JP2001313345A - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

半導体素子収納用パッケージ

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JP2001313345A
JP2001313345A JP2000131336A JP2000131336A JP2001313345A JP 2001313345 A JP2001313345 A JP 2001313345A JP 2000131336 A JP2000131336 A JP 2000131336A JP 2000131336 A JP2000131336 A JP 2000131336A JP 2001313345 A JP2001313345 A JP 2001313345A
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semiconductor element
heat sink
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semiconductor device
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Yoshiaki Ueda
義明 植田
Kiyotaka Yokoi
清孝 横井
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体素子を気密に確保するとともに、半導体
素子が作動時に発する熱を外部に効率良く放散させて半
導体素子を常に適温とする。 【解決手段】上面に半導体素子7が載置される放熱板2
として、この上面側から下面側にかけての熱伝導率が3
00W/mK以上である部材、即ち厚さ方向に配向した
炭素繊維を炭素で結合した一方向性複合材料から成る芯
体2aの上下両面に、Cr−Fe合金層2b−1,Cu
層2b−2,Mo層2b−3,Cu層2b−4の4層構
造を有する金属層2bを拡散接合により積層させ被着さ
せたものと、この芯体2aの側部に熱伝導性に優れる銀
ロウ等のロウ材2cを介して銅製の筒状部材2dを接合
したものとを使用し、この放熱板2を基体1の開口1b
にロウ材を介して嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波通信分
野およびミリ波通信分野等で用いられ、高周波帯域で作
動するガリウム砒素(GaAs)等の化合物半導体等か
ら成る各種半導体素子を収納するための半導体素子収納
用パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波通信分野またはミリ波
通信分野等で用いられ、高周波帯域で作動する各種半導
体素子を収納するための半導体素子収納用パッケージ
(以下、半導体パッケージという)を図6に示す。同図
において、21,24はそれぞれ金属材料から成り容器
本体を構成する基体と側壁用の枠体、25はセラミック
スから成り基体21上に接合され高周波信号を入出力す
る入出力端子、26は蓋体、28は半導体素子を示す。
これら基体21、枠体24、入出力端子25、蓋体26
とで、半導体素子28を半導体パッケージ内部に収容す
る。
【0003】また、このような半導体パッケージは、一
般に半導体素子28が載置される載置部21aを有する
基体21と、基体21上面の外周部に載置部21aを囲
繞するように接合される枠体24および接合面に金属層
が設けられた入出力端子25とが、銀ロウ等のロウ材で
接合される。さらに、蓋体26と枠体24上面とが、蓋
体26と枠体24上面にそれぞれ設けられた金属層を介
して金(Au)−錫(Sn)合金半田等の低融点ロウ材
で接合される。
【0004】基体21は、銅(Cu)−タングステン
(W)合金等の比較的高い熱伝導性を有する金属材料か
ら成り、半導体素子28作動時に発熱する熱を吸収し放
散するための放熱板として機能するとともに、半導体素
子28を支持する支持部材として機能する。
【0005】また、枠体24は、基体21に熱膨張係数
が近似する鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト
(Co)合金等の金属材料から成るとともに、入出力端
子25を嵌着するための貫通孔または切欠部から成る取
付部24aが形成されており、入出力端子25の上面お
よび下面にそれぞれ設けられた金属層を介して銀ロウ等
のロウ材で接合される。
【0006】また、この入出力端子25は、基体21,
