JP2001316553A - 架橋複合粒子、その製造法及び架橋複合粒子からなる成形体 - Google Patents

架橋複合粒子、その製造法及び架橋複合粒子からなる成形体

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JP2001316553A
JP2001316553A JP2000134678A JP2000134678A JP2001316553A JP 2001316553 A JP2001316553 A JP 2001316553A JP 2000134678 A JP2000134678 A JP 2000134678A JP 2000134678 A JP2000134678 A JP 2000134678A JP 2001316553 A JP2001316553 A JP 2001316553A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂粒子中に重合体を球状に分散さ
せてなる複合粒子の応用、例えば溶融成形時における分
散粒子の変形および粒径変化を防止し、結果として光線
透過率等の変化のない複合材料を提供すること。 【解決手段】 本発明により、熱可塑性樹脂粒子(A)
100重量部中に架橋重合体(B)0.05〜20重量
部が粒子状に分散させてなる架橋複合粒子が提供され、
また熱可塑性樹脂粒子(A)の原料となる単量体(a)
100質量部に、この単量体(a)には溶解するが熱可
塑性樹脂粒子(A)とは相溶しない架橋反応可能な官能
基を有する重合体(B1)を005〜20質量部溶解
し、単量体(a)を重合させ、次いで重合体(B1)を
架橋反応させて架橋重合体(B)とする熱可塑性樹脂粒
子(A)中架橋重合体(B)が粒子状に分散してなる架
橋粒子の製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂粒子
中に架橋重合体が粒子状に分散してなる架橋複合粒子に
関するもので、また、本発明は架橋複合粒子を溶融して
得られた成形体、特に板状体に関するものである。この
ような複合粒子は複合材料として、例えば、光拡散板等
の用途に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、懸濁重合により製造された粒
子中に他の粒子が分散した複合粒子については、重合中
の相分離現象を利用して樹脂粒子中に他の物質を分散さ
せた複合粒子(特開平10−7704号公報、特開平1
0−60011号公報等)が知られているが、樹脂粒子
中の内部分散物質が架橋粒子ではないため、溶融等によ
り樹脂粒子の形態を変化させた場合には、内部分散物質
の粒径、形状等が変化し、複合粒子の形態変化を必要と
する用途には使用することができない。また、熱可塑性
樹脂中に粒子状の熱硬化性樹脂が分散した樹脂組成物に
ついては、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂を押出機等で溶
融混練し熱硬化性樹脂を粒子状に分散させた技術(特開
平9−194741号公報等)が知られているが、相互
に分子量分布を有する樹脂間での相分離現象の利用であ
る上に相分離と同時に架橋反応が進行するため、粒度分
布は比較的広いものとなり、また、熱可塑性樹脂と熱硬
化性樹脂との相分離を十分に進行させることができない
という問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、熱可塑性樹脂粒子
(A)の原料となる単量体(a)中に、実質的に樹脂粒
子(A)とは相溶しない重合体(B1)を溶解分散させ
ることにおいて重合体(B1)の粒径を制御し、また、
重合体(B1)に架橋反応可能な官能基を導入しておく
ことにより、単量体(a)を重合させ、樹脂粒子(A)
中に重合体(B1)が分散した複合粒子を作製した後
に、樹脂粒子(A)が溶融しない温度以下で重合体(B
1)に架橋反応を進行させ架橋重合体(B)とすること
によって、樹脂粒子(A)の形態を変化させた場合にも
架橋重合体(B)の粒径、形状を変化させることのない
架橋複合粒子及びその製造法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は熱可塑性
樹脂粒子(A)100質量部中に架橋重合体(B)0.
