方
法や、コンピュータの端末装置として用いられるような
プリンタなどにより、低速ながら任意のデータを比較的
小数の媒体上に印字する方法などがよく知られている。
しかしまた、可変なデータ、すなわちたとえば1枚ずつ
に異なるデータを、高速に大量に印刷したいという要望
もあり、そのための高速なプリンタ装置も実用化されて
いる。
【0003】可変データを高速印刷するそのようなプリ
ンタ装置は、印刷媒体を高速に搬送する搬送手段、その
搬送手段により搬送される用紙上に高速にイメージを記
録する印刷手段、順次入力される印刷データが適切に用
紙上に印刷されるようにそれらを適切に制御する制御手
段などから構成される。そして、その印刷手段には、た
とえばインクジェットヘッドによりインクジェット方式
により印刷を行う方法などが適用されている。インクジ
ェット方式により印刷を行うそのような高速プリンタ装
置としては、たとえば毎秒5m、A4サイズの印刷用紙
であれば毎秒15枚以上の速度で印刷を行う装置も実用
化されている。
【0004】また、そのような高速プリンタ装置の適用
対象の1つとして、たとえば株券や各種金券、あるいは
多数の顧客に対する大量の請求書などのように、印刷量
が大量でありかつそれぞれに異なる番号や内容を印刷し
なければならないような書類の印刷がある。そのような
重要な書類を印刷をする際には、印刷内容の重複や脱落
などの不良は完全に防ぐ必要がある上に、カスレやつぶ
れなどの不良印刷、線幅や濃淡のバラツキなどの低品質
な印刷も許されず、正確なデータを高品質に印刷するこ
とが求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような高
速プリンタ装置においては、不良印刷物の発生をほぼ完
全に防ぐことは難しく、印刷物の品質を、前述した重要
な書類などのような高レベルで保証するのは難しい。ま
た、そのように不良印刷を完全に除去するためには、個
々の印刷物を検査したいという要望があるが、毎秒10
枚以上の速度で印刷される印刷物を目視で実時間で検査
するのは当然不可能であるし、印刷された後で個々の印
刷物を検査するとしても膨大な作業者と膨大な時間が必
要となる。そのため、印刷物の検査は十分に行えず、不
良な印刷物を出荷してしまう可能性を除去しきれない。
また、そのような重要書類を印刷する場合には、印刷物
の重複や欠落は許されず、所望の印刷内容が適切に印刷
された印刷物を各々1つずつ作成しなければならない。
しかし、不良印刷が発生して印刷処理を途中でストップ
した時などに、廃棄したり処理中だった印刷物を重複し
て印刷したり欠落させたりするミスが発生することも容
易に想像できる。
【0006】したがって本発明の目的は、個々の印刷物
について印刷結果の精細な検査が可能で、これにより不
良な印刷物を排除し正確で高品質な印刷が行える信頼性
の高いプリンタ装置を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、そのようなプリンタ装置で印刷された
送付先宛名情報を有する印刷物より、不良印刷物を適切
に排除し、その送付先に適切に送付されるような送付物
を生成する印刷物処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、印刷結果を精度よく検査できる検査手段を設け、不
良が検出された場合には直ちに印刷物にマークを付け、
そのマークに基づいてその印刷物を排除するようにし
た。また、不良が検出される場合には、その印刷物の送
付先宛名情報を塗り潰し、万が一に印刷物の排除が行わ
れなかったとしても、不良印刷物がそのまま送付される
ことがないようにした。
【0008】したがって、本発明のプリンタ装置は、少
なくとも送付先宛名情報を有する送付先ごとの印刷用イ
メージデータを順次印刷するプリンタ手段と、印刷が行
われた印刷物より当該印刷されたイメージを読み込むセ
ンサ手段と、読み込んだイメージデータと、プリンタ手
段において印刷に用いられた印刷用イメージデータとを
比較照合して印刷が適切に行われたか否かを判定する検
査手段と、検査の結果少なくとも印刷が適切に行われて
いないと判定された印刷物に対して、当該印刷物の有効
な印刷領域の外の非印刷領域の所定の位置に、当該印刷
物が不良印刷物であることを示すマークを印刷する第1
の検査結果印刷手段と、印刷物より前記マークを検出
し、不良印刷物を除去する選別手段と、前記検査の結果
少なくとも印刷が適切に行われていないと判定された印
刷物に対して、当該印刷物の送付先宛名情報を、送付物
の送付が不可能になるように実質的に塗り潰す印刷を行
う第2の検査結果印刷手段とを有する。
【0009】特定的には、本発明のプリンタ装置は、前
記選別手段で除去されなかった印刷物を、前記送付先宛
名情報が印刷されている領域が外部より目視可能なよう
に封筒に封入する印刷物封入手段と、前記印刷物が封入
された封筒の外部より、前記印刷物の前記送付先宛名情
報が目視できる領域のイメージを読み込み、当該領域に
前記第2の検査結果印刷手段による前記塗り潰しが行わ
れているか否かを検査する送付物検査手段とをさらに有
する。
【0010】好適には、前記検査手段は、入力された前
記印刷データのフォーマット情報に基づいて、前記印刷
が適切に行われたか否かを判定する。
【0011】また好適には、前記第1の検査結果印刷手
段は、前記印刷が適切に行われていないと判定された印
刷物の前記所定の位置に、当該印刷物の不良状態を示す
エラーコードを示す文字、文字列、図形、バーコードの
いずれかあるいはそれらを組み合わせたマークを印刷す
る。
【0012】また、本発明の印刷物処理装置は、プリン
タ装置より出力された少なくとも送付先宛名情報を有す
るイメージデータが印刷された印刷物であって、印刷が
適切に行われていない場合には、当該印刷物の有効な印
刷領域の外の非印刷領域の所定の位置に当該印刷物が不
良印刷物であることを示すマークが印刷され、当該印刷
物の前記送付先宛名情報が当該送付先宛名情報に基づい
て当該印刷物を送付することが不可能になるように実質
的に塗り潰される印刷物を、封筒に封入し、前記送付先
宛名情報が示す送付先に送付可能な送付物を作成する印
刷物処理装置であって、前記印刷物より前記印刷された
マークを検出し、不良印刷物を除去する選別手段と、前
記選別手段で除去されなかった印刷物を、前記送付先宛
名情報が印刷されている領域が外部より目視可能なよう
に封筒に封入する印刷物封入手段と、前記印刷物が封入
された封筒の外部より、前記印刷物の前記送付先宛名情
報が目視できる領域のイメージを読み込み、当該領域に
前記塗り潰しが行われているか否かを検査する送付物検
査手段とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図1〜
図16を参照して説明する。本実施の形態においては、
個々に内容の異なる大量の印刷物を高速に印刷し、各印
刷物を封筒に封入して送付可能な状態にする大規模プリ
ンタシステムであって、特に、請求書などの重要書類の
印刷に使用可能なように、不良印刷、送付先間違い、印
刷物の重複や欠如などをほぼ完全に発生させないように
した印刷システムについて説明する。図1は、その印刷
システムの全体構成を示すブロック図である。印刷シス
テム1は、プリンタ部10、封入部20、再印刷プリン
タ部40および制御部50を有する。
【0014】以下、各部の構成・機能および動作につい
て説明する。まず、プリンタ部10の構成および動作に
ついて図2〜図12を参照して説明する。図2は、プリ
ンタ部10の構成を示すブロック図である。プリンタ部
10は、用紙搬送部110、印刷部200、ヘッド駆動
部230、印刷イメージ記憶部240、インターフェイ
ス部250、イメージ読み取り部400、検査イメージ
記憶部460、モニタ470、検査部500、制御部6
00、操作部610、ヒータ620および不良印刷マー
キング部630を有する。図3は、プリンタ部10の概
略外観図であり、(A)は本体側面図、(B)は本体上
面図である。プリンタ部10は、実際に印刷用紙が搬送
