JP2000103223A - インストルメントパネルの空気案内ダクト - Google Patents

インストルメントパネルの空気案内ダクト

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JP2000103223A
JP2000103223A JP10277634A JP27763498A JP2000103223A JP 2000103223 A JP2000103223 A JP 2000103223A JP 10277634 A JP10277634 A JP 10277634A JP 27763498 A JP27763498 A JP 27763498A JP 2000103223 A JP2000103223 A JP 2000103223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露の防止、他部材との接触による異音の発
生防止、エアコンユニットの騒音吸収等を可能とする空
気案内ダクトを提供する。 【解決手段】 空気案内ダクト10は、長手方向に接合
された第1基体12および第2基体14とで構成され
る。第1基体12は、所要の形状を保持するのに必要な
剛性を有する樹脂シート材から成形され、エアコンユニ
ットに整合する空気流入口18と、インストルメントパ
ネルの空気吹出部に整合する空気流出口16を所定位置
に備える。第2基体14は、発泡樹脂シート材から成形
され、第1基体12と長手方向に接合されて内部に空気
流通空間28を画成する。前記第2基体14は、断熱
性,吸音性に優れているので、この第2基体14の外表
面積を広く設定することで結露発生を防止し、併せて他
部材との接触による異音発生等を防止し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメン
トパネルの空気案内ダクトに関し、更に詳細には、乗用
車の内装部材であるインストルメントパネルの内部裏側
やフロアコンソールおよび天井の内部等に設置され、前
記パネルに開口する空気吹出部とエアコンユニットとを
連結して、エアコンユニットからの調温空気を空気吹出
部に案内する空気案内ダクトの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】乗用車における運転席および助手席の前
方には、所要形状に成形されて車幅方向に延在し、各種
車載機器,機材の設置用基体として機能するインストル
メントパネルが設けられている。例えば一般的なインス
トルメントパネルでは、スピードメータやタコメータお
よび各種表示灯等を備えた計器盤、各種の小間物や車検
証等を収納するグローブボックス、乗員保護用のエアバ
ッグ、オーディオおよび空調制御操作盤等の各種車載機
器を多数設置している。前記空調制御操作盤によって運
転制御される乗員室空調用のエアコンユニットは、前記
インストルメントパネルに覆蓋された状態で乗員室前方
に配設されており、このエアコンユニットで所定温度に
調節された調温空気は、インストルメントパネルの乗員
席側を指向した外表部の中央や左右両端近傍に設けた空
気吹出部を介して乗員室内へ吹出すようになっている。
すなわち前記インストルメントパネルの内部には、前記
エアコンユニットと各空気吹出部とを連通接続する空気
案内ダクトが設けられており、該エアコンユニットから
送出された調温空気は、この空気案内ダクト内を流通し
て各空気吹出部へ案内されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記空気ダク
ト70は、例えば図5に示すように、本体72が異形断
面形状の中空体としてブロー成形により形成されるが、
一般的にポリエチレン(PE)等の樹脂を素材としている
ため、該本体72内に画成された空気流通空間76と外
部との温度差により撥水して結露し易い欠点を内在して
いた。従って、この結露が水滴となって車体やブラケッ
ト等の鋼材部品に落下すると錆発生の原因となると共
に、インストルメントパネルの内部に配設したハーネス
や電装部品に落下すると、ショートしたり車載機器の誤
作動や故障等を招来する不都合がある。また、前記ハー
ネスや電装部品が空気案内ダクトと接触すると、不快な
異音が発生する問題もある。このため、前記本体72の
外表面にウレタンシート等を貼着することで結露防止お
よび異音発生防止の対策を図っているが、ウレタンシー
トの材料費および貼着作業を要するため製造コストが嵩
む欠点があった。一方、エアコンユニットの内部と、イ
ンストルメントパネルに設けた各空気吹出部とは、前記
空気案内ダクト70を介して空間的に連通しているた
め、エアコンユニット内で駆動するブロアの運転騒音