05〜20質量部が粒子状に分散した架橋複合粒子を提
供するものであり、架橋複合粒子中の架橋重合体(B)
の平均粒径は1〜15μmであることが好ましい。 本
発明はまた、熱可塑性樹脂粒子(A)の原料となる単量
体(a)100質量部に、この単量体(a)には溶解す
るが熱可塑性樹脂(A)とは相溶しない架橋反応可能な
官能基を有する重合体(B1)を0.05〜20質量部
溶解し、単量体(a)を重合させ、次いで重合体(B
1)を架橋反応させて架橋重合体(B)とする架橋複合
粒子の製造法をも提供するものである。
【0005】本発明はまた、上記架橋複合粒子を溶融し
て得られる成形体、板状体、また板状体からなる光拡散
板をも提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱可塑性樹脂粒子(A)を構成する単量体
(a)単位は、一般のビニル化合物で、一種以上のビニ
ル化合物が通常用いられる。ビニル化合物を2種以上用
いて共重合体とする場合、互いに共重合可能であれば、
特に制限はない。本発明で用いられる重合体(A)を構
成するビニル化合物の具体例としては、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸ト
リシクロ[5,2,1,02,6]デカ−8−イルなどの
メタクリル酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル
類、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル
化合物、N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロ
ピルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどのN−置
換マレイミド類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどのシアン化ビニル類等を挙げることができる。
【0007】重合体(B1)の分散状態及び粒径に影響
を及ぼす因子は多岐にわたり全てを記載することは不可
能であるが、例えば、樹脂粒子(A)の組成、分子量、
重合温度、重合時間、重合体(B1)の組成、分子量、
樹脂粒子(A)の重合前の単量体への重合体(B1)の
溶解量等が挙げられ、これらの組み合わせにより、単量
体(a)を重合させた樹脂粒子(A)中に球状に分散し
た重合体(B1)の粒径を制御することができる。
【0008】樹脂粒子(A)の分子量は特に制限はな
く、樹脂粒子(A)中に分散した重合体(B1)が所望
の分散状態および粒径となるよう、相分離現象に影響を
及ぼす他の因子と組み合わせて適時選択する。重合体
(B1)に架橋反応を進行させた後、樹脂粒子(A)の
形態を変化させ成形体にする等の必要性がある場合に
は、溶融性、強度などの点から、例えば、樹脂粒子
(A)がポリメタクリル酸メチルである場合において、
重量平均分子量が7万〜50万程度であることが好まし
く、7〜30万であることがより好ましく、8〜20万
であることがさらに好ましい。 本発明で用いられる重
合体(B1)としては、樹脂粒子(A)の原料となる単
量体(a)には溶解し、樹脂粒子(A)には相溶しない
もので、架橋反応可能な官能基を有するものであればよ
く、特に制限はないが、重合体(B1)の官能基が、懸
濁重合の通常の重合温度で反応してしまうと相分離と架
橋反応が同時進行するため好ましくなく、重合体(B
1)の官能基が熱により反応する場合は、少なくとも1
00℃以下では実質的に架橋反応が進まない官能基を選
択することが必要である。
【0009】すなわち、重合体(B1)としては、例え
ば、エポキシ基と酸基あるいは水酸基を有する不飽和単
量体の共重合体が挙げられる。また、架橋反応に関与し
ない他の単量体が共重合されていても、上記の条件を満
たす限り特に問題はない。架橋反応に関与しない共重合
可能な他の単量体としては、例えば、重合体(A)で例
示した単量体を挙げることができる。エポキシ基含有不
飽和化合物の具体例としては、メタクリル酸グリシジ
ル、アリルグリシジルエーテル、エポキシ変性シリコー
ンオイルなど、酸基含有不飽和化合物の具体例として
は、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸、カルボキシ変性シリコーンオイルなど、水酸基含有
不飽和化合物の具体例としては、ヒドロキシスチレン、
メタクリル酸−2ーヒドロキシエチル、アクリル酸−2
