JP4141183B2 - 感光材料の加工装置、加工システム及び加工方法 - Google Patents

感光材料の加工装置、加工システム及び加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原反からロール状又はシート状に感光材料を加工する感光材料の加工装置、加工システム及び加工方法に関する。詳細には、感光材料を加工するときに、感光材料にレーザービームを照射して、ドット状に視認可能な文字又は記号のマーキングパターンを形成する感光材料の加工装置、加工システム及び加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料は、ロール状に巻き取られている原反を加工して、所定幅のロール状やシート状などの最終形態の感光材料を得る。このために、感光材料の加工ラインでは、原反から引出した感光材料を搬送しながら所定幅に裁断することにより所定幅のロールを得る。また、感光材料の加工ラインでは、最終形態をシート状とするときには、所定幅のロール状の感光材料を搬送方向ないし搬送方向と直交する方向に沿って裁断することにより、所望サイズに加工するようにしている。
【0003】
一方、レーザー光(レーザービーム)を利用して、材料の表面に文字、記号等のドット状のパターンを記す各種のマーキング技術が提案されている。例えば、特開平5−238098号公報(以下「従来技術」とする)では、連続して移動するウエブの予め選択した位置にマーキングを施す装置が提案されている。この従来技術では、ロータリーエンコーダ等のフィート数エンコーダーによってウエブの移動量を計測し、ウエブの移動に同期させて、プリント手段を制御することにより、ウエブに、一定間隔でマーキングを施すようにしている。
【0004】
ここから、既存の、感光材料の加工ラインの途中に、マーキング装置を設置して、最終形態の感光材料のそれぞれに所定のマーキングパターンを形成することがある。
【0005】
ところで、感光材料は、レーザービームを用いて良好な印字性が得られる印字条件範囲が狭く、また、種類によって感光波長領域や吸収波長特性、塗布層の組成や厚み等が異なる。したがって、レーザービームを用いて感光材料へマーキングを行うときには、感光材料の種類に応じて適正に印字条件を設定する必要がある。
【0006】
このためには、感光材料の種類に応じて専用のマーキング装置を準備しておいて、加工する感光材料の種類に合わせてマーキング装置を付け替える方法や、印刷条件等を任意に設定することができるマーキング装置を用いて、加工する感光材料の種類に合わせて、マニュアル操作で印刷条件を設定する方法等が用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手作業によってマーキング装置を交換したり、印刷条件を入力した場合、切替作業に時間がかかってしまうと共に、人手による作業を行うと、作業ミスや入力ミスが生じる可能性がある。
【0008】
また、操作ミス等による誤印字や印字不良の発生を防止するためには、例えば印字条件を入力した後に、印字サンプルを作成して確認する必要があり、感光材料の加工作業の作業性を低下させてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、感光材料にマーキングを施しながら所定の加工作業を行うときに、作業効率を低下させてしまうことなく、マーキング不良の発生を防止する感光材料の加工装置、加工システム及び加工方法を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の感光材料の加工装置は、レーザービームが照射されることにより所定のドットが形成されるときのレーザービームの波長と照射時間が特定可能とされた情報を含む感材情報及び、ウエブ状の感光材料に対する加工情報が入力されることにより、該ウエブ状の感光材料を搬送しながら前記感材情報及び前記加工情報に基づいて感光材料に対する加工処理を行う感光材料の加工装置であって、前記感材情報及び前記加工情報に基づいて加工条件が設定されることにより、該加工条件で前記感光材料に対する前記加工処理を行う加工手段と、前記レーザービームとして互いに異なる波長のレーザービームを発振する複数のレーザー発振手段と、前記感材情報に基づいて前記感光材料へ前記レーザービームを照射する前記レーザー発振手段を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を用いて前記ドットの配列によるマーキングパターンを形成するときのマーキング条件を、前記感材情報及び前記加工情報に基づいて設定するマーキング設定手段と、前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を、前記マーキング設定手段によって設定された前記マーキング条件に基づいて駆動するレーザー駆動手段と、前記感光材料を搬送しながら、前記加工手段を制御して前記感光材料に対する前記加工処理を行うと共に、前記マーキング駆動手段を制御することにより前記感光材料に前記レーザービームを走査しながら照射して前記マーキングパターンを形成する処理制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、感材情報及び加工情報が入力され、この感材情報及び加工情報に基づいて加工条件が設定され、設定された加工情報に基づいて加工手段による感光材料の加工処理が行われる。
また、本発明の感光材料の加工装置には、互いに異なる波長のレーザービームを発振する複数のレーザー発振手段が設けられており、感材情報に基づいて何れか一つのレーザー発振手段が選択される。
【0012】
また、マーキング設定手段は、選択されたレーザー発振手段を用いてマーキングを行うときのマーキング条件を、感材情報及び加工情報に基づいて設定する。
【0013】
これにより、感材情報及び加工情報を入力するだけで、加工手段で加工処理される感光材料には、適正なマーキングパターンが形成される。
このような本発明では、感材情報として、少なくとも乳剤番号や原反ロール番号、品種などのレーザービームによって適正なドットパターンを形成するためのレーザービームの波長、1ドット当たりのレーザービームの照射時間等を特定可能な情報を含むものであれば良い。また、加工情報としては、原反を最終形態となるようにスリット加工及びカット加工を施すときのスリットパターンを含むものであればよい。
また、マーキングパターンとしては、任意に設定した文字や記号等を用いることができるが、感材情報や加工情報、加工手段やレーザー発振手段によって異なることが好ましく、これにより、感光材料に形成したマーキングパターンから、これらの情報を容易に特定することができる。
さらに、マーキング条件としては、少なくとも1ドット当たりのレーザービームの照射時間に加え、マーキングパターン、マーキング位置を含むものであれば良い。
【0014】
また、本発明の感光材料の加工装置は、前記加工手段の前記感光材料の搬送方向上流側に設けられてウエブ状の感光材料の端部又は前記感光材料の連結部を検出する検出手段と、前記感材情報及び前記加工情報に基づいて前記加工手段での前記感光材料に対する加工条件を設定する設定手段と前記加工手段が前記設定手段によって設定された前記加工条件で前記感光材料を処理するように切替える加工切替手段と、前記選択手段の選択に基づいた前記マーキング手段の切替え及び、前記マーキング設定手段の設定に基づいた前記マーキング条件の切替えを行うマーキング切替手段と、前記検出手段によって前記感光材料の先端又は前記連結が検出されたときに、検出されたタイミングに基づいて前記加工切替手段及び前記マーキング切替手段を作動させる切替制御手段と、を含むことができる。
【0015】
この発明によれば、複数の感光材料を連続して処理するときに、設定手段が感光材料ごとの加工条件を設定し、感光材料が予め設定している位置まで搬送されたときに、加工切替手段加工条件を切り替え、マーキング切替手段が、レーザー発振手段及びマーキング条件を切り替える。
【0016】
これにより、複数の感光材料を連続して処理するときに、それぞれの感光材料を、適正な形状に加工することができると共に、適正なマーキングパターンを形成することができる。
【0017】