枠体24に熱膨張係数が近似するアルミナ(Al23
セラミックス等のセラミックスから成るとともに、半導
体パッケージの内外を導出するようにモリブデン(M
o)−マンガン(Mn)等から成る金属ペーストを焼結
したメタライズ金属層25aが被着されている。
【0007】また、このメタライズ金属層25aには、
外部電気回路との高周波信号の入出力を行うために、導
電性を有する鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト
(Co)合金等の金属材料から成るリード端子27が銀
ロウ等のロウ材で接合されるとともに、半導体素子28
と電気的に接続するためのボンディングワイヤ29が接
合される。
【0008】なお、この半導体素子28は、載置部21
aに錫(Sn)−鉛(Pb)半田等の低融点半田を介し
て接合され、作動時にはこの低融点半田を介して基体2
1に伝熱される。
【0009】しかる後、枠体24の上面に、Fe−Ni
−Co合金等の金属材料またはアルミナセラミックス等
のセラミックスから成る蓋体26により、金(Au)−
錫(Sn)合金半田等の低融点ロウ材で接合することに
よって、半導体パッケージ内部に半導体素子28を気密
に収容しその作動性を良好なものとする。
【0010】このように、基体21、枠体24、入出力
端子25、蓋体26とで、半導体素子28を半導体パッ
ケージ内部に収容するとともに、ボンディングワイヤ2
9とリード端子27と外部電気回路とを電気的に接合す
ることによって、半導体素子28が高周波信号によって
作動する半導体装置となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
半導体素子28は高密度化、高集積化が急激に進み、そ
のため半導体素子28の作動時に発する熱量が従来に比
し極めて大きなものとなっている。従って、半導体素子
28を従来の半導体パッケージに収納して半導体装置と
なした場合、半導体素子28の作動時に発する熱を放散
するCu−W合金から成る基体21の熱伝導率が200
W/mK程度と比較的高くても、近年の半導体素子28
が発する多量の熱を十分に吸収することができない。そ
の結果、半導体素子28は、発熱によって高温となり熱
破壊を起こしたり、熱による特性劣化を引き起こし誤作
動が生じる等の問題点を有していた。
【0012】このような問題点を解決する手段として、
図4および図5に示すように、放熱板12として、この
上面から下面にかけて熱伝導率が300W/mK以上で
ある部材、即ち厚さ方向に配向した炭素繊維を炭素で結
合した一方向性複合材料から成る芯体12aの上下両面
に、各50μm以下の厚さを有するCr−Fe合金層1
2b−1,Cu層12b−2,Fe−Ni層またはFe
−Ni−Co層12b−3の3層構造を有する金属層1
2bを拡散接合したものを使用し、さらにこの放熱板1
2側部の気孔を塞ぎ耐外圧性を強化するため、Fe−N
i−Co合金またはFe−Ni合金から成る枠状の基体
11の穴部(開口)11bに、放熱板12を銀ロウ等の
ロウ材で挿着するといったものを本出願人は提案した
(特願平10−327216号)。
【0013】しかしながら、図4,図5のものでは、厚
さ方向の熱伝導は非常に優れているが、幅方向の熱伝導
率、即ち金属層12bの横方向への熱伝導率は、金属層
12bの組成とその厚さが150μm以下である点から
非常に低い。そのため、穴部11bに熱伝導性に優れる
銀ロウを介して挿着しても、発する熱は銀ロウまで十分
に伝熱しない。そのため、半導体素子18は、その作動
時に発する熱が非常に高いために、厚さ方向のみの熱伝
導では十分放熱できない場合、高温となり熱破壊を起こ
したり、熱による特性劣化を引き起こし誤作動が生じる
等の問題点を有していた。
【0014】また、放熱板12の上面および下面の稜線
付近の部位において、基体11と放熱板12との間の銀
ロウの平坦性を均一に保つことは、銀ロウの量や銀ロウ
溶融条件等の調整を厳密に行わなければ非常に困難であ
り、特に、その部位において銀ロウの量が少なくなった
場合には、放熱板12側部の気孔を完全に塞ぐことがで
きなくなる場合があり、半導体パッケージ内部の気密性
が損なわれるという問題点を有していた。
【0015】従って、本発明は上記問題点に鑑み完成さ
れたもので、その目的は、半導体素子を気密に確保する
とともに、半導体素子が作動時に発する熱を外部に効率
良く放散させて半導体素子を常に適温とし、半導体素子
を長期間にわたり正常かつ安定に作動させ得る半導体パ
ッケージを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体パッケー
