JP2001330707A - 導電性減反射材、製造方法および用途 - Google Patents

導電性減反射材、製造方法および用途

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JP2001330707A
JP2001330707A JP2000148505A JP2000148505A JP2001330707A JP 2001330707 A JP2001330707 A JP 2001330707A JP 2000148505 A JP2000148505 A JP 2000148505A JP 2000148505 A JP2000148505 A JP 2000148505A JP 2001330707 A JP2001330707 A JP 2001330707A
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conductive
meth
reflective material
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JP2000148505A
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Yoshihiro Morimoto
佳寛 森本
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NOF Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導電性反射防止機能に優れた導電性減反射材、
製造方法およびその用途を提供する。 【解決手段】透明基材(A)の片面もしくは両面に、直
接もしくは一層以上の層を介して基材側から順に、少な
くとも、 〔1〕1層以上からなる減反射層(B) 〔2〕層の厚みを制御した導電層(C) を積層してなる導電性減反射材であって、減反射層
(B)の厚みを、導電層を積層した後に減反射効果が5
00〜650nmの波長の光に対し最も強く得られるよ
うに予め調整することを特徴とした導電性減反射材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,導電性減反射材、
その製造方法および該導電性減反射材の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】透明基板の最外層に、基板よりも低屈折
率の物質からなる低屈折率層を可視光波長の1/4の層
の厚み(約100nm)で形成すると、干渉効果により
表面反射が低減し、透過率が向上することが知られてい
る。また、低屈折率層と基板の間に屈折率の異なる層を
一層以上設けることにより、より表面反射を抑えること
のできる多層減反射材が知られており、電気製品や光学
製品、建材等の透明基板部分等の表面反射の低減が必要
とされる分野において、減反射材として応用されてい
る。
【0003】減反射材の製造方法としては、フッ化マグ
ネシウム等を蒸着、スパッタリングするいわゆるドライ
コーティング法(特開昭63−261646号公報)、
および材料を溶液や分散液等液状で基材に塗布し、乾燥
させ、必要に応じて硬化させるウェットコーティング法
(特開平7−48543号公報、特開平9−31403
8号公報)の2種類が知られている。これらのうちドラ
イコーティング法は高真空の大型設備が必要で、生産性
が低い等の問題があった。一方、ウェットコーティング
法は設備投資が少なく、また生産性および大面積化への
対応の点で優れており、この方法でハードコート基材上
に高屈折率層、低屈折率層を構成した2層減反射材が工
業的に生産されている。しかし、ウェットコーティング
法では、導電性を付与する場合には金属もしくは金属酸
化物による微粒子と有機バインダーを組み合わせる必要
があり、108〜1010Ω/cm2程度の導電性しか付与
できない。そのため、より導電性を必要とする用途には
十分でない等の問題がある。導電性を付与するために
は、減反射材の表面または裏面に前記の様に蒸着法、ス
パッタリング法等によりドライコーティングする方法が
あるが、この方法では光学性能が大きく低化するといっ
た問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、導電性減反射材を提供することにある。本発明の第
2の目的は、その導電性減反射材の製造方法を提供する
ことにある。またさらに、本発明の第3の目的は、前記
導電性減反射材の用途を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点に鑑み鋭意検討した結果、透明基材表面に層の厚みを
調整した減反射層を形成した上に、さらに層の厚みを制
御した導電層を形成することにより、導電性と減反射性
を有する減反射材料を製造できることを見い出し、本発
明を完成した。すなわち、本発明は次の[1]〜[1
0]である。 [1] 透明基材(A)の片面もしくは両面に、直接も
しくは一層以上の層を介して基材側から順に、少なくと
も、〔1〕1層以上からなる減反射層(B)、〔2〕層
の厚みを制御した導電層(C)、を積層してなる導電性
減反射材であって、減反射層(B)の厚みを、導電層を
積層した後に減反射効果が500〜650nmの波長の
光に対し最も強く得られるように予め調整することを特
徴とした導電性減反射材。
【0006】[2] 導電層(C)が厚み1〜30nm
の金属もしくは金属酸化物である前記[1]の導電性減
反射材。 [3] 導電層(C)が酸化インジウム錫を蒸着法、イ
オンプレーティング法、またはスパッタリング法により
形成した層である前記の[1]または[2]の導電性減
反射材。 [4] 減反射層(B)が基材側から順に、屈折率が
1.60〜1.90の高屈折率層、屈折率が1.30〜
1.55の低屈折率層から構成されたものである前記
[3]の導電性減反射材。 [5] 透明基材が厚み10〜500μmのプラスチッ
クフィルムである前記[1]〜[4]のいずれかの導電
性減反射材。 [6] 低屈折率層が含フッ素重合体を10〜100重
量%含んでなる前記[1]〜[5]のいずれかの導電性
減反射材。 [7] 低屈折率層の含フッ素重合体が、下記の式
[1]
【0007】
【化4】
【0008】[ここでX1、X2は同一もしくは異なる基
であって、水素原子もしくはメチル基を示し、Y1は、
(i)フッ素原子を2個以上有する炭素数1〜14のフ
ルオロアルキレン基、(ii)フッ素原子を4個以上有す
る炭素数3〜14のシクロアルキレン基、(iii)―C
(Y2)―HCH2―基(ただし、Y2は、フッ素原子を
3個以上有する炭素数1〜14のフルオロアルキル基、
もしくはフッ素原子を4個以上有する炭素数3〜14の
シクロアルキル基を示す。) (iv)下記の式[2]
【0009】
【化5】
【0010】(ここでY3はフッ素原子を2個以上有す
る炭素数1〜14のフルオロアルキル基、X3は水素原
子もしくは炭素数1〜3のアルキル基、Z1は水素原
子、アクリル酸残基、もしくはメタクリル酸残基で示さ
れる基である)で示される基、または、(v)下記の式
[3]
【0011】
【化6】
【0012】(ここで、Y4はフッ素原子を2個以上有
する炭素数1〜14のフルオロアルキレン基、Z2、Z3
は同一もしくは異なる基であって、水素原子、アクリル
酸残基、もしくはメタクリル酸残基で示される基であ
る)で示される基]で示される含フッ素単量体を重合硬
化してなる前記[6]の導電性減反射材。
【0013】[8] 前記[1]〜[7]のいづれかに
記載の導電性減反射材の製造方法であって、次の工次程
I〜IIIよりなる導電性減反射材の製造方法。 工程I:高屈折率層の形成の透明基材(A)の片面に、
