JP3724144B2 - 含フッ素単量体組成物及び減反射フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い表面硬度と低屈折率とを有し、各種基材表面等に使用可能な低屈折率材料の原材料として利用できる単量体組成物、該単量体組成物を重合硬化してなる低屈折率材料、及び該低屈折率材料を設けた減反射フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】
フッ素原子を有する化合物は低屈折率を示すため反射防止膜や光ファイバーのクラッド材料等への使用が可能である。いずれも屈折率の低下に伴い性能は向上する。例えば含フッ素(メタ)アクリル酸エステルの重合体、他モノマーとの共重合体、テトラフルオロエチレン重合体、フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとの共重合体又はフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体等の光ファイバーへの応用が提案されている(特開昭59−84203号公報、特開昭59−84204号公報、特開昭59−98116号公報、特開昭59−147011号公報、特開昭59−204002号公報)。
最近ではアクリル酸含フッ素アルキルエステル重合体、メタクリル酸含フッ素アルキルエステル重合体、又は商品名「サイトップ」(旭硝子株式会社製)、商品名「テフロンAF」(アメリカ・デュポン社製)等の非結晶性ペルフルオロ樹脂等の溶媒可溶性の低屈折率含フッ素重合体の減反射フィルムへの応用が試みられている(特開昭64−16873号公報、特開平1−149808号公報、特開平6−115023号公報)。
しかし、これらの含フッ素樹脂はいずれも非架橋性樹脂であり硬化後の表面硬度が低く、耐摩耗性に劣り、密着力も不十分であるという欠点がある。
【0003】
表面硬度を向上させるために含フッ素単官能(メタ)アクリル酸エステル又は含フッ素二官能(メタ)アクリル酸エステルと、非含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルとの適当な配合から得られる架橋重合体が提案されている(特開昭58−105943号公報、特開昭62−199643号公報、特開昭62−250047号公報)。これらの架橋重合体は、含フッ素(メタ)アクリル酸エステル中のフッ素含量や非含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルとの配合比を調整することで、ある程度の範囲内で低屈折率と表面硬度とを調節しうる。しかし、含フッ素単官能(メタ)アクリル酸エステルと多官能(メタ)アクリル酸エステルとは相溶性が悪く任意の割合では相溶しない。そのため十分な低屈折率を達成できない。一方、含フッ素二官能(メタ)アクリル酸エステルと多官能(メタ)アクリル酸エステルとは任意の割合で相溶する。しかし屈折率を下げるために架橋重合体中のフッ素原子含量を増やすと架橋密度が低下してしまう。そのため低屈折率と表面硬度とを満足に両立することはできず、光ファイバー及び減反射フィルムへ表面硬度を付与することは困難である。更に密着力にも問題がある。
【0004】
密着力の向上、並びに他の含フッ素(メタ)アクリル酸エステルの原材料としての使用を目的として、含フッ素ヒドロキシ(メタ)アクリル酸エステルが提案されている(特開平4−321660号公報、特開平4−356443号公報、特開平4−356444号公報)。しかし、これらは単官能(メタ)アクリル酸エステルであるので、硬化後の表面硬度が低く、耐摩耗性に劣るという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、低屈折率と優れた表面硬度を満足しうる低屈折率材料、及び減反射フィルム並びにこれらの原材料として利用できる含フッ素単量体組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記一般式(1)で表わされる、含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル5〜100重量%、重合性不飽和基を2個以上有する多官能性モノマー ( ただし、式(1)で表わされる、含フッ素多官能 ( メタ ) アクリル酸エステルである場合を除く ) 95重量%未満を含有する単量体組成物が提供される。
【0007】
【化2】
【0008】
(式中Xは、フッ素原子を3個以上有する炭素数1〜14のフルオロアルキル基又はフッ素原子を4個以上有する炭素数3〜14のフルオロシクロアルキル基を示し、Y1、Y2及びY3は、水素原子、アクリロイル基又はメタクリロイル基を示し、且つY1、Y2及びY3のうちの少なくとも2個は、同一又は異なる基であって、アクリロイル基又はメタクリロイル基を示し、Zは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。n及びmは0又は1を示し、且つn+m=1である。)
また本発明によれば、上記単量体組成物に無機化合物微粒子を含有する単量体組成物が提供される。
また本発明によれば、前記単量体組成物を重合硬化させてなる、屈折率1.49以下の低屈折率材料が提供される。
更に本発明によれば、透明基板と、前記低屈折率材料の層とを備えた減反射フィルムが提供される。
更にまた本発明によれば、透明基板と、前記低屈折率材料の層との間に少なくとも1層以上の材料層を備えた減反射フィルムが提供される。
【0009】
【発明の開示】
本発明の単量体組成物は、前記一般式(1)で表わされる含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルを5〜100重量%含有する組成物であって、重合硬化させた際には、三次元網目構造を呈し、耐擦傷性、密着性、耐摩耗性、耐熱性、耐候性等に優れた硬化被膜を得ることができる。
【0010】
本発明の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルは、前記式(1)で表すことができる。式(1)においてn=1で且つm=0の場合は下記式(1a)で表すことができ、n=0で且つm=1の場合は下記式(1b)で表すことができる。
【0011】
【化3】
【0012】
