JP2001314624A - 遊技機の基板ケース - Google Patents

遊技機の基板ケース

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JP2001314624A
JP2001314624A JP2000138865A JP2000138865A JP2001314624A JP 2001314624 A JP2001314624 A JP 2001314624A JP 2000138865 A JP2000138865 A JP 2000138865A JP 2000138865 A JP2000138865 A JP 2000138865A JP 2001314624 A JP2001314624 A JP 2001314624A
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case
capsule
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board case
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JP2000138865A
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Masahito Goto
将仁 後藤
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】封印部を備えた遊技機の基板ケースにおいて、
開封腕部が切断された後の修復を困難にして、その切断
が不正にされたことの発見を容易にすることである。 【解決手段】背面から見て奥側に配置されるケース本体
1 と、該ケース本体C1 を覆うカバー体C2 とから成
って、前記ケース本体C1 及びカバー体C2 の各側板部
(側面)21,22の対応する位置に、開封腕部11を
介して封印ボス部(かしめ部)12がそれぞれ突設され
て、各封印ボス部12が一方向ビス13で一体結合され
て開封不能となる封印部Sを備えた遊技機の基板ケース
において、前記ケース本体C1 及びカバー体C2 の各開
封腕部11のいずれか一方、又は双方にインクカプセル
1 をインサート成形により封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正に切断された
開封腕部の切断箇所を接合修復して隠蔽した場合に、そ
の隠蔽工作を容易に発見できる封印部を備えた遊技機の
基板ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機に用いられる基板ケースの一つと
して、ケース本体と、該ケース本体を覆うカバー体とか
ら成って、前記ケース本体及びカバー体の各側面の対応
する位置に、開封腕部を介してかしめ部がそれぞれ突設
されて、各かしめ部をかしめて一体化することにより、
開封不能にした封印部を備えたものがある。
【0003】前記かしめ部の一例として、各開封腕部の
先端部にそれぞれ封印ボス部が設けられて、各封印ボス
部を一方向ビス(封印ビス)によって、かしめる構造の
ものがあり、前記開封腕部を切断しない限り、ケースを
開けられない構造にすることにより、ケース内に収納さ
れた基板に実装されているROM等の電子部品を不正に
交換して、大当り遊技の発生確率が不法に高められるの
を防止している。
【0004】前記封印部は、上記不正行為の防止を目的
として設けられているが、基板ケースは、その補修・点
検等のために開封せざるを得ないこともあり、この場合
においては、上記と同様に開封腕部を正規に切断して、
開封している。ところが、不正に開封腕部を切断した後
に、その切断部を巧妙に接合修復することにより隠蔽し
て、内部のROM,CPU等を不正交換する事犯が発見
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、封印
部を備えた遊技機の基板ケースにおいて、開封腕部が切
断された後の修復を困難にして、その切断が不正にされ
たことの発見を容易にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明の採用した手段は、ケース本体と、該
ケース本体を覆うカバー体とから成って、前記ケース本
体及びカバー体の各側面の対応する位置に、開封腕部を
介してかしめ部がそれぞれ突設されて、各かしめ部を一
