JP2002205527A - インストルメントパネルのダクト構造 - Google Patents

インストルメントパネルのダクト構造

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JP2002205527A
JP2002205527A JP2001000808A JP2001000808A JP2002205527A JP 2002205527 A JP2002205527 A JP 2002205527A JP 2001000808 A JP2001000808 A JP 2001000808A JP 2001000808 A JP2001000808 A JP 2001000808A JP 2002205527 A JP2002205527 A JP 2002205527A
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JP2001000808A
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Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気流通路を画成するダクト部材を硬質発泡
ウレタンから形成することで、断熱機能や衝撃吸収機能
を付与する。 【解決手段】 パネル基材12の裏側にダクト部材40
を密着固定することで、エアコンユニット26およびエ
アアウトレット24に連通接続される空気流通路44を
画成する。このダクト部材40を硬質発泡ウレタンから
形成することで、断熱機能を付与し得る。また、前記ダ
クト部材40に設けた支持部42をリィンフォースバー
28に当接させることで、衝撃吸収機能を付与し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両乗員室に設
置されるインストルメントパネルの裏側に設け、エアコ
ンユニットとエアアウトレットとを連通接続するダクト
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両における乗員室には、計
器盤や空調操作パネルおよびオーディオ等の各種車載機
器等を設置した車両内装部材として、大型のインストル
メントパネルが設置されている。また乗員室前方には、
前記空調操作パネルによって運転制御されるエアコンユ
ニットが、前記インストルメントパネルに覆われた状態
で設置されており、このエアコンユニットで所定温度に
調節された調温空気は、前記インストルメントパネルの
所要位置に設けたエアアウトレット等から乗員室内へ吹
出すようになっている。すなわちインストルメントパネ
ルの裏側(内側)には、前記エアコンユニットの空気送出
口とエアアウトレットとを連通接続した空気ダクトが設
けられている。
【0003】従来のダクト構造は、例えば図4に示すよ
うに、前記インストルメントパネル10を構成するパネ
ル基材12とは別体とされる空気ダクト20を主体と
し、この空気ダクト20を前記パネル基材12の裏側に
ビス22等で組付け、パネル基材12の内側に設置した
エアコンユニット26および該パネル基材12の所要位
置に設けたエアアウトレット24を、前記空気ダクト2
0で連通接続するようにした形態が多い。すなわち空気
ダクト20は、調温空気の流通方向と交差する方向の横
断面が円筒形状または異形状をなす中空体であって、高
密度ポリエチレン等を材質とする中空パリソンをブロー
成形した一体成形品が主流とされていた。このようなブ
ロー成形製の空気ダクト20は、軽量化を図りつつも適
度の剛性確保が可能であり、更には成形が容易で成形コ
ストを低く抑え得る等の利点があるから、現在の車両に
は広く実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来のダクト構造では、前記空気ダクト20の壁
部が比較的薄肉であることや高密度ポリエチレン等を材
質とすることから、該ダクト20の内部および外部の温
度差が大きいと内・外壁面が結露し易くなる。このた
め、例えば前記空気ダクト20の下方に車載コンピュー
タ(ECU)等の電子機器が搭載されている場合は、該電