具体的には、前記式(1a)において、Y1、Y2及びY3のうち2個がアクリロイル基又はメタクリロイル基を、残る1個が水素原子を示す、(メタ)アクリロイル基と水酸基とを有する含フッ素二官能(メタ)アクリル酸エステル(以下ジエステルAと称する);前記式(1b)において、Y1、Y2及びY3のうち2個がアクリロイル基又はメタクリロイル基を、残る1個が水素原子を示す、(メタ)アクリロイル基と水酸基とを有する含フッ素二官能(メタ)アクリル酸エステル(以下ジエステルBと称する);前記式(1a)において、Y1、Y2及びY3が同一又は異なる基であり、アクリロイル基又はメタクリロイル基を表す、含フッ素三官能(メタ)アクリル酸エステル(以下トリエステルAと称する);前記式(1b)において、Y1、Y2及びY3が同一又は異なる基であり、アクリロイル基又はメタクリロイル基を表す、含フッ素三官能(メタ)アクリル酸エステル(以下トリエステルBと称する)である。式(1)において、Xの炭素数が12を超えると製造が困難である。
【0013】
ジエステルAとしては、3−ペルフルオロヘキシル−2−ヒドロキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、3−ペルフルオロヘキシル−2−((メタ)アクリロイルオキシ)プロピル=2−((メタ)アクリロイルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)プロピオナート、3−ペルフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、又は3−ペルフルオロオクチル−2−((メタ)アクリロイルオキシ)プロピル=2−((メタ)アクリロイルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)プロピオナート等が好ましく挙げられる。
【0014】
ジエステルBとしては、2−ペルフルオロヘキシル−(1−ヒドロキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、2−ペルフルオロヘキシル−1−((メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2−((メタ)アクリロイルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)プロピオナート、2−ペルフルオロオクチル−(1−ヒドロキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、又は2−ペルフルオロオクチル−1−((メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2−((メタ)アクリロイルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)プロピオナート等が好ましく挙げられる。
【0015】
トリエステルAとしては、3−ペルフルオロブチル−2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、3−ペルフルオロヘキシル−2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、3−ペルフルオロオクチル−2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、3−ペルフルオロシクロペンチルメチル−2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、3−ペルフルオロシクロヘキシルメチル−2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、又は3−ペルフルオロシクロヘプチルメチル−2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート等が好ましく挙げられる。
【0016】
トリエステルBとしては、2−ペルフルオロブチル−(1−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、2−ペルフルオロヘキシル−(1−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、2−ペルフルオロオクチル−(1−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、2−ペルフルオロシクロペンチルメチル−(1−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、2−ペルフルオロシクロヘキシルメチル−(1−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート、又は2−ペルフルオロシクロヘプチルメチル−(1−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル=2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオナート等が好ましく挙げられる。
【0017】
これらジエステルA、ジエステルB、トリエステルA及びトリエステルBは、低屈折率樹脂等の原材料として使用する際には単独若しくは混合物として用いることができる(以下、ジエステルA及びジエステルBの混合物を「ジエステル混合物」と称し、トリエステルA及びトリエステルBの混合物を「トリエステル混合物」と称し、ジエステルとトリエステルの混合物、ジエステル混合物又はトリエステル混合物を総称して「エステル混合物」と称する場合がある)。
【0018】
ジエステルA及びB、トリエステルA及びBを製造するには、例えばジエステル混合物、トリエステル混合物を得る方法等により得ることができる。更に、得られたエステル混合物から適当な方法によりジエステルA及びBと、トリエステルA及びBとを分離することができる。
前記エステル混合物の製造法としては、以下に述べる2種類の製造法等を挙げることができる。
【0019】
ジエステル混合物及びトリエステル混合物の第一の製造法は、(a)まず2つのヒドロキシメチル基を有するカルボン酸と相当する含フッ素エポキシドとを、触媒の存在下、通常の開環反応により反応させて、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)カルボン酸ヒドロキシフルオロアルキルの混合物を生成させ、(b)次いでこの混合物と(メタ)アクリル酸クロリドとをさらにエステル化反応させる2工程の方法が挙げられる。この際(メタ)アクリル酸クロリドの当量を調整することでジエステル混合物又はトリエステル混合物のいずれかを主成分として得ることができる。