ジは、上下面を貫通する開口が形成された基体と、前記
開口に嵌着されるとともに上面に半導体素子が載置され
る載置部を有する放熱板と、前記基体上面に前記開口を
囲繞するように取着され、かつ側部に貫通孔または切欠
部から成る入出力端子の取付部を有する枠体と、前記取
付部に嵌着された入出力端子とから成る半導体素子収納
用パッケージにおいて、前記放熱板は、厚さ方向に配向
した炭素繊維を炭素で結合した一方向性複合材料から成
り、かつ上面および下面に前記放熱板側から順にクロム
−鉄合金層,銅層,モリブデン層および銅層が積層され
拡散接合により被着されているとともに、銅製の接合部
材が側面を覆うようにロウ付けされており、該接合部材
が前記開口の内周面にロウ付けされていることを特徴と
する。
【0017】本発明は、このような構成により、上面に
半導体素子が載置される放熱板が、その上面側から下面
側にかけての熱伝導率が300W/mK以上である一方
向性複合材料と、この一方向性複合材料の側部にロウ材
を介して銅製の接合部材を接合したものとから構成さ
れ、さらに、この放熱板の側面をCu−W合金,Fe−
Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の金属材料やアルミ
ナセラミックス等のセラミックスから成る基体の開口に
銀ロウ等のロウ材を介して嵌着したことから、半導体素
子の気密性を確保できるとともに、半導体素子の作動時
の熱は、厚さ方向、即ち半導体素子が放熱板に低融点半
田を介して接合されている面からそのまま垂直方向に伝
熱する経路と、幅方向、即ち金属層の横方向(面方向)
から放熱板の側面(ロウ材および銅製の接合部材)へ伝
熱する経路との2経路で、放熱板の下面側に伝熱され大
気中に効率良く放散される。その結果、半導体素子の酸
化腐食等により特性劣化を引き起こすことなく、さらに
は半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期間に
わたり正常かつ安定に作動させ得る。
【0018】また、本発明は、銅製の接合部材の厚さを
30〜100μmとすることによって、銅製の接合部材
と、基体および一方向性複合材料との熱膨張差による歪
みを非常に小さくでき、それらの間にクラック等が発生
するのを有効に防止する。そのため、半導体素子の気密
性を保持することができる。
【0019】さらに、本発明の上記構成の放熱板は、そ
の重量が極めて軽量なものであり、半導体パッケージ内
部に半導体素子を収納して半導体装置となした場合、半
導体装置の重量も極めて軽量なものとなって、近年の小
型軽量化が進む電子装置への実装も可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の半導体パッケージについ
て以下に詳細に説明する。図1は本発明の半導体パッケ
ージの一実施形態を示す断面図であり、図2は図1の放
熱板の拡大断面図であり、図3は放熱板が基体に嵌着さ
れている上面図である。これらの図において、1は基板
状の基体、2は放熱板、3は枠体、4は入出力端子、5
は蓋体、7は半導体素子である。これら基体1、放熱板
2、枠体3、入出力端子4および蓋体5とで、半導体素
子7を収容するための容器が構成される。
【0021】基体1は、Cu−W合金,Fe−Ni−C
o合金,Fe−Ni合金等の金属材料やアルミナセラミ
ックス等のセラミックスから成り、また略中央部に上下
面を貫通する開口(貫通孔)1bが形成され、これに銅
製の接合部材としての筒状部材2dで放熱板2側部を銀
ロウ等のロウ材2cを介して気孔を完全に塞いだものを
嵌着することによって、放熱板2側部の気孔を塞ぐとと
もに耐外圧性を強化する機能を有する。本発明の接合部
材は、上記筒状部材2d、帯状部材等とするのがよく、
金属固体である銅の板状体等から構成される。
【0022】この基体1が金属材料から成る場合、基体
1は、半導体パッケージ内外に高周波信号を入出力させ
た際に発生する電磁場を遮蔽する所謂電磁遮蔽板として
も機能し、また基体1は、その外側周縁部に設けられた
ネジ穴(図示せず)にトルクをかけてネジを締めても、
この基体1が弾性を有することから、クラック等の破損
を有効に防止でき、所謂破損防止板としても機能する。
【0023】また、この金属材料から成る基体1は、そ
のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の
金属加工を施すことによって、その主面に開口1bを有
する形状、所謂枠状に製作される。また、その表面に耐
食性に優れかつロウ材との濡れ性に優れる金属、具体的