直接もしくは一層以上の層を介して下記の高屈折率層用
塗液(X)をウェットコーティング法により塗布し、活
性エネルギー線もしくは熱により硬化させる工程。ただ
し、高屈折率層の厚みは目的波長λに対し500≦4×
H×dH≦800を満足するように調整する。(ただ
し、nHは層の屈折率、dHは層の厚みとする。) また、高屈折率層用塗液(X)は、高屈折率の硬化性単
量体および無機微粉体を必須成分とする配合物である。 工程II:低屈折率層の形成 前記の高屈折率層の上に、さらに下記の低屈折率層用塗
液(Y)をウェットコーティング法により塗布し、活性
エネルギー線もしくは熱により硬化させる工程。ただ
し、低屈折率層の厚みは導電層を積層した後に減反射効
果が500〜650nmの波長の光に対し最も強く得ら
れるように調整して塗布する。低屈折率層用塗液(Y)
は、含フッ素硬化性単量体を必須成分とし、必要量の重
合開始剤を含む配合物である。 工程III:導電層の形成 前記の低屈折率層を形成した上にさらにドライコーティ
ング法により、酸化インジウム錫からなる導電層を形成
する工程。
【0014】[9] 前記の[1]〜[7]のいずれか
に記載の導電性減反射材を電磁波遮蔽材として用いてな
る電子ディスプレイ。 [10]前記の[1]〜[7]のいずれかに記載の導電
性減反射材を電極として用いてなるタッチパネル。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の導電性減反射材は、透明
基材(A)表面に減反射層を構成した上に、さらに導電
層を形成してなるものである。本発明に用いる透明基材
(A)としては、特に限定されないが、例えば、ガラ
ス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカー
ボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMM
A)共重合体、トリアセチルセルロース(TAC)、ポ
リオレフィン(PO)、ポリアミド(PA)、ポリ塩化
ビニル(PVC)等を好ましく挙げることができる。ま
た、形状としては、特に限定されないが、例えば、板状
もしくはフィルム状のものが挙げられる。生産性、運搬
性の点からフィルム状のものが好ましく挙げられる。フ
ィルムの厚みとしては10〜500μmのものが透明
性、作業性の点より好ましく挙げられる。ここでいう透
明性とは光線透過率で30%以上であり、より好ましく
は50%以上、更に好ましくは80%以上である。
【0016】また前記の透明基材表面に形成する減反射
層としては従来公知のものでよく、層の形成方法も限定
されない。例えば、ドライコーティング法、ウェットコ
ーティング法等の方法をとることができる。生産性、コ
ストの面より、特にウェットコーティング法が好まし
い。ウェットコーティング法としては公知の方法でよ
く、例えば、ロールコート法、スピンコート法、ディッ
プコート法などが代表的なものとして挙げられる。ロー
ルコート法等、連続的に形成できる方法が生産性の点よ
り好ましい。
【0017】減反射層は基材上に単層もしくは多層で形
成することができる。例えば低屈折率層の単層もしくは
高屈折率層および低屈折率層からなる2層構造が挙げら
れる。生産性、コスト、減反射効果の観点より、2層構
造のものが好ましく挙げられる。その層の厚みは基材、
膜の構成によって異なるが、一層あたり可視光波長と同
じ厚みもしくはそれ以下の厚みが好ましい。
【0018】減反射層の屈折率としては、最外層がその
直下の層より低屈折率であることが必要となり、その屈
折率は1.30〜1.55の範囲にあることが好まし
い。1.55を超える場合はウェットコーティング法で
は十分な減反射効果を得ることが難しく、また1.30
未満の場合は層を形成するのは現実的に困難である。ま
た2層構造の高屈折率層は最外層より屈折率が高いこと
が必要となり、その屈折率は1.60〜1.90の範囲
内であることが好ましい。1.60未満では十分な減反
射効果を得ることが難しく、また、ウェットコーティン
グ法で1.90を超える層を形成するのは困難である。
【0019】減反射層に用いる物質としては、特に限定
されるものではない。高屈折率層の材料としては、例え
ば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化アルミ
ニウム、酸化シラン、酸化タンタル、酸化イットリウ
ム、酸化イッテルビウム、酸化ジルコニウム、酸化イン
ジウム錫等が挙げられる。特に屈折率の点より、酸化チ
タン、酸化セリウム、酸化亜鉛が好ましく挙げられる。
また有機単量体や重合体をバインダーとして用いること
ができる。低屈折率層の材料としては、例えば、酸化珪
素、フッ化ランタン、フッ化マグネシウム、フッ化セリ
ウム等の無機化合物や含フッ素有機物を単独または混合
物として用いることができる。また非フッ素系単量体や
重合体をバインダーとして用いてもよい。
【0020】ウェットコーティング法には前記の無機材
料を微粒子として用いることができる。この際、無機材
料は、構成材料中好ましくは60重量%以上、さらに好
ましくは70重量%以上含まれていることが好ましい。
60重量%未満では高屈折率層の屈折率が低くなり、光
学性能が低下するため好ましくない。また微粒子の平均
粒径は層の厚み以下であるのが好ましい。また必要に応
じて微粒子表面を各種カップリング剤等により修飾する
ことができる。各種カップリング剤としては、例えば、
有機置換された珪素化合物、アルミニウム、チタニウ
ム、ジルコニウム、アンチモン等の金属アルコキシド、
有機酸塩等が挙げられる。
【0021】前記の含フッ素有機化合物は特に限定され
るものではないが、例えば単官能もしくは多官能の含フ
ッ素(メタ)アクリル酸エステル、含フッ素イタコン酸
エステル、含フッ素マレイン酸エステル、含フッ素珪素
化合物等の単量体、および重合体等が挙げられる。特に
反応性の観点より含フッ素(メタ)アクリル酸エステル
が好ましい。
【0022】前記の単官能含フッ素(メタ)アクリル酸
エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸−2,
2,2−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸−
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、(メ
タ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,4−ヘプタ
フルオロブチル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,
3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、(メ
タ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,
6,6,6−ウンデカフルオロヘキシル、(メタ)アク
リル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,7−トリデカフルオロへプチル、(メタ)アク
リル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,8−ペンタデカフルオロオクチル、
(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ヘプタデカ
フルオロノニル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10,10−ノナデカフルオロデシル、(メ
