JPH0228267A - コーティング用組成物 - Google Patents

コーティング用組成物

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JPH0228267A
JPH0228267A JP9411689A JP9411689A JPH0228267A JP H0228267 A JPH0228267 A JP H0228267A JP 9411689 A JP9411689 A JP 9411689A JP 9411689 A JP9411689 A JP 9411689A JP H0228267 A JPH0228267 A JP H0228267A
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coating
film
weight
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resistance
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JP9411689A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Takeshita
克義 竹下
Mikito Nakajima
幹人 中島
Yoshihiko Kasai
河西 嘉彦
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明なプラスチック材料等の基材の表面に塗
布し、光硬化させることにより、優れた耐擦傷性、耐薬
品性、透明性、耐熱性、耐候性、耐水性および染色性を
付与し、且つ無機蒸着膜との密着性が向上することを特
徴とするコーティング用組成物に関するものである。
[従来の技術〕 現在使用されているプラスチック材料の中で、アクリル
系、メタクリル系、ビニル系、ポリカーボネート系およ
びアクリル系の透明なプラスチック材料は、ガラスに較
べ、耐衝撃性、軽量性、加工性、被着色性等の性質が優
れている為、レンズ、透過ガラス等、光学用材料として
無機ガラスに替って多量に使用されている。しかし、こ
れらは無機カラスに較べ、耐擦傷性、耐薬品性が劣ると
いう欠点を有する。比較的、耐擦傷性に優れている樹脂
として、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート
hid脂(以後CR−39と呼ぶ)があるが、このもの
も実用上充分とは言えない、プラスチック材料のこれら
の欠点を改良する手段として、例えば、特公昭57−2
735号公報には、コロイダルシリカとエポキシ基含有
アルコキシシランからなる熱硬化塗料が、また、特公昭
57−43168、同56−34033.同55−29
102号、特開昭57−67666号等には、エポキシ
基含有アルコキシシランとテトラアルコキシシランを主
成分とする熱硬化塗料が、また、特公昭57−1560
8.同57−43578、同57−20968、特開昭
57−128755号には、光重合性塗料がそれぞれ開
示されており、それぞれ、耐薬品性、耐擦傷性の向上が
はかられている。
〔発明が解決しようとする課題) しかし、前述の熱硬化性塗料は、一般に塗料溶液の寿命
が短く、また硬化させるには、プラスチック基材を長時
間高温にさらす為、耐熱性の優れた材料に限定される。
後述の光重合性塗料は、安価で成形加工が容易であるな
ど種々の利点を有しており、多くの分野で使用されてい
る。しかし、この表層に反射防止膜をもうけた時の密着
性が充分でなく、反射防止加工は事実上不可能であるた
め、光学用レンズに関してはあまり使用されていない。
そこで本発明は、このような問題点を解決するもので、
その目的とするところは、短時間で硬化が可能で、加熱
に起因する歪や黄変等の発生がなく、且つ無機蒸着膜と
の密着性が向上し、表面に反射防止加工が可能なコーテ
ィング用組成物を提供るするところにある。
[課題を解決するための手段1 本発明は、少なくとも下記の成分(A)。
(B)、(C)および(D)を主成分とし、光硬化する
ことを特徴とするコーティング用組成に関するものであ
る。
(A)一分子中に2個以上のアクリル基を有する多官能
性モノマー或いはプレポリマー (B)光重合開始剤 (C)重合可能な反応基を有するシラン化合物。
(D)粒径1〜lOOミリミクロンのシリカ微粒子。
本発明で使用する(A)成分は、光重合可能な基として
、アクリル基を分子内に2個以上有するモノマーまたは
プレポリマーで、硬化成分の主成分となるものであり、