には厚さ0.5〜9μmのNi層をメッキ法により被着
させておくと、放熱板2や入出力端子4との銀ロウ等の
ロウ材による接合をより強固なものとできる。
【0024】一方、基体1がセラミックスから成る場
合、基体1は金属材料に比し非常に軽量となることか
ら、半導体パッケージ内部に半導体素子7を収納して半
導体装置となした場合、半導体装置の重量を極めて軽量
なものとできる。
【0025】また、このセラミックスから成る基体1
は、例えばアルミナセラミックスから成る場合、酸化ア
ルミニウム(Al23)、酸化珪素(SiO2)、酸化
マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)等
の原料粉末に適当な有機バインダ、溶剤等を添加混合し
て金属ペーストを作るとともに、この金属ペーストをド
クターブレード法やカレンダーロール法を採用すること
によって、セラミックグリーンシートと成し、しかる
後、放熱板2や入出力端子4に接合されるメタライズ層
を形成するために、その部位にMo−Mn等の金属ペー
ストを印刷塗布するとともに、このセラミックグリーン
シートに適当な打ち抜き加工を施し、これを複数枚積層
し、約1600℃の温度で焼成することによって製作さ
れる。
【0026】なお、このメタライズ層を成す金属ペース
トは、例えばMo−Mnの場合、Mo,Mnのような高
融点金属粉末に適当な有機バインダ、溶剤等を添加混合
することによって得られる。
【0027】また、このような基体1のメタライズ層の
表面に、耐食性に優れかつロウ材との濡れ性に優れる金
属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層をメッキ法
により被着させておくと、基体1と放熱板2との銀ロウ
等のロウ材2cによる接合や、基体1と入出力端子4と
の銀ロウ等のロウ材による接合を可能とする。
【0028】また、この放熱板2は、半導体素子7を支
持する支持部材として機能するとともに、半導体素子7
が作動時に発する熱を吸収し大気中に放散する機能を有
しており、図2に示すように、上面側から下面側にかけ
ての熱伝導率が300W/mK以上である部材、即ち厚
さ方向に配向した炭素繊維を炭素で結合した一方向性複
合材料から成る芯体2aの上下両面に、放熱板2側から
順にCr−Fe合金層2b−1,Cu層2b−2,Mo
層2b−3,Cu層2b−4の4層構造を有する金属層
2bを積層させ、拡散接合によって被着させたものと、
この芯体2aの側面に銀ロウ等のロウ材2cを介して接
合される銅製の筒状部材2dと、ロウ材2cとから構成
される。
【0029】一方向性複合材料から成る芯体2aは、例
えば一方向に配向した炭素繊維の束を、固体のピッチあ
るいはコークス等の微粉末に分散させたフェノール樹脂
等の熱硬化性樹脂の溶液中に含浸させ、次にこれを乾燥
させて一方向に炭素繊維が配向している複数枚のシート
を形成するとともに、各々のシートを炭素繊維の方向が
同一となるようにして複数枚積層する。次に、積層され
た複数枚のシートに所定の圧力を加えるとともに加熱し
て熱硬化性樹脂部分を硬化させ、最後にこれを不活性雰
囲気中高温で焼成し、フェノール樹脂とピッチあるいは
コークスの微粉末を炭化させる(炭素を形成する)とと
もに、この炭素で各々の炭素繊維を結合させることによ
って製作されている。
【0030】また、この一方向性複合材料から成る芯体
2aの上下両面には、Cr−Fe合金層2b−1,Cu
層2b−2,Mo層2b−3,Cu層2b−4の4層構
造を有する金属層2bが積層され拡散接合によって被着
されており、それぞれの厚さを調整することによって、
特に幅方向(横方向)の熱膨張係数を調整できる。
【0031】なお、放熱板2の厚さ方向(縦方向)の熱
膨張係数は、銅製の筒状部材2dの厚さを30〜100
μmとしたことから、非常に薄いため弾性に富むといっ
た点と、ロウ材2cは周知のように非常に軟性に富むと
いった点と、金属層2bの厚さが一方向性複合材料から
成る芯体2aの厚さに比し非常に薄く、また、一方向性
複合材料から成る芯体2aの厚さ方向の弾性率は芯体2
aの幅方向の弾性率に比し1/100以下と非常に低い
といった点とから、一方向性複合材料から成る芯体2a
の厚さ方向の熱膨張係数にほとんど近似し、およそ7×
10-6/℃となる。
【0032】なお、銅製の筒状部材2dの厚さが30μ
m未満の場合、製造上非常に困難となる。一方、100
μmを超える場合、銅の軟性が低下するとともに、基体
1や芯体2aとの熱膨張係数の差によって、基体1と銅
製の筒状部材2dとの歪みや、芯体2aと銅製の筒状部