体化すべくかしめて開封不能となる封印部を備えた遊技
機の基板ケースにおいて、前記ケース本体及びカバー体
のいずれか一方、又は双方にインク類を封入したことで
ある。ここで、インク類は、その流出により周辺部材に
付着したり、流失の確認が可能であれば、本発明の課題
を達成できるために、本来のインクの他に、着色された
液体、粉末等を含むものである。
【0007】前記ケース本体又はカバー体のインク類の
封入部位が切断されると、該部位の封入インク類が流出
して、周囲に付着すると共に、切断後に接合修復して
も、切断部位内にインク類が流失して、その全部又は一
部がなくなっているため、切断痕跡が明瞭に残る。これ
により、基板ケースが不正に切断されたことの発見が容
易になると共に、切断後におけるインク類の補充が困難
であるために、不正行為の抑止もできる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、ケース本体又はカバー体の各開封腕部にイン
ク類を封入したものであり、基板ケースの開封には、そ
の封印部の開封が不可欠であるために、不正開封者に対
して最も効果がある。
【0009】また、請求項3の発明は、基板ケースを成
形する材質よりも耐熱温度の高い材質で成形されたカプ
セル容器にインク類が充填密封されたインクカプセルを
使用して、基板ケースの成形時において、その内部に前
記インクカプセルをインサート成形により封入する構成
であるために、接合部等を発生させずに、前記開封腕部
に対するインク類の封入を行える。
【0010】また、請求項4の発明は、前記ケース本体
又はカバー体のいずれか一方、又は双方に設けられたカ
プセル収容穴に前記インクカプセルを収容して、該カプ
セル収容穴の開口を蓋体で封止しているために、開封腕
部に対するインク類の封入が容易となる。更に、請求項
5の発明は、前記インクカプセルが二重構造になってい
て、内部のインクカプセル部の外側は、前記インク類が
浸透可能なインク類浸透部材で覆われた構造であるの
で、インクカプセルの切断により流出したインク類が、
前記浸透部材に浸透して、流出したインク類の除去が困
難であるために、不正行為の発見が一層容易となる。
【0011】また、請求項6の発明の採用した手段は、
上記した基板ケースにおいて、前記開封腕部を、切断に
より破砕されたり、或いは内部にクラックが発生する材
質で構成したことである。この構成により、開封腕部が
切断された場合には、その修復が不可能、或いは困難と
なるために、不正行為の発見が容易になると同時に、そ
の抑止もできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて、請求項1
ないし4の発明について説明する。最初に、基板ケース
Cの封印部Sの一般構造について簡単に説明し、その後
に、本発明に係る部分について詳細に説明する。図1
は、基板ケースCの平面図(取付状態においては、遊技
機の背面側から見た図)であり、図2は、基板ケースC
を構成するケース本体C1 とカバー体C2 とを分離した
状態における封印部Sの部分の斜視図であり、図3は、
同じく封印状態における基板ケースCの封印部Sの部分
の斜視図である。図1ないし図3において、基板ケース
Cは、その全体形状が浅い箱状をしていて、内部に制御
基板(図示せず)を収容するものであって、遊技機の背
面から見て奥側に配置されるケース本体C1 と、該ケー
ス本体C1 を覆うカバー体C2 とで構成される。
【0013】また、基板ケースCには、その一側面の平
面部と、該平面部と対向する別の平面部に接続するコー
ナー部との2箇所に、それぞれ封印部Sが設けられてい
る。この封印部Sは、ケース本体C1 及びカバー体C2
の各側板部21,22の対応する位置に、開封腕部11
を介して略円筒状をした封印ボス部12が突設され、ケ
ース本体C1 をカバー体C2 で覆うと、図5に示される
ように、ケース本体C 1 及びカバー体C2 に設けられた
各開封腕部11及び封印ボス部12の対向面がそれぞれ
密着して、各封印ボス部12を一方向ビス13で一体に
結合させる(かしめる)と、前記一方向ビス13の逆回
転が不能であるために、前記各開封腕部11を切断しな
い限り、基板ケースCの開封が不能となって、封印され
る構造になっている。即ち、カバー体C2 の側の封印ボ
ス部12には、段付状のビス挿通穴14が設けられてい
ると共に、ケース本体C1 の側の封印ボス部12には、
