JP2001327888A - 分離装置用羽根車および分離装置 - Google Patents
分離装置用羽根車および分離装置Info
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Abstract
つ、羽根車の回転軸へのゴミの絡み付きを防止可能な分
離装置用羽根車を提供する。 【解決手段】 分離対象物Zを破砕するための複数の破
砕羽根22,23が回転軸21に固定されると共に分離
装置1のドラム3内に回転自在に保持される分離装置用
羽根車4において、一方の側端面が回転軸21に対して
ほぼ直交するように形成された第1の破砕羽根23と、
第1の破砕羽根23の一方の側端面と同じ側の一方の側
端面22aが回転軸21の固定部位からその先端部に亘
って他方の側端面に向けて傾斜するように形成された第
2の破砕羽根22とを複数の破砕羽根として備え、回転
方向において第1および第2の破砕羽根22,23が互
いに隣り合うように回転軸21に固定されている。
Description
切れ食品などの廃棄処理に際して、包装用の容器および
袋などのパックゴミと、生ゴミとに分離するための分離
装置に関するものである。
防止するために、ゴミの廃棄処理に際しては、処分方法
または再利用方法に応じてゴミを分別することが一般化
している。一方、市場に流通している食品の多くは、樹
脂製の容器や袋などの包装体で包装された状態で販売さ
れる。このため、食品を販売する商店などでは、例え
ば、賞味期限切れ食品の廃棄処理に際して、焼却処分ま
たは有機肥料として再利用する生ゴミと、埋め立て処分
または循環資源として再利用するパックゴミとに分別す
ることが望ましい。ところが、スーパーマーケット、コ
ンビニエンスストアおよび食品製造会社などでは、賞味
期限切れ食品が大量に発生するため、手作業によって分
別する場合には、膨大な人件費および作業時間を要する
ことになる。そこで、さほど人手をかけずに短時間で生
ゴミとパックゴミとに分離するための分離装置が考案さ
れている。
装置31が従来から知られている。この分離装置31
は、例えば、同図に示す分離対象の期限切れ食品Z,Z
を、容器X1や袋Y1などのパックゴミと、食品本体X
2,Y2を破砕した生ゴミとに分離する装置であって、
脚部2上に載置されたドラム3と、ドラム3の内部に取
り付けられた羽根車34と、羽根車34を回転させるた
めのモータMとを備えて構成されている。また、モータ
Mおよび羽根車34の各々の回転軸には、プーリが取り
付けられ、両プーリの間には、ベルトが架け渡されてい
る。この場合、両プーリおよびベルトは、保護ケース1
8によって覆われている。
ている。このドラム3は、図7に示すように、その内部
に羽根車34を回転自在に取り付けるためのベアリング
10,10が側壁3a,3bに配設されている。また、
ドラム3の側壁3a側には、図6に示すように、期限切
れ食品Z,Zなどをドラム3内に供給可能な供給口11
が側壁3aを半円状に開口して形成されると共に、作業
者によって投入された期限切れ食品Zを供給口11に案
内するための案内升12が配設されている。一方、ドラ
ム3の側壁3b側には、期限切れ食品Z,Zの容器X1
や袋Y1などのパックゴミを排出口13から排出するた
めのダクト14が配設されている。また、ドラム3の下
部には、期限切れ食品Z,Zの食品本体X2,Y2など
を破砕した生ゴミを排出するための複数の孔15,15
・・が形成されている。さらに、ドラム3の内部には、
羽根車34の回転に伴って発生する風を排出口13側に
導風するための複数の導風板16,16・・が配設され
ている。
両端部41a,41bを丸棒状に切削して形成した回転
軸41と、回転軸41に固定された平板状の4枚の破砕
羽根42,42・・とを備えている。この場合、破砕羽
根42の先端には、ドラム3内に配設された際に破砕羽
根42の先端とドラム3の内壁との間を閉塞する板ゴム
24,24・・が固定されている。また、羽根車34
は、図7に示すように、回転軸41の端部41a,41
bがベアリング10,10を介してドラム3の側壁3
a,3bに回転自在に保持されることにより、ドラム3
内に配設される。この場合、図9に示すように、この分
離装置31では、羽根車34の破砕羽根42,42・・
とドラム3の側壁3aとが長さD11だけ離間させられ
ており、これにより、供給口11から供給された期限切
れ食品Z,Zをドラム3内に送り込むための空間S11
が形成される。したがって、供給された期限切れ食品
Z,Zが、ドラム3内にスムーズに供給される。
ては、まず、モータMを駆動すると、羽根車34が、図
