JP2001315255A - 耐候性樹脂被覆金属板 - Google Patents

耐候性樹脂被覆金属板

Info

Publication number
JP2001315255A
JP2001315255A JP2000136048A JP2000136048A JP2001315255A JP 2001315255 A JP2001315255 A JP 2001315255A JP 2000136048 A JP2000136048 A JP 2000136048A JP 2000136048 A JP2000136048 A JP 2000136048A JP 2001315255 A JP2001315255 A JP 2001315255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
resin film
acrylic resin
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000136048A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ebiya
俊昭 蛯谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2000136048A priority Critical patent/JP2001315255A/ja
Publication of JP2001315255A publication Critical patent/JP2001315255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性及び加工性に優れた屋外用途で用いら
れる樹脂被覆金属板を提供する。 【解決手段】 樹脂被覆金属板Pは基材金属板1上に接
着剤層2、着色アクリル系樹脂フィルム3、透明樹脂フ
ィルム4が順次積層されて一体化されている。透明樹脂
フィルム4はポリフッ化ビニリデン系樹脂とアクリル系
樹脂のブレンド体から成り、実際に被覆する厚みでの、
JIS K 7127 の引張り破断伸びが、フィルムの製膜時の
流れ方向及び流れに直交する方向について150%以上
である。着色アクリル系樹脂フィルム3は動的粘弾性ス
ペクトロメーターによる引張り法、周波数10Hzでの
損失弾性率/貯蔵弾性率比(tanδ)が、前記両方向
に関して、0℃で1.00×10-1以上で、23℃で
1.00×10-1以上で、かつ100℃〜140℃の範
囲にtanδ=5.00×10-1以上のピークが存在す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋外用途に
用いられる塩化ビニル系樹脂を使用しない耐候性樹脂被
覆金属板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋外用途に用いられる樹脂被覆金属板、
なかでも塩化ビニル系樹脂被覆金属板に、意匠性を付与
する目的で絵柄の印刷を施したものに関しては、絵柄の
印刷層を設けた塩化ビニル系樹脂フィルムの上に透明な
アクリル系樹脂のフィルムを積層した構成とするのが一
般的となっている。
【0003】しかし、この構成の樹脂被覆金属板は、主
に耐候性及び加工性に関して問題点を有しているため、
広く普及しておらず、使用される場合も用途が限定され
ているのが現状である。
【0004】このアクリル系樹脂フィルムを積層した構
成の塩化ビニル系樹脂被覆金属板の構成において、一般
的に積層に用いられるアクリル系樹脂フィルムは、印刷
層及び塩化ビニル系樹脂とを屋外使用時の紫外線から保
護するために紫外線吸収剤を添加された透明なフィルム
である。使用されるアクリル系樹脂は、一般に柔軟性ア
クリル、フィルムグレードアクリルあるいはソフトアク
リル等と呼ばれているものであり、架橋アクリルゴム弾
性体成分を核にして(メタ)アクリル酸エステル樹脂を
グラフト重合して得られる共重合樹脂より成っており、
その重合方法や構成に関しては、特開昭48−3694
7号公報や特開昭53−64228号公報、特開昭57
−146652号公報等に開示されている。
【0005】このアクリル系樹脂フィルムは、それ自体
耐候性が良好なことに加え、透明性、耐折り曲げ白化性
等の特徴を有し、また、塩化ビニル系樹脂フィルムと熱
融着により積層一体化できる点も、塩化ビニル系樹脂被
覆金属板の積層用によく用いられる理由となっている。
【0006】このアクリル系樹脂フィルムを積層した構
成の塩化ビニル系樹脂被覆金属板は、比較的良好な成形
性を示すが、これは、柔軟なPVC(ポリ塩化ビニル)
層がアクリル系樹脂フィルムの厚みに対して相対的に大
きい厚みを持って介在することにより、折り曲げ加工時
にアクリル系樹脂フィルムに付加される変形の応力が緩
和されることによる。一般的に表層の透明アクリル系樹
脂フィルムが30〜50μm程度に対し、PVC層は1
20〜250μm程度の厚みで積層されている。
【0007】しかし、このような構成では、表層の透明
アクリル系樹脂フィルムによる紫外線遮蔽性が充分でな
いこと等もあり、PVC層は曝露時間の進行とともに次
第に紫外線劣化を受け、期待した程の良好な耐候性が得
られていないのが現状である。
【0008】そこで、耐候性を改善するため、表層の透
明アクリル系樹脂フィルムの厚みを増加させたり、ある
いは劣化の根源であるPVC層の厚みを薄くする等の処
置がなされる。しかし、この場合、透明アクリル系樹脂
フィルムの厚みとPVC層の厚みが接近することとな
り、その結果、加工性の低下を来すこととなる。
【0009】また、アクリル系樹脂フィルム自体の柔軟
性を増大し加工性の低下を防止するには、(1)架橋弾
性体成分(所謂ゴム成分)を増量する方法や、(2)マ
トリクス相のメチルメタクリレートの共重合比を低下さ
せ、ブチルアクリレート等のガラス転移点が室温より低
いアクリル酸エステル系樹脂の共重合比を増大させる方
法、あるいは(3)マトリクス相の分子量を低下させる
方法等が考えられる。しかし、(1)においては、被覆
材として用いた場合の加工性の改良に直接繋がる引張り
破断伸びの改善効果には限度が有り、また、耐久性も低
下することが知られている。(2)や(3)について
は、表面の耐汚染性が低下するとともに、前者よりも更
に耐候性の低下を示すことにより、被覆保護フィルムと
して適切なものとは言えない。即ち、透明アクリル系樹
脂フィルムを被覆したPVCという構成においては、耐
候性と良好な加工性の両立は達成されていないと言え
る。
【0010】一方、PVCフィルムへの被覆用にポリフ
ッ化ビニリデン(PVdF)とアクリル系樹脂とのブレ
ンド体から成る透明フィルムが市販されている。同フィ
ルムは結晶性樹脂であるPVdFとアクリル系樹脂が相
溶系のブレンド体を形成し、PVdFの結晶化が阻害さ
れる効果等により、引張り破断伸びがPVdF単一組成
より成るフィルムあるいは、アクリル系樹脂のみから成
る被覆用フィルムに比べて、大幅に改善されたものとな
っている。更に、共押し出し等による2層積層フィルム
として、その表層をPVdFの比較的多い、従って耐候
性、耐汚染性の良好な層とし、PVC層に接着される側
の層をアクリル系樹脂の比較的多いPVCとの熱融着性