これらの化合物の具体的なものとして、(ポリ)エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ヘキサンジオー
ル、グリセリンやトリメチロールプロパンのジ或いはト
リ(メタ)アクリレートや、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタンの、
トリないしテトラまたはへキサ(メタ)アクリレート等
が挙げられる。また、ジアリリデンペンタエリスリット
等の不飽和シクロアセクール化合物に2−ヒドロエチル
(メタ)アクリレート等の重合性不飽和基を導入したス
ピラン(メタ)アクリレートも、基材への接着性を向上
させる為に有効である。硬化膜の硬さを増す為に、前記
の反応性官能基の数の多いものを増したり、更にビスフ
ェノールAやヒドロキノン骨格にエチレンオキシドを付
加した多価アルコールのジ(メタ)アクリレートを用い
ることが効果的である。その他、粘着性を向上させる為
に、ポリブタジェン等の樹脂中の反応性基をアクリル化
した多価アクリレートを用い、また、シリコンオリゴマ
ー末端にアクリル基を有するシリコンアクリレートや、
メチロールメラミンと2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレートから誘導されるメラミンアクリレート等を用
い、塗膜の耐熱性や耐薬品性を改善することができる。
この他にエチレングリコール等の多価アルコールとフタ
ル酸等の多塩基酸がら誘導されるポリエステルのジ(メ
タ)アクリレートやポリウレタンアクリレートなども使
用できる。これらの多価(メタ)アクリレートは、一種
以上組み合わせて使うと良く、その使用量は全組成物の
29.9〜99重量%であることが必要である。すなわ
ち29.9重量%未満では光重合後も硬さが充分でなく
、99重I%を越えると、無機蒸着膜との密着性が不充
分となる。
続いて、(B)成分の光重合開始剤は、ベンゾインや、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル
等、ベンゾインエーテル類や、ベンゾフェノン類、アセ
トンフェノン類、ブチロイン類、ブチロイン、アントラ
キノン、ジフェニルジスルフィド、ベンジルジメチルケ
タール類、アゾイソブチルニトリル等を単独或いは、二
種以上混合して使用する。使用量は、硬化成分の0.1
〜5重量%が適当であり、0.1重量%未満では、重合
が充分進まず、5重量%を越えて加えても効果は向上し
ない、この他、光重合開始剤と併せて、光増感剤を併用
することも効果がある。かかる化合物の例としては、n
−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、トリーN−ブ
チルホスフィンアリルチオ尿素、ジエチルアミノエチル
メタクJレート、トリエチレンテトラミン等がある。
続いて、(C)成分は、ビニル基、アリル基、アクリル
基、メタクリル基、エポキシ基、メルカプト基、シアノ
基、イソシアノ基、アミノ基等の重合可能な反応基を有
するシラン化合物であり。
その具体的なものとして、ビニルトリアルコキシシラン
、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシ
−エトキシ)シラン、アリルトリアルコキシシラン、ア
クリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、メタクリ
ルオキシプロピルトリアルコキシラン、メタクリルオキ
シプロピルジアルコキシメチルシラン、γ−グリシドオ
キシプロビルトリアルコキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)−二チルトリアルコキシシラン
、メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリアルコキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)−丁−アミノプロピルメチルジアルコキシシラン等
がある。
この(C)成分は、加水分解を行なってから用いるか、
もしくは硬化した後に、酸処理を行なった方がより有効
である。
また、(D)成分のシリカ微粒子の効果的な例としては
、コロイド状シリカおよび粉末状シリカ微粒子がある。
コロイド状シリカとは、水またはアルコール等の親水性
有t!! 溶剤中のコロイド状分散体、すなわち親水性
コロイダルシリカ、もしくは、シリカ微粒子の表面を疎
水化処理して、トルエン等の疎水性有機溶剤中のコロイ
ド状分散体、すなわち疎水性コロイド状シリカである。