−ヒドロキシエチルなどが挙げられ、樹脂粒子(A)と
の相溶性、樹脂粒子(A)の原料となる単量体(a)へ
の溶解性、架橋反応可能な官能基の組み合わせ等を考慮
して、重合体(B1)の構成成分を選択する。また、本
発明で用いられる重合体(B1)中の官能基を有する単
量体の割合は、樹脂粒子(A)を溶融させた場合などに
重合体(B1)の粒径、形状が変化しない程度以上であ
れば特に制限はないが、官能基を有する単量体の割合が
30質量%を越えると架橋反応進行後に残存する未反応
官能基が増え、物性に悪影響を及ぼす傾向が増すため好
ましくなく、重合体(B1)の全構成成分100質量部
に対して、架橋反応に関与しない単量体が70質量%以
上共重合されていることが好ましい。架橋反応に関与し
ない単量体としては、前記の樹脂粒子(A)を構成する
単量体(a)単位として挙げられたビニル化合物のなか
で、樹脂粒子(A)を構成する単量体(a)単位とは異
なるビニル化合物が挙げられる。
【0010】また、2種以上の異なる官能基の反応によ
り架橋を進行させる場合、重合体(B1)はそれぞれ1
種の官能基を有する重合体の混合物でもよいが、重合体
(B1)の分子量分布が相分離現象、ひいては樹脂粒子
(A)中で分散する重合体(B1)の粒径制御に影響を
与えることから、重合体(B1)は架橋反応に必要な官
能基を含有した1種の重合体であることが好ましい。
【0011】重合体(B1)の分子量は特に制限はな
く、樹脂粒子(A)中に分散した重合体(B1)が所望
の分散状態および粒径となるよう、相分離現象に影響を
及ぼす他の因子と組み合わせて適時選択する。但し、重
合体(B1)が高分子量になるにつれて、樹脂粒子
(A)の原料となる単量体(a)への溶解が困難とな
り、また、溶解できた場合でも、相分離終了後に重合体
(B1)中に樹脂粒子(A)を構成する重合体の一部が
残存してしまう割合が高くなるため、重合体(B1)の
重量平均分子量は20万以下であることが好ましい。
【0012】樹脂粒子(A)中の重合体(B1)の含有
量は、樹脂粒子(A)100質量部に対して0.05〜
20質量部の範囲である。0.1〜18質量部であるこ
とがより好ましく、0.2〜15質量部であることがさ
らに好ましい。重合体(B1)の含有量が低すぎると樹
脂粒子(A)中での重合体(B1)の分散が十分でな
く、また、架橋反応を十分に進行させることが困難とな
る。一方、含有量が高すぎると樹脂粒子(A)と重合体
(B1)がうまく相分離せず、重合体(B1)の粒径お
よび粒度分布を制御することが困難となり、極端な場合
には、重合体(B1)が球状に相分離せず、さらに極端
な場合には重合中に樹脂粒子(A)から重合体(B1)
がブリードアウトする現象も認められる。従って上記の
範囲内で、重合体(B1)の樹脂粒子(A)の原料とな
る単量体(a)への溶解量を増加するほど重合体(B
1)の粒径は大きくなり、また減少するほど重合体(B
1)の粒径は小さくなるため、重合体(B1)の粒径制
御因子の1つとして溶解量を挙げることができる。
【0013】樹脂粒子(A)中の重合体(B1)の平均
粒径、ひいては架橋複合粒子中の架橋重合体(B)の平
均粒径は、1〜15μmであることが好ましく、1〜1
2μmであることがより好ましく、1〜8μmであるこ
とがさらに好ましい。平均粒径を小さくしすぎると、微
小粒子の生成を抑制することが困難となり、重合体(B
1)の粒度分布がブロードなものとなり、極端な場合に
は物性に悪影響を及ぼす。一方、平均粒径を大きくしす
ぎると、相分離終了のタイミングが重合の遅い時期まで
及ぶため、重合体(B1)の粒径および粒度分布を制御
することが困難となる。
【0014】本発明の架橋粒子を製造する過程におけ
る、架橋される前の複合粒子を製造する、即ち、熱可塑
性樹脂粒子(A)の原料となる単量体(a)を重合させ
る際に用いる重合開始剤は、ビニル系化合物の重合にお
いて用いられる公知の重合開始剤であれば特に制限はな
く、具体例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)などのアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエートなどの有機過酸化物
系重合開始剤等が挙げられる。
【0015】複合粒子を製造する場合、水系懸濁重合法
により製造することが好ましい。水系懸濁重合法により
製造する際に用いる懸濁安定剤は特に制限はなく、例え
ば、ポリメタクリル酸及びその塩、ポリアクリル酸及び
その塩、メタクリル酸メチルとアクリル酸の塩との共重
合体、メタクリル酸メチルとメタクリル酸のスルホン酸