が、この空気案内ダクト70内を伝播して乗員室内へ漏
れる問題も指摘されていた。更には、インストルメント
パネルへの取付位置やブロー成形の制約のため、該パネ
ルに取付固定するためのブラケット74を別部材として
成形すると共に、このブラケット74を本体72の所定
位置に取付なければならず、これにより更に製造コスト
の上昇を招いていた。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した課題を好適に解決
するべく提案されたものであって、樹脂シート材から成
形されて自体の形状保持に必要な剛性を有する第1基体
と、断熱効果および防音効果に優れる発泡樹脂シート材
から形成される第2基体とで構成することによって、結
露の防止、他部材との接触による異音の発生防止、エア
コンユニットの騒音吸収等を可能としたインストルメン
トパネルの空気案内ダクトを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するために、本発明に係るインスト
ルメントパネルの空気案内ダクトは、乗員室の前方に装
着されるインストルメントパネルの内部に配設され、該
インストルメントパネルに開口する空気吹出部とエアコ
ンユニットとを連通的に接続して、該エアコンユニット
からの調温空気を前記空気吹出部へ案内する空気案内ダ
クトにおいて、この空気案内ダクトを長手方向に接合さ
れた第1基体および第2基体とで構成し、前記第1基体
は、所要の形状を保持するのに必要な剛性を有する樹脂
シート材から成形され、前記エアコンユニットに整合す
る空気流入口および前記空気吹出部に整合する空気流出
口を所定位置に備え、前記第2基体は、発泡樹脂シート
材から成形され、前記第1基体と長手方向に接合されて
内部に空気流通空間を画成するよう構成したことを特徴
とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るインストルメ
ントパネルの空気案内ダクトにつき、好適な実施例を挙
げ、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0007】図1は、本発明の好適実施例に係るインス
トルメントパネルの空気案内ダクトを示す概略斜視図で
あり、また図2は、図1に示す空気案内ダクト10にお
いて、A−A線,B−B線,C−C線の各位置で破断した
縦断面図である。この空気案内ダクト10は、所要厚の
樹脂シート材から成形された第1基体12と、所要厚の
発泡樹脂シート材から成形された第2基体14とから構
成されて、これら第1基体12と第2基体14を長手方
向に接合することで全体が細長の中空体に形成され、図
3に示すように、インストルメントパネル42の内部裏
側において、横方向へ延在した向きに配設される。
【0008】(第1基体)前記第1基体12は、例えばポ
リエチレンやポリプロピレン等を材質とする樹脂シート
材(後述)から所要形状に一体成形され、自体の形状を保
持するのに必要な剛性を有している。そして、長手方向
の両端部位および中間部位には、所要間隔毎に合計4個
の空気流出口16が開口され、また図1における左側か
ら2番目の空気流出口16の下部には、垂直下方を指向
する空気流入口18が開口している。また、中央部に位
置する各空気流出口16,16の上部には、空気案内ダ
クト10の中央部位をインストルメントパネル42に取
着固定するための第1ブラケット(取付具)20,20が
一体成形されていると共に、左右両端部に位置する各空
気流出口16,16の下縁部には、該ダクト10の両端
部位を前記パネル42に取着固定する第2ブラケット
(取付具)22,22が一体成形されている。
【0009】(第2基体)前記第2基体14は、例えば発
泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等を材質とする発
泡樹脂シート材(後述)から所要形状に一体成形され、柔
軟性に富んで単体では自体の形状保持に必要な剛性を有
していない。そして第2基体14は、自体の全周端縁部
26を前記第1基体12の全周端縁部24に密着的に当
接させて長手方向に接合することにより、内部に空気流
通空間28が画成された中空体状の空気案内ダクト10
を形成するようになっている。また、第2基体14を形
成する発泡樹脂シート材は、通常のブロー成形材と比較
すると、熱伝導率が低いので優れた断熱効果を有し、併
せて防音,吸音効果にも優れていると共に、同一厚さに
おいては該ブロー成形材よりも軽量である。
【0010】(第1基体および第2基体の成形について)
前述のような形状の第1基体12および第2基体14
は、例えば公知の成形技術として既に実用化されている