一方向ビス13が螺入可能な下穴15が開けられてい
て、カバー体C2 の側の封印ボス部12のビス挿通穴1
4に挿通された一方向ビス13を回転させると、その螺
子部が、ケース本体C1 の側の封印ボス部12の下穴1
5に自ら螺入して、逆回転不能の一方向ビス13を介し
て各封印ボス部12が一体に結合される(かしめられ
る)。
【0014】また、2箇所の各封印部Sには、それぞれ
複数箇所(実施例では4箇所)において封印可能になっ
ているのは、上記したように、基板ケースCの補修・点
検等のために開封せざるを得ない場合があり、この場合
には、各封印部の封印箇所の開封腕部11を切断して開
封し、修理・点検等の後に、残った封印箇所において封
印可能にするためである。なお、図1において、2箇所
の封印部Sにおいて、複数の封印箇所の各封印ボス部1
2には、一方向ビス13の頭部が全て図示されている
が、封印に寄与しているのは、一箇所のみであって、他
の箇所の一方向ビス13は、紛失を避けるために、その
先端部のみが前記下穴15に螺入されている。
【0015】引き続いて、本発明の実施部分について、
詳細に説明する。図4は、請求項1の発明の第1実施例
の封印部Sの部分斜視図であり、図5は、同じく縦断面
図であって、透明カプセル容器内にインクが充填密封さ
れたインクカプセルA1 を予め成形しておいて、ケース
本体C1 或いはカバー体C2 の樹脂成形時において、前
記インクカプセルA1 を開封腕部11の部分にインサー
ト成形したものである。このため、インクカプセルA1
のカプセル容器は、ケース本体C1 或いはカバー体C2
を成形する樹脂よりも耐熱温度の高いガラス等の透明素
材で成形しておく必要がある。なお、図4及び図5に示
される例は、遊技機の背面側において、インクの存在を
確認し易くするために、カバー体C2 の側の開封腕部1
1にインクカプセルA1 をインサートしてあるが、ケー
ス本体C1 の側の開封腕部11にインサートすることも
可能であり、更に、双方の開封腕部11にインサートし
て、いずれか一方のみの開封腕部11が切断されること
により、その切断痕跡を目視できるようにしてもよい。
【0016】また、図6は、請求項1の発明の第2実施
例の封印部Sの縦断面図であり、図7は、インクカプセ
ルA2 の収容構造を示す部分斜視図である。カバー体C
2 の側の開封腕部11の対向面(密着面)11aに、前
記インクカプセルA2 を隙間なく収容可能なカプセル収
容穴1が設けられている。そして、カプセル収容穴1に
インクカプセルA2 を収容して、その開口には、予め成
形された蓋体2が嵌め込まれて封止されている。この蓋
体2は、基板ケースCを成形しているABS樹脂等の熱
可塑性樹脂と同一樹脂で成形されていて、前記開口に蓋
体2を嵌め込んだ状態において、その周縁を超音波、或
いは熱溶着により溶着されて、本体側と一体化されてい
る。この例の場合には、前記インサート成形と異なるの
で、インクカプセルA2 のカプセル容器の材質として、
基板ケースCを成形している樹脂よりも高い耐熱性を有
することは、必ずしも必要ではない。
【0017】また、カプセル収容穴1の開口の封止は、
インクカプセルのカプセル容器の材質として、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂よりも
高い耐熱性を有する材質であることを条件として、その
開口に、前記熱硬化性樹脂を充填した後に、該樹脂を熱
により硬化させることも可能である。透明の熱硬化性樹
脂は、硬化後においても透明性を維持していると共に、
その接合力も高くて、容易には、剥離できない。
【0018】また、図6及び図7に示される第2実施例
においては、カプセル収容穴1の開口は、開封腕部11
の対向面に設けられているために、ケース本体C1 及び
カバー体C2 の各封印ボス部12を一方向ビス13によ
って一体化した後においては、前記蓋体2は、外部に露
出しなくなるために、蓋体2を取り外して、内部のイン
クカプセルA2 を外部に取り出した状態で、開封腕部1
1を不正に切断する等の不正行為が行われることはな
い。
【0019】更に、図8及び図9に示される第3実施例
は、第2実施例と同様に、別体の蓋体4を使用するもの
であるが、インクカプセルA'2を収容させるために、開
封腕部11に設けられるカプセル収容穴3は、該開封腕
部11の基端面(正確には、カバー体C2 の側板部2
2)に開口している構成のみが異なる。この第3実施例
においても、ケース本体C1 とカバー体C2 とを一体化