塩との共重合体などの(メタ)アクリル酸誘導体、ポリ
ビニルアルコール及びその変性物、メチルセルロース、
エチルセルロースなどのセルロース誘導体、リン酸カル
シウム、澱粉末シリカなどの無機粉体等、公知のものが
挙げられる。
【0016】複合粒子を水系懸濁重合法にて製造する方
法は、特に制限はなく、バッチ式の反応釜内で、粒子形
成から重合完結まで行う一般的な方法、連続的に単量体
混合物を造粒機に供給し、所望の大きさの液滴群を有す
る懸濁液を得る工程と、該造粒機から該懸濁液を取り出
し、重合槽中に導き、重合反応を完結させて重合体粒子
を得る工程とからなる懸濁重合法(特開平6−1576
19号公報)、単量体混合物の分散を行う工程から該工
程で得られた分散化物を水中に添加して重合させる工程
を含む懸濁重合法(特開平6−211907)など公知
の方法が挙げられる。加圧容器等を用いて、熱可塑性樹
脂粒子(A)の重合終了後に引き続いて反応釜内温度を
樹脂粒子(A)中に分散した重合体(B1)の架橋反応
が進行する程度まで上昇させ、重合体(B1)の粒径、
形状を固定する方法を採用することもできる。
【0017】このような懸濁重合法を用いて得られる複
合粒子の粒径は、懸濁重合法を用いて製造可能な通常の
粒子と同じ、およそ1〜1000μmであるが、10〜
800μmがより好ましく、50〜700μmがさらに
好ましい。大き過ぎる粒子を得ようとする場合には、懸
濁重合時に粒子が集塊し固化に至る場合がある。また、
通常の懸濁重合法では1μmより小さい粒子を得ること
は困難である。
【0018】複合粒子を水系懸濁重合法にて製造する際
の重合温度、重合時間については、重合体(B1)の粒
径に影響を及ぼすため、樹脂粒子(A)の組成、重合体
(B1)の組成、分子量、溶解量などとの組み合わせ
と、所望する粒径を加味して重合可能な温度範囲から重
合温度を選択し、開始剤量などの選択により重合時間の
調整を行う。
【0019】複合粒子中の重合体(B1)の架橋反応の
タイミングについては、樹脂粒子(A)の重合終了後で
あれば特に制限はなく、例えば、重合体(B1)が熱硬
化可能な場合には、樹脂粒子(A)の重合反応終了後、
引き続き重合釜内温度を上昇させる方法、樹脂粒子
(A)を洗浄、乾燥した後、オーブンを利用する方法な
どの公知の方法を利用して、重合体(B1)の粒径、形
状を固定し架橋重合体(B)とすることができる。ま
た、反応温度、反応時間等については適時選択する。
【0020】本発明の架橋複合粒子の粒径は、およそ1
〜1000μmであるが、10〜800μmがより好ま
しく、50〜700μmがさらに好ましい。
【0021】本発明の複合架橋粒子には、目的に応じて
公知の添加剤、例えば、染料、顔料などの着色剤、可塑
剤、離型剤、紫外線吸収剤などの光安定剤等を添加する
ことが可能である。
【0022】本発明の内部分散物質として架橋重合体
(B)を含有した架橋複合粒子を用いて、樹脂粒子
(A)を溶融することにより、架橋重合体(B)の粒
径、形状を変化させることなく、架橋重合体(B)が分
散した成形体を製造することができる。成形体とするに
は公知の方法を利用することができ、例えば、押出機等
でペレット化した後、射出成形により成形する方法、押
出成形により板状化する方法、注型した後、加熱し成形
品を得る方法などが挙げられる。成形品の形状としては
板状体のものが挙げられる。
【0023】以上のように、熱可塑性樹脂粒子(A)の
組成、分子量、重合温度、重合時間、重合体(B1)の
組成、分子量、溶解量などの組み合わせにより、樹脂粒
子(A)中に球状に分散した重合体(B1)の粒径を制
御することが可能であり、重合体(B1)が架橋反応可
能なことにより、相分離により生成した重合体(B1)
の粒径、形状を維持したまま、樹脂粒子(A)の形態を
変化させることが可能になる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例によって制限されるもの
ではない。なお、実施例及び比較例における物性の評価
は、以下に示す方法を用いて行った。 (1)複合粒子及び架橋複合粒子の質量平均粒子径 レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置((株)堀場製
作所製、LA−910)を用いて測定した。 (2)架橋複合粒子及び複合粒子中の内部分散物質の分
散状態及び平均粒子径 熱可塑性樹脂粒子と同じ屈折率の溶媒(フタル酸ジ−n
−ブチル)に架橋複合粒子を浸し、生物顕微鏡(日本光
学工業(株)製、OPTIPHOT)を用いて観察し
