JP2001328205A - 積層板およびその製造方法 - Google Patents
積層板およびその製造方法Info
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Abstract
提供すること 【解決手段】 PTFE樹脂を含浸してなる1または2
以上のプリプレグの最外層の両面に銅箔を配置し、該プ
リプレグと該銅箔との間に溶融粘度が107ポワズ以下
の溶融フッ素樹脂を配置して、この溶融フッ素樹脂層が
2μmから該銅箔厚みの2倍以下の厚みとなるように加
圧成形する。
Description
いる機器、特に1GHz以上の高周波に適した機器に使
用される低誘電正接、低誘電率積層板の製造方法に関す
る。
脂であり、高周波数の用途の基板に適している。その中
でも、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂が
高周波数用途に最も適しているため、ガラス基材などの
織布に含浸されてプリプレグを形成し、このプリプレグ
を積層して片面あるいは両面に銅箔を貼り合わせ、積層
板を形成している。
に反りを生じる場合があり、その改善方法が検討されて
いる。例えば、積層板に用いられるガラス基材の縦糸、
横糸のテンション(伸び率)の差異が織布とした後にも
残存することが、基板の反りの一つの原因と考えられ、
これを解消するために、最外層のプリプレグの縦糸を他
のプリプレグの縦糸方向に対して交差させた積層板が検
討されている(特開平8−148780号公報)。
を抑制するには優れた効果を奏するが、金属箔をエッチ
ング除去したり、積層板に回路形成を行うときには、再
び反りが生じるため、ガラス基材の繊維の方向を変える
ことのみでは、必ずしも効果的であるとは言えない。基
板によっては、反りの量が20mm近くにも達する値を
示し、このような基板では、回路形成ごの電子部品の実
装が困難となり、単層基板や両面基板を順次、積層接着
して行く多層基板においては、回路形成のためのレジス
ト膜を一様な厚さに形成できないため、精密な回路形成
が不可能となるなどの問題を発生させるばかりでなく、
更にレーダー波の受信などの高周波用アンテナなどに使
用する場合においては、電波の有効受信面積が設計値通
りにえられないという電気特性に係る問題も発生させ
る。
考えられるのは、PTFEと銅箔の線膨張係数の差が大
きいことにあると認められた。すなわち、PTFEの融
点(もしくはゲル化温度)が極端に高く、銅箔とPTF
E樹脂とを接着するために380℃程度の高温加熱接着
プレス工程が必要となり、高温加熱工程−冷却工程にお
いて銅箔が有する線膨張係数により大きく伸び、大きく
収縮しようとするため、PTFE含浸プリプレグもしく
はPTFE積層板の熱膨張量との差が大きくなり、この
PTFE含浸プリプレグもしくはそれを使用した積層板
と銅箔には残留応力が残存し、従って、回路形成の際エ
ッチング工程で銅箔が除去される、あるいは積層板の上
下面の除去率が異なると、積層板の上面、下面における
残留応力のバランスが崩れ、反りが発生することが知見
された。
の線膨張係数に近い樹脂をプリプレグに含浸して用いれ
ばよいが、金属箔と同程度の線膨張係数をもつフッ素樹
脂は現在知られておらず、反りの発生を有効に防止でき
る可能性はない。
りを防止する方法も考えられるが、この方法では、同一
のインピーダンスを得るために厚さに対して自然対数倍
の基板の面積が必要であり、基板を小型化できないと言
う問題がある。
伸び箔と言われる銅箔を用いる方法が考えられるが、高
温伸び箔は、通常用いられる銅箔の2〜3倍の価格であ
るため、コスト的に採用されにくい。
ングにより回路を形成したときにおいても反りが少ない
積層板およびその製造方法が求められている。
を含浸してなる1枚または2枚以上のプリプレグの最外
層の両面に銅箔を有し、該プリプレグと該銅箔との間に
溶融時の粘度が107ポワズ以下の溶融フッ素樹脂が2
μmから該銅箔厚みの2倍以下の厚みで配置されること
を特徴とする積層板に関する。
ッ素樹脂層の厚みが銅箔の厚み以下である。
溶融フッ素樹脂が、PFA、FEP、ETFE、PVD
