JP2001328420A - 空気案内ダクト - Google Patents

空気案内ダクト

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JP2001328420A
JP2001328420A JP2000151919A JP2000151919A JP2001328420A JP 2001328420 A JP2001328420 A JP 2001328420A JP 2000151919 A JP2000151919 A JP 2000151919A JP 2000151919 A JP2000151919 A JP 2000151919A JP 2001328420 A JP2001328420 A JP 2001328420A
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duct
air
duct body
wall
air guide
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JP2000151919A
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English (en)
Inventor
Masaaki Sugiura
正昭 杉浦
Koichi Yamagishi
浩一 山岸
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気流入口の開口領域を小さくしてエアコン
ユニットの小型化を図る一方、該ユニットの空気送出口
と空気流入口との適切な整合を図る。 【解決手段】 ダクト本体11は、比較的大きな剛性を
有するダクト壁部19の内部に第1の空気流通路25を
画成する第1ダクト本体12と、樹脂シート材から成形
されて内部に第2の空気流通路37を画成する第2ダク
ト本体13と、樹脂シート材から成形されて内部に第3
の空気流通路47を画成する第3ダクト本体14とから
構成される。第2ダクト本体13は、第1ダクト本体1
2のダクト壁19の第1側壁20に端部接合され、第3
ダクト本体14は、第1ダクト本体12のダクト壁19
の第2側壁21に端部接合される。これにより第1〜第
3空気流通路25,37,47は、前記第1および第2側
壁20,21の板厚を以て画成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気案内ダクト
に関し、更に詳細には、エアコンユニットに並設した複
数の空気送出口と、インストルメントパネルの所要位置
に設けた複数の空気吹出口とを、ダクト本体に内部画成
した複数の空気流通路を介して対応的に連通すること
で、前記エアコンユニットからの調温空気を各対応の空
気吹出口へ案内するようにした空気案内ダクトに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両における乗員室前方に
は、計器盤や空調操作パネルおよびオーディオ等の各種
車載機器等を設置したインストルメントパネルが設置さ
れている。また乗員室前方には、前記空調操作パネルに
よって運転制御されるエアコンユニットが、前記インス
トルメントパネルに被覆された状態で設置されており、
このエアコンユニットで所定温度に調節された調温空気
は、前記インストルメントパネル等に設けた空気吹出口
から乗員室内へ吹出すようになっている。すなわちイン
ストルメントパネルの内側には、前記エアコンユニット
の空気送出口と空気吹出口とを連通接続する空気案内ダ
クトが配設されている。
【0003】前記空気案内ダクトは、前述した車両内装
部材の内側に配設される横断面が円筒形状その他異形状
をなす中空体であって、高密度ポリエチレン等の材質か
らなる中空パリソンをブロー成形した一体成形品が主流
となっている。このようなブロー成形製の空気案内ダク
トは、適宜剛性を有すると共に軽量かつ低コストで成形
し得るので、幅広く実用に供されている。しかしなが
ら、内外温度差に起因して結露が発生し易い、他部
材との接触により不快な異音が発生する、エアコンユ
ニット内のブロアの運転騒音が空気流通路を介して乗員
室内へ伝わり易い、等の様々な問題を内在している。
【0004】そこで近年に至っては、例えば図5に示す
ように、ポリプロピレン(PP)等を材質とする2枚の発
泡樹脂シート材から、ダクトの略半分を構成する第1半
体61と残り半分を構成する第2半体62とを所要形状
に夫々成形し、これら第1半体61および第2半体62
を夫々の鍔部63,63の部分で接合することで、内部
に空気流通路を画成した所謂「貼合タイプ」の空気案内ダ
クト60が提案されている。この空気案内ダクト60で