た。 (3)重合体(B1)及び複合粒子の重量平均分子量 示差屈折計検出器付きゲルパーミエイションクロマトグ
ラフィー(GPC、(株)島津製作所製)を用いて、ポ
リスチレン換算で測定した。 (4)全光線透過率 3窓積分球式ヘイズメーター((株)日本精密工学製、
SEP−H−2)を用いて、JIS K 7105−1
981に準拠して測定した。 (5)拡散率 変角光度計((株)村上色彩技術研究所製、ゴニオフォ
トメーター)を用いて透過光分布(輝度分布)を測定
し、次式により拡散率を算出した。
【0025】拡散率(%)={(20°の輝度値+70
°の輝度値)/(2×5°の輝度値)}×100
【0026】また、実施例及び比較例中の略記号は、以
下の化合物を表す。 MMA:メタクリル酸メチル MA :アクリル酸メチル St :スチレン GMA:メタクリル酸グリシジル MAA:メタクリル酸
【0027】重合体(1)の製造例1 St1500g、架橋反応可能な官能基を有する単量体
としてGMA46.5g、MAA28.5gを混合した単
量体混合物に、連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプ
タン7.5g、重合開始剤として過酸化ジベンゾイル
(純分75%)40gを加え溶解した。別容器で懸濁安
定剤としてメタクリル酸メチルとメタクリル酸2−スル
ホエチルのナトリウム塩の共重合体(純分3.3%)1
6.4g、懸濁安定助剤として硫酸ナトリウム15gを
脱イオン水6000gに溶解した。両混合物を熱電対、
冷却管、撹拌翼を備え付けた10Lセパラブルフラスコ
に一括で仕込んだ。窒素置換しながら撹拌回転数200
rpmで10分間撹拌を行った後、撹拌回転数を400
rpmに変更し、窒素雰囲気中で75℃に加熱して重合
を開始した。重合発熱ピークを温度記録計で確認した
後、90℃で30分間加熱した。得られた球状粒子を洗
浄、乾燥し、St/GMA/MAA共重合体を得た。共
重合体の重量平均分子量は8.4万であった。
【0028】重合体(B1)の製造例2 単量体混合物をSt1500g、GMA93g、MAA
57g、連鎖移動剤であるn−オクチルメルカプタンを
15gとした以外は製造例1と同様にして、St/GM
A/MAA共重合体を得た。共重合体の重量平均分子量
は10.6万であった。
【0029】重合体(B1)の製造例3 単量体混合物をSt1500gのみとした以外は製造例
1と同様にして、St重合体を得た。重合体の重量平均
分子量は6.6万であった。
【0030】実施例1 MMA11820g、MA180gに、製造例1で得た
St/GMA/MAA共重合体120gを加え溶解し
た。溶液が透明になったことを確認した後、連鎖移動剤
としてn−オクチルメルカプタン24g、重合開始剤と
して2,2’−アゾビスイソブチロニトリル12g、離
型剤としてステアリルアルコール24gを加え溶解し
た。別容器で懸濁安定剤としてメタクリル酸メチルとメ
タクリル酸2−スルホエチルのナトリウム塩の共重合体
(純分3.3%)73g、懸濁安定助剤として硫酸ナト
リウム60gを脱イオン水24000gに溶解した。両
混合物を撹拌機、熱電対付きの50Lステンレス製オー
トクレーブに一括で仕込んだ。窒素置換しながら撹拌回
転数100rpmで15分間撹拌を行った後、撹拌回転
数を200rpmに変更し、窒素雰囲気中で80℃に加
熱して重合を開始した。重合発熱ピークを温度記録計で
確認した後、110℃で60分間加熱した。得られた球
状粒子を洗浄、乾燥し、MMA/MA共重合体粒子中に
St/GMA/MAA共重合体が粒子状に分散した複合
粒子を得た。複合粒子の質量平均粒子径はおよそ400
μmであり、重量平均分子量は10.1万であった。次
いで、複合粒子をギヤオーブン中で140℃、4時間加
熱し、MMA/MA共重合体粒子中にSt/GMA/M
AA架橋共重合体が粒子状に分散した架橋複合粒子を得
た。架橋複合粒子中の様子を顕微鏡で確認したところ、
St/GMA/MAA架橋共重合体は2μm程度で粒子
状に微分散していた。架橋複合粒子の質量平均粒子径
は、架橋前の複合粒子とほぼ同じである。
【0031】実施例2 重合発熱ピーク確認後、110℃、60分間加熱し、そ
の後さらにオートクレーブ内温度を140℃に加温して
4時間保持した以外は実施例1と同様にして、MMA/
MA共重合体粒子中にSt/GMA/MAA架橋共重合
体が粒子状に分散した架橋複合粒子を得た。架橋複合粒
子の質量平均粒子径はおよそ400μmであり、重量平
均分子量は10.2万であった。架橋複合粒子中の様子
を顕微鏡で確認したところ、St/GMA/MAA架橋
