JP2002252299A - 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置

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JP2002252299A
JP2002252299A JP2001051004A JP2001051004A JP2002252299A JP 2002252299 A JP2002252299 A JP 2002252299A JP 2001051004 A JP2001051004 A JP 2001051004A JP 2001051004 A JP2001051004 A JP 2001051004A JP 2002252299 A JP2002252299 A JP 2002252299A
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Kazuhiro Kawabata
和弘 川畑
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Original Assignee
Kyocera Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子の作動時に発生する熱を効率良く
外部電気回路のヒートシンク部や大気中に放散し、また
半導体パッケージを外部電気回路にネジ止めにより強固
に固定する。 【解決手段】 上面に半導体素子1が載置される載置部
2aを有する基体2および載置部2aを囲繞するように
基体2の上面に接合された枠体3は、一方向性炭素繊維
lの集合体が分散された炭素質母材mに銅および/また
は銀nが含浸された金属炭素複合体Aから成る基材の表
面に銅メッキ層Bが被着されて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC,LSI等の
半導体集積回路素子、電界効果型トランジスタ(FE
T:Field Effect Transistor)、半導体レーザ(L
D),フォトダイオード(PD)等の各種半導体素子を
収容するための半導体素子収納用パッケージ、およびそ
の半導体素子収納用パッケージを用いた半導体装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子収納用パッケージ(以
下、半導体パッケージという)の一種である光半導体パ
ッケージを、図4,図5,図6にそれぞれ平面図,断面
図および部分拡大断面図で示す(特開2000−150
746号公報参照)。尚、同図においては、光ファイバ
および光ファイバを取り付けるための筒状の光ファイバ
固定部材を省略している。
【0003】この光半導体パッケージは、上面に光半導
体素子101がペルチェ素子等の熱電冷却素子105を
介して載置される載置部102aを有するとともに、対
向する辺部に貫通穴または切欠から成るネジ取付部10
2bを有する略四角形の基体102を有する。また、基
体102の上面に載置部102aを囲繞するように銀ロ
ウ等のロウ材で接合されるとともに、側部に貫通孔また
は切欠部から成る入出力端子106の取付部103aが
設けられた枠体103を有しており、取付部103aに
嵌着された入出力端子106を具備したものである。
【0004】また、この入出力端子106には、メタラ
イズ層106aが枠体103を挿通するように形成され
るとともに、外部電気回路(図示せず)に接合されるリ
ード端子107が枠体103外部側のメタライズ層10
6aに銀ロウ等のロウ材を介して接合される。
【0005】また、シールリング104は、ほぼ面一と
なる、枠体103上面と入出力端子106上面に銀ロウ
等のロウ材で接合され、光半導体パッケージに蓋体(図
示せず)をシーム溶接やロウ接合する際の接合媒体とし
て機能する。
【0006】なお、基体102は、その上面側から下面
側にかけて一方向に配列した一方向性炭素繊維を炭素で
結合した一方向性炭素複合材料から成る基材の上下面
に、クロム(Cr)−Fe合金層から成る第1層と、銅
(Cu)層から成る第2層と、Fe−Ni−Co合金層
から成る第3層の3層構造を有する金属層を被着する構
成である。この一方向性炭素複合材料は、横方向(一方
向性炭素繊維の方向に垂直な方向)の弾性率が非常に低
く、かつその熱膨張係数が約7ppm/℃であり、上記
金属層を被着することで、横方向の熱膨張係数が10〜