子機器の上に結露による水滴が落下して、該電子機器の
故障や誤動作を招来する問題を生じてしまう。従って、
前述の不都合を回避するために、例えば前記電子機器に
保護カバー材を装着したり、或いは前記空気ダクト20
の壁面に断熱シート材を被着する等の対策を施さなけれ
ばならず、コストが嵩んでしまうのが実状であった。ま
た前記空気ダクト20は、他部材との接触により不快な
異音が発生し易く、更には前記エアコンユニット26の
運転騒音を反響させて前記エアアウトレット24を介し
て乗員室内へ伝播させてしまう等の欠点も指摘されてい
る。
【0005】一方、前記インストルメントパネル10
は、車両乗員室の最前方に設置される大型部材であるか
ら、衝突事故時に前方へ投げ出された乗員の衝突により
過大な押圧力が加わった際に、乗員保護を図るための衝
撃吸収機能を有することが要求されている。このため前
記パネル基材12は、該基材12の裏側所要位置に設け
たスチール製のブラケットを、前記エアコンユニット2
6の本体やリィンフォースバー(車体補強部材)28等の
剛性を有する部材に固定することで、前記パネル基材1
2を固定支持すると共に衝撃吸収機能を付与する構造と
なっている。すなわち前述した従来のダクト構造では、
前記空気ダクト20がパネル基材20を支持する構造で
はなかったから、該空気ダクト20には衝撃吸収機能が
付与されていなかった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、空気流通路を画成するダクト
部材を硬質発泡ウレタンから形成することで、断熱機能
を付与して結露防止を図る一方、更に前記ダクト部材を
車体構成部材に支持させたもとで衝撃吸収機能を付与し
て衝撃吸収を図るよう構成したインストルメントパネル
のダクト構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため本願の第1発明は、所要位置に空
調用のエアアウトレットを有し、車載用のエアコンユニ
ットを覆った状態で車両乗員室に設置されるパネル基材
と、硬質発泡ウレタンから樋状部材として形成され、そ
の長手方向に延在する2つの壁部端面において前記パネ
ル基材の裏側に密着固定されるダクト部材とからなり、
前記パネル基材の裏側と前記ダクト部材との間に画成さ
れる空気流通路を、前記エアコンユニットおよびエアア
ウトレットに連通接続するよう構成したことを特徴とす
る。
【0008】同じく、前記課題を解決し、所期の目的を
達成するため本願の第2発明は、所要位置に空調用のエ
アアウトレットを有し、車載用のエアコンユニットおよ
び車体構成部材を覆った状態で車両乗員室に設置される
パネル基材と、硬質発泡ウレタンから樋状部材として形
成され、その長手方向に延在する2つの壁部端面におい
て前記パネル基材の裏側に密着固定されるダクト部材
と、前記ダクト部材の壁部外面に設けられ、該ダクト部
材を前記パネル基材に固定した際に前記車体構成部材に
当接可能な支持部とからなり、前記パネル基材の裏側と
前記ダクト部材との間に画成される空気流通路を、前記
エアコンユニットおよびエアアウトレットに連通接続す
ると共に、前記パネル基材を前記ダクト部材の支持部を
介して前記車体構成部材に支持させるよう構成したこと
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本願の各発明に係るインス
トルメントパネルのダクト構造につき、好適な実施例を
挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0010】
【第1発明の実施例】図1は、第1発明の好適実施例に
係るインストルメントパネルのダクト構造を、助手席側
の所要位置で破断して概略的に示す側断面図である。実
施例では、合成樹脂製のパネル基材12と、このパネル
基材12の外表面を被覆した表皮材14とから構成した
2層構造のインストルメントパネル10を例示してい
る。但し第1発明のダクト構造は、実施例に示した2層
構造のインストルメントパネルだけを対象とするもので
はなく、パネル基材のみから構成された単層構造のイン
ストルメントパネルや、パネル基材、クッション材およ