共重合体は2μm程度で粒子状に微分散していた。
【0032】実施例3 製造例1で得たSt/GMA/MAA共重合体の溶解量
を360gとしたこと以外は実施例1と同様にして、M
MA/MA共重合体粒子中にSt/GMA/MAA共重
合体が粒子状に分散した複合粒子を得た。複合粒子の質
量平均粒子径はおよそ400μmであり、重量平均分子
量は10.2万であった。次いで、複合粒子をギヤオー
ブン中で140℃、4時間加熱し、MMA/MA共重合
体粒子中にSt/GMA/MAA架橋共重合体が粒子状
に分散した架橋複合粒子を得た。架橋複合粒子中の様子
を顕微鏡で確認したところ、St/GMA/MAA架橋
共重合体は5μm程度で粒子状に微分散していた。架橋
複合粒子の質量平均粒子径は、架橋前の複合粒子とほぼ
同じであった。
【0033】実施例4 製造例2で得たSt/GMA/MAA共重合体120g
を用いたこと以外は実施例1と同様にして、MMA/M
A共重合体粒子中にSt/GMA/MAA共重合体が粒
子状に分散した複合粒子を得た。複合粒子の質量平均粒
子径はおよそ400μmであり、重量平均分子量は1
0.1万であった。次いで、複合粒子をギヤオーブン中
で140℃、4時間加熱し、MMA/MA共重合体粒子
中にSt/GMA/MAA架橋共重合体が粒子状に分散
した架橋複合粒子を得た。架橋複合粒子中の様子を顕微
鏡で確認したところ、St/GMA/MAA架橋共重合
体は3μm程度で粒子状に微分散していた。架橋複合粒
子の質量平均粒子径は、架橋前の複合粒子とほぼ同じで
あった。
【0034】実施例5 連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン36g、重
合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル
14gとした以外は実施例1と同様にして、MMA/M
A共重合体粒子中にSt/GMA/MAA共重合体が粒
子状に分散した複合粒子を得た。複合粒子の質量平均粒
子径はおよそ380μmであり、重量平均分子量は7.
1万であった。次いで、複合粒子をギヤオーブン中で1
40℃、4時間加熱し、MMA/MA共重合体粒子中に
St/GMA/MAA架橋共重合体が粒子状に分散した
架橋複合粒子を得た。架橋複合粒子中の様子を顕微鏡で
確認したところ、St/GMA/MAA架橋共重合体は
2μm程度で粒子状に微分散していた。架橋複合粒子の
質量平均粒子径は、架橋前の複合粒子とほぼ同じであっ
た。
【0035】比較例1 製造例3で得たSt重合体360gを用いたこと以外は
実施例1と同様にして、MMA/MA共重合体粒子中に
St重合体が粒子状に分散した複合粒子を得た。複合粒
子の重量平均粒子径はおよそ400μmであり、重量平
均分子量は10.1万であった。次いで、複合粒子をギ
ヤオーブン中で140℃、4時間加熱した。複合粒子中
の様子を顕微鏡で確認したところ、St重合体は5μm
程度で粒子状に微分散していた。
【0036】比較例2 重合により得られた複合粒子をギヤオーブン中で加熱し
ないこと以外は実施例3と同様にして、MMA/MA共
重合体粒子中にSt/GMA/MAA共重合体が粒子状
に分散した複合粒子を得た。複合粒子の質量平均粒子径
はおよそ400μmであり、重量平均分子量は10.1
万であった。複合粒子中の様子を顕微鏡で確認したとこ
ろ、St/GMA/MAA共重合体は5μm程度で粒子
状に微分散していた。
【0037】比較例3 製造例1で得たSt/GMA/MAA共重合体の溶解量
を3600gとしたこと以外は実施例1と同様にして、
MMA/MA共重合体粒子中にSt/GMA/MAA共
重合体が分散した複合粒子を得た。複合粒子の質量平均
粒子径はおよそ500μmであり、重量平均分子量は1
0.5万であった。次いで、複合粒子をギヤオーブン中
で140℃、4時間加熱し、MMA/MA共重合体粒子
中にSt/GMA/MAA架橋共重合体が分散した架橋
複合粒子を得た。架橋複合粒子中の様子を顕微鏡で確認
したところ、St/GMA/MAA架橋共重合体は粒子
状には分散しておらず、複雑な網目状の構造を形成して
いた。
【0038】実施例6〜10及び比較例4〜6 実施例1〜5、比較例3で得た架橋複合粒子、及び、比
較例1、2で得た複合粒子を、二軸押出機((株)池貝
製、PCM−30)にて250℃で混練し、ペレット化
した。次いで、この樹脂ペレットを用いて以下に示す成
形条件で、射出成形により110mm×110mm×2
mm(厚さ)の平板(拡散板)を作製した。