このような本発明が適用される加工システムは、ロール状の感光材料を搬送しながら所定幅にスリットして送り出すスリット工程を含む複数の処理工程を備え、原反から引き出された前記ロール状の感光材料を前記各処理工程で処理することにより所定の最終形態に形成する感光材料の加工システムであって、レーザービームが照射されることにより所定のドットが形成されるときのレーザービームの波長と照射時間を特定可能とする情報を含む感材情報及び、感光材料の前記最終形態の形状を特定可能とする情報を含む加工情報が入力されることにより、該感材情報及び加工情報に基づいて前記スリット工程を含む各処理工程での加工条件を設定する設定手段を備えると共に、前記スリット工程に、前記感材情報、前記加工情報及びスリット工程での前記加工条件に基づいて前記感光材料をスリット処理するスリット手段と、前記レーザービームとして互いに異なる波長のレーザービームを発振する複数のレーザー発振手段と、前記感材情報に基づいて前記感光材料へ前記レーザービームを照射する前記レーザー発振手段を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を用いて前記ドットの配列によるマーキングパターンを形成するときのマーキング条件を、前記感材情報、前記加工情報及び前記加工条件に基づいて設定するマーキング設定手段と、前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を、前記マーキング設定手段によって設定された前記マーキング条件に基づいて駆動するレーザー駆動手段と、前記感光材料を搬送しながら、前記スリット手段を制御して前記感光材料に対する前記スリット処理を行うと共に、前記マーキング駆動手段を制御することにより前記感光材料に前記レーザービームを走査しながら照射して前記マーキングパターンを形成する処理制御手段と、を含むことができる。
また、本発明の加工システムは、前記ウエブ状の感光材料の端部又は前記感光材料の連結部を検出する検出手段を備えると共に、前記スリット工程に、前記スリット手段が前記設定手段によって設定された前記加工条件で前記感光材料をスリット処理するように切替える加工切替手段と、前記選択手段の選択に基づいた前記マーキング手段の切替え及び、前記設定手段の設定に基づいた前記マーキング条件の切替えを行うマーキング切替手段と、前記検出手段によって前記感光材料の先端又は前記連結が検出されたときに、検出されたタイミングに基づいて前記加工切替手段及び前記マーキング切替手段を作動させる切替制御手段と、を含むことがより好ましい。
【0018】
この発明によれば、複数の処理工程でそれぞれの加工手段が感光材料に対して加工処理を行うときに、設定手段によって各処理工程における加工条件を設定する。
【0019】
すなわち、設定手段が加工システムを管理するホストコンピュータとなり、各処理工程のそれぞれに設けている端末コンピュータとホストコンピュータとが接続されることにより、ホストコンピュータによって感光材料の加工処理及び加工処理された感光材料を管理する。
【0020】
これにより、感光材料の原反から最終形態の感光材料に加工するときに、感光材料のそれぞれの適正な位置に適正なマーキングパターンを形成することができる。
【0021】
このような加工システムでは、前記スリット工程を含む前記各処理工程に設けられて、各処理工程での前記感光材料に対する処理情報及び、スリット工程での前記マーキング条件を出力する出力手段と、前記感材情報及び前記加工情報と共に前記設定手段によって設定される前記各処理工程での前記加工条件、各処理工程の前記出力手段から出力される前記処理情報及び、前記マーキング条件に基づいて、前記最終形態の前記感光材料のロットごとのロット情報を生成するロット情報生成手段と、を含むことが好ましく、これにより、最終形態の感光材料と、その感光材料のロット情報を合わせて生成することが可能となる。
【0023】
すなわち、本発明は、ウエブ状の感光材料にレーザービームが照射されることにより所定のドットが形成されるときのレーザービームの波長と照射時間が特定可能とされた情報を含む感材情報及び、ウエブ状の感光材料に対する加工情報が入力されることにより、該ウエブ状の感光材料を搬送しながら前記感材情報及び前記加工情報に基づいて感光材料に対する加工処理を行う感光材料の加工方法であって、互いに異なる波長のレーザービームを発振して前記感光材料に照射可能な複数のレーザー発振手段から、前記感材情報に基づいて感光材料へレーザービームを照射するレーザー発振手段を選択すると共に、前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を用いて、前記感材情報及び前記加工情報に基づいて前記感光材料に前記マーキングパターンを形成するときの前記マーキング条件を設定し、前記感光材料を搬送しながら、前記加工手段を制御して前記感光材料に対する前記加工処理を行いながら、選択された前記マーキング手段を前記マーキング条件に基づいて駆動して、前記レーザービームを走査して前記マーキングパターンを形成する、感光材料の加工方法適用されている
【0024】
これにより、感材情報に基づいて適正な波長のレーザービームを発するレーザー発振手段、マーキングパターン等を選択して、感光材料の適正な位置にマーキングパターンを形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の一形態を説明する。図1には、本実施の形態に感光材料の加工装置として適用した感材加工システム10の概略構成を示している。この感材加工システム10は、感光材料の一種であるXレイフィルム12に対する加工処理を行う。
【0028】
図2に示すように、感材加工システム10に適用するXレイフィルム12は、支持体としてPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いて形成したベース層14と、このベース層14の少なくとも一方の面に形成された乳剤層16とで構成された写真感光材料となっている。
【0029】
図1に示すように、この感材加工システム10は、Xレイフィルム12がロール状に巻き取られている原反18が搬入されると、この原反18からXレイフィルム12を引出し、所定の加工処理を施すことにより、最終形態が所定幅のロール又は所定サイズ(所定の縦寸法及び横寸法)のシート状に加工するようになっている。
【0030】
本実施の形態に適用した感材加工システム10では、一例として、原反18から引出したXレイフィルム12を所定幅にカットしてロール状に巻き取るスリット工程20、スリット工程20で処理されたXレイフィルム12を所定長さに裁断してシート状に形成するカット工程22及び、スリット工程20で生成されたXレイフィルム12のロールないしカット工程22で生成されたXレイフィルム12のシートを最終形態として、この最終形態のXレイフィルム12を包装する包装工程24を含んでいる。なお、カット工程22としては、Xレイフィルム12を所定長さに裁断するのみでなく、所定幅及び所定長さに裁断するものであっても良い。
【0031】
一方、この感材加工システム10には、生産管理装置26が設けられている。この生産管理装置26には、加工する原反の感材情報及び最終形態等の加工情報が入力される。生産管理装置26は、スリット工程20、カット工程22及び包装工程24のそれぞれに対してロット情報ファイルFを生成して保存する。
【0032】
このロット情報ファイルFには、ロット番号、乳剤番号、原反ロール番号、品種、塗布ロール長さ、生産サイズ、スリットパターン、加工予定ライン、スリット実績長さ、パレット番号、マガジン番号、シート出来高、包装製品出来高等の各データが最終的に含まれる。
【0033】
感光加工システム10では、予め設定される生産計画に基づいて、ロット番号、Xレイフィルム12の最終形態である生産サイズ、Xレイフィルム12を裁断するときのスリットパターン、加工予定ライン等が設定されて、加工情報として生産管理装置26に入力される。また、生産管理装置26には、感材情報として、加工する原反18の乳剤番号、原反ロール番号、品種、塗布ロール長さ等が入力される。
【0034】
生産管理装置26では、感材情報及び加工情報が入力されると、加工順序を設定すると共に、この感材情報と加工情報に基づいて、Xレイフィルム12を加工するときのスリットパターン、Xレイフィルム12の搬送に用いるパレット番号、マガジン番号等の設定及びこれらの設定に基づいたスリット工程20、カット工程22及び包装工程24の各工程での作業内容である加工条件の設定を行う。
【0035】
スリット工程20及びカット工程22には、加工制御部28、30が設けられ、包装工程24には、包装制御部32が設けられている。生産管理装置26は、この加工条件を、各工程での作業の進行状況に合わせて、感材情報及び加工情報と共に、加工制御部28、30ないし包装制御部32に読み込まれる。