に優れた層としたものが市販されており、PVCへの被
保護フィルムとして好適に用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このPVdFとアクリ
ル系樹脂とのブレンドフィルムを積層したPVC系樹脂
被覆金属板は、前述の如く、ブレンドフィルムの引張り
破断伸びが大きいことから、アクリル系樹脂のみから成
るフィルムを積層したものより更に良好な加工性を示す
のであるが、その耐候性に関しては、アクリル系樹脂の
みから成るフィルムを積層したものと大差ない結果とな
っている。これは、やはりアクリル系樹脂のみから成る
フィルムの場合と同様に、30〜50μmの厚みでは本
来的に紫外線遮蔽性が充分ではなく、また、添加された
紫外線吸収剤が次第にPVC層に移行することにより、
紫外線カットフィルムとしての効果が減衰することで、
結局はPVC層に紫外線劣化を生じることによる。
【0012】この場合、アクリル系樹脂のみから成るフ
ィルムでは、PVC層の劣化生成物の影響を受け、アク
リル系樹脂も次第に劣化して行く。一方、PVdFとア
クリル系樹脂とのブレンドフィルムの場合は、フィルム
自体の耐候性が非常に良好であることにより、PVC層
の劣化生成物の影響を受けない。その結果、劣化したP
VC層の表面からブレンドフィルムが剥離脱落し却って
耐候性が悪い印象を与えてしまう場合がある。
【0013】また、フィルムの脱落に至らない場合も、
PVC層の劣化生成物は耐候性の良好なブレンドフィル
ムの存在により散逸を妨げられ、ブレンドフィルムとP
VC層との界面に蓄積され、著しい変色となって現れる
ことがある。
【0014】このように、PVdF系樹脂とアクリル系
樹脂とのブレンド体から成る透明フィルムとPVCフィ
ルムとを積層した構成の樹脂被覆金属板についても、有
機紫外線吸収剤による保護効果の限界や、上下のフィル
ムの耐候性のアンバランスから、必ずしも満足の行く耐
候性を得られていない現状にあると言える。
【0015】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は耐候性及び加工性に優れ
た屋外用途で用いられる樹脂被覆金属板を提供すること
にあり、第2の目的は前記の目的に加えて意匠性を高め
る印刷模様を備えた樹脂被覆金属板を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、基材金属板上に接
着剤層を介して、着色アクリル系樹脂フィルムと透明樹
脂フィルムとが順次積層されて一体化された構成の樹脂
被覆金属板であって、前記透明樹脂フィルムがポリフッ
化ビニリデン系樹脂とアクリル系樹脂のブレンド体から
成るフィルムであり、実際に被覆する厚みでの、JIS K
7127 に準拠して測定した引張り破断伸びが、フィルム
の製膜時の流れ方向(MD)及び流れに直交する方向
(TD)について150%以上であり、かつ前記着色ア
クリル系樹脂フィルムの動的粘弾性スペクトロメーター
による引張り法、周波数10Hzでの損失弾性率/貯蔵
弾性率比(tanδ)が、前記MD及びTDの両方向に
関して、0℃で1.00×10-1以上で、23℃で1.
00×10-1以上で、かつ100℃〜140℃の範囲に
前記tanδ=5.00×10-1以上のピークが存在す
る。
【0017】この発明では、透明樹脂フィルムがポリフ
ッ化ビニリデン系樹脂とアクリル系樹脂のブレンド体か
ら成るとともに所定の引張り破断伸びを有することと、
着色アクリル系樹脂フィルムが特定の温度域における損
失弾性率/貯蔵弾性率比(tanδ)が前記の特定値以
上の値を有することにより、加熱成形性、金属板被覆時
の二次加工性、耐候性を満足できるものとすることが可
能となる。その結果、耐候性が向上するとともに、成形
性(加工性)が確保される。
【0018】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記透明樹脂フィルムが、ポリフッ
化ビニリデン系樹脂60〜90重量部に対しアクリル系
樹脂40〜10重量部(両者の合計が100重量部)で
ある層を少なくとも一層含む。従って、この発明では、
ブレンド組成におけるPVdF系樹脂の比率が高いた
め、耐候性及び加工性がより向上する。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記透明樹脂フィルム
が、ポリフッ化ビニリデン系樹脂60〜90重量部に対
してアクリル系樹脂40〜10重量部(両者の合計が1
00重量部)である層と、ポリフッ化ビニリデン系樹脂
10〜40重量部に対してアクリル系樹脂90〜60重
量部(両者の合計が100重量部)である層とを少なく
とも一層ずつ含んでいる。
【0020】従って、この発明では、透明樹脂フィルム
がPVdF系樹脂とアクリル系樹脂との比率が異なる複
数層で構成されているため、透明樹脂フィルムの着色ア
クリル系樹脂フィルムに対する接着性の向上や、紫外線
吸収剤の添加量を増加して耐候性を向上させるのが容易
になる。
【0021】第2の目的を達成するため、請求項4に記
載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
載の発明において、前記着色アクリル系樹脂フィルム
と、前記透明樹脂フィルムとの間に印刷層が設けられて
いる。従って、この発明では印刷層の存在により意匠性
が高くなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を説明する。図1(a)は本発明の耐候性樹脂被覆
金属板(以下、単に樹脂被覆金属板と称す)Pの基本構
成を示す模式断面図である。樹脂被覆金属板Pは、基材
金属板1の片面に接着剤層2が積層され、その上に着色
アクリル系樹脂フィルム3が積層され、更にその上に透
明樹脂フィルム4が積層された構成となっている。
【0023】図1(b)に示す樹脂被覆金属板Pでは、
着色アクリル系樹脂フィルム3と透明樹脂フィルム4と
の間に模様又はベタの印刷層5が設けられている。ま
た、図1(c)に示す樹脂被覆金属板Pでは、透明樹脂
フィルム4として組成の異なる2種類の透明フィルム4
a,4bが積層された構成のものが使用されている。こ
の実施の形態では、一方の透明フィルム4aはPVdF
系樹脂60〜90重量部とアクリル系樹脂40〜10重
量部のブレンド体から成り、他方の透明フィルム4bは
PVdF系樹脂10〜40重量部とアクリル系樹脂90
〜60重量部のブレンド体から成る。
【0024】<基材金属板1>基材金属板1としては、
一般的に樹脂被覆金属板の基材として用いられている金
属板が使用され、例えば、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜
鉛メッキ鋼板、アルミニウム・亜鉛複合メッキ鋼板、ア
ルミニウムメッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム
系合金板等が挙げられる。これら金属板は板厚、熱処理
条件、メッキの厚み等に関しても一般的な範囲内で特に
制限はない。また、金属板の表面処理に関しても、リン
酸塩化成処理、クロメート処理等通常の処理を行うこと
ができる。
【0025】<接着剤層2>基材金属板1とアクリル系
樹脂フィルム3間に介在する接着剤層2に使用できる接