材2dとの歪みが顕著に大きくなるため、放熱板2の底
面の平坦性が損なわれ、他の外部電気回路基板(図示せ
ず)への実装が困難となる。また、この歪みが非常に大
きい場合、基体1と銅製の筒状部材2dとの間や、芯体
2aと銅製の筒状部材2dとの間にクラックが発生し、
半導体素子7の気密性を保持することが困難となる。
【0033】また、銅製の筒状部材2dの高さは、芯体
2aの高さと同じであれば良く、芯体2aの高さが基体
1の高さよりも低い場合、即ち下面側の金属層2bを含
む芯体2aの下面側が、基体1の下面側と同一面上にあ
り、(半導体素子7作動時の放熱性を良好なものとする
ため、基体1の下面側と芯体2aの下面側は同一面上に
あることが好ましい)かつ上面側の金属層2bを含む芯
体2aの上面側が、基体1の上面側よりも低い場合であ
っても良い。
【0034】このような場合、芯体2aの高さが低いた
め、半導体パッケージ内部の空間を大きくすることが可
能となり、半導体パッケージ内部に半導体素子7を載置
固定したり、ボンディングワイヤ8を接続する等の作業
が非常に容易なものとなる。
【0035】また、この銅製の筒状部材2dは、予め、
芯体2aの側面にロウ材2cを介して接合しておけば、
この接合された状態の良否(半導体パッケージとして全
て組み立てる前に、芯体2aが露出しているか否か、即
ち、気孔が完全に塞がれているか否か)の判定が可能と
なる。
【0036】また、金属層2bを構成しているCr−F
e合金層2b−1,Cu層2b−2,Mo層2b−3,
Cu層2b−4のそれぞれの厚さ、特に一方向性複合材
料から成る芯体2aの熱膨張係数、弾性率のような特性
の影響を直接的に受けにくい表層側(Mo層2b−3,
Cu層2b−4)の厚さを調整することによって、放熱
板2の幅方向の熱膨張係数を基体1の熱膨張係数に近似
させ、これを基体1にロウ付けした際に発生する残留熱
応力を非常に小さくし接合を強固なものとできる。
【0037】例えば、基体1の熱膨張係数がおよそ10
×10-6〜13×10-6/℃のFe−Ni−Co合金,
Fe−Ni合金のような金属材料に近似させるために
は、最表層でかつ熱膨張係数の大きなCu層2b−4の
厚さを最も厚くし、Mo層2b−3の厚さをCu層2b
−4の厚さよりも比較的薄くする。さらにはCr−Fe
合金層2b−1とCu層2b−2との厚さは、Mo層2
b−3の厚さよりもさらに薄くする。具体的には、Cu
層2b−4の厚さを20μm程度、Mo層2b−3の厚
さを10μm程度、Cr−Fe合金層2b−1とCu層
2b−2との厚さをそれぞれ5μm程度としておく。
【0038】一方、例えば、基体1の熱膨張係数がおよ
そ7×10-6〜8×10-6/℃程度のAl23のような
セラミックスの場合、これに近似させるためには、Cr
−Fe合金層2b−1,Cu層2b−2,Mo層2b−
3,Cu層2b−4の厚さをそれぞれ5μm程度と非常
に薄くしておき、一方向性複合材料から成る芯体2aの
厚さ方向の熱膨張係数(7×10-6/℃程度)に、ほと
んど影響を与えないようにしておく。
【0039】なお、金属層2bは一方向性複合材料から
成る芯体2aの上下両面に拡散接合させることによって
被着されており、具体的には、芯体2aの上下両面にそ
れぞれの厚さが50μm以下でかつ基体1の熱膨張係数
に近似させるように厚さ調整された、Cr−Fe合金層
2b−1用のCr−Fe合金箔,Cu層2b−2用のC
u箔,Mo層2b−3用のMo箔,Cu層2b−4用の
Cu箔を、順次載置して積層させ、次にこれを真空ホッ
トプレスで5MPaの圧力をかけつつ1200℃の温度
で1時間加熱することによって行われる。
【0040】また、Cr−Fe合金層2b−1は、金属
層2bを一方向性複合材料から成る芯体2aに強固に接
合させる密着層であり、Cu層2b−2は、Cr−Fe
合金層2b−1とMo層2b−3とを強固に接合させる
とともに両者の相互拡散を有効に防止する拡散防止層で
あり、Mo層2b−3とCu層2b−4は、Cr−Fe
合金層2b−1およびCu層2b−2と相まって、その
厚さを調整することによって放熱板2の熱膨張係数を基
体1の熱膨張係数に近似させる熱膨張係数調整層であ
る。
【0041】なお、最表層のCu層2b−4は、その熱
伝導性に優れた特性から、半導体素子7が発する熱を効
率良く放熱板2上面を伝熱させる機能を有するととも
に、その表面にNiメッキやCuメッキ等のメッキを非
常に容易に被着させることを可能とする。
【0042】また、芯体2aの側部には、ロウ材2cと
の接合を強固なものとするために、耐食性に優れかつロ
ウ材2cとの濡れ性に優れる金属、具体的には厚さ0.