F、ECTFE、PCTFE、PVFまたはこれらの混
合物からなる群から選択される。
てなる1枚または2枚以上のプリプレグの最外層の両面
に溶融時またはゲル化時の粘度が107ポワズ以下の溶
融フッ素樹脂を配置し、該溶融フッ素樹脂上に銅箔を配
置した後、減圧雰囲気の圧力下において、常温から前記
PTFE樹脂の融点よりやや高い成形温度まで昇温する
昇温工程と、該成形温度を所定時間保持し、該成形温度
からPTFEの溶融開始前温度までを緩慢に降温する第
1降温工程と、該PTFEの溶融開始前温度から常温ま
でをやや緩慢に冷却する第2降温工程とを有し、該溶融
フッ素樹脂が2μmから該銅箔厚みの2倍以下の厚みと
なるように加圧成形することを特徴とする、積層板の製
造方法に関する。
は、PTFEを含浸したプリプレグであれば特に制限は
ないが、強度と好ましい誘電正接を得るためには、ガラ
ス繊維などの織布にPTFEが含浸されたプリプレグで
あることが好ましい。
一方に回路を形成する単層板あるいは両面板であっても
よく、一層以上の内層回路が積層された多層板であって
もよい。この積層板の最外層の両面には銅箔が接合され
ている。用いる銅箔の厚みには特に制限がないが、一般
に用いられる18μmから36μmの厚みが好ましく用
いられる。
間に溶融時の粘度が107ポワズ以下の溶融フッ素樹脂
がプリプレグの塗布層もしくは樹脂シートとして配置さ
れ、溶融フッ素樹脂層の厚みが2μmから該銅箔厚みの
2倍以下の厚みとなるように加圧成形する点に特徴があ
る。本発明に用いられる溶融フッ素樹脂は、380℃以
下で溶融するフッ素含有樹脂をいう。溶融フッ素樹脂と
しては、溶融時の粘度が107ポワズ以下であればどの
ようなフッ素樹脂でもよい。例えば、PFA(テトラフ
ルオロエチレンパープロロアルキルビニルエーテル共重
合体)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体)、ETFE(エチレン−テト
ラフルオロエチレン共重合体)、PVDF(ポリビニリ
デンフルオライド)、ECTFE(エチレンクロロトリ
フルオロエチレン)、PCTFE(ポリクロリネートト
リフルオロエチレン)、PVF(ポリビニルフルオライ
ド)などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いても
良く、また、これらの混合樹脂も溶融時の粘度が107
ポワズ以下であれば、好ましく用いられる。溶融時にお
ける好ましい粘度は103以上であり、107〜103
ポワズが好ましく、105〜103ポワズがより好まし
く、105〜104ポワズがさらに好ましい。
間にあり、溶融フッ素樹脂層の厚みが2μmから銅箔厚
みの2倍以下の厚みとなるように加圧成形される。2μ
m未満では、十分な接着効果が得られず、反りが大きく
なる。銅箔厚みの2倍を超えると、多層回路基板の加圧
成形時に溶融フッ素樹脂層が溶融していわゆるスイミン
グ現象を発現し内層回路を形成する銅箔が溶融フッ素樹
脂の流動と共にずれる虞があり、好ましくない。特に多
層回路基板を構成する場合を考慮すると、溶融フッ素樹
脂層の厚みは、銅箔厚さ以下であることがより好まし
い。
に銅箔を接着させる際に当業者が一般的に用いる方法を
用いてもよいが、以下の方法を用いることが好ましい。
すなわち、減圧雰囲気の圧力下において、まず、常温か
らPTFE樹脂の融点よりやや高い成形温度まで昇温
し、ついで、この成形温度を所定時間保持する。降温
は、第1および第2の降温工程の2段階で行うことが好
ましい。第1降温工程は、成形温度からPTFEの溶融
開始前温度までを緩慢に降温する工程であり、第2降温
工程は、PTFEの溶融開始前温度から常温までをやや
緩慢に冷却する工程である。
ある385℃までを60〜90分で昇温し、385℃で
60〜90分保持し、385℃からPTFEの溶融開始
前の温度である285℃までを、80〜120分で冷却
し、285℃から常温まで20〜60分で冷却する; (ii)成形面圧条件:昇温開始10〜30分後から、10
〜70Kg/cm2の面圧を負荷し、これを冷却終了まで
継続する; および (iii)真空度条件:昇温開始と同時に真空度を上昇さ