【0036】
これにより、スリット工程20、カット工程22及び包装工程24のそれぞれでは、感材情報、加工情報及び工程別の加工条件に基づいて、Xレイフィルム12の加工処理を行う。
【0037】
また、加工制御部28、30及び包装制御部32のそれぞれは、該当する加工条件に基づいた加工作業の終了に合わせて、出来高(加工実績)、装置の動作状況等を、生産管理装置26へ出力する。なお、ここでは、例えば加工途中のXレイフィルム12などの加工仕掛かり製品を収納して搬送に用いるパレット番号、マガジン番号を生産管理装置26で設定し、その情報を各工程で使用するように説明するが、スリット工程20、カット工程22の加工制御部28、30で、パレットやマガジンを引き当てて使用し、使用したパレットのパレット番号やマガジンのマガジン番号を、加工履歴(各工程での加工処理データ)に含めて、生産管理装置26へ出力するものであってもよい。
【0038】
生産管理装置26は、各工程から入力される加工実績に基づいて、スリット実績長さ、シート出来高、包装製品出来高、加工履歴等のデータを算出し、ロット情報ファイルF内に保存するようにし、最終加工製品と共に該最終加工製品のロット情報ファイルFが得られるようにしている。
【0039】
例えば、Xレイフィルム12を所定サイズ(縦寸法及び横寸法)のシート状に形成するときには、加工情報として入力されるスリットパターンに基づいて、スリット工程20でスリットラインを形成する位置及びカット工程22でカットラインを形成する位置を、加工条件として設定する。
【0040】
スリット工程20では、原反18からXレイフィルム12を引出し、生産管理装置26から入力される加工情報及び加工条件に基づいて設定されるスリットラインでXレイフィルム12をカットして、最終形態の横寸法などの所定幅のXレイフィルム12のロール34を形成する。
【0041】
この後に、カット工程22では、スリット工程20で生成されたXレイフィルム12のロール34から、Xレイフィルム12を引出しながら、カットラインに沿って裁断することにより、Xレイフィルム12を最終形態に応じた縦寸法のシート状に裁断する。これにより、所定サイズのXレイフィルム12のシート36が生成される。なお、最終形態が所定幅のXレイフィルム12のロール34であるときには、スリット工程20でXレイフィルム12を、この幅寸法で裁断する。
【0042】
このような感材加工システム10としては、図3に示すように、生産管理装置26をホストコンピュータ40として、このホストコンピュータ40に、スリット工程20、カット工程22及び包装工程24のそれぞれに設けられている端末コンピュータ42、44、46が接続した構成を適用することができる。ホストコンピュータ40と端末コンピュータ42、44、46の接続は、従来公知の通信インターフェイスを用いて、LAN等のネットワーク接続することができる。
【0043】
また、スリット工程20、カット工程22及び包装工程24のそれぞれには、ホストシーケンサー48、50、52が設けられ、端末コンピュータ42、44、46に、ホストシーケンサー48、50、52が接続して、加工制御部28、30及び包装制御部32を形成している。このような端末コンピュータ42、44、46とホストシーケンサー48、50、52は、RS−232C等の従来公知のインターフェイスを用いて、双方向通信可能に接続されている。
【0044】
スリット工程20は、加工手段として複数のスリッター装置54を備えることができる。また、カット工程22は、加工手段として複数のカッター装置56を備えることができ、包装工程24は、加工手段として複数の包装装置58を備えることができる。
【0045】
スリッター装置54、カッター装置56及び包装装置58のそれぞれには、シーケンサー60、62、64を備えるものであれば良く、これにより、シーケンサー60、62、64のそれぞれを、ホストシーケンサー48、50、52に接続させ、スリッター装置54、カッター装置56及び包装装置58のそれぞれが、ホストコンピュータ40から入力される感材情報、加工情報及び各工程での加工条件に基づいた加工処理が可能となるようにする。また、ホストシーケンサ48、50、52は、シーケンサー60、62、64から加工処理結果及びそのときの動作状況等を読み出して、加工処理データとしてホストコンピュータ40に出力する。
【0046】
このようなデータ交換は、ロット情報ファイルF内に、ロット番号と共に加工順序を登録すると共に、ホストコンピュータ40に、ホストシーケンサー48、50、52が使用するデータ領域を設けて、このデータ領域に、ロット情報ファイルFを登録しておく。
【0047】
この状態で、ホストシーケンサー48、50、52のそれぞれが、次に加工するXレイフィルム12のロット番号に対応するロット情報ファイルFまたはロット情報ファイルF内の必要なデータを、このデータ領域から読み出すようにするなど、任意の方法を適用することができる。
【0048】
ところで、本実施の形態に適用した感材加工システム10では、スリット工程20のスリッター装置54に、マーキングシーケンサー66と共に、マーキング手段として複数のマーキング装置68を設けている。
【0049】
マーキングシーケンサー66は、ホストシーケンサー48からスリッター装置54で処理するXレイフィルム12の感材情報、加工情報及び加工条件を読み込み、感材情報、加工情報及び加工条件に基づいてマーキング装置68を制御する。
【0050】
図4には、スリット工程20に設けているスリッター装置54の一例を示しており、以下では、スリッター装置54を用いて、マーキング装置68が設けられた加工手段の一例を説明する。
【0051】
このスリッター装置54には、Xレイフィルム12の原反18の装填位置に隣接してパスロール100、102が上下に配置されており、Xレイフィルム12は、原反18から引出されると、パスロール100に巻き掛けられて、上方へ引き上げられ、パスロール102に巻き掛けられることにより水平方向へ向けられる。なお、原反18には、乳剤層16側の面が内向きとなるようにXレイフィルム12が巻かれており、Xレイフィルム12は、パスロール102に巻き掛けられることにより、乳剤層16側の面が上方へ向けられる。
【0052】
パスロール102の搬送方向下流側(図4の矢印方向側)には、小ロール104、106が対で配置され、この小ロール104、106の間にメインフィードロール108が配置されており、Xレイフィルム12は、小ロール104、106の間でメインフィードロール108に巻き掛けられる。
【0053】
メインフィードロール108は、外周面に多数の小孔(図示省略)が形成されており、図示しない負圧源から供給される負圧によって、外周面に巻き掛けられるXレイフィルム12を吸着保持するサクションロールとなっている。また、メインフィードロール108は、図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動される。
【0054】
これによりXレイフィルム12は、メインフィードロール108の回転数に応じた移動速度(ライン速度)で、メインフィードロール108から送り出される。
【0055】
小ロール106の下流側には、小ロール110、112が配置されており、Xレイフィルム12は、小ロール110、112に巻き掛けられることにより、小ロール110、112の間を水平搬送される。
【0056】
小ロール110、112の間には、スリット刃114、116が上下に対で配置されている。スリット刃114、116は、Xレイフィルム12の幅方向に沿った所定位置に対向されるようになっており、図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動しながら、小ロール110、112の間を搬送されるXレイフィルム12を挟持する。これによりXレイフィルム12には、搬送方向に沿ってスリットラインが入れられることにより分割される。すなわち、Xレイフィルム12は、一対のスリット刃114、116によって2条に分割される。
【0057】
なお、本実施の形態では、一例として、スリッター装置54が、Xレイフィルム12を2条に分割するように説明するが、スリット工程20に設けるスリッター装置(スリット加工装置)としては、これに限らず、2対以上のスリット刃114、116を用いてXレイフィルム12を3条以上に分割するものであっても良い。このとき、ドラム状のスリット刃116を用いて、複数のスリット刃114が、このドラム状のスリット刃116に対向するようにしても良い。
