JP2001339021A - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

半導体素子収納用パッケージ

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JP2001339021A
JP2001339021A JP2000158832A JP2000158832A JP2001339021A JP 2001339021 A JP2001339021 A JP 2001339021A JP 2000158832 A JP2000158832 A JP 2000158832A JP 2000158832 A JP2000158832 A JP 2000158832A JP 2001339021 A JP2001339021 A JP 2001339021A
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brazing material
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JP2000158832A
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Tetsuharu Nagashima
徹治 長島
Yoshiaki Ueda
義明 植田
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】上面に半導体素子が載置される基体と、それに
接合される枠体および入出力端子との接合を強固なもの
とするとともに、半導体素子が作動時に発する熱を効率
良く放散できるようにすること。 【解決手段】上面に半導体素子7を載置する載置部1d
を有する基体1が、複数の貫通孔1b−aが形成された
モリブデンから成る基板1cと、基板1cの上下面にロ
ウ材1bによりそれぞれ接合された銅板1aとから成
り、ロウ材1bは基板1cの貫通孔1b−a内に入り込
んで少なくともその内周面をほぼ覆っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波通信分
野およびミリ波通信分野等で用いられ、高周波帯域で作
動するガリウム砒素(GaAs)等の化合物半導体等か
ら成る各種半導体素子を収納する半導体素子収納用パッ
ケージに関し、特に半導体素子が作動時に発生する熱を
放熱させるのに好適な放熱構造を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波通信分野またはミリ波
通信分野等で用いられ、高周波帯域で作動するIC,L
SI等の各種半導体素子を収納するための半導体素子収
納用パッケージ(以下、半導体パッケージという)を図
3に示す。同図において、11,12はそれぞれ鉄(F
e)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金等の金
属材料から成り容器本体を構成する基体と側壁用の枠
体、13はセラミックスから成り基体11上に接合され
高周波信号を入出力する入出力端子、15は蓋体、17
は半導体素子を示す。これら基体11、枠体12、入出
力端子13、蓋体15とで、半導体素子17を半導体パ
ッケージ内部に収容する。
【0003】また、このような半導体パッケージは、一
般に半導体素子17が載置される載置部11dを有する
基体11と、基体11上面の外周部に載置部11dを囲
繞するように接合される枠体12および接合面に金属層
が設けられた入出力端子13とが、銀ロウ等のロウ材で
接合される。さらに、蓋体15と枠体12上面とが、蓋
体15と枠体12上面にそれぞれ設けられた金属層を介
して金(Au)−錫(Sn)合金半田等の低融点ロウ材
で接合される。
【0004】基体11としては、例えばモリブデン(M
o)板の上下両面に銅(Cu)板を銀ロウ等のロウ材で
接合し一体化(複合化)させた複合材料(特開平7−2
11822号公報参照)が用いられており、半導体素子
17の作動時に発する熱を外部に放熱するための放熱板
としての機能を有するとともに、半導体素子17や入出
力端子13等を支持する支持板としての機能も有する。
【0005】この基体11は、モリブデン板、銅板のそ
れぞれの厚さを適度に調整するとともに、上下両面の軟
性の高い銅板が変形しようとする力を、剛性の高いモリ
ブデン板が抑制することにより、基体11に接合される入
出力端子13等の熱膨張係数に近似させることができ、
また、熱伝導率を銅−タングステン(W)合金から成る
基体よりも大幅に向上させ得る。
【0006】また、枠体12は、基体11に熱膨張係数
が近似するFe−Ni−Co合金等の金属材料から成る