5〜9μmのNi層をメッキ法により被着させておく
と、ロウ材2cを介して銅製の筒状部材2dに強固に接
合できる。
【0043】また、銅製の筒状部材2dの側面にもメッ
キを被着させておくと、メッキが被着された基体1の開
口1bの内周面に銀ロウ等のロウ材を介して強固に接合
できる。
【0044】このように、基体1の熱膨張係数に近似さ
せた放熱板2を基体1の開口1bに銀ロウ等のロウ材を
介して嵌着させても、その残留熱応力によって剥がれた
り、放熱板2が破損するようなことはない。また、この
放熱板2上に半導体素子7を載置固定し、半導体素子7
を作動させても作動時に発する高温の熱によって、基体
1と放熱板2とが熱膨張差によって剥がれたり、放熱板
2が破損するようなことはない。
【0045】また、半導体素子7の作動時に発する高温
の熱は、厚さ方向と幅方向の2経路で下面側に伝熱され
大気中に効率良く放散される。その結果、半導体素子7
は常に適温となり、半導体素子7を長期間にわたり正常
かつ安定に作動させることができる。
【0046】また、このような放熱板2はその比重が極
めて小さいことから、この放熱板2を使用した半導体パ
ッケージに半導体素子7を収納して半導体装置となした
際、従来の半導体装置に比し極めて軽量なものとなり、
近年の小型軽量化が進む電子装置にも実装が可能とな
る。
【0047】また、放熱板2は、幅方向の弾性率が30
GPa以下と軟質であることから、放熱板2と基体1と
の間に若干の熱膨張差があったとしても両者間に発生す
る熱応力は放熱板2が適度に変形することによって吸収
される。その結果、基体1と放熱板2との接合が正常に
保たれることから、半導体素子7が発する熱を常に大気
中へ効率良く放散させることができる。
【0048】さらに、一方向性複合材料から成る芯体2
aの上下両面に金属層2bを被着させた放熱板2は、芯
体2aと上面の金属層2bとの間および芯体2aと下面
の金属層2bとの間に、両者の熱膨張係数の相違による
熱応力が発生するが、その各々の熱応力は金属層2bの
芯体2aに対する被着位置が異なることから互いに相殺
される。その結果、放熱板2は芯体2aと金属層2bと
の間に発生する熱応力によって変形することなく常に平
坦となり、これにより放熱板2上に半導体素子7を強固
に載置固定させることができるとともに、半導体素子7
が作動時に発する熱を常に大気中へ効率良く放散させる
ことができる。
【0049】この放熱板2が嵌着される基体1の上面に
は、基体1に熱膨張係数が近似するアルミナセラミック
ス等から成るセラミックスから成り、高周波信号を入出
力する入出力端子4が、枠体3の貫通孔または切欠部か
ら成る取付部3aに、Mo−Mn等から成る金属ペース
トを焼結したメタライズ層とその表面に被着したNiメ
ッキ層とを介して銀ロウ等のロウ材で接合される。
【0050】また、この入出力端子4には、半導体パッ
ケージ内外を導出するように、Mo−Mn等から成る金
属ペーストを焼結したメタライズ金属層4aが被着され
ているとともに、この入出力端子4上面にも枠体3との
接合用のメタライズ層とその表面に被着されたNiメッ
キ層とが形成されている。
【0051】このメタライズ金属層4aの表面には、耐
食性に優れかつロウ材との濡れ性に優れる金属、具体的
には厚さ0.5〜9μmのNi層をメッキ法により被着
させておくと、リード端子6との銀ロウ等のロウ材によ
る接合を可能とし、また、このNi層の表面にさらに厚
さ0.5〜9μmのAu層をメッキ法により被着させる
ことによって、半導体素子7と電気的に接続させるため
のボンディングワイヤ8を接続できる。
【0052】このリード端子6は、外部電気回路との高
周波信号の入出力を行うために導電性を有するFe−N
i−Co合金等の金属材料から成り、その金属材料のイ
ンゴットに圧延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の
金属加工法を施すことによって所定の形状に形成され
る。
【0053】本発明の枠体3は、Cu−W合金,Fe−
Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の金属材料やアルミ
ナセラミックス等のセラミックスから成り、開口1bを
囲繞するように基体1上面に取着される。また、枠体3
として入出力端子4にその熱膨張係数が近似したものを
用いることによって、ロウ付け後の残留熱応力を小さい
ものとし、その結果、それらの接合を強固なものとでき
る。
【0054】また、この枠体3が金属材料から成る場
合、枠体3は半導体パッケージ内外に高周波信号を入出
力させた際に発生する電磁場を遮蔽する所謂電磁遮蔽板
として機能する。
【0055】この金属材料から成る枠体3は、そのイン
ゴットに圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加
工を施すことによって所定の枠状の形状に製作される。
また、その表面に耐食性に優れかつロウ材との濡れ性に