親水性コロイド状シリカの方が一般的であるが、本発明
において、一分子中に2個以上のアクリル基を有する多
官能性モノマー或いはプレポリマーとの親和性を考える
と疎水性コロイダルシリカの方が有用な場合が多い。ま
た、粉末状シリカ微粒子とは、コロイド状シリカの表面
を疎水化処理した粉末であり、いずれも市販されている
ものである。
この発明の目的のためには平均粒子径1〜100mμの
ものが使用されるが、好ましくは5〜30mμの径の、
ものが使用される。粒子径が1mμ以下であると微粒子
状シリカが安定に存在せず、定した品質が得られない。
また100mμ以上であるとコーティング被膜に充分な
硬さが得られず、同時に白濁する問題が生じる。
この成分(C)および(D)の添加量がそれぞれ0.8
.0.1重量%未満であると、無機蒸着膜との密着性向
上に効果なく、70.40重量%を越えるとコーティン
グ被膜に充分な硬さが得られることができない。
次に(E)成分として、メチル(メタ)アクリルレート
、エチル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシルア
クリレート、ブチル(メタ)アクフレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、α
−メチルスチレン、α−クロルスチレン、(メタ)アク
リルアミド、ビニルナフタレン、ビニルカルバゾール、
γ−メタクリロイルアキシプロビルトJメトキシシラン
、β−アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン等
が用いられる。この使用目的は、(A)成分の粘度を下
げ塗布作業性を向上させるとともに重合し、塗膜に適度
な弾力性、密着性を与える為に必要で(A)成分の種類
に応じて、硬化成分の0.1〜60重量%、より好まし
くは、2〜40重量%使用することが望ましい。即ち、
(A)成分のみで適度な弾性力と剛直さを産みだす組成
物を組み合せた場合は、(E)成分は無(でもよいが、
一般に2重量%以上用いた方が均質な硬化膜が得られる
。また、(E)成分を60重量%を越えて用いると、硬
化膜の耐薬品性や硬度が不充分となる。
このようにして得られる被覆用組成物は、必要および、
シリカ微粒子の条件に応じ、溶剤に希釈して用いること
ができる。溶剤としては、アルコール類、エステル類、
ケトン類、エーテル類、芳香族類等の溶剤が用いられる
。また、塗布面の欠陥を改良する為のシリコーン系界面
活性剤や非イオン系界面活性剤、チキントロピー剤、ス
リップ剤としてシリコンオイル等を加えることも有用で
ある。
本発明を実施するにあたり、使用する光源は、200−
600nmの光線を1秒から数分照射すればよく、ラン
プは、キセノンランプ、低圧水銀ランプ、中圧水銀ラン
プ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプを用いる。この
時の雰囲気は空気中或いは不活性ガス中で行う。また、
塗布は、浸漬力、フローコート法、スプレー法、ロール
コート法、スピンコード法等により、005〜30uの
厚さの硬化被覆を生成させるとよい。膜圧は、0.05
μ未満であると、押し込み強度が弱く傷つき易(なり、
また膜厚が30μを越えると、表面の平滑性が損われた
り、光学的歪が発生する為好ましくない。
また、硬化方法は、上記光硬化のみでも硬化するが、上
記光硬化と、50℃〜150℃の温度で、30分〜数時
間程度の熱硬化を併用するとより有効である。
このようにして得られた硬化被膜を有するプラスチック
基材に、以下に述べる反射防止膜を設けることにより本
発明が達成できる。即ち、真空蒸着法、イオンスパッタ
リング法等に周知の方法により、5iO1SiO□、 
 S is N4 、 TiO2、Zr0z 、Al2
z 03 、MgFzの無機誘電体よりなる単層あるい
は多層の薄膜を積層することにより、大気との界面の反
射を低く抑えることができる。蒸着用材料として、これ
以外に1例えば、Sb* 03 、CaFa 、CeO
2,CeFz 、Nag Al2Fs 、Law Oa
 、LaFx、PbFs 、NdFs 、Prs Oz
、Thaw、ThF+ 、ZnS、Ge、PbTe、T
itOs 、Hf0z 、Tax Os 、Yt 03
 、Ybz03等の材料があり、現在の蒸着技術では、
プラスチック基材への反射防止膜として応用することは
困難であるが、蒸着方法の改善等により、所与の機能を
付加させる可能性も充分ある。
ここで使用する反射防止膜の膜厚は、え。/4(ん。=
450〜650nml の単N構造、アルいは、ん。/
4−え。/2−え、/4または、え。/4−λ0/4−