【0058】
小ロール112の上方側には、サブフィードロール118及びバックアップロール120が対で配置されており、スリット刃114、116によって分割されたXレイフィルム12のそれぞれは、小ロール112から略垂直に送られてサブフィードロール118に巻き掛けられる。また、サブフィードロール118の下流側には、パスロール122、124及び反転ロール126が配置されている。
【0059】
このサブフィードロール118は、図示しない駆動源の駆動力によって回転し、これにより、Xレイフィルム12は、サブフィードロール118とバックアップロール120との間で挟持されて略水平に送り出され、パスロール122に巻き掛けられることにより上方へ向けられ、さらに、パスロール124及び反転ロール126に巻き掛けられることにより下方へ向けられる。
【0060】
反転ロール126の下方には、分割されたXレイフィルム12のそれぞれを巻き取る複数の巻芯128(本実施例では一例として巻芯128A、128Bを図示)が配置されており、Xレイフィルム12は、この巻芯128(128A、128B)が、Xレイフィルム12の搬送速度に同期して回転駆動されることにより、巻芯128A、128Bのそれぞれにロール条に巻き取られて、ロール34が形成される。
【0061】
このスリッター装置54には、シーケンサー(スリッターシーケンサー)60と共に巻取り制御部130が設けられている。巻取り制御部130には、メインフィードロール108、サブフィードロール118、巻芯128A、128B及びスリット刃114、116のそれぞれを駆動する図示しない駆動源が接続している。また、スリッター装置54には、パスロール102.小ロール112及びパスロール124にウエブテンションピックアップ132が設けられている。
【0062】
巻取り制御部130は、シーケンサー60からの駆動信号及び停止信号に基づいて、Xレイフィルム12の搬送/停止を行う。このとき、巻取り制御部130は、このウエブテンションピックアップ132の検出結果に基づいてメインフィードロール108、サブフィードロール118及び巻芯128の回転を制御することにより、Xレイフィルム12に弛み等が生じることがないように一定速度で搬送し、緩みや巻き締りが生じてしまうのを確実に防止しながら巻芯128に巻き取るようにしている。
【0063】
また、スリッター装置54には、原反18から引出したXレイフィルム12の幅方向の端部の通過位置を検出するウエブエッジコントロールセンサ134が、パスロール52、54の間に設けられて、巻取り制御部130に接続している。
【0064】
巻取り制御部130は、ウエブエッジコントロールセンサ134の検出結果に基づいて、原反18の巻芯の位置をXレイフィルム12の幅方向に沿って制御することにより、Xレイフィルム12の幅方向の端部が一定位置となるように搬送する。
【0065】
一方、スリッター装置54には、小ロール106と小ロール110の間にプリントロール136が設けられており、小ロール106から送り出されたXレイフィルム12は、プリントロール136に巻き掛けられて小ロール110へ送り出される。
【0066】
このプリントロール136の回転軸には、ロータリーエンコーダー(RE)138が連結されており、このロータリーエンコーダー138が、プリントロール136の回転角度に応じたパルス信号を出力する。
【0067】
シーケンサー60は、ロータリーエンコーダー138から出力されるパルスを計測することにより、Xレイフィルム12の搬送方向、搬送速度及び搬送量の検出が可能となっている。また、シーケンサー60は、図示しないセンサによって原反18の回転軸の回転速度を検出し、この回転速度と搬送速度から原反の巻径を演算することにより、Xレイフィルム12の残量及び有無を判定する。
【0068】
これにより、シーケンサー60は、Xレイフィルム12が無くなると、搬送停止信号を巻取り制御部82へ出力し、Xレイフィルム12の後端に新たな原反18のXレイフィルム12の先端を接続して、複数の原反18に対する連続処理が可能となるようにしている。
【0069】
また、シーケンサー60は、ホストシーケンサー48(図3参照)から入力される加工条件で、巻芯128に巻き取るXレイフィルム12の長さが設定されていると、Xレイフィルム12の移動量から、巻芯128へのXレイフィルム12の巻取り量がその量に達するタイミングで、Xレイフィルム12の搬送を一旦停止させ、加工条件に基づいたロール34を形成するようにしている。
【0070】
さらに、スリッター装置54では、スリット刃114、116がXレイフィルム12の幅方向に沿って移動可能となっており、シーケンサー60は、ホストシーケンサー48から入力される加工条件に基づいて、スリット刃114、116の移動位置を制御することにより、加工条件に応じた幅寸法でXレイフィルム12のスリット加工を行うことができるようになっている。なお、スリット刃114、116の移動機構は、任意の構成を適用することができる。また、スリッター装置54としては、スリット刃114、116の移動機構を備えずに、Xレイフィルム12を一定幅でスリット加工するものであっても良い。
【0071】
一方、スリッター装置54に設けられているマーキング装置68のそれぞれは、マーキングヘッド140と、マーキングヘッド140の作動を制御するレーザー制御部142を備えている。マーキングヘッド140は、レーザー発振器144と、ビーム偏向器146を備えており、それぞれが、レーザー発振器144から射出するレーザービームLBを偏向しながら、プリントロール136に巻き掛けられるXレイフィルム12に照射可能となっている。
【0072】
レーザー制御部142のそれぞれは、マーキングシーケンサー66に接続しており、マーキングシーケンサー66に制御されて、レーザービームLBを射出して、Xレイフィルム12に、所定の文字や記号等のマーキングパターンMP(図5及び図6参照)を形成するようになっている。
【0073】
レーザー発振器144としては、例えばCO2レーザー等が用いられて、入力される駆動信号に基づいて、所定波長のレーザービームLBを発する。
【0074】
ビーム偏向器146は、例えば、AOD(音響光学装置)を備え、偏向信号が入力されることにより、この偏向信号に基いて、レーザー発振器144から射出されたレーザービームLBを偏向して、Xレイフィルム12の幅方向に沿って走査する。なお、レーザービームLBは、集光レンズ等の図示しない光学系によってXレイフィルム12上で所定のスポット径の焦点を結ぶように結像される。
【0075】
レーザー制御部142には、Xレイフィルム12に記録すべき文字や記号等のマーキングパターンに対応したパターン信号が入力されることにより、このパターン信号に基づいてレーザー発振器144の駆動信号及びビーム偏向器146の偏向信号を出力する。
【0076】
Xレイフィルム12は、レーザービームLBが照射されることにより乳剤層16が溶融して、乳剤層16に対して凸状のドットが形成される。これにより、例えば、図5及び図6に示すように、Xレイフィルム12には、マーキングパターンMPが、所定のドットパターンで形成される。なお、図5及び図6では、マーキングパターンMPの一例として5×5ドットで複数のアルファベットを形成したものを示している。
【0077】
Xレイフィルム12は、乳剤層16がレーザービームLBの熱エネルギーによって溶融する過程で、ドットの膨張した内部に複数の微細な気泡が生じる。このときに乳剤層16に形成されるドットの凸量を10μm以下、各気泡の大きさ(直径)を1〜5μmとすることが好ましい。
【0078】
Xレイフィルム12は、乳剤層16に複数の微細な気泡が形成されることで、この気泡間の境界膜が多数形成されることになり、光の乱反射が助長される。これにより、ドットの内外で反射光量が大きく変化することで、Xレイフィルム12の未現像か現像済みか、あるいは濃度の濃淡にかかわらず、ドットの認識が視認可能となると共に、ドットの視認性の向上が図られる。
【0079】
また、Xレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成するときは、レーザービームLBの照射時間を高精度に制御することが好ましく、これにより、ベース層14と乳剤層16の間に空間が生じないようにすることができる。ベース層14と乳剤層16の間の空間は、乳剤層16内の気泡とは異なるもので、ベース層14と乳剤層16との間に空間が生じていると、レーザービームLBを照射してドットを形成した時点では、ドットの視認性が高くなるが、Xレイフィルム12に対して現像処理を施すことで、この空間の上部側の乳剤層16が飛散して開口してしまうことになり、所定の照射時間を越えてドットを形成したときと同等の状態となるが、レーザービームLBの照射時間を高精度に制御することにより、ベース層14と乳剤層16の間に空間が生じるのを防止することができる。