とともに、入出力端子13を嵌着するための貫通孔また
は切欠部から成る取付部12aが形成されており、入出
力端子13の上下両面にそれぞれ設けられた金属層を介
して銀ロウ等のロウ材で接合される。
【0007】また、この入出力端子13は、基体11,
枠体12に熱膨張係数が近似するアルミナ(Al23
セラミックス等のセラミックスから成るとともに、半導
体パッケージの内外を導出するようにモリブデン(M
o)−マンガン(Mn)等から成る金属ペーストを焼結
したメタライズ層13aが被着されている。
【0008】また、このメタライズ層13aには、外部
電気回路との高周波信号の入出力を行うために、導電性
を有するFe−Ni−Co合金等の金属材料から成るリ
ード端子14が銀ロウ等のロウ材で接合されるととも
に、半導体素子17と電気的に接続するためのボンディ
ングワイヤ16が接合される。
【0009】なお、この半導体素子17は、載置部11
dに錫(Sn)−鉛(Pb)半田等の低融点半田を介し
て接合され、作動時にはこの低融点半田を介して基体1
1に伝熱される。
【0010】このように、基体11、枠体12、入出力
端子13、蓋体15とで、半導体素子17を半導体パッ
ケージ内部に収容するとともに、ボンディングワイヤ1
6とリード端子14と外部電気回路とを電気的に接続す
ることによって、半導体素子17が高周波信号によって
作動する半導体装置となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
半導体素子17は高密度化、高集積化が急激に進み、そ
のため半導体素子17の作動時に発する熱量が従来に比
し極めて大きなものとなっている。従って、半導体素子
17を従来の半導体パッケージに収納して半導体装置と
なした場合、半導体素子17作動時に発する熱を放散す
る基体11の熱伝導率が250W/mK(W・m-1・K
-1)程度と比較的高くても、近年の半導体素子17が発
する多量の熱を十分に吸収し放熱することができない。
その結果、半導体素子17は、発熱によって高温となり
熱破壊を起こしたり、熱による特性劣化を引き起こし誤
作動が生じる等の問題点を有していた。
【0012】このような問題点を解決するために、熱伝
導率が約150W/mK程度,熱膨張係数が約5×10
-6/℃程度のモリブデン板の厚さに比し、熱伝導率が約
390W/mK程度,熱膨張係数が約18×10-6/℃
程度の銅板の厚さを厚くすれば、熱伝導率は大幅に向上
するが、この基体11に接合される入出力端子13等の
熱膨張係数と大幅に相違することになる。そのため、半
導体素子17作動時の熱の放散性は良好となるが、枠体
12や入出力端子13との接合信頼性が損なわれ、それ
らの間にクラックや割れ,剥がれ等が発生し、半導体素
子17を半導体パッケージ内部に気密に収容することが
困難となるという問題点を有していた。
【0013】従って、本発明は上記問題点に鑑み完成さ
れたもので、その目的は、基体に接合される枠体,入出
力端子との接合を強固なものとするとともに、半導体素
子が作動時に発する熱を効率良く放散できるようにする
ことにより、半導体素子を長期間にわたり正常かつ安定
に作動させ得る半導体パッケージを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子収納
用パッケージは、上面に半導体素子を載置する載置部を
有する基体と、該基体上面に前記載置部を囲繞するよう
に取着された枠体と、該枠体の側部に形成された貫通孔
または切欠部から成る取付部に嵌着された入出力端子
と、前記枠体の上面に接合される蓋体とを具備した半導
体素子収納用パッケージにおいて、前記基体は、複数の
貫通孔が形成されたモリブデンから成る基板と、該基板
の上下面にロウ材によりそれぞれ接合された銅板とから
成り、前記ロウ材は前記基板の貫通孔内に入り込んで少
なくともその内周面をほぼ覆っていることを特徴とす
る。
【0015】本発明はこのような構成によって、半導体
素子が作動時に発する熱は、上面の銅板から、モリブデ
ン板と高熱伝導を有する銀ロウ等から成るロウ材とを介
して、下面の銅板に良好に伝わるため、外部に効率良く
放熱できる。
【0016】また、ロウ材の熱膨張は、その軟性が非常
に高いため、モリブデン板に形成された複数の貫通孔に
入り込むかまたは充填されても、剛性の高いモリブデン
板で有効に抑止される。そのため、基体の熱膨張係数は
貫通孔の形成されていないモリブデン板を銅板の間にロ
ウ材で接合した場合に比し、大きく変化することはな
い。すなわち、本発明の基体は、それに接合される枠体
や入出力端子の熱膨張係数に近似させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の半導体パッケージについ