6に示す矢印Aの向きで高速に回転する。この際に、ド
ラム3の内部では、羽根車34の回転に伴って発生する
風が、導風板16,16・・によって案内されることに
より、側壁3aから側壁3bに向けて渦巻き状に導風さ
れて排出口13から排出される。この状態で、期限切れ
食品Z,Zを案内升12に投入すると、その期限切れ食
品Z,Zは、案内升12によって供給口11に案内され
て供給口11からドラム3の内部に供給される。この
後、破砕羽根42,42・・が、ドラム3の内部におい
て容器X1や袋Y1を破くことにより、期限切れ食品
Z,Zが、容器X1および袋Y1を破砕したパックゴミ
と、食品本体X2,Y2を破砕した生ゴミとに分離され
る。この際に、パックゴミと比較して質量の大きい生ゴ
ミは、破砕羽根42,42・・によってさらに細かく破
砕された後に、孔15,15・・からドラム3の外部に
排出される。一方、質量の小さいパックゴミは、ドラム
3内で発生した風によってドラム3内を移動させられ、
排出口13からドラム3の外部に排出される。この結
果、期限切れ食品Z,Zは、孔15,15・・から排出
された生ゴミと、排出口13から排出されたパックゴミ
とに分離される。
装置31には、以下の問題点がある。すなわち、従来の
分離装置31では、期限切れ食品Z,Zをドラム3内部
にスムーズに供給可能とすべく、羽根車34の破砕羽根
42,42・・とドラム3の側壁3aとの間に空間S1
1が形成されている。このため、図9に示すように、羽
根車34の回転軸41は、長さD11分の端部41aが
ドラム3の内部で露出した状態となる。この結果、ドラ
ム3内に供給された紐状のゴミや、比較的柔らかいゴミ
などが、回転軸41の端部41aに絡み付くことがある
という問題点が存在する。かかる場合には、回転軸41
に絡み付いたゴミによって羽根車34の回転が妨げられ
る結果、モータMの負荷が増大して消費電力が増大し、
最悪の場合には、羽根車34が停止するという重大な事
態を招くことになる。
2をドラム3の側壁3aに接近させてドラム3の内部に
おける端部41aの露出長を長さD11よりも十分に短
くすることにより、端部41aへのゴミの絡み付きを防
止する方法が考えられる。しかし、かかる場合には、期
限切れ食品Z,Zをドラム3内部にスムーズに供給可能
とすべく形成された空間S11が失われる。このため、
羽根車34が供給口11の近傍で高速に回転することと
なる結果、供給口11から供給した期限切れ食品Z,Z
が破砕羽根42,42によって弾き飛ばされ、供給口1
1からドラム3の外部に排出されてしまうという問題が
発生する。
ものであり、分離対象物のスムーズな供給を可能としつ
つ、羽根車の回転軸へのゴミの絡み付きを防止可能な分
離装置用羽根車および分離装置を提供することを主目的
とする。
求項1記載の分離装置用羽根車は、分離対象物を破砕す
るための複数の破砕羽根が回転軸に固定されると共に分
離装置のドラム内に回転自在に保持される分離装置用羽
根車において、一方の側端面が回転軸に対してほぼ直交
するように形成された第1の破砕羽根と、第1の破砕羽
根の一方の側端面と同じ側の一方の側端面が回転軸の固
定部位からその先端部に亘って他方の側端面に向けて傾
斜するように形成された第2の破砕羽根とを複数の破砕
羽根として備え、回転方向において第1および第2の破
砕羽根が互いに隣り合うように回転軸に固定されている
ことを特徴とする。
の分離装置用羽根車と、回転軸を回転自在に保持した状
態で分離装置用羽根車を収納すると共に収納状態の分離
装置用羽根車における両破砕羽根の各一方の側端面側に
向けて分離対象物を供給可能な供給口が形成された筒状
のドラムとを備えていることを特徴とする。
明における分離装置の好適な実施の形態について説明す
る。なお、従来の分離装置31と同一の構成要素につい
ては、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
参照して説明する。
2、ドラム3、羽根車4およびモータMを備えて構成さ
れている。この分離装置1は、食品本体X2,Y2など
に含まれている塩分や水分などによってドラム3や羽根
車4などに錆が発生しないように、羽根車4を含めて全
体としてステンレススチールで形成されている。脚部2
は、図2に示すように、分離装置1によって分離された
食品本体X2,Y2などを破砕した生ゴミを収納するた
めのダストボックスRをドラム3の下方に配置できるよ
うに形成されている。この場合、ダストボックスRとし
ては、例えば、生ゴミを傾倒式ゴミ回収車によって回収