【0080】
スリッター装置54には、互いに異なる波長のレーザービームLBを射出するマーキングヘッド140を備えたマーキング装置68が設けられている。また、マーキング装置68のレーザー制御部142は、Xレイフィルム12上に1ドットを形成するときの、レーザービームLBの照射時間の変更が可能となっている。
【0081】
感材加工システム10では、感材情報、加工情報に応じたマーキングパターンMPをXレイフィルム12に形成するようにしている。マーキングシーケンサー66は、それぞれのマーキンパターンMPを記憶しており、感材情報、加工情報を読み込むことにより、この感材情報及び加工情報に基づいて予め記憶しているマーキングパタンMPからXレイフィルム12に形成するマーキングパターンMPを設定する。
【0082】
なお、マーキングパターンMPは、加工情報として入力されてロット情報ファイルFに登録されるようにしても良い。また、マーキングパターンMPとしては、予め感材加工システム10やスリッター装置54に対して定めている文字や記号等に加えて、マーキング装置68等をキーとして印字条件等に基づいて設定した文字や記号等を用いるようにしても良い。
【0083】
マーキングシーケンサー66は、Xレイフィルム12の幅方向に沿ったレーザービームLBの照射領域を、加工情報に基づいて設定する。すなわち、加工情報の内の主にスリットパターンに基づいてXレイフィルム12の幅方向に沿ったマーキングパターンMPの形成位置を設定する。
【0084】
さらに、マーキングシーケンサ66は、乳剤番号などの感材情報に基づいて、Xレイフィルム12に適正なマーキングパターンMPを形成することができるマーキング装置68(レーザー発振器144)を選択すると共に、1ドット当たりのレーザービームLBの照射時間を設定する。
【0085】
一方、シーケンサー60は、ロータリーエンコーダー138から入力されるパルス信号をカウントして、Xレイフィルム12の移動量を計測し、この移動量が、感材情報及び加工情報に基づいて設定している所定量(マーキングパターンMPの形成間隔)に達する毎に、マーキングシーケーサー66へマーキング信号を出力する。
【0086】
マーキングシーケンサー66は、シーケンサー60から入力されるマーキング信号に基づいて、予め設定しているパターン信号を、レーザー制御部142へ出力する。これにより、Xレイフィルム12の所定位置に、マーキングパターンMPが形成されるようにしている。
【0087】
このとき、レーザー制御部142には、ロータリーエンコーダー134から出力されるパルス信号が、マーキングシーケンサ66を介して入力されるようになっており、レーザー制御部142は、Xレイフィルム12の搬送速度で同期させてレーザービームLBをXレイフィルム12に照射する。
【0088】
これにより、マーキング装置68では、最終形態のXレイフィルム12の所定位置に、適正なドット形状、ドット間隔でマーキングパターンMPを形成するようにしている。
【0089】
例えば、最終形態がロール状とするときに、図5に示すようにスリットパターン80(80A)が設定されているときには、このスリットパターン80Aに基づいてホストコンピュータ40は、スリット工程20のスリッター装置54でスリットライン82を形成するように加工条件を設定する。
【0090】
シーケンサー60は、スリット刃114、116がこのスリットライン82に対向するようにスリット刃114、116の位置を設定すると共に、マーキングパターンMPを形成する間隔を設定する。
【0091】
マーキングシーケンサー66は、感材情報及び加工情報に基づいてマーキング装置68及びマーキングパターンMP等を選択すると共に、スリットパターン80Aに基づいて、Xレイフィルム12の幅方向に沿ったパーキングパターンMPの形成位置を設定する。
【0092】
これにより、ロール状のXレイフィルム12の一定位置に所定のマーキングパターンMPが形成されるようにしている。
【0093】
また、最終形態をシート状とするときには、図6に示すように格子状のスリットパターン80(80B)が設定されている。ホストコンピュータ40は、このスリットパターン80Bに基づいてスリット工程20のスリッター装置54でスリットライン82を形成するように加工条件を設定すると共に、カット工程22でXレイフィルム12にカットライン84を形成するように加工条件を設定し、スリット工程20及びカット工程22で加工処理されることにより、Xレイフィルム12が加工情報に応じたサイズのシート状に加工されるようにする。
【0094】
シーケンサー60は、スリット刃114、116がこのスリットライン82に対向するように設定すると共に、シート状に加工されたXレイフィルム12のそれぞれにマーキングパターンMPが形成されているように、マーキングパターンMPを形成する間隔を設定する。
【0095】
また、マーキングシーケンサー66は、感材情報及び加工情報に基づいてマーキング装置68及びマーキングパターンMP等を選択すると共に、スリットパターン80Bに基づいて、Xレイフィルム12の幅方向に沿ったマーキングパターンMPの形成位置を設定する。
【0096】
これにより、ロール状のXレイフィルム12の一定位置に所定のマーキングパターンMPが形成されるようにしている。このとき、図5及び図6に示すように、感材加工システム10では、感材情報及び加工情報に応じて異なるマーキングパターンMPが形成されるようにしている。
【0097】
なお、図5及び図6は、マーキングパターンMPの一例を示すものである。また、マーキングシーケンサー66では、スリットライン82を挟んで180度回転させたマーキングパターンMPを形成するようにして、最終形態のXレイフィルム12に同じ向きでマーキングパターンMPが現れるようにしている。
【0098】
一方、スリッター装置54には、例えば、パスロール102と小ロール104の間などの予め設定している位置に、ジョイントピックアップセンサ150が設けられている。このジョイントピックアップセンサ150は、前の原反18から引出したXレイフィルム12の後端に、新たな原反18のXレイフィルム12の先端を接合したときに、この接合部を検出して、シーケンサー60へ出力する。
【0099】
シーケンサー60は、ジョイントピックアップセンサ150がXレイフィルム12の接合部を検出すると、この接合部が所定位置に達するタイミングで、Xレイフィルム12の搬送を停止して、新たな原反18に対する感材情報、加工情報及び加工条件を、ホストコンピュータ40から読み込んで、読み込んだ感材情報、加工情報及び加工条件に基づいて、各種の設定変更を行うことにより、感材情報、加工情報及び加工条件に応じた加工処理及びマーキング処理を行うようにしている。
【0100】
以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0101】
感材加工システム10は、生産管理装置26にホストコンピュータ40が設けられており、このホストコンピュータ40には、感材情報として乳剤番号、原反ロール番号、品種、塗布ロール長さ等が入力されると共に、加工情報として生産サイズ、スリットパターン80等が入力される。
【0102】
これにより、ホストコンピュータ40は、感材情報及び加工情報に基づいて、ロット番号、加工予定ライン、パレット番号、マガジン番号等を設定して、ロット情報ファイルFを作成する。このときにホストコンピュータ40では、加工予定ラインの設定に合わせて、各工程の加工装置での加工条件を設定する。
【0103】
このロット情報ファイルFは、各工程に設けている端末コンピュータ42、44、46から読出し可能となるように、図示しないデータ領域に登録される。なお、加工情報は、生産計画を作成して、この生産計画に基づいて設定するものであっても良い。
【0104】
感材加工システム10を形成しているスリット工程20、カット工程22及び包装工程24のそれぞれでは、このロット情報ファイルFに格納されている感材情報、加工情報及び加工条件に基づいてXレイフィルム12の加工処理を行う。
【0105】
ここで、図7を参照しながら、スリット工程20に設けているスリッター装置54を例に、Xレイフィルム12の加工処理を行うときのロット情報ファイルF内のデータに基づいた処理条件の切替の概略を説明する。
【0106】