え。/4の屈折率の異なる三層構造の多層膜あるいは、
一部等価膿でおきかλだ多層膜による反射防止薄膜から
なるものが有用であり、その屈折率は、例えば、単層の
場合には、空気、反射防止膜、基剤(または、硬化被膜
層)の屈折率を各々、no、n+ 、n2とすると、n
 1 =no ’ n@である時が最も反射の少ないも
のとなる。多層膜の場合、実施例に一部を示したように
屈折率の異なるものを組み合わせる事により単層膜より
優れた効果を発揮することができる。反射防止薄膜形成
を真空蒸着で行うときには、予めレンズを酸素やアルゴ
ン等のガスプラズマで表面処理を行うことにより密着性
を向上させることができる場合もある。
以下、実施例により更に詳細に説明する。
〔実 施 例1 実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない、尚。
実施中の部は重量部を示す。
実施例−1 (1)塗液の調整 ジペンタエリスリトールへキサアクリレート30部、ト
リメチロールプロパントリアクIJL/−830部、ジ
エチレングリコールジアクリレート20部を混合した後
、テトラヒドロフルフリルアクル−ト5部、γ−メタク
リルオキシブロビルトリメトキシシラン70部、イソプ
ロピルアルコール分散コロイダルシリカ(触媒化成工業
■製、商品名rcataloid−O5CAL−143
2」固形分濃度30%)100部、ベンゾインメチルエ
ーテル2部およびシリコン系界面活性剤(日本ユニカー
(…製、商品名rY7002J )0.03部添加し塗
液を調製した。
(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液に、アクリル板(三菱レイ
ヨン■製、商品名[アクリライトMRJ i 1010
0mmX30、厚さ2mm)を浸漬し、引き上げ速度2
0cm/minで引き上げることにより塗布を行った。
これを80℃で20分間乾燥した後、80W高圧水銀灯
を用い1両面を各々光源直下10cmに配置し30秒間
照射した後、0.IN塩酸水に10分浸漬した。このよ
うにして得られた硬化被膜の厚みは約2.2ミクロンで
あり、硬さ・光沢・外観ともすぐれたものであった。
(3)試験と結果 得られたアクリル板は、次に述べる方法で試験を行い、
その結果を第1表に示した。
a)耐摩耗性:#0OOOスヂールウールで1kgの荷
重をかけ、lOO12表面を摩擦し、傷のついた程度を
目視で次の段階に分けて評価した。
A : 1 cmX3cmの範囲に全く傷がつかないB
:上記範囲以内に1〜lO本の傷がつくC:上記範囲以
内に10〜100本の傷がつくD:無数の傷がついてい
るが、平滑な表面が残っている E:表面についた傷のため平滑な表面は残っていない b)耐水・耐薬品性:水、アルコール、灯油中に48時
間浸漬し、表面状態を調べた。
C)耐酸・耐洗浄性:0.IN塩酸および1%ママレモ
ン(ライオン油脂(…製)水溶液に12時間浸漬し、表
面状態を調べた。
d)耐候性:キセノンランプによるサンシャインウェザ
−メーターに400時間暴露した後の表面状態を調べた
e)密着性:硬化被膜あるいは反射防止コート薄膜とレ
ンズの密着性は、JISD−0202に準じてクロカッ
トテープ試験によって行った。即ち、ナイフを用い、レ
ンズ表面に1mm間隔に切れ目を入れ、1mm”のマス
目を100111形成させる0次に、その上へセロファ
ン粘着テープ(日東化学■製゛°セロテープ”)を強く
押し付けた後、表面から90°方向へ、急に引っばり剥
離したのち、コート被膜の残っているマス目をもって密
着性指標とした。
f)耐久性:耐久性は本質的に密、@性の接続であると
考^、a)からd)の試験を行ったものについて、上記
のクロスカットテープ試験を行い評価した。
g)耐熱性(冷却サイクル製):レンズを70”Cの温
風中に1時間保存し外観を調べた6更に−5”C15分
、60℃15分のサイクルを5回くり返し、外観および
クロスカットテープ試験を行いコート膜の剥離のないも
のを良とした。
実施例−2 (1)塗液の調製 ペンクエリスリトールテトラアクリレート25部、ジペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート25部、テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート5部およびジアリリデン
ペンタエリスリットのアクル−トエステル30部、ヘキ
サンジオールジメタクリレート10部および2.2−ジ
ェトキシアセトフェノン3部を加え混合攪拌した。これ
