JP2001312764A

JP2001312764A - 通帳発行機

Info

Publication number: JP2001312764A
Application number: JP2000128467A
Authority: JP
Inventors: Makiko Isobe; 真紀子磯部
Original assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 2000-04-27
Filing date: 2000-04-27
Publication date: 2001-11-09
Anticipated expiration: 2020-04-27
Also published as: JP3990529B2

Abstract

(57)【要約】【課題】通帳を収納するカセットの数によらず、任意
の種類の通帳を発行可能とする。【解決手段】４個のカセット２には、それぞれ表紙が
白紙の同一種類の通帳３が収納される。また、印刷機構
５は、カラーによる印刷機構を備える。記憶部１０に
は、顧客により通帳デザインを選択させるための通帳デ
ザインデータが格納され、通帳選択時には、記憶部１０
に格納してある通帳デザインデータを表示して顧客に所
望の通帳デザインを選択させる。そして、通帳発行時
は、制御部９はホッパ４に通帳３があるカセット２から
の繰り出し指示を出し、繰り出された通帳３の表紙に、
選択されたデザインの印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、新規通帳の発行を
行う通帳発行機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】金融機関では、顧客あるいは係員の操作
で新規の通帳を発行する通帳発行機が備えられている。
通帳発行機は、新規の通帳を複数冊収納しておき、口座
開設時、あるいは発行済み通帳の中紙の記帳欄がなくな
った時に、顧客あるいは係員の操作を受けて、新規通帳
の発行を行うものである。

【０００３】近年、金融機関では、表紙デザインが選択
可能となっており、このため、通帳発行機は、通帳を収
納するカセットを複数備え、表紙デザインの異なる複数
種類の通帳を複数冊ずつ収納可能な構造となり、デザイ
ンの選択を受けて、選択されたデザインの通帳が収納し
てあるカセットから通帳を繰り出し、印刷を行う機能が
備えられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の通帳発行機で
は、通帳を収納するカセット数を越える種類の通帳を発
行することはできなかった。例えば、カセットが４個備
えられている場合、表紙デザインの異なる４種類の通帳
を用意し、それぞれ別のカセットに収納することで、４
種類の通帳の中から所望の通帳が発行可能となるが、４
種類を越える通帳の発行は不可能であった。

【０００５】また、複数の表示デザインを選択可能とす
ると、特定のデザインの通帳が多く発行される場合があ
る。この場合、特定デザインの通帳のみがなくなり、こ
の特定デザインの通帳の発行が出来なくなる。顧客が他
のデザインの通帳の発行を希望すれば通帳の発行が可能
となるが、特定デザインの通帳を希望すると、即時発行
はできず、顧客サービスが低下してしまう。そして、特
定デザインの通帳のみ、補充回数が多くなり、手間がか
かるとともに、通帳発行機の設置場所が銀行のキャッシ
ュサービスコーナ以外にスーパーマーケットやコンビニ
エンスストア、さらには無人化店舗等に広がっており、
特定デザインの通帳がなくなっても、これを直ぐに補充
できる状況にない場合も多く、顧客サービスが一層低下
してしまう。

【０００６】また、顧客の選択したデザインに応じて、
通帳を繰り出すカセットが決まってくるので、あるデザ
インが選択されたら、Ｎｏ．ｎのカセットからそのデザ
インの通帳を繰り出す、というプログラムが表紙デザイ
ン毎に必要であり、デザインの変更が生じると、そのプ
ログラムを書き換えなければならないという問題があ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項１の発明は、表紙に模様のない新規通帳を
複数冊収納しておくとともに、複数の表紙デザインの中
から１つを選択させる操作誘導画面の表示を行い、通帳
発行の指示により、前記新規通帳を一冊繰り出し、選択
された表紙デザインを印刷して発行することを特徴とす
る通帳発行機である。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１の通帳発行機
において、複数の表紙デザインの中から１つを選択させ
る操作誘導画面で表紙デザインが選択されると、通帳に
印字するデータを受信する前に、前記新規通帳を一冊繰
り出し、選択された表紙デザインの印刷を開始すること
を特徴とする通帳発行機である。請求項３の発明は、請
求項１または２の通帳発行機において、カラーで印刷を
行う機構を備えたことを特徴とする通帳発行機である。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態の一例
を示す通帳発行機の構成図である。図において、１は通
帳発行機である。２は新規通帳を収納するカセットであ
る。本実施の形態では、Ｎｏ．１〜Ｎｏ．４の４台のカ
セット２が設けらえている。各カセット２に収納される
通帳３は、表紙の見返し、中紙のフォーマットは印刷済
みで、表紙は模様がない白紙のもので、各カセット２に
は同一種類の通帳３を複数冊ずつ収納する。４は各カセ
ット２から通帳３を繰り出すホッパである。