【0039】成形条件 成形機:日精樹脂(株)製、射出成形機 PS−60E シリンダー設定温度:250℃ 金型設定温度:75℃ 射出設定圧力:600〜1000kg/cm2 射出設定速度:50% 射出時間:12秒 冷却時間:20秒 全光線透過率及び拡散率の測定結果、透過型電子顕微鏡
(日本電子(株)製、JEM−100S)で観察した平
板中の内部分散物質の分散状況と平均粒子径を表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明により、熱可塑性樹脂粒子中に架
橋重合体が粒子状に分散した架橋複合粒子を製造するこ
とが可能になり、熱可塑性樹脂粒子の形態を変化させた
場合にも内部分散物質の粒径を変化させることなく使用
することが可能になり、結果として成形物の全光線透過
率の低下を防止することができる。また、内部分散物質
の平均粒子径を熱可塑性樹脂粒子の組成、分子量、重合
温度、重合時間、内部分散物質の組成、分子量、樹脂粒
子の重合前の単量体への内部分散物質の溶解量などの組
み合わせにより制御することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 3/05 CER C08J 3/05 CER 4J026 3/24 3/24 Z 5/00 5/00 C08L 25/02 C08L 25/02 33/02 33/02 33/14 33/14 35/00 35/00 G02B 5/02 G02B 5/02 B Fターム(参考) 2H042 BA02 BA11 BA15 4F070 AA18 AA29 AA32 AA34 AA38 AA46 AA59 AB02 AB03 AB08 AB10 AB11 GA06 GA08 GC02 4F071 AA22 AA30 AA32 AA33 AA34 AA36 AA42 AA66 AE02 AF29 AG05 AH12 AH16 BA01 BB05 BC03 4J002 BC031 BC091 BC122 BG012 BG041 BG051 BG061 BG072 BG081 BG101 BH021 BH022 CD112 CD192 CP052 GP00 HA09 4J011 AA05 AC06 BA04 BB01 BB02 BB09 DA03 JA02 JA06 JA07 JB08 JB16 JB22 PA65 PA69 PA70 PA75 PB40 PC02 PC07 4J026 AA17 AA45 AA49 AA57 AC17 BA05 BA08 BA16 BA25 BA30 BA34 BA43 BB01 BB03 BB09 BB10 DA03 DB03 DB12 DB15 FA03 GA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂粒子(A)100質量部中
    に架橋重合体(B)0.05〜20質量部が粒子状に分
    散してなる架橋複合粒子。
  2. 【請求項2】 架橋複合粒子中の架橋重合体(B)の平
    均粒径が1〜15μmであることを特徴とする請求項1
    記載の架橋複合粒子。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂粒子(A)を構成する熱可
    塑性樹脂がメタクリル酸メチルを主成分とする単量体単
    位から構成されることを特徴とする請求項1記載の架橋
    複合粒子。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂粒子(A)の原料となる単
    量体(a)100質量部に、この単量体(a)には溶解
    するが熱可塑性樹脂粒子(A)とは相溶しない架橋反応
    可能な官能基を有する重合体(B1)を0.05〜20
    質量部溶解し、単量体(a)を重合させ、次いで重合体
    (B1)を架橋反応させて架橋重合体(B)とする熱可
    塑性樹脂粒子(A)中に架橋重合体(B)が粒子状に分
    散してなる架橋複合粒子の製造法。
  5. 【請求項5】 重合体(B1)を熱硬化反応によって架
    橋させて架橋重合体(B)とすることを特徴とする請求
    項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の架橋複合粒子を溶融して
    得られた成形体。
  7. 【請求項7】 板状体である請求項6の成形体。
  8. 【請求項8】 光拡散板である請求項7記載の板状体。
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