着剤としては、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、
アクリル・ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、フェ
ノール系接着剤、アミド系接着剤、ポリエステル系接着
剤等を挙げることができるが、これら例示されたものに
限定されるものではない。
【0026】接着剤の塗布・焼き付けの方法も樹脂被覆
金属板の製造に一般的に用いられている方法を制限なく
使用できる。一例としては溶剤に溶解した接着剤をロー
ルコーターで、巻き出した鋼鈑コイル上に連続的に塗布
した後、インラインで設置された乾燥炉、次いで焼き付
け炉に導入する方法を挙げることができる。
【0027】<着色アクリル系樹脂フィルム3>着色ア
クリル系樹脂フィルム3に用いられるアクリル系樹脂
は、一般に「柔軟性アクリル」、「フィルムグレードア
クリル」あるいは「ソフトアクリル」等と呼ばれるアク
リル系樹脂の範疇に含まれるもので、架橋アクリルゴム
弾性体成分を核にして、(メタ)アクリル酸エステル系
樹脂をグラフト重合して得られるコア・シェル型の共重
合体組成物より成っている。架橋弾性体成分はブチルア
クリレート、エチルヘキシルアクリレート等のガラス転
移温度が0℃よりも低いアクリル酸エステル系の樹脂を
主体とし、エチレングリコール・ジメタクリレート等を
共重合することにより架橋構造を持たせている。
【0028】この架橋弾性体にグラフト重合され、アク
リル系樹脂のマトリクス相を形成する材料としては、メ
チルメタクリレートを主体としブチルアクリレート等そ
の他の(メタ)アクリル酸エステル系樹脂をランダム共
重合した組成より成るものが使用される。
【0029】この柔軟性アクリルの重合方法や構成に関
しては、特開昭48−36947号公報や特開昭53−
64228号公報、特開昭57−146652号公報等
に開示されている。
【0030】塩化ビニル系樹脂より成るフィルムに被覆
されて用いる用途においては、先ずフィルム自体の耐候
性を得る目的から、溶剤可溶分(非架橋成分)の90重
量%以上をメチルメタクリレートとし、折り曲げ時の白
化防止の目的から、あるいは透明性を確保するための屈
折率調整等の目的から架橋弾性体成分とマトリクス相の
間に両者の中間的組成より成る層を設けた多段共重合と
する。さらには中間層を複数配置し、傾斜的に組成を変
化させる等の複雑な構造を採っているものが多く見受け
られる。
【0031】本発明においては着色アクリル系樹脂フィ
ルム3は、無機顔料の添加により着色されて用いられる
ため、耐折り曲げ白化性、透明性に関する重要度は、塩
化ビニル系樹脂より成るフィルムに被覆されて用いる用
途に比べると低いと言ってよく、この点からは必ずしも
これらの複雑な構成は必要としない。
【0032】本発明に用いる着色アクリル系樹脂フィル
ム3において重要なのは、樹脂被覆金属板の形態での成
形性を確保するために、特定の温度域における損失弾性
率/貯蔵弾性率比(tanδ)が特定値以上の値を有す
ることである。即ち、動的粘弾性スペクトロメーターに
よる引張り法、周波数10Hzでの損失弾性率/貯蔵弾
性率比(tanδ)がフィルムの製膜時の流れ方向(M
D方向)及び流れに直交する方向(TD方向)に関し
て、0℃で1.00×10-1以上、23℃で1.00×
10-1以上で、かつ100℃〜140℃の範囲にtan
δ=5.00×10-1以上のピークが存在することであ
る。
【0033】0℃及び23℃におけるtanδの値は同
温度域での柔軟性を規定するもので、該値以下の場合
は、同温度域で良好な加工性を得ることができず好まし
くない。また、100℃〜140℃の間に存在するta
nδのピーク値は柔軟性アクリル樹脂の多層構造の最外
層樹脂(マトリクス樹脂)の組成及び内層架橋成分との
比率を規定するもので、該値以下の場合は相対的に多層
構造の内層にあたる架橋成分の比率が過多となり、押出
し成形性やカレンダー成形性が悪化し好ましくない。ま
た、最外層樹脂のtanδピークが5.00×10-1
上であっても、その位置が100℃以下である場合は最
外層樹脂の耐候性が悪化し好ましくない。損失弾性率/
貯蔵弾性率比(tanδ)を請求項1で規定する値とす
ることで、加熱成形性、金属板被覆時の二次加工性、耐
候性を満足できるものとすることが可能となる。
【0034】着色アクリル系樹脂フィルム3の厚みは2
5〜250μmの範囲が好ましく、これより薄いとフィ
ルムとしての取り扱い性が低下するとともに、無機顔料
を多量に添加しても充分な紫外線遮蔽性が得られず、好
ましくない。また、樹脂被覆金属板に折り曲げ加工を施
す際、該フィルムの上に積層される透明樹脂フィルムに
加えられる変形の応力を緩和することで透明樹脂フィル
ムの破断、クラック入りを防止する観点からも、25μ
m以上の厚みが有ることが好ましく、50μm以上の厚
みがより好ましい。厚みが250μmを超えるとコスト
の面から現実的でない。
【0035】着色アクリル系樹脂フィルム3は、該フィ
ルム層の紫外線透過深さを軽減すること、意匠性を高め
ること、印刷層の発色を良くすること等の目的で無機顔
料を主体とする顔料により着色される。無機顔料として
は、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどの
白色系の無機顔料や無機複合酸化物系の色調を有する顔
料を挙げることができるが、白色系の顔料の中では、ア
クリル系樹脂との屈折率差が大きく、従って可視光線域
及び紫外線域の遮蔽効果の大きい酸化チタン顔料、中で
もルチル型の酸化チタン顔料を主体成分として用いるこ
とが好ましい。該酸化チタンは強力な光触媒作用を呈す
ることから、アクリル系樹脂の劣化を促進しないように
完全に表面処理を施したものを使用する。印刷層の下地
としてこれら無機顔料のみでは好ましい色調が得られな
い場合、有機顔料を併用してもよい。
【0036】着色アクリル系樹脂フィルム3には、前記
の顔料成分以外に、紫外線吸収剤、光安定剤、ラジカル
捕捉剤、酸化防止剤等、一般的に樹脂の耐熱性、耐候性
を向上させる目的で添加されるものや、加工助剤、滑剤
その他のこれも一般的に樹脂の加工性向上の目的で添加
されるもの等各種添加剤を添加してもよい。
【0037】<透明樹脂フィルム4>本発明の着色アク
リル系樹脂フィルム3に積層される透明樹脂フィルム4
としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)系樹脂と
アクリル系樹脂とのブレンド体から成るフィルムが用い
られる。該ブレンド体より成るフィルムは、実際に被覆
する厚みでの、JIS K 7127に準拠して測定した引張り破
断伸びが、MD及びTDの両方向について150%以上
である。
【0038】PVdF系樹脂は、フッ化ビニリデンのホ
モポリマー、又はフッ化ビニリデンを主体としこれと他
の共重合可能な単量体との共重合樹脂であり、アクリル
系樹脂と相溶性を有する。PVdF系樹脂とブレンドす
るアクリル系樹脂としては、柔軟性アクリル系樹脂に加
え、ポリメチルメタクリレート(PMMA)ホモポリマ
ー、メチルメタクリレートを主体とした、他の共重合可
能な単量体成分とのランダム共重合体、柔軟性アクリル