は、前記高密度ポリエチレン製の前記空気案内ダクトに
比べて吸音特性、断熱特性、防振特性が向上しており、
従って前記〜の欠点は軽減される利点がある。なお
前記空気案内ダクト60は、例えば、(a)真空成形また
は圧空成形技術を利用して第1半体61および第2半体
62を成形した後、別工程で両半体61,62を接合す
る製造方法や、(b)第1半体61および第2半体62の
成形と両半体61,62の接合とを同一工程で行なうツ
イン圧空成形技術を利用した製造方法等で製造される。
【0005】ここで一般的なインストルメントパネル5
5には、図6に示す如く、センター部位と助手席前方の
左側および運転席前方の右側に乗員室空調用の調温空気
を吹出す空気吹出口56,57,58が設けられているた
め、該パネル55の内側に設置される空気案内ダクト6
0では、各空気吹出口56,57,58へ均等に調温空気
を案内するべく、夫々の空気吹出口56,57,58に対
応した第1、第2および第3の空気流通路25,37,4
7が、ダクト本体11に内部画成されている。そしてダ
クト本体11には、各空気流通路25,37,47に対応
した複数の空気流入口23,35,45が並設してあり、
一方エアコンユニット50には、各空気流入口23,3
5,45に対応的に整合する複数の空気送出口52,5
3,54が並設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発泡樹脂シ
ート材から前記第1半体61および第2半体62を成形
するに際しては、真空成形または圧空成形における成形
上の技術的制約(成形可能な形状)により、図5示す如
く、前記各空気流通路25,37,47を区画するための
仕切壁64を縦断面V字形とせざるを得ず、該仕切壁6
4が幅広になってしまう。このため図5から判明する如
く、第1空気流通路25の形成幅が拡大して第1空気流
入口23の開口幅も拡大し、これにより第2空気流入口
35および第3空気流入口45が左右側方へ変移した位
置に形成されることになり、各空気流入口23,35,4
5を合わせた開口領域がかなり大きくなる。従って、前
記各空気流入口23,35,45に整合する空気送出口5
2,53,54の開口位置もこれに対応して幅広となるか
ら、エアコンユニット50はケース体51の幅寸法Wa
が大きくなって大型化する問題を内在していた。
【0007】また、全体が発泡樹脂シート材から成形さ
れた前記空気案内ダクト60は、前述した有益な特性を
有する反面、前記高密度ポリエチレン製の空気案内ダク
トよりも剛性がかなり低く、容易に変形してしまう難点
を内在している。このため、前記エアコンユニット50
に対する強固な組付けが不可能である一方、変形した場
合には前記各空気送出口52,53,54と各空気流入口
23,35,45との適切な整合がなされないばかりか、
空気漏れや異音が発生する等の不都合も指摘される。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、ダクト本体を、第1ダクト本
体と第2ダクト本体および第3ダクト本体から構成し、
第1ダクト本体のダクト壁に第2ダクト本体および第3
ダクト本体を端部接合することで、空気流入口の開口領
域を小さくしてエアコンユニットの小型化を図る一方、
該エアコンユニットの空気送出口と前記空気流入口との
適切な整合を図り得るよう構成した空気案内ダクトを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、エアコンユニットに
並設した複数の空気送出口と、インストルメントパネル
の所要位置に設けた複数の空気吹出口とを、ダクト本体
に内部画成した複数の空気流通路を介して対応的に連通
することで、前記エアコンユニットからの調温空気を各
対応の空気吹出口へ案内するようにした空気案内ダクト
において、前記ダクト本体は、合成樹脂材料から成形さ
れて比較的大きな剛性を有するダクト壁部からなり、内
部に第1の空気流通路を画成する第1ダクト本体と、樹
脂シート材から筒体状に成形されて内部に第2の空気流
通路を画成し、前記第1ダクト本体におけるダクト壁部
の第1側壁に端部接合される第2ダクト本体と、樹脂シ
ート材から筒体状に成形されて内部に第3の空気流通路
を画成し、前記第1ダクト本体におけるダクト壁部の第
2側壁に端部接合される第3ダクト本体とからなり、前
記第1ダクト本体に前記第2ダクト本体および第3ダク
ト本体を端部接合した際に、前記第1および第2側壁に
より前記夫々の空気流通路を区画するよう構成したこと
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る空気案内ダク
トにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しな