され、印刷・検査・マーキングが行われる本体700
と、本体700とは別筐体に収容されている図示せぬ制
御ユニットおよび操作ユニットより構成されている。
【0015】用紙搬送部110は、被印刷媒体である印
刷用紙800を搬送する紙送り機構である。本実施の形
態においては、印刷用紙800がロール状に巻かれた連
続紙を被印刷媒体として印刷を行うものとする。図3
(A)に示すように、用紙搬送部110は、ロール紙供
給部110-1、印刷ヘッド220-1〜220-4下を印刷
用紙800を搬送する印刷部用紙搬送ユニット11
-2、CCDカメラ440-1〜440-4下を印刷用紙8
00を搬送する検査部用紙搬送ユニット110-3、不良
印刷マーキング部630下を印刷用紙800を搬送する
不良印刷マーキング部用紙搬送ユニット110-5、ヒー
タ620中を印刷用紙800を搬送するヒータ部用紙搬
送ユニット110-4、および、排紙された印刷用紙80
0を順次巻き取る巻き取り部110-6が、一体的に連結
されて構成されているものであり、これにより、印刷用
紙800を高速かつ所定の速度で安定して搬送する。
【0016】用紙搬送部110は、印刷用紙800を送
るローラやガイド、ローラの回転速度から用紙搬送速度
を検出するエンコーダなどから構成され、制御部600
から入力される制御信号に基づいて、印刷用紙800の
搬送・停止、速度調整などを行う。たとえば、図3
(B)に示すように、印刷部用紙搬送ユニット110-2
の先頭付近の紙送りローラにはエンコーダ111が設け
られており、このエンコーダ111からのパルスが印刷
時のタイミングを生成する信号として印刷部200にお
いて用いられる。また、ロール紙供給部110-1より供
給された印刷用紙800には、印刷部200に供給され
た直後に図示せぬキューマーク印刷部によりキューマー
クが印刷される。以後、後述する各ヘッドおよびカメラ
などは、その近傍に設けられたキューマーク検出センサ
によりこのキューマークを検出し、印刷用紙800上の
副走査方向の位置決めを行う。なお、本実施の形態の用
紙搬送部110は、3m/s程度で印刷用紙800を搬
送する。
【0017】印刷部200は、制御部600から入力さ
れる制御信号に基づいて、印刷イメージ記憶部240に
記憶されているイメージデータを印刷用紙800に印刷
する。印刷部200について、図4〜図7を参照して詳
細に説明する。図4は、印刷部200の構成を示すブロ
ック図である。図5(A)は印刷部200のヘッド22
-1〜220-4の配置を示す図、図5(B)は後述する
イメージ読み取り部400のカメラ440-1〜440-4
の配置を示す図である。印刷部200は、4個の印刷部
200-1〜200-4を有する。各印刷部200 -i(i=
1〜4)には、制御部600から制御信号が入力され、
印刷イメージ記憶部240に記憶されているイメージデ
ータが読み込まれる。また、前述した用紙搬送部110
のエンコーダ111からの信号は、全ての印刷部200
-1〜200-4に共通に入力される。
【0018】各印刷部200-i(i=1〜4)は、印刷
制御部210-iおよびヘッド220 -iを有する。印刷制
御部210は、制御部600から入力される制御信号,
および、用紙搬送部110のエンコーダ111から入力
される信号に基づいて、搬送される印刷用紙800に対
するヘッド220の動作タイミングや、ヘッド220に
おける後述するインク滴下速度を制御する。ヘッド22
0は、各々ドット密度が240dpiで印字幅Wh が4
インチのインクジェットヘッドであり、印刷制御部21
0からの制御に従って、印刷イメージ記憶部240から
読み出したイメージデータを順次記録する。本実施の形
態においては、4個のヘッド220-1〜220-4が、図
5(A)に示すように、各ヘッドの印字ドットが連続す
るように配置されており、全体として16インチ(4イ
ンチ×4個)の印字幅Wp で印刷用紙800に印字でき
るようになっている。
【0019】さらに、ヘッド220の印字方式につい
て、図6を参照して説明する。図6は、ヘッド220の
構造および動作原理を説明する図である。ヘッド220
において、インクボトル221内のインク224は、各
ドットに対応するノズル222から、100kHzの周
期で、すなわち、毎秒10万滴が滴下される。その各イ
ンク224に対して、ノズル222の下を搬送されてい
る印刷用紙800の当該位置が黒に印字されるべき位置
であった場合には、そのインク224はそのまま印刷用
紙800上に滴下され、印刷用紙800のその位置を黒
くする。また、その位置が印字されるべきでない空白の
位置であった場合には、図示せぬ電界印加手段により電
界を印加し、インク224をキャッチャ223側に引き
寄せる。その結果、そのインク224はキャッチャ22
3内に回収され、印刷用紙800上には滴下されない。
【0020】このような方法により、ヘッド220は、
図7に示すように、ドットピッチが約0.1mm、ドッ
トサイズが直径約0.1mmのドットを適宜印字してい
き、所望のイメージを印刷する。なお、ヘッド220に
おいては、同一の位置に複数のインク224を滴下する
ことも可能であり、プリンタ部10はこれにより疑似階
調を表現する。また、本実施の形態においては、インク
ジェットヘッドとして、サイテックス・ディジタル・プ
リンティング社製の240dpi/4インチインクジェ
ットヘッドを使用する。
【0021】ヘッド駆動部230は、前述した印刷部2
00のヘッド220の位置の微調整を行う手段である。
本実施の形態においては、4個のヘッド220-1〜22
-4を用いて1枚の印刷物を印刷しているため、これら
の位置がずれると印字されるドットの位置もずれて、適
切に印刷が行えなくなる。そのため、ヘッド駆動部23
0の位置をプリンタ部10の解像度と同レベルの精度で
調整する必要があり、ヘッド駆動部230は、その位置
調整を行う。したがって、ヘッド駆動部230は、4個
のヘッド220-1〜220-4に対応した4個のヘッド駆
動部230-1〜230-4から構成される。各ヘッド駆動
部230-i(i=1〜4)は、ヘッド220-1〜220
-4の位置を移動させるステップモータと、その移動範囲
を限定するリミットスイッチなどから構成されており、
予め設定されたその移動範囲内で、制御部600より入
力される制御信号に基づいて、ヘッド220-1〜220
-4の位置調整を行う。
【0022】なお、制御部600においては、たとえば
ヘッド位置調整用のテストパタンを印刷して、その印刷
結果に基づいて各ヘッド220-i(i=1〜4)の位置
調整の信号を生成する。また、ヘッド220の調整は、
印字ヘッドの方向である主走査方向(図5におけるX方
向)および、印刷用紙800の搬送方向に等しい副走査
方向(図5におけるY方向)の両方について行う。ただ
し、Y方向の調整については、このヘッド220の位置
合わせと、ヘッド220おける印字タイミングの調整を
合わせて行うことにより、最終的に適切な印刷が行える
ように調整される。
【0023】印刷イメージ記憶部240は、印刷部20
0により印刷用紙800上に印刷されるイメージデータ
を記憶するメモリであり、本実施の形態においては、デ
ュアルポートRAMが用いられている。印刷イメージ記
憶部240には、インターフェイス部250を介して制
御部50から転送されてきたイメージデータが、ビット
マップ形式で記憶される。
【0024】インターフェイス部250は、制御部50
から転送される印刷イメージデータを印刷イメージ記憶
部240に転送するインターフェイスであり、本実施の
形態においては、専用のシリアルインターフェイスであ
る。印刷イメージデータは、このインターフェイス部2
50により、印刷速度に応じて高速に転送される。
【0025】イメージ読み取り部400は、印字内容お
よび印字品質をチェックするために、印刷部200によ
り印刷用紙800に印刷されたイメージを読み込み、ビ
ットマップイメージデータとして検査イメージ記憶部4
60に出力する。イメージ読み取り部400について、
図8〜図11を参照して詳細に説明する。図8は、イメ