させた後には、前記蓋体4は、外部に露出しなくなるの
で、前記第2実施例と同様の利点がある。
【0020】また、請求項1の発明の第4実施例は、開
封腕部11にインクを封入するのに上記と別の手段を用
いたものであって、ケース本体C1 或いはカバー体C2
の成形時において、該開封腕部11の部分にインク収容
穴を同時成形するか、或いは、成形後にインク収容穴を
開けて、該インク収容穴に直接にインクを充填収容し
て、その開口を、前記第2及び第3実施例と同様にし
て、別体の蓋体により封止することも可能である。封止
した蓋体は、超音波溶着、或いは熱溶着によって、ケー
ス側の樹脂と一体化させたり、更には、前記蓋体は、封
印状態において外部に露出しない位置であることが好ま
しい。
【0021】このように、インクカプセルA1,A2 を使
用する第1ないし第3の各実施例、及び開封腕部11の
インク収容穴にインクを直接に封入する第4実施例にお
いても、基板ケースCの封印部Sを構成する開封腕部1
1にインクカプセルA1,A2が収容されているか、或い
は直接にインクが封入されているために、開封腕部11
を切断(図5,図6及び図8において、その切断部をL
で示す)すると、前記インクカプセルA1,A2 が収容さ
れている場合には、これが同時に切断されて、内部のイ
ンクが周囲に流出して、周辺の部材が着色される。ま
た、切断後において、切断部を接合修復しても、開封腕
部11内に封入されていたインクの全部又は一部が流失
しているために、切断痕跡が明瞭に残る。これにより、
開封腕部11が不正に切断されたことの発見が容易にな
ると共に、切断後におけるインクの補充が困難であるた
めに、不正行為を抑制できる。
【0022】次に、請求項1の発明の更に別の実施例に
ついて説明する。図10に示される第5実施例は、封印
部Sの各開封腕部11のカプセル収容穴3が外側に開口
して設けられ、該カプセル収容穴3にインクカプセルA
2 が収容されて、各開口が蓋体5により封止されてい
て、該蓋体5には、複数本の細穴6が前記開封腕部11
の突出方向に沿って設けられたものである。蓋体5に設
けられた細穴6は、その両端の連通穴7を通して大気に
通じている。このため、封印部Sの開封腕部11が切断
部Lで切断されると、その蓋体5の前記細穴6も同時に
切断されて、切断されたインクカプセルA2 から流出し
たインクが前記細穴6の内部に流入する。そして、細穴
6に一旦流入したインクは、その除去が極めて困難であ
るか、或いは不可能であるために、切断痕跡が一層に明
瞭に残って、不正行為の発見が一層容易となる利点があ
る。前記細穴6及び連通穴7は、別体の蓋体5に設けて
あるために、その穴開加工が容易となる。また、前記カ
プセル収容穴3を開封腕部11の前記対向面11aの側
に開口させると、細穴6及び連通穴7を備えた蓋体5
は、外部に露出しなくなって、不正開封防止の効果が高
まる。この場合においても、不正開封によって各開封腕
部11の対向面11aが分離すると、連通穴7が大気に
通じるために、該細穴6に対するインクの流入が可能と
なる。
【0023】また、不正行為の発見容易のために、開封
腕部11の切断痕跡を確実に残す他の手段としては、図
11に示されるように、インクカプセルを使用する場合
において、これを二重構造にして、内部のインクカプセ
ル部8の外側を、毛細管現象でインクが浸透するような
インク浸透部材9で覆った構成のインクカプセルA3
使用が挙げられる。前記インク浸透部材9の具体例とし
ては、ビーズ、ガラスウール等がある。このため、開封
腕部11の切断により前記インクカプセルA3が切断さ
れて、内部のインクが流出すると、このインクは、その
外側に配置されたインク浸透部材9に浸透し、該インク
浸透部材9に一旦浸透したインクを除去するのは、不可
能に近いので、開封腕部11の切断痕跡を明瞭に確保で
きる。また、選択するインクの性質として、基板ケース
Cを成形している樹脂に対して浸透性を有するものを使
用すれば、インクカプセルの切断により流出したインク
が基板ケースCに浸透付着するために、その切断痕跡が
確保され易くなる。なお、この場合には、インクカプセ
ルを構成する素材樹脂は、インク浸透性のないことが必
要となる。
【0024】更に、封印部Sの開封腕部11に封入させ
るインク類に関しても、本発明の課題からすれば、その
流失の確認によって不正行為が発見できればよいので、
上記したように本来的には、インクであることが最も望