タ)アクリル酸−3,3,3−トリフルオロプロピル、
(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,4−ペンタフル
オロブチル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,
5,5,5−ヘプタフルオロペンチル、(メタ)アクリ
ル酸−3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフル
オロヘキシル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,7−ウンデカフルオロヘプチ
ル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチ
ル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,9−ペンタデカフル
オロノニル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,1
0,10−ヘプタデカフルオロデシル、(メタ)アクリ
ル酸−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,10,10,11,11,11−ノナデカ
フルオロウンデシル、(メタ)アクリル酸−3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,1
0,10,11,11,12,12,12−ヘンエイコ
サフルオロウンデシル、(メタ)アクリル酸−(1−ト
リフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチ
ル、(メタ)アクリル酸−(2−ヒドロキシ)−4,
4,5,5,6,6,7,7,7−ノナフルオロヘプチ
ル、(メタ)アクリル酸−(2−ヒドロキシ)−4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ト
リデカフルオロノニル、(メタ)アクリル酸−(2−ヒ
ドロキシ)−4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,10,10,11,11,11−ノナデカ
フルオロウンデシル、(メタ)アクリル酸−(2−ヒド
ロキシ)−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,11,11,12,12,13,
13,13−ヘンエイコサフルオロトリデシル等が挙げ
られる。
【0023】前記の多官能含フッ素(メタ)アクリル酸
エステルとしては、2官能ないし4官能の含フッ素(メ
タ)アクリル酸エステルが好ましく挙げられる。その中
で2官能の含フッ素(メタ)アクリル酸エステルとして
は、例えば、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−
4,4,4−トリフルオロブタン、1,2−ジ(メタ)
アクリロイルオキシ−4,4,5,5,5−ペンタフル
オロペンタン、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ
−4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロヘキサ
ン、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,
5,5,6,6,7,7,7−ノナフルオロヘプタン、
1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオ
クタン、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ト
リデカフルオロノナン、1,2−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,10−ペンタデカフルオロデカ
ン、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−
トリデカフルオロデカン、1,2−ジ(メタ)アクリロ
イルオキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデ
カフルオロウンデカン、1,2−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,11,11,12,12,12−
ノナデカフルオロドデカン、1,2−ジ(メタ)アクリ
ロイルオキシ−5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオ
ロドデカン、
【0024】1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−
4−トリフルオロメチル−5,5,5−トリフルオロペ
ンタン、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−5−
トリフルオロメチル−6,6,6−トリフルオロヘキサ
ン、1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3−メチ
ル−4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンタン、
1,2−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3−メチル−
4,4,5,5,6,6,6−ヘキサフルオロヘキサ
ン、1,4−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,
3,3−テトラフルオロブタン、1,5−ジ(メタ)ア
クリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4−ヘキサフ
ルオロペンタン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキ
シ−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ
ヘキサン、1,7−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−デカフルオ
ロヘプタン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ド
デカフルオロオクタン、1,9−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8−テトラデカフルオロノナン、1,10
−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘ
キサデカフルオロデカン、1,11−ジ(メタ)アクリ
ロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,10,10−オクタデカ
フルオロウンデカン、1,12−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−エ
イコサフルオロドデカン、
【0025】2−ヒドロキシ−4,4,4−トリフルオ
ロブチル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイルオ
キシメチル}プロピオナート、2−ヒドロキシ−4,
4,5,5,5−ペンタフルオロペンチル−2’,2’
−ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチル}プロピオ