がら以下説明する。なお、図5および図6に基づいた従
来の説明において既出の部材や部位と同一の部材および
部位に関しては、同一符号を付して説明する。
【0011】図1は、本発明の好適な一実施例に係る空
気案内ダクトを、エアコンユニットに連結した状態で示
す概略斜視図、また図2は、図1に示した空気案内ダク
トを構成する各部材を分離状態で示す斜視図である。本
実施例の空気案内ダクト10は、前記インストルメント
パネル55の内部で左右横長に延在するダクト本体11
を基本としている。このダクト本体11は、比較的大き
な剛性を有する第1ダクト本体12と、発泡樹脂シート
材から成形された第1半体30および第2半体31から
なる第2ダクト本体13と、同じく図示しない発砲樹脂
シート材から成形された第3半体40および第4半体4
1からなる第3ダクト本体14から構成され、前記第1
ダクト本体12の一方側部に前記第2ダクト本体13を
接合すると共に、該第1ダクト本体12の他方側部に前
記第3ダクト本体14を接合することで横長に形成され
る。なお、図示の空気案内ダクト10は説明の便宜のた
め極めて簡略に表わしたものであって、実際のダクト本
体11は湾曲部等の複雑形状を備えた長尺の筒状体とな
っているものが多い。
【0012】(第1ダクト本体)前記第1ダクト本体12
は、高密度ポリエチレン等の合成樹脂材料を材質とし、
この樹脂材料をインジェクション成形またはブロー成形
することで一体成形され、外力が付与されても容易に変
形しない程度の剛性を有する成形部材とされている。そ
して第1ダクト本体12は、前記エアコンユニット50
に並設された第1〜第3の空気送出口52,53,54の
うち、中央に位置する第1空気送出口52の開口サイズ
を前提としたサイズに形成されたダクト壁部19から形
成されている。このダクト壁部19は、前記第1空気送
出口52の幅寸法と略同一寸法で対向する第1側壁20
および第2側壁21と、これら側壁20,21の後端か
ら上端に沿って延在する略逆L字形の外壁22とから構
成され、該ダクト壁部19の下方開口部が第1空気流入
口23とされると共に前方開口部が第1空気流出口24
とされ、また該ダクト壁部19の内部空間が第1空気流
通路25とされる。なお前記第1側壁20および第2側
壁21は、例えばその肉厚が1〜2mm程度とされる。
【0013】(補強板部)また前記第1ダクト本体12に
は、該第1ダクト本体12に形成した前記第1空気流入
口23と、前記第2ダクト本体13および第3ダクト本
体14に形成した第2空気流入口35および第3空気流
入口45とに対応的に整合する第1〜第3の通口16,
17,18を設けた補強板部15が、前記ダクト壁部1
9の下端側に一体的に形成されている。この補強板部1
5は、後述する如く、第1ダクト本体12に端部接合し
た前記第2ダクト本体13および第3ダクト本体14の
外面に密着的に接合することで、前記第1空気流入口2
3は勿論、第2通口17および第3通口18に整合した
第2空気流入口35および第3空気流入口45の形状を
保持すると共に、ダクト本体11全体を前記エアコンユ
ニット50のケース体51に連結するために機能する。
【0014】(第2ダクト本体)前記第2ダクト本体13
を形成する第1半体30および第2半体31は、例えば
ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等を材質と
する発泡樹脂製のシート材(図示せず)から、真空成形ま
たは圧空成形技術等を利用して夫々成形され、縦断面略
U字形の樋状を呈するダクト壁部32と、このダクト壁
部32における短手方向の両端縁から水平外方へ延出し
た接合鍔部33,33とが、一体的に連設した形態を呈
している。そして、これら第1半体30および第2半体
31を、前記夫々の接合鍔部33,33を互いに密着さ
せながら長手方向へ端部接合することで、夫々の半体3
0,31のダクト壁部32,32により第2空気流通路3
7が画成される。なお、前記第1半体30のダクト壁部
32には前記第2空気流入口35が開口され、また第1
半体30および第2半体31の端部に第2空気流出口3
6が画成されている。
【0015】(第3ダクト本体)前記第3ダクト本体14
を形成する第3半体40および第4半体41は、前記第
2ダクト本体13の第1および第2ダクト半体30,3
1と対称形状となっており、ポリエチレン(PE)やポリ
プロピレン(PP)等を材質とする発泡樹脂製のシート材
(図示せず)から、真空成形または圧空成形技術等を利用
して夫々成形され、縦断面略U字形の樋状を呈するダク
ト壁部42と、このダクト壁部42における短手方向の
両端縁から水平外方へ延出した接合鍔部43,43と
が、一体的に連設した形態を呈している。そして、これ