スリッター装置54では、原反18が装着されると、シーケンサー60は、巻取り制御部130へ搬送開始信号を出力する。これにより、スリッター装置54では、Xレイフィルム12の搬送を開始する。
【0107】
一方、シーケンサー60は、Xレイフィルム12の搬送が開始されると、図7に示すフローチャートを実行し、最初のステップ200で、ジョイントピックアップセンサ150がXレイフィルム12の接続部(先端又は後端)を検出したか否かを確認する。
【0108】
ここで、最初に搬送されたXレイフィルム12の先端がジョイントピックアップセンサ150に対向すると、ステップ200で肯定判定されてステップ202へ移行し、Xレイフィルム12の後端であるか否かを確認し、Xレイフィルム12の後端でなければ、ステップ204へ移行する。
【0109】
このステップ204では、搬送されている原反18のXレイフィルム12に対するロット情報ファイルFを、端末コンピュータ42を介してホストコンピュータ40から読み出す。なお、シーケンサー60は、ジョイントピックアップセンサ150によってXレイフィルム12の先端を検出すると、Xレイフィルム12の搬送を停止して、ロット情報ファイルFを読み出すようにしている。
【0110】
次の、ステップ206では、読み込んだロット情報ファイルFの感材情報、加工情報及び加工条件に基づいて、スリット刃114、116の位置等の加工処理条件と共に、マーキング装置68でXレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成するときの間隔などの、スリッター装置54での加工処理条件を設定する。
【0111】
この後、ステップ208では、Xレイフィルム12の搬送を開始して、加工処理条件に基づいた加工処理を行うための切替処理を行う。
【0112】
この切替処理は、ジョイントピックアップセンサ150の検出したXレイフィルム12の先端が、プリントロール136の手前、スリット刃114、116の手前及び巻芯128の手前などの予め設定した位置に達するタイミングで、順にXレイフィルム12の搬送を停止して、感材情報、加工情報及び加工条件に基づいて設定したスリッター装置54での加工処理条件に基づいた所謂段取り替えを行う。
【0113】
すなわち、Xレイフィルム12の先端が、Xレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成するマーキングヘッド140が対向するプリントロール136の手前の所定位置に達すると、シーケンサー60は、Xレイフィルム12の搬送を停止して、マーキングシーケンサー66に段取り替えを要求する。
【0114】
これによりマーキングシーケンサー66は、感材情報、加工情報及びスリッター装置54での加工条件を読み込み、Xレイフィルム12の品種、乳剤番号等に基づいて、マーキング装置68を選択して、選択したマーキング装置68のマーキングヘッド140をXレイフィルム12に対向させると共に、レーザービームLBの照射時間を設定する。
【0115】
また、マーキングシーケンサー66は、Xレイフィルム12を最終形態とするためのスリットパターン80に基づいて、レーザビームLBの照射領域を設定し、感材情報及び加工条件に基づいて、Xレイフィルム12に形成するマーキングパターンMPを設定する。
【0116】
このようにしてマーキング装置68のセット(段取り替え)が完了すると、Xレイフィルム12の搬送を再開して、次に、Xレイフィルム12の先端が、スリット刃114、116の手前の所定位置に達すると、Xレイフィルム12の搬送を再停止して、スリット刃114、116を、スリッター装置54に対する加工条件として設定されている位置(スリットライン82)にスリット刃114、116を対向させ、加工条件に基づいた幅寸法でXレイフィルム12にスリットライン82の形成が可能となるようにする。
【0117】
この後、シーケンサー60は、Xレイフィルム12の搬送を再開して、Xレイフィルム12の先端が、スリット刃114、116を通過するタイミングで、スリット刃114、116の回転駆動を開始する。これにより、Xレイフィルム12は、スリット刃114、116によって分割されながら搬送される。
【0118】
さらに、Xレイフィルム12の先端が反転ローラ126を通過して、巻芯128に達するタイミングでXレイフィルム12の搬送を停止して、Xレイフィルム12を巻芯128に巻き掛けられるようにする。
【0119】
シーケンサー60は、このようにしてXレイフィルム12の感材情報、加工情報及び加工条件に基づいた設定を行いながら、ロータリーエンコーダー138から出力されるパルス信号をカウントして、Xレイフィルム12の搬送量を計測し、Xレイフィルム12の搬送量が所定量に達する毎に、マーキングシーケンサー66へマーキング信号を出力する。
【0120】
マーキングシーケンサー66は、マーキング信号が入力されると、設定しているマーキングパターンMPに応じたパターン信号をレーザー制御部142へ出力する。レーザ制御部142は、パターン信号が入力されると、このパターン信号に応じてレーザー発振器144を駆動すると共に、ビーム偏向器146に偏向信号を出力する。
【0121】
これにより、Xレイフィルム12には、マーキングヘッド140からレーザービームLBが走査されながら照射されて、所定位置に感材情報及び加工情報に応じたマーキングパターンMPが形成される。
【0122】
このとき、マーキング装置68は、Xレイフィルム12の乳剤番号等の感材情報に基づいて設定されているので、Xレイフィルム12には、適正なドットが形成される。また、感材情報及び加工情報に基づいてマーキングパターンMPを切り替えるようにしているので、Xレイフィルム12には、適正なマーキングパターンMPが形成される。
【0123】
なお、シーケンサー60は、Xレイフィルム12の搬送速度が所定以下であるときには、Xレイフィルム12の搬送速度が所定速度以上に達するまで、マーキング信号の出力を延期し、マーキング装置68の作動中にXレイフィルム12の搬送停止のタイミングになったときには、マーキング装置68の作動が終了するまで、Xレイフィルム12の搬送停止を遅らせることにより、ドットの2重打ちや、ドット間隔のずれ等が生じるのを防止して、適正なマーキングパターンMPが形成されるようにしている。
【0124】
一方、シーケンサー60は、例えば、Xレイフィルム12の搬送速度と、原反18の巻芯の回転数等に基づいて、Xレイフィルム12の残量を確認し、Xレイフィルム12の残量が無くなると、Xレイフィルム12の搬送を停止して、このXレイフィルム12の後端に、新たな原反18から引出したXレイフィルム12の先端を接続可能とする。
【0125】
これにより、Xレイフィルム12の接合が終了すると、Xレイフィルム12の搬送を再開し、このXレイフィルム12の接合部をジョイントピックアップセンサ150によって検出すると、ステップ200で肯定判定され、ステップ202を経てステップ204へ移行することにより、端末コンピュータ42を介してホストコンピュータ40から、次にスリッター装置54で加工処理するXレイフィルム12(原反18)に対するロット情報ファイルF(感材情報、加工情報及び加工条件)を読み込む。
【0126】
この後に、ステップ206では、読み込んだロット情報ファイルFから感材情報、加工情報及び加工条件に基づいて、スリッター装置54での新たな加工処理条件を設定し、ステップ208で切替処理を行う。
【0127】
この切替処理は、前記した最初のXレイフィルム12の先端が所定位置に達するタイミングと同じように、まず、Xレイフィルム12の接続部が、プリントロール136の手前の所定位置に達すると、Xレイフィルム12の搬送を停止して、マーキングシーケンサー66に設定変更(段取り替え)を要求する。
【0128】
これにより、マーキングシーケンサー66は、次に加工処理するXレイフィルム18の感材情報、加工情報及び加工条件を読み込んで、マーキング装置68の選択設定、マーキングパターンMPの選択設定等の設定を行うと共に、設定したマーキングパターンMPを、選択したマーキング装置68によって形成可能となるようにする。
【0129】
これと共に、シーケンサー60では、ホストコンピュータ40から読み込んだ加工情報(スリットパターン80)に基づいて、このXレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成する時の間隔を設定する。
【0130】