樹脂と比べると相対的に少ない量の架橋アクリルゴム分
を有する耐衝撃性アクリル系樹脂を挙げることができ
る。
【0039】これらアクリル系樹脂の中では、PMMA
ホモポリマーが最も耐候性に優れているが、PVdF系
樹脂とのブレンド物(透明樹脂フィルム4)に柔軟性を
付与できるブレンド比が狭い範囲に限定され、その観点
からは、元来ある程度の引張り破断伸びを有する柔軟性
アクリル系樹脂を使用することが好ましい。中でも、塩
化ビニル系樹脂被覆金属板の表面被覆等に用いられるグ
レードのものは、それ単体でも実用上問題の無い耐候性
を有しており、好ましく使用できる。
【0040】透明樹脂フィルム4は、樹脂被覆金属板の
最表面に位置し直接大気に晒される点からは、より耐候
性が良好なことが望まれ、ブレンド組成におけるPVd
F系樹脂の比率が高いことが好ましい。また、一般的に
PVdF系樹脂とアクリル系樹脂のブレンド組成では、
PVdF系樹脂の比率が60〜90重量部の範囲でブレ
ンド物に良好な破断伸びが得られる点から、より良好な
加工性を望む場合は、同範囲の組成、即ちPVdF系樹
脂の比率が高い組成を採ることが好ましい。
【0041】一方、着色アクリル系樹脂フィルム3との
接着性や、紫外線吸収剤の添加による下地(印刷層、着
色アクリル系樹脂層、接着剤層、基材金属板等大気側か
ら見て透明樹脂フィルム4の反対側に位置する層の総
称)の保護の観点からは、アクリル系樹脂の比率が高い
ことが好ましい。一般的に紫外線吸収剤は、アクリル系
樹脂との相溶性に優れ多量に添加することができるが、
PVdF系樹脂を含むフッ素系樹脂とは相溶性が悪く、
少量の添加でも、短期間に移行、散逸を生じる。
【0042】これら相反する要求を解決するものとし
て、PVdF系樹脂とアクリル系樹脂のブレンド比が異
なる2層からなるフィルムが市販されており(DX−1
4フィルム:電気化学工業(株)製)、本発明の透明樹
脂フィルム4として好ましく用いることができる。
【0043】また、透明樹脂フィルム4として、耐候性
に優れるPVdF系樹脂の比率が60〜90重量部のブ
レンド組成のフィルムを用い、アクリル系や変性アクリ
ル系等の接着剤により、着色アクリル系樹脂フィルム3
あるいは印刷層5と接着積層する方法や、該組成の透明
樹脂フィルム4と着色アクリル系樹脂フィルム3あるい
は印刷層5を所謂連続ベルト法等により、比較的長時
間、加熱・加圧することで直接的に熱接着する方法も用
いることができる。
【0044】PVdF系樹脂とアクリル系樹脂のブレン
ド組成でも、アクリル系樹脂の比率が40重量部以上の
場合は、得られるブレンド物フィルムの耐候性は、アク
リル系樹脂のみを用いたフィルムと大差ないものとな
り、また加工性に関しても同様であることから、該組成
より成るフィルム一層のみを本発明の透明樹脂フィルム
4として用いることは好ましくない。
【0045】透明樹脂フィルム4の好ましい厚みは、2
0μm〜100μmの範囲で、厚みがこれより薄いとフ
ィルムとしての取扱い性が悪くなることから好ましくな
い。また、これより厚いとコスト高となり好ましくな
い。
【0046】透明樹脂フィルム4の可視光線透過率は特
に限定するものではないが、少なくとも透明樹脂フィル
ム4を通して印刷模様を視認できる必要が有り、その範
囲においては、ヘイズ(全光線透過に占める散乱透過の
比率)が大きくても、可視光線透過率が低くてもよい。
従って、透明樹脂フィルム4の可視光線透過率やヘイズ
値は、一般的に「透明」と認識される範囲に必ずしも一
致しない。例えば、透明樹脂フィルム4として、前記の
ような一般的に「半透明」と認識されるものを用いるこ
とを前提として、印刷層5を濃い色調で印刷しておき、
積層した状態で好ましい色調を得る方法を用いてもよ
い。
【0047】<印刷層5>着色アクリル系樹脂フィルム
3と透明樹脂フィルム4との間には、印刷層5が設けら
れていてもよい。印刷層5の絵柄は石目、木目、抽象
柄、幾何学模様等任意であり、模様に応じて部分的な印
刷であってもよく、全面印刷でもよい。
【0048】印刷層5を設ける手段に特に制限はなく、
一般的に樹脂フィルムに印刷層を施す各種手法によるこ
とができる。また、印刷層5は、着色アクリル系樹脂フ
ィルム3の上に施した後、透明樹脂フィルム4と積層一
体化されてもよく、透明樹脂フィルム4の着色アクリル
系樹脂フィルム3と積層される側の面に施した後、着色
アクリル系樹脂フィルム3と積層一体化してもよい。
【0049】<積層一体化>本発明の樹脂被覆金属板P
の構成を得る手順は、これも任意であるが、印刷層5を
有しない場合は、着色アクリル系樹脂フィルム3と透明
樹脂フィルム4は共押出し法により押出し機のダイス内
で既に積層一体化されていてもよい。印刷層5を有する
場合は着色層と透明層は別々にシートとして成形され、
印刷を施した後、積層一体化させるか、いずれか一方を
シートとして成形し、印刷を施した後、押出しラミネー
トする等の方法による必要がある。
【0050】これらの方法によって積層一体化されたシ
ートをアクリル系接着剤を焼き付けた基材金属板1に、
接着積層する手順が一般的である。 (実施例)以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。
【0051】<樹脂被覆金属板の作成>実施例1〜4及
び比較例1〜9に使用した各々の試料は、以下の方法に
よって作成した。
【0052】1-1 <基材金属板1> 全ての試料について、厚み450μmの表面燐酸処理を
施した溶融亜鉛メッキ鋼鈑を使用した。
【0053】1-2 <接着剤層2> 全ての試料について、同一のアクリル系接着剤を使用し
た。 1-3 <着色アクリル系樹脂フィルム3> 市販の柔軟性アクリル原料もしくは、これらのブレンド
物を使用し、表1に示す組成の着色アクリル系樹脂フィ
ルム3を作成し、各実施例及び比較例に使用した。フィ
ルム化の方法は、柔軟性アクリルのペレットと添加剤成
分を別々の定量フィーダーにより一台のφ25mm同方
向二軸混練機に供給し、ストランドダイから押し出し、
インラインに設置されたペレタイザーで切断し、添加剤
成分を練り込んだアクリル系樹脂ペレットを形成する。
そして、これをφ40mm単軸スクリュー押出し機に投
入し、Tダイより押し出すことで、厚み100μmのフ
ィルムとする。
【0054】添加剤成分は、樹脂成分の合計量を100
重量部として、酸化チタン顔料15重量部、キマソーブ
944LD(HALS(ヒンダードアミン光安定剤):
チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)0.4重量部、イ
ルガノックスHP−2921(複合系プロセス安定剤:
チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)0.4重量部で、
全ての試料で同一とした。
【0055】比較例9については、着色アクリル系樹脂
フィルム3を使用していない。
【0056】
【表1】 1-4 <透明樹脂フィルム4> 各実施例及び比較例について、表2に示す透明樹脂フィ
ルムを使用した。デンカDX−14フィルムは市販品
(電気化学工業(株)製)であり、その他のフィルムに
関しては、押出し法により作成した厚み40μmの単層
フィルム又は厚み50μmの2層共押出しフィルムであ
る。