て以下に詳細に説明する。図1は本発明の半導体パッケ
ージの一実施形態を示す断面図であり、図2は基体を構
成するモリブデンから成る基板の斜視図である。これら
の図において、1は基体、2は枠体、3は入出力端子、
5は蓋体、7はIC,LSI等の半導体素子である。こ
れら基体1、枠体2、入出力端子3、蓋体5とで、半導
体素子7が作動時に発する熱を吸収し放散するととも
に、半導体素子7を内部に収容するための容器が構成さ
れる。
【0018】基体1は、半導体素子7や入出力端子3等
を支持する支持部材として機能するとともに、半導体素
子7作動時に発する熱を効率良く外部に放散する放熱板
としての機能を有する。
【0019】この基体1は、熱伝導率が約390W/m
K程度,熱膨張係数が約18×10 -6/℃程度の銅板1
aを、複数の貫通孔1b−aを有し熱伝導率が約150
W/mK程度,熱膨張係数が約5×10-6/℃程度の基
板1cの上下両面に、銀ロウ等の高熱伝導率を有するロ
ウ材1bで接合したものである。この場合、ロウ材1b
は、貫通孔1b−a内に入り込んで少なくともその内周
面をほぼ覆っており、好ましくは貫通孔1b−a内に充
填されるとともに、貫通孔1b−a以外の部位が接合さ
れるように設けられる。
【0020】このロウ材1bは、貫通孔1b−a内に貫
通孔1b−a内の容積に対して約50体積%以上の量で
設けられていればよく、その場合、貫通孔1b−aの内
周面をほぼ覆うのに十分な量となる。より好ましくは、
ロウ材1bが貫通孔1b−a内に完全に充填されている
のがよい。
【0021】また、貫通孔1b−aは、半導体素子7直
下での個数密度が半導体素子7周囲でのそれよりも大き
くなるように形成するのがよく、その場合半導体素子7
直下での放熱性が向上する。より好ましくは、半導体素
子7直下での個数密度が半導体素子7周囲でのそれに対
して、1倍を超え2倍未満がよい。2倍以上では、半導
体素子7直下の基体1部で貫通孔1b−aが多くなるた
め、基体1部の強度が低下しロウ材の熱変形や熱膨張を
抑制するのが困難になり、ロウ材にクラックや割れが発
生し易くなる。
【0022】この基体1の銅板1aと基板1cとの厚さ
の比率は、基体1の上面から順に1.75:1:1.7
5〜3.2:1:3.2程度がよく、これらの範囲を外
れると、基体1の熱膨張係数を枠体2や入出力端子3の
それに近似させることが困難となり、それらの接合時に
クラックや割れ,剥がれ等が発生する。そのため、半導
体素子7を半導体パッケージ内部に気密に収容すること
が極めて困難となる。
【0023】また、上側の銅板1aと下側の銅板1aと
の厚さの比は2:1〜1:2がよく、この範囲外では、
上下の銅板1aと基板1cとの熱膨張差による基体1の
形状の歪が大きくなり易い。
【0024】また、基体1の基板1cに形成される貫通
孔1b−aは、半導体素子7作動時の熱を基体1の厚さ
方向の全域に効率良く伝えるとともに、基体1の熱膨張
係数を枠体2や入出力端子3のそれに近似させるため、
基板1cの主面の面積に対して、全ての貫通孔1b−a
の開口部の開口面積が10%〜50%程度であるのがよ
い。また、貫通孔1b−aは基板1cの全面に均等かつ
複数形成される方が好ましい。
【0025】この貫通孔1b−aの開口面積が基体1の
主面の面積の10%未満の場合、ロウ材1bが貫通孔1
b−aに充填されているとしてもその量が少ないため、
半導体素子7作動時の熱を効率良く外部に放散できにく
い。一方、これが50%を超える場合、ロウ材1bの有
する熱膨張係数が、基体1の熱膨張係数を大幅に増大さ
せることとなり、基体1を枠体2や入出力端子3に接合
した際の接合信頼性が大きく損なわれる。
【0026】また、この貫通孔1b−aが全面に形成さ
れていない場合、即ち半導体素子7の載置部1d直下以
外のみに形成されている場合、半導体素子7作動時に発
する熱は、上面の銅板1aからその直下のモリブデン板
1cを伝わる所謂従来の経路と、上面の銅板1aから横
方向に伝わりロウ材1bや基板1cを伝わる経路の2経
路を要しなければならず、熱を早急にかつ効率良く外部
に放散できにくくなる。
【0027】一方、貫通孔1b−aが半導体素子7の載
置部1d直下のみに形成されている場合、半導体素子7
作動時に発する熱は、その直下即ち上面の銅板1aから
ロウ材1bとモリブデン板1cとに伝わり、外部に早急
かつ効率良く放散できる。しかしながら、ロウ材1bの
ある部位と半導体素子7の載置部1d直下以外の部位と
の熱膨張係数のバランスが崩れて、ロウ材1bにクラッ
クや割れ等が発生し易くなる。即ち基体1が破損し、半
導体素子7作動時の熱を外部に伝えることが困難となる
傾向にある。
【0028】また、貫通孔1b−aは、円形の場合その