前記ジエステル混合物の第二の製造法は、(c)まず2つのヒドロキシメチル基を有するカルボン酸から特開昭63−99038号公報記載の方法等により、即ち前記カルボン酸に、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸クロリド、又は(メタ)アクリル酸エステルを必要に応じ適当な触媒の存在下で反応させる方法等により、2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)カルボン酸を生成させ、(d)次いで、このカルボン酸と相当するエポキシドとを触媒の存在下、通常の開環反応により反応させる2工程の方法が挙げられる。
前記トリエステル混合物の第二の製造法は、前記(c)工程、(d)工程で得られたジエステル混合物と(メタ)アクリル酸クロリドとをさらにエステル化反応させる3工程の方法が挙げられる。
いずれの製造法によってもいくつかの構造異性体の混合物が得られるが、実使用に際しては混合物のまま使用しても差し支えない。
【0020】
本発明の組成物は、前記含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル、若しくは該含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルと無機化合物微粒子とを含有する。含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルは、前記式(1)で表わされる化合物であり、具体的には前述のジエステルA、ジエステルB、トリエステルA、トリエステルB及びこれらの混合物からなる群より選択される含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル(以下、総称して多官能エステルAと称すことがある)が挙げられる。混合物として用いる場合には、前記多官能エステルAの製造法において途中で得られる各種エステル混合物をそのまま用いることができる。
【0021】
多官能エステルAの含有割合は、組成物全量に対して5〜100重量%、好ましくは10〜100重量%である。一方、無機化合物微粒子の含有割合は、組成物全量に対して90重量%未満が好ましい。無機化合物微粒子を配合する場合の下限値は特に限定されないが、5重量%が望ましい。この組成物は、重合硬化させた際に、架橋して三次元網目構造を呈し、耐擦傷性、密着性、耐摩耗性、耐熱性及び耐候性等に優れた硬化被膜等とすることができる。
【0022】
無機化合物微粒子としては特に限定されないが、屈折率が1.5以下の化合物が好ましい。具体的にはフッ化マグネシウム(屈折率1.38)、酸化珪素(屈折率1.46)、フッ化アルミニウム(屈折率1.33〜1.39)、フッ化カルシウム(屈折率1.44)、フッ化リチウム(屈折率1.36〜1.37)、フッ化ナトリウム(屈折率1.32〜1.34)、フッ化トリウム(屈折率1.45〜1.50)等の微粒子が望ましい。微粒子の粒径については、低屈折率材料の透明性を確保するために可視光の波長に比べて充分に小さいことが望ましい。具体的には100nm以下、特に50nm以下が好ましい。
【0023】
無機化合物微粒子を使用する際は、組成物中での分散安定性、低屈折率材料中での密着性等を低下させないために、予め有機分散媒中に分散した有機ゾルの形態で使用するのが望ましい。更に、組成物中において、無機化合物微粒子の分散安定性、低屈折率材料中での密着性等を向上させるために、予め無機微粒子化合物の表面を各種カップリング剤等を用いて修飾することができる。各種カップリング剤としては、例えば、有機置換された珪素化合物;アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、アンチモン又はこれらの混合物等の金属アルコキシド;有機酸の塩;配位性化合物と結合した配位化合物等が挙げられる。
【0024】
本発明の組成物には、必要に応じて他の硬化性材料として通常用いられる熱硬化性単量体、エネルギー線硬化性単量体等を、組成物中に95重量%未満、特に90重量%以下配合することができる。熱硬化性単量体、エネルギー線硬化性単量体としては、重合性不飽和基を2個以上有する多官能性モノマー、例えば、ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、1,1,1−トリス(アクリロイルオキシエトキシエトキシ)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシエトキシエトキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニル)メタン、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、水添ジシクロペンタジエニルジ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、イソボルニルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート又はポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート等が好ましく挙げられ、使用に際しては単独若しくは混合物として用いられる。
【0025】
本発明の組成物には、必要に応じて単官能(メタ)アクリル酸エステルを本発明の所望の効果を損ねない範囲で配合できる。単官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、単量体組成物の屈折率を低下させる目的から含フッ素単官能(メタ)アクリル酸エステルが特に好ましい。例えば、(メタ)アクリル酸−2,2,2−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ウンデカフルオロヘキシル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ペンタデカフルオロオクチル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル、(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ノナデカフルオロデシル、(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル、(メタ)アクリル酸−2−トリフルオロメチル−3,3,3−トリフルオロプロピル、(メタ)アクリル酸−3−トリフルオロメチル−4,4,4−トリフルオロブチル、(メタ)アクリル酸−1−メチル−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル又は(メタ)アクリル酸−1−メチル−2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル等が好ましく挙げられ、使用に際しては単独若しくは混合物として用いられる。
【0026】