【0057】添加剤成分は、デンカDX−14フィルム
には紫外線吸収剤が予め添加されており、押出し法で作
成したフィルムには紫外線吸収剤として、チヌビン15
77FF(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)を、樹
脂成分の合計量を100重量部として1.5重量部添加
した。また、多層構成のフィルムに関しては、外気側、
接着面側それぞれの組成を表2に示した。
【0058】単層フィルムの作成方法は概略、着色アク
リル系樹脂フィルム3の場合と同様であり、2層フィル
ムの作成は、φ40mm単軸スクリュー押出し機に加え
てφ30mm単軸スクリュー押出し機を使用し、フィー
ドブロック合流法により行った。
【0059】
【表2】 表2の「構成、ブレンド組成の欄」の括弧内数字はブレ
ンド比率(重量部)を示し、ACはアクリルを意味す
る。また、厚みの単位はμmである。
【0060】1-5 <印刷層5> アクリル系バインダーを用いた耐候性印刷インク赤色を
着色アクリル系樹脂フィルム3の上にバーコーターで塗
布し、乾燥厚み3μmの全面赤色着色の印刷層5を付与
した。塗布後の乾燥温度は70℃で、比較例9を除く全
ての試料について実施した。比較例9では、透明樹脂フ
ィルム4の基材金属板1に直接積層される側に、同様の
方法で赤色印刷層を施した後、更に、同様の方法で耐候
性印刷インク白色を、乾燥厚み3μmとなるように塗布
した。
【0061】1-6 <透明層と着色層の積層一体化> 実施例1〜4、比較例1〜8に関して、着色アクリル系
樹脂フィルム3の印刷層5を付与した面と、透明樹脂フ
ィルム4を重ね合わせ、135℃に加熱された金属ロー
ルと離型性ロールの間を通すことにより、熱融着させ積
層フィルムとした。透明樹脂フィルム4が多層構成の場
合は、接着面側を前記印刷層5を付与した面と重ね合わ
せる。
【0062】なお、実施例4では、透明樹脂フィルム4
の片面に変性アクリル系接着剤(ポリメントNK−38
0(日本触媒(株)製)に紫外線吸収性アクリル樹脂U
CI−635L(一方社油脂工業(株)製)を樹脂固形
分100重量部に対して5重量部添加)を乾燥厚み3μ
mになるように塗布してある。
【0063】実施例及び比較例の着色層と透明層の組合
せを表3に示した。
【0064】
【表3】 1-7 <樹脂被覆金属板の作成> 基材金属板1に、乾燥厚み5μmとなるように接着剤を
バーコーターで塗布し、215℃で焼き付けると同時
に、前記のように積層一体化したフィルムを、この金属
鈑の接着剤層2に積層して、樹脂被覆金属板板とした。
【0065】比較例9では、透明樹脂フィルム4の印刷
を施した面を金属板の接着剤層2に直接積層した。 〔樹脂被覆金属板の評価内容及び方法〕 <着色アクリル系樹脂フィルム3の動的粘弾性測定>1-
3 で作成した各種着色アクリル系樹脂フィルム3につい
て、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所製)で損失
弾性率/貯蔵弾性率比(tanδ)を測定した。測定方
法は引張り法、測定周波数は10Hz、押出し製膜時の
MD方向(流れ方向)及びTD方向(流れに直交する方
向)について実施した。tanδの測定結果を表1に示
した。
【0066】<透明樹脂フィルム4の引張り破断伸び測
定>前記の各種透明樹脂フィルム4に関して、JIS K-71
27に準拠した方法で引張り破断伸びを測定した。測定は
フィルム成形時のMD方向(流れ方向)及びTD方向
(流れに直交する方向)の各方向について、実際に被覆
に用いる厚みで行った。測定温度は23℃とした。
【0067】<樹脂被覆金属板の加工性評価>実施例1
〜4及び比較例1〜9の樹脂被覆金属板に関して加工性
の評価を行った。
【0068】各種樹脂被覆金属板に関して、40mm×
60mmのサイズに切断し、衝撃密着曲げ法、JIS Z-22
48「金属材料曲げ試験方法」に規定される密着曲げ法
(0T曲げ)及びV曲げ法の評価を行った。
【0069】衝撃密着曲げ法は、図2(a)に示すよう
に、樹脂被覆金属板Pの樹脂被覆側を外側にして、先
ず、φ4mmの金属製の丸棒7を内側に配置し、丸棒7
の表面に沿って予備的に180°の折り返しを行って試
験片8を得る。次に、図2(b)に示すように、試験片
8を金属製の下型9に固定した状態で、5kgの円筒形
の上型10を高さ35cmから自由落下させ、樹脂被覆
金属板に密着曲げ(0T曲げ)を加える。雰囲気温度2
3℃で実施した。
【0070】密着曲げ法及びV曲げ法では図3に示すよ
うな、スクリュー曲げ試験装置11を使用する。スクリ
ュー曲げ試験装置11は、下型9及び上型10を備えて
いる。上型10は上下方向に移動可能なスクリュー12
の下端に固定され、スクリュー12の上部に固定された
操作ハンドル13の手動操作により昇降される。
【0071】JIS Z-2248の密着曲げ法では、衝撃密着曲
げ法と同様に予備曲げを施して加工した試験片8を、図
4(a)に示すように金属製の下型9上に配置し、手回
しスクリューで降下する上型10により押圧し、密着曲
げ(0T曲げ)を加える。雰囲気温度23℃及び0℃で
実施した。
【0072】JIS Z-2248のV曲げ法では、図4(b)に
示すように、角度90°のV溝9aが形成された下型9
上に、平板状の試験片8を樹脂被覆側が下型と当接する
状態で載置し、先端がV溝9aに対応して90°の角度
(角まるめ無し)に加工された金属製の上型10を、手
回しスクリューで降下させて試験片8をV溝9aに押し
込むことで、90°の折り曲げを加える。雰囲気温度2
3℃及び0℃で実施した。
【0073】試験終了後に折り曲げ部分の被覆樹脂層を
目視観察し、割れ、クラック及び剥離が認められないも
のを「○」、折り曲げ部分の幅の20%以下の割れ、ク
ラックが認められるものを「△」、それ以上の割れ、ク
ラックが認められ「△」より悪いものを「×」とした。
試験結果を表4に示した。表4には、試行数3(n=
3)の全ての結果を示した。
【0074】
【表4】 <樹脂被覆金属板の耐候性評価>実施例1〜4及び比較
例1〜9の樹脂被覆金属板に関して耐候性の評価を行っ
た。
【0075】各樹脂被覆金属板を60mm×50mmの
サイズに切断して耐候性評価用のサンプルとした。切断
部端面の封止等の処理は特に行わなかった。これらのサ
ンプルをサンシャイン・ウェザーメーター促進試験機
((株)スガ試験機製)に投入し、ブラックパネル温度
63℃での曝露試験を行った。曝露4000時間、60
00時間及び8000時間後の試料に対して、外観変化
を目視観察し、色差変化を色差計で測定し、被覆樹脂の
剥離を目視及び切り込み評価で行った。切り込み評価
は、事務用カッターナイフで樹脂被覆層を貫通し金属板
表面に到達する切れ込みを入れた後、カッターナイフの
刃を捻って、被覆樹脂を捲り上げるようにした際、被覆
樹脂に浮きが発生するか否かを評価した。結果を表5及
び表6に示す。
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】 <樹脂被覆金属板の評価結果> 〔着色アクリル系樹脂フィルムの動的粘弾性測定〕表1
及び表3に示すように、実施例1〜実施例4に使用され
る着色アクリル系樹脂フィルム(c−2 、c−4 及びc
−5 )のtanδは、本発明の請求項1の要件に適合し