径は0.2mmφ(直径)〜3mmφ程度が好ましく、
0.2mmφ未満では貫通孔1b−aを形成することが
製造上困難となる。一方、3mmφを超える場合、貫通
孔1b−aに充填されるロウ材の有する熱膨張係数が基
体1の熱膨張係数を大幅に増大させることとなり、基体
1を枠体2や入出力端子3に接合した際の接合信頼性が
大きく損なわれる。なお、貫通孔1b−aの断面形状は
円形に限らず、楕円形、長円形、矩形等であってもよ
い。
【0029】このように、厚さ方向に貫通する複数の貫
通孔1b−aが形成された基板1cの上下両面に、銅板
1aをロウ材1bで接合して成るとともに、貫通孔1b
−aにロウ材1bが充填されて成る基体1は、その熱伝
導率が約280〜350W/mK程度と非常に高く、か
つ熱膨張係数が7.5×10-6〜11×10-6/℃であ
り、枠体2や入出力端子3のそれに近似させることがで
きる。
【0030】この基体1の上面には、半導体素子7の載
置部1dを囲繞するように、枠体2が銀ロウ等のロウ材
を介して接合され、また、入出力端子3が、この枠体2
の側部に設けられた貫通孔または切欠部から成る取付部
2aに嵌着されるとともに、ロウ材により接合される。
【0031】枠体2は、Cu−W合金,Fe−Ni−C
o合金,Fe−Ni合金,Cu等の金属材料から成り、
基体1や入出力端子3にその熱膨張係数が近似したもの
を用いることによって、ロウ付け後の熱膨張差による歪
みを小さいものとし、また、半導体パッケージ内外に高
周波信号を入出力させた際に発生する電磁場を遮蔽する
所謂電磁遮蔽板として機能する。
【0032】この枠体2は、その金属材料のインゴット
に圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加工を施
すことによって、所定の枠状の形状に製作される。ま
た、その表面に耐蝕性に優れかつロウ材との濡れ性に優
れる金属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層をメ
ッキ法により被着させておくと、入出力端子3の上面と
の銀ロウ等のロウ材による接合をより強固なものとでき
る。
【0033】なお、枠体2の上面即ち蓋体5に接合され
る面は、金(Au)−錫(Sn)合金半田等の低融点ロ
ウ材で接合されるため、その低融点ロウ材との濡れに優
れる接合面としておく必要があることから、上述のNi
層の表面にさらに厚さ0.5〜9μmのAu層を被着さ
せておくと良い。
【0034】この枠体2の取付部2aに嵌着される入出
力端子3は、枠体2に熱膨張係数が近似するアルミナセ
ラミックス等のセラミックスから成り、Mo−Mn等か
ら成る金属ペーストを焼結したメタライズ層とその表面
に被着したNiメッキ層とを介して、銀ロウ等のロウ材
で接合される。
【0035】また、この入出力端子3には、半導体パッ
ケージ内外を導出するように、Mo−Mn等から成る金
属ペーストを焼結したメタライズ層3aが被着されてい
るとともに、この入出力端子3上面にも枠体2との接合
用のメタライズ層とその表面に被着されたNiメッキ層
とが形成されている。
【0036】このメタライズ層3aの表面には、耐蝕性
に優れかつロウ材との濡れ性に優れる金属、具体的には
厚さ0.5〜9μmのNi層をメッキ法により被着させ
ておくと、リード端子4との銀ロウ等のロウ材による接
合を可能とし、また、このNi層の表面にさらに厚さ
0.5〜9μmのAu層をメッキ法により被着させるこ
とによって、半導体素子7と電気的に接続させるための
ボンディングワイヤ6を接合できる。
【0037】このリード端子7は、外部電気回路との高
周波信号の入出力を行うために、導電性を有するFe−
Ni−Co合金等の金属材料から成り、その金属材料の
インゴットに圧延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知
の金属加工法を施すことによって所定の形状に形成され
る。
【0038】また、枠体2の上面には、Fe−Ni−C
o合金等の金属材料やアルミナセラミックス等のセラミ
ックスから成る蓋体5が、Au−Sn合金半田等の低融
点ロウ材を介して接合される。
【0039】かくして、半導体素子7は、半導体パッケ
ージ内部に気密に封止され、また半導体装置となされた
後に作動時に発する熱を効率良く外部に放散できる。
【0040】このように、本発明の半導体パッケージ
は、上面に半導体素子7を載置する載置部1dを有する
基体1と、この基体1上面に載置部1dを囲繞するよう
に取着される枠体2と、この枠体2の側部に形成された
貫通孔または切欠部から成る取付部2aに嵌着される入
出力端子3と、枠体2の上面に接合される蓋体5とを具
備した半導体パッケージにおいて、基体1は、複数の貫