本発明の組成物には、硬化性材料として更に必要に応じてジエステル混合物以外の含フッ素二官能(メタ)アクリル酸エステルを本発明の所望の効果を損ねない範囲で配合できる。ジエステル混合物以外の含フッ素二官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,2−トリフルオロエチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ウンデカフルオロヘキシルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ペンタデカフルオロオクチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ノナデカフルオロデシルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3−テトラフルオロブタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロペンタジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−デカフルオロヘプタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロオクタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−テトラデカフルオロノナンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−オクタデカフルオロウンデカンジオール又はジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−エイコサフルオロドデカンジオール等が好ましく挙げられ、使用に際しては単独若しくは混合物として用いられる。
【0027】
本発明の組成物に対しては、必要に応じて塗膜形成能の向上のために、重合体が添加できる。添加用重合体としては特に限定されないが、例えば、含フッ素(メタ)アクリル酸エステルの重合体又は含フッ素(メタ)アクリル酸エステルと他のモノマーとの共重合体等が挙げられる。添加用重合体の配合割合は、組成物中の硬化性材料100重量部に対して、25重量部以下、特に10重量部以下が望ましい。
【0028】
本発明の低屈折率材料は、前記組成物を重合硬化した、屈折率1.49以下、好ましくは1.35〜1.49を示す材料である。
前記重合硬化は、例えば前記組成物に必要に応じて硬化開始剤;イソプロピルアルコール又はトルエン等の溶媒等を添加混合した後、通常行われる塗布方法、例えばロールコート法、グラビアコート法、ディップコート法、スピンコート法等により透明基板等の基板に塗布し、乾燥後、加熱硬化、若しくは紫外線、電子線又は放射線等の活性エネルギー線の照射等の方法により行うことができる。重合硬化条件は、組成物中の硬化性材料に応じて適宜選択できる。低屈折率材料を膜状に形成する場合の膜厚は、目的に応じて適宜選択できる。
【0029】
硬化開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル又はアゾビスバレロニトリル等のアゾ系のラジカル重合開始剤;過酸化ベンゾイル、tert−ブチルヒドロパーオキシド、クメンパーオキシド又はジアシルパーオキシド等の有機過酸化物系のラジカル重合開始剤;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル又はベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン系化合物;ベンジル、ベンゾフェノン、アセトフェノン又はミヒラーズケトン等のカルボニル化合物;アゾビスイソブチロニトリル又はアゾジベンゾイル等のアゾ化合物、若しくはα−ジケトンと三級アミンとの混合物等の光重合開始剤等が使用できる。硬化開始剤の使用量は、単量体組成物中の硬化性材料と硬化開始剤との合計量に対して、0.01〜10重量%が好ましい。
【0030】
本発明の減反射フィルムは、透明基板と前記低屈折率材料の層とを備える。この低屈折率材料の層は、適切な膜厚であるのが好ましい。適切な膜厚は、減反射フィルムの反射率の最小値を示す波長が、通常420〜720nm、より好ましくは520〜620nmとなるように膜厚を設定するのが望ましい。
透明基板としては、透明であれば特に限定されないが、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、TAC(トリアセチルセルロース)フィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等が用いられる。
【0031】
本発明の減反射フィルムには、前記透明基盤と前記低屈折率材料の層を設けたものであっても、前記透明基盤と前記低屈折率材料の層との間に少なくとも1層以上の材料層を設けたものであってもよい。この材料層としては、減反射効果を高めるために高屈折率材料の層を設けることができる。高屈折率材料の層は、屈折率が1.55以上が好ましく、その膜厚は50〜500nmであることが好ましい。
前記低屈折率材料の層及び前記高屈折率材料の層は、透明基板面上に1層づつ設けても良いが、それぞれ2層以上設けても良い。2層以上の層を設ける場合、低屈折率材料の層と高屈折率材料の層とを交互に積層し、最外層に前記低屈折率材料の層を設けることができる。2層以上の層を設ける場合、前記低屈折率材料又は前記高屈折率材料のそれぞれの層は、同一の材料からなるものであっても、異なる材料からなるものであっても良い。
また、前記材料層として、前記高屈折率材料の層の他に、中屈折率材料(屈折率1.49〜1.55)の1層以上の層を設けることもできる。本発明の減反射フィルムには、低屈折率材料の層と共に、中屈折率材料の層及び/又は高屈折率材料の層を設けることができる。
【0032】
前記低屈折率材料の層を設けるには、前記含フッ素単量体組成物に必要に応じて硬化開始剤;イソプロピルアルコール又はトルエン等の溶媒等を添加混合した後、通常行われる塗布方法、例えばロールコート法、グラビアコート法、ディップコート法、スピンコート法等により透明基板等の基材に塗布し、乾燥後、加熱硬化、若しくは紫外線、電子線又は放射線等の活性エネルギー線の照射等の方法により行うことができる。重合硬化条件は、組成物中の硬化性材料に応じて適宜選択できる。
前記高屈折率材料の層を設けるには、前記低屈折率材料の層を設ける方法に準じた方法、あるいは無機化合物のスパッタリング法、蒸着法等により行うことができる。
【0033】