ナート、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,6
−ヘプタフルオロヘキシル−2’,2’−ビス{(メ
タ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナート、2−
ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,7−ノ
ナフルオロヘプチル−2’,2’−ビス{(メタ)アク
リロイルオキシメチル}プロピオナート、2−ヒドロキ
シ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,9−トリデカフルオロノニル−2’,2’−ビス
{(メタ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナー
ト、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−
ノナデカフルオロウンデシル−2’,2’−ビス{(メ
タ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナート、2−
ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,10,10,11,11,12,12,1
3,13,13−ヘンエイコサフルオロトリデシル−
2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチ
ル}プロピオナート等を好ましく挙げることができる。
【0026】特に好ましくは1,2−ジ(メタ)アクリ
ロイルオキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデ
カフルオロドデカン、1,10−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン、
2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオ
ロウンデシル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイ
ルオキシメチル}プロピオナートが挙げられる。これら
のジ(メタ)アクリル酸エステルは、使用に際して単独
もしくは混合物として用いることができる。
【0027】さらに前記のジエステル以外の含フッ素多
官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、3官能およ
び4官能の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル
が挙げられる。該3官能の含フッ素多官能(メタ)アク
リル酸エステルの具体例としては、例えば、2−(メ
タ)アクリロイルオキシ−4,4,5,5,6,6,
7,7,7−ノナフルオロヘプチル−2’,2’−ビス
{(メタ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ウンデカフ
ルオロノニル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイ
ルオキシメチル}プロピオナート、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデ
カフルオロウンデシル−2’,2’−ビス{(メタ)ア
クリロイルオキシメチル}プロピオナート、3−{(1
−トリフルオロメチル)オクタフルオロシクロペンチ
ル}−2−アクリロイルオキシプロピル−2’,2’−
ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナ
ート、3−{(1−トリフルオロメチル)デカフルオロ
シクロヘキシル}−2−アクリロイルオキシプロピル−
2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチ
ル}プロピオナート、3−{(1−トリフルオロメチ
ル)ヘキサフルオロシクロブチル}−2−アクリロイル
オキシプロピル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロ
イルオキシメチル}プロピオナート、
【0028】さらに、1−(メタ)アクリロイルオキシ
メチル−3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフ
ルオロヘキシル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロ
イルオキシメチル}プロピオナート、1−(メタ)アク
リロイルオキシメチル−3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクチル−
2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチ
ル}プロピオナート、1−(メタ)アクリロイルオキシ
メチル−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオ
ロデシル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイルオ
キシメチル}プロピオナート、2−{(1−トリフルオ
ロメチル)オクタフルオロシクロペンチル}−1−(ア
クリロイルオキシメチル)エチル−2’,2’−ビス
{(メタ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナー
ト、2−{(1−トリフルオロメチル)デカフルオロシ
クロヘキシル}−1−(アクリロイルオキシメチル)エ
チル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ
メチル}プロピオナート、2−{(1−トリフルオロメ
チル)ヘキサフルオロシクロブチル}−1−(アクリロ
イルオキシメチル)エチル−2’,2’−ビス{(メ
タ)アクリロイルオキシメチル}プロピオナート等が挙
げられる。特に好ましくは2−(メタ)アクリロイルオ
キシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオ
ロウンデシル−2’,2’−ビス{(メタ)アクリロイ
ルオキシメチル}プロピオナートが挙げられる。
【0029】また、4官能の含フッ素多官能(メタ)ア
クリル酸エステルの具体的な例としては、1,2,7,
8−テトラ(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,
5−テトラフルオロオクタン、1,2,8,9−テトラ
(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,5,6,6
−ヘキサフルオロノナン、1,2,9,10−テトラ
(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,5,6,
6,7,7−オクタフルオロデカン、1,2,10,1
1−テトラ(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8−デカフルオロウンデカ
ン、1,2,11,12−テトラ(メタ)アクリロイル
オキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9−ドデカフルオロドデカン等を好ましく挙げるこ
とができる。特に好ましくは1,2,9,10−テトラ
(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,5,6,