13ppm/℃に調整された基体102となる。なお、
基体102の縦方向(一方向性炭素繊維の方向に平行な
方向)の熱膨張係数は、一方向性炭素繊維の縦方向の弾
性率が非常に高いため、一方向性炭素繊維の縦方向の熱
膨張係数(ほとんど0ppm/℃である)に近似したも
のとなる。
【0007】また、基体102は、縦方向の熱伝導率が
約300W/m・K以上と非常に高いのに対し、横方向
の熱伝導率は、それぞれの一方向性炭素繊維の間に非常
に多くの気孔を有しているため約30W/m・K以下と
非常に低くなっており、縦方向と横方向とで熱伝導率が
大きく異なっている。
【0008】このような基体102は、ネジ取付部10
2bを介して外部電気回路のヒートシンク部にネジ止め
されるとともに密着固定されることにより、光半導体素
子101が作動時に発する熱を効率良くヒートシンク部
に伝える所謂放熱板としての機能を有する。
【0009】このような基体102を有する光半導体パ
ッケージに光半導体素子101を載置固定した後、光半
導体素子101とメタライズ層106aとをボンディン
グワイヤ(図示せず)で電気的に接続し、蓋体により光
半導体素子101を気密に封止することにより、製品と
しての光半導体装置となる。なお、光半導体素子101
は、外部電気回路から入力される高周波信号、または光
ファイバから入力される光信号により作動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光半導
体素子101の作動時に発する熱量が非常に大きい場
合、その熱は、基体102上面の熱電冷却素子105が
接合されている接合部(載置部2a)からほぼ直下のみ
にしか熱が伝えられないことと、Fe−Ni−Co合金
等から成る枠体103の熱伝導率が約17W/m・Kで
あり基体102に比して非常に低いことから、基体10
2と枠体103とで構成される空所(内部空間)に熱が
蓄熱され、その結果光半導体素子101の作動性が損な
われたり、熱破壊されるといった問題点を有していた。
【0011】このような問題点を解決する手段として、
熱電冷却素子105を大型化し熱伝達の効率を向上させ
ることも考えられるが、この場合、光半導体パッケージ
が大型化し近時の小型化,軽量化といった動向から外れ
ることになる。
【0012】また、光半導体パッケージと外部電気回路
のヒートシンク部との密着固定を強固なものとし、ヒー
トシンク部への熱伝達効率を高めるために、ネジ取付部
102bをネジでヒートシンク部に高いトルクで締め付
けると、圧縮強度が金属に比べて桁違いに小さいネジ取
付部102bが厚さ方向に潰れてしまい、光半導体パッ
ケージとヒートシンク部との密着固定ができない。その
ため、光半導体素子101の発する熱をヒートシンク部
に伝達できなくなり、光半導体素子101の作動性を損
なわせたり、熱破壊させたりする等の問題点を有してい
た。
【0013】これらの問題点は、上記光半導体パッケー
ジに限らず、基体102を放熱板として機能させる、I
C,LSI等の半導体集積回路素子やFET等の各種半
導体素子を収納する半導体パッケージに関しても同様で
ある。
【0014】従って、本発明は、上記問題点に鑑み完成
されたものであり、その目的は、IC,LSI等の半導
体集積回路素子、およびFET,LD,PD等の各種半
導体素子の作動時に発する熱を効率良くヒートシンク部
に伝えることにより、半導体素子を長期間にわたり正常
かつ安定に作動させ得ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体パッケー
ジは、上面に半導体素子が載置される載置部を有すると
ともに対向する辺部に貫通穴または切欠から成るネジ取
付部を有する略四角形の基体と、該基体の上面に前記載
置部を囲繞するように取着され、側部に貫通孔または切
欠部から成る入出力端子の取付部を有する枠体と、前記
取付部に嵌着された入出力端子とを具備した半導体素子
収納用パッケージにおいて、前記基体および前記枠体
は、一方向性炭素繊維の集合体が分散された炭素質母材
に銅および/または銀が含浸された金属炭素複合体から
成る基材の表面に銅メッキ層が被着されて成ることを特
徴とする。
【0016】本発明は、上記構成により、半導体パッケ
ージを外部電気回路に強固に密着固定できるとともに、
半導体素子の作動時に発する熱量が非常に大きい場合で
も、その熱をランダムな方向に伝え得る基体を介して効
率良くヒートシンク部に伝えることができ、更には枠体