ージ読み取り部400の構成を示すブロック図である。
イメージ読み取り部400は、4個のイメージ読み取り
部400-1〜400-4より構成される。各イメージ読み
取り部400-i(i=1〜4)には、制御部600から
制御信号が入力される。また各イメージ読み取り部40
-iからは、読み込まれたイメージデータが検査イメー
ジ記憶部460に出力される。
【0026】各イメージ読み取り部400-i(i=1〜
4)は、キューマーク検出センサ410-i、エンコーダ
部420-i、光照射部430-i、CCDカメラ440-i
および制御部450-iを有する。キューマーク検出セン
サ410は、各イメージ読み取り部400のCCDカメ
ラ440の近傍に設けられており、連続的に搬送されて
いる印刷用紙800の印刷物の区切りごとに記録されて
いるキューマークを検出する。キューマークを検出した
ら、その旨の信号を制御部450に出力する。
【0027】エンコーダ部420は、同じくイメージ読
み取り部400のCCDカメラ440の近傍に設けられ
ており、キューマーク検出センサ410で検出された印
刷用紙800の搬送速度を検出する。エンコーダ部42
0の構成について図9を参照して説明する。エンコーダ
部420は、エンコーダ421、カウンタ422および
速度算出部423を有する。エンコーダ421は、たと
えば用紙搬送部110の印刷用紙搬送ローラと一体的に
回転し、回転角度に対応した所定のパルスを出力する。
そのパルスをカウンタ422で計数し、速度算出部42
3において所定の時間内の前記計数値に基づいて、印刷
用紙800の搬送速度を算出する。
【0028】光照射部430は、後述するCCDカメラ
440にてイメージを取り込む印刷用紙800の領域
に、適切な光量を与える手段である。本実施の形態にお
いては、筐体内に設けられたハロゲンランプの光を、フ
ァイバケーブルにて案内して、CCDカメラ440の撮
像範囲に照射する。CCDカメラ440においてイメー
ジを取り込む際には、印刷用紙800の搬送速度が速く
なると必要な光量も大きくなる。すなわち、印刷用紙8
00の搬送速度と必要な光量はほぼ比例関係となる。し
たがって、光照射部430で照射する光量は、エンコー
ダ421において検出された印刷用紙800の搬送速度
に基づいて制御される。
【0029】CCDカメラ440は、印刷されたイメー
ジを読み込み、検査イメージ記憶部460に出力する。
そのCCDカメラ440の構成について、図10および
図11を参照して説明する。図10は、CCDカメラ4
40および検査イメージ記憶部460の構成を示すブロ
ック図であり、図11は、さらにラインセンサ441の
動作を説明する図である。CCDカメラ440は、ライ
ンセンサ441、出力アンプ442、A/D変換器44
3、シフトレジスタ444、ラインメモリ445および
バススイッチャ446を有する。
【0030】ラインセンサ441は、分解能が16ドッ
ト/mmで、水平方向に2048素子、垂直方向に96
段のTDI(時間遅延積分)段数を有するTDI−CC
D(charge coupled device) センサである。したがっ
て、1個のラインセンサ441による読み取り幅Wcは
128mmとなる。本実施の形態においては、4個のラ
インセンサ441-1〜441-4を、図5(B)に示すよ
うにその読み取り範囲を一部重複させて配置しており、
全体としてヘッド220の印字幅Wp の範囲を全て読み
込めるようになっている。また、TDI−CCDセンサ
441には15MHzのクロックが印加される。したが
って、1ラインスキャン時間は約17μsとなる。
【0031】TDI−CCDセンサ441について図1
1を参照して説明する。TDI−CCDセンサ441に
おいては第1列目の素子(ROW1)で検出した光学的
イメージはアレイの前面に結像し、フォトンにより生成
された電荷は1ラインの走査に対応する蓄積時間の間、
ポテインシャル井戸に集められる。そして、垂直方向
(TDI段方向)のクロックによって、その電荷は次の
列(ROW2)に垂直的にシフトされる。次の列におい
て、前と同じイメージが結像していれば、ROW2で生
成された電荷が前の列からの電荷に加算されることにな
り、感度あるいは露出時間が2倍になったことになる。
【0032】したがって、画像の動きに、垂直方向のク
ロックおよびTDI転送方向を同期させておけば、TD
I段数だけ積分されることになる。本実施の形態のTD
I−CCDセンサ441においては、TDI段数が96
段なので、検出されたイメージは96倍に積分される。
積分されたデータは、最終的には、TDI−CCDセン
サ441の水平方向シフトレジスタからシリアルに出力
される。また、TDI−CCDセンサ441は2048
ビットの水平解像度を有しており、それらが8個のタッ
プより出力される。したがって、1タップからは256
ビットのデータが出力される。
【0033】TDI−CCDセンサ441の各タップか
ら出力されたデータは、出力アンプ442-1〜442-8
で順次増幅され、A/D変換器443-1〜443-8でA
D変換されてシフトレジスタ444-1〜444-8に入力
される。さらに、256ビット分のデータがラインメモ
リ445-1〜445-8に蓄積され、8個のラインメモリ
445-1〜445-8が順次バススイッチャ446により
選択されて、各ラインのデータごとにページメモリ46
-1に入力される。
【0034】制御部450は、イメージ読み取り部40
0の各部を制御する。制御部450においては、制御部
600からの制御信号や、前述したようなキューマーク
検出センサ410によるキューマーク検出の情報、エン
コーダ部420による印刷用紙800搬送速度の情報に
基づいて、光照射部430の光量の制御や、CCDカメ
ラ440にイメージ読み込みの制御を行う。
【0035】検査イメージ記憶部460は、イメージ読
み取り部400で読み込まれたイメージデータを記憶す
る記憶手段である。本実施の形態において、検査イメー
ジ記憶部460は、図10に示したような、4個のCC
Dカメラ440-1〜440-4に対応した、4個のページ
メモリ460-1〜460-4より構成される。
【0036】モニタ470は、4個のCCDカメラ44
-1〜440-4で読み込んだイメージデータをそのまま
表示する表示装置であり、4個のCCDカメラ440-1
〜440-4に対応した4個のモニタ470-1〜470-4
より構成される。このモニタ470は、前述した図示せ
ぬ制御ユニット上に載置され、通常時は、作業者が目視
で大まかな状況把握をするのを助け、異常時には印刷結
果を確認するために用いられる。
【0037】検査部500は、印刷イメージ記憶部24
0に記憶されている印刷イメージデータと、検査イメー
ジ記憶部460に記憶されている印刷物から読み込んだ
検査イメージデータとに基づいて、印刷状態が適切か否
かを判定し、その判定結果を制御部600に出力する。
検査部500に構成について図12を参照して説明す
る。検査部500は、第1のアドレスカウンタ501、
第2のアドレスカウンタ502、第1の圧縮器503、
第2の圧縮器504、マッチング回路505、エラー数
カウンタ506、フォーマット情報記憶部507および
CPU508を有する。
【0038】第1のアドレスカウンタ501は、検査部
500に読み出す印刷イメージ記憶部240に記憶され
ている印刷イメージデータのアドレスをコントロールす
るカウンタである。また、第2のアドレスカウンタ50
2は、検査部500に読み出す検査イメージ記憶部46
0に記憶されている検査イメージデータのアドレスをコ
ントロールするカウンタである。これらのアドレスカウ
ンタ501,502により指定されたアドレスのイメー
ジデータが、印刷イメージ記憶部240および検査イメ
ージ記憶部460より読み出され、検査部500に入力
される。なお、これらのアドレスカウンタ501,50
2は、CPU508から入力される初期値設定、カウン
トアップ/ダウンなどの信号により制御される。
【0039】第1の圧縮器503および第2の圧縮器5
04は、イメージデータの照合を圧縮したイメージデー