【００１０】５は印字ヘッドやプラテン等から構成さ
れ、前記カセット２から繰り出された通帳３に印刷を行
う印刷機構である。この印刷機構５は、名前や口座番号
や取引内容といった文字以外に、通帳３の表紙の模様を
印刷するため、カラーによる印刷機構を備える。６は通
帳３の磁気ストライプに対して磁気データの読み書きを
行う磁気データ処理部、７は処理の終了した通帳３を排
出する通帳発行口である。

【００１１】８はタッチパネル付きディスプレイで、顧
客による操作を受け付けるとともに、顧客に対して操作
誘導画面を表示する。９は制御部で、顧客の操作に応じ
て通帳の発行処理を行う。なお、通帳発行機は、新規通
帳を発行する機能以外に、発行済み通帳に対して記帳を
行う機能を備え、さらに、発行済みの通帳に記帳する欄
がなくなった時に、新規通帳を発行する機能を備えてい
る。また、通帳３のページをめくる機構も備える。

【００１２】１０は記憶部で、通帳を発行するための制
御プログラムや、タッチパネル付きディスプレイ８に表
示する画面のデータ等を記憶している。ここで、記憶部
１０には、顧客に通帳３の表紙のデザインを選択させる
ため、通帳デザインデータが格納されているが、本実施
の形態では、カセット２の数によらず、任意の数（１〜
ｎ）の通帳デザインデータが格納される。

【００１３】制御部９は、記憶部１０に記憶された制御
プログラムにより、タッチパネル付きディスプレイ８に
通帳デザインデータを表示し、顧客に対してその中から
所望の表紙のデザインを選択させる。また、制御部９
は、通帳３に印刷を行う場合は、Ｎｏ．１〜Ｎｏ．４の
カセット２の中から、通帳３が収納されているカセット
２からホッパ４により通帳３を一冊繰り出し、印刷等の
処理を行うものである。カセット２には、全て同じ通帳
３が収納されているので、顧客が選択した表紙のデザイ
ンによらず、どのカセット２から通帳３を繰り出しても
良く、例えば、全てのカセット２の通帳３をフルにした
後、先ず、Ｎｏ．１のカセット２から通帳３を繰り出
し、Ｎｏ．１のカセット２が空になったら次はＮｏ．２
のカセット２から通帳３を繰り出す、というような設定
とする。

【００１４】１１は通帳発行機１が接続されたホストで
ある。ホスト１１には、顧客の氏名、口座を開設した支
店名、店番、口座番号、そして取引によって変化する預
金額等が保存されている。上述した通帳発行機１は、単
体で用いられるもの、顧客の操作で現金の入出金が行え
る自動取引装置に組み込まれたもの、顧客の操作で新規
に口座を開設するための無人契約機に組み込まれたもの
等があり、自動取引装置や無人契約機に組み込まれた通
帳発行機１では、タッチパネル付きディスプレイ８、制
御部９および制御部１０は装置側に組み込まれる形態と
なる。また、金融システムは、通帳発行機や自動取引装
置や無人契約機等の顧客が操作する端末（顧客端末と称
す）と、係員が操作する端末（センタ端末と称す）と、
ホスト１１とをネットワークで接続し、顧客端末で発行
済みの通帳に記帳する欄がなくなって新規通帳を発行す
る場合は、顧客端末とホスト１１との間で通信を行い、
ホスト１１から顧客端末が顧客の氏名、口座番号等、通
帳に印字するデータを貰って処理を実行し、口座開設に
よって新規通帳を発行する場合は、顧客端末とセンタ端
末との間で通信を行って、顧客と係員の間で内容確認を
行い、センタ端末とホスト１１との間で通信を行って、
ホスト１１に口座開設に必要なデータを登録し、顧客端
末とホスト１１との間で通信を行って、ホスト１１から
顧客端末が顧客の氏名、口座番号等、通帳に印字するデ
ータを貰って処理を実行するものである。

【００１５】以下に、まず、口座開設に伴う新規通帳発
行の全体の流れを説明する。図２は新規口座開設時の処
理の流れを示すフローチャートである。ここで、顧客端
末としては、上述した通帳発行機１を備え、かつ、新規
に口座を開設するため、カードを発行する機構、申込書
等を光学的に読み取る機構等を備えたものとする。

【００１６】まず、顧客はタッチパネル付きディスプレ
イ８から新規口座開設を選択する（Ｓ１）。顧客端末は
新規口座開設が選択されると、センタ端末と接続すると
ともに（Ｓ２）、申込書の記入およびそのセットを促す
操作誘導画面をタッチパネル付きディスプレイ８に表示
する。申込書がセットされると、これを光学的に読み取
り（Ｓ３）、そのデータをセンタ端末に送信する。セン
タ端末では、係員により申込書の内容確認が行われ（Ｓ
４）、不備がある場合は、係員はセンタ端末から顧客端
末を介して顧客に申込書の訂正および再セットを促す誘
導を行う。