からも外部(大気中)に放散できる。そのため、基体お
よび枠体の全体で効率よく熱を放散でき、半導体パッケ
ージ内部に収納する半導体素子を長期間にわたり正常か
つ安定に作動させ得る。
【0017】また、本発明の光半導体装置は、上記本発
明の半導体素子収納用パッケージと、前記載置部に載置
固定されるとともに前記入出力端子に電気的に接続され
た半導体素子と、前記枠体の上面に接合された蓋体とを
具備したことを特徴とする。
【0018】本発明は、このような構成により、上記光
半導体パッケージを用いた信頼性の高い半導体装置を提
供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の半導体パッケージを以下
に詳細に説明する。図1〜図3は本発明の半導体パッケ
ージについて実施の形態の一例を示すものであり、図1
は半導体パッケージの断面図、図2は半導体パッケージ
の基体の部分拡大断面図、図3は基体と枠体が一体成形
された半導体パッケージの断面図を示す。
【0020】図1において、1は半導体素子、2は金属
炭素複合体Aから成る基材の表面に銅メッキ層Bが形成
された基体、3は金属炭素複合体Aから成る基材の表面
に銅メッキ層Bが形成された枠体、4は枠体3上面に接
合されたシールリング、5は枠体3の取付部3aに嵌合
された入出力端子であり、これら基体2,枠体3,シー
ルリング4,入出力端子5とで半導体素子1を収容する
容器が主に構成される。
【0021】また、図2は基体2および枠体3の部分拡
大断面図を示し、同図において、Bは銅メッキ層、lは
一方向性炭素繊維、mは炭素質母材、nは銅および/ま
たは銀、Aは一方向性炭素繊維l,炭素質母材m,銅お
よび/または銀nから成る金属炭素複合体であり、基体
2および枠体3は金属炭素複合体Aから成る基材の表面
に銅メッキ層Bが被着されて構成される。
【0022】図2に示すように、金属炭素複合体Aは、
一方向性炭素繊維lの集合体が分散された炭素質母材m
に銅および/または銀nが含浸されたものである。この
ような金属炭素複合体Aは、例えば以下の工程[1]〜
[6]のようにして作製される。
【0023】[1]一方向性炭素繊維lの束を炭素で結
合したブロックを小さな炭素繊維の集合体に破砕し、破
砕された炭素繊維の集合体を集めて固体のピッチあるい
はコークス等の微粉末を分散させたフェノール樹脂等の
熱硬化性樹脂の溶液中に浸す。なお、ブロックを破砕し
て得られる小塊の大きさは矩形のものに換算して一辺が
約0.1〜1mm程度である。
【0024】[2]これを乾燥させて所定の圧力を加え
るとともに加熱して熱硬化性樹脂部分を硬化させる。
【0025】[3]不活性雰囲気中、高温で焼成するこ
とでフェノール樹脂とピッチあるいはコークスの微粉末
を炭化させて炭素質母材mとする。炭素質母材mは、そ
れ自体200〜300W/m・Kの大きな熱伝導率を有
し、半導体素子1の発する熱の伝熱経路としても機能す
る。
【0026】[4]炭素質母材m内に銅および/または
銀nを高温,高圧のもとで溶融させて含浸させたブロッ
クとなす。含浸された銅および/または銀nは塊状また
は薄板状で炭素質母材m内に分散されている。このブロ
ックを板状に切り出して金属炭素複合体Aとなる板が作
製され、この板の寸法は、例えば厚さが0.5〜2mm
程度、平視面における縦×横の寸法が100mm角程度
である。
【0027】[5]この板を所望の形状に加工して金属
炭素複合体Aから成る基材を作製する。
【0028】[6]金属炭素複合体Aから成る基材の上
下面に、銅メッキ層Bを被着形成させる。
【0029】本発明の金属炭素複合体Aは、その熱膨張
係数は銅および/または銀nが含浸されていることによ
り、8〜10ppm/℃となっている。また銅および/
または銀nが含浸されていることにより、金属炭素複合
体Aの剛性が高くなり、半導体パッケージをネジ取付部
2dを介して外部電気回路にネジ止めにより固定する場
合、金属炭素複合体Aが潰れることなく強固に固定でき
る。
【0030】銅および/または銀nは、その熱膨張係数
が17〜20ppm/℃、熱伝導率が390W/m・K
以上、弾性率が80GPa以上、融点が900℃以上と
それらの特性が半導体パッケージの製作上および特性上
から好ましいといった観点から用いられる。
【0031】具体的には、熱膨張係数について、銅およ
び/または銀nを炭素質母材m内に適当な含有量で含浸
させれば、金属炭素複合体Aとしての熱膨張係数が半導
体素子1と大幅に異なる程度に上昇することは無い。ま