タで行う場合に、印刷イメージ記憶部240より読み出
された印刷イメージデータ、および、検査イメージ記憶
部460より読み出された検査イメージデータを各々圧
縮する。この圧縮は、たとえば、2×2あるいは3×3
の画素にイメージを分割し、各要素の合計画素値が所定
値以上だった場合に対応する画素を1にするような処理
を行い、原イメージを1/4あるいは1/9に圧縮す
る。また、圧縮を行わずに元のイメージデータを用いて
照合を行う場合には、第1の圧縮器503および第2の
圧縮器504は各々入力されたイメージデータをそのま
ま出力する。なお、第1の圧縮器503および第2の圧
縮器504を有効にして照合を圧縮したイメージで行う
か、あるいは、元の倍率のイメージ照合を行うかのモー
ドの設定、および、圧縮イメージで照合を行う場合の倍
率の設定などは、外部より制御部600を介して図示せ
ぬ制御信号により入力される。
【0040】マッチング回路505は、第1の圧縮器5
03より入力された印刷イメージデータと第2の圧縮器
504より入力された検査イメージデータとの対応する
画素同士を順次比較照合し、その結果をエラー数カウン
タ506に出力する。この照合は、対応する画素の画素
値の差を求め、その差が所定値未満だった場合に両画素
が一致しているものとし、所定値以上だった場合にそれ
らの画素は異なると判定する。エラー数カウンタ506
は、マッチング回路505において行われた各画素ごと
の照合結果の、異なる画素と判定された画素数を累積
し、累積結果をエラー画素数としてCPU508に出力
する。
【0041】CPU508においては、エラー数カウン
タ506より入力されるエラー画素数を予め定めた閾値
THLと比較し、その閾値より大きくなった時に、印刷
イメージ記憶部240に記憶されている原イメージデー
タと検査イメージ記憶部460に記憶されている印刷イ
メージデータの間の差異が大きく所望の印刷が行えてい
ないとの判定を行う。また、エラー数カウンタ506に
おいて累積されているエラー画素数が閾値THLを越え
ない状態でイメージデータの全画素についてマッチング
を終えた場合には、マッチングにおいては印刷結果は正
常である旨の判定を行う。
【0042】フォーマット情報記憶部507は、制御部
600を介して入力される印刷イメージデータの共通的
なフォーマット情報を記憶する。この共通的なフォーマ
ット情報とは、たとえば宛名情報の印刷領域、表の位
置、マークの位置、文字の位置、その他の罫線の位置な
どのデータである。フォーマット情報記憶部507に記
憶されている情報は、CPU508より読み出されて、
検査イメージ記憶部460に記憶されている読み込みイ
メージデータのチェックに用いられる。
【0043】CPU508は、印刷イメージデータと検
査イメージデータの照合を行って適切に印刷が行われた
か否かを判定する。CPU508は、まず、印刷イメー
ジデータと検査イメージデータの位置合わせを行い、次
に後述する構造解析的な手法による検査イメージデータ
のチェックを行い、最後に第1の圧縮器503〜エラー
数カウンタ506によるマッチング処理を制御する。ま
た、これらの処理の間、常に印刷イメージ記憶部240
および検査イメージ記憶部460より所望のイメージデ
ータが入力されるように、第1のアドレスカウンタ50
1および第2のアドレスカウンタ502をコントロール
する。
【0044】印刷イメージデータと検査イメージデータ
の位置合わせは、印刷イメージ記憶部240と検査イメ
ージ記憶部460の各画像メモリ上のイメージデータの
対応する位置を検出する処理であり、たとえば、両イメ
ージデータのキューマーク検出された上辺の画素を基準
にして対応をとったり、両者の黒画素の重心点を検出し
て、その点を基準にして対応する画素を決定するなどの
処理を行う。
【0045】また、前記構造解析的な手法による検査イ
メージデータのチェックとは、フォーマット情報記憶部
507に記憶されている印刷イメージデータのフォーマ
ット情報に基づいて、印刷イメージデータの構造的な特
徴を抽出し、検査イメージデータも同様の特徴になって
いるか否かをチェックすることにより、印刷イメージデ
ータが適切に印刷されているか否かをチェックする処理
である。たとえば、フォーマット情報記憶部507に記
憶されている情報より印刷イメージデータ中のある程度
の面積を有する空白領域の位置の情報を獲得し、検査イ
メージ記憶部460に記憶されている検査イメージデー
タの対応する場所が同様に空白領域になっているか否か
をチェックする。その領域が適切に空白領域になってい
れば次のチェックに移り、その領域からノイズ以上の黒
画素が検出された場合にはチェックを終了して印刷結果
が不良である旨の検査結果を制御部600に出力する。
【0046】また、たとえばフォーマット情報記憶部5
07に記憶されている罫線情報を獲得し、検査イメージ
記憶部460に記憶されている検査イメージデータより
対応する領域の垂直方向あるいは水平方向の黒画素ヒス
トグラムを求めて、その位置に罫線があるか否かをチェ
ックしたりする。また、文字が印刷されている領域を文
字列方向に走査すると黒画素と白画素の変化が頻繁に生
じるため、そこに文字が印刷されていることを検出する
ことができるが、このような方法により、文字が印刷さ
れているべき領域に文字が印刷されているかなどのチェ
ックを行う。その他、表の有るべき位置に適切に表があ
るか、マークが適切にあるかなどのチェックも行う。こ
れらの構造解析的な手法による検査イメージデータのチ
ェックの段階では、検査により矛盾が検出された時点で
直ちに印刷結果が不良である旨の検査結果を制御部60
0に出力して、以後の処理を終了する。
【0047】そのような構造解析的な手法によるチェッ
クが全て終了したら、CPU508は、第1のアドレス
カウンタ501、第2のアドレスカウンタ502、およ
び、第1の圧縮器503〜エラー数カウンタ506を制
御して、前述したマッチングの処理を行わせる。そし
て、CPU508においてはエラー数カウンタ506よ
り入力されるエラー画素数を閾値THLと比較して、エ
ラー画素数が閾値THLより大きくなったら不良印刷、
閾値THLを越えずにマッチングが終了したら正常印刷
との判定を行う。このような動作により、検査部500
は検査イメージ記憶部460に記憶されいている印刷イ
メージデータを検査する。検査結果は、制御部600に
出力される。
【0048】制御部600は、プリンタ部10を構成す
る各部を制御して所望の動作をさせるための制御部であ
る。制御部600には、制御部600内のイーサーネッ
トI/Fを介して、制御部50より、印刷条件や制御条
件が入力される。制御部600は、その入力データに基
づいて、用紙搬送部110、印刷部200、イメージ読
み取り部400、および、後述するヒータ620などの
動作条件を設定し、印刷用紙の搬送、その印刷用紙への
印刷、および印刷されたイメージの読み込みが同期して
適切に行えるように制御する。また、制御部600は、
印刷作業中であって、検査部500より不良印刷を示す
信号が入力された際には、不良印刷マーキング部630
がその印刷物を無効にするような印刷を行うように、不
良印刷マーキング部630を制御する。
【0049】不良印刷マーキング部630は、検査部5
00で印刷結果が不良印刷物であると判定された場合
に、その印刷物に対してその印刷内容を無効にするよう
なマークを印刷する。不良印刷マーキング部630は、
図3に示すように、第1の印刷ヘッドである塗り潰し用
印刷ヘッド631と、第2の印刷ヘッドである不良印刷
マーク印刷ヘッド632と、図示せぬ印刷制御部を有
し、制御部600より入力される信号に基づいて、前記
印刷制御部が各ヘッドを制御して所望のイメージを所望
の位置に印刷する。
【0050】塗り潰し用印刷ヘッド631は、印刷物の
所定の領域に予め定められた所定の塗り潰しパタンを印
刷するためのヘッドであり、これによりその領域に既に
印刷されている内容を塗り潰して識別不能にし、一見し
て不良品であることが判り、その印刷物がもはや元の印
刷物として使用され得ないようにする。具体的には、た