び表皮材から構成された3層構造のインストルメントパ
ネル等にも実施可能である。
【0011】前記パネル基材12は、例えばポリプロピ
レン等の樹脂素材をインジェクション成形に基づいて所
要の意匠形状に形成され、かつ剛性向上を図るために必
要に応じてガラス繊維を混入してある。但し、衝突事故
等により前方へ投げ出された乗員が外方から衝突する
等、パネル基材12の外方から過大な押圧力が加わった
際には、内側へ陥凹的に変形し得るようになっている。
そしてパネル基材12には、図示しない計器ユニットや
空調操作パネルおよびオーディオユニット等の設置部が
設けられていると共に、空調用のエアアウトレット24
を外側から装着するための設置開口部16が、乗員席側
を指向した前側の所要位置に設けられている。また、後
述するダクト部材30を装着するための設置部18が、
裏側に設けられている。このようなパネル基材12は、
車両乗員室内に予め搭載されたエアコンユニット26を
覆った状態で車両乗員室に設置される。
【0012】前記表皮材14は、例えば樹脂シート材を
真空成形して予備成形したものや、樹脂粉末をパウダー
スラッシュ成形して予備成形したもの等が採用され、適
宜の接着剤等を使用して前記パネル基材12の外表面に
被着される。なおこの表皮材14は、表面に「シボ」加
工等が施されてインストルメントパネル10の質感や触
感の向上を図ることを主たる目的としているが、後述す
るように断熱材としての機能も期待できる。
【0013】このようなインストルメントパネル10に
実施される第1発明の実施例に係るダクト構造は、所要
位置に空調用の前記エアアウトレット24を有し、車載
用の前記エアコンユニット26を覆った状態で車両乗員
室に設置される前記パネル基材12と、硬質発泡ウレタ
ンから樋状部材として形成され、その長手方向に延在す
る2つの壁部端面34,34において前記パネル基材1
2の裏側に設けた前記設置部18に密着固定されるダク
ト部材30とから構成されている。すなわち実施例のダ
クト構造は、前記パネル基材12の一部を構成して前記
設置部18に臨む壁部12aと前記ダクト部材30との
間に、パネル基材12の裏側に沿って延在する空気流通
路32を画成するものである。
【0014】前記ダクト部材30は、ウレタン材料を発
泡成形してなる硬質発泡ウレタンから形成され、空気流
通路32の流通方向と直交する方向の横断面が略コ字形
を呈した樋状部材とされ、長手方向に沿って対向する壁
部の壁部端面34,34が、前記パネル基材12の裏側
(設置部18)に密着する形状とされている。なおダクト
部材30は、例えばホットメルト等の接着剤を利用して
パネル基材12に接着して固定される。
【0015】前述した硬質発泡ウレタンは、内部に無数
の発泡空間を有する発泡成形材であるから、周知の如
く、肉厚の設定に自由度があると共に比較的軽量であ
り、断熱性や吸音性に優れた特性を有しているので断熱
材や吸音材として好適に実施され得る。従って前記ダク
ト部材30は、前述した特性を有する硬質発泡ウレタン
から形成することで、断熱機能や吸音(防音)機能等が付
与されている。
【0016】そして、前記パネル基材12の裏側と前記
ダクト部材30との間に画成された前記空気流通路32
の一方の開口部を、前記エアアウトレット24用の設置
開口部16の裏側に連通接続すると共に、当該ダクト構
造を設けたインストルメントパネル10を前記エアコン
ユニット26を覆った状態で車両乗員室に設置した際
に、前記空気流通路32の他方の開口部を該エアコンユ
ニット26の空気送出部に連通接続する。これによりエ
アコンユニット26から送出された調温空気を、前記空
気流通路32を介してエアアウトレット24から乗員室
内へ吹出案内することが可能となる。
【0017】このように第1発明の実施例に係るダクト
構造では、前記ダクト部材30に断熱機能が付与されて
いるから、空気流通路32の内部と該空気流通路32の
外部との温度差が大きい場合でも、該ダクト部材30に
おける壁面の結露が好適に防止される。従って、ダクト
部材30から結露による水滴の落下がなくなるから、例
えばダクト部材30の下方に電子機器が設置されていて
も、水滴による該電子機器の故障や誤作動が防止され