優れる金属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層を
メッキ法により被着させておくと、入出力端子4の上面
との銀ロウ等のロウ材による接合をより強固なものとで
きる。
【0056】なお、枠体3の上面すなわち蓋体5に接合
される面は、Au−Sn合金半田等の低融点ロウ材で接
合されるため、その低融点ロウ材との濡れに優れる接合
面としておく必要があることから、上述のNi層の表面
にさらに厚さ0.5〜9μmのAu層を被着させておく
と良い。
【0057】一方、枠体3がセラミックスから成る場
合、枠体3は金属材料に比し非常に軽量であることか
ら、半導体パッケージ内部に半導体素子7を収納して半
導体装置となした場合、半導体装置の重量を極めて軽量
なものとできる。
【0058】また、このセラミックスから成る枠体3
は、セラミックスから成る基体1と同様の方法で製作さ
れ、このセラミックスから成る枠体3に形成するメタラ
イズ層についても上記と同様の方法で形成される。
【0059】このような枠体3の上面には、Fe−Ni
−Co合金等の金属材料やアルミナセラミックス等のセ
ラミックスから成る蓋体5が、Au−Sn合金半田等の
低融点ロウ材を介して接合される。
【0060】かくして、本発明において、半導体素子7
は、半導体パッケージ内部に気密に封止され、また半導
体装置となされた後に作動時に発する熱が効率良く大気
中に放散されるため、誤作動等の問題を全く発生させな
い。
【0061】このように、本発明の半導体パッケージ
は、上面に半導体素子7が載置される載置部1aを有す
る放熱板2として、放熱板2の上面側から下面側にかけ
ての熱伝導率が300W/mK以上である部材、即ち厚
さ方向に配向した炭素繊維を炭素で結合した一方向性複
合材料から成る芯体2aの上下両面にCr−Fe合金層
2b−1,Cu層2b−2,Mo層2b−3,Cu層2
b−4の4層構造を有する金属層2bを拡散接合により
積層させ被着させたものと、この芯体2aの側部に熱伝
導性に優れる銀ロウ等のロウ材2cを介して銅製の筒状
部材2dを接合したものとを使用し、さらにCu−W合
金,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の金属材
料やアルミナセラミックス等のセラミックスから成り、
放熱板2側部の気孔を塞ぎ耐外圧性を強化するための基
体1の開口1bに、銀ロウ等のロウ材を介して嵌着して
成る。
【0062】これにより、半導体素子7が作動時に発し
た熱は、厚さ方向(半導体素子7が放熱板2に低融点半
田を介して接合されている面からそのまま垂直方向に伝
熱する経路)と、幅方向{金属層2bの横方向から放熱
板2の側面(ロウ材2cと銅製の筒状部材2d)を伝熱
する経路}との2経路で、放熱板2の下面側に伝熱され
大気中に効率良く放散される。その結果、半導体素子7
の気密性を完全に保持できるとともに、常に適温とし、
半導体素子7を長期間にわたり正常かつ安定に作動させ
ることができる。
【0063】なお、銅製の筒状部材2dの厚さは、30
〜100μmが良く、この範囲を外れる場合、銅製の筒
状部材2dの製造が困難であったり、基体1や芯体2a
との熱膨張差による歪みが顕著に大きくなり、それらの
間にクラック等が発生し、半導体素子7の気密性を保持
することが困難となる。そのため、銅製の筒状部材2d
の厚さは、30〜100μmが良く、好ましくは50〜
70μmのほうが、上記問題点の発生を完全に回避でき
る。
【0064】また、本発明によれば、厚さ方向に配向し
た炭素繊維を炭素で結合した一方向性複合材料から成る
芯体2aの上下両面に、Cr−Fe合金層2b−1,C
u層2b−2,Mo層2b−3,Cu層2b−4の4層
構造を有する金属層2bを拡散接合により積層させ被着
させるとともに、芯体2aの側部に熱伝導性に優れる銀
ロウ等のロウ材2cを介して銅製の筒状部材2dを接合
した放熱板2は、その重量が極めて軽量なものであり、
半導体パッケージ内部に半導体素子7を収納して半導体
装置となした場合、半導体装置の重量も極めて軽量なも
のとなって、近年の小型軽量化が進む電子装置への実装
も可能となる。
【0065】さらに、本発明によれば、上記金属層2b
のうち、特にMo層2b−3,Cu層2b−4の2層の
それぞれの厚さを調整することによって、放熱板2の幅
方向の熱膨張係数を基体1のそれに近似させることがで
き、そのため基体1と放熱板2との接合を強固なものと
できる。
【0066】かくして、本発明の半導体パッケージは、
放熱板2の載置部1a上に半導体素子7をSn−Pb半
田等の低融点半田を介して載置固定するとともに、半導
体素子7の各電極をボンディングワイヤ8を介してメタ
ライズ金属層4aに接続させ、しかる後、枠体3の上面
に蓋体5をAu−Sn合金半田等の低融点ロウ材を介し
て接合させ、基体1、放熱板2、枠体3、入出力端子4
および蓋体5とから成る容器内部に半導体素子7を収納
することによって、製品としての半導体装置となる。