ている。比較例5〜比較例8においては着色アクリル系
樹脂フィルム(c−4 )が使用されるため、これらの比
較例ではtanδが請求項1の要件に適合している。比
較例1〜比較例4の着色アクリル系樹脂フィルムはta
nδが請求項1の要件に適合していない。
【0078】〔透明樹脂フィルムの引張り破断伸び測
定〕表2及び表3に示すように、実施例1〜実施例4に
使用される透明樹脂フィルム(d−1 及びd−2 )の引
張り破断伸びの値が、請求項1の要件に適合している。
比較例では、比較例1〜比較例4において透明樹脂フィ
ルム(d−1 )が使用され、比較例7において透明樹脂
フィルム(d−5 )が使用されるため、これらの比較例
では透明樹脂フィルムの引張り破断伸びの値が請求項1
の要件に適合している。比較例7の透明樹脂フィルムは
引張り破断伸びの値は請求項1の要件に適合している
が、アクリル系樹脂のみから成り、請求項1のPVdF
系樹脂とアクリル系樹脂とのブレンド体から成るフィル
ムという要件に適合しない。
【0079】〔加工性の評価〕表4に示すように、本願
発明品である実施例1〜実施例4の樹脂被覆金属板は、
極めて良好な加工性を有している。
【0080】一方、比較例1は比較的良好な加工性を示
すが、100℃〜140℃の範囲のtanδのピークが
請求項1の要件の範囲より低く、押出し製膜時に押出し
機の負荷の上昇、滞留物の生成によるスジの発生、着色
等が見られた。即ち、加熱成形性の悪い材料といえる。
比較例7も良好な加工性を示すが、透明樹脂層にも本発
明の請求項1に適合する着色樹脂層と同一のアクリル系
原料を顔料無添加で使用したものである。
【0081】比較例9は、実施例1〜実施例3の透明樹
脂層に用いた透明フィルムを直接基材金属板1に積層し
たものだが、破断伸びの数値が大きい割に加工性が悪
い。厚みが薄いことで、曲げ加工時の基材金属板1の表
面メッキ層の割れがフィルムの破断をもたらすものと考
えられる。
【0082】透明樹脂フィルム4にPVdF系樹脂とア
クリル系樹脂のブレンドフィルムを用いているが、その
ブレンド比率が本発明の請求項2に適合しない比較例5
では、アクリル系樹脂のみから成る比較例6と大差ない
加工性になっている。
【0083】〔耐候性の評価結果〕基本的に各実施例及
び比較例の構成においては、塩化ビニル系樹脂被覆金属
板に見られるような、黄変、褐変は観察されず、色差変
化の殆どは印刷層5の赤色顔料の褪色によるものであっ
た。比較例7では、これに透明樹脂表面の劣化に伴う光
沢の消失が加わり、曝露8000時間では更に、劣化に
よる表面荒れ部分に外部からの汚染物質が堆積したこと
による色差変化が加わった。
【0084】比較例7に見る如く、加工性を良好にする
ために柔軟性を高めたアクリル系樹脂を直接表面層とし
て大気に接する形態で使用すると、耐候性及び耐汚染性
が良くないことが判る。
【0085】透明樹脂フィルム4としてアクリル系樹脂
のみから成る、あるいはアクリル系樹脂の比率が高いブ
レンドフィルムを用いた比較例5や比較例6を見ると、
PVdF系樹脂の比率が高いブレンドフィルムを用いた
ものより、色差変化が大きい。印刷層5の褪色に対して
は、透明樹脂フィルム4中の紫外線吸収剤による保護効
果に加えて、透湿抵抗等のPVdF比率が高くなると向
上する因子が効いているものと思われる。
【0086】透明フィルムを基材金属板1に直貼りした
比較例9は、フィルム自体の経時変化は殆ど無く、印刷
層5の褪色も少ないが、短時間の曝露で剥離を生じてし
まった。透明フィルム中には紫外線吸収剤が添加されて
いるが、その紫外線遮蔽性が充分なものではなく、接着
剤層2が劣化したものと考えられる。
【0087】〔加工性と耐候性の総合評価〕実施例1〜
実施例4、比較例1〜比較例9の総合評価結果を表7に
示す。表7において、「○」は性能が良好であることを
示し、「×」は、「○」に比べて良くないもの、「△」
はそれらの中間であるものを示す。
【0088】
【表7】 この実施の形態では以下の効果を有する。
【0089】(1) 基材金属板1上に積層された着色
アクリル系樹脂フィルム3と透明樹脂フィルム4のう
ち、透明樹脂フィルム4がPVdF系樹脂とアクリル系
樹脂のブレンド体から成るとともに所定の引張り破断伸
びを有することと、着色アクリル系樹脂フィルム3が特
定の温度域における損失弾性率/貯蔵弾性率比(tan
δ)が前記の特定値以上の値を有することにより、加熱
成形性、金属板被覆時の二次加工性、耐候性を満足でき
るものとすることが可能となる。その結果、樹脂被覆金
属板は屋外用途で用いられる塩化ビニル樹脂系樹脂被覆
金属板の諸問題を解決するとともに、極めて良好な耐候
性と加工性の両立を可能とした。
【0090】(2) 透明樹脂フィルム4が、PVdF
系樹脂60〜90重量部に対しアクリル系樹脂40〜1
0重量部(両者の合計が100重量部)である層を少な
くとも一層含む。従って、ブレンド組成におけるPVd
F系樹脂の比率が高いため、耐候性及び加工性がより向
上する。
【0091】(3) 透明樹脂フィルム4が、PVdF
系樹脂60〜90重量部に対してアクリル系樹脂40〜
10重量部(両者の合計が100重量部)である層と、
PVdF系樹脂10〜40重量部に対してアクリル系樹
脂90〜60重量部(両者の合計が100重量部)であ
る層との2層構造で外気層がPVdF系樹脂の比率が高
い。従って、着色アクリル系樹脂フィルムとの接着性の
向上や、紫外線吸収剤の添加量を増加して耐候性を向上
させるのが容易になる。
【0092】(4) 着色アクリル系樹脂フィルム3
と、透明樹脂フィルム4との間に印刷層5が設けられて
いる。従って、印刷層の存在により意匠性が高くなる。 (5) 着色アクリル系樹脂フィルム3が無機顔料を主
体とする顔料により着色されているため、該フィルム層
の紫外線透過深さを軽減する効果、意匠性を高める効果
及び印刷層5の発色を良くする効果が得られる。
【0093】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 図5(a)に示すように、着色アクリル系樹脂フィ
ルム3と透明樹脂フィルム4との間に接着性樹脂層6を
設けたり、図5(b)に示すように、印刷層5と透明樹
脂フィルム4との間に接着性樹脂層6を設けてもよい。
また、図5(c)に示すように、透明樹脂フィルム4と
してPVdF系樹脂60〜90重量部とアクリル系樹脂
40〜10重量部のブレンド体からなる透明フィルム4
aを設けるとともに、印刷層5と透明フィルム4aとの
間に接着性樹脂層6を設けた構成としてもよい。これら
の場合、透明樹脂フィルム4のPVdF系樹脂の比率を
大きくして耐候性や加工性を向上させた場合に、着色ア
クリル系樹脂フィルム3あるいは印刷層5との接着性が
向上する。接着性樹脂層6を設けた場合、着色アクリル
系樹脂フィルム3と透明樹脂フィルム4とを積層一体化
する際、PVdF系樹脂のブレンド比率が50%を超え
ても、加熱ロールに接触させて積層・一体化する「ダブ
リング」と呼ばれる手法においても良好な接着性が得ら
れる。積層・一体化の手法の選択範囲が拡がり、生産性
が高く短時間の加熱・加圧で必要な接着力が得られる。
【0094】○ 透明樹脂フィルム4を3層以上の構成
としてもよい。この場合、各層毎にPVdF系樹脂とア