本発明の減反射フィルムにおいて、耐擦傷性を更に向上させるために、ハードコート膜を設けることができる。ハードコート膜は、前記低屈折率材料及び前記高屈折率材料の各積層体と、前記透明基板との間に設けることができる。ハードコート膜としては、特に限定されず、前記重合性不飽和基を2個以上有する多官能性モノマー等により得られる、通常のハードコート用樹脂を用いることができるが、前記透明基板とハードコート膜との屈折率が大きく異なると界面で反射が生じるため、両者の屈折率差は極力小さい方が好ましい。ハードコート膜の膜厚は1〜10μm、特に3〜7μmが好ましい。ハードコート膜の形成方法は特に限定されず、通常行われる塗布方法、例えばロールコート法、グラビアコート法、ディップコート法、スピンコート法等により透明基板等の基材に塗布し、乾燥後、エネルギー線又は熱等を用いる通常の硬化方法で形成する方法等が用いられる。
【0034】
本発明の減反射フィルムにおいて、防眩性をさらに向上させるために、アンチグレア膜を設けることができる。アンチグレア膜は、前記低屈折率材料及び前記高屈折率材料の各積層体と、前記透明基盤との間に設けることができる。アンチグレア膜としては、特に限定されないが、前記透明基盤とアンチグレア膜との屈折率が大きく異なると界面で反射が生じるため、両者の屈折率差は極力小さい方が好ましい。アンチグレア膜の膜厚は1〜10μm、特に3〜7μmが好ましい。アンチグレア膜の形成方法は特に限定されず、通常行われる方法、例えば微粒子を含む樹脂を塗工する方法、あるいは塗工後にエンボスロール等を用いて表面を凹凸状にする方法等を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明の組成物は、前記特定の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルを有するので、その重合硬化物は、低屈折率と(メタ)アクリレートの硬さとの両方の特徴を合わせ持ち、基材等にコーティングして重合硬化させることにより膜状に形成でき、本発明の低屈折率材料等にできる。この低屈折率材料は、低屈折率と(メタ)アクリレートに基づく固さとの両方の特徴を合わせ持ち、低屈折率と高い表面硬度とを示すと共に、水酸基を有するジエステル混合物の使用により、他の物質への密着力を更に向上させることができる。また本発明の組成物には前記特定の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルの他に無機化合物微粒子を含有できる。無機化合物の配合により、得られる低屈折率材料の耐擦傷性を向上させることができる。
本発明の減反射フィルムは、前記低屈折率材料の層を備えるので、低屈折率、高い表面硬度及び高い密着力を併せ持ち、各種用途に応用できる。即ち、本発明の組成物の使用により、従来のフッ化マグネシウムの蒸着法に比べて、低コストで大面積化した低屈折率材料の層を備えた減反射フィルムを連続的に効率良く得ることができる。
【0036】
【実施例】
以下実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
合成例1
撹拌機、冷却管、ガス導入管を備えた反応器に3−ペルフルオロオクチル−1,2−エポキシプロパン476g(1.0mol)、2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸161g(1.2mol)、テトラエチルアンモニウムブロマイド6.4g、イソプロピルアルコール600mlを仕込み、油浴中で徐々に加熱して95〜100℃とし、同温度で4時間撹拌した後、室温まで冷却した。得られた反応液に5リットルの水を加えペースト状物質を析出させた。析出物を濾過した後1000mlの酢酸エチルに溶解し、1000mlの水で3回洗浄し、溶媒を減圧留去して白色結晶を得た。これは式(2)及び(3)に示す構造を有する化合物の混合物であると考えられる。
【0037】
【化4】
【0038】
撹拌機、温度計、ガス導入管、滴下ロートを備えた反応器に前記反応で得られた白色結晶、トリエチルアミン303.6g、及びクロロホルム1000mlを仕込み、氷冷下でアクリル酸クロリド271.5g(3.0mol)をクロロホルム300mlに溶解して、滴下ロートから反応液の温度が5℃を超えないよう滴下した。滴下終了後氷冷のまま2時間撹拌した。クロロホルムを減圧留去し、得られた黄色結晶をさらに酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒(体積比1:4)を展開溶媒としてカラムクロマトグラフィにより精製し、溶媒を減圧留去することで、白色結晶の目的生成物B(収率30%)を得た。生成物Bは下記式(4)、(5)、(6)及び(7)に示す構造を有する化合物の混合物であった。
【0039】
【化5】
【0040】
合成例2
3−ペルフルオロオクチル−1,2−エポキシプロパンの代りに、3−ペルフルオロヘキシル−1,2−エポキシプロパン376.1g(1.0mol)を用いた以外は合成例1と同様にして、式(8)及び(9)に示す構造の化合物を経て白色結晶の目的生成物C198g(収率32%)を得た。生成物Cは式(10)、(11)、(12)及び(13)に示す構造を有する化合物の混合物であった。
【0041】
【化6】
【0042】
合成例3
撹拌機、温度計、ガス導入管、滴下ロートを備えた反応器に、合成例1と同様にして合成した生成物B全量、トエチルアミン455.4g、及びクロロホルム1000mlを仕込み、氷冷下でアクリル酸クロリド479.3g(4.5mol)をクロロホルム450mlに溶解して、滴下ロートから反応液の温度が5℃を超えないよう滴下した。滴下終了後氷冷のまま2時間撹拌した。クロロホルムを減圧留去し、得られた黄色結晶をさらに酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒(体積比1:4)を展開溶媒としてカラムクロマトグラフィにより精製し、溶媒を減圧留去することで、白色結晶の目的生成物D232g(収率30%)を得た。生成物Dは下記式(14)及び(15)に示す構造を有する化合物の混合物であった。
【0043】
【化7】
【0044】
合成例4
生成物Cの代わりに、合成例3で合成した生成物D全量を用いた以外は合成例3と同様にして、白色結晶の生成物E215g(収率32%)を得た。生成物Eは式(16)及び(17)に示す構造を有する化合物の混合物であった。
【0045】
【化8】
【0046】
合成例5