6,7,7−オクタフルオロデカン、1,2,11,1
2−テトラ(メタ)アクリロイルオキシ−4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9−ドデカフルオロ
ドデカンが挙げられる。使用に際しては、前記の含フッ
素多官能(メタ)アクリル酸エステルは、単独もしくは
混合物として用いることができる。
【0030】前記の含フッ素シラン化合物の具体的な例
としては、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリ
メトキシシラン、(3,3,4,4,4−ペンタフルオ
ロブチル)トリメトキシシラン、(3,3,4,4,
5,5,5−ヘプタフルオロペンチル)トリメトキシシ
ラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフ
ルオロヘキシル)トリメトキシシラン、(3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7,7−ウンデカフルオロヘ
プチル)トリメトキシシラン、(3,3,4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ)
トリメトキシシラン、(3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,9−ペンタデカフルオ
ロ)トリメトキシシラン、(3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−
ヘプタデカフルオロ)トリメトキシシラン、(3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,1
0,10,11,11,11−ノナデカフルオロ)トリ
メトキシシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,1
2,12,12−ヘンエイコサフルオロ)トリメトキシ
シラン等を好ましく挙げることができる。
【0031】前記の含フッ素重合体としては前記の単官
能含フッ素単量体の単独重合体、共重合体、もしくはフ
ッ素を含まない単量体との共重合体等の直鎖状重合体、
鎖中に炭素環や複素環を含む重合体、環状重合体、櫛型
重合体などが挙げられる。前記の非フッ素系単量体とし
ては、従来公知のものを用いることができる。例えば、
単官能もしくは多官能の(メタ)アクリル酸エステルや
エチルシリケート等の珪素化合物等が挙げられる。
【0032】また、有機減反射層については前記の単量
体をウェットコーティングにより成膜した後、熱や紫外
線、電子線などの活性エネルギー線の照射や加熱により
硬化反応を行って減反射膜を形成することができる。フ
イルム上に減反射防止機能を有する層を形成する際に
は、次のような配合物が望ましい。 (a)前記の含フッ素硬化性単量体の配合物、(b)前
記の含フッ素硬化性単量体と他の硬化性単量体の配合
物、(c)前記の含フッ素硬化性単量体と他の無機また
は有機微粉末の配合物、(d)前記の含フッ素硬化性単
量体と他の硬化性単量体と他の無機または有機微粉末の
配合物。減反射幕の形成方法は、前記の含フッ素硬化性
単量体10〜100重量%とその他の成分90〜0重量
%とを含む硬化性塗液をエネルギー線、特に紫外線で硬
化するのが量産化でき、好ましい。
【0033】前記の含フッ素硬化性塗液に配合する光重
合開始剤としては紫外線照射による重合開始能を有する
ものが好ましい。具体的には例えば、ベンジルジメチル
ケタール、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタ
ン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1
−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン等のアセトフ
ェノン系開始剤;ベンゾフェノン、ビス4−ジメチルア
ミノフェニルケトン、フェニルベンゾイルケトン等のベ
ンゾフェノン系開始剤;2,4−ジエチルチオキサント
ン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、イソ
プロピルチオキサントン等のチオキサントン系開始剤;
チオ安息香酸S−フェニル系開始剤、オキシムケトン系
開始剤、アシルホスフィンオキシド系開始剤、アシルホ
スフォナート系開始剤、チタノセン系開始剤等を挙げる
ことができる。これらは単独もしくは混合物として用い
ることができる。また重合開始剤の種類によってはp−
ジメチルアミノ安息香酸エステル等の三級アミンを添加
するなどの反応促進剤を併用する方法でもよい。重合開
始剤の配合割合は、含フッ素硬化性塗液中の硬化性成分
全量100部に対し、0.001〜20重量部であるこ
とが望ましい。開始剤の配合割合が0.001重量部未
満の場合には硬化後の表面硬度が低下し、20重量部を
越えると重合硬化した際に屈折率が上昇し、所望の反射
防止膜が形成できないので好ましくない。
【0034】前記特定の含フッ素硬化性塗液において、
塗液の粘度調整や塗布後の表面のレベリングのために、
反応を阻害しない限り、溶媒を含有していても良い。該
溶媒としては、具体的には例えば、トリフルオロメチル
ベンゼン、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン、ヘキサフルオロベンゼン、ヘキサフルオロシクロヘ
キサン、ペルフルオロジメチルシクロヘキサン、ペルフ
ルオロメチルシクロヘキサン、オクタフルオロデカリ
ン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオ
ロメチルエタン、「アサヒクリン(AK225)」(旭
硝子(株)社製、商品名)等の市販品等の含フッ素溶
媒;さらにイソプロパノール、2−ブタノール、イソブ
タノール等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酢酸イソブチル等のエステル系溶媒;メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒等
の非フッ素系溶媒を挙げることができる。
【0035】減反射層には前記の化合物以外に本発明の
効果を損なわない範囲において、のその他の成分を含ん
でも構わない。例えば、無機充填剤、無機または有機顔
料、重合体、および重合開始剤、重合禁止剤、酸化防止
剤、分散剤、界面活性剤、光安定剤、光吸収剤、レベリ
ング剤などの添加剤などが挙げられる。またウェットコ
ーティング法において成膜後乾燥させる限りは、任意の
量の溶媒を添加することができる。
【0036】また、減反射層と前記の透明基材との間に
もう一つ以上の層を設けてもよい。この間の層は無機
物、有機物、もしくはこれらの混合物を用いることがで
き、その厚みは0.05〜20μmが好ましい。層の形
成方法は特に限定されず、ドライコーティング法、ウェ
ットコーティング法等の方法をとることができる。減反
射層と同様に生産性の面より、ウェットコーティング法
が最も好ましい。またこの層には、防眩、ニュートンリ
ング防止、硬度の向上、密着性の向上、帯電防止を含む
導電性等の機能を一種類以上付与することができる。特
に硬度の向上をもたらす効果を有するハードコート層を
構成することが好ましい。減反射層上に構成する導電層
の材料としては、特に限定されないが、導電性の面より
金属もしくは金属酸化物を用いることが好ましい。例え
ば、金、銀、銅、白金、ニッケル、酸化錫、酸化インジ
ウム錫(ITO)、酸化アンチモン錫等が好ましいもの
として挙げられる。