た、熱伝導率は非常に高いため半導体素子1の作動時に
発する熱を伝えるのに有利である。また、弾性率につい
て、従来に比して銅および/または銀nがネジを締め付
けた際の緩衝材として機能するため、基体2の破損を有
効に防止する。
【0032】また、銅および/または銀nの融点は非常
に高いため、半導体パッケージを融点が780℃程度以
上の銀ロウ等のロウ材で組み立てても溶融されることが
無く、常に炭素質母材m内を安定させておくことができ
る。なお、溶融されるような金属の場合は基体2や枠体
3の端面から溶け出す場合があり、半導体パッケージと
しては不適なものである。
【0033】また、基体2および枠体3は図2に示すよ
うに、基体2および枠体3の表面に銅メッキ層Bが被着
形成されている。この銅メッキ層Bは、金属炭素複合体
A表面に露出している一方向性炭素繊維lの気孔を完全
に被覆し、半導体パッケージ内部の気密性を保持する機
能を有するとともに、半導体素子1の作動時に発する熱
を横方向に伝える所謂伝熱媒体として機能する。更に
は、基体2や枠体3に接合させる部材を金(Au)−錫
(Sn)や銀(Ag)ロウ等のロウ材で接合する際のロ
ウ材の濡れ性を向上させる所謂濡れ性向上媒体として機
能する。
【0034】また銅メッキ層Bは、半導体パッケージ内
部の気密性をヘリウム(He)を使用して検査した際、
Heの一部が一方向性炭素繊維lの気孔中にトラップさ
れるのを有効に防止し検査に対して適格なものとなる。
更に、銅メッキ層Bは、半導体素子1の作動時に発する
熱を、半導体素子1が接合(載置)されている接合部
(載置部2a)から銅メッキ層Bに沿って伝えることに
よって、半導体パッケージ内部全域から半導体パッケー
ジ外表面全面、そしてヒートシンク部および大気中へと
効率良く放散させ得る。また、半導体素子1や入出力端
子5等を基体2や枠体3にロウ材で接合する際に、ロウ
材の濡れ性を良好とすることにより、半導体素子1作動
時の発する熱を効率良く基体2に伝えたり、半導体パッ
ケージ内部の気密性を保持する機能をも有する入出力端
子5を良好に接合させ得る。
【0035】この銅メッキ層Bは、厚さが0.5〜5μ
mであることが良い。0.5μm未満の場合、半導体素
子1や入出力端子5をAu−SnやAgロウ等のロウ材
で接合する際、ロウ材の濡れ性が損なわれ易く、また伝
熱媒体としての機能が損なわれたり、半導体パッケージ
内部の気密性検査の際に気密性が不安定となる。一方、
5μmを超える場合、金属炭素複合体Aと銅メッキ層B
との間に発生する熱応力による歪みが大きなものとな
り、銅メッキ層Bが剥離し易くなる。
【0036】また、基体2上面に、熱伝導率の非常に高
い銀ロウ等のロウ材を介して接合される枠体3も基体2
と同一の材質で構成されているため、半導体素子1の発
する熱が基体2から枠体3に伝わっても枠体3から効率
良く外部(大気中)に放散される。即ち、半導体素子1
の作動時に発する熱量が非常に多い場合であっても、基
体2から枠体3を介して大気中に伝わる経路と基体2か
らヒートシンク部に伝わる経路との2経路により効率良
く放散させ得る。
【0037】なお、図3に示すように、基体2と枠体3
とが一体成形された容器2cであっても良い。即ち、基
体2と枠体3との間に銀ロウ等のロウ材を介さずに構成
されたものであっても、上記と同様に半導体素子1の作
動時に発する熱を効率良く放散させ得る。
【0038】また、平面視形状が略四角形の枠体3は、
半導体素子1を囲繞する4つの側壁がそれぞれ独立した
個片から形成されていても良い。即ち、それぞれの個片
が銀ロウ等のロウ材を介して接合されたものであって
も、上記と同様に、半導体素子1の作動時に発する熱を
効率良く放散させ得る。なお、それぞれの個片は4つに
限らず、2つの側壁が連続したもので2つの個片を銀ロ
ウ等のロウ材で接合したもの、3つの側壁が連続したコ
字状のものでそのコ字状の開口に1つの固片をロウ材で
接合したもの、または1つの側壁が2つ以上に分割され
たものをロウ材で接合したものであっても良い。
【0039】また、基体2および枠体3は、半導体素子
1の載置部2aの面に垂直な方向において350〜40
0W/m・K程度の熱伝導率が得られるとともに、半導
体素子1の載置部2aの面に平行な方向においては20
0〜250W/m・K程度の熱伝導率が得られる。その
結果、半導体素子1の作動時に発する熱量が非常に大き
い場合であっても、その熱は基体2から枠体3に効率良
くランダムに伝わり、最終的に大気中に伝わる経路と基