クリル系樹脂のブレンド比率を変更し、着色アクリル系
樹脂フィルムに近い層ほどアクリル系樹脂のブレンド比
率を高めるのが、着色アクリル系樹脂フィルムとの接着
性向上や紫外線吸収剤の添加割合増大を図る上で好まし
い。
【0095】○ 印刷層5と接着性樹脂層6とを独立し
て設ける代わりに、接着性樹脂層6が印刷層5を兼ねて
いる構成としてもよい。この場合は、印刷層5として着
色アクリル系樹脂フィルム3の全面に及ぶベタの印刷層
5を設けても着色アクリル系樹脂フィルム3と透明樹脂
フィルム4との間の接着性の低下を回避できる。
【0096】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発
明において、前記着色アクリル系樹脂フィルムと、前記
透明樹脂フィルムとの間に接着性樹脂層が設けられてい
る。この場合、PVdF系樹脂のブレンド比率を高くし
て耐候性や加工性を向上させた場合にも、着色アクリル
系樹脂フィルムあるいは印刷層との接着性が向上する。
また、相互の接着性を考慮せずに着色アクリル系樹脂フ
ィルム及び透明樹脂フィルムの組成を選択でき、自由度
が大きくなる。
【0097】(2) 請求項1〜請求項4及び(1)の
いずれか一項に記載の発明において、前記着色アクリル
系樹脂フィルムは、無機顔料を主体とする顔料により着
色されている。この場合、該フィルム層の紫外線透過深
さを軽減する効果、意匠性を高める効果及び印刷層の発
色を良くする効果が得られる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明の樹脂被覆金属板は、耐候性及び加工性に
優れ、屋外用途に供せられる塩化ビニル系樹脂被覆金属
板の諸問題を解決できる。請求項4に記載の発明では、
樹脂被覆金属板の意匠性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は実施の形態の樹脂被覆金属板
の模式断面図。
【図2】(a)は予備曲げ状態を示す模式図、(b)は
衝撃密着曲げの模式斜視図。
【図3】スクリュー曲げ試験装置の模式図。
【図4】(a)は密着押し曲げを示す模式図、(b)は
V曲げを示す模式図。
【図5】(a)〜(c)は別の実施の形態の樹脂被覆金
属板の模式断面図。
【符号の説明】
1…基材金属板、2…接着剤層、3…着色アクリル系樹
脂フィルム、4…透明樹脂フィルム、5…印刷層、6…
接着性樹脂層、P…(耐候性)樹脂被覆金属板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 27/16 (C08L 27/16 33:00) 33:00) Fターム(参考) 4F071 AA26 AA31 AF21Y AH04 BB06 BC01 BC02 4F100 AB01A AK01C AK01D AK19C AK19D AK25B AK25C AK25D AL05C AL05D AT00A BA03 BA04 BA10A BA10C BA10D BA13 HB00B HB31 JK07B JK08C JK08D JL09 JL10B JN01C JN01D YY00 YY00B YY00C YY00D 4J002 BD141 BG052 BG062 BN122 GF00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材金属板(1)上に接着剤層(2)を
    介して、着色アクリル系樹脂フィルム(3)と透明樹脂
    フィルム(4)とが順次積層されて一体化された構成の
    樹脂被覆金属板であって、 前記透明樹脂フィルム(4)がポリフッ化ビニリデン系
    樹脂とアクリル系樹脂のブレンド体から成るフィルムで
    あり、実際に被覆する厚みでの、JIS K 7127に準拠し
    て測定した引張り破断伸びが、フィルムの製膜時の流れ
    方向(MD)及び流れに直交する方向(TD)について
    150%以上であり、かつ前記着色アクリル系樹脂フィ
    ルム(3)の動的粘弾性スペクトロメーターによる引張
    り法、周波数10Hzでの損失弾性率/貯蔵弾性率比
    (tanδ)が、前記MD及びTDの両方向に関して、
    0℃で1.00×10-1以上で、23℃で1.00×1
    -1以上で、かつ100℃〜140℃の範囲に前記ta
    nδ=5.00×10-1以上のピークが存在することを
    特徴とする耐候性樹脂被覆金属板。
  2. 【請求項2】 前記透明樹脂フィルム(4)が、ポリフ
    ッ化ビニリデン系樹脂60〜90重量部に対しアクリル
    系樹脂40〜10重量部(両者の合計が100重量部)
    である層を少なくとも一層含む請求項1に記載の耐候性
    樹脂被覆金属板。
  3. 【請求項3】 前記透明樹脂フィルム(4)が、ポリフ
    ッ化ビニリデン系樹脂60〜90重量部に対してアクリ
    ル系樹脂40〜10重量部(両者の合計が100重量
    部)である層と、ポリフッ化ビニリデン系樹脂10〜4
    0重量部に対してアクリル系樹脂90〜60重量部(両
    者の合計が100重量部)である層とを少なくとも一層
    ずつ含んでいる請求項1又は請求項2に記載の耐候性樹
    脂被覆金属板。
  4. 【請求項4】 前記着色アクリル系樹脂フィルム(3)
    と、前記透明樹脂フィルム(4)との間に印刷層(5)
    が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に
    記載の耐候性樹脂被覆金属板。
JP2000136048A 2000-05-09 2000-05-09 耐候性樹脂被覆金属板 Pending JP2001315255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000136048A JP2001315255A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 耐候性樹脂被覆金属板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000136048A JP2001315255A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 耐候性樹脂被覆金属板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001315255A true JP2001315255A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18644050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000136048A Pending JP2001315255A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 耐候性樹脂被覆金属板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001315255A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042066A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Daikin Ind Ltd フッ化ビニリデン系共重合体樹脂フィルム