【0067】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
更を行うことは何等支障ない。
【0068】例えば、ロウ材2cは銀ロウに限らず、チ
タン(Ti)等の活性金属を含有するロウ材、所謂活性
金属ロウを用いても良く、この場合には芯体2aの側部
にメッキを施しておく必要がなく、芯体2aと活性金属
ロウとを直接接合でき、メッキを施す手間が省けるとと
もに、活性金属ロウは真空炉中等の真空の状態で溶融さ
れるため、ロウ材2c中にボイド等が発生しにくく、半
導体素子7作動時に発する熱を効率良く伝えることがで
きる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上面に半導体素子が載置され
る放熱板として、厚さ方向に配向した炭素繊維を炭素で
結合した一方向性複合材料から成り、かつ上面および下
面に前記放熱板側から順にクロム−鉄合金層,銅層,モ
リブデン層および銅層が積層され拡散接合により被着さ
れているとともに、銅製の接合部材が側面を覆うように
ロウ付けされており、該接合部材が前記開口の内周面に
ロウ付けされていること、つまり、放熱板がその上面側
から下面側にかけての熱伝導率が300W/mK以上で
ある一方向性複合材料と、この一方向性複合材料の側部
にロウ材を介して銅製の帯状部材または筒状部材を接合
したものとから構成され、さらに、この放熱板の側面を
Cu−W合金,Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金
等の金属材料やアルミナセラミックス等のセラミックス
から成る基体の開口に銀ロウ等のロウ材を介して嵌着し
たことにより、半導体素子の気密性を確保できるととも
に、半導体素子の作動時の熱は、厚さ方向、即ち半導体
素子が放熱板に低融点半田を介して接合されている面か
らそのまま垂直方向に伝熱する経路と、幅方向、即ち金
属層の横方向から放熱板の側面へ伝熱する経路との2経
路で、放熱板の下面側に伝熱され大気中に効率良く放散
される。その結果、半導体素子の酸化腐食等により特性
劣化を引き起こすことなく、さらには半導体素子は常に
適温となり、半導体素子を長期間にわたり正常かつ安定
に作動させ得る。
【0070】また、本発明は、銅製の接合部材の厚さを
30〜100μmとすることによって、銅製の接合部材
と、基体および一方向性複合材料との熱膨張差による歪
みを非常に小さくでき、それらの間にクラック等が発生
するのを有効に防止する。そのため、半導体素子の気密
性を保持することができる。
【0071】さらに、本発明の上記構成の放熱板は、そ
の重量が極めて軽量なものであり、半導体パッケージ内
部に半導体素子を収納して半導体装置となした場合、半
導体装置の重量も極めて軽量なものとなって、近年の小
型軽量化が進む電子装置への実装も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体パッケージの一実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1の放熱板の部分拡大断面図である。
【図3】図1の放熱板の上面図である。
【図4】従来の半導体パッケージの断面図である。
【図5】図4の放熱板の部分拡大断面図である。
【図6】従来の半導体パッケージの断面図である。
【符号の説明】
1:基体 1a:載置部 1b:開口 2:放熱板 2a:芯体 2b:金属層 2b−1:クロム−鉄合金層 2b−2:銅層 2b−3:モリブデン層 2b−4:銅層 2c:ロウ材 2d:銅製の筒状部材 3:枠体 3a:取付部 4:入出力端子 7:半導体素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下面を貫通する開口が形成された基体
    と、前記開口に嵌着されるとともに上面に半導体素子が
    載置される載置部を有する放熱板と、前記基体上面に前
    記開口を囲繞するように取着され、かつ側部に貫通孔ま
    たは切欠部から成る入出力端子の取付部を有する枠体
    と、前記取付部に嵌着された入出力端子とから成る半導
    体素子収納用パッケージにおいて、前記放熱板は、厚さ
    方向に配向した炭素繊維を炭素で結合した一方向性複合
    材料から成り、かつ上面および下面に前記放熱板側から
    順にクロム−鉄合金層,銅層,モリブデン層および銅層
    が積層され拡散接合により被着されているとともに、銅
    製の接合部材が側面を覆うようにロウ付けされており、
    該接合部材が前記開口の内周面にロウ付けされているこ
    とを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】前記接合部材の厚さが30〜100μmで
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体素子収納用
    パッケージ。
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