このようにして、新たなXレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成する時の設定変更が終了すると、シーケンサー60は、Xレイフィルム12の搬送を再開して、スリット刃114、116の位置変更及び、新たなXレイフィルム12の巻芯128への巻取りを可能とすると、Xレイフィルム12を一定速度で搬送しながら、このXレイフィルム12に対するスリット処理及びマーキング処理を行う。
【0131】
一方、切替処理が終了して、新たなXレイフィルム12に対する加工処理が開始されると、ステップ210で肯定判定して、ステップ212へ移行し、加工処理の終了したXレイフィルム12に対するスリット実績長さやスリッター装置54の動作状態などの加工履歴(加工処理データ)を、端末コンピュータ42を介してホストコンピュータ40へ出力する。ホストコンピュータ40は、この加工処理データに基づいて、該当するXレイフィルム12に対するロット情報ファイルFの更新を行う。
【0132】
これにより、感材加工システム10では、Xレイフィルム12の加工と並行して、加工して得られる最終製品に対するロット毎の各種情報を得ることができる。なお、ジョイントピックアップセンサ150が、最後のXレイフィルム12の後端を検出したときには、ステップ202で肯定判定して、ステップ212へ移行し、このXレイフィルム12の加工履歴(加工処理データ)を、ホストコンピュータ40へ出力して、Xレイフィルム12の連続処理を終了する。
【0133】
このように感材加工システム10では、スリット工程20に設けているスリッター装置54によってXレイフィルム12の加工処理を行うときに、予め設定しているタイミングで、感材情報、加工情報及び加工条件に基づいたスリッター装置54での加工処理条件の設定変更を行うことにより、最終形態が異なる複数の原反18に対する連続処理を円滑に行うことができる。
【0134】
また、感材加工システム10では、スリット工程20のスリッター装置54に、複数のマーキング装置68を設けて、Xレイフィルム12に適正なドットを形成可能なマーキング装置68を、感材情報に基づいて選択すると共に、感材情報及び加工情報に基づいて、マーキングパターンMPを設定して、Xレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成するようにしているため、Xレイフィルム12に適正なマーキングパターンMPを正確に形成することができる。
【0135】
なお、スリッター装置54(シーケンサー60)では、感材情報、加工情報及び加工条件に基づいた切替を行うときのトリガーとして、Xレイフィルム12の先端ないし後端(接続部)をジョイントピックアップセンサ150によって検出し、この検出結果に基づいて予め設定したタイミングで、マーキング装置68、マーキングパターンの切替、スリット刃114、116の移動等を行うようにしたが、切替を行うトリガーはこれに限るものではなく、適切なタイミングで切替を行うものであれば、任意のトリガーを用いることができる。
【0136】
また、感材加工システム10では、スリット工程20に設けているスリッター装置54に、マーキングシーケンサー66及び複数のマーキング装置68を設けてロール状のXレイフィルム12へマーキング処理を行うようにしたが、カット工程22を経ることによりシート状に加工されたXレイフィルム12にマーキング処理を施すようにしても良い。
【0137】
すなわち、本実施の形態では、スリット工程20に加工装置として設けているスリッター装置54にマーキング装置68を設けたが、これに限らず、カット工程22の加工装置56、包装工程24の包装装置58又は加工装置56と包装装置58の間にマーキング装置68を設けるようにしても良い。
【0138】
この場合、シート状のXレイフィルム12を積層して収容しているマガジン又はマガジンの束、マガジンを載せたパレットや台車が同じロットとなることから、例えば、カット装置56又はカット装置56の下流でマーキング処理を行うときには、同一ロットの最終のXレイフィルム12がカット装置56から排出されたときに、マーキング装置68の切替を行う。このときの切替処理を行うトリガーは、最終のXレイフィルムをセンサ等の検出手段の検出結果を用いても良く、また、オペレータが排出を確認して、切替スイッチ等を操作することにより出力される信号を切替え(段取り替え)のトリガー信号としても良い。
【0139】
マーキングシーケンサ66は、切替トリガー(トリガー信号)が入力されることにより、該当するロット(Xレイフィルム12)のロット情報ファイルF又は感材情報と加工情報を読み出す。このとき、マーキングシーケンサ66は、カット工程22のホストシーケンサー50を介して読み込むようにしても良く、また、ホストシーケンサー50又はカット装置56のシーケンサー62に格納されているロット情報ファイルF(感材情報及び加工情報)を読み込むものであっても良い。
【0140】
マーキングシーケンサ66は、感材情報及び加工情報を読み込むと、読み込んだ感材情報及び加工情報に基づいたマーキング装置68及びマーキングパターンMPの選択、マーキング位置の設定等を行うと共に、選択及び設定に基づいた切替を行うようにすれば良い。なお、シート状のXレイフィルム12にマーキング処理を施す構成は、従来公知の構成を適用することができる。
【0141】
また、感材加工システム10では、生産管理装置26(ホストコンピュータ40)にスリット工程20及びカット工程22の加工制御部28、30(端末コンピュータ42、44)と包装工程24の包装制御部32(端末コンピュータ46)を接続したが、生産管理装置26を設けずに、端末コンピュータ42、44、46のそれぞれに、感材情報及び加工情報を入力するものであっても良い。
【0142】
すなわち、感材加工システム10では、ホストコンピュータ40を設定手段としたが、各工程に設ける端末コンピュータ42、44、46を設定手段として用いても良い。
【0143】
この場合、端末コンピュータ42、44、46のそれぞれが、入力される感材情報及び加工情報に基づいて、加工装置54、56及び包装装置58での加工条件を設定し、シーケンサー60、62、64及びマーキングシーケンサー66のそれぞれが、端末コンピュータ42、44、46から感材情報、加工情報及び加工条件を読み込むようにしても良い。
【0144】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本発明の感光材料の加工装置としては、加工手段として設けられているスリッター装置54のシーケンサー60に感材情報及び加工情報を入力することにより、スリッター装置54が、感材情報および加工情報に基づいてXレイフィルム12の加工処理と共にマーキング処理を行うものであってもよい。
【0145】
また、本実施の形態では、感材情報に基づいてマーキングパターンMPと共にマーキング装置68を選択設定するようにしたが、単一のマーキング装置68を用いて、Xレイフィルム12に適正なドットを形成可能とであるときなどで、マーキング装置68の切替えの必要のないときには、感材情報及び加工情報、加工条件に基づいて、少なくともマーキングパターンMP及びマーキングパターンMPを形成する位置を選択設定するものであれば良い。
【0146】
また、本実施の形態では、感光材料としてXレイフィルム12を適用したが、これに限らず、PETや印画紙等を支持体とする種々の写真感光材料の加工システムとして適用することができる。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、感材情報及び加工情報に基づいて加工装置での加工条件を設定して、この加工条件で感光材料の加工処理を行うときに、互いに異なる波長の複数のレーザー発振手段を設け、選択手段によって適正なドットが形成できるレーザー発振手段を選択すると共に、感材情報及び加工情報に基づいてマーキング条件を設定する。これにより、感光材料の加工処理及びマーキング処理の自動化が可能となり、マーキング条件の切替ミス等によってマーキングパターンの誤印字や仕上りの低下等を確実に防止して、感光材料に適正なマーキングパターンを形成することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した感材加工システムの概略構成図である。
【図2】本実施の形態に感光材料として適用しているXレイフィルムの概略構成図である。
【図3】感材加工システムの要部の機能ブロック図である。
【図4】スリット工程に設けたスリッター装置の概略構成図である。
【図5】最終形態がロールとなるXレイフィルムのスリットパターンの一例を示す概略図である。
