JP2020046810A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通帳繰越の時期が通帳の満行満頁の状態によらずに顧客の通帳繰越の時期的制限を緩和できる自動取引装置を提供する。【解決手段】通帳へ取引履歴情報を印字する自動取引装置1であって、通帳から通帳情報を読取る読取手段と、読取手段により読取られた通帳情報に基づいて、通帳に取引履歴情報を印字する印字位置を特定する印字位置特定手段と、印字位置特定手段により特定された印字位置が所定位置に達していた場合、通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる表示制御手段と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、通帳へ記帳できる通帳繰越装置や通帳記帳装置等の自動取引装置に関する。
従来、通帳記帳機能を有する自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)において、ある取引の処理中において、通帳記帳中に通帳繰越が必要となった際に、必要となった通帳繰越を別の取引で行うことを示す第2の選択肢の選択を表示することにより、利用者が通帳繰越のためにその場所で待たされる必要がなくなる技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、通帳記帳機能を有する自動取引装置においては、一般的に、通帳への印字が最終頁最終行(満行満頁)にならないと通帳繰越ができない。そして、通帳繰越は通帳発行ユニット搭載した自動取引装置でのみ可能であり、通帳発行ユニット未登載の自動取引装置では通帳繰越機能は実施不可である。また、通帳繰越専用の通帳繰越装置に至っては、店舗内設置でかつ取引量が多い店舗のみの設置となっていることが多い。そのため、近隣に通帳繰越が可能な自動取引装置がなく、時間外に通帳繰越を実施したい場合、遠方まで足を運ぶ必要があり、通帳繰越は容易なことではなかった。また、通帳繰越の時期が通帳の満行満頁の状態によっている故に、顧客の通帳繰越の時期的制限がある。
そこで、上述の点に鑑みて、通帳繰越の時期が通帳の満行満頁の状態によらずに、顧客の通帳繰越の時期的制限を緩和できる自動取引装置を提供する。
通帳へ取引履歴情報を印字する自動取引装置であって、
前記通帳から通帳情報を読取る読取手段と、
前記読取手段により読取られた前記通帳情報に基づいて、前記通帳に取引履歴情報を印字する印字位置を特定する印字位置特定手段と、
前記印字位置特定手段により特定された前記印字位置が所定位置に達していた場合、前記通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる表示制御手段と、
を備える。
前記通帳から通帳情報を読取る読取手段と、
前記読取手段により読取られた前記通帳情報に基づいて、前記通帳に取引履歴情報を印字する印字位置を特定する印字位置特定手段と、
前記印字位置特定手段により特定された前記印字位置が所定位置に達していた場合、前記通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる表示制御手段と、
を備える。
上述の自動取引装置によれば、通帳へ取引履歴情報を印字する状況において、印字位置が通帳内の所定位置に達していた場合に、前記通帳を繰越することを促すメッセージ画面を、前記通帳に前記取引履歴情報を印字する前に、顧客に通知するようにしたので、顧客が通帳繰越の時期をより早期に容易に認識することができ、通帳繰越の時期的制限を緩和することができる。
以下、第1の実施形態では、自動取引装置1として記帳又は通帳繰越可能な通帳繰越装置の場合を例に挙げて、図面を参照しながら説明する。
(本実施形態の通帳繰越装置構成)
図1は、本実施形態に係る通帳繰越装置である自動取引装置1の外観を示す斜視図である。図2は本実施形態の自動取引装置の概略構成を示すブロック図である。なお、各図面に共通する要素については同一の符号を付している。
図1は、本実施形態に係る通帳繰越装置である自動取引装置1の外観を示す斜視図である。図2は本実施形態の自動取引装置の概略構成を示すブロック図である。なお、各図面に共通する要素については同一の符号を付している。