る。なお実施例のインストルメントパネル10では、パ
ネル基材12の外面に表皮材14が被着されているか
ら、空気流通路32に臨む壁部12aも該表皮材14に
より適度に断熱され得る。
【0018】また第1発明の実施例に係るダクト構造で
は、前記ダクト部材30に吸音(防音)機能が付与されて
いるから、例えばインストルメントパネル10の裏側に
配設された他の部材に該ダクト部材30が接触した場合
に、不快な異音の発生が好適に防止される。更にエアコ
ンユニット26の運転音は、前記ダクト部材30で適度
に吸収されてしまうから、エアアウトレット24を介し
て乗員室へ殆ど洩れなくなる。
【0019】
【第2発明の実施例】図2は、第2発明の好適実施例に
係るインストルメントパネルのダクト構造を、助手席側
の所要位置で破断して概略的に示す側断面図である。な
お、この実施例におけるインストルメントパネル10
は、合成樹脂製のパネル基材12と、このパネル基材1
2の外表面を被覆した表皮材14とから構成した2層構
造であり、図1のインストルメントパネル10と基本的
には同一である。従って、インストルメントパネル10
を構成するパネル基材12および表皮材14について
は、その詳細な説明を省略する。但し、第2発明のダク
ト構造も、実施例に示した2層構造のインストルメント
パネルだけを対象とするものではなく、パネル基材のみ
から構成された単層構造のインストルメントパネルや、
パネル基材、クッション材および表皮材から構成された
3層構造のインストルメントパネル等にも実施可能であ
る。
【0020】第2発明の実施例に係るダクト構造は、所
要位置に空調用の前記エアアウトレット24を有し、車
載用のエアコンユニット26および車体構成部材として
のリィンフォースバー28を覆った状態で車両乗員室に
設置される前記パネル基材12と、硬質発泡ウレタンか
ら樋状部材として形成され、その長手方向に延在する2
つの壁部端面46,46において前記パネル基材12の
裏側に密着固定されるダクト部材40と、このダクト部
材40の壁部外面48に設けられ、該ダクト部材40を
前記パネル基材12に固定した際に前記リィンフォース
バー28に当接可能な支持部42とから構成されてい
る。すなわち実施例のダクト構造は、前記パネル基材1
2の裏側と前記ダクト部材40との間に画成される空気
流通路44を、前記エアコンユニット26およびエアア
ウトレット24に連通接続すると共に、前記パネル基材
12を前記ダクト部材40の支持部42を介して前記リ
ィンフォースバー28に支持させるよう構成したもので
ある。
【0021】前記ダクト部材40は、ウレタン材料を発
泡成形してなる硬質発泡ウレタンから形成され、空気流
通路44の流通方向と直交する方向の横断面が略E字形
を呈した樋状部材とされ、長手方向に沿って対向する壁
部の壁部端面46,46が、前記パネル基材12の裏側
(設置部18)に密着する形状とされている。そして実施
例では、ダクト部材40の内側に、前記空気流通路44
を2つに仕切り可能な仕切壁50を一体的に設けてあ
り、該仕切壁50の壁部端面52も前記パネル基材12
の裏面に密着する形状とされている。なおダクト部材4
0は、例えばホットメルト等の接着剤を利用してパネル
基材12に接着して固定される。
【0022】また前記ダクト部材40は、前述の如き特
性を有する硬質発泡ウレタンから形成することで、第1
発明のダクト部材30と同様に、断熱機能および吸音
(防音)機能が付与されている。また前記硬質発泡ウレタ
ンは、外方から過大な押圧力が作用した際に、適度に圧
壊変形することで衝撃吸収性にも優れた特性を具有して
いる。従って前記ダクト部材40は、衝撃吸収機能(E
A(エネルギー・アブゾーバー機能))も付与され、イン
ストルメントパネル10に外方から過大な押圧力が加わ
った際の衝撃を吸収し得るようになっている。
【0023】そして、前記パネル基材12の裏側と前記
ダクト部材40との間に画成された前記空気流通路4
4,44の一方の開口部を、前記エアアウトレット24
用の設置開口部16の裏側に連通接続すると共に、該ダ
クト構造を設けたインストルメントパネル10を前記エ
アコンユニット26を覆った状態で車両乗員室に設置し
た際に、前記空気流通路44,44の他方の開口部を該