せ、5〜20分後に700〜750mmHgとし、冷却
終了まで継続する;ことが好ましい。
り、エッチング処理したときに反りが小さく、回路のず
れも小さい積層板が提供される。特に精密なプレスが要
求される多層回路基板や回路線幅の小さい積層板におい
ては、回路のずれや反りは導通不良や回路の断線を発生
させ、致命的な欠陥となるため、エッチング処理後の反
り、回路のずれがない積層板は、特に有用である。本発
明でいう反りが10mm以下であれば、精密な多層回路
の構成が可能である。
150mm、厚さ0.6mmの大きさの積層板の片面の
全面をエッチングして銅箔を除去したときの反りをい
う。なお、「200×150mmの大きさの積層板」
は、本発明の積層板の大きさを規定するわけではなく、
反りの測定のために用いる積層板の大きさを規定してい
るにすぎない。
下の方法で測定される。すなわち、成形プレスして得ら
れた200×150mm、厚さ0.6mmの積層板、あ
るいは成形プレスして得られた積層板から切り出した2
00×150mm、厚さ0.6mmの積層板をエッチン
グにより片面の銅箔を除去し、25℃、4時間放置した
後、図1に示すように積層板を平面台の上に置き、積層
板と台との最長距離h(単位mm)を測定する。測定枚
数は3枚で、平均値で示す。反りが10mm以下となる
積層板が、以降の工程に好ましく使用される。
プレグ間に、上記380℃で特定の粘度範囲を有する溶
融フッ素樹脂を接着剤として用いてもよい。
380℃における溶融粘度が特定範囲のフッ素樹脂を特
定の厚みで配置するので、このPTFE含浸プリプレグ
と銅箔の間を強固に接着するとともに、冷却の際の残留
応力を吸収し、銅とフッ素樹脂との間の接着性を向上さ
せると考えられる。従って、回路形成の際エッチング工
程で銅箔が除去される、あるいは積層板の上下面の除去
率が異なっても、積層板の上面、下面における残留応力
のバランスが保たれ、反りの防止を抑制すると考えられ
る。
本発明はこの実施例に限定されない。
0.185mm、秤量215g/m2のガラスクロス
(M7628−545 S−650)2枚を基材として
用いた。これにPTFE(三井デュポンフロロケミカル
(株)製3443 J)を62.4%(質量%)含浸さ
せた。得られたPTFE含浸プリプレグに、溶融フッ素
樹脂として、PFA(三井デュポンフロロケミカル
(株)製334 J)を3.6%(質量%)含浸させ
た。得られたプリプレグのガラス布織糸の方向を揃え
て、両側に厚さ18μmの銅箔((株)ジャパンエナジ
ー製標準箔 JTC箔)を載せ、成形プレスした。
し、385℃で80分保持し、385℃から285℃ま
でを、100分で冷却し、285℃から常温まで40分
で冷却した; (ii)成形面圧条件:昇温開始20後から、50kg/c
m2の面圧を負荷し、これを冷却終了まで継続した;
および (iii)真空度条件:昇温開始と同時に真空度を上昇さ
せ、10分後に740mmHgとし、冷却終了まで継続
した。
Eプリプレグとの間に約5μmのPFA層(溶融フッ素
樹脂層)を有する、厚みが0.6mmの積層板を得た。
P(三井デュポンフロロケミカル(株)製120J)を
用いた以外は実施例1と同じ材料を用い、同じ加圧成形
条件で、銅箔とPTFEプリプレグとの間に約5μmの
FEP樹脂層(溶融フッ素樹脂層)を有する、厚みが
0.6mmの積層板を得た。
(質量%)含浸させたプリプレグを用い、溶融フッ素樹
脂として、PFAを18.9%(質量%)含浸させた以
外は実施例1と同じ材料を用い、同じ加圧成形条件で、
銅箔とPTFEプリプレグとの間に約28μmのPFA
樹脂層(溶融フッ素樹脂層)を有する、厚みが0.6m
mの積層板を得た。
(質量%)含浸させたプリプレグを用い、溶融フッ素樹
脂として25μmの厚さのPFAシート(株式会社東レ
製)を配置した以外は実施例1と同じ材料を用い、同じ
加圧成形条件で、銅箔とPTFEプリプレグとの間に約
25μmのPFA樹脂層(溶融フッ素樹脂層)を有す
る、厚みが0.6mmの積層板を得た。
方向を交差させて積層した以外は、実施例1と同様にし
て積層板を作成した。すなわち、PTFE樹脂を62.