に、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン
70部に0.05N塩酸水溶液18部を3時間混合攪拌
した液を加えさらに、シリカ微粒子(平均粒径10〜5
0ミリミクロン、「アイロジル」二日本アイロジル(…
製)20部、酢酸エチル20部、およびノニオン系界面
活性剤(日本油脂■製、商品名「ニラサンノニオンLT
−220)0.4部を加え混合撹拌し塗液とした。
(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、CR3,9製眼鏡レン
ズにスピンナー法にて塗布を行った。
コーティング条件は以下の通りである。
回転数 20Orpmで10秒 回転数1700rpmで 2秒 回転数 20Orpmで10秒 塗布後、100℃で15分間風乾した後、4kW高圧水
銀灯を用い、両面を各々光源直下15cmに配置し15
秒間照射した。その後、130°Cで2時間の熱硬化を
行なった。このようにして得られた硬化被膜の厚みは約
2ミクロンであり。
硬さ、外観ともにすぐれたものであった。
(3)試験と結果 得られたレンズは、実施例−1と同様の方法で試験を行
い、その結果を第1表に示した。
実施例−3 実施例−1で得られたアクリル板に以下の方法で反射防
止膜の形成を行った。
(1)反射防止薄膜の形成 このアクリル板を、プラズマ処理(酸素プラズマ400
W60秒)したのち、真空蒸着法(真空器械工業■製B
MC−1000)で、第1図に示すように反射防止多層
膜を形成させた。即ち、レンズ側から大気にもかつて、
順にZr0z、AEz Os 、ZrO2,S io2
の四層からなる反射防止膜であり、最初のZ r Ox
とAI2□03の合計膜厚が、え/4、次のZ r O
zがL/4、最上層のSiO2がん/4である。なお、
ここでえ=510nmである。
このようにして得られたレンズの反射特性を第2図に示
す。
(2)試験と結果 得られたアクリル板は、実施例−1と同様の方法で試験
を行い、その結果を第1表に示した。
実施例−4 実施例−2で得られたレンズに以下の方法で反射防止膜
の形成を行った。
(1)反射防止薄膜の形成 このレンズを、プラズマ処理(アルゴンプラズマ400
W60秒)した後、真空蒸着法で、第3図に示すように
反射防止多層膜を形成させた。即ち、レンズ側から大気
にむかって、順にSiO□、Zr0a 、5lo2.Z
r0a 、SiOxの5層からなる反射防止膜であり、
最初のStO□、次のZr0iとSiO□の合計膜厚、
次のZr0i、最上層のS i Ozがすべて約え/4
である薄膜を形成させた。なお、ここでλ=520nm
である。
このようにして得られたレンズの反射特性を第4図に示
した。
(2)試験と結果 得られたレンズは、実施例−1と同様の方法で試験を行
ない、その結果を第1表に示した。
実施例−5 (1)塗液の調整 ジペンクエリスリトールへキサアクリレート30部、ト
リメチロールプロパントリアクリレート30部、ジエチ
レングリコールジアクリレート20部、テトラヒドロフ
ルフリルアクリレート5部を混合撹拌した。これに、γ
−グリシドオキシプロビルトリメトキシシラン70部に
、0.05N塩酸水溶液19.2部を滴下しながら混合
攪拌した液を加え、さらに、トルエン分散コロイダルシ
リカ(触媒化成工業■製、商品名rcatal。
i d−O3CAL−S−5332J固形分濃度30%
)150部、ベンゾインメチルエーテル2部およびシリ
コン系界面活性剤(日本ユニカー(閑製、商品名rY7
002J )0.03部添加し塗液を調製した。
(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液に、前記アクリル板を浸漬
し、引き上げ速度20cm/minで引き上げることに
より塗布を行った。これを80℃で10分間風乾した後
、80W高圧水銀灯を用い、両面を各々光源直下10c
mに配置し20秒間照射した後、100’Cで3時間の
熱硬化を行なった。このようにして得られた硬化被膜の
厚みは、約2.0ミクロンであり、硬さ・光沢・外観と
もにすぐれたものであった。
(3)試験と結果 得られたアクリル板は、実施例−1と同様の方法で試験
を行い、その結果を第1表に示した。
実施例−6 実施例−5で得られたアクリル板に実施例−4と同様な
方法で反射防止薄膜の形成を行い実施例−1と同様な方
法で試験を行い、その結果を第1表に示した。
比較例−1 実施例−1においてγ−メタクリルオキシプロピルトリ
メトキシシラン70部を添加しない以外すべて同様な方
法で行いその結果を第1表に示した。