【0037】導電層の厚みは正確に制御する必要があ
り、その厚みは5〜20nmであることが好ましい。5
nm未満では制御することが難しく、また20nmを超
える場合は、光学性能が低下するので好ましくない。ま
た層の形成方法は特に限定されず、例えば、蒸着、スパ
ッタ、イオンプレーティング、めっき等の方法を取るこ
とができる。層の厚み制御の観点より蒸着、スパッタ
等、ドライコーティング法が特に好ましい。減反射層お
よび導電層の厚みは、導電層まで形成した後に減反射効
果が最大になる光の波長が500nmから650nmの
範囲内になるように調整するのが好ましい。この範囲外
になるとヒトの視感度に対し減反射効果が効率良く得ら
れないため好ましくない。
【0038】減反射層および導電層の厚みは、各層の屈
折率および減反射効果を最大にする目的波長よりHer
pinマトリックスの理論式を用いて計算することがで
きる。Herpinマトリックスの反射率の理論式より
目的波長における反射率が最小になるように厚みを計算
し、各層を形成する。例えば、透明基板上に、それぞれ
屈折率が既知の高屈折率層および低屈折率層からなる2
層減反射層および導電層を形成する場合は以下の手順で
計算できる。 (a) 目的波長λに対し高屈折率層が500≦4×n
H×dH≦800となるように厚みを計算する。 (b) 必要な導電性能を満たすように、導電層の厚み
を設定する。 (c) (a)(b)および低屈折率層の屈折率よりλ
に対し反射率が最小になるようにHerpinマトリッ
クスの反射率の理論式より低屈折率層の厚みを計算す
る。
【0039】前記の導電性減反射材は、減反射効果、高
光線透過率および導電性を必要とする用途に用いること
ができる。特に電子画像表示装置の電磁波遮蔽材、透明
電極等に用いることができる。これらの用途に用いる場
合には導電性減反射材の減反射層および導電層を形成し
ていない面にあらかじめ粘着加工を行い、対象物に貼り
合せて用いることができる。用いられる粘着剤としては
特に限定されるものではないが、例えば、アクリル系粘
着剤、紫外線硬化型粘着剤、熱硬化型粘着剤等を挙げる
ことができる。
【0040】前記の電子画像表示装置としては、例え
ば、ブラウン管、プラズマパネルディスプレイ(PD
P)等を挙げることができる。前記表示装置の表面に、
導電性減反射材の減反射層および導電層を形成していな
い面が接するように接着層を介して密着させ用いること
ができる。必要であれば透明基材、接着層、前記の透明
基材と減反射層間に形成する層に透過率を制御するため
の着色を行っても構わない。
【0041】また導電性減反射材は高光透過性透明電極
として、例えば、タッチパネル、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ、液晶ディスプレイ等に用いることが
できる。抵抗膜式タッチパネルの上部電極として用いる
場合には、導電性減反射材の減反射層および導電層を形
成していない面に、表面強度向上のためのハードコート
層を形成することが好ましい。このハードコート層に
は、防眩、帯電防止、減反射等の機能を一種類以上付与
することができる。また導電性減反射材の減反射層およ
び導電層を形成していない面を密着させるように接着層
を介してハードコート層を有する透明基材の裏面に貼り
合せて用いることもできる。下部電極として用いる場合
には導電性減反射材をそのまま、もしくはガラス、プラ
スチック等の透明基板に貼り合せて用いることができ
る。またその裏側に光線透過率を向上させるために直接
もしくは1層以上の層を介して減反射層を形成したり、
減反射層を有する透明基材を貼り合せても構わない。
【0042】
【発明の効果】本発明の導電性減反射材は、透明基材
(A)の片面もしくは両面に、直接もしくは一層以上の
層を介して基材側から順に、少なくとも、〔1〕1層以
上からなる減反射層(B)、〔2〕層の厚みを制御した
導電層(C)、を積層してなる導電性減反射材であっ
て、減反射層(B)の厚みを、導電層を積層した後に減
反射効果が500〜650nmの波長の光に対し最も強
く得られるように予め調整することを特徴としたもので
ある。そのためにこの導電性減反射材は、減反射効果、
透明性および導電性においてバランスよい性能を有して
おり、ブラウン管、PDP、タッチパネル等の電子画像
表示装置に用いることにより表面反射光の低減、透過光
の増加と同時に導電性に優れる。本発明の導電性減反射
材の製造方法は、透明基材に高屈折率層、低屈折率層を
ウエットコーテイングで形成させて、さらにその上に、
導電性を付与するもので、導電性減反射材を高い生産性
で製造することができる。本発明の導電性減反射材は、
前記の表示装置の表面に用いて、電磁遮蔽材や電極とし
ての使用すると、著しい電磁波遮蔽性や導電性等の効果
が得られる。
【0043】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。なお、溶媒乾燥後の膜の屈折率は以下のよう
に測定した。 1.使用材料膜の屈折率の測定 手順1:屈折率1.50のアクリル板{商品名「デラグ
ラスA」、旭化成工業(株)製}上に、ディップコータ
ー{杉山元理化学機器(株)製}により、減反射層用塗
液をそれぞれ乾燥膜厚でλ/4を示す光の波長が550
nm程度になるように層の厚さを調整して塗布した。 手順2:乾燥後、紫外線照射装置{岩崎電気(株)製}
により窒素雰囲気下で120W高圧水銀灯を用いて、4
00mJの紫外線を照射し、硬化した。アクリル板裏面
をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたも
のを分光光度計{「U−best 50」、日本分光
(株)製}により、5°、−5°正反射率を測定した。 手順3:反射率の極値Rより以下の式より屈折率を計算
した。
【0044】
【数1】
【0045】製造例1:減反射層用塗液(1)の調製 トリアクリル酸テトラメチロールメタン25重量部、シ
リカ微粒子分散液{商品名「XBA−ST」、日産化学
(株)製}220重量部、ブチルアルコール900重量
部、光重合開始剤{商品名KAYACURE BMS、
日本化薬(株)製}5重量部を混合し減反射層用塗液
(1)を調製した。溶媒乾燥後の硬化物の屈折率は1.
50であった。
【0046】製造例2:減反射層用塗液(2)の調製 1,2,9,10−テトラアクリロイルオキシ−4,
4,5,5,6,6,7,7−オクタフルオロデカン5
0重量部、シリカ微粒子{商品名「XBA−ST」、日
産化学(株)製}40重量部、2’,2’−ビス(メタ
クリロイルオキシメチル)プロピオン酸(2−ヒドロキ
シ)−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10,11,11,11−ノナデカフルオロ
ウンデシル10重量部、ブチルアルコール900重量
部、光重合開始剤{商品名「KAYACURE BM
S」、日本化薬(株)製}5重量部を混合し、減反射層
用塗液(2)を調製した。溶媒乾燥後の硬化物の屈折率
は1.47であった。
【0047】製造例3:減反射層用塗液(3)の調製 1,10−ジアクリロイルオキシ−2,2,3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−オ
クタデカフルオロデカン70重量部、テトラアクリル酸
テトラメチロールメタン20重量部、ブチルアルコール
900重量部、光重合開始剤{商品名「KAYACUR
E BMS」、日本化薬(株)製}5重量部を混合し、
減反射層用液(3)を調製した。溶媒乾燥後の硬化物の
屈折率は1.42であった。
【0048】製造例4:減反射層用塗液(4)の調製 アクリル酸ブチル60重量部、アクリル酸ヘプタデカフ