【００１７】申込書の内容がＯＫであると、係員はセン
タ端末から顧客端末を介して顧客に証明書のセットを促
す誘導を行う。証明書がセットされると、これを光学的
に読み取り（Ｓ５）、そのデータをセンタ端末に送信す
る。センタ端末では、係員により証明書の内容確認が行
われ（Ｓ６）、不備がある場合は、係員はセンタ端末か
ら顧客端末を介して顧客に証明書の再セットを促す誘導
を行う。

【００１８】証明書の内容がＯＫであると、係員はセン
タ端末から顧客端末を介して顧客に表紙のデザインの選
択を促す誘導を行う（Ｓ７）。図３は通帳選択画面の一
例を示す説明図である。表紙のデザインを選択する処理
ステップとなると、制御部９は、記憶部１０に記憶した
通帳デザインデータにより、タッチパネル付きディスプ
レイ８に複数の通帳の中から１つのデザインを選択する
ように促す誘導画面を表示する。本実施の形態では、選
択可能なデザインが４種類ある場合を例に示し、記憶部
１０には選択可能な４種類の通帳デザインデータが格納
してあるものである。

【００１９】表紙のデザインが選択されると、センタ端
末はホスト１１に対して口座開設処理を依頼する（Ｓ
８）。センタ端末からホスト１１へは氏名、支店名、店
番、口座番号等と、顧客が選択した表紙のデザインが通
知され、氏名、支店名、店番、口座番号等は該ホスト１
１に登録される（Ｓ９）。そして、ホスト１１から、通
帳印字データとして、前記登録した氏名、支店名、店
番、口座番号等と、顧客が選択した表紙デザインを印刷
するのに必要なデータが返送される。

【００２０】そして、通帳印字データが顧客端末に送ら
れ（Ｓ８）、通帳の印刷そして発行が行われる（Ｓ１
０）。この通帳発行の詳細は後述する。次にカードが発
行され（Ｓ１１）、口座開設処理は終了する。次に本実
施の形態の通帳発行処理の詳細を説明する。図４は本実
施の形態の通帳発行処理の流れを示す説明図である。

【００２１】まず、カセット２には、表紙が白紙の通帳
３をセットしておく（図４）。図２Ｓ８の処理でホス
ト１１より通帳印字データが送られてくると（図４
）、制御部９は、Ｎｏ．１〜Ｎｏ．４のカセット２の
いずれかから、例えば上述した所定の順番で通帳３があ
るカセット２から通帳３をホッパ４により一冊繰り出
す。

【００２２】表紙デザインはここでは４種類あるが、全
てのカセット２に表紙が白紙の同一の通帳３が収納され
ているので、選択された表紙デザインと繰り出し対象の
カセット２とは関連性がなく、制御部９は、ホッパ４に
対して、まずはＮｏ．１のカセット２から、Ｎｏ．１の
カセット２が空となると、次はＮｏ．２のカセットか
ら、というような順番で、通帳３の繰り出し指示を出す
（図４）。

【００２３】繰り出された通帳３は印刷機構５に送ら
れ、まず、表紙に表紙デザインの印刷を行う（図４
）。表紙のデザインデータは、前記顧客が選択したデ
ザインのデータがホスト１１から送られてくるものとす
る。次に、表紙に顧客の氏名を印刷する。表紙へのデザ
インおよび氏名の印刷が終了すると、図示せぬページめ
くり機構により表紙をめくり、その裏に氏名、支店名、
店番、口座番号を印刷する。次に、さらにページをめく
り、中紙に取引内容の印刷を行うものである（図４
）。氏名、口座番号等の文字データも、ホスト１１か
ら送られてくるものである。なお、表紙や中紙に印刷さ
れる文字データは、上記に限るものではない。ここで、
図２Ｓ７の処理で、表紙デザインが選択されると、ま
ず、表紙のデザインデータを先にホスト１１から貰い、
通帳３を繰り出して表紙の印刷を行いながら、センタ端
末とホスト１１との間で口座開設処理を行い、氏名、支
店名、店番、口座番号をホスト１１から顧客端末に送っ
て印刷することとすれば、通帳印刷にかかる顧客の待ち
時間を増加させることはない。

【００２４】印刷が終了すると、通帳３は磁気データ処
理部６に送られ、磁気データの書き込みが行われて、通
帳発行口７より発行される（図４）。本実施の形態で
は、カセット２が４個設けられているが、全てのカセッ
ト２に表紙が白紙の通帳３が収納されているので、発行
可能な表紙デザインは４種類の限るものではなく、それ
以上でも可能である。