可能なタイプが使用される。ドラム3は、従来の分離装
置31におけるドラム3とほぼ同様に構成されている。
ススチール製の角棒の両端部21a,21bを丸棒状に
切削して形成した回転軸21と、溶接によって回転軸2
1に固定された平板状の4枚の破砕羽根22,22,2
3,23と、破砕羽根22,22,23,23の各々の
先端に固定された板ゴム24,24・・とを備えてい
る。この場合、破砕羽根22と破砕羽根23とは互いに
直交するように交互に回転軸21に固定されている。ま
た、破砕羽根22は、本発明における第2の破砕羽根に
相当し、同図(a)に示すように、ドラム3内に配設さ
れた状態で供給口11に対向する側の側端面22aが、
回転軸21の固定部位から板ゴム24が固定された先端
部までに亘って、側壁3bに対向する他方の側端面22
bに向けて傾斜するように形成されている。また、他方
の側端面22bは、回転軸21に対してほぼ直交するよ
うに形成されている。つまり、破砕羽根22は、回転軸
21に溶接された側の端面の長さL1よりも対向する端
面の長さL2が短めとなる台形状に形成されている。一
方、破砕羽根23は、本発明における第1の破砕羽根に
相当し、同図(b)に示すように、側壁3a,3b側に
それぞれ対向する両側端面23a,23bが回転軸21
に対してほぼ直交するように形成されている。つまり、
破砕羽根23は、回転軸21に溶接された端面の長さが
L1の長方形状に形成されている。
の方向に対して、従来の分離装置31における羽根車3
4の破砕羽根42よりも長尺に形成されている。したが
って、図4,5に示すように、この分離装置1では、ド
ラム3の側壁3aと、破砕羽根22,23の端部との長
さD1が、従来の分離装置31における側壁3aおよび
破砕羽根42間の長さD11よりも極めて短縮されてい
る。したがって、この分離装置1では、回転軸21にお
ける端部21aのドラム3内での露出部分が極めて少な
いため、羽根車4の回転時における、紐状のゴミや比較
的柔らかいゴミの端部21aへの絡み付きが阻止され
る。この場合、ドラム3の側壁3aと破砕羽根22,2
3の端部との間の長さD1を1mm程度に規定するのが
好ましく、その場合には、ゴミの絡み付きを防止しつ
つ、回転時における側壁3aと破砕羽根22,23との
接触を回避することができる。なお、側壁3aおよび破
砕羽根22,23間の長さD1を長目にする場合には、
ドラム3内で露出する端部21a部分をカラーで覆うこ
とが好ましい。
各図を参照して説明する。
る。これにより、羽根車4が図1に示す矢印Aの向きで
例えば毎分600回転程度の速度で回転する。この際
に、ドラム3の内部では、羽根車4の回転に伴って発生
する風が、導風板16,16・・によって案内されるこ
とにより、側壁3aから側壁3bに向けて渦巻き状に導
風されて排出口13から排出される。次に、案内升12
に期限切れ食品Z,Zを投入すると、期限切れ食品Z,
Zは、案内升12によって供給口11に案内され、供給
口11を介してドラム3の内部に供給される。この際
に、この分離装置1では、回転軸21におけるドラム3
の側壁3aと破砕羽根22,23の端部との間の長さD
1が極めて短いため、期限切れ食品Z,Zと共に紐状の
ゴミなどが供給されたとしても、そのゴミが、回転軸2
1の端部21aに絡み付くことなく、導風板16,16
によって導風される風によって排出口13からドラム3
の外部にスムーズに排出される。したがって、回転軸2
1へのゴミの絡み付きに起因する消費電力の増大を回避
することができると共に、分離作業を円滑に進めること
ができる。また、この分離装置1では、図4に示すよう
に、破砕羽根22の端面22aが傾斜するように切り欠
かれているため、ドラム3内に空間S1が形成される。
このため、供給された期限切れ食品Z,Zなどが、その
空間S1を介してドラム3内に確実に入り込む。したが
って、従来の分離装置31の羽根車34と比較して、側
壁3aに羽根車4をより接近させることができ、かかる
場合であっても、期限切れ食品Z,Zは、羽根車4によ
って弾き飛ばされることなく、ドラム3内にスムーズに
供給される。
品Z,Zは、図5に示すように、回転している破砕羽根
23によって叩かれた後に、ドラム3の内部において破
砕羽根22,22,23,23によって繰り返し叩かれ
る。これにより、容器X1や袋Y1が破砕された期限切
れ食品Z,Zは、ドラム3の内部において容器X1や袋
Y1を破砕したパックゴミと、食品本体X2,Y2を破
砕した生ゴミとに分離される。次いで、生ゴミは、破砕
羽根22,22,23,23によってさらに細かく破砕