本実施形態の自動取引装置1は、通帳Pを印字処理するための通帳印字処理部3と、通帳Pを複数収納している通帳収納部4を備える。
(通帳印字処理部)
通帳印字処理部3は、通帳挿入返却口5より挿入される図示しない通帳Pに印字処理を行う。通帳印字処理部3は、通帳Pに記録されている情報の読取りや更新を行う手段及び印字頁行の検出手段や改頁手段等を有している。
通帳印字処理部3は、通帳挿入返却口5より挿入される図示しない通帳Pに印字処理を行う。通帳印字処理部3は、通帳Pに記録されている情報の読取りや更新を行う手段及び印字頁行の検出手段や改頁手段等を有している。
表示入力部6は、顧客による取引入力するために顧客誘導表示を行ったり、操作入力するためのタッチパネルである。表示入力部6は、取引開始時の待機画面のように、通帳記帳の案内等を表示したり、そのキー表示部やアイコンに軽く触れる(押下)ことで相当するキー操作入力がなされるようになっている。
通帳印字処理部3には、磁気読取書込部7、通帳頁行読取部8、通帳印字部9、通帳改頁部10及び通帳退避部13が設けられている。
磁気読取書込部7は、通帳Pのうら表紙面に予め設けてある磁気ストライプに対して磁気記録情報の磁気的に読取及び書込が可能となっている。
通帳頁行読取部8は、例えば、開かれた通帳Pの印字欄や頁マークを光学的に読取ったり、印字済行を光学的に検出する。
通帳印字部9は、通帳Pに印字処理を行うための印字ヘッドやプラテン及び印字ヘッドの駆動手段等で構成されている。通帳印字部9は、上位装置より取引履歴情報としての未記帳情報を受信して所定の印字すべき頁、印字すべき行位置に印字を行う。
通帳改頁部10は、取り扱う通帳Pに対して頁繰越しが発生した場合に頁捲りを行ったり、後述する新通帳発行時に通帳Pの表紙や中紙を捲ることや通帳Pを閉じるための機構部である。
通帳退避部13は通帳挿入返却口5より挿入された通帳(単に、通帳という)に印字可能頁が無くなり、通帳繰り越しが発生した時に通帳を一時的に退避させておくための機構部である。
通帳挿入返却口5から、磁気読取書込部7、通帳頁行読取部8、通帳印字部9、通帳改頁部10及び通帳退避部13までは、図示しない搬送機構により挿入された通帳が搬送可能となるように構成されている。図示しない搬送機構は、制御部22により駆動制御される。
(通帳収納部)
通帳収納部4には制御部22により制御される図示しない搬送機構が備えられ、複数の異なる取引科目の未使用通帳(単に、新通帳とする)をそれぞれ収納可能な少なくとも1つの通帳カセット(図示せず)が設けられている。なお、新通帳は制御部22により制御される図示しない搬送機構により通帳カセットから1冊ずつ取り出されて通帳印字処理部3に送られる。
通帳収納部4には制御部22により制御される図示しない搬送機構が備えられ、複数の異なる取引科目の未使用通帳(単に、新通帳とする)をそれぞれ収納可能な少なくとも1つの通帳カセット(図示せず)が設けられている。なお、新通帳は制御部22により制御される図示しない搬送機構により通帳カセットから1冊ずつ取り出されて通帳印字処理部3に送られる。
(制御部)
図1に示すように、自動取引装置1は、通帳印字処理部3及び通帳収納部4を制御する制御部22は備えている。
図1に示すように、自動取引装置1は、通帳印字処理部3及び通帳収納部4を制御する制御部22は備えている。
制御部22はCPU(Central Processing Unit)及び入出力インタフェース部等を有する回路、並びに、記憶部21(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(ステップSolid State Drive)等)、で構成されたコンピュータであり、記憶部に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて、通帳収納部4等の各ユニット部を制御する。
制御部22は、通帳印字処理部3及び通帳収納部4にかかわる機能を実行する。制御部22は、カレンダー機能及び時計機能を有するタイマーを備え、システムの基準となるシステム日時の日付と時刻を計時する。