4%(質量%)含浸させたPTFE含浸プリプレグに、
PFA樹脂を3.6%(質量%)含浸させた。得られた
プリプレグのガラス布織糸の方向を交差させて、両側に
厚さ18μmの銅箔を載せ、加圧成形することにより、
銅箔とPTFEプリプレグとの間に約5μmのPFA樹
脂層を有する、厚みが0.6mmの積層板を得た。
て、溶融フッ素樹脂を使用しなかった点以外は実施例1
と同様にして積層板を得た。すなわち、PTFE樹脂を
66%(質量%)含浸させたプリプレグのガラス布織糸
の方向を揃えて積層し、両側に銅箔を載せて実施例1と
同じ条件で加圧成形を行い、銅箔とPTFEプリプレグ
が直接接着した(すなわち、溶融フッ素樹脂層が介在し
ない)、厚みが0.6mmの積層板を得た。
て、PTFE樹脂を65.2%(質量%)含浸させたP
TFEプリプレグを用い、溶融フッ素樹脂としてPFA
樹脂を0.8%(質量%)含浸させた以外は実施例1と
同じ加圧成形条件で、銅箔とPTFEプリプレグとの間
に約1μmのPFA樹脂層(溶融フッ素樹脂層)を有す
る、厚みが0.6mmの積層板を得た。
%)含浸させたプリプレグのガラス布織糸の方向を交差
させて積層した以外は比較例1と同様にして積層板を作
成した。すなわち、得られたPTFEプリプレグのガラ
ス布織糸の方向を交差させて積層し、両側に銅箔を載せ
て実施例1と同じ条件で加圧成形を行い、銅箔とPTF
Eプリプレグが直接接着した(すなわち、溶融フッ素樹
脂層が介在しない)、厚みが0.6mmの積層板を得
た。
金属工業(株)製高温伸び箔3EC−THE箔、厚み1
8μmの銅箔を用い、実施例1と同じ条件で加圧成形し
た。
例の積層板を、それぞれ200×150mmに切り出
し、塩化第2鉄溶液でエッチングを行い、片面の銅箔を
除去し、25℃で4時間放置し、反り量を求めた。結果
を表1に示す。
層板は、いずれも反りが10mm以下であり、高温伸び
銅箔を用いるよりも反り防止効果が得られたことを示し
ている。他方、溶融フッ素樹脂を用いない比較例1およ
び比較例3、溶融フッ素樹脂の厚みが2μm未満の比較
例2では、反りは改善されなかった。プリプレグのガラ
ス布織糸方向を交差させた比較例3の積層板は、比較例
1と比べて反りはわずかに小さくなるものの、やはり、
反りは改善されていない。比較例1と3との相違は、プ
リプレグのガラス布織糸方向がそろっているか、交差し
ているかであるから、この差が反りの改善に寄与してい
るとは考えられない。他方、比較例3と同様、プリプレ
グのガラス布織糸方向を交差させ、溶融フッ素樹脂層を
有する実施例5の反りは改善されている。また、比較例
1と同様、プリプレグのガラス布織糸方向をそろえ、溶
融フッ素樹脂層を有する実施例1の反りも改善されてい
る。このことから、プリプレグのガラス布織糸方向を交
差させるか否かは積層板の反りの改善には寄与する度合
いが少なく、積層板の反りの解消には、PTFEと銅箔
の間に溶融フッ素樹脂を介在させること、すなわち、銅
箔とPTFEの熱膨張率の差に起因する残留応力を解消
することが本質的に必要であると知見される。
と同じ材料を用いた。ガラスクロス2枚を基材とし、P
TFEを62.4%含浸させ、これに、PFAを表2に
記載された厚みとなるようにガラス布織糸方向をそろえ
て配置し、その上に表2に記載の厚みの銅箔を配置し