JP2005262493A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 積層シートおよび積層シート被覆金属板
WO2016024592A1 (ja) * 2014-08-13 2016-02-18 三菱レイヨン株式会社 積層フィルム、積層成形品及びその製造方法
WO2021161726A1 (ja) * 2020-02-10 2021-08-19 尾池工業株式会社 金属調加飾フィルム、金属調車両内外装部材、金属調成形体
CN113924686A (zh) * 2019-06-14 2022-01-11 大金工业株式会社 电化学器件用被压缩部件

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042066A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Daikin Ind Ltd フッ化ビニリデン系共重合体樹脂フィルム
JP4492057B2 (ja) * 2003-07-25 2010-06-30 ダイキン工業株式会社 フッ化ビニリデン系共重合体樹脂フィルム
JP2005262493A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 積層シートおよび積層シート被覆金属板
JP4516334B2 (ja) * 2004-03-16 2010-08-04 三菱樹脂株式会社 積層シートおよび積層シート被覆金属板
EP3181355A4 (en) * 2014-08-13 2017-09-27 Mitsubishi Chemical Corporation Laminate film, molded laminate, and method for producing same
CN115284702A (zh) * 2014-08-13 2022-11-04 三菱化学株式会社 层叠膜、层叠成形品及其制造方法
JPWO2016024592A1 (ja) * 2014-08-13 2017-05-25 三菱ケミカル株式会社 積層フィルム、積層成形品及びその製造方法
CN107073909A (zh) * 2014-08-13 2017-08-18 三菱丽阳株式会社 层叠膜、层叠成形品及其制造方法
WO2016024592A1 (ja) * 2014-08-13 2016-02-18 三菱レイヨン株式会社 積層フィルム、積層成形品及びその製造方法
KR101957072B1 (ko) * 2014-08-13 2019-03-11 미쯔비시 케미컬 주식회사 적층 필름, 적층 성형품 및 그의 제조 방법
KR20170041841A (ko) * 2014-08-13 2017-04-17 미쯔비시 레이온 가부시끼가이샤 적층 필름, 적층 성형품 및 그의 제조 방법
CN113924686A (zh) * 2019-06-14 2022-01-11 大金工业株式会社 电化学器件用被压缩部件
CN113924686B (zh) * 2019-06-14 2023-08-18 大金工业株式会社 电化学器件用被压缩部件
JP2021123082A (ja) * 2020-02-10 2021-08-30 尾池工業株式会社 金属調加飾フィルム、金属調車両内外装部材、金属調成形体
CN114555363A (zh) * 2020-02-10 2022-05-27 尾池工业株式会社 金属色调装饰膜、金属色调车辆内外装饰件、金属色调成型体
WO2021161726A1 (ja) * 2020-02-10 2021-08-19 尾池工業株式会社 金属調加飾フィルム、金属調車両内外装部材、金属調成形体
JP7244879B2 (ja) 2020-02-10 2023-03-23 尾池工業株式会社 金属調加飾フィルム、金属調車両内外装部材、金属調成形体
EP4070952A4 (en) * 2020-02-10 2024-01-17 Oike&Co Ltd METAL-COLOR DECOR FOIL, METAL-COLOR INDOOR/EXTERIOR ELEMENT AND METAL-COLOR MOLDED BODY

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2015266221B2 (en) Three-layer uv protective film for decorative laminated sheets (hpl)
CN211031529U (zh) 层压钢板及使用于其的片材
JP4976762B2 (ja) フッ化ビニリデン系樹脂積層フィルム及びその製造方法
JP2009078561A (ja) 積層樹脂シート、エンボス付与シート及び被覆基材
JP2005047179A (ja) 熱線遮蔽樹脂シート
JP4996831B2 (ja) 金属板被覆用積層シートおよび積層シート被覆金属板
JP2001315255A (ja) 耐候性樹脂被覆金属板
JP4480834B2 (ja) フッ化ビニリデン系樹脂フィルム
JP4014314B2 (ja) 耐候性樹脂被覆金属板
KR102217744B1 (ko) 불소 함유 시트 및 이를 포함하는 라미네이트 강판
JP4107419B2 (ja) 印刷意匠性シート、および印刷意匠性樹脂被覆金属板
JP2002225184A (ja) 耐候性樹脂被覆金属板
WO2017150373A1 (ja) フッ素系樹脂フィルム、積層体、及び、フッ素系樹脂フィルムの製造方法
JP4160377B2 (ja) 印刷意匠シート、及び、印刷意匠シートを被覆した金属板
KR101993703B1 (ko) 복합시트
KR101628429B1 (ko) 내응력백화성 및 표면 특성이 우수한 고내후성 아크릴 필름
JP2001315258A (ja) 耐候性樹脂被覆金属板
JP2017159582A (ja) 防湿化粧板および建材、化粧板、化粧シート
JP2010506769A (ja) 耐擦傷性および耐引掻性の多層構造体
JP5106565B2 (ja) 積層シートおよび積層シート被覆金属板
TWI744651B (zh) 層壓鋼板、其製造方法及使用於其的片材
JP4516334B2 (ja) 積層シートおよび積層シート被覆金属板
JPH09109325A (ja) フッ素樹脂系フィルムラミネート鋼板
JP2003342389A (ja) アクリルフィルム及び該フィルムを積層した積層品
JP2618434B2 (ja) 耐候性フツ素樹脂系着色フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040513

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060209

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070306

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02