図2に示すように、通信部24は、制御部22と通信回線のネットワークNWに接続され、ホストコンピュータ25等の外部機器とのデータの送受信等を行うためのNIC(Network Interface Card)等である。例えば、通信部24は、制御部22の指示に従って、自動取引装置1の取引制御において生ずるホストコンピュータ25との通信を行う。
通信部24とホストコンピュータ25等の上位装置との通信により、制御部22は、上位装置から取得したシステム日時及び勘定日を含む日時情報を記憶部に記憶して日時及び日付を設定(同期設定)する。
表示入力部6に表示される顧客誘導画面は、記憶部21に予め複数種が記憶されていて取引の進行に従って制御部22の指示により順次、表示、制御される。
ホストコンピュータ25は通信部24と通信回線により接続され、顧客毎の口座番号や預貯金残高情報及び顧客識別データ等を記憶している記憶装置26を有している。記憶装置26には、顧客毎の口座番号に対応した取引履歴データや預貯金残高情報及び顧客識別データ等を記憶した口座情報ファイルや、顧客情報として顧客の属性情報である生年月日や性別等を記憶している顧客情報ファイル、更に取扱う通帳毎に予め付与されている通帳識別番号や外形サイズ情報や頁マーク付与情報を記憶している通帳情報ファイル等がある。
図3は、通帳Pを開いた状態を説明する平面図であり、図3(a)に通帳の表紙面を示し、図3(b)に通帳の印字面を示している。通帳Pは、顧客によって最終印字行のある最終印字頁が開かれた状態で通帳挿入返却口5から挿入され、自動取引装置1内部に吸入されて搬送され、通帳記帳機4で印字されるため、ここでは、通帳Pを見開いた状態で説明する。
図3(a)に示すように、この通帳Pは、おもて表紙面P1(図中下側)とうら表紙面P2(図中上側)とが折り曲げ線P3で折り曲げられて冊子状になっている。おもて表紙面P1には、名前P1a、銀行の店番P1b、口座番号P1c、通帳種別名称P1d、銀行名P1e等が印刷されている。うら表紙面P2には、磁気ストライプP2aが貼付されている。
この磁気ストライプP2aは、図3(a)中左端側に貼付されているが、その貼付場所は一般に銀行ごとに異なる。
一方、図3(b)に示すように、通帳Pには、上半分の頁P4と下半分の頁P5とを一頁の印字頁として、左上隅に頁マークP6が印刷されている。この印字頁の印字欄P7には、行番号欄P7a、取引の年月日記載欄P7b、お支払金額記載欄P7c、お預り金額記載欄P7d、預金残高記載欄P7e等が形成されている。なお、上半分の頁P4の裏側にはおもて表紙面P1が位置し、下半分の頁P5の裏側にはうら表紙面P2が位置していることとする。ここでは、最終印字行は9行目である。
ところで、磁気ストライプP2aには、おもて表紙面P1に印刷されている各情報の他に、最終印字頁情報や最終印字行情報も記憶されている。
(第1の実施形態の動作)
次に、第1の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引での動作を説明する。図4は、第1の実施形態の自動取引装置における通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作を示すフローチャートである。
次に、第1の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引での動作を説明する。図4は、第1の実施形態の自動取引装置における通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作を示すフローチャートである。
(ステップS1)制御部22は、通帳繰越の処理を開始すると、まず、「通帳挿入口に通帳の最終印字頁を開いて入れてください」等のメッセージ画面を表示入力部6に表示させる。
(ステップS2)開かれた通帳(図示せず)が通帳挿入返却口5より挿入されると、制御部22は、通帳挿入返却口5の近傍内側に設けた挿入検知器(図示せず)の検知信号により通帳が通帳挿入返却口5に挿入されたことを検知する。そして、制御部22は、図示しない取込機構により通帳を取込んで磁気読取書込部7に搬送する。