「圧空成形」または「真空成形」等により所定形状に成形さ
れる。このうち圧空成形法は、2枚の樹脂シート材を圧
縮空気の圧力を利用して対応する夫々の金型に押し付け
ることにより、中空状の製品を成形する方法であり、図
4および図5は、この圧空成形法を利用して本実施例の
空気案内ダクト10を成形する工程を経時的に示す説明
図である。すなわち、第1基体12を成形するための樹
脂シート材30と、第2基体14を成形するための発泡
樹脂シート材32とを、スペーサ34を挟んで所要間隔
に配置すると共に、樹脂シート材30と発泡樹脂シート
材32の周縁部をクランプ36,36でクランプする(図
4(a))。そして、スペーサ34とクランプ36,36に
より所要間隔にセットした樹脂シート材30と発泡樹脂
シート材32とをヒータ38で予備加熱して軟化させる
と共に、該樹脂シート材30および発泡樹脂シート材3
2間に画成される空間40内へ圧縮空気を送り込むこと
により、両シート材30,32を互いに離間する外方へ
適宜拡開させる(図4(b))。
【0011】次いで、成形型50の上型52と下型54
とを近接させて型閉めし(図5(a))、更に前記空間40
に圧縮空気を送り込むことにより、樹脂シート材30が
上型52の成形面52aに密着すると共に、発泡樹脂シ
ート材32が下型54の成形面54aに密着するように
なる(図5(b))。また、上型52の当接面52bと下型
54の当接面54bにより、樹脂シート材30と発泡樹
脂シート材32との外周縁近傍が挟圧され、両シート材
30,32は自己融着して互いに接合されるに至る。そ
して、冷却固化して成形が完了した後に、接合された第
1基体12と第2基体14を成形型50から脱型し、接
合部分の所定位置で不要部分を切除することにより、図
1に示す空気案内ダクト10が成形される。なお、前記
成形型50における上型52および下型54には、図示
しない空気吸引機に連結された空気吸引ノズル56,5
6が配設されており、各ノズル56から成形型50内の
空気を吸引することにより、各成形面52a,54aに
対するシート材30,32の密着性向上が図られる。
【0012】このように圧空成形では、第1基体12と
第2基体14の成形および接合が同時になし得るので、
成形作業の合理化を図り得る。なお圧空成形において
は、前記第1基体12と第2基体14との材質を同系統
のものにすることが好ましく、例えば第1基体12をポ
リプロピレンとする場合には第2基体14を発泡ポリプ
ロピレンとし、また第2基体14をポリエチレンとする
場合には第2基体14を発泡ポリエチレンとする。
【0013】一方、前記真空成形を利用して本実施例の
空気案内ダクト10を成形する場合には、第1基体12
用の真空成形型を利用して樹脂シート材30から第1基
体12を成形すると共に、第2基体14用の真空成形型
を利用して発泡樹脂シート材32から第2基体14を成
形する。そして次工程において、第1基体12の外周端
縁部24と第2基体14の外周端縁部26とを接着剤等
で接着して、該第1基体12と第2基体14とを長手方
向に接合することにより、空気案内ダクト10が形成さ
れる。
【0014】このように形成された実施例の空気案内ダ
クト10は、図3に示すように、前記第1ブラケット2
0および第2ブラケット22を利用して、インストルメ
ントパネル42の内部裏側に取付固定される。この際
に、前記第1基体12に形成された各空気流出口16
は、インストルメントパネル42の外表部に設けた各空
気吹出部44の空気取入口46に整合するようになって
おり、前記空気流通空間28と空気吹出部44の内部空
間48とが連通する。
【0015】(インストルメントパネルについて)前記イ
ンストルメントパネル42は、各種計器盤類を備えた計
器盤やグローブボックス(共に図示せず)を所定位置に配
置すると共に、図3に示すように、前記エアコンユニッ
ト62用の空調制御操作盤66やオーディオ68を左右
中央に配設している。そして、本実施例の空気案内ダク
ト10を取付固定したインストルメントパネル42を乗
員室60の前方に配設した状態においては、該乗員室6
0の前方に配設されたエアコンユニット62を覆蓋する
と共に、該エアコンユニット62の空気吐出口64と空
気案内ダクト10の空気流入口18とが整合し、エアコ
ンユニット62からの調温空気が空気流通空間28内へ
通出案内される。
【0016】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例のインストルメントパネルの空気案内ダクトの作用に
つき説明する。
【0017】空気案内ダクト10における第1基体12
は、適宜材質の樹脂シート材30から所要形状に一体成
形され、また第2基体14は、適宜材質の発泡樹脂シー