ら第3半体40および第4半体41を、前記夫々の接合
鍔部43,43を互いに密着させながら長手方向へ端部
接合することで、夫々の半体40,41のダクト壁部4
2,42により第3空気流通路47が画成される。な
お、前記第3半体40のダクト壁部42には前記第3空
気流入口45が開口され、また第3半体40および第4
半体41の端部に第3空気流出口46が画成されてい
る。
【0016】ここで、前記第2ダクト本体13および第
3ダクト本体14の各半体30,31,40,41を形成
する前記発泡樹脂シート材は、所要厚みを有して柔軟性
および弾力性に富んでおり、従来の高密度ポリエチレン
と比較すると断熱特性、吸音特性、防振特性に優れてい
る一方、同一厚みでは40%程度の軽量となっている。
従って、横長に延在する第2ダクト本体13および第3
ダクト本体14は、このような発泡樹脂シート材から形
成されているので、軽量でかつ断熱特性、吸音特性、防
振特性等が好適に向上している。
【0017】(ダクト本体)そして本実施例の空気案内ダ
クト10では、前述した如く、前記第1ダクト本体12
の一方側部に前記第2ダクト本体13を端部接合すると
共に、該第1ダクト本体12の他方側部に前記第3ダク
ト本体14を端部接合することにより、横長に延在する
ダクト本体11が形成される。ここで第2ダクト本体1
3は、図4に示す如く、そのダクト壁部32,32の端
縁に一体成形された連結鍔部34を、第1ダクト本体1
2におけるダクト壁部19の前記外壁22の端縁部に密
着的に接合することにより、該ダクト壁部19の図示左
側に端部接合される。また、第2ダクト本体13の第2
空気流入口35と前記補強板部15の第2通口17が整
合し、該第2通口17の端縁に形成された突片17aが
第2空気流入口35へ嵌合するようになると共に、該補
強板部15の上面が第1半体30のダクト壁部32の外
面に密着的に接合される。一方、前記第3ダクト本体1
4は、そのダクト壁部42,42の端縁一体成形された
連結鍔部44を、第1ダクト本体12におけるダクト壁
部19の前記外壁22の端縁部に密着的に接合すること
により、該ダクト壁部19の図示右側に端部接合され
る。また、第3ダクト本体14の第3空気流入口45と
前記補強板部15の第3通口18が整合し、該第3通口
18の端縁に形成された突片18aが第3空気流入口4
5へ嵌合するようになると共に、該補強板部15の上面
が第3半体40のダクト壁部42の外面に密着的に接合
される。
【0018】なお、第1ダクト本体12のダクト壁部1
9および補強板部15に対する第2ダクト本体13およ
び第3ダクト本体14の接合は、接着剤による接着、両
面テープによる貼着、熱や振動または超音波による溶着
(融着)等を利用する。これにより、前記第1ダクト本体
12、第2ダクト本体13および第3ダクト本体14か
ら構成されるダクト本体11の内部は、図3に示す如
く、前記ダクト壁部19の第1側壁20および第2側壁
21により内部が3つに区画され、図示中央(第1ダク
ト本体12の内部)が第1空気流通路25、図示左側(第
2ダクト本体13の内部)が第2空気流通路37、図示
右側(第3ダクト本体14の内部)が第3空気流通路47
とされる。
【0019】すなわち実施例の空気案内ダクト10で
は、図3および図4に示す如く、前記第1ダクト本体1
2におけるダクト壁部19の第1側壁20の板厚を以て
第1空気流通路25と第2空気流通路37が区画されて
おり、また第2側壁21の板厚を以て第1空気流通路2
5と第3空気流通路47とが区画されているから、第1
空気流入口23の開口幅寸法が第1空気流通路25の形
成幅に対応して最小限に設定することができる。従っ
て、図5に示した従来の空気案内ダクト10と比較する
と、第1空気流入口23の開口幅の縮小化が可能となる
と共に、第2空気流入口35および第3空気流入口45
を長手方向中央側へ変移した位置に形成可能となる。こ
れにより実施例のエアコンユニット50では、第1空気
送出口52の開口幅の縮小化に伴って第2空気送出口5
3および第3空気送出口54を含めた開口領域が狭くな
るので、該ユニット50のケース体51の幅寸法Wは図
5に示したエアコンユニット50のケース体51の幅寸
法Waより小さくなり外形サイズの小型化が可能とな
る。
【0020】また前記補強板部15は、前記ダクト壁部
19と同様に剛性を有しているので、この補強板部15
と一体的に形成された第1空気流入口23は勿論、該補
強板部15が密着的に装着されたダクト壁部32,42
における第2空気流入口35および第3空気流入口45
の周辺部の変形が規制され、これら各空気流入口23,
35,45の形状が好適に保持される。これにより、実
施例の空気案内ダクト10のダクト本体11は、前記補