(ステップS3)制御部22は、磁気読取書込部7を介して、取込んだ通帳の磁気ストライプから通帳情報を磁気的に読取る。磁気読取書込部7は、挿入された通帳の磁気ストライプから読取った通帳情報を制御部22へ送る。通帳の磁気ストライプに記憶される通帳情報は、例えば、前回記帳取引における取引口座情報や印字済の最終印字頁行情報(頁数と行数)等を含めた印字済の情報や顧客の識別情報等を含む情報である。磁気読取書込部7により読取られた通帳情報は、記憶部21に一時的に保持される。そして、制御部22は、図示しない取込機構により通帳を通帳頁行読取部8に搬送する。この磁気読取書込部7及び通帳頁行読取部8で読取られた情報は照合され、開かれた頁から光学的に読取った情報と印字すべき頁が不一致のとき、通帳改頁部10により所定頁を開く動作が行われたり、通帳を排出して入れ直すようにイメージ画面を表示できるように構成してもよい。
(ステップS4)次に、制御部22は、磁気的に読取った通帳情報の最終印字頁行情報に基づき、開かれた通帳の印字頁が通帳最終頁か否かと判定する。なお、制御部22は、通帳最終頁であるか否かの判定は、例えば、磁気的に読み取った通帳情報を基に判定するが、かかる例に限定されず、制御部22は、例えば、通帳を光学的に読取ることで得られる情報を基に判定しても良い。
(ステップS5)開かれた通帳の頁が通帳最終頁である(ステップS4:Y)場合に、制御部22は、図5に示すように、新しい通帳へ記入することを望む場合のための通帳繰越のキーAと通帳に引続き記入を望む場合のための通帳記入のキーBとが選択可能であって、通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる。
(ステップS6)ここで、制御部22は、通帳繰越が選択されたか否か判断し、通帳繰越が選択されない(ステップS6:N)場合に、制御部22は、通帳を通帳印字部9へ送り、印字処理を開始する。
(ステップS7)制御部22は、未だ記帳されていない取引情報であって記帳すべき履歴情報等(以下、単に未記帳情報という)の要求を、ホストコンピュータ25に送信する。この際、ホストコンピュータ25は、口座情報の確認や、記帳済の最終行の確認を行った上で、未記帳情報の件数を計数して、結果のそれぞれの内容を含む記帳総件数を自動取引装置1へ返信する。そして、制御部22は、ホストコンピュータからの未記帳情報要求に対する返信を受信して、返信された未記帳情報(記帳総件数)を記憶部21に保持させる。制御部22は、記憶部21に格納されている最終印字頁行情報等と、記憶部21に予め格納されている1頁当たりの行数や通帳1冊当たりの頁数等と、返信された記帳総件数とから、どの頁の何行目まで記帳するかを算出し、その結果を記憶部21に保持させる。
(ステップS8)制御部22は、例えば、記憶部21に保持された未記帳情報を1件ごとに通常の印字処理を実行する。上記未記帳情報の印字が完了すると(Y)、次のステップS9に進む。
(ステップS9)一方、開かれた通帳の印字頁が通帳最終頁ではない(ステップS4:N)場合も、制御部22は、通帳を通帳印字部9へ送り、印字処理を開始する。ステップS8で説明したように、制御部22は、記憶部21にバッファリングした1件(1行)分の未記帳情報を取り出して、1件(1行)分の未記帳情報毎の処理を一行毎逐次、行う。ステップS9では、制御部22は、通帳頁行読取部8によって、例えば、通帳の現在開いている頁(現在頁)の画像を光学的に読取らせつつ、読取った画像において現在頁を示す頁マークを認識することにより、印字の現在頁を特定する。
(ステップS10)また、制御部22は、通帳頁行読取部8が読取る画像に基づいて現在頁における印字済の最終行(最終印字行)を特定する。
(ステップS11)制御部22は、現在頁とその最終印字行とを特定すると、最終印字行が現在頁の最終行であるか否かを判断する。
(ステップS12)制御部22は、未印字の未記帳情報が存在する場合で、最終印字行が現在頁の最終行である(ステップS11:Y)と判断した場合、制御部22は、通帳を通帳改頁部10に送り、当該通帳の頁を捲る処理を行う。制御部22は、通帳改頁部10によって通帳の頁を捲る。そして、制御部22は、通帳改頁部10により頁を捲った通帳を再度通帳頁行読取部8の読取り位置まで搬送させ、上記S7からの処理を再度実行する。なお、印字処理の再度実行の際、例えば、図4に示すように捲った通帳の頁数等の印字状況をホストに送信したり、未受信の未記帳情報があればホストから未記帳情報を受信するが、かかる例に限定されず、最初のホスト送受信(S7)の際に、一度にまとめて未記帳情報を受信する場合でも良く、また自動取引装置1が上記印字状況をホストに送信しない場合でも良い。