通孔1b−aが形成されたモリブデンから成る基板1c
と、基板1cの上下面にロウ材1bによりそれぞれ接合
された銅板1aとから成り、ロウ材1bは貫通孔1b−
a内に入り込んで貫通孔1b−aの少なくとも内周面を
ほぼ覆うように設けられている。
【0041】これにより、基体1は、その熱伝導率が約
280〜350W/mK程度と非常に高くなるため、半
導体素子7作動時に発する熱を外部に効率良く放散でき
るとともに、熱膨張係数が7.5×10-6〜11×10
-6/℃程度になるため、枠体2や入出力端子3のそれに
近似させることができ、基体1の破損や、基体1と枠体
2と入出力端子3との間にクラックや割れ,剥がれ等を
有効に防止でき、半導体素子7を半導体パッケージ内部
に気密に収容することができる。
【0042】かくして、本発明の半導体パッケージは、
基体1の載置部1d上に半導体素子7を錫(Sn)−鉛
(Pb)半田等の低融点半田を介して載置固定するとと
もに、半導体素子7の電極をボンディングワイヤ6を介
してメタライズ層3aに接続させ、しかる後、枠体2の
上面に蓋体5をAu−Sn合金半田等の低融点ロウ材を
介して接合させ、基体1、枠体2、入出力端子3および
蓋体5とから成る容器内部に半導体素子7を収納するこ
とによって、製品としての半導体装置となる。
【0043】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行
うことは何等支障ない。
【0044】例えば、ロウ材1bはAgロウに限らず熱
伝導率の高いCuロウであっても良く、この場合、Cu
ロウと基板1cの上下両面の銅板1aとの熱膨張係数が
ほぼ同一となるため、接合はさらに強固なものとなる。
その他のロウ材1bとしては、Au−Niロウ,Au−
Cuロウ,Auロウ等の、半導体素子7固定用のロウ材
よりも融点が高いものであればよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上面に半導体素子を載置する
載置部を有する基体が、複数の貫通孔が形成されたモリ
ブデンから成る基板と、基板の上下面にロウ材によりそ
れぞれ接合された銅板とから成り、ロウ材は基板の貫通
孔内に入り込んで少なくともその内周面をほぼ覆ってい
ることにより、半導体素子が作動時に発する熱は、基板
上面の銅板から、基板と高熱伝導を有する銀ロウ等から
成るロウ材とを介して、基板下面の銅板に伝わるため、
外部に効率良く放熱できる。
【0046】また、ロウ材の熱膨張は、その軟性が非常
に高いため、基板に形成された複数の貫通孔に充填され
ても、剛性の高い基板で有効に抑止される。そのため、
基体の熱膨張係数は貫通孔の形成されていない基板を銅
板の間にロウ材で接合した場合に比し、大きく変化する
ことはない。すなわち、本発明の基体は、それに接合さ
れる枠体や入出力端子の熱膨張係数に近似させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体パッケージの一実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1の基体を構成する基板の斜視図である。
【図3】従来の半導体パッケージの断面図である。
【符号の説明】
1:基体 1a:銅板 1b:ロウ材 1b−a:貫通孔 1c:基板 1d:載置部 2:枠体 2a:取付部 3:入出力端子 5:蓋体 7:半導体素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に半導体素子を載置する載置部を有す
    る基体と、該基体上面に前記載置部を囲繞するように取
    着された枠体と、該枠体の側部に形成された貫通孔また
    は切欠部から成る取付部に嵌着された入出力端子と、前
    記枠体の上面に接合される蓋体とを具備した半導体素子
    収納用パッケージにおいて、前記基体は、複数の貫通孔
    が形成されたモリブデンから成る基板と、該基板の上下
    面にロウ材によりそれぞれ接合された銅板とから成り、
    前記ロウ材は前記基板の貫通孔内に入り込んで少なくと
    もその内周面をほぼ覆っていることを特徴とする半導体
    素子収納用パッケージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004296493A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Mitsubishi Materials Corp 放熱体及びパワーモジュール並びに放熱体の製造方法及びパワーモジュールの製造方法

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