ましいが、着色液体、着色粉末、着色ビーズ等の使用も
可能である。
【0025】引き続いて、請求項5の発明について説明
する。請求項5の発明は、ケース本体C1 又はカバー体
2 の開封腕部11のみを、切断により破砕されたり、
或いは内部にクラックが発生する材質で構成することに
より、切断後の修復を不能にして、切断痕跡を確実に確
保できるようにしたものである。ケース本体C1 又はカ
バー体C2 の側方に突設された各開封腕部11は、使用
状態において、その先端に設けられた各封印ボス部12
を一方向ビス13で一体に結合した場合に、その結合力
に耐える強度を有していれば足り、これを超える外力が
作用した場合には、細かく破砕されたり、内部にクラッ
クが発生しても、何ら問題とはならない。
【0026】上記条件を満たす材質としては、自動車用
ガラス、グラス等に使用されて、許容限度を超える外力
を加えると、無数の小片に砕ける性質を有する特殊強化
ガラス、完全硬化後は脆くて、大きな外力を加えると、
クラックが入るか、或いは無数の小片に砕ける性質を有
するエポキシ樹脂、これとほぼ同様の性質を有する特定
の紫外線硬化樹脂等を挙げられる。例えば、カバー体C
2 の開封腕部11のみを前記特殊強化ガラスで構成する
場合には、予め、特殊強化ガラスで製作した開封腕片1
0を成形しておいて、前記カバー体C2 の成形時におい
て、成形型内に前記開封腕片10をセットしておいて成
形すると、図12及び図13に示されるように、カバー
体C2 の開封腕部11となる部分に特殊強化ガラス製の
開封腕片10がインサート成形されて、カバー体C2
開封腕部11の部分のみが、特殊強化ガラスで成形され
る。また、開封腕部11の部分を前記したエポキシ樹
脂、特定の紫外線硬化樹脂等で成形する場合には、ケー
ス本体C1 或いはカバー体C 2 の成形時において、その
開封腕部11に未成形部を残しておいて、該未成形部を
前記したエポキシ樹脂、特定の紫外線硬化樹脂等で成形
して完全形状にすればよい。
【0027】このように、請求項5の発明によれば、ケ
ース本体C1 又はカバー体C2 の開封腕部11を切断す
ると、該部分が無数の小片に砕けたり、或いは内部にク
ラックが発生して、その修復が不能となるので、切断痕
跡が明瞭に残る。この結果、不正行為の発見が容易とな
る。
【0028】また、上記した各実施例は、基板ケースの
開封腕部にインク類を封入した例であるが、本願発明
は、基板ケースの全域に亘って実施可能である。基板ケ
ースの開封腕部以外の部位に、上記各実施例と同様の構
成を具備させれば、開封のためにケースの当該部位を切
断すれば、その開封痕跡が明瞭に残るために、不正開封
の防止及びその抑止効果を期待できる。開封腕部以外の
本発明の実施対象部位としては、ケース本体とカバー体
とを連結しているヒンジ部があり、該ヒンジ部に実施す
ることにより、上記各実施例と同様の効果が奏される。
開封腕部は、普段から比較的高い注意力でもって観察さ
れるが、ヒンジ部は、このようにして観察されることは
少ないので、切断等の痕跡が明瞭化されることにより、
不正開封の発見可能性をより高め、不正開封防止効果
と、その抑止効果との双方が高まることが期待される。
【0029】また、上記した各実施例の他に、ケース本
体又はカバー体自体を中空の二重構造にして、中空構造
となっている内部全体にインク類を封入するように構成
してもよい。この場合において、ケース本体又はカバー
体を構成する各板部(具体的には、側板部、天板部及び
底板部を示す)と開封腕部とに互い隔離された空間部を
それぞれ設けて、各空間部にそれぞれインク類が封入さ
れるように構成することが望ましい。この場合におい
て、前記各板部に封入されるインク類の色彩は、基板ケ
ースの内部に収容されている基板を透視可能な透過性を
有することが望ましい。前記各板部を中空構造にするこ
とによって、広い面積でインク類の流失を確認できるた
め、不正開封防止効果と、その抑止効果との双方が高ま
ることが期待される。
【0030】
【発明の効果】本発明は、封印部を備えた遊技機の基板
ケースにおいて、そのケース本体又はカバー体のいずれ
か一方又は双方にインク類を封入したり、或いは、その
開封腕部を、切断により破砕されたり、或いは内部にク
ラックが発生する材質で成形してあるので、基板ケース
のインク類の封入部位、或いは上記材質で成形された開
封腕部が切断された場合には、周辺部に対するインク類
の飛散付着、開封腕部の破砕等によって、その切断痕跡