(ステップS13)制御部22は、全ての未記帳情報の印字が完了した場合で、最終印字行が現在頁の最終行でない(満行でない)と検知すると(ステップS11:N)、制御部22は、現在頁が通帳最終頁か否かと判定する。すなわち、制御部22は、確定した最終の印字頁と最終印字行とに基づいて現在の通帳における印字可能行数(通帳に印字できる残り行数)を判定し、制御部22は、印字可能行数が満行未満(ゼロを超える閾値=1行以上)か否かと判定する。例えば、制御部22は、最終印字頁における残りの印字行数と現在の通帳の残り頁数と通帳の各頁に印字可能な行数とから印字可能行数を判定する。最終印字頁における残りの印字行数は、最終印字行により特定する当該頁における印字済みの行数を1頁に印字可能な行数から減算することにより算出できる。また、現在の通帳における残り頁数は、最終の印字頁を通帳の総頁数から減算することにより算出できる。本例では、当該通帳最終頁における印字できる残り行数がゼロを超える閾値は1行目から満行の1つ手前の行数(通帳最終頁の満行未満)であるが、当該閾値は適宜の値に設定できる。なお、印字可能行数は例えば、挿入された頁に未印字行が5行、通帳1頁を24行、通帳最終頁の未記帳頁が2頁とすれば総印字可能行数は5+24×2=53行となる。この場合、閾値を25行と設定すれば、通帳最終頁の1つ手前の頁の満行未満に判定の基準を設定できる。なお、上記判定方法については、かかる例に限定されず、例えば、磁気的又は光学的に得られた情報を基に、残りの印字行を特定せずに通帳最終頁であることを制御部22が判定しても良い。
(ステップS14)次に、顧客が通帳を挿入した後、通帳繰越選択画面を介して通帳の繰越選択を顧客に要求していたか否か(ステップS5,S6)を、制御部22は、確認する。上記通帳の繰越選択の要求を顧客に1度も行っていなかった場合(ステップS14:N)、ステップS15に進む。
(ステップS15)制御部22は、開かれた通帳の頁が通帳最終頁の場合に、図6に示すように、新しい通帳を発行することを望む場合のための通帳繰越のキーCと通帳を引続き使用することを望む場合のための取引終了のキーDとが選択可能であって、通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる。ここで、開かれた通帳の頁が通帳最終頁ではない場合(ステップS13:N)には、通帳返却するためにステップS17に進む。
(ステップS16)制御部22は、通帳繰越が選択されたか否か判断し、通帳繰越が選択されない(ステップS16:N)場合、制御部22は、通常の記帳処理として通帳返却処理に移行する。
(ステップS17)制御部22は、磁気読取書込部7によって磁気ストライプの記録情報を更新して、表示入力部6の画面に記帳終了の旨を表示しつつ、通帳を通帳挿入返却口5まで送り、排出する。ここで、通帳挿入返却口5まで搬送された通帳の抜き取りが挿入検知器(図示せず)により検知されると、通帳印字部9での記帳処理が完了する。
(ステップS18)そして、制御部22がホストコンピュータ25に対し更新情報と共に取引終了信号を送ると、ホストコンピュータ25は記憶装置26の口座情報ファイルの更新を実行する。即ち、未記帳情報の記録を消去する。自動取引装置1は図示しない取引ジャーナルの記録を行い、表示入力部6の表示を待機画面に戻して動作が終了する。
(新通帳発行処理)
制御部22は、上記通帳繰越選択画面(ステップS5、S15)において通帳繰越が選択される(ステップS6:Y)(ステップS16:Y)、又は未記帳情報の全てが通帳最終頁に印字できない(ステップS15:N)と判断した場合、制御部22は、新通帳発行処理に移行する。
制御部22は、上記通帳繰越選択画面(ステップS5、S15)において通帳繰越が選択される(ステップS6:Y)(ステップS16:Y)、又は未記帳情報の全てが通帳最終頁に印字できない(ステップS15:N)と判断した場合、制御部22は、新通帳発行処理に移行する。
(ステップS19)制御部22は、通帳を通帳頁行読取部8に搬送して印字した印字済行を読取検知して、所定の印字行まで印字されていることを確認した後、通帳退避部13に通帳を退避させる。