撹拌機、冷却管及びガス導入管を備えた反応器に、30%シリカゾル(商品名「XBA−ST」、日産化学社製)500重量部、シランカップリング剤として3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(商品名「KBM−5103」、東芝シリコーン社製)100重量部、水20重量部を仕込み、油浴中で徐々に加熱して、油浴温度100℃とし2時間撹拌した後、冷却管を取り外し油浴温度120℃とし更に2時間撹拌し、室温まで冷却して反応液Fを得た。反応液F中では、シランカップリング剤がコロイダルシリカの表面の一部を修飾したと考えられる。反応液Fの一部をシャーレにとり、120℃で2時間乾燥した前後の重量を精秤することで固形分濃度を測定したところ44.6%であった。
【0047】
製造例1
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日立化成社製)45重量部、ポリエチレングリコールジアクリレート(商品名「A−400」、新中村化学社製)30重量部、硬化開始剤として「イルガキュア184」(商品名、チバガイギー社製)4重量部、溶媒としてイソプロピルアルコール20重量部を混合し、マイクログラビアコーター(康井精機社製)を用いてPETフィルム上に膜厚が5μmになるように塗布した。紫外線照射器(岩崎電気社製)により800mJ/cm2の紫外線を照射し硬化を行ってハードコート膜を形成しハードコート膜形成PETフィルム(以下HC−PETと略す)を作製した。
【0048】
製造例2
製造例1と同様にハードコート膜をTACフィルム上に形成しハードコート膜形成TACフィルム(以下HC−TACと略す)を作製した。次に30%酸化亜鉛微粒子トルエン分散液(商品名「ZS−300」、住友大阪セメント社製)240重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート(以下TMPTAと略す)28重量部、硬化開始剤として「DAROCUR1116」(商品名、メルク社製、アセトフェノン系化合物)(以下単に「DAROCUR1116」と略す)1重量部、溶媒としてトルエン900重量部を混合し塗液を調製した。次いでこの塗液を、マイクログラビアコータを用いてHC−TACに塗布した。紫外線照射器により1000mJ/cm2の紫外線を照射し硬化を行って高屈折率材料の層が形成された高屈折率材料層形成TACフィルム(以下HR−TAC−Aと略す)を作製した。この際、0°正反射測定装置を備えた瞬間マルチ測光システム(大塚電子IMUC−7000)を用いて反射率が最大値を示す波長が550〜600nmになるように高屈折率材料の層の膜厚を調整した。
【0049】
製造例3
瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最大値を示す波長が750〜800nmになるように高屈折率材料の層の膜厚を調整した以外は、製造例2と同様に高屈折率材料層形成TACフィルム(以下、HR−TAC−Bと略す)を作製した。
【0050】
製造例4
HC−TACの代わりにアンチグレア膜形成PETフィルム(以下、AG−PETと略す)を用いた以外は製造例2と同様に高屈折率材料層及びアンチグレア膜形成PETフィルム(以下HR−AG−PETフィルムと略す)を作成した。
【0051】
製造例5
HC−TACの代わりにアンチグレア膜形成TACフィルム(以下、AG−TACと略す)を用いた以外は製造例2と同様に高屈折率材料層及びアンチグレア膜形成TACフィルム(以下HR−AG−TACフィルムと略す)を作製した。
【0052】
実施例1−1及び1−2
合成例1で合成した生成物B、テトラメチロールメタンテトラアクリレート(以下TMMTAと略す。)を表1に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例1で作製したHC−PET上に各塗液を塗布した。電子線照射器(岩崎電気社製)により加速器電圧125kV、ビーム電流35mAで吸収線量15Mradの電子線を照射し、コーティングされた単量体組成物の硬化を行って低屈折率材料の層が形成された減反射PETフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の層の膜厚を調整した。評価試験として、得られたフィルムについて以下の(ア)分光反射率、(イ)耐擦傷性及び(ウ)密着性を、また得られた塗液については以下の(エ)低屈折率材料の屈折率の測定を行った。
【0053】
( ア ) 分光反射率
5°正反射測定装置を備えたUVスペクトル(日本分光社製、商品名「U−best35」)により測定した。但し、塗布面を測定面とし裏面は反射を遮るためサンドペーパーで荒らして測定した。結果を図1及び図2に示す。また最小反射率を表1に示す。
( イ ) 耐擦傷性
番手0000のスチールウール硬度(SW硬度)を測定することによって、以下の評価基準によって評価した。結果を表1に示す。
A:強く擦っても傷が付かない、B:強く擦ると僅かに傷が付く、C:軽く擦ると僅かに傷が付く、D:軽く擦っても著しく傷が付く。
( ウ ) 密着性
碁盤目剥離試験をJIS K 5400に従って行った。結果を表1に示す。
( エ ) 低屈折率材料の屈折率
塗液を、乾燥後の厚さが100μmになるようガラス上に塗布し、電子線照射器により加速電圧175kV、ビーム電流5mAで吸収線量5Mradの電子線を照射、硬化し、得られた膜をガラスから剥離し、アッベ屈折計(アタゴ株式会社製)を用いて屈折率を測定した。結果を表1に示す。
【0054】
実施例1−3及び1−4
合成例2で合成した生成物C、TMMTAを表1に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例1で作製したHC−PET上に各塗液を塗布した。電子線照射器(岩崎電気社製)により加速器電圧125kV、ビーム電流35mAで吸収線量15Mradの電子線を照射し、コーティングされた単量体組成物の硬化を行って低屈折率材料の層が形成された減反射PETフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の層の膜厚を調整した。得られた塗液及び減反射フィルムについて、実施例1−1及び1−2と同様に評価試験の測定を行った。結果を図3、図4及び表1に示す。
【0055】
実施例1−5及び1−6
合成例1で合成した生成物B、TMMTA、10%フッ化マグネシウムゾル(商品名「MFS−10P」、日産化学社製)(以下「MFS−10P」と略す)及びDAROCUR1116を表1に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例2で作製したHR−TAC−A上に各塗液を塗布した。紫外線照射器により1000mJ/cm2の紫外線を3回照射し、コーティングされた単量体組成物の硬化を行って低屈折率材料及び高屈折材料の層が積層された減反射TACフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の層の膜厚を調整した。得られた塗液及び減反射フィルムについて、実施例1−1及び1−2と同様に評価試験の測定を行った。結果を図5、図6及び表1に示す。