体2からランダムにヒートシンク部に伝わる経路との2
経路により効率良く放散させ得る。
【0040】従って、基体2のネジ取付部2bを介して
半導体パッケージを外部電気回路にネジ止めにより強固
に密着固定できるとともに、半導体素子1の作動時に発
する熱を効率良く基体2からヒートシンク部にランダム
な方向に伝えることができ、更には基体2から枠体3に
熱がランダムに伝わり最終的に大気中に放散できる。
【0041】このような枠体3側部には入出力端子5の
取付部3aが設けられており、この取付部3a内周面に
入出力端子5が銅メッキ層Bを介してAgロウ等のロウ
材で嵌着されている。この入出力端子5は、絶縁性のセ
ラミック基板に導電性のメタライズ層5aが被着された
ものであり、半導体パッケージ内部の気密性を保持する
機能を有するとともに、半導体パッケージと外部電気回
路との高周波信号の入出力を行う機能を有する。なお、
セラミック基板の材料は、その誘電率や熱膨張係数等の
特性に応じて、アルミナ(Al23)セラミックスや窒
化アルミニウム(AlN)セラミックス等のセラミック
ス材料が適宜選定される。
【0042】入出力端子5は、メタライズ層5aとなる
タングステン(W),モリブデン(Mo),マンガン
(Mn)等の粉末に有機溶剤,溶媒を添加混合して得た
金属ペーストを、セラミック基板となる原料粉末に適当
な有機バインダや溶剤等を添加混合しペースト状と成す
とともに、このペーストをドクターブレード法やカレン
ダーロール法によって成形されたセラミックグリーンシ
ートに、予め従来周知のスクリーン印刷法により所望の
形状に印刷、塗布し、約1600℃の高温で焼結するこ
とにより製作される。
【0043】また、枠体3の上面には、蓋体6をシーム
溶接やAu−Sn接合するための媒体として機能する、
Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の金属から成
るシールリング4がAgロウ等のロウ材で接合されてい
る。シールリング4は、例えばFe−Ni−Co合金か
ら成る場合、この合金のインゴットに圧延加工やプレス
加工等の金属加工を施すことにより所定の形状に製作さ
れる。また、その表面には酸化腐食を有効に防止するた
めに、0.5〜9μmのNi層や0.5〜5μmのAu
層等の金属層をメッキ法により被着させておくと良い。
【0044】また、シールリング4の上面には、Fe−
Ni−Co合金,Fe−Ni合金等から成る金属や、A
23セラミックス,AlNセラミックス等から成るセ
ラミックスが蓋体6として接合され、半導体パッケージ
内部を気密に封止する。
【0045】このように、本発明の半導体パッケージ
は、半導体素子1が載置される載置部2aとネジ取付部
2bとを有する基体2と、載置部2aを囲繞するととも
に側部に入出力端子5を嵌着する取付部3aを有する枠
体3とが、一方向性炭素繊維lの集合体が分散された炭
素質母材mに銅および/または銀nが含浸された金属炭
素複合体Aから成る基材の表面に銅メッキ層Bが被着さ
れて成る。また、取付部3a内周面にロウ材を介して嵌
着される入出力端子5を具備し、枠体3上面にシールリ
ング4が接合される。
【0046】また、本発明の半導体パッケージと、載置
部2aに載置固定され入出力端子5に電気的に接続され
る半導体素子1と、枠体3の上面に接合され半導体素子
1を封止する蓋体6とを具備することにより、製品とし
ての半導体装置となる。
【0047】具体的には、載置部2a上面に半導体素子
1をガラス,樹脂,ロウ材等の接着剤を介して接着固定
するとともに、半導体素子1の電極をボンディングワイ
ヤを介して所定のメタライズ層5aに電気的に接続させ
る。しかる後、シールリング4上面に蓋体6をガラス,
樹脂,ロウ材,シーム溶接等により接合させることによ
り、基体2,枠体3,シールリング4,入出力端子5か
ら成る半導体パッケージの内部に半導体素子1を気密に
収容し、この半導体パッケージの上面に蓋体6を接合す
ることにより製品としての半導体装置となる。
【0048】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変更を行うことは何等支障ない。例えば、半
導体パッケージは、その内部に収納される半導体素子1
がLD,PD等の光半導体素子の場合、枠体3の側部に
光ファイバ固定用の光ファイバ固定部材と、この光ファ
イバ固定部材に接着固定される光ファイバとを具備する
光半導体パッケージとなる。この光半導体パッケージ上