エアコンユニット26の空気送出部に連通接続する。こ
れによりエアコンユニット26から送出された調温空気
を、前記空気流通路44,44を介してエアアウトレッ
ト24から乗員室内へ吹出案内することが可能となる。
【0024】また、前記ダクト部材40を前記パネル基
材12に固定したインストルメントパネル10を車両乗
員室に設置した際には、該ダクト部材40の壁部外面4
8に設けた前記支持部42が、前記リィンフォースバー
28の外面に整合して当接支持される。これによりパネ
ル基材12は、ダクト部材40および支持部42を介し
てリィンフォースバー28に支持された状態となる。
【0025】従って第2発明の実施例に係るダクト構造
では、前記ダクト部材40に断熱機能が付与されている
から、空気流通路44の内部と該空気流通路44の外部
との温度差が大きい場合でも、該ダクト部材40におけ
る壁面の結露が好適に防止される。従って、ダクト部材
40から結露による水滴の落下がなくなるから、例えば
ダクト部材40の下方に電子機器が設置されていても、
水滴による該電子機器の故障や誤作動が防止される。な
お実施例のインストルメントパネル10では、パネル基
材12の外面に表皮材14が被着されているから、空気
流通路44に臨む壁部12aも該表皮材14により適度
に断熱され得る。
【0026】また第2発明の実施例に係るダクト構造で
は、前記ダクト部材40に吸音(防音)機能が付与されて
いるから、例えばインストルメントパネル10の裏側に
配設された他の部材に該ダクト部材40が接触した場合
に、不快な異音の発生が好適に防止される。更にエアコ
ンユニット26の運転音は、前記ダクト部材40で適度
に吸収されてしまうから、エアアウトレット24を介し
て乗員室へ殆ど洩れなくなる。
【0027】更に第2発明の実施例に係るダクト構造で
は、前記ダクト部材40に衝撃吸収機能が付加されてい
るから、例えば衝突事故等に際して前方へ投げ出された
乗員がパネル基材12に衝突して、該パネル基材12を
介してダクト部材40に外方から過大な押圧力が加わっ
た際には、図3に示すように、支持部42を介してリィ
ンフォースバー28に支持されたダクト部材40が圧壊
変形し、これにより好適な衝撃吸収が図られる。
【0028】なお、前記ダクト部材40の上部には、図
3に示すように、例えばワイヤハーネス56の収容を許
容する収容凹部54が形成されている。これにより、前
記収容凹部54にワイヤハーネス56を収容したもと
で、ダクト部材40をパネル基材12の設置部18に装
着すれば、該ワイヤハーネス56の好適な固定保持が図
られる。すなわち実施例のダクト構造では、ワイヤハー
ネス56の保持機能も付与されている。なお、収容凹部
54の形状を変更すれば、ワイヤーハーネス56以外の
部材を保持させることも可能である。
【0029】また、図1に示した第1発明のダクト構造
において、ワイヤハーネス56等の収容凹部を前記ダク
ト部材30に形成し、この収容凹部に収容可能なワイヤ
ハーネス56を固定保持するようにすれば、第1発明の
ダクト構造にもワイヤーハーネス等の保持機能を付与す
ることが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した如く、第1発明に係るイン
ストルメントパネルのダクト構造によれば、空気流通路
を画成するダクト部材を硬質発泡ウレタンから形成して
断熱機能を付与したことにより、該ダクト部材における
壁面の結露が好適に防止される利点がある。
【0031】また、第2発明に係るインストルメントパ
ネルのダクト構造によれば、空気流通路を画成するダク
ト部材を硬質発泡ウレタンから形成して断熱機能を付加
したことにより、該ダクト部材における壁面の結露が好
適に防止されると共に、前記ダクト部材に衝撃吸収機能
を付加したことにより、パネル基材に外方から過大な押
圧力が加わった際に該ダクト部材が車体構成部材に支持
された状態で圧壊変形するから、これにより好適な衝撃
吸収を図り得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る実施例のダクト構造を設けたイ
ンストルメントパネルを、助手席前方の適宜位置で破断