されると共に、孔15,15,・・からドラム3の外部
に排出され、ダストボックスR内に落下する。一方、パ
ックゴミは、排出口13に向けて案内されている風と共
にドラム3内を移動させられて排出口13からドラム3
の外部に排出される。これにより、期限切れ食品Z,Z
は、ダストボックスR内に収納された生ゴミと、排出口
13から排出されたパックゴミとに分離される。この
後、ダストボックスR内の生ゴミは、例えば、傾倒式ゴ
ミ回収車によって回収され、有機肥料として再利用され
る。また、排出口13から排出されたパックゴミは、資
源ゴミとして回収され、循環資源として再利用される。
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、破砕羽根22,23が交互に配設される
ように4枚の破砕羽根22,22,23,23を回転軸
21に固定して形成した羽根車4を例に挙げて説明した
が、本発明における分離装置用羽根車は、これに限定さ
れず、任意の数の破砕羽根を固定して構成することがで
きる。この場合、複数の破砕羽根のうち、いずれか少な
くとも1枚を本発明における第2の破砕羽根で構成する
ことにより、ドラム3の側壁3aと第2の破砕羽根との
間に空間が形成され、期限切れ食品Z,Zをスムーズに
供給することができる。また、本発明の実施の形態で
は、分離装置1を全体としてステンレススチールで形成
した例について説明したが、分離装置1の材質は、これ
に限定されず、例えば、アルミや鉄などを用いることが
できる。
用羽根車および請求項2記載の分離装置によれば、一方
の側端面が回転軸に対してほぼ直交するように形成され
た第1の破砕羽根と、第1の破砕羽根の一方の側端面と
同じ側の一方の側端面が回転軸の固定部位からその先端
部に亘って他方の側端面に向けて傾斜するように形成さ
れた第2の破砕羽根とで複数の破砕羽根を構成したこと
により、分離対象物をドラム内に供給するための空間が
ドラムの側壁と第2の破砕羽根との間に形成されるた
め、ドラムの側壁に羽根車をより接近させることができ
る。したがって、分離装置用羽根車における回転軸のド
ラム内での端部露出部分を少なくすることができるた
め、回転軸へのゴミの絡み付きを防止することができ、
これにより、ゴミの絡み付きに起因する消費電力の増大
を回避することができると共に分離作業を円滑に進める
ことができる。同時に、その空間を介して分離対象物を
確実かつスムーズにドラム内に供給することができる。
しかも、第1の破砕羽根が、空間内に入り込んだ分離対
象物を叩くため、分離対象物を直ちに分離することがで
きる。
切り欠いた状態の斜視図である。
である。
の外観斜視図、(b)は、(a)の状態の羽根車4を9
0度回転させた状態の外観斜視図である。
車4の一端側部位を示す断面図である。
た状態の断面図である。
斜視図である。
斜視図である。
車34の一端側部位を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 分離対象物を破砕するための複数の破砕
羽根が回転軸に固定されると共に分離装置のドラム内に
回転自在に保持される分離装置用羽根車において、 一方の側端面が前記回転軸に対してほぼ直交するように
形成された第1の破砕羽根と、当該第1の破砕羽根の前
記一方の側端面と同じ側の一方の側端面が前記回転軸の
固定部位からその先端部に亘って他方の側端面に向けて
傾斜するように形成された第2の破砕羽根とを前記複数
の破砕羽根として備え、回転方向において前記第1およ
び第2の破砕羽根が互いに隣り合うように前記回転軸に
固定されていることを特徴とする分離装置用羽根車。 - 【請求項2】 請求項1記載の分離装置用羽根車と、前
記回転軸を回転自在に保持した状態で前記分離装置用羽
根車を収納すると共に当該収納状態の分離装置用羽根車
における前記両破砕羽根の前記各一方の側端面側に向け
て分離対象物を供給可能な供給口が形成された筒状のド
ラムとを備えていることを特徴とする分離装置。
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JP2000153901A JP3564045B2 (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 分離装置用羽根車および分離装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP3564045B2 (ja) |
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