【図6】最終形態がシートとなるXレイフィルムのスリットパターンの一例を示す概略図である。
【図7】スリッター装置での切替処理の概略を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 感材加工システム(感光材料の加工システム)
12 Xレイフィルム(感光材料)
18 原反
20 スリット工程
22 カット工程
23 包装工程
26 生産管理装置(設定手段)
28、30 加工制御部(設定手段)
32 包装制御部(設定手段)
40 ホストコンピュータ
42、44、46 端末コンピュータ(設定手段)
48、50、52 ホストシーケンサー(設定手段)
54 スリッター装置(加工手段)
56 カット装置(加工手段)
58 包装装置(加工手段)
60、62、64 シーケンサー(加工切替手段、処理制御手段、切替制御手段)
66 マーキングシーケンサー(マーキング切替手段)
68 マーキング装置(マーキング手段)
80(80A、80B) スリットパターン(加工情報)
130 巻取り制御部
140 マーキングヘッド
142 レーザー制御部
144 レーザー発振器
146 ビーム偏向器
MP マーキングパターン

Claims (6)

  1. レーザービームが照射されることにより所定のドットが形成されるときのレーザービームの波長と照射時間が特定可能とされた情報を含む感材情報及び、ウエブ状の感光材料に対する加工情報が入力されることにより、該ウエブ状の感光材料を搬送しながら前記感材情報及び前記加工情報に基づいて感光材料に対する加工処理を行う感光材料の加工装置であって、
    前記感材情報及び前記加工情報に基づいて加工条件が設定されることにより、該加工条件で前記感光材料に対する前記加工処理を行う加工手段と、
    前記レーザービームとして互いに異なる波長のレーザービームを発振する複数のレーザー発振手段と、
    前記感材情報に基づいて前記感光材料へ前記レーザービームを照射する前記レーザー発振手段を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を用いて前記ドットの配列によるマーキングパターンを形成するときのマーキング条件を、前記感材情報及び前記加工情報に基づいて設定するマーキング設定手段と、
    前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を、前記マーキング設定手段によって設定された前記マーキング条件に基づいて駆動するレーザー駆動手段と、
    前記感光材料を搬送しながら、前記加工手段を制御して前記感光材料に対する前記加工処理を行うと共に、前記マーキング駆動手段を制御することにより前記感光材料に前記レーザービームを走査しながら照射して前記マーキングパターンを形成する処理制御手段と、
    を含むことを特徴とする感光材料の加工装置。
  2. 前記加工手段の前記感光材料の搬送方向上流側に設けられてウエブ状の感光材料の端部又は前記感光材料の連結部を検出する検出手段と、
    前記感材情報及び前記加工情報に基づいて前記加工手段での前記感光材料に対する加工条件を設定する設定手段と
    前記加工手段が前記設定手段によって設定された前記加工条件で前記感光材料を処理するように切替える加工切替手段と、
    前記選択手段の選択に基づいた前記マーキング手段の切替え及び、前記マーキング設定手段の設定に基づいた前記マーキング条件の切替えを行うマーキング切替手段と、
    前記検出手段によって前記感光材料の先端又は前記連結が検出されたときに、検出されたタイミングに基づいて前記加工切替手段及び前記マーキング切替手段を作動させる切替制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の加工材料の加工装置。
  3. ロール状の感光材料を搬送しながら所定幅にスリットして送り出すスリット工程を含む複数の処理工程を備え、原反から引き出された前記ロール状の感光材料を前記各処理工程で処理することにより所定の最終形態に形成する感光材料の加工システムであって、
    レーザービームが照射されることにより所定のドットが形成されるときのレーザービームの波長と照射時間を特定可能とする情報を含む感材情報及び、感光材料の前記最終形態の形状を特定可能とする情報を含む加工情報が入力されることにより、該感材情報及び加工情報に基づいて前記スリット工程を含む各処理工程での加工条件を設定する設定手段を備えると共に、
    前記スリット工程に、
    前記感材情報、前記加工情報及びスリット工程での前記加工条件に基づいて前記感光材料をスリット処理するスリット手段と、
    前記レーザービームとして互いに異なる波長のレーザービームを発振する複数のレーザー発振手段と、
    前記感材情報に基づいて前記感光材料へ前記レーザービームを照射する前記レーザー発振手段を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を用いて前記ドットの配列によるマーキングパターンを形成するときのマーキング条件を、前記感材情報、前記加工情報及び前記加工条件に基づいて設定するマーキング設定手段と、
    前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を、前記マーキング設定手段によって設定された前記マーキング条件に基づいて駆動するレーザー駆動手段と、
    前記感光材料を搬送しながら、前記スリット手段を制御して前記感光材料に対する前記スリット処理を行うと共に、前記マーキング駆動手段を制御することにより前記感光材料に前記レーザービームを走査しながら照射して前記マーキングパターンを形成する処理制御手段と、
    を含むことを特徴とする感光材料の加工システム。
  4. 前記ウエブ状の感光材料の端部又は前記感光材料の連結部を検出する検出手段を備えると共に、
    前記スリット工程に、
    前記スリット手段が前記設定手段によって設定された前記加工条件で前記感光材料をスリット処理するように切替える加工切替手段と、
    前記選択手段の選択に基づいた前記マーキング手段の切替え及び、前記設定手段の設定に基づいた前記マーキング条件の切替えを行うマーキング切替手段と、
    前記検出手段によって前記感光材料の先端又は前記連結が検出されたときに、検出されたタイミングに基づいて前記加工切替手段及び前記マーキング切替手段を作動させる切替制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の感光材料の加工システム。
  5. 前記スリット工程を含む前記各処理工程に設けられて、各処理工程での前記感光材料に対する処理情報及び、スリット工程での前記マーキング条件を出力する出力手段と、
    前記感材情報及び前記加工情報と共に前記設定手段によって設定される前記各処理工程での前記加工条件、各処理工程の前記出力手段から出力される前記処理情報及び、前記マーキング条件に基づいて、前記最終形態の前記感光材料のロットごとのロット情報を生成するロット情報生成手段と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の感光材料の加工システム。
  6. ウエブ状の感光材料にレーザービームが照射されることにより所定のドットが形成されるときのレーザービームの波長と照射時間が特定可能とされた情報を含む感材情報及び、ウエブ状の感光材料に対する加工情報が入力されることにより、該ウエブ状の感光材料を搬送しながら前記感材情報及び前記加工情報に基づいて感光材料に対する加工処理を行う感光材料の加工方法であって、
    互いに異なる波長のレーザービームを発振して前記感光材料に照射可能な複数のレーザー発振手段から、前記感材情報に基づいて感光材料へレーザービームを照射するレーザー発振手段を選択すると共に、
    前記選択手段によって選択された前記レーザー発振手段を用いて、前記感材情報及び前記加工情報に基づいて前記感光材料に前記マーキングパターンを形成するときの前記マーキング条件を設定し、
    前記感光材料を搬送しながら、前記加工手段を制御して前記感光材料に対する前記加工処理を行いながら、選択された前記マーキング手段を前記マーキング条件に基づいて駆動して、前記レーザービームを走査して前記マーキングパターンを形成する、
    ことを特徴とする感光材料の加工方法。
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