【００２５】従来は、表紙デザインはあらかじめ通帳に
印刷済であり、複数種類の表紙デザインの通帳を発行す
るため、例えば４個のカセットを設けて、最大４種類ま
での通帳を発行可能としていた。これにより、カセット
の数を越えた種類の通帳を発行することはできなかっ
た。また、上記の如く従来は、顧客の選択したデザイン
に応じて、通帳を繰り出すカセットが決まってくるの
で、あるデザインが選択されたら、Ｎｏ．ｎのカセット
からそのデザインの通帳を繰り出す、というプログラム
が表紙デザイン毎に必要であり、デザイン変更が生じる
と、このプログラムを書き換えなければならなかった。
これに対して、本実施の形態では、選択された表紙デザ
インと繰り出し対象のカセット２とは関連性がなく、通
帳の繰り出し指示があると、まずはＮｏ．１のカセット
２から、Ｎｏ．１のカセット２が空となると、次はＮ
ｏ．２のカセットから、というような順番で通帳を繰り
出す、というプログラムを作成すれば良く、表紙デザイ
ンの変更および発行可能デザイン数の増減があっても、
この繰り出しに関するプログラムを変更する必要はな
く、記憶部１０に記憶する通帳デザインデータを変更す
れば対応できるので、容易に表紙デザインの変更および
発行可能デザイン数の増減に対応できる。

【００２６】なお、本実施の形態では、カセット２の数
を４個としたが、これは、従来の通帳発行機のカセット
数が４個である場合、そのハードウエア資源を有効活用
することを考慮したものであり、カセット２の数はこれ
によらず、例えば１個のカセット２であっても、表紙デ
ザインの異なる通帳３を発行可能である。また、複数の
表紙デザインの通帳を発行可能としている場合、特定の
デザインが多く発行されるということがある。従来のよ
うに、デザイン毎に通帳をカセットに収納していると、
あるカセットのみ、通帳がなくなる頻度が高くなり、そ
の都度補充をしないと、特定デザインの通帳の発行がで
きず、かつ、他のデザインの通帳は余るという状況が発
生していた。これに対して、本実施の形態では、特定デ
ザインに顧客の選択が集中しても、この通帳のみがなく
なるということはなく、補充の頻度を減らすことが可能
であるとともに、通帳発行に伴い収納している通帳の全
体数が減るので、通帳が不必要に余るということがな
い。

【００２７】そして、デザインを変更する際も、通帳３
は従前のものが使えるので、無駄が生じない。本実施の
形態は、通帳発行機が無人契約機と呼ばれる顧客端末に
組み込まれ、口座開設に伴う新規通帳発行処理について
説明したが、通帳記帳機において発行済み通帳の中紙の
記帳欄がなくなり、これに伴い新規通帳を発行する場合
にも適用可能で、また、顧客の依頼で窓口で通帳発行処
理をするための係員が操作する通帳発行機にも適用可能
である。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、表紙に
模様のない新規通帳を複数冊収納しておくとともに、複
数の表紙デザインの中から１つを選択させる操作誘導画
面の表示を行い、通帳発行の指示により、前記新規通帳
を一冊繰り出し、選択された表紙デザインを印刷して発
行することとしたので、ひな型となる通帳から、顧客の
選択に応じたデザインの通帳を発行可能となる。これに
より、新規通帳を収納しておくカセットの数によらず、
任意の数の表紙デザインの通帳が発行可能となり、デザ
インの変更や追加が容易に行える。

【００２９】また、特定のデザインが多く発行された場
合でも、そのデザインの通帳のみがなくなる、というこ
とがないので、顧客サービスが低下することがなく、補
充の手間を省くこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の一例を示す通帳発行機の
構成図

【図２】新規口座開設時の処理の流れを示すフローチャ
ート

【図３】通帳選択画面の一例を示す説明図

【図４】本実施の形態の通帳発行処理の流れを示す説明
図

【符号の説明】

１通帳発行機２カセット３通帳４ホッパ５印刷機構８タッチパネル付きディスプレイ９制御部１０記憶部１１ホスト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表紙に模様のない新規通帳を複数冊収納
しておくとともに、複数の表紙デザインの中から１つを選択させる操作誘導
画面の表示を行い、通帳発行の指示により、前記新規通帳を一冊繰り出し、
選択された表紙デザインを印刷して発行することを特徴
とする通帳発行機。
【請求項２】請求項１において、複数の表紙デザインの中から１つを選択させる操作誘導
画面で表紙デザインが選択されると、通帳に印字するデ
ータを受信する前に、前記新規通帳を一冊繰り出し、選
択された表紙デザインの印刷を開始することを特徴とす
る通帳発行機。
【請求項３】請求項１または２において、カラーで印刷を行う機構を備えたことを特徴とする通帳
発行機。