が明瞭に残る。このため、不正行為の発見が容易になる
と同時に、その抑止も行える。また、切断後における切
断部位の修復は、極めて困難であると共に、仮に修復し
て切断を隠蔽したとしても、インク類を封入した構成に
おいては、インク類の全部又は一部の流失によって、そ
の修復隠蔽工作は容易に発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板ケースCの平面図(取付状態においては、
遊技機の背面側から見た図)である。
【図2】基板ケースCを構成するケース本体C1 とカバ
ー体C2 とを分離した状態における封印部Sの部分の斜
視図である。
【図3】同じく封印状態における基板ケースCの封印部
Sの部分の斜視図である。
【図4】請求項1の発明の第1実施例の封印部Sの部分
斜視図である。
【図5】同じく縦断面図である。
【図6】請求項1の発明の第2実施例の封印部Sの縦断
面図である。
【図7】インクカプセルA2 の収容構造を示す部分斜視
図である。
【図8】請求項1の発明の第3実施例の封印部Sの縦断
面図である。
【図9】インクカプセルA'2の別の収容構造を示す部分
斜視図である。
【図10】請求項1の発明の第5実施例の封印部Sの縦
断面図である。
【図11】二重構造のインクカプセルA3 の一部を破断
した斜視図である。
【図12】請求項5の発明の実施例の封印部Sの縦断面
図である。
【図13】図12のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1,A2,A'2, A3 :インクカプセル C:基板ケース C1 :ケース本体 C2 :カバー体 1,3:カプセル収容穴 2,4,5:蓋体 6:細穴 8:インクカプセル部 9:インク浸透部材(インク類浸透部材) 10:特殊強化ガラス製の開封腕片 11:開封腕部 12:封印ボス部(かしめ部) 13:一方向ビス 21:ケース本体の側板部 22:カバー体の側板部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体と、該ケース本体を覆うカバ
    ー体とから成って、 前記ケース本体及びカバー体の各側面の対応する位置
    に、開封腕部を介してかしめ部がそれぞれ突設されて、
    各かしめ部を一体化すべくかしめて開封不能となる封印
    部を備えた遊技機の基板ケースであって、 前記ケース本体及びカバー体のいずれか一方、又は双方
    にインク類が封入されていることを特徴とする遊技機の
    基板ケース。
  2. 【請求項2】 前記インク類の封入部位は、前記ケース
    本体又はカバー体の各開封腕部であることを特徴とする
    請求項1に記載の遊技機の基板ケース。
  3. 【請求項3】 インクカプセルは、基板ケースを成形す
    る材質よりも耐熱温度の高い材質で成形されたカプセル
    容器にインク類が充填密封された構成であって、前記イ
    ンクカプセルがインサート成形により封入されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の基板ケ
    ース。
  4. 【請求項4】 前記ケース本体又はカバー体のいずれか
    一方、又は双方に設けられたカプセル収容穴にインクカ
    プセルが収容されて、前記収容穴の開口が蓋体により封
    止されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    遊技機の基板ケース。
  5. 【請求項5】 前記インクカプセルは、二重構造になっ
    ていて、内部のインクカプセル部の外側は、前記インク
    類が浸透可能なインク類浸透部材で覆われていることを
    特徴とする請求項3又は4に記載の遊技機の基板ケー
    ス。
  6. 【請求項6】 ケース本体と、該ケース本体を覆うカバ
    ー体とから成って、 前記ケース本体及びカバー体の各側面の対応する位置
    に、開封腕部を介してかしめ部がそれぞれ突設されて、
    各かしめ部を一体化すべくかしめて開封不能となる封印
    部を備えた遊技機の基板ケースであって、 前記開封腕部が、切断により破砕されたり、或いは内部
    にクラックが発生する材質で構成されていることを特徴
    とする遊技機の基板ケース。
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