強板部15を介してエアコンユニット50のケース体5
1に対して確実に固定装着されると共に、各空気流入口
23,35,45と対応の各空気送出口52,53,54と
は、夫々対応の通口16,17,18を介して確実に連通
接合される。これにより第1空気送出口52から送出さ
れた調温空気は、漏れることなく第1空気流入口23か
ら第1空気流通路25内へ流入した後、第1空気流出口
24に連結された第1空気吹出口56,56へ通出案内
され、また第2空気送出口53から送出された調温空気
は、漏れることなく第2空気流入口35から第2空気流
通路37内へ流入した後、第2空気流出口36に連結さ
れた第2空気吹出口57へ通出案内され、更に第3空気
送出口54から送出された調温空気は、漏れることなく
第3空気流入口45から第3空気流通路47内へ流入し
た後、第3空気流出口46に連結された第3空気吹出口
58へ通出案内される。
【0021】また、前記第1ダクト本体12のダクト壁
部19が剛性を有しているので、該第1ダクト本体12
の変形が好適に阻止されることは勿論、この第1ダクト
本体12に端部接合された第2ダクト本体13および第
3ダクト本体14のダクト壁部32,42の撓みや曲げ
および凹み変形等も起こり難くなり、ダクト本体11全
体の剛性向上も図られる。また実施例の空気案内ダクト
10では、第1ダクト本体12におけるダクト壁部19
の外壁22のみが外部へ露出するだけで、この外壁22
の露出面積はダクト本体11全体の表面積と比較すれば
僅かなものであるから、断熱特性、吸音特性、防振特性
等が低下は殆ど無視できる程度である。
【0022】なお前記第2ダクト本体13および第3ダ
クト本体14は、発泡樹脂シート材から成形したものに
限定されるものではなく、樹脂シート材から成形された
ものも対象とされる。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る空気案
内ダクトによれば、ダクト本体を、剛性を有して第1空
気流通路を画成した第1ダクト本体と、樹脂シート材か
ら形成されて第2空気流通路を画成した第2ダクト本体
と、樹脂シート材から形成されて第2空気流通路を画成
した第3ダクト本体から構成し、夫々の空気流通路が第
1ダクト本体におけるダクト壁部の第1側壁および第2
側壁で区画されるので、空気流入口の開口幅の縮小化に
伴ってエアコンユニットの小型化を図り得る有益な効果
を奏する。そして、第1ダクト本体に一体的に形成され
た補強板部が、第2ダクト本体の空気流入口および第3
ダクト本体の空気流入口の周辺部外面に密着的に接合さ
れるので、第1空気流入口は勿論、第2および第3空気
流入口の形状保持が好適になされ、エアコンユニットに
並設された対応の空気送出口との確実な連結および結合
を図り得る利点もある。また、第2ダクト本体および第
3ダクト本体が発泡樹脂シート材から形成されているの
で、断熱特性、吸音特性、防振特性等の向上も図り得
る。しかも、第2ダクト本体および第3ダクト本体は、
第1ダクト本体に対して接着や貼着または溶着すること
で、密着的に固定されてその剛性向上が図られる。な
お、第1ダクト本体と第2ダクト本体および第3ダクト
本体の各空気流出口は、インストルメントパネルの中央
および左右に設けた各空気吹出口に対応的に整合連結さ
れ、エアコンユニットからの調温空気を各空気吹出口へ
好適に案内し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例に係る空気案内ダクト
を、エアコンユニットに連結した状態で示す概略斜視図
である。
【図2】図1の空気案内ダクトを構成する第1ダクト本
体、第2ダクト本体および第3ダクト本体を分離状態で
示す斜視図である。
【図3】エアコンユニットに連結した空気案内ダクトの
一部破断正面図である。
【図4】空気案内ダクトとエアコンユニットとの連結部
分の一部破断正面図である。
【図5】エアコンユニットに連結した従来の空気案内ダ
クトの一部破断正面図である。
【図6】空気案内ダクトが内装されるインストルメント
パネルの斜視図である。
【符号の説明】