ルオロデカン240重量部、アゾビスイソ酪酸ジメチル
1重量部、ベンゾトリフルオリド300重量部を脱気ガ
ラス封管に封入し、50℃で2時間反応を行った。反応
物とベンゾトリフルオリド2400重量部を混合し、減
反射層用液(4)を調製した。溶媒乾燥後の屈折率は
1.36であった。
【0049】製造例5:減反射層用塗液(5)の調製 平均粒径が0.04μmの酸化インジウム錫微粒子を8
5重量部、トリアクリル酸テトラメチロールメタン15
重量部、ブチルアルコール900重量部、光重合開始剤
{商品名「IRGACURE 907」、チバガイギー
社製}1重量部を混合し減反射層用塗液(5)を調製し
た。溶媒乾燥後の硬化物の屈折率は1.64であった。
【0050】製造例6:減反射層用塗液(6)の調製 酸化インジウム錫微粒子にかえて平均粒径が0.05μ
mの酸化セリウム微粒子を用いた以外は製造例3と同様
にして減反射層用塗液(6)を調製した。溶媒乾燥後の
硬化物の屈折率は1.77であった。
【0051】製造例7:ハードコート層用塗液の調製 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート70重量
部、1,6−ジアクリロイルオキシヘキサン30重量
部、光重合開始剤{商品名「IRGACURE18
4」、チバガイギー社製}4重量部、イソプロピルアル
コール100重量部を混合しハードコート層用塗液を調
製した。
【0052】製造例8:ハードコート処理PETフィル
ムの作製 厚みが100μmのPETフィルム{商品名「A410
0」、東洋紡績(株)製}上に、製造例7で調製したハ
ードコート用塗液をバーコーターを用いて乾燥膜厚4μ
m程度になるように塗布し、紫外線照射装置{岩崎電気
(株)製}により120W高圧水銀灯を用いて400m
Jの紫外線を照射し、硬化した。
【0053】実施例1−1〜1−8 製造例8で作製したハードコート処理PETフィルム上
に、製造例(1)〜(6)で作製した減反射層用塗液
(1)〜(6)を用いて以下の方法で減反射処理を行っ
た。ディップコーター{杉山元理化学機器(株)製}に
より減反射層用塗液(5)〜(6)をそれぞれ乾燥膜厚
でλ/4を示す光の波長が550nm程度になるように
層の厚さを調整して塗布した後、紫外線照射装置{岩崎
電気(株)製}により窒素雰囲気下で120W高圧水銀
灯を用いて400mJの紫外線を照射し硬化した。その
上に同様にして減反射層(1)〜(4)をそれぞれ乾燥
膜厚が、導電層形成後に550nmで最小反射率を示す
ように計算した値±5%以内になるように調整し塗布、
硬化した。これらの減反射材を100℃で1時間予備乾
燥を行った後、インジウム:錫=10:1のITOター
ゲットを用いてスパッタリングを行い、膜厚15nmの
導電層を形成し、導電性減反射膜を作製した。得られた
導電性減反射材の模式図を図1に示す。全光線透過率、
分光反射率および表面抵抗値を以下のように測定した。
結果をそれぞれ表1および図2〜9に示す。
【0054】2.全光線透過率;ヘイズメーター{「N
DH2000」、日本電色工業(株)製}により全光線
透過率を測定した。 3.分光反射率;導電性減反射材の裏面をサンドペーパ
ーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを分光光度計
{「U−best 50」、日本分光(株)製}によ
り、5°、−5°正反射率を測定した。 4.表面抵抗値;表面抵抗計{「TRASTAT」、シ
ムコ製もしくは「Loresta MPMCP−T35
0」、三菱化学(株)製}により測定した。
【0055】比較例1 厚みが100μmのPETフィルム{商品名「A410
0」、東洋紡績(株)製}上に、実施例1と同様にして
導電層のみを形成した。得られた導電性PETフィルム
の全光線透過率、分光反射率、表面抵抗値を実施例1と
同様の方法により測定した。結果を図10および表1に
示す。
【0056】比較例2 製造例8で作製したハードコートPETフィルム上に、
乾燥、硬化後の減反射層の厚みを反射スペクトルのλ/
4が550nmになるように塗布した以外は実施例1−
2と同様に減反射材を作製した。得られた減反射材の全
光線透過率、分光反射率、表面抵抗値を実施例1と同様
の方法により測定した。結果を図11および表1に示
す。
【0057】比較例3 比較例2で作製した減反射材に実施例1と同様にして導
電層を形成し、導電性減反射材を作製した。得られた導
電性減反射材の分光透過率および全光線透過率、分光反
射率を実施例1と同様の方法により測定した。結果を図
12および表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】以上の結果から、実施例1で作製した導電
性減反射材は高導電性、高光線透過率、低反射率を兼ね
備えている。一方、比較例1では透過率、反射率が劣
り、比較例2では導電性が十分でない。比較例3では減
反射層と導電層を形成したが層の厚さを制御していない
ため全光線透過率が実施例に比べ劣っていることがわか
る。
【0060】実施例2 実施例1−2で作製した導電性減反射材の裏面にアクリ
ル系粘着剤シート{商品名「ノンキャリア」、リンテッ
ク(株)製}をハンドローラーにより貼り、ブラウン管
式テレビ表面に均一に貼り合せた。その結果、貼り合わ
せを行っていない面に対し背景光の反射が抑えられ、非
常に鮮明な画像が得られた。
【0061】実施例3 実施例1−2で作製した導電性減反射材の裏面にアクリ
ル系粘着剤シートをハンドローラーにより貼り、製造例
1で作製したハードコート処理PETフィルムの裏面、
および厚さ2mmのアクリル板{商品名「デラグラス
A」、旭化成工業(株)製}にそれぞれ均一に貼り合せ
た。これらを導電層同士が向かい合うように配置し、四
辺を両面粘着テープにより貼り合せ、抵抗膜式タッチパ
ネルのモデルを作製した。得られたタッチパネルモデル
の模式図を図13に示した。全光線透過率を実施例1と
同様の方法により、分光反射率を以下の方法により測定
し、また画面の見易さを異化の方法で評価した。結果を
表2に示した。 5.分光反射率;分光光度計{「U−best 5
0」、日本分光(株)製}により、モデルの導電性減反
射材側から光を入射して5°、−5°正反射率を測定し
た。 6.PC液晶ディスプレイ画面の見易さの評価方法 作製したパネルをPC液晶ディスプレイ{商品名「PC
−7DL05」、(株)日立製作所製}前面に配置し、
目視により画面の見易さを下記の評価で確認した。 ◎;著しく見やすくなった。 ○;見やすくなった。 ×;変化なし、または見にくくなった。 結果を表2に示す。
【0062】実施例4 ハードコート処理PETフィルムの替わりに比較例2で
作製した減反射フィルムを用い、アクリル板の裏面に比
較例2で作製した減反射フィルムをアクリル系粘着剤シ
ートで貼り合せた以外は実施例3と同様にして抵抗膜式
タッチパネルのモデルを作製した。得られたタッチパネ
ルモデルの模式図を図14に示す。全光線透過率、分光
反射率および画面の見易さを測定、評価した。結果を表
2に示す。
【0063】比較例4 導電性減反射材のかわりに比較例1で作製した導電性P
ETフィルムを使用した以外は実施例3と同様にして抵
抗膜式タッチパネルのモデルを作製した。得られたタッ
チパネルモデルの模式図を図15に示す。全光線透過
率、分光反射率および画面の見易さを測定、評価した。
結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】比較例4に対し、実施例3、4のタッチパ
ネルは全光線透過率が向上するため画面が見易くなっ
た。特に実施例4では7%の光線透過率の向上が達成さ