とえば印刷対象が宛名付きの請求書などの場合には、不
良印刷された請求書が実際に送付されることがないよう
にその宛名部分を塗り潰す。また、印刷対象が種々の証
券や金券などの場合には、一見して使用不能と判るよう
にたとえばその券の金額部分や番号部分を塗り潰す。不
良印刷マーク印刷ヘッド632は、検査装置を通すこと
により、また、印刷作業者などが見て、その印刷物が不
良印刷物であることが判るような所定のマークを、不良
印刷物の所定の領域に印刷する。本実施の形態において
は、印刷物の右下の空欄の領域に、検出した不良の種類
を示す英数字からなるエラーコードを印刷する。
【0051】これらの塗り潰し用印刷ヘッド631およ
び不良印刷マーク印刷ヘッド632は、印刷部200の
ヘッド220と同じ構成・印字方式で、印字幅が各々1
インチのインクジェットヘッドである。また、これらの
ヘッドは、主走査方向(用紙送り方向に垂直な方向)の
任意の位置に移動させることができる。したがって、印
刷する用紙、印刷フォーマットに基づいて、塗り潰しパ
タンや不良印刷マークを印刷したい領域にこれらのヘッ
ドを予め移動させておくことにより、印刷用紙の任意の
位置にそれらのパタンを印刷することができる。なお、
各ヘッドの印字領域内での正確な印字位置は、不良印刷
マーキング部630内の前記印刷制御部により制御され
る。また、その印刷制御部は、前記各ヘッドに近傍に設
けられている、図示せぬキューマーク検出センサ、およ
び、エンコーダの出力に基づいて1つずつの印刷物の位
置を検出し、副走査方向(用紙送り方向)の正確な印刷
位置を決定する。
【0052】操作部610は、プリンタ部10に対して
作業条件や印刷パラメータの設定などの比較的簡単な操
作を行ったり、プリンタ部10から通知されるデータを
作業者に知らせるための操作端末である。本実施の形態
においては、汎用のパーソナルコンピュータをRS23
2Cインターフェイスにより接続して用いている。操作
部610には、また、印刷状態の検査結果のログファイ
ルなども出力される。ヒータ620は、プリンタ部10
の不良印刷マーキング部630の後段に設けられ、印字
された印刷用紙800のインクを乾かすための温風のブ
ロアである。
【0053】次に、プリンタ部10の動作について図1
3および図14を参照して説明する。図13は、プリン
タ部10において連続紙である印刷用紙800に印刷デ
ータが印刷されている状態を示す図であり、図14は、
その1ページ目にマークが印刷された状態を示す図であ
る。図13および図14において、印刷用紙800は、
たとえば電話料金などの請求書であり、請求先の宛名8
01、請求先の諸情報802、および、3ページにわた
る請求内容の明細803-1〜803-3が印刷される。ま
た、各請求書の1ページ目の右上にキューマーク804
が印刷されている。このキューマークにより、連続紙よ
り1つずつの請求書の区切り位置を知ることができる。
以下、このような請求書をプリンタ部10で印刷する場
合について、プリンタ部10の動作を説明する。
【0054】まず、操作部610および上位のホストコ
ンピュータを介して印刷内容、印刷条件などが入力さ
れ、入力された情報に基づいて、プリンタ部10の各部
が初期設定される。この時に、たとえば不良印刷マーキ
ング部630により行う塗り潰しパタンの種類、塗り潰
し領域、不良印刷マークの種類、不良印刷マークの印刷
位置なども設定される。初期設定が終了したら、インタ
ーフェイス部250を介して順次印刷するビットマップ
イメージデータが入力され、印刷イメージ記憶部240
に記憶された後、印刷部200より印刷用紙800に印
刷される。印刷用紙800に印刷されたイメージは、イ
メージ読み取り部400により読み込まれて検査イメー
ジ記憶部460に記憶され、印刷イメージ記憶部240
に記憶されている元のイメージデータとが検査部500
において比較照合され、両イメージが一致するか否かが
判定される。両イメージが一致した場合には、印刷が適
切に行われたものとして、印刷物はそのまま順次搬送さ
れ、巻き取り部110-6に巻き取られる。
【0055】このような印刷処理を順次行う途中で、印
刷部200により印刷されたイメージに、図14に示す
ような黒線810が発生していたとすると、イメージ読
み取り部400により読み込まれて検査イメージ記憶部
460に記憶されたイメージと、印刷イメージ記憶部2
40に記憶されている元のイメージデータとはこの黒線
810のために一致しない。その結果、検査部500に
おいて印刷状態が不良であることが検出される。検査部
500より印刷状態が不良である旨の信号が入力された
制御部600は、不良印刷マーキング部630に対して
直ちにその請求書の所定の領域の塗り潰しと、検出され
た不良状態を示すエラーコードの印刷を行わせる信号を
出力する。
【0056】その結果、塗り潰し用印刷ヘッド631
は、領域821を黒く塗り潰し、下の内容が見えなくな
るようにする。また、不良印刷マーキング部630の不
良印刷マーク印刷ヘッド632は、印刷用紙の右下の領
域にエラーコード822を記録する。なお、これらのパ
タンおよびエラーコードが印刷された請求書も、正常に
印刷された請求書と同じように順次巻き取り部110-6
に巻き取られる。また、検査部500における各請求書
に対する検査の結果は、制御部600およびI/F部2
50を介して制御部50に出力される。このようにし
て、プリンタ部10においては、連続紙に順次連続的に
請求書が印刷される。
【0057】次に、封入部20の構成および動作につい
て図15を参照して説明する。図15は、封入部20の
構成を示すブロック図である。封入部20は、印刷物供
給部900、バースター910、印刷物選別部920、
インサータ930、送付物検査部940およびスタッカ
950を有する。印刷物供給部900には、プリンタ部
10において印刷が行われた印刷用紙800bがセット
され、その連続紙に印刷された印刷物を順次封入部20
に供給する。なお、プリンタ部10で印刷が行われ、順
次巻き取られた印刷用紙800bは、図示せぬ自動搬送
装置により一巻ごとに自動的に封入部20にセットされ
る。印刷物供給部900にセットされた印刷が行われた
印刷用紙800bは、図示せぬ用紙搬送部により順次巻
き出されて、印刷物選別部920のカメラ921の下を
通過してバースター910に供給される。
【0058】バースター910は、印刷用紙800bの
形で供給される印刷物を各印刷物ごとに切断する。バー
スター910は、図示せぬキューマーク検出センサによ
り、印刷用紙800bに印刷されたキューマークを検出
し、このキューマークの箇所で印刷用紙800bを順次
切断する。たとえば、図13に示した印刷用紙の場合に
は、キューマーク804-1,804-2の箇所で各々印刷
用紙が切断される。その結果、プリンタ部10で印刷さ
れた印刷物は、1の請求書ごとに分断される。分断され
た印刷物は、カット紙と同じように封入部20中を搬送
される。
【0059】印刷物選別部920は、順次供給される印
刷物より、印刷が適切に行われた印刷物と印刷が不適切
な印刷物とを区別し、印刷が不適切な印刷物を除去し、
印刷が適切な印刷物のみを選択する。印刷物選別部92
0は、カメラ921、パタンメモリ922、識別部92
3、制御部924および印刷物選別部925を有する。
カメラ921は、プリンタ部10の不良印刷マーキング
部630においてマーキングされた不良印刷マークを検
出するためのイメージ読み取り装置である。カメラ92
1は、制御部924において制御されて、その視野中を
順次搬送される印刷物より、前述した不良印刷マークが
印刷される領域のイメージデータを取り込み、パタンメ
モリ922に出力する。このカメラ921は、プリンタ
部10のイメージ読み取り部400で用いたCCDカメ
ラ440と同一の構成である。また、前記不良印刷マー
クが印刷される領域の副走査方向(紙送り方向)の位置
決めは、カメラ921の近傍に設けられた図示せぬキュ
ーマーク検出センサおよびエンコーダにより行われる。
【0060】パタンメモリ922は、カメラ921より