して示す側断面図である。
【図2】第2発明に係る実施例のダクト構造を設けたイ
ンストルメントパネルを、助手席前方の適宜位置で破断
して示す側断面図である。
【図3】図2に示したダクト構造を構成するダクト部材
が、パネル基材に外方から過大な押圧力が加わったこと
により、リィンフォースバーに支持されながら圧壊変形
した状態を示す側断面図である。
【図4】従来のダクト構造を設けたインストルメントパ
ネルを、助手席前方の適宜位置で破断して示す側断面図
である。
【符号の説明】
12 パネル基材 24 エアアウトレット 26 エアコンユニット 28 リィンフォースバー(車体構成部材) 30 ダクト部材 32 空気流通路 34 壁部端面 40 ダクト部材 42 支持部 44 空気流通路 46 壁部端面 48 壁部外面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要位置に空調用のエアアウトレット(2
    4)を有し、車載用のエアコンユニット(26)を覆った状態
    で車両乗員室に設置されるパネル基材(12)と、 硬質発泡ウレタンから樋状部材として形成され、その長
    手方向に延在する2つの壁部端面(34,34)において前記
    パネル基材(12)の裏側に密着固定されるダクト部材(30)
    とからなり、 前記パネル基材(12)の裏側と前記ダクト部材(30)との間
    に画成される空気流通路(32)を、前記エアコンユニット
    (26)およびエアアウトレット(24)に連通接続するよう構
    成したことを特徴とするインストルメントパネルのダク
    ト構造。
  2. 【請求項2】 前記ダクト部材(30)を前記硬質発泡ウレ
    タンから形成することで断熱機能を付与し、これにより
    該ダクト部材(30)における壁面の結露が防止される請求
    項1記載のインストルメントパネルのダクト構造。
  3. 【請求項3】 所要位置に空調用のエアアウトレット(2
    4)を有し、車載用のエアコンユニット(26)および車体構
    成部材(28)を覆った状態で車両乗員室に設置されるパネ
    ル基材(12)と、 硬質発泡ウレタンから樋状部材として形成され、その長
    手方向に延在する2つの壁部端面(46,46)において前記
    パネル基材(12)の裏側に密着固定されるダクト部材(40)
    と、 前記ダクト部材(40)の壁部外面(48)に設けられ、該ダク
    ト部材(40)を前記パネル基材(12)に固定した際に前記車
    体構成部材(28)に当接可能な支持部(42)とからなり、 前記パネル基材(12)の裏側と前記ダクト部材(40)との間
    に画成される空気流通路(44)を、前記エアコンユニット
    (26)およびエアアウトレット(24)に連通接続すると共
    に、 前記パネル基材(12)を前記ダクト部材(40)の支持部(42)
    を介して前記車体構成部材(28)に支持させるよう構成し
    たことを特徴とするインストルメントパネルのダクト構
    造。
  4. 【請求項4】 前記ダクト部材(40)を前記硬質発泡ウレ
    タンから形成することで断熱機能を付与し、これにより
    該ダクト部材(40)における壁面の結露が防止される請求
    項3記載のインストルメントパネルのダクト構造。
  5. 【請求項5】 前記ダクト部材(40)を前記硬質発泡ウレ
    タンから形成することで衝撃吸収機能を付与し、これに
    より前記パネル基材(12)に外方から過大な押圧力が加わ
    った際に、前記ダクト部材(40)が前記車体構成部材(28)
    に支持された状態で圧壊変形して衝撃吸収が図られる請
    求項3または4記載のインストルメントパネルのダクト
    構造。
  6. 【請求項6】 前記車体構成部材(28)は、車体内部に固
    定的に設けられる剛性を有する部材であって、例えばリ
    ィンフォースバーである請求項3〜5の何れかに記載の
    インストルメントパネルのダクト構造。
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