(ステップS20)次に、制御部22は、新通帳発行処理を開始する。磁気読取書込部7での読取りにより所定の例えば「総合口座通帳」であることが確認されると通帳印字部9へ搬送され、表紙に顧客氏名と口座番号が印字されると、次に中紙に印字するために表紙捲り動作が必要になる。通帳改頁部10まで搬送され表紙捲りが所定の手順で行われ表紙が開かれると、通帳頁行読取部8に搬送し、開かれた頁の頁マークを読取り、印字すべき頁であることを確認後、再び通帳印字部9に搬送して表紙見返し面に顧客氏名や口座番号及び営業店名、電話番号等を印字処理する。続けて通帳改頁部10に再送され、中紙捲りを行い通帳印字部9により残りの未記帳情報の印字処理を行い、最後に磁気読取書込部7に搬送し磁気ストライプに口座番号等の顧客情報を磁気記録する。
(ステップS21)制御部22は、新通帳の磁気情報の記録が完了すると、通帳が2冊出る旨の表示入力部6の画面を表示しつつ、新通帳を通帳挿入返却口5まで搬送し、排出する。
(ステップS22)次に通帳退避部13に一時退避している通帳を磁気読取書込部7に送り、磁気読取書込部7により磁気ストライプの記録情報を更新、例えば、最終印字可能行まで印字した場合にはPAID情報(支払済・使用済情報)を記録してその後、通帳挿入返却口5まで搬送し、排出する。
通帳挿入返却口5で排出された新通帳及び通帳の抜き取りが挿入検知器(図示せず)により検知されると、通帳印字部9での処理が完了する。
そして、制御部22は、ステップS18に移行して、動作が終了する。
本実施形態によれば、通帳最終頁の満行未満において強制的に通帳繰越が行える選択肢が増えて、通帳繰越が発生した場合でも通帳発行が従来と同様に速やかに行えるという効果がある。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引での動作を説明する。図7は、第2の実施形態の自動取引装置における通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作を示すフローチャートである。なお、既に説明した第1の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作と異なる点について、以下説明する。
次に、第2の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引での動作を説明する。図7は、第2の実施形態の自動取引装置における通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作を示すフローチャートである。なお、既に説明した第1の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作と異なる点について、以下説明する。
(ステップS3A)制御部22は、磁気読取書込部7が読取った通帳情報と、未記帳情報の要求を、ホストコンピュータ25に送信する。この際、ホストコンピュータ25は、口座情報の確認や、記帳済の最終行の確認を行った上で、未記帳情報の件数を計数して、結果のそれぞれの内容を含む記帳総件数を自動取引装置1へ返信する。そして、制御部22は、ホストコンピュータからの未記帳情報要求に対する返信を受信して、返信された未記帳情報(記帳総件数)を記憶部21に保持させる。制御部22は、記憶部21に格納されている最終印字頁行情報等と、記憶部21に予め格納されている1頁当たりの行数や通帳1冊当たりの頁数等と、返信された記帳総件数とから、どの頁の何行目まで記帳するかを算出し、その結果を記憶部21に保持させる。
(ステップS4A)次に、制御部22は、磁気的に読取った通帳情報の最終印字頁行情報とホストから受信した未記帳の記帳総件数に基づき、記帳後を踏まえた上での通帳の印字頁が通帳最終頁か否かと判定する。つまり、最終印字頁行に記帳総件数を加算した場合、通帳最終頁に到達していれば、制御部22は、通帳の印字頁が通帳最終頁であると判定する。
(ステップS5)記帳後を踏まえた上での通帳の頁が通帳最終頁である(ステップS4A:Y)場合に、制御部22は、図5に示すように、新しい通帳へ記帳することを望む場合のための通帳繰越のキーAと通帳に引続き記入を望む場合のための通帳記入のキーBとが選択可能であって、通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる。