ト材32から所要形状に一体成形される。なお、圧空成
形により成形する場合は、第1基体12と第2基体14
の成形が同時になるれると共に両半体12,14の融着
接合も同時になされる。また、真空成形により成形する
場合は、第1基体12と第2基体14とを個別に成形
し、成形された両半体12,14を後工程で互いに接着
する。
【0018】前記第1基体12と第2基体14とを、互
いの外周端縁部24,26で長手方向に接合して形成さ
れた実施例の空気案内ダクト10は、第1基体12に一
体成形された第1ブラケット20および第2ブラケット
22を、インストルメントパネル42の内部裏側の所定
位置に整合させ、例えばビス等の固定部材を利用して該
パネル42に取付固定される。これにより、第1基体1
2に形成した各空気流出口16が、インストルメントパ
ネル42の外表面に設けた空気吹出部44の空気取入口
46に整合連結する。また、実施例の空気案内ダクト1
0を取付固定したインストルメントパネル42を乗員室
60の前方に固定セットすることにより、第1基体12
に形成した空気流入口18が、該乗員室60の前方に配
設したエアコンユニット62の空気吐出口64に整合連
結する。
【0019】そして、前記インストルメントパネル42
に配設した空調制御操作盤66での所要操作により前記
エアコンユニット62の運転を開始すると、該エアコン
ユニット62内で所定温度に調温された空気は、前記空
気吐出口64から空気案内ダクト10の空気流通空間2
8内へ流出する。そして、空気流通空間28内を流動し
た調温空気は、各空気流出口16から対応の空気吹出部
44の内部空間48内へ移動した後に、該空気吹出部4
4の吹出口から乗員室60へ吹出す。
【0020】前述のように構成された実施例の空気案内
ダクト10では、図1および図2に示すように、空気吹
出部44側を指向する略一面の側面領域にのみ第1基体
12が位置しており、残りの略三面に亘る側面領域に第
2基体14が位置している。すなわち、空気案内ダクト
10における外表面積の略4分の3を、断熱効果および
吸音効果に優れる第2基体14が占めている。従って、
空気流通空間28の内部と、インストルメントパネル4
2の内部裏側(空気案内ダクト10の外側)との温度差が
大きくても、該空気案内ダクト10の外表面に結露が発
生することがないと共に、この結露による水滴の発生お
よび落下も好適に防止される。従って、インストルメン
トパネル42の内部に配設されたハーネスや車載機器に
水滴が落下することがないので、ショートしたり車載機
器の誤作動や故障等を招来することもない。また、水滴
の落下による車体やブラケット等の鋼材部品の錆発生も
好適に防止し得る。
【0021】また、前記第2基体14は吸音効果に優れ
ているので、例えば該第2基体14に他部材(ハーネス
等)が接触していたとしても、異音の発生が好適に防止
される。更には、エアコンユニット62内で駆動するブ
ロアの運転騒音は、この第2基体14である程度吸収さ
れてしまうので、該ブロアの運転騒音が各空気吹出部4
4を介して乗員室60へ漏れることも防止される。
【0022】前記第1基体12に関しては、実施例に示
した形状のものに限定されるものではなく、各空気流出
口16と空気流入口18、第1ブラケット20および第
2ブラケット22を一体的に形成しつつ、かつ自体の形
状を保持するのに必要な剛性を確保できれば、更に外表
面積を小さくした形状としてもよい。すなわち、第1基
体12と第2基体14との外表面の面積比率を可能な限
り大きくして、第2基体14の外表面積を広くなるよう
に設定すれば、空気案内ダクト10の断熱効果および防
音効果を更に向上させ得る。
【0023】なお本実施例では、インストルメントパネ
ル42の内部裏側に設置される空気案内ダクト10を例
示したが、これに限定されるものではなく、例えばフロ
アコンソール内部や天井内部等に設置される空気案内ダ
クトにも好適に応用し得る。
【0024】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るイン
ストルメントパネルの空気案内ダクトによれば、樹脂シ
ート材から成形される第1基体と発泡樹脂シート材から
成形される第2基体とを長手方向に接合して構成した。
すなわち、断熱効果に優れた第2基体を有しているの
で、空気流通空間(内部)とインストルメントパネルの内
部裏側(外部)との温度差が大きくても、該第2基体の外
表面における結露発生やこの結露による水滴の落下が好
適に防止され、該パネル内部に配設したハーネスや車載
機器の誤作動や故障が回避されると共に、車体の錆発生
も好適に防止される利点がある。また第2基体は、柔軟
性に富むと共に吸音効果に優れているので、該第2基体
にハーネス等の他部材が接触していたとしても、これを