入力された各印刷物の不良印刷マーク印刷領域のイメー
ジを格納する。識別部923は、パタンメモリ922に
格納された各印刷物の不良印刷マーク印刷領域に印刷さ
れている内容を識別する。本実施の形態においては、識
別部923内のメモリに、プリンタ部10の不良印刷マ
ーキング部630において印刷される不良印刷マークの
パタンと同じパタンが記憶されており、識別部923に
おいてはこのメモリのパタンとパタンメモリ922に格
納されたパタンとをテンプレートマッチングすることに
より、パタンメモリ922の内容を識別する。したがっ
て識別部923は、各印刷物に不良印刷マークが印刷さ
れているか否か、および、印刷されていればその種類を
検出し、制御部924に出力される。
【0061】制御部924は、識別部923からの識別
結果に基づいて、印刷物選別部925に対して、搬送さ
れてくる印刷物を正常な印刷物としてインサータ930
に出力するか、不良印刷物として除去するかを選択する
信号を出力する。また、制御部924は、カメラ921
の制御、および、その識別結果の制御部50への出力も
行う。印刷物選別部925は、制御部924からの選択
信号に基づいて印刷物の搬送路を切り換え、バースター
910において各々分割されて搬送されてくる印刷物
を、そのままインサータ930に出力する印刷物と除去
する印刷物とに選別する。除去された印刷物は印刷物選
別部925内の除去用紙用スタッカに蓄積される。
【0062】インサータ930は、順次搬送されてくる
印刷物を適切に折り曲げ、各々封筒に挿入して封止す
る。本実施の形態においてこの印刷物を挿入する封筒
は、透明ビニールにより形成された窓を有し、この窓を
介して外部から送付先を目視可能な封筒である。したが
って、印刷物の送付先を印刷してある欄がこの窓からの
確認できるように、各印刷物は封筒に挿入される。換言
すれば、各印刷物は、封筒挿入時に封筒に設けられた窓
から目視できる領域に、送付先および管理番号を印刷し
ておく。
【0063】送付物検査部940は、インサータ930
より搬送されてくる各封筒に対して、印刷物が適切に挿
入されているか否か、および、どの印刷物が適切に挿入
されたかをチェックする。送付物検査部940は、封筒
に設けられた窓を介して、そこから確認できる宛名情報
および管理番号を読み取ることにより、前記検査を行
う。すなわち、その窓を介して管理番号を読み取ろうと
した時に、管理番号が適切に読み取れれば、印刷物が適
切に挿入されているものとし、その管理番号に基づいて
その印刷物を特定する。また、管理番号が読み取れない
場合は、印刷物の挿入状態が適切でないものと判定し、
また、管理番号が印刷されているべき領域が塗り潰され
ていた場合は、そもそも不良印刷の印刷物が紛れ込んで
いると判定する。
【0064】送付物検査部940は、カメラ941、パ
タンメモリ942、識別部943および制御部944を
有する。これらの各構成部は、印刷物選別部920の対
応する各構成部とほぼ同じ機能である。カメラ941
は、搬送されてくる印刷物が封入された封筒の所定の領
域のイメージ、具体的には、その封筒の透明窓に相当す
る領域であって、中の管理番号が印刷されている領域を
含むある程度の領域のイメージを読み込む。カメラ92
1は、制御部944において制御されて、その視野中を
順次搬送される各封筒より、所望の領域のイメージデー
タを取り込み、パタンメモリ942に出力する。このカ
メラ941も、プリンタ部10のイメージ読み取り部4
00で用いたCCDカメラ440と同一の構成である。
また、読み取り領域の副走査方向(紙送り方向)の位置
決めは、カメラ941の近傍に設けられた図示せぬエッ
ジ検出センサおよびエンコーダからの信号に基づいて行
われる。
【0065】パタンメモリ942は、カメラ941より
入力されたイメージを格納する。識別部943は、パタ
ンメモリ942に格納されたイメージより、管理番号の
識別を行う。本実施の形態においては、識別部924内
のメモリに、プリンタ部10において印刷される管理番
号のパタンと同じパタンが記憶されており、この記憶さ
れているパタンとパタンメモリ942に格納されたパタ
ンとをマッチングすることにより、パタンメモリ942
の内容を識別する。したがって識別部943からは、管
理番号が識別できればその番号、識別できなかった場合
には、その領域に塗り潰しパタンが印刷されていたか否
かを示す情報が出力される。
【0066】制御部944は、識別部943からの識別
結果を制御部50に出力する。送付物検査部940にお
いて異常な印刷物が発見されるのは基本的にはまれであ
り、通常な管理番号のチェックが主な機能である。した
がって、ここでは異常が発見された場合も特に封筒の取
扱いは変更せず、その情報のみを制御部50に出力す
る。また、制御部944は、カメラ921の制御も行
う。
【0067】スタッカ950は、封入部20において各
々封筒に挿入されて送付可能な状態にされた各印刷物を
蓄積収容する。
【0068】次に、再印刷プリンタ部40について説明
する。再印刷プリンタ部40は、プリンタ部10におい
て不良印刷となった印刷物を再印刷するためのプリンタ
である。したがって、多少印刷速度は遅くとも確実に印
刷が行えるプリンタ装置を用いる。本実施の形態におい
てはレーザを用いた電子写真方式のレーザビームプリン
タを用いる。再印刷プリンタ部40で印刷された印刷物
も、プリンタ部10で印刷された印刷物と同様に封入部
20に投入される。
【0069】最後に、制御部50について説明する。制
御部50は、印刷システム1全体を制御するホストコン
ピュータである。たとえば制御部50には、各印刷物に
印刷される印刷内容を示す情報が外部より入力され、そ
の情報基づいて、プリンタ部10において印刷可能な印
刷イメージを生成し、プリンタ部10に出力する。ま
た、制御部50は、プリンタ部10および封入部20で
検査される印刷物の印刷状態・検査結果などを管理し、
たとえば不良印刷物の発生が著しい場合や連続している
場合などには、印刷システム1全体を停止させるなどの
処理を行う。
【0070】また、プリンタ部10および封入部20か
ら入力される印刷物に関するデータに基づいて、適切に
印刷された印刷物が適切に封筒に挿入され、重複および
欠落することなく送付物が作成されるように、検査およ
び管理を行う。そのために、制御部50は、印刷対象の
印刷物の一覧を印刷対象の印刷物の管理番号で常に記憶
しておき各印刷物の管理を行う。すなわち、印刷対象が
プリンタ部10で印刷されると、その印刷物の検査結果
が制御部50に入力され、その印刷が適切か不適切か、
また不適切な場合にはそのエラーコードなどが管理番号
に対応づけられて記憶される。
【0071】また、プリンタ部10で印刷の終了した印
刷物について、封入部20において封筒への挿入が開始
されると、封入部20の印刷物選別部920および送付
物検査部940で行われる2つのチェック結果が制御部
50に入力される。印刷物選別部920からは、各印刷
対象物ごとに不良印刷マークの検出およびそれに基づい
てその印刷物を除去したか後工程に送ったかを示す情報
が入力される。制御部50においては、それらの情報を
前記管理番号に対応させて記録するとともに、既にプリ
ンタ部10から入力された検査結果と照合して、適切に
印刷された印刷物が確実にインサータ930に送られ、
不良印刷だった印刷物が確実に除去されていることを確
認する。これら2つの検査結果が食い違った場合および
その食い違いが連続した場合などには、原因調査および
印刷停止などの処理を行う。
【0072】また,送付物検査部940からは,最終的
な目的である個々の印刷物が封筒に挿入された状態での
検査結果が入力される。通常この検査結果としては、適
切に処理が終了した印刷物の管理番号が入力されるの
で、制御部50においてはその管理番号の印刷物につい
て処理終了とし、実質的に管理対象から除去する。ま
た、送付物検査部940から不良印刷物の検出が入力さ
れた場合には、その不良印刷物の存在を報知するととも
にスタッカ950からその不良印刷物が取り出せるよう