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1で作製した導電性減反射材の模
式図である。
【図2】図2は実施例1−1の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図3】図3は実施例1−2の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図4】図4は実施例1−3の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図5】図5は実施例1−4の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図6】図6は実施例1−5の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図7】図7は実施例1−6の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図8】図8は実施例1−7の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図9】図9は実施例1−8の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図10】図10は比較例1の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図11】図11は比較例2の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図12】図12は比較例3の400から800nmに
おける分光反射スペクトルである。
【図13】図13は実施例2で作製したタッチパネルの
モデルの模式図である。
【図14】図14は実施例3で作製したタッチパネルの
モデルの模式図である。
【図15】図15は比較例4で作製したタッチパネルの
モデルの模式図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA37Y FB02 FB06 FC02 FC03 FD06 GA01 GA03 LA08 2H092 HA04 MA04 MA05 MA06 MA10 NA02 NA14 NA25 PA01 2K009 AA04 AA05 AA06 AA07 AA08 AA09 AA15 BB14 BB24 CC03 CC09 CC24 CC26 DD01 DD02 DD04 DD05 DD07 EE03 4K029 AA11 BA45 BA47 BA50 BB02 BC03 BC09 BD09 CA01 CA03 CA05 DB05 DC05 FA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基材(A)の片面もしくは両面に、直
    接もしくは一層以上の層を介して基材側から順に、少な
    くとも、〔1〕1層以上からなる減反射層(B)、
    〔2〕層の厚みを制御した導電層(C)、を積層してな
    る導電性減反射材であって、減反射層(B)の厚みを、
    導電層を積層した後に減反射効果が500〜650nm
    の波長の光に対し最も強く得られるように予め調整する
    ことを特徴とした導電性減反射材。
  2. 【請求項2】導電層(C)が厚み1〜30nmの金属も
    しくは金属酸化物である請求項1記載の導電性減反射
    材。
  3. 【請求項3】導電層(C)が酸化インジウム錫を蒸着
    法、イオンプレーティング法またはスパッタリング法に
    より形成した層であり、その表面抵抗値が1000Ω/
    cm2以下である請求項2記載の導電性減反射材。
  4. 【請求項4】減反射層(B)が基材側から順に、屈折率
    が1.60〜1.90の高屈折率層、屈折率が1.30
    〜1.55の低屈折率層から構成されている請求項3記
    載の導電性減反射材。
  5. 【請求項5】透明基材(A)が厚み10〜500μmの
    プラスチックフィルムである請求項1〜4項のいずれか
    1項に記載の導電性減反射材。
  6. 【請求項6】低屈折率層が含フッ素重合体を10〜10
    0重量%含んでなる請求項1〜5項のいずれか1項に記
    載の導電性減反射材。
  7. 【請求項7】低屈折率層の含フッ素重合体が、下記の式
    [1] 【化1】 [ここでX1、X2は同一もしくは異なる基であって、水
    素原子もしくはメチル基を示し、Y1は、(i)フッ素
    原子を2個以上有する炭素数1〜14のフルオロアルキ
    レン基、(ii)フッ素原子を4個以上有する炭素数3〜
    14のシクロアルキレン基、(iii)―C(Y2)―HC
    2―基(ただし、Y2は、フッ素原子を3個以上有する
    炭素数1〜14のフルオロアルキル基、もしくはフッ素
    原子を4個以上有する炭素数3〜14のシクロアルキル
    基を示す。) (iv)下記の式[2] 【化2】 (ここでY3はフッ素原子を2個以上有する炭素数1〜
    14のフルオロアルキル基、X3は水素原子もしくは炭
    素数1〜3のアルキル基、Z1は水素原子、アクリル酸
    残基、もしくはメタクリル酸残基で示される基である)
    で示される基、または、(v)下記の式[3] 【化3】 (ここで、Y4はフッ素原子を2個以上有する炭素数1
    〜14のフルオロアルキレン基、Z2、Z3は同一もしく
    は異なる基であって、水素原子、アクリル酸残基、もし
    くはメタクリル酸残基で示される基である)で示される
    基]で示される含フッ素単量体を重合硬化したものであ
    る請求項6記載の導電性減反射材。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいづれか1項に記載の導電
    性減反射材の製造方法であって、次の工程I〜IIIより
    なる導電性減反射材の製造方法。 工程I:高屈折率層の形成 透明基材(A)の片面に、直接もしくは一層以上の層を
    介して下記の高屈折率層用塗液(X)をウェットコーテ
    ィング法により塗布し、活性エネルギー線もしくは熱に
    より硬化させる工程。ただし、高屈折率層の厚みは目的
    波長λに対し500≦4×nH×dH≦800を満足する
    ように調整する。(ここで、nHは層の屈折率、dHは層
    の厚みとする。) また、高屈折率層用塗液(X)は、高屈折率の硬化性単
    量体および無機微粉体を必須成分とする配合物である。 工程II:低屈折率層の形成 前記高屈折率層の上に、さらに下記の低屈折率層用塗液
    (Y)をウェットコーティング法により塗布し、活性エ
    ネルギー線もしくは熱により硬化させる工程。ただし、
    低屈折率層の厚みは導電層を積層した後に減反射効果が
    500〜650nmの波長の光に対し最も強く得られる
    ように調整して塗布する。低屈折率層用塗液(Y)は、
    含フッ素硬化性単量体を必須成分とし、必要量の重合開
    始剤を含む配合物である。 工程III:導電層の形成 前記の低屈折率層を形成した上にさらにドライコーティ
    ング法により、酸化インジウム錫からなる導電層を形成
    する工程。
  9. 【請求項9】請求項1〜7いずれか1項に記載の導電性
    減反射材を電磁波遮蔽材として用いてなる電子ディスプ
    レイ。
  10. 【請求項10】請求項1〜7いずれか1項に記載の導電
    性減反射材を電極として用いてなるタッチパネル。
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