【0056】
実施例1−7及び1−8
合成例1で合成した生成物B、テトラアクリル酸−4,4,5,5,6,6,7,7−オクタフルオロデカン−1,2,9,10−テトラオール(以下F8DTAと略す)、合成例5で合成した反応液F及びDAROCUR1116を表1に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例3で作製したHR−TAC−B上に各塗液を塗布した。紫外線照射器により1000mJ/cm2の紫外線を3回照射し、コーティングされた単量体組成物の硬化を行って低屈折率材料及び高屈折材料の層が積層された減反射TACフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の層の膜厚を調整した。得られた塗液及び減反射フィルムについて実施例1−1及び1−2と同様に評価試験の測定を行った。結果を図7、図8及び表1に示す。
【0057】
比較例1及び2
製造例1及び2で作製したHC−PET及びHC−TACの分光反射率、最小反射率及び耐擦傷性を、実施例1−1及び1−2と同様に測定した。結果を図9、図10及び表1に示す。
【0058】
比較例3
ジアクリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ヘプタデカフルオロノニルエチレングリコール(以下F17EDAと略す。)又はF8DTAとTMMTAとを表1に示す配合割合で混合し、溶媒としてトルエン900重量部を混合し塗液を調製した。次いでマイクログラビアコーターを用いて製造例1で作製したHC−PET上に各塗液を塗布した。電子線照射器(岩崎電気社製)により加速器電圧125kV、ビーム電流35mAで吸収線量15Mradの電子線を照射し、塗液の硬化を行って低屈折率材料の層が形成された減反射PETフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の層の膜厚を調整した。得られた塗液及び減反射フィルムについて、実施例1−1及び1−2と同様に評価試験の測定を行った。結果を図11、12及び表1に示す。
【0059】
表1〜3中D.1116は、「DAROCUR1116」商品名、メルク社製、(1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン)を示す。
【0060】
【表1】
【0061】
実施例2−1及び2−2
合成例3で合成した生成物DとTMMTAとを表2に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれにトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、実施例1−1及び1−2と同様に低屈折率材料の層が形成された減反射PETフィルムを作製し、前記(ア)分光反射率及び(イ)耐擦傷性試験と、得られた塗液についての(エ)屈折率の測定を行なった。各評価試験の測定を行った。結果を図13、14及び表2に示す。
【0062】
実施例2−3及び2−4
合成例4で合成した生成物E、TMMTAを表2に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、実施例1−3及び1−4と同様に低屈折率材料の層が形成された減反射PETフィルムを作製し、実施例2−1及び2−2と同様の評価試験の測定を行った。結果を図15、16及び表2に示す。
【0063】
実施例2−5及び2−6
合成例3で合成した生成物D、TMMTA、MFS−10P及びDAROCUR1116を表2に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、実施例1−5及び1−6と同様に低屈折率材料及び高屈折材料の層が積層された減反射TACフィルムを作製し、実施例2−1及び2−2と同様の評価試験の測定を行った。結果を図17、18及び表2に示す。
【0064】
実施例2−7及び2−8
合成例3で合成した生成物D、TMMTA、合成例5で合成した反応液F、及びDAROCUR1116を表2に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。組成物それぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで、実施例1−7及び1−8と同様に低屈折率材料及び高屈折材料の層が積層された減反射TACフィルムを作製し、実施例2−1及び2−2と同様の評価試験の測定を行った。結果を図19、20及び表2に示す。
【0065】
比較例5
ヘプタデカフルオロデシルアクリレート(以下F17Aと略す。)100重量部、溶媒としてトルエン900重量部を混合し塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例1で作製したHC−PET上に、各溶液を塗布した。電子線照射器(岩崎電気社製)により加速器電圧125kV、ビーム電流35mAで吸収線量15Mradの電子線を照射し、コーティングされた単量体組成物の硬化を行って低屈折率材料の層が形成された減反射PETフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の層の膜厚を調整した。得られた塗液及び減反射フィルムについて、実施例2−1及び2−2と同様な評価試験を行った。結果を図21及び表2に示す。
【0066】
比較例6及び7
F17EDA又はTMMTAと、DAROCUR1116とを表2に示す配合割合で混合しそれぞれに溶媒としてトルエン900重量部を混合し2種類の塗液を調製した。次いで実施例1−5及び1−6と同様に低屈折率材料の層が形成された減反射TACフィルムを作製した。得られた塗液及び減反射フィルムについて、実施例2−1及び2−2と同様な評価試験を行った。結果を図22及び表2に示す。
【0067】
比較例8〜10
F17AとTMMTAとを表2に示す配合割合で混合したが、いずれも相溶しなかった。
【0068】
【表2】
【0069】
実施例3−1及び3−2
合成例1で合成した生成物Bと、TMMTAと、DAROCUR1116とを表3に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。トルエン900重量部を混合し塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例4で作製したHR−AG−PETフィルム上、又は製造例5で作製したHR−AG−TACフィルム上にそれぞれ塗布した。紫外線照射器により1000mJ/cm2の紫外線を3回照射し硬化を行なって低屈折率材料がコーティングされた減反射AG−PETフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の膜厚を調整した。得られたフィルムについて、前記(ア)分光反射率、(イ)耐擦傷性及び(ウ)密着性の試験の他に、以下の(オ)全光線透過率及びヘイズの測定を行なった。結果を図23、24及び表3に示す。