起因とする異音の発生が好適に防止され、併せてエアコ
ンユニット内で駆動するブロアの運転騒音を吸収して乗
員室への騒音漏れを防止し得る利点もある。更には、第
1基体と第2基体とにより構成されるので、空気案内ダ
クトをインストルメントパネルに取付固定するためのブ
ラケットを該第1基体に一体成形することができ、成形
作業の合理化および製造コスト低減を図り得る等の効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るインストルメント
パネルにおける空気案内ダクトの概略斜視図である。
【図2】図1に示す空気案内ダクトを、A−A線,B−
B線,C−C線の各位置で破断した縦断面図である。
【図3】実施例の空気案内ダクトをインストルメントパ
ネルに取付固定した状態で示す縦断側面図である。
【図4】空気案内ダクトを構成する第1基体および第2
基体を、圧空成形により成形する工程の経時的な説明図
である。
【図5】空気案内ダクトを構成する第1基体および第2
基体を、圧空成形により成形する工程の経時的な説明図
である。
【図6】従来技術に係る空気案内ダクトの概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
12 第1基体 14 第2基体 16 空気流出口 18 空気流入口 20 第1ブラケット(取付具) 22 第2ブラケット(取付具) 28 空気流通空間 30 樹脂シート材 32 発泡樹脂シート材 42 インストルメントパネル 44 空気吹出部 60 乗員室 62 エアコンユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員室(60)の前方に装着されるインスト
    ルメントパネル(42)の内部に配設され、該インストルメ
    ントパネル(42)に開口する空気吹出部(44)とエアコンユ
    ニット(62)とを連通的に接続して、該エアコンユニット
    (62)からの調温空気を前記空気吹出部(44)へ案内する空
    気案内ダクトにおいて、この空気案内ダクトを長手方向
    に接合された第1基体(12)および第2基体(14)とで構成
    し、前記第1基体(12)は、所要の形状を保持するのに必
    要な剛性を有する樹脂シート材(30)から成形され、前記
    エアコンユニット(62)に整合する空気流入口(18)および
    前記空気吹出部(44)に整合する空気流出口(16)を所定位
    置に備え、前記第2基体(14)は、発泡樹脂シート材(32)
    から成形され、前記第1基体(12)と長手方向に接合され
    て内部に空気流通空間(28)を画成するよう構成したこと
    を特徴とするインストルメントパネルの空気案内ダク
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第1基体(12)の所要位置に取付具(2
    0,22)が一体成形され、この取付具(20,22)を介してイン
    ストルメントパネル(42)に取付けるようになっている請
    求項1記載のインストルメントパネルの空気案内ダク
    ト。
  3. 【請求項3】 前記第1基体(12)および第2基体(14)
    は、圧空成形により成形および長手方向の接合が同時に
    なされる請求項1または2記載のインストルメントパネ
    ルの空気案内ダクト。
  4. 【請求項4】 前記第1基体(12)および第2基体(14)
    は、共に真空成形により個別に成形された後に、互いに
    長手方向に接合される請求項1または2記載のインスト
    ルメントパネルの空気案内ダクト。
  5. 【請求項5】 前記第1基体(12)を構成する樹脂シート
    材(30)は、例えばポリエチレンやポリプロピレンを材質
    とする請求項1〜4の何れかに記載のインストルメント
    パネルの空気案内ダクト。
  6. 【請求項6】 前記第2基体(14)を構成する発泡樹脂シ
    ート材(32)は、例えば発泡ポリエチレンや発泡ポリプロ
    ピレンを材質とする請求項1〜4の何れかに記載のイン
    ストルメントパネルの空気案内ダクト。
  7. 【請求項7】 前記第2基体(14)は、前記第1基体(12)
    よりも外表面積を広く設定することで、前記空気流通空
    間(28)内と外部との温度差による結露発生を防止し、併
    せて他部材との接触による異音発生を防止し得るように
    した請求項1記載のインストルメントパネルの空気案内
    ダクト。
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