(ステップS6)ここで、制御部22は、通帳繰越が選択されたか否か判断し、通帳繰越が選択されない(ステップS6:N)場合に、制御部22は、通帳を通帳印字部9へ送り、印字処理を開始する。
(ステップS9)一方、開かれた通帳の印字頁が通帳最終頁ではない(ステップS4:N)場合も、制御部22は、通帳を通帳印字部9へ送り、印字処理を開始する。制御部22は、記憶部21にバッファリングした1件(1行)分の未記帳情報を取り出して、1件(1行)分の未記帳情報毎の処理を一行毎逐次、行う。制御部22は、通帳頁行読取部8によって、通帳の現在開いている頁(現在頁)の画像を光学的に読取らせつつ、読取った画像において現在頁を示す頁マークを認識することにより、印字の現在頁を特定する(S9)。
(ステップS10)また、制御部22は、例えば、通帳頁行読取部8が読取る画像に基づいて現在頁における印字済の最終行(最終印字行)を特定するが、かかる例に限定されず、磁気情報を基に特定されても良い。
(ステップS11)制御部22は、現在頁とその最終印字行とを特定すると、最終印字行が現在頁の最終行であるか否かを判断する。
(ステップS12)制御部22は、最終印字行が現在頁の最終行である(ステップS11:Y)と判断した場合、制御部22は、通帳を通帳改頁部10に送り、当該通帳の頁を捲る処理を行う。制御部22は、通帳改頁部10によって通帳の頁を捲る。制御部22は、通帳改頁部10により頁を捲った通帳を再度通帳頁行読取部8の読取り位置まで搬送させ、上記S9からの処理を再度実行する。
(ステップS13)制御部22は、未記帳情報の印字が完了し、最終印字行が現在頁の最終行でない(満行でない)と検知すると(ステップS11:N)、制御部22は、現在頁が通帳最終頁か否かと判定する。
(ステップS15)通帳の頁が通帳最終頁である場合(ステップS13:Y)に、制御部22は、図6に示すように、新しい通帳を発行することを望む場合のための通帳繰越のキーCと通帳を引続き使用することを望む場合のための取引終了のキーDとが選択可能であって、通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる。
第2の実施形態によれば、磁気的又は光学的に読み取った最終印字頁行情報だけでなく未記帳の記帳総件数をも考慮し、顧客に通帳繰越の要否を確認するため、通帳繰越の確認タイミングがより一層前もって行われることができる。また、通帳繰越の確認タイミングが複数回行われることで、最初の確認タイミングの後、顧客の希望が途中で変化した場合でも通帳繰越の機会が得られる。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る自動取引装置における通帳記帳取引時の動作を示すフローチャートである。なお、既に説明した第1の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作と異なる点について、以下説明する。
図8は、第3の実施形態に係る自動取引装置における通帳記帳取引時の動作を示すフローチャートである。なお、既に説明した第1の実施形態の自動取引装置1の通帳記帳取引及び通帳繰越取引時の動作と異なる点について、以下説明する。
図8に示すように、顧客が通帳を自動取引装置1に挿入すれば、通帳繰越選択画面6が表示される(ステップS5)。つまり、制御部22は、表示入力部6において通帳の最終頁だけでなく、最終頁以外の印字の際も通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させることができる。また、印字後の通帳頁が通帳最終頁であれば、新通帳が発行される。よって、第1〜2の実施形態と同様の効果が得られると共に、Hi−Co通帳の発行、銀行合併、または通帳共通化等により、新通帳への切替促進の手段として使用することができる。
本実施形態によれば、積極的に新通帳への切替を促進したい場合の強制繰越表示チェックは以下となる。第1の実施形態とは異なり、挿入頁が最終頁でない場合も強制繰越を可能とすることで、新通帳への切替を積極的に推進することができる。金融機関にとっては、新通帳への早期切替を見込むことができ、最終的には営業店における行員負担の軽減に繋がる。なお、本実施形態では、ステップS5,S6にて顧客に通帳繰越の要否を確認させた後、通帳繰越を行う場合を例に挙げて説明したが、かかる例に限定されず、例えば、上記ステップS5,S6を省略し、顧客の要否確認なく一律に通帳繰越を行う場合でも良い。