て、上記と同じ条件で加圧成形した。得られた積層板を
200×150mmの大きさに切り出し、それぞれ、図
2に模式図として示す1mmの幅で同心方状に銅箔が残
るエッチングパターンを図3に示すように8個等分配置
して形成した。図2および3において、破線は銅箔部が
残存している部分である。このエッチングした積層板に
PFAシートを配置し、さらに12μmの銅箔を配置し
て、再び同じ条件で加圧成形し、さらに最外層の銅箔を
エッチング処理して全て除いた。得られた積層板の回路
のずれを、対角線にずれが生じるか否かで判断した。結
果を表2に示す。表2中の数字は、回路にずれが生じな
かった積層板の個数を表す。7個以上を合格とした。
が18μmおよび36μmのとき、銅箔厚み以下のPF
A層を有する積層板は、すべて、回路の反りを生じるこ
とがなかった。また、銅箔厚みが12μmの場合を含
め、銅箔厚みの2倍以下の場合も、ほとんど回路にずれ
は生じなかった
せたプリプレグを用いた以外は、実施例6と同様に積層
板を形成し、実施例6と同様に評価した。結果を表3に
示す。
の2倍以下のPFA厚みでは、回路のずれはほとんど生
じず、銅箔厚み以下では、回路のずれは全くなかった。
よる回路形成後においても反りが少ない積層板が得られ
た。この積層板は、反りが少ないため、電子部品の実装
に支障をきたすこともなく、一様なレジスト膜を形成す
ることも可能となるため、その後の回路形成工程がスム
ーズに進行し、製造効率の向上に大きく寄与するととも
に、アンテナなどに使用する場合においても設計値を忠
実に反映させることができる安定した電気特性を確保で
きる基板を提供できる。
る。
ングパターンを示す図である。
形成された積層板の模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 PTFE樹脂を含浸してなる1枚または
2枚以上のプリプレグの最外層の両面に銅箔を有し、該
プリプレグと該銅箔との間に溶融時の粘度が107ポワ
ズ以下の溶融フッ素樹脂層が2μmから該銅箔厚みの2
倍以下の厚みで配置されることを特徴とする、積層板。 - 【請求項2】 前記溶融フッ素樹脂層の厚みが銅箔の厚
み以下である、請求項1に記載の積層板。 - 【請求項3】 前記溶融フッ素樹脂が、PFA、FE
P、ETFE、PVDF、ECTFE、PCTFE、P
VFまたはこれらの混合物からなる群から選択される、
請求項1または2に記載の積層板。 - 【請求項4】 PTFE樹脂を含浸してなる1枚または
2枚以上のプリプレグの最外層の両面に溶融時の粘度が
107ポワズ以下の溶融フッ素樹脂を配置し、該溶融フ
ッ素樹脂上に銅箔を配置した後、減圧雰囲気の圧力下に
おいて、常温から前記PTFE樹脂の融点よりやや高い
成形温度まで昇温する昇温工程と、該成形温度を所定時
間保持し、該成形温度からPTFEの溶融開始前温度ま
でを緩慢に降温する第1降温工程と、該PTFEの溶融
開始前温度から常温までをやや緩慢に冷却する第2降温
工程とを有し、該溶融フッ素樹脂が2μmから該銅箔厚
みの2倍以下の厚みとなるように加圧成形することを特
徴とする、積層板の製造方法。
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