な情報を出力する。また、制御部50に記憶されている
各印刷物ごとの検査結果に基づいて、その印刷物の特
定、不良印刷の原因調査などの処理を行い、そのような
不良印刷物の検出が連続した場合には印刷停止の処理も
行う。
【0073】そして、一巻のロール紙に対する印刷処理
などの一連の印刷が終了すると、制御部50において
は、未だ管理対象として残っている、すなわち不良印刷
などにより除去され最終印刷物が生成されていない印刷
物を抽出する。そして、制御部50はそれらの印刷物を
再印刷プリンタ部40に再印刷させる。その際に、印刷
に必要な印刷イメージデータなどは制御部50内に記憶
されているので、これを読み出して再印刷プリンタ部4
0に出力する。制御部50は、送付物検査部940から
入力される適切に処理が終了した旨の信号により、管理
対象の印刷物が無くなった時、あるいは、前記再印刷を
行った結果の印刷物を封入部20に投入して前記一連の
処理が終了した時に処理を終了する。
【0074】以上説明した印刷システム1の動作をまと
めると、まず、プリンタ部10においては、各印刷物ご
とに異なるデータを順次高速に印刷し、その印刷された
イメージをカメラにより撮影して印刷状態・印刷内容の
チェックを行う。その印刷の結果、不良印刷が発見され
た場合には、その印刷物にマークを印刷する。このマー
クは、通常の不良印刷を示すマークと、その印刷物の重
要な項目を塗り潰すようなマークとの2種類のマークが
行われる。印刷が終了したら、その印刷物は封入部20
にセットされる、ここで連続紙は順次カットされて1つ
ずつの印刷物に分離される。そして、プリンタ部10に
おいて印刷された不良印刷マークのチェックが行われ、
そのマークが印刷されている印刷物は直ちに廃棄され
る。マークの印刷されていない印刷物は封筒に封入され
て送付可能な状態にされ、さらにその時点で最終チェッ
クを受ける。すなわち、その封筒の透明窓にその印刷物
の宛名および管理番号が見えているか否かをチェックさ
れる。
【0075】これらの処理の間、制御部50には、プリ
ンタ部10で行われた印刷に対する検査結果、封入部2
0で行われた最初の選別の結果、および、最終印刷物の
チェックの結果などが逐次入力される。そして、これら
を対応付けることにより、不良印刷物は確実に廃棄され
ること、正常な印刷物は適切に封筒に挿入されて出力さ
れること、および、それらの処理の間に異常状態・矛盾
などがないことなどが常にチェックされる。そして、さ
らに、不良印刷物として廃棄された印刷物については、
再印刷プリンタ部40において印刷が行われ、再び封入
部20において封筒に挿入されて適切な送付物が生成さ
れる。
【0076】このように、本実施の形態の印刷システム
1においては、大量の印刷物を高速に印刷することがで
きる。それらの印刷物は自動的に封筒に挿入されて送付
可能な状態にされる。したがって、たとえば請求書のよ
うな個々に異なるデータを印刷しなければならないよう
な印刷物が大量にある場合に、効率よくその印刷物を作
成し発送することができる。また、印刷された印刷物は
直ちに検査され印刷状態がチェックされる上に、その処
理途中で常にその印刷物の状態(廃棄されたか有効な印
刷物として後工程に進んでいるか)が把握され、さらに
封筒に挿入された後に最終チェックを受けている。した
がって、不良印刷のまま外部に出力されたり、印刷物が
欠落したり重複したりすることをほぼ完全に防ぐことが
できる。
【0077】また、万が一に、不良印刷とされた印刷物
が正常印刷物に紛れて外部に出てしまった場合において
も、本実施の形態の印刷システム1においては、そのよ
うな不良印刷物に対しては、その印刷物の重要事項の欄
を塗り潰している。したがって、その不良印刷物はもは
や本来の目的では使用し得ないようになっており、たと
えば請求書を誤送付するなどの事故は完全に防ぐことが
できる。さらに、適切に処理できずに残ってしまった印
刷物は、低速ながら不良印刷の少ない第2のプリンタ装
置により別途印刷するようにしているので、そのような
不良印刷物などに対する対処も適切に効率良く行うこと
ができ、結局大量の印刷物を効率よく正確に作成すると
ができる。
【0078】すなわち、印刷内容および印刷状態の検査
を行いながら高速に印刷を行うことができ、印刷内容の
重複や脱落などのトラブルをほぼ完全に回避することが
でき、重要なドキュメントも高い信頼性をもって印刷す
ることができる。また、不良印刷が発生した場合には、
直ちに印刷処理を中止することができるので、不良な印
刷物を最小限に抑えることができる。さらに、印刷ヘッ
ド自身の不良だけでなく、印刷用紙の搬送状態、印刷用
紙と印刷ヘッド間のギャップ調整の不良による汚れな
ど、総合的に印刷内容および印字品質の検査ができるた
め、より高品質に印刷が行える。
【0079】なお、本発明は本実施の形態にのみ限られ
るものではなく種々の改変が可能である。たとえば、被
印刷媒体は、本実施の形態に示したような連続紙に限ら
れるものではなくカット紙でもよい。その際には、用紙
搬送部110のロール紙供給部110-1をホッパユニッ
トにしてカット紙を供給するようにすればよいし、ロー
ル紙供給部110-1の各部においては、エッジ検出器を
設けて、副走査方向の位置決めをするようにすればよ
い。もちろん、被印刷媒体は、紙以外の素材の被印刷媒
体であってもよく、被印刷媒体のハンドリング機構など
はその被印刷媒体に合わせて任意の構成にしてよい。
【0080】また、不良印刷マーキング部630は、塗
り潰し用印刷ヘッド631または不良印刷マーク印刷ヘ
ッド632の両方を具えていなければならないものでは
なく、いずれか一方のみを有するような構成でもよい。
また、不良印刷マーク印刷ヘッド632で印刷する不良
印刷を表示するマークは、図14に示したようなエラー
コードに限られるものではない。たとえば、図16
(A)に示すような、任意の図形によりその印刷物が不
良印刷物であることを明示してもよいし、あるいは図1
6(B)に示すように、その印刷物が効力を有しないこ
とを明示した説明文に対して、その説明文が有効である
か否かをマークするようにしてもよい。その他、バーコ
ードなどを用いてもよい。
【0081】また、不良印刷マーキング部630の塗り
潰し用印刷ヘッド631および不良印刷マーク印刷ヘッ
ド632は、インクジェット方式のヘッドに限られるも
のではなく、任意の方式のヘッドでよい。また、プリン
タ部10は、白黒2色で印刷を行うプリンタ部に限られ
るものではなく、多値印刷、多色印刷、あるいは、フル
カラー印刷などを行うプリンタ部に対しても適用可能で
ある。その他、プリンタ部10、封入部20の詳細な構
成、検査部500における不良印刷の検査方法なども、
本実施の形態に限られず、任意の構成にしてよい
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、個々の印刷物について
印刷結果の精細な検査が可能で、これにより不良な印刷
物を除去し、正確で高品質な印刷が行える信頼性の高い
プリンタ装置を提供することができた。また、そのよう
なプリンタ装置で印刷された送付先の宛名情報を有する
印刷物より、不良印刷物を適切に除去し、その送付先に
適切に送付されるような送付物を生成する印刷物処理装
置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の印刷システムの全体構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した印刷システムのプリンタ部の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2に示したプリンタ部の概略外観図であり、
(A)は本体側面図、(B)は本体上面図である。
【図4】図2に示したプリンタ部の印刷部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】図2に示したプリンタ部の印刷ヘッドおよびC
CDカメラの配置状態を示す図であり、(A)は4個の
印刷ヘッドの配置状態を示す図、(B)は4個のCCD