上記いずれの実施形態においても、通帳繰越装置を例に挙げているが、本発明の適用対象は通帳繰越装置に限定されるものではない。例えば、適用対象が、現金を取り扱う自動取引装置である場合でも良い。
1 自動取引装置
P 通帳
3 通帳印字処理部
4 通帳収納部
5 通帳挿入返却口
6 表示入力部
9 通帳印字部
21 記憶部
22 制御部
25 ホストコンピュータ
26 記憶装置
P 通帳
3 通帳印字処理部
4 通帳収納部
5 通帳挿入返却口
6 表示入力部
9 通帳印字部
21 記憶部
22 制御部
25 ホストコンピュータ
26 記憶装置
Claims (8)
- 通帳へ取引履歴情報を印字する自動取引装置であって、
前記通帳から通帳情報を読取る読取手段と、
前記読取手段により読取られた前記通帳情報に基づいて、前記通帳に取引履歴情報を印字する印字位置を特定する印字位置特定手段と、
前記印字位置特定手段により特定された前記印字位置が所定位置に達していた場合、前記通帳を繰越することを促すメッセージ画面を表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする自動取引装置。 - 前記表示制御手段は、前記メッセージ画面に通帳の繰越しの要否を選択可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
- 前記表示制御手段は、前記通帳の最終頁の印字の際に前記メッセージ画面を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動取引装置。
- 前記表示制御手段は、前記通帳に前記取引履歴情報が印字されるよりも前に、前記メッセージ画面を表示させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動取引装置。
- 前記表示制御手段は、前記通帳が挿入されると必ず前記メッセージ画面を表示させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自動取引装置。
- 前記所定位置は、前記通帳の最終頁の範囲内であることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の自動取引装置。
- 前記印字位置特定手段は、前記印字位置を特定することにより、前記通帳に印字できる残り行数を検知し、
前記表示制御手段は、前記印字できる残り行数がゼロを超える閾値以下の場合、前記メッセージ画面を表示させることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか1項に記載の自動取引装置。 - 前記通帳に印字する前記取引履歴情報を外部装置から取得する情報取得手段を備え、
前記印字位置特定手段は、前記通帳情報及び前記取得した取引履歴情報に基づいて、前記印字位置を特定することを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動取引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018173418A JP2020046810A (ja) | 2018-09-18 | 2018-09-18 | 自動取引装置 |
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JP2014035616A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体処理装置及び自動取引装置 |
JP2015111364A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-18 | 沖電気工業株式会社 | 取引装置及び取引方法 |
-
2018
- 2018-09-18 JP JP2018173418A patent/JP2020046810A/ja active Pending
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