11 ダクト本体 12 第1ダクト本体 13 第2ダクト本体 14 第3ダクト本体 15 補強板部 16 第1通口 17 第2通口 18 第3通口 19 ダクト壁 20 第1側壁 21 第2側壁 23 第1空気流入口(空気流入口) 24 第1空気流出口(空気流出口) 25 第1空気流通路(空気流通路) 30 第1半体 31 第2半体 35 第2空気流入口(空気流入口) 36 第2空気流出口(空気流出口) 37 第2空気流通路(空気流通路) 40 第3半体 41 第4半体 45 第3空気流入口(空気流入口) 46 第3空気流出口(空気流出口) 47 第3空気流通路(空気流通路) 50 エアコンユニット 52 第1空気送出口(空気送出口) 53 第2空気送出口(空気送出口) 54 第3空気送出口(空気送出口) 55 インストルメントパネル 56 第1空気吹出口(空気吹出口) 57 第2空気吹出口(空気吹出口) 58 第3空気吹出口(空気吹出口)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 浩一 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 3L011 BL01 BL02 3L080 AB02 AB04 AB07 AD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコンユニット(50)に並設した複数の
    空気送出口(52,53,54)と、インストルメントパネル(55)
    の所要位置に設けた複数の空気吹出口(56,57,58)とを、
    ダクト本体(11)に内部画成した複数の空気流通路(25,3
    7,47)を介して対応的に連通することで、前記エアコン
    ユニット(50)からの調温空気を各対応の空気吹出口(56,
    57,58)へ案内するようにした空気案内ダクトにおいて、 前記ダクト本体(11)は、 合成樹脂材料から成形されて比較的大きな剛性を有する
    ダクト壁部(19)からなり、内部に第1の空気流通路(25)
    を画成する第1ダクト本体(12)と、 樹脂シート材から筒体状に成形されて内部に第2の空気
    流通路(37)を画成し、前記第1ダクト本体(12)における
    ダクト壁部(19)の第1側壁(20)に端部接合される第2ダ
    クト本体(13)と、 樹脂シート材から筒体状に成形されて内部に第3の空気
    流通路(47)を画成し、前記第1ダクト本体(12)における
    ダクト壁部(19)の第2側壁(21)に端部接合される第3ダ
    クト本体(14)とからなり、 前記第1ダクト本体(12)に前記第2ダクト本体(13)およ
    び第3ダクト本体(14)を端部接合した際に、前記第1お
    よび第2側壁(20,21)により前記夫々の空気流通路(25,3
    7,47)を区画するよう構成したことを特徴とする空気案
    内ダクト。
  2. 【請求項2】 前記第1ダクト本体(12)は、合成樹脂材
    料をインジェクション成形またはブロー成形することに
    より一体的に形成され、外力が付与されても容易に変形
    しない程度の剛性を有している請求項1記載の空気案内
    ダクト。
  3. 【請求項3】 前記第1ダクト本体(12)のダクト壁部(1
    9)には、該第1ダクト本体(12)の空気流入口(23)および
    前記第2、第3ダクト本体(13,14)の各空気流入口(35,4
    5)に対応的に整合する通口(16,17,18)を設けた補強板部
    (15)が一体成形され、この補強板部(15)を第2および第
    3ダクト本体(13,14)の外面に密着的に接合させること
    で、前記各通口(16,17,18)に整合した前記夫々の空気流
    入口(23,35,45)の形状を保持するよう構成した請求項1
    または2記載の空気案内ダクト。
  4. 【請求項4】 前記第2ダクト本体(13)および第3ダク
    ト本体(14)は、発泡樹脂シート材から所要形状に成形し
    た半体(30,31/40,41)を、長手方向へ端部接合すること
    で筒体状に形成される請求項1または3記載の空気案内
    ダクト。
  5. 【請求項5】 前記第2ダクト本体(13)および前記第3
    ダクト本体(14)は、前記第1ダクト本体(12)に対し、接
    着や貼着または溶着することで密着的に固定される請求
    項1〜4の何れかに記載の空気案内ダクト。
  6. 【請求項6】 前記空気吹出口(56,57,58)は、前記イン
    ストルメントパネル(55)の中央および左右に設けられ、
    前記第1ダクト本体(12)、第2ダクト本体(13)および第
    3ダクト本体(14)の各空気流出口(24,36,46)は、これら
    空気吹出口(56,57,58)の夫々に対応的に連通している請
    求項1〜5の何れかに記載の空気案内ダクト。
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KR20130048539A (ko) * 2011-11-02 2013-05-10 현대모비스 주식회사 자동차의 공조 덕트

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