カメラの配置状態を示す図である。
【図6】図2に示したプリンタ部の印刷ヘッドの構造お
よび動作原理を説明する図である。
【図7】図6に示した印刷ヘッドによる印字状態を示す
図である。
【図8】図2に示したプリンタ部のイメージ読み取り部
の構成を示す図である。
【図9】図8に示したイメージ読み取り部のエンコーダ
部の構成を示す図である。
【図10】図8に示したイメージ読み取り部のCCDカ
メラの構成を示す図である。
【図11】図10に示したCCDカメラのラインセンサ
として用いられるTDI−CCDセンサの構成および動
作を説明する図である。
【図12】図2に示したプリンタ部の検査部の構成を示
すブロック図である。
【図13】図2に示したプリンタ部により連続紙である
印刷用紙に印刷が行われた状態を示す図である。
【図14】図2に示したプリンタ部によりマーキングさ
れた印刷物を示す図である。
【図15】図1に示した印刷システムの封入部の構成を
示すブロック図である。
【図16】図2に示したプリンタ部の不良印刷マーキン
グ部において印刷されるエラーコードの変形例を示す図
であり、(A)は図形により不良印刷物であることを表
示した場合を示す図、(B)は注釈分を有効にすること
により不良印刷物であることを表示した場合を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…印刷システム、10…プリンタ部、20…封入部、
40…再印刷部、50…制御部、110…用紙搬送部、
111…エンコーダ、200…印刷部、210…印刷制
御部、220…ヘッド、221…インクボトル、222
…ノズル、223…キャッチャ、224…インク、23
0…ヘッド駆動部、240…印刷イメージ記憶部(フレ
ームメモリ)、250…インターフェイス部、300…
テストパタン生成部、400…イメージ読み取り部、4
10…キューマーク検出センサ、420…エンコーダ
部、421…エンコーダ、422…カウンタ、423…
速度算出部、430…光照射部、440…CCDカメ
ラ、441…ラインセンサ(TDI−CCDセンサ)、
442…出力アンプ、443…A/D変換器、444…
シフトレジスタ、445…ラインメモリ、446…バス
スイッチャ、450…制御部、460…検査イメージ記
憶部(ページメモリ)、470…モニタ、500…検査
部、501…第1のアドレスカウンタ、502…第2の
アドレスカウンタ、503…第1の圧縮器、504…第
2の圧縮器、505…マッチング回路、506…エラー
数カウンタ、507…フォーマット情報記憶部、508
…CPU、600…制御部、610…操作部、620…
ヒータ、630…不良印刷マーキング部、631…塗り
潰し用印刷ヘッド、632…不良印刷マーク印刷ヘッ
ド、800…印刷用紙、801…宛名、802…請求先
諸情報、803…請求の明細、804…キューマーク、
810…黒線、821…塗り潰しパタン、822…エラ
ーコード、900…印刷物供給部、910…バースタ
ー、920…印刷物選別部、921…カメラ、922…
パタンメモリ、923…識別部、924…制御部、92
5…印刷物選別部、930…インサータ、940…送付
物検査部、941…カメラ、942…パタンメモリ、9
43…識別部、944…制御部、950…スタッカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 勉 神奈川県川崎市麻生区白山1丁目2番4 −102号 (56)参考文献 特開 平6−247618(JP,A) 特開 平4−323786(JP,A) 特開 平6−227053(JP,A) 特開 平6−191124(JP,A) 特開 平4−303698(JP,A) 特開 平4−295790(JP,A) 特開 平2−128148(JP,A) 特開 昭59−155071(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 29/46 B41J 21/00 B41J 21/16 B43M 3/04 G07B 5/08 G07D 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも送付先宛名情報を有する送付先
    ごとの印刷用イメージデータを順次印刷するプリンタ手
    段と、 前記印刷が行われた印刷物より当該印刷されたイメージ
    を読み込むセンサ手段と、 前記読み込んだイメージデータと、前記プリンタ手段に
    おいて当該印刷物の印刷に用いられた前記印刷用イメー
    ジデータとを比較照合して、前記 印刷が適切に行われた
    か否かを判定する検査手段と、 前記検査の結果少なくとも印刷が適切に行われていない
    と判定された印刷物に対して、当該印刷物の有効な印刷
    領域の外の非印刷領域の所定の位置に、当該印刷物が不
    良印刷物であることを示すマークを印刷する第1の検査
    結果印刷手段と、 前記印刷物より前記印刷されたマークを検出し、当該検
    出されたマークに基づいて不良印刷物を除去する選別手
    段と 前記検査の結果少なくとも印刷が適切に行われていない
    と判定された印刷物に対して、当該印刷物の前記送付先
    宛名情報を、当該送付先宛名情報に基づく送付物の送付
    が不可能になるように実質的に塗り潰す印刷を行う第2
    の検査結果印刷手段と を有するプリンタ装置。
  2. 【請求項2】前記選別手段で除去されなかった印刷物
    を、前記送付先宛名情報が印刷されている領域が外部よ
    り目視可能なように封筒に封入する印刷物封入手段と、 前記印刷物が封入された封筒の外部より、前記印刷物の
    前記送付先宛名情報が目視できる領域のイメージを読み
    込み、当該領域に前記第2の検査結果印刷手段による前
    記塗り潰しが行われているか否かを検査する送付物検査
    手段と をさらに有する請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】前記検査手段は、入力された前記印刷デー
    タのフォーマット情報に基づいて、 前記印刷が適切に行われたか否かを判定する請求項1ま
    たは2記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】前記第1の検査結果印刷手段は、前記印刷
    が適切に行われていないと判定された印刷物の前記所定
    の位置に、当該印刷物の不良状態を示すエラーコードを
    示す文字、文字列、図形、バーコードのいずれかあるい
    はそれらを組み合わせたマークを印刷する請求項1〜3
    いずれか記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】プリンタ装置より出力された少なくとも送
    付先宛名情報を有するイメージデータが印刷された印刷
    物であって、印刷が適切に行われていない場合には、当
    該印刷物の有効な印刷領域の外の非印刷領域の所定の位
    置に当該印刷物が不良印刷物であることを示すマークが
    印刷され、当該印刷物の前記送付先宛名情報が当該送付
    先宛名情報に基づいて当該印刷物を送付することが不可
    能になるように実質的に塗り潰される印刷物を、封筒に
    封入し、前記送付先宛名情報が示す送付先に送付可能な
    送付物を作成する印刷物処理装置であって、 前記印刷物より前記印刷されたマークを検出し、不良印
    刷物を除去する選別手段と、 前記選別手段で除去されなかった印刷物を、前記送付先
    宛名情報が印刷されている領域が外部より目視可能なよ
    うに封筒に封入する印刷物封入手段と、 前記印刷物が封入された封筒の外部より、前記印刷物の
    前記送付先宛名情報が目視できる領域のイメージを読み
    込み、当該領域に前記塗り潰しが行われているか否かを
    検査する送付物検査手段と を有する印刷物処理装置。
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