面に接合され、光半導体素子を封止する蓋体6を具備す
ることにより、製品としての光半導体装置となる。
【0049】このような光半導体装置は、例えば外部電
気回路から供給される高周波信号により光半導体素子を
光励起させ励起したレーザ光等の光を、光ファイバ固定
部材に接着固定され集光レンズとして機能する透光性部
材を通して光ファイバに授受させるとともに光ファイバ
内を伝送させることにより、大容量の情報を高速に伝送
できる光電変換装置として機能し、光通信分野等に多く
用いることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、上面に半導体素子が載置され
る載置部を有するとともに対向する辺部に貫通穴または
切欠から成るネジ取付部を有する略四角形の基体と、基
体の上面に載置部を囲繞するように取着され、側部に貫
通孔または切欠部から成る入出力端子の取付部を有する
枠体と、取付部に嵌着された入出力端子とを具備し、基
体および枠体は、一方向性炭素繊維の集合体が分散され
た炭素質母材に銅および/または銀が含浸された金属炭
素複合体から成る基材の表面に銅メッキ層が被着されて
成ることから、半導体パッケージを外部電気回路にネジ
止めにより強固に密着固定できるとともに、半導体素子
の作動時に発する熱が基体中および枠体中をランダムな
方向に効率良く伝わり外部電気回路のヒートシンク部や
大気中に放散し得る。
【0051】また、本発明の半導体装置は、本発明の半
導体素子収納用パッケージと、載置部に載置固定される
とともに入出力端子に電気的に接続された半導体素子
と、枠体の上面に接合された蓋体とを具備したことによ
り、上記作用効果を有する半導体パッケージを用いた信
頼性の高い半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体パッケージについて実施の形態
の一例を示す断面図である。
【図2】図1の半導体パッケージにおける基体および枠
体の部分拡大断面図である。
【図3】図1の基体と枠体が一体成形された半導体パッ
ケージの断面図である。
【図4】従来の半導体パッケージの平面図である。
【図5】従来の半導体パッケージの断面図である。
【図6】従来の半導体パッケージにおける基体の部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
1:半導体素子 2:基体 2a:載置部 2b:ネジ取付部 3:枠体 3a:取付部 5:入出力端子 6:蓋体 l:一方向性炭素繊維 m:炭素質母材 n:銅および/または銀 A:金属炭素複合体 B:銅メッキ層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に半導体素子が載置される載置部を
    有するとともに対向する辺部に貫通穴または切欠から成
    るネジ取付部を有する略四角形の基体と、該基体の上面
    に前記載置部を囲繞するように取着され、側部に貫通孔
    または切欠部から成る入出力端子の取付部を有する枠体
    と、前記取付部に嵌着された入出力端子とを具備した半
    導体素子収納用パッケージにおいて、前記基体および前
    記枠体は、一方向性炭素繊維の集合体が分散された炭素
    質母材に銅および/または銀が含浸された金属炭素複合
    体から成る基材の表面に銅メッキ層が被着されて成るこ
    とを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体素子収納用パッケ
    ージと、前記載置部に載置固定されるとともに前記入出
    力端子に電気的に接続された半導体素子と、前記枠体の
    上面に接合された蓋体とを具備したことを特徴とする半
    導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7298046B2 (en) * 2003-01-10 2007-11-20 Kyocera America, Inc. Semiconductor package having non-ceramic based window frame
JP2009224380A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toshiba Corp 半導体装置

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