比較例−2 実施例−2において、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン70部、0.05Nfi酸水溶液18
部およびシリカ微粒子20部を添加しない以外すべて同
様な方法で行いその結果を第1表に示した。
比較例−3 比較例−1で得られたアクリル板に実施例−3と同様な
方法で反射防止薄膜の形成を行い実施例−1と同様の方
法で試験を行いその結果を第1表に示した。
比較例−4 比較例−2で得られたレンズに実施例−4と同様な方法
で反射防止薄膜の形成を行い実施例−1と同様の方法で
試験を行いその結果を第1表に示した。
比較例−5 実施例−5において、γ−グリシドオキシプロビルトリ
メトキシシラン70部および0.05N塩酸水溶液19
.2部を添加しない以外はすべて同様な方法で行った。
比較例−6 比較例−5で得られたアクリル板に実施例−4と同様な
方法で反射防止膜の形成を行い、実施例 −1と同様の方法で試験を行い、 その結果を第1 表に示した。
第1表 0:良を示す × :不良を示す [発明の効果] 以上、詳述したように、本発明により従来の熱硬化型塗
料や比較的低温で硬化するシリコン系硬化塗料において
も、硬化時、熱の為に変形したり歪や黄変の発生が避け
られなかったプラスチックレンズにおいて、その表面の
高硬度化が可能となり、且つ従来アクリル樹脂等の光学
用プラスチック材料において、密着性が不充分な為、実
用化されなかった無機物質による反射防止加工が可能と
なった効果は、大きい。即ち、プラスチックレンズ材料
として、(メタ)アクリル樹脂をはじめとしてスチレン
樹脂、カーボネート樹脂、アリル樹脂、アリルカーボネ
ート樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテ
ル樹脂、更に新たなモノマーやコモノマーの重合体等容
+1機能をもった樹脂に応用し得られる、優れた摩擦傷
性と良好な密着性を有する反射防止機能薄膜を施したレ
ンズは、眼鏡レンズ、カメラレンズ、光ビーム集光レン
ズや光拡散用レンズ等光学用レンズとして民生用或いは
産業用に広く応用することができる6更に本発明による
効果はウォッチガラスやデイスプレィ用カバーガラス等
の透過ガラスやカバーガラス等の光学用途の透明プラス
チック全般に応用利用が可能であり、えられる効果は多
大テアル。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例−3および比較例−3におけるレンズ
の膜構成を示す図、A1は硬化被膜層、B1は反射防止
層であり、薄膜層11はZrO3、層12はAl2m 
On 、層13はZr0a、層14はSiOxである。 第2図は、実施例−3のレンズの分光反射率特性を示す
図であり、横軸は光の波長、縦軸は一つの面の光の反射
率である。 第3図は、実施例−4および比較例−4におけるレンズ
の膜構成を示す図、A3は硬化被膜層、B3は反射防止
層であり、薄膜層31は5i08、層32はZrO* 
1層33はSi0重、層34はZrO*、層35はSi
O雪である。 第4図は、実施例−4のレンズの分光反射率特性を示す
図であり。 横軸は光の波長。 縦軸は一つ の面の光の反射率である8 以 上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の成分(A)、(B)、(C)および(D)
    を主成分とし、光硬化することを特徴とするコーティン
    グ用組成物。 (A)、一分子中に2個以上のアクリル基を有する多官
    能性モノマー或いはプレポリマー。 (B)、光重合開始剤。 (C)、重合可能な反応基を有するシラン化合物。 (D)、粒径1〜100ミリミクロンのシリカ微粒子。
  2. (2)前記成分(A)、(B)、(C)および(D)は
    、硬化被膜構成中、(A)は、29.8〜99重量%、
    (B)は0.1〜5重量%、(C)は0.8〜70重量
    %、(D)は0.1〜40重量%であることを特徴とす
    る請求項1に記載のコーティング用組成物。(3)前記
    成分(A)、(B)、(C)および(D)の他に、下記
    の成分(E)を0.1〜60重量%添加したことを特徴
    とする請求項1または2に記載のコーティング用組成物
    。 (E)一分子中に1個の光重合可能な基を有する化合物
    一種以上からなる反応希釈用モノマー或いはプレポリマ
    ー。
JP9411689A 1988-04-14 1989-04-13 コーティング用組成物 Pending JPH0228267A (ja)

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