(オ)全光線透過率及びヘイズ
濁度・色差計(日本電飾工業社製、商品名「ND−1001DP」により測定した。
【0070】
実施例3−3及び3−4
合成例1で合成した生成物B、F8DTA、合成例5で合成した反応液F、及びDAROCUR1116を表3に示す配合割合で混合し単量体組成物を得た。トルエン900重量部を混合し塗液を調製した。次いで、マイクログラビアコーターを用いて製造例4で作製したHR−AG−PETフィルム上、又は製造例5で作製したHR−AG−TACフィルム上にそれぞれ塗布した。紫外線照射器により1000mJ/cm2の紫外線を3回照射し硬化を行なって低屈折率材料がコーティングされた減反射AG−PETフィルムを作製した。この際、瞬間マルチ測光システムを用いて反射率が最小値を示す波長が550〜600nmになるように低屈折率材料の膜厚を調整した。得られたフィルムについて、実施例3−1及び3−2と同様に評価試験を行なった。結果を図25、26及び表3に示す。
【0071】
比較例11及び12
製造例4で用いたAG−PETフィルム又は製造例5で用いたAG−TACフィルムについて、前記(ア)分光反射率、(イ)耐擦傷性、(オ)全光線透過率及びヘイズの測定を行なった。結果を図27、28及び表3に示す。
【0072】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1−1の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図2】実施例1−2の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図3】実施例1−3の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図4】実施例1−4の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図5】実施例1−5の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図6】実施例1−6の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図7】実施例1−7の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図8】実施例1−8の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図9】比較例1の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図10】比較例2の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図11】比較例3の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図12】比較例4の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図13】実施例2−1の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図14】実施例2−2の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図15】実施例2−3の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図16】実施例2−4の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図17】実施例2−5の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図18】実施例2−6の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図19】実施例2−7の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図20】実施例2−8の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図21】比較例5の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図22】比較例6及び7の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図23】実施例3−1の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図24】実施例3−2の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図25】実施例3−3の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図26】実施例3−4の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図27】比較例11の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
【図28】比較例12の分光反射率の測定結果を示すグラフである。
Claims (5)
- 下記一般式(1)で表わされる、含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル5〜100重量%、重合性不飽和基を2個以上有する多官能性モノマー ( ただし、式(1)で表わされる、含フッ素多官能 ( メタ ) アクリル酸エステルである場合を除く ) 95重量%未満を含有する単量体組成物。
- 無機化合物微粒子を更に単量体組成物全量に対して90重量%未満含む請求項1に記載の単量体組成物。
- 請求項1又は2に記載の単量体組成物を重合硬化させてなる、屈折率1.49以下の低屈折率材料。
- 透明基板と、請求項3に記載の低屈折率材料の層とを備えた減反射フィルム。
- 透明基板と、請求項3に記載の低屈折率材料の層との間に少なくとも1層以上の材料層を備えた請